JP2005206446A - シリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼおよびその製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
液面振動の発生、且つ石英ガラス片の剥離による有転移化が無く、高歩留まりなシリコン単結晶の引上げが可能な合成石英ガラスるつぼとその製造方法を提供する。
【解決手段】
底部、湾曲部及び側壁部を有する不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と、該るつぼ基体外層の内面側に形成されかつ底部、湾曲部及び側壁部を有する石英ガラスるつぼ基体内層とからなる石英ガラスるつぼ基体を有するシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼであって、前記るつぼ基体内層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明はシリコン単結晶の引上げに使用される石英ガラスるつぼ及びその製造方法に関する。
従来、シリコン単結晶の製造には、いわゆるチョクラルスキー(CZ法)と呼ばれる方法が広く採用されている。このCZ法は原料であるシリコン多結晶を石英ガラスるつぼ中で溶融し、この融液にシリコン単結晶の種結晶を浸け、石英るつぼと種結晶を回転させながら種結晶を引上げることで、円柱状のシリコン単結晶を育成する方法である。
このCZ法において、近年では、結晶の大口径化、それに伴う工程時間の延長により、合成石英ガラスるつぼが主に使用されるようになってきている。一般的に、石英ガラスるつぼは、実質的無気泡な内側層と泡を含み不透明な外側層(るつぼ基体)の二重構造とより構成されており、合成石英ガラスるつぼにおいても同様である。
また、合成石英ガラスるつぼとは内側層のみもしくはるつぼ全体が合成石英ガラスで形成され、それ以外のるつぼ基体が天然石英ガラスで形成されたものを指す。
この合成石英ガラスるつぼを使用した引上げ工程の前半において発生する不良は主に、シリコン単結晶を溶融した際、融液表面に発生する振動が原因であると考えられている。この場合、工程初期の融液表面に発生する振動は天然石英ガラスるつぼでは無視できる程度であるが、合成石英ガラスるつぼでは振動の振幅は大きくなる傾向があり種付け不良を引き起こしている。
この問題を解決する為、本発明者らは、天然石英ガラスるつぼの融液表面に発生する振動が少ないという特性を利用し、るつぼ内側層の一部を天然石英ガラス、他の部位の内側層を合成石英ガラスで構成することにより、振動を抑制する方法を提案してきた(特許文献1)。しかしながら、天然石英ガラス内側層に含まれる不純物により、一般的な合成石英ガラスるつぼに比べシリコン単結晶が汚染され、純度要求の厳しい一部のシリコン単結晶引上げメーカーには受け入れられないという欠点があった。
また、工程の後半において発生する不良の主要因としてはるつぼ内面からの石英片の剥離が挙げられる。石英ガラスるつぼは一般的に、泡を含まず透明な内側層と泡を含み不透明なるつぼ基体の二重構造となるよう作られているが、一見泡が無いように見える内側層にも、減圧、高温下で使用されているうちに、泡が発生、膨張・破裂し、るつぼ内表面の剥離を引き起こす。この剥離した石英片が引上げ中の単結晶に付着すると、その部分から転移が起こり歩留まりを著しく低下させる。
この問題を解決する為、本発明者らは、シリコン単結晶引上げ後のるつぼ内表面1mm以内の泡膨張を抑制すること(特許文献2)、石英ガラスるつぼの内側層形成工程においてルツボ基体内に水蒸気を導入すること(特許文献3)を提案し、合成石英ガラスるつぼの全内側層の表面より1mm以内を実質的無気泡にすることを実現した。しかしながら、前記工程初期の融液表面に発生する振動を頻発し種付け不良を引き起こしやすいという欠点があった。
特開2004−59410号公報 特開2000−44386号公報 特開2001−348240号公報 特公平4−228611号公報
こうした現状に鑑み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、合成石英ガラスるつぼの内側層の一部に、ある一定以下の泡径の泡が一定範囲の量(密度)存在させることにより、剥離した石英片による歩留まり低下を引き起こさずに、工程初期の融液の振動を抑制し種付け不良等の初期トラブルを低減できることを見出した。すなわち、本発明は、液面振動の発生、且つ石英ガラス片の剥離による有転移化が無く、高歩留まりなシリコン単結晶の引上げが可能な合成石英ガラスるつぼとその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼは、底部、湾曲部及び側壁部を有する不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と、該るつぼ基体外層の内面側に形成されかつ底部、湾曲部及び側壁部を有する石英ガラスるつぼ基体内層とからなる石英ガラスるつぼ基体を有するシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼであって、前記るつぼ基体内層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成したことを特徴とする。前記有気泡領域においては、直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上100ヶ/mm3以下含む構成とするのが望ましい。
前記るつぼ基体内層の内表面に形成される合成石英ガラス層の厚さが0.5mm未満の場合には、シリコン単結晶引き上げ中に石英ガラスがシリコン融液に溶け出すので、不透明石英ガラス層が現れ、単結晶化率を著しく低下させてしまう。一方、前記るつぼ基体内層の底部及び側壁部の内表面に形成される合成石英ガラス層の厚さが4.0mmを超える場合には、製造されたるつぼが耐熱性の点で粘度が足りなくなり軟らかくなってしまい、またるつぼ製造の生産性及び経済性の観点から好ましくない。
前記るつぼ基体内層の一部を覆うように内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が実質的に気泡を含まない実質的無気泡層をさらに形成し、かつ前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層及び無気泡領域の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されるのが好ましい。
前記実質的無気泡層を前記るつぼ基体内層の底部及び湾曲部を覆うように形成し、又は前記るつぼ基体内層の側壁部及び湾曲部を覆うように形成するのが望ましい。
シリコン単結晶引上げ後のるつぼ内表面より0.5mm以内の前記るつぼ基体内層領域に存在する気泡の直径が150μm以下であるようにするのが好適である。
本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの製造方法の第1の態様は、
回転するガス透過性モールドの内周面に沿って天然シリカ粉末を充填し、さらに合成シリカ粉末が該天然シリカ粉末成型体の内表面の一部もしくは全部を覆うよう充填し、その間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら、該天然および合成シリカ粉末の充填層を内表面側からアーク火炎により加熱溶融し、かつその間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と石英ガラスるつぼ基体内層とからなるるつぼ基体を形成する基体形成工程を有し、前記るつぼ基体内層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成したことを特徴とする。
本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの製造方法の第2の態様は、
回転するガス透過性モールドの内周面に沿って天然シリカ粉末を充填し、さらに合成シリカ粉末が該天然シリカ粉末成型体の内表面の一部もしくは全部を覆うよう充填し、その間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら、該天然および合成シリカ粉末の充填層を内表面側からアーク火炎により加熱溶融し、かつその間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と石英ガラスるつぼ基体内層とからなるるつぼ基体を形成する基体形成工程と、前記るつぼ基体の形成と同時またはその後に、前記るつぼ基体の内側に該アーク火炎により形成されている高温ガス雰囲気中に合成シリカ粉末を供給し、前記るつぼ基体内層の内表面に付着・溶融させることにより実質的に気泡を含まない実質的無気泡層を形成する実質的無気泡層形成工程とからなり、前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成しかつ前記実質的無気泡層は内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が実質的に無気泡であるようにしたことを特徴とする。
さらに、前記実質的無気泡層を前記るつぼ基体内層の底部及び湾曲部を覆うように形成し、又は前記るつぼ基体内層の側壁部及び湾曲部を覆うように形成するのが好ましい。
以上述べた通り、本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼは、液面振動の発生、且つ石英ガラス片の剥離による有転移化が無く、高歩留まりなシリコン単結晶を引上げることができるという効果を有する。本発明方法によれば、本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼを効率よく製造できるという効果が達成される。
以下に本発明の一つの実施形態を添付図面に基づいて説明するが、本発明思想から逸脱しない限り図示例以外にも種々の変形が可能なことはいうまでもない。図1は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第1の実施の形態を示す断面図である。
図1において、A1は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第1の実施の形態で、基体外層底部3a、基体外層湾曲部3b及び基体外層側壁部3cを有する不透明の石英ガラス層るつぼ基体外層3を有している。該るつぼ基体外層3の内側面には基体内層底部4a、基体内層湾曲部4b及び基体内層側壁部4cからなる石英ガラス層るつぼ基体内層4が形成されている。該るつぼ基体内層4には内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域が形成されている。該るつぼ基体外層3及びるつぼ基体内層4によってるつぼ基体3Aが構成される。14は実質的に気泡を含まない実質的無気泡層で、前記るつぼ基体内層4の一部を覆うように該るつぼ基体内層4に形成される。この実質的無気泡層14はその内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が実質的に気泡を含まないものである。図1の例では、基体内層4の湾曲部4b及び底部4cが該実質的無気泡層14aで覆われ、基体内層4の側壁部4cはむき出しとなっている。
前記基体内層底部4aと実質的無気泡層14aとから構成される底部内側層及び基体内層側壁部4cの内表面より0.5mm以上4.0mm以下の領域及び前記基体内層湾曲部4bと実質的無気泡層14aとから構成される湾曲部内側層の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されている。
本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼとしては、図1以外にも種々の実施形態が考えられるもので、以下に他の実施形態を説明する。図2は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第2の実施の形態を示す断面説明図である。図2において、A2は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第2の実施の形態で、るつぼ基体3Aを有するという基本的構成では図1の構成と一致しているが、実質的無気泡層の配置が図1の場合と相違する。即ち、基体内層4の側壁部4c及び湾曲部4bが実質的無気泡層14bで覆われ、基体内層4の底部4aはむき出しとなっている。
図3は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第3の実施の形態を示す断面説明図である。図3において、A3は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第3の実施の形態で、るつぼ基体3Aを有するという基本的構成では図1及び図2の構成と一致しているが、実質的無気泡層が存在しない点において図1及び図2と相違する。即ち、るつぼ基体内層4が有気泡領域として形成されているのみで、実質的無気泡層は形成されていない。
図1〜図3に示した例から明らかなように、本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼにおいては、有気泡領域を有する基体内層4の一部において実質的無気泡が形成されているか、もしくは有気泡領域を有する基体内層4のみが形成されるものである。
続いて、本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼを製造するための装置について図4を参照して説明する。図4は本発明のシリコン単結晶引上げ用石英るつぼを製造する装置の一つの実施の形態を示す概略断面説明図である。
図4において、回転モールド1は回転軸2を備える。モールド1内にはキャビティー1aが形成されている。また、モールド1には、多数の気体吸引通路1bが形成されている。気体吸引通路1bは、回転軸2の中に形成された通路1cを経て、減圧ポンプPに接続されている。
前記キャビティー1a内には不透明シリカガラス外側層、即ち、るつぼ基体3Aが形成配置される。該基体3Aは、天然シリカ粉末を回転するモールド1内に投入し、該モールド1の内壁に沿って層状に形成され、続いて天然シリカ粉末より形成された基体外層3の内壁の一部もしくは全内面に合成シリカ粉末をその内壁に沿って投入し層を形成し、のちに吸引排気および溶融によって該基体外層3の内面側に有気泡基体内層4を形成し、この基体3Aを所要のるつぼ形状の前成型体とし、この前成型体を内面から加熱してシリカ粉末を溶融させたのち、冷却する。
内面からの加熱のための熱源5として、図1に示すように電源10に接続されたカーボン電極51、52を備えるアーク放電装置を使用することができる。該るつぼ基体3の製造方法については、特許文献4に詳細な記載がある。
このるつぼ基体外層3及び有気泡基体内層4の製造過程において、減圧ポンプPが作動してモールド1を通して基体外層3及び有気泡基体内層4の溶融状態にあるガラス層から気体を吸引する。減圧度は、加熱溶融が始まるとシリカ粉末が溶融して通気性が低下するため、加熱溶融の開始に伴い漸次増大する。減圧度は、吸引通路における指示値が加熱溶融の開始前の指示値から250mmHg以上上昇するようにする。加熱溶融の開始前の指示値から250mmHgだけ増加した時点では、シリカ粉末充填層の内面に数mm程度の深さまで気泡の少ない有気泡基体内層4が形成される。この減圧吸引を伴うるつぼ基体3Aの製造過程において、るつぼ基体3Aを形成するシリカ粉末層内の気泡が外方に吸引され、気泡の含有量が減少し、かつ気泡サイズも小さくなる。上述したように、減圧度が少なくとも加熱溶融の開始前の指示値から250mmHgだけ上昇するように減圧を行うことにより、気泡の少ない有気泡基体内層4と気泡の多い基体外層3が得られることが判明した。減圧度が加熱溶融の開始前の指示値から250mmHgだけ上昇するのに要する時間は22",24"るつぼの溶融では90ないし210秒である。
上述した基体3Aの製造の途中において、内面の加熱溶融の開始から所定の時間経過後、例えば120秒経過後に、実質的に無気泡な合成石英ガラス内側層14aの形成を開始する。このために、図4に示す装置は、合成シリカ粉末の供給槽9を備える。槽9は攪拌羽根91を有し、該槽9に設けられた計量フィーダー92により調整された量の合成シリカ粉末6をノズル93から送り出す。図1に示す装置では、ノズル93は対をなすカーボン電極51、52の間に開口している。また、この装置は、基体3の上部開口を周囲にスリット開口75を残すようにして覆う蓋71を有する。基体3の上部開口を蓋71により覆って熱源5となるカーボン電極51、52によりアーク放電を行うと、るつぼ基体3及び有気泡基体内層4の内部に高温ガス雰囲気8が形成される。この高温ガス雰囲気8内にノズル93から調整された量の合成シリカ粉末6を供給する。この高温ガス雰囲気に指向性を持たせることにより、供給された合成シリカ粉末6は、高温ガス雰囲気により少なくとも一部が融解状態となり、有気泡基体内層4表面の一部のみに付着し、実質的に無気泡な合成石英ガラス内側層14aを形成する。高温ガスは基体3Aと蓋71との間の環状スリット開口75から矢印のように流出する。この方法により形成される実質的無気泡内側層14aは気泡含有率が極めて低い値となる。肉眼でも観察できる気泡は全くなく、光学顕微鏡等を用い観察しても、直径が20μmより大きいものは10ヶ未満/mm3である。この方法により形成される実質的無気泡内側層14aは少なくとも0.5mmの厚さに形成することが必要である。好ましい厚さは0.8mm以上、より好ましい厚さは1.0mm以上である。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
図4に示した構造と同様の構造を有する装置を用い、次の手順により径22"の合成石英るつぼを作成した。前述したと同様の方法により、吸引排気を行いながら、粒径50μm以上300μm以下の天然シリカ粉を回転するモールド内に供給し、厚さ25mmの粉体層からなる成型体を成型した。その後、粒径50μm以上300μm以下の合成シリカ粉を回転した状態の成型体の内側より該成型体の側壁部および湾曲部に厚さ4mmの粉体層を形成した。吸引排気を継続しながらアーク放電により該天然および合成シリカ粉の成型体の内部から加熱溶融を開始し、2分間でアーク熱量を1000kwまで上昇させた。さらに該アーク熱量を1分間、1000kwで維持したまま、溶融を継続した。その間、吸引排気を継続し、溶融開始時の減圧度よりも250torr増加した時点で吸引排気を停止させた。溶融開始より3分後、アーク放電を維持したまま、アーク熱量を300kwまで低下させるとともに、該成型体内部に形成された高温雰囲気中に、合成シリカ粉を140g/分で5分、計700g供給し、湾曲部および底部の内表層に厚さ0.8mmの透明な合成石英ガラス層を形成させ、径22"の第1の合成石英るつぼを作成した。
上記した第1の合成石英るつぼを破壊し、るつぼの側壁部、湾曲部、底部を採取し、内表面方向に平行にスライスし、ICP−MSにより湿式の化学分析を行ったところ、るつぼ基体の側壁部の内表面層の表面より2mmまでが合成石英ガラス層で湾曲部では内表面層の表面より8mm、底部では表面より1mmが合成石英ガラス層であった。さらに該側壁部、湾曲部、底部の断面方向に3mm厚さとなるサンプル破片を作成し、光学顕微鏡により気泡の観察を行ったところ、該側壁部サンプルではその表面から2mm以内に直径10μm以上60μm以下の泡が75ヶ/mm3観察され、該湾曲部および底部では各々の表面から0.8mm以内に気泡を確認することはできなかった。
上記した第1の合成石英るつぼと同様の手法で第2の合成石英るつぼを作成した。この第2の合成石英ガラスるつぼを用いてシリコン単結晶の引上げを減圧下で行ったところ、シリコン融液表面の振動は発生せず、スムーズに種付けを行うことができ、引上げ中に転位等が発生することもなく完全なシリコン単結晶を引上げることができた。使用後の合成石英るつぼの内表層を観察したところ、該内表層の内表面より0.5mm以内に存在する泡はすべて150μm以下であった。
(実施例2)
2.5分間で前記アーク熱量を900kwまで上昇させ、該アーク熱量を1分間、1000kwで維持したまま溶融を継続し、溶融開始より3.5分後、アーク放電を維持したままアーク熱量を300kwまで低下させ、高温雰囲気中に合成シリカ粉を150g/分で6分、計900g供給し、湾曲部および底部の内表面に厚さ1mmの透明な合成石英ガラス層を形成させた点以外は実施例1と同様にして径22"の第1の合成石英るつぼを作成した。
上記した第1の合成石英るつぼを実施例1と同様に破壊し、同様に化学分析を行ったところ、るつぼ基体の側壁部の内表面層の表面より3mmまでが合成石英ガラス層で湾曲部では内表面層の表面より10mm、底部では表面より1mmが合成石英ガラス層であった。さらに、実施例1と同様にサンプル破片を作成し、気泡の観察を行ったところ、該側壁部サンプルではその表面から2mm以内に直径10μm以上70μm以下の泡が90ヶ/mm3観察され、該湾曲部および底部では各々の表面から1mm以内に気泡を確認することはできなかった。
上記した第1の合成石英るつぼと同様に第2の合成石英るつぼを作成した。この第2の合成石英ガラスるつぼを用いて実施例1と同様にシリコン単結晶の引上げを行ったところ、実施例1と同様の完全なシリコン単結晶を引上げることができた。使用後の合成石英るつぼの内表面の観察結果も実施例1と同様であった。
(実施例3)
前記成型体の底部に厚さ6mmの粉体層を形成し、側壁部の内表面に厚さ0.8mmの透明な合成石英ガラス層を形成した以外は実施例1と同様にして径22"の第1の合成石英るつぼを作成した。
上記した第1の合成石英るつぼを実施例1と同様に破壊し、同様に化学分析を行ったところ、るつぼ基体の側壁部の内表面層の表面より0.8mmまでが合成石英ガラス層で湾曲部では内表面層の表面より10mm、底部では表面より2mmが合成石英ガラス層であった。さらに実施例1と同様にサンプル破片を作成し、気泡の観察を行ったところ、該底部サンプルではその表面から2mm以内に直径10μm以上40μm以下の泡が50ヶ/mm3観察され、該湾曲部および側壁部では各々の表面から0.8mm以内に気泡を確認することはできなかった。
上記した第1の合成石英るつぼと同様に第2の合成石英るつぼを作成した。この第2の合成石英ガラスるつぼを用いて実施例1と同様にシリコン単結晶の引上げを行ったところ、実施例1と同様の完全なシリコン単結晶を引上げることができた。使用後の合成石英るつぼの内表面の観察結果も実施例1と同様であった。
(実施例4)
前記成型体の内面に厚さ4mmの粉体層を形成し、溶融開始より3分間、アーク放電を維持したまま、アーク熱量を400kwまで低下させ、さらに4分間溶融を継続し、アーク放電を終了させた点以外は実施例1と同様にして径22"の第1の合成石英るつぼを作成した。
上記した第1の合成石英るつぼを実施例1と同様に破壊し、同様に化学分析を行ったところ、るつぼ基体の側壁部の内表面層の表面より2mmまでが合成石英ガラス層で湾曲部では内表面層の表面より10mm、底部では表面より1mmが合成石英ガラス層であった。さらに実施例1と同様にサンプル破片を作成し、気泡の観察を行ったところ、該底部サンプルではその表面から2mm以内に直径2μm以上40μm以下の泡が50ヶ/mm3観察され、該湾曲部および側壁部では各々の表面から2mm以内に直径10μm以上60μm以下の泡が75ヶ/mm3観察された。
上記した第1の合成石英るつぼと同様に第2の合成石英るつぼを作成した。この第2の合成石英ガラスるつぼを用いて実施例1と同様にシリコン単結晶の引上げを行ったところ、実施例1と同様の完全なシリコン単結晶を引上げることができた。使用後の合成石英るつぼの内表面の観察結果も実施例1と同様であった。
(比較例1)
実施例と同様の装置を用い、次の手順により径22"の合成石英るつぼを作成した。前述したと同様の方法により、吸引排気を行いながら、粒径50μm以上300μm以下の天然シリカ粉を回転するモールド内に供給し、厚さ30mmの粉体層からなる成型体を成型した。吸引排気を継続しながらアーク放電により該天然および合成シリカ粉の成型体の内部から加熱溶融を開始し、2分間でアーク熱量を500kwまで上昇させた。さらに該アーク熱量を500kwで維持したまま、溶融を継続した。その間、吸引排気を継続し、溶融開始時の減圧度よりも250torr増加した時点で吸引排気を停止させた。溶融開始より2分後、アーク放電を維持したまま、該成型体内部に形成された高温雰囲気中に、合成シリカ粉を130g/分で12分、計1560g供給し、るつぼの内表層に厚さ0.8mmの透明な合成石英ガラス層を形成させ、径22"の第1の合成石英るつぼを作成した。
上記した第1の合成石英るつぼを破壊し、るつぼの側壁部、湾曲部、底部を採取し、内表面方向に平行にスライスし、ICP−MSにより湿式の化学分析を行ったところ、るつぼ基体の内表面層の表面より0.8mmまでが合成石英ガラス層であった。さらに該側壁部、湾曲部、底部の断面方向に3mm厚さとなるサンプル破片を作成し、光学顕微鏡により気泡の観察を行ったところ、各々の表面から0.8mm以内に気泡を確認することはできなかった。
上記した第1の合成石英るつぼと同様の手法で第2の合成石英るつぼを作成した。この第2の合成石英ガラスるつぼを用いてシリコン単結晶の引上げを減圧下で行ったところ、シリコン融液表面の振動が激しく、種付けを3回やり直さなければならなかった。使用後のるつぼの内表層を光学顕微鏡により観察したところ、該内表層の内表面より0.5mm以内に気泡を観察することはできなかった。
(比較例2)
実施例1と同様の装置を用い、次の手順により径22"の合成石英るつぼを作成した。前述したと同様の方法により、吸引排気を行いながら、粒径50μm以上300μm以下の天然シリカ粉を回転するモールド内に供給し、厚さ25mmの粉体層からなる成型体を成型した。その後、粒径50μm以上300μm以下の合成シリカ粉を回転した状態の成型体の内側より該成型体の内面に厚さ4mmの粉体層を形成した。吸引排気を継続しながらアーク放電により該天然および合成シリカ粉の成型体の内部から加熱溶融を開始し、2分間でアーク熱量を500kwまで上昇させた。さらに該アーク熱量を500kwで維持したまま、さらに12分間、溶融を継続した。その間、吸引排気を継続し、溶融開始時の減圧度よりも250torr増加した時点で吸引排気を停止させ、径22"の第1の合成石英るつぼを作成した。
上記した第1の合成石英るつぼを破壊し、るつぼの側壁部、湾曲部、底部を採取し、内表面方向に平行にスライスし、ICP−MSにより湿式の化学分析を行ったところ、るつぼ基体の側壁部の内表面層の表面より2mmまでが合成石英ガラス層で湾曲部では内表面層の表面より6mm、底部では表面より1.5mmが合成石英ガラス層であった。さらに該側壁部、湾曲部、底部の断面方向に3mm厚さとなるサンプル破片を作成し、光学顕微鏡により気泡の観察を行ったところ、該底部サンプルではその表面から1mm以内に直径2μm以上140μm以下の泡が205ヶ/mm3観察され、該湾曲部および側壁部では各々の表面から2mm以内に直径10μm以上150μm以下の泡が215ヶ/mm3観察された。
上記した第1の合成石英るつぼと同様に第2の合成石英るつぼを作成した。この第2の合成石英ガラスるつぼでシリコン単結晶の引上げを減圧下で行ったところ、シリコン融液表面の振動は発生は弱く、スムーズに種付けを行うことができたが、引上げ中に転位等が発生し、結晶直胴部にて結晶が乱れてしまった。使用後のるつぼの内表層を光学顕微鏡により観察したところ、該内表層の内表面より0.5mm以内に直径150μm以上200μm以下の泡が10ヶ/mm3程度観察され、なかには開放したものも見られた。
本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第1の実施の形態を示す断面図である。 本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第2の実施の形態を示す断面説明図である。 本発明のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼの第3の実施の形態を示す断面説明図である。 本発明のシリコン単結晶引上げ用石英るつぼを製造する装置の一つの実施の形態を示す概略断面説明図である。
符号の説明
3:るつぼ基体外層、4:るつぼ基体内層、14:実質的無気泡層、10:電源、51:カーボン電極、71:蓋、75:スリット開口、75:環状スリット開口、91:攪拌羽根、92:計量フィーダー、93:ノズル、P:減圧ポンプ。

Claims (9)

  1. 底部、湾曲部及び側壁部を有する不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と、該るつぼ基体外層の内面側に形成されかつ底部、湾曲部及び側壁部を有する石英ガラスるつぼ基体内層とからなる石英ガラスるつぼ基体を有するシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼであって、前記るつぼ基体内層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成したことを特徴とするシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ。
  2. 前記るつぼ基体内層の一部を覆うように内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が実質的に気泡を含まない実質的無気泡層をさらに形成し、かつ前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡領域の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されたことを特徴とする請求項1記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ。
  3. 前記実質的無気泡層を前記るつぼ基体内層の底部及び湾曲部を覆うように形成したことを特徴とする請求項2記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ。
  4. 前記実質的無気泡層を前記るつぼ基体内層の側壁部及び湾曲部を覆うように形成したことを特徴とする請求項2記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ。
  5. シリコン単結晶引上げ後のるつぼ内表面より0.5mm以内の前記るつぼ基体内層領域に存在する気泡の直径が150μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ。
  6. 回転するガス透過性モールドの内周面に沿って天然シリカ粉末を充填し、さらに合成シリカ粉末が該天然シリカ粉末成型体の内表面の一部もしくは全部を覆うよう充填し、その間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら、該天然および合成シリカ粉末の充填層を内表面側からアーク火炎により加熱溶融し、かつその間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と石英ガラスるつぼ基体内層とからなるるつぼ基体を形成する基体形成工程を有し、前記るつぼ基体内層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成したことを特徴とするシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ製造方法。
  7. 回転するガス透過性モールドの内周面に沿って天然シリカ粉末を充填し、さらに合成シリカ粉末が該天然シリカ粉末成型体の内表面の一部もしくは全部を覆うよう充填し、その間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら、該天然および合成シリカ粉末の充填層を内表面側からアーク火炎により加熱溶融し、かつその間に前記モールドの壁を通じて吸引排気を行いながら不透明の石英ガラスるつぼ基体外層と石英ガラスるつぼ基体内層とからなるるつぼ基体を形成する基体形成工程と、前記るつぼ基体の形成と同時またはその後に、前記るつぼ基体の内側に該アーク火炎により形成されている高温ガス雰囲気中に合成シリカ粉末を供給し、前記るつぼ基体内層の内表面に付着・溶融させることにより実質的に気泡を含まない実質的無気泡層を形成する実質的無気泡層形成工程とからなり、前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡層の底部及び側壁部の内表面より0.5mm以上4.0mm以下の厚さ領域及び前記るつぼ基体内層及び該実質的無気泡層の湾曲部の内表面より0.5mm以上10.0mm以下の厚さ領域が合成石英ガラスで形成されかつ前記るつぼ基体内層において内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が直径10μm以上100μm以下の気泡を10ヶ/mm3以上200ヶ/mm3以下含む有気泡領域を形成しかつ前記実質的無気泡層は内表面から0.5mm以上2mm以下の厚さ領域が実質的に無気泡であるようにしたことを特徴とするシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ製造方法。
  8. 前記実質的無気泡層を前記るつぼ基体内層の底部及び湾曲部を覆うように形成したことを特徴とする請求項7記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ製造方法。
  9. 前記実質的無気泡層を前記るつぼ基体内層の側壁部及び湾曲部を覆うように形成したことを特徴とする請求項7記載のシリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼ製造方法。
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