JP2005204217A - Pwm変調回路及びそれを用いたd級増幅回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 PWM変調回路に関し、特に歪の少ないPWM変調信号を出力し、且つIC化に適したPWM変調回路と、それを用いたD級増幅器を提供する。
【解決手段】 PWM変調回路は、容量と、前記容量を所定の電流値の定電流によって充電する第1の定電流源と、前記容量を前記所定の電流値の定電流によって放電する第2の定電流源と、前記容量に、前記第1の定電流源と前記第2の定電流源を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ手段と、から成る三角波発生器を具備し、前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成する。
【選択図】 図4
【解決手段】 PWM変調回路は、容量と、前記容量を所定の電流値の定電流によって充電する第1の定電流源と、前記容量を前記所定の電流値の定電流によって放電する第2の定電流源と、前記容量に、前記第1の定電流源と前記第2の定電流源を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ手段と、から成る三角波発生器を具備し、前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成する。
【選択図】 図4
Description
本発明はPWM (Pulse Width Modulation) 変調回路に関し、特にD級オーディオ増幅器に用いられるIC化に適したPWM変調回路に関するものである。
図1は、従来のPWM変調回路の一例を示したものである。また、図2には、その動作原理を示している。
図1において、比較器1(CP1)の正転入力端子(+)には閾値電圧1(Vth1)が与えられ、比較器2(CP2)の反転入力端子(−)には閾値電圧2(Vth2)が与えられる。ここで、閾値電圧1は閾値電圧2よりも高レベルに設定される(Vth1>Vth2)。また、比較器1(CP1)の反転入力端子(−)及び比較器2(CP2)の正転入力端子(+)には、共にCR時定数回路5の出力信号が入力される。
図1において、比較器1(CP1)の正転入力端子(+)には閾値電圧1(Vth1)が与えられ、比較器2(CP2)の反転入力端子(−)には閾値電圧2(Vth2)が与えられる。ここで、閾値電圧1は閾値電圧2よりも高レベルに設定される(Vth1>Vth2)。また、比較器1(CP1)の反転入力端子(−)及び比較器2(CP2)の正転入力端子(+)には、共にCR時定数回路5の出力信号が入力される。
比較器1は、CR時定数回路5の出力レベルが閾値電圧1を超えるとその出力を低レベルに反転させ、次段のNANDタイプのSRフリップフロップ3(F/F)をセットする。これにより、フリップフロップ3は出力を高レベルに変化させ、次段のインバータ4(INV)の出力は低レベルに変化する。その結果、インバータ4の出力に接続されたCR時定数回路5は放電を開始する。
一方、比較器2は、CR時定数回路5の出力レベルが閾値電圧2以下となるとその出力を低レベルに反転させ、次段のフリップフロップ3をリセットする。これにより、フリップフロップ3はその出力を低レベルに変化させ、インバータ4(INV)の出力は高レベルに変化する。その結果、CR時定数回路5は充電を開始する。
上記の充放電動作を繰り返すことで、CR時定数回路5は図2の(a)に示すような連続した三角波若しくは鋸波(Saw Wave)を出力する。出力段の比較器8(CP3)には、その反転入力端子(−)に前記連続する三角波が与えられ、正転入力端子(+)にはオーディオ信号等のアナログ入力信号(Sin)が与えられる。図2の(b)に示すように、比較器8は、それらの比較により、入力信号のレベルに応じた時間幅のサンプリングパルス信号(PWM変調信号)を出力する(特許文献1参照)。
上述したように、従来においては、CR時定数回路5における充電時の立ち上がり特性と放電時の立下り特性とを利用して三角波を生成していた。
図3には、CR時定数回路5の充放電特性の一例を示している。
図3に実線Aで示すCR時定数回路5の特性は、周知の1−exp(−t/CR)の立ち上がり特性と、exp(−t/CR)の立下り特性とを有する。
図3には、CR時定数回路5の充放電特性の一例を示している。
図3に実線Aで示すCR時定数回路5の特性は、周知の1−exp(−t/CR)の立ち上がり特性と、exp(−t/CR)の立下り特性とを有する。
実際の使用においては、入力信号のサンプリング周期との関係を考慮しながら、可能な範囲で時定数をより長く設定して直線性を向上させている。しかしながら、図中に点線Bで示す理想的な三角波と比べれば擬似的な三角波にすぎず、特にダイナミックレンジの広い入力信号に対してはそのPWM変調信号の歪みが増大するという問題があった。
一例として、オーディオ信号のサンプリング周期200KHz、電源電圧=5V、閾値電圧1=3V、閾値電圧2=2Vとした場合に、時定数回路5の抵抗Rを4KΩ、そして容量Cを1nFとすれば適当な三角波が生成される。しかしながら、このPWM回路のIC化を考えると、現実にIC化できる容量は数pF程度であり、容量1000pF(1nF)のIC化は困難である。
一方、容量を抑えて抵抗Rを数百KΩ〜MΩに増やしても、こんどは拡散抵抗やポリシリコン抵抗の実装面積が増大して、やはりIC化は困難である。このように、従来においては、CR時定数回路をそのままチップ化できず、外付け部品(C、R等)を使用しないPWM変調回路のワンチップ化は困難であるという問題があった。
そこで本発明の目的は、上記種々の問題点に鑑み、理想的な三角波(図3の点線B参照)を生成する回路を具備した低歪みのPWM変調回路を提供することにある。また本発明の目的は、外付け部品を必要とせずにIC化が可能なPWM変調回路を提供することにある。
さらに本発明の目的は、歪の少ない最適なPWM変調信号を得るべく、入力信号に応じてサンプリング周期及び三角波の立ち上がり/立ち下り特性を任意に可変できるPWM変調回路を提供することにある。さらにまた本発明の目的は、上記のPWM回路を具備した低歪みのD級増幅器を提供することにある。
本発明によれば、定電流源と容量とを有し、前記容量に対して前記定電流源が所定周期で充放電を繰り返すことにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させる三角波発生器を具備し、前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成するPWM変調回路が提供される。
また本発明によれば、容量と、前記容量を所定の電流値の定電流によって充電する第1の定電流源と、前記容量を前記所定の電流値の定電流によって放電する第2の定電流源と、前記容量に、前記第1の定電流源と前記第2の定電流源を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ手段と、から成る三角波発生器を具備し、前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成するPWM変調回路が提供される。
具体的には、容量と、前記容量を充電するための定電流回路で構成する第1のカレントミラー回路と、前記容量を放電するための定電流回路で構成する第2のカレントミラー回路と、前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路に、互いに等しい電流値のミラー電流を流すために、それらに共通のバイアス電流を与えるバイアス回路と、前記容量に、前記第1のカレントミラー回路と前記第2のカレントミラー回路を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ回路と、から成る三角波発生器を具備し、前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成するPWM変調回路が提供される。
さらに本発明によれば、上記のいずれかのPWM変調回路を具備し、前記PWM変調回路からのPWM変調信号によって音響出力装置を駆動するD級増幅回路が提供される。
上記の構成により、理想的な三角波を用いた低歪みのPWM変調信号が得られる。また本発明によれば、入力信号に応じて最適なサンプリング周期とダイナミックレンジを設定することにより、より一層低歪みのPWM変調信号が得られる。
さらに本発明によれば、IC化に適した定電流回路を採用することにより、外付け部品無しの完全にワンチップ化されたPWM変調回路が提供される。さらにまた、上記のPWM変調回路を備えた低歪みのD級増幅器が提供可能となる。
図4は、本発明によるPWM変調回路の基本構成を示したものである。
図4において、図1の従来例と同一の部分については同じ引用符号を付している。以下では、従来例と異なる本発明の特徴部分について説明する。
図4において、図1の従来例と同一の部分については同じ引用符号を付している。以下では、従来例と異なる本発明の特徴部分について説明する。
本発明では、図中にSAWと表示した定電流回路12〜17及びそのスイッチ回路18及び19の部分と、チップに内蔵された容量7(C)とによって、ほぼ理想的な三角波を生成する。ここでは、容量7としてICに実装可能な3pFを用い、定電流回路の高出力インピーダンス(数MΩ)を利用する。
先ず、三角波形成部(SAW)の動作から説明する。MOS12及び13は容量7を充電するためのカレントミラー回路を構成し、一方のMOS16及び17は容量7を放電するためのカレントミラー回路を構成している。そして、MOS14及び15から成るバイアス回路は、前記カレントミラー回路の一方のMOS12及び16に共通のバイアス電流を供給している。
これにより、MOS13から出力されるミラー電流(充電電流)とMOS17へ入力されるミラー電流(放電電流)の各電流値は一致する。一般に、容量7(C)と、その電圧V及び電流iとの関係は下記式(1)で与えられる。
本例では定電流回路を用いており、電流iは定数αで置き換えられるため、式(1)は下記式(2)となる。
このように、本発明の構成によれば、容量7の電圧Vとその充放電時間tとは線形関係を有し、また充電時と放電時のαは等しいために、三角波の立ち上がり/立ち下がり時間(傾斜)特性も互いに一致する。その結果、図3の点線Bで示したような理想的な三角波が生成される。
さらに、本発明の構成によれば、バイアス電流値を変えるとαが変化する。そのため、三角波の立ち上がり/立ち下がり時間特性をバイアス電流によって簡易に可変又は調整することができる。
次に、アナログスイッチ18及び19は、各々p−MOSとn−MOSとのペアで構成され、アナログスイッチ18がオンでアナログスイッチ19がオフの時に、MOS13からの充電電流が容量7に流入する。反対に、アナログスイッチ18がオフでアナログスイッチ19がオンの時に、容量7からの放電電流がMOS17へ流入する。
前記アナログスイッチ18及び19の切り替えは、図1の従来例で説明したインバータ4(本例のINV1)の出力によって制御される。本例では、アナログスイッチ18とアナログスイッチ19とを互いに背反して切り替えるために、新たにインバータ11(INV2)が追加されている。
上記以外の動作は、図1の従来例と同様であり、ここではそれらについて更に説明しない。なお、本例ではアナログスイッチ18及び19によって充放電動作を切り替えているが、他にはミラー電流を入出力するMOS13、17自体の動作をイネーブル/ディスエーブルさせる制御スイッチを付加するようにしてもよい。
図5は、本発明の一実施例を示したものである。ここでは、実際にIC化されたPWM変調回路のチップ構成(図中の点線枠内に示す)と、それをD級増幅器に適用した一例を示している。
図5に示すように、チップ内のPWM変調回路は、図4で示したPWM変調回路と全く同じ回路構成を有している。すなわち、チップは、比較部1(CP1)、比較部2(CP2)、フリップフロップ部(F/F)、インバータ部(INV1及びINV2)、三角波形成部(SAW)、容量7(C)、及び比較部3(CP3)の各部から成る。
各部の回路概要を説明すると、比較部1(CP1)は、左側から順に、回路のバイアス電圧を発生するバイアス段、2入力の比較を行う差動段、一方の入力(+)に閾値電圧(Vth1)を与える閾値発生段、比較信号を出力する出力段から成る。また、出力段には位相補償用の容量(0.1p)が付加されている。
他の比較部2及び3(CP2及びCP3)も同様である。但し、比較部2(CP2)の閾値発生段は、一方の入力(−)に閾値電圧(Vth2)が与えられており、また比較部3(CP3)の一方の入力(+)には入力信号(Sin)が与えられている。
フリップフロップ部(F/F)は、左右のNAND回路を互いにトグル接続したSRフリップフロップ回路で構成されている。三角波形成部(SAW)は、図4の回路と同じである。また、図中に示すように、容量Ci(3pF)がチップに内蔵されている。
本例では、チップ化されたPWM変調回路をD級増幅器に使用しており、そのために外部にスイッチングドライバ(DRV)と、PWM変調信号をアナログ信号に復調させるローパスフィルタ(LPF)とが付加されている。また、最終段の抵抗Rはスピーカ(SP)の終端抵抗である。
なお、スピーカ自体がローパス特性を有しているため、前記ローパスフィルタ(LPF)を省略してダイレクトにスピーカを駆動するようにしてもよい。他に、PWM変調信号を用いて圧電素子を駆動し、その圧電素子を介してスピーカ等の種々の機器を駆動するようにしてもよい。
図6には、図5の主要な信号波形を示している。
図6の(a)には入力オーディオ信号を、図6の(b)には本発明により生成された連続する三角波を、そして図6の(c)には図2で示した原理により生成されたPWM変調信号を、それぞれ示している。図6の(b)に示すように、図5で生成された三角波は左右対象の直線波形を有しており、ほぼ理想的な三角波(図3の点線B)となっている。
図6の(a)には入力オーディオ信号を、図6の(b)には本発明により生成された連続する三角波を、そして図6の(c)には図2で示した原理により生成されたPWM変調信号を、それぞれ示している。図6の(b)に示すように、図5で生成された三角波は左右対象の直線波形を有しており、ほぼ理想的な三角波(図3の点線B)となっている。
図7は、図1の従来回路と図5の本発明回路とで歪率のシュミレーション比較を行った結果を示している。
ここでは、図5のローパスフィルタ(LPF)のカットオフ周波数を20KHzとし、スピーカの終端抵抗Rとして32Ωを使用している。下記式(3)に示すTHD (Total Harmonic Distortion:全高調波歪) の算出においては入力信号1KHzで3次高調波までを含めている。また、MOSの温度特性を考慮して、温度変化をパラメータに含めている。
ここでは、図5のローパスフィルタ(LPF)のカットオフ周波数を20KHzとし、スピーカの終端抵抗Rとして32Ωを使用している。下記式(3)に示すTHD (Total Harmonic Distortion:全高調波歪) の算出においては入力信号1KHzで3次高調波までを含めている。また、MOSの温度特性を考慮して、温度変化をパラメータに含めている。
図7の例から、従来例と比較して、本発明によるPWM変調信号のほうが明らかに歪率が改善されることが分る。
ところで、三角波の振幅が大きくなると、入力信号電圧に対してダイナミックレンジが大きくなるが、PWMのサンプリング精度は低下する。反対に、三角波の振幅が小さくなると、ダイナミックレンジは小さくなるが、PWMのサンプリング精度は向上して歪が小さくなるという関係が存在する。従って、ダイナミックレンジと歪の双方を勘案して最適点を求めると、さらに歪率は改善する。
図8は、閾値の差電圧(Vth1−Vth2)と発振周波数(サンプリング周期)との関係を示したものである。
この関係は、図2の(a)の例からも分るように、三角波の立ち上がり/立ち下りの時間特性が一定のため、前記差電圧が大きければ三角波の振幅が大きくなってサンプリング周期は長くなり、反対に差電圧が小さければ三角波の振幅が小さくなってサンプリング周期は短くなることによる。
この関係は、図2の(a)の例からも分るように、三角波の立ち上がり/立ち下りの時間特性が一定のため、前記差電圧が大きければ三角波の振幅が大きくなってサンプリング周期は長くなり、反対に差電圧が小さければ三角波の振幅が小さくなってサンプリング周期は短くなることによる。
前述した図5の実施例では、サンプリング周期200KHz付近を目標に(図8の斜線枠内)、差電圧が1.3V近辺となるように、閾値電圧1(Vth1)及び閾値電圧2(Vth2)を固定している(図6の(b)参照)。
この差電圧をある範囲内で任意に可変又は調整可能とする手段を設ければ、前述したようにダイナミックレンジと歪の双方を勘案した最適点を求めて歪率を一層改善することが可能となる。
図9は、本発明による別の態様例を示したものである。
図9において、閾値設定手段24は、外部入力ポート22から与えられる閾値設定信号に応じた閾値の差電圧(Vth1−Vth2)を設定する。又は、外部入力ポート21及び23を介して直接設定される前記差電圧を検出する。
図9において、閾値設定手段24は、外部入力ポート22から与えられる閾値設定信号に応じた閾値の差電圧(Vth1−Vth2)を設定する。又は、外部入力ポート21及び23を介して直接設定される前記差電圧を検出する。
連携手段25は、閾値設定手段24から与えられる前記差電圧に対応した所定のバイアス電流を流すようにバイアス設定手段26に指示する。バイアス設定手段26は、連携手段25からの指示に従って対応するバイアス電流値を設定する。又は、外部入力ポート27を介して直接設定されるバイアス電流値が設定される。
閾値設定手段24又は外部入力ポート21及び23を介して、所定範囲内で任意の差電圧(Vth1−Vth2)が設定できるため、入力信号に応じたサンプリング周期及びダイナミックレンジが設定可能となる。
バイアス設定手段26は、図4のMOS14及び15から成るバイアス回路を本手段により置き換えてもよく、又は併置される。バイアス設定手段26は、その負荷MOSの抵抗値をそのバイアス等により可変したり、又は複数の負荷MOSの接続を切り替えることによってバイアス電流値を可変する。
前記式(2)で説明したように、バイアス電流値によって三角波の立ち上がり/立ち下り時間(傾斜)特性が変わる。そのため、バイアス設定手段26は、閾値設定手段24によるサンプリング周期及びダイナミックレンジの設定とは独立に、三角波の立ち上がり/立ち下り時間特性、すなわちサンプリング周期、を変えることができる。
例えば、バイアス設定手段26がバイアス電流を増加させると、より急峻な立ち上がり/立ち下り時間特性によってサンプリング周期が短くなり、広いダイナミックレンジでも歪を低下させることが可能となる。
連携手段25は、前記閾値設定手段24とバイアス設定手段26との間の連携動作を可能にする。例えば、閾値設定手段24が設定した所定のダイナミックレンジに応じた最適なサンプリング周期をバイアス設定手段に指示する。
なお、連携手段25を設けずに、閾値設定手段24及びバイアス設定手段26を、それぞれ個別に設けてもよく、またいずれか一方だけを設けてもよい。
このように、本例によれば、ダイナミックレンジと歪の双方を勘案した最適点によるPWM変調動作が実現され、歪をさらに低減することが可能となる。
1、2、8…比較器
3…フリップフロップ
4、11…インバータ
5…CR時定数回路
12〜17…MOSFET
18、19…アナログスイッチ
21、22、23、27…外部入力ポート
24…閾値設定手段
25…連携手段
26…バイアス設定手段
3…フリップフロップ
4、11…インバータ
5…CR時定数回路
12〜17…MOSFET
18、19…アナログスイッチ
21、22、23、27…外部入力ポート
24…閾値設定手段
25…連携手段
26…バイアス設定手段
Claims (11)
- 定電流源と容量とを有し、
前記容量に対して前記定電流源が所定周期で充放電を繰り返すことにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させる三角波発生器を具備し、
前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成することを特徴とするPWM変調回路。 - 容量と、
前記容量を所定の電流値の定電流によって充電する第1の定電流源と、
前記容量を前記所定の電流値の定電流によって放電する第2の定電流源と、
前記容量に、前記第1の定電流源と前記第2の定電流源を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ手段と、から成る三角波発生器を具備し、
前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成することを特徴とするPWM変調回路。 - 前記スイッチ手段は、前記容量の所定の充電電圧を検出する第1の閾値と、前記容量の所定の放電電圧を検出する第2の閾値と、を有する前記容量の電圧検出手段を含み、
前記電圧検出手段によって前記容量の電圧が前記第1の閾値に達したことを検出すると前記容量に前記第2の定電流源を接続し、前記容量の電圧が前記第2の閾値に達したことを検出すると前記容量に前記第1の定電流源を接続する、ことを特徴とする請求項2記載のPWM変調回路。 - 前記スイッチ手段は、前記第1の閾値と前記第2の閾値との差電圧を可変する差電圧制御手段をさらに含み、
前記差電圧制御手段によって前記所定の周期と前記三角波の電圧振幅値とを制御する、ことを特徴とする請求項3記載のPWM変調回路。 - 前記スイッチ手段は、前記定電流の所定の電流値を可変する定電流制御手段をさらに含み、
前記定電流制御手段によって前記所定の周期を制御する、ことを特徴とする請求項3記載のPWM変調回路。 - 前記スイッチ手段は、前記第1の閾値と前記第2の閾値との差電圧を可変する差電圧制御手段と、前記定電流の所定の電流値を可変する定電流制御手段と、それらを連携して動作させる連携手段と、をさらに含み、
前記差電圧制御手段、前記定電流制御手段、及び前記連携手段によって、前記所定の周期と前記三角波の電圧振幅値とを制御する、ことを特徴とする請求項3記載のPWM変調回路。 - 容量と、
前記容量を充電するための定電流回路で構成する第1のカレントミラー回路と、
前記容量を放電するための定電流回路で構成する第2のカレントミラー回路と、
前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路に、互いに等しい電流値のミラー電流を流すために、それらに共通のバイアス電流を与えるバイアス回路と、
前記容量に、前記第1のカレントミラー回路と前記第2のカレントミラー回路を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ回路と、から成る三角波発生器を具備し、
前記三角波発生器からの三角波で入力信号をサンプリングすることにより、前記入力信号のPWM変調信号を生成することを特徴とするPWM変調回路。 - 請求項1〜7のいずれか一つに記載のPWM変調回路を具備し、前記PWM変調回路からのPWM変調信号によって音響出力装置を駆動することを特徴とするD級増幅回路。
- 定電流源と容量とを具備し、
前記容量に対して前記定電流源が所定周期で充放電を繰り返すことにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させることを特徴とする三角波発生器。 - 容量と、
前記容量を所定の電流値の定電流によって充電する第1の定電流源と、
前記容量を前記所定の電流値の定電流によって放電する第2の定電流源と、
前記容量に、前記第1の定電流源と前記第2の定電流源を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ手段と、から構成することを特徴とする三角波発生器。 - 容量と、
前記容量を充電するための定電流回路で構成する第1のカレントミラー回路と、
前記容量を放電するための定電流回路で構成する第2のカレントミラー回路と、
前記第1のカレントミラー回路及び前記第2のカレントミラー回路に、互いに等しい電流値のミラー電流を流すために、それらに共通のバイアス電流を与えるバイアス回路と、
前記容量に、前記第1のカレントミラー回路と前記第2のカレントミラー回路を所定周期で交互に接続することにより、前記容量に連続する三角波の電圧を発生させるスイッチ回路と、から構成することを特徴とする三角波発生器。
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JP2008177330A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Ricoh Co Ltd | 定電流回路及び定電流回路を使用した発光ダイオード駆動装置 |
JP2008227213A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Ricoh Co Ltd | 定電流回路及び定電流回路を使用した発光ダイオード駆動装置 |
JP2010507965A (ja) * | 2006-10-27 | 2010-03-11 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 無線周波数増幅器のスイッチ変調 |
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-
2004
- 2004-01-19 JP JP2004010436A patent/JP2005204217A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104201996B (zh) * | 2014-08-29 | 2017-07-07 | 青岛海信电器股份有限公司 | 一种用于d类功率放大器的反馈电路及电子设备 |
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