JP2005198168A - 非接触型情報記録媒体及びこれを用いたラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】誘電体に貼付された場合において、情報の書き込み/読み出し率を向上させる。
【解決手段】 基板40上に帯状に形成されたアンテナ部20と、アンテナ部20と長さが異なり、かつ、アンテナ部20と略平行に基板40上に帯状に形成された導電体部30と、アンテナ部20に接続されて基板40上に搭載されたICチップ10とを有し、アンテナ部20と導電体部30のうち長い方となるアンテナ部20の長さを、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しに用いられる周波数と基板40の透磁率及び誘電率とから求まる波長をλとした場合、λ/2以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベース基材上に導電性のアンテナが形成されるとともに、このアンテナに接続されてICチップが搭載され、アンテナを介して非接触状態にてICチップに対して情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型情報記録媒体及びこれを用いたラベルに関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。また、商品等に貼付されるラベルやタグに情報を記録し、このラベルやタグを用いての商品等の管理も行われている。
このようなカードやラベル、あるいはタグを用いた情報管理においては、カードやラベル、あるいはタグに対して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触型ICカードや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能な非接触型ICカードや非接触型ICラベル、非接触型ICタグにおいては、近年、小型化及び通信可能距離を確保するために、2.45GHzの周波数帯を利用して通信を行うマイクロチップが用いられることが多くなってきている。
このようなマイクロチップを用いた場合、マイクロチップに導電性のアンテナを接続することにより、マイクロチップの通信可能距離を延ばすことができる。この技術を利用したものとして、例えば、基板上に、ICチップが搭載されるとともに、このICチップに接続されたアンテナ部と、アンテナ部に対し電波の反射機能及び/または導波機能を有する導体部とが形成された非接触型情報記録媒体が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この非接触型情報記録媒体においては、アンテナ部と導体部とによりいわゆる八木アンテナを構成し、それにより、指向性及び利得を向上させることができる。
特開2000−322545号公報
上述したような非接触型情報記録媒体においては、例えば、ラベルとして書籍等の物品に貼付されて使用されることになるが、書籍等の物品は誘電体で構成されているため、物品に貼付された非接触型情報記録媒体のアンテナの周波数特性が低い周波数方向にシフトすることになる。そのため、アンテナの共振点が、情報書込/読出装置にて非接触型情報記録媒体に対して情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数に対してずれてしまい、非接触型情報記録媒体に対する情報の書き込み及び読み出しができなくなってしまう虞れがある。特に、上述した2.45GHzの周波数帯を利用したICチップにおいては、このような現象が顕著に生じてしまう。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、誘電体に貼付された場合において、情報の書き込み/読み出し率を向上させることができる非接触型情報記録媒体及びこれを用いたラベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
基板上にて2つの帯状の導電領域が互いに直列に並ぶように所定の間隔を具備して形成されてなるアンテナ部と、
該アンテナ部と長さが異なり、かつ、該アンテナ部と略平行に前記基板上に帯状に形成された少なくとも1つの導電体部と、
前記2つの導電領域に接続されるように前記基板上に搭載されたICチップとを有し、
前記アンテナ部と前記導電体部のうち最も長いものの長さが、前記ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しに用いられる周波数と前記基板の透磁率及び誘電率とから求まる波長をλとした場合、λ/2以下である。
また、前記アンテナ部と前記導電体部との間隔は、λ/6以下であることを特徴とする。
また、前記非接触型情報記録媒体を用いたラベルであって、
前記非接触型情報記録媒体が2つのシートに挟まれ、粘着剤によってそれぞれ接着され、
前記2つのシートのうち一方のシートの前記非接触型情報記録媒体との接着面とは反対側の面に、粘着剤を介して剥離紙が貼付されている。
上記のように構成された本発明においては、互いに長さが異なり、かつ、略平行に基板上に設けられたアンテナ部と少なくとも1つの導電体部とのうち最も長いものの長さが、アンテナ部に接続されたICチップに対する情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数と基板の透磁率及び誘電率とから求まる波長をλとした場合、λ/2以下となっているので、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数において、アンテナ部と少なくとも1つの導電体部とのうち最も長いものにおける共振点が生じ、また、その周波数よりも高い周波数において、アンテナ部と少なくとも1つの導電体部とのうちそれ以外のものにおける共振点が生じる。
このため、このような非接触型情報記録媒体が、例えばラベルとして書籍等の物品に貼付されることにより周波数特性が低い周波数方向にシフトした場合であっても、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数よりも高い周波数にて生じた共振点が、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数近傍にシフトすれば、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが可能となり、情報の書き込み/読み出し率が向上する。
また、アンテナ部と導電体部との間隔をλ/6以下とした場合は、リタ−ンロスの値が、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが可能となる−15dB以下となる領域が増大し、それにより、情報の書き込み/読み出し率が向上する。
以上説明したように本発明においては、基板上にて2つの帯状の導電領域が互いに直列に並ぶように所定の間隔を具備して形成されてなるアンテナ部と、アンテナ部と長さが異なり、かつ、アンテナ部と略平行に基板上に帯状に形成された少なくとも1つの導電体部と、2つの導電領域に接続されるように基板上に搭載されたICチップとを有し、アンテナ部と導電体部のうち最も長いものの長さが、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しに用いられる周波数と基板の透磁率及び誘電率とから求まる波長をλとした場合、λ/2以下となっているため、複数の共振点が存在し、ICチップに対する情報の書き込み/読み出し率を向上させることができる。
また、アンテナ部と導電体部との間隔がλ/6以下であるものにおいては、リタ−ンロスの値が、ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しが可能となる−15dB以下となる領域が増大し、情報の書き込み/読み出し率をさらに向上させることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の非接触型情報記録媒体の第1の実施の形態を示す図である。
本形態は図1に示すように、基板40上に、2つの帯状の導電領域21a,21bからなるアンテナ部20と、帯状の導電体部30とが形成されており、また、2つの導電領域21a,21bは、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成されており、この2つの導電領域21a,21bに接続されるようにICチップ10が搭載されて構成されている。ICチップ10は、アンテナ部20を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なものである。また、アンテナ部20と導電体部30とは互いに略平行に形成されており、アンテナ部20の長さl1と導電体部30の長さl2とは、l1>l2の関係となっている。さらに、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しは、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)によって特定の周波数を用いて行われることになるが、その周波数と基板40の透磁率及び誘電率とによって求まる波長をλとした場合、アンテナ部20と導電体部30とのうち長い方となるアンテナ部20の長さl1は、λ/2となっている。また、アンテナ部20と導電体部30との間隔dは、λ/6となっている。
図2は、図1に示した非接触型情報記録媒体を用いたラベルの一例を示す図であり、積層構造を示す。
本形態におけるラベルは図2に示すように、図1に示した非接触型情報記録媒体1の両面に粘着剤2a,2bがそれぞれ塗布され、その一方の面に、感熱紙、ユポ紙、あるいは紙からなる表面シート3が積層され、他方の面に、PET等からなるフィルムシート4が積層されて構成されている。また、フィルムシート4の他方の面には、粘着剤2cを介して剥離紙5が貼付されている。
上記のように構成されたラベルにおいては、剥離紙5が剥離され、粘着剤2cによって書籍等の物品に貼付されて使用されることになる。
以下に、上記のように構成された非接触型情報記録媒体の動作について説明する。
図3は、図1に示した非接触型情報記録媒体の動作を説明するための図であり、ICチップ10に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数に対する非接触型情報記録媒体のリターンロスを示す。
図1に示した非接触型情報記録媒体においては、アンテナ部20の長さl1と導電体部30の長さl2とが互いに異なり、かつ、アンテナ部20と導電体部30とのうち長い方となるアンテナ部20の長さl1が、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数と基板40の透磁率及び誘電率とから求まる波長λの1/2となっているため、図3に示すように、アンテナ部20における共振点となるピークポイントAと、導電体部30における共振点となるピークポイントBとの2つの共振点が存在することになる。
ここで、上述した波長λは、ICチップ10に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数をf、基板40の比透磁率をμs、基板40の比誘電率をεsとした場合、光速cを用いて、λ=c/(f×(μs×εs)1/2)により一義的に求めることができる。例えば、ICチップ10に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数を2.45GHzとし、基板40をPET(比透磁率:1、比誘電率:3)から構成した場合は、3.0×108[m]/(2.45×109×(1×3)1/2)≒0.07[m]となる。そのため、この場合は、アンテナ部20の長さを3.5cmとし、導電体部30の長さを3.5cmよりも短くすれば、図3に示すように2つの共振点を得ることができる。なお、この共振点においては、アンテナ部20及び導電体部30が形成される基板40の誘電率にも影響する。基板40として、例えばセラミック基板等といった誘電率の高いものを用いた場合、それにより、アンテナ部20及び導電体部30における周波数特性が低い周波数方向にずれる。そのため、基板40の誘電率によっては、アンテナ部20と導電体部30とのうち長い方となるアンテナ部20の長さl1を、λ/2以下としてλ/6程度まで短くすることができる。
ここで、上述したように2つの共振点が存在することによる効果について説明する。
図2に示したようなラベルが書籍等の物品に貼付された場合、書籍等の物品は誘電体で構成されているため、物品に貼付された非接触型情報記録媒体のアンテナの周波数特性が低い周波数方向にシフトすることになる。そのため、図3に示したピークポイントAの周波数faにてICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しを行っていた場合、リターンロス曲線が図3中X方向に移動し、ピークポイントAが周波数faからずれてしまい、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しが不可能となってしまう。
ところが、本形態においては、アンテナ部20における共振点となるピークポイントAと、導電体部30における共振点となるピークポイントBとの2つの共振点が存在するため、リターンロス曲線が図3中X方向に移動し、ピークポイントAが周波数faからずれてしまった場合であっても、もう1つのピークポイントBが周波数faの近傍になれば、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な状態となり、ICチップ10に対する情報の書き込み/読み出し率が向上する。なお、ピークポイントAの周波数は、アンテナ部20と導電体部30とのうち長い方となるアンテナ部20の長さl1をλ/2とすることにより、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しを行う周波数faに設定されている。
また、アンテナ部20と導電体部30とのうち短い方となる導電体部30の長さl2においては、その長さl2によって導電体部30における共振点の周波数fbが決まることになるが、例えば、上述したようにICチップ10に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数を2.45GHzとした場合、実用的に、周波数fbを5GHz以下に設定しておけばよいことから、3.0×108[m]/(5×109×(1×3)1/2)≒0.03[m]から、1.5cm以上としておくことが好ましい。
また、ICチップ10に対する情報の書き込み及び読み出しにおいては、リターンロスが−15dB以下の場合にて可能となるが、図3に示したリターンロス曲線はアンテナ部20と導電体部30との間隔dによっても変化し、アンテナ部20と導電体部30との間隔dが、本形態のようにλ/6あるいはそれ以下である場合に、リターンロスが−15dB以下となる領域が増大する。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の非接触型情報記録媒体の第2の実施の形態を示す図である。
本形態は図4に示すように、基板140上に、2つの帯状の導電領域121a,121bからなるアンテナ部120と、帯状の導電体部130とが形成されており、また、2つの導電領域121a,121bは、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成されており、この2つの導電領域121a,121bに接続されるようにICチップ110が搭載されて構成されている。ICチップ110は、アンテナ部120を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なものである。また、アンテナ部120と導電体部130とは互いに略平行に形成されており、アンテナ部120の長さl1と導電体部130の長さl2とは、l1<l2の関係となっている。さらに、ICチップ110に対する情報の書き込み及び読み出しは、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)によって特定の周波数を用いて行われることになるが、その周波数と基板140の透磁率及び誘電率とによって求まる波長をλとした場合、アンテナ部120と導電体部130とのうち長い方となる導電体部30の長さl2は、λ/2となっている。また、アンテナ部120と導電体部130との間隔dは、λ/6となっている。
上記のように構成された非接触型情報記録媒体においても、アンテナ部120の長さl1と導電体部130の長さl2とが互いに異なり、かつ、アンテナ部120と導電体部130とのうち長い方となる導電体部130の長さl2が、ICチップ110に対する情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数と基板140の透磁率及び誘電率とから求まる波長λの1/2となっているため、ICチップ110に対して情報の書き込み及び読み出しが可能となる共振点が2つ存在し、それにより、この非接触型情報記録媒体を用いたラベルが書籍等の物品に貼付された場合に、ICチップ110に対する情報の書き込み/読み出し率を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の非接触型情報記録媒体の第3の実施の形態を示す図である。
本形態は図5に示すように、基板240上に、2つの導電領域221a,221bからなるアンテナ部220と、2つの帯状の導電体部230a,230bとが、導電体部230a,230bによってアンテナ部220が挟まれるように形成されており、また、2つの導電領域221a,221bは、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成されており、この2つの導電領域221a,221bに接続されるようにICチップ210が搭載されて構成されている。ICチップ210は、アンテナ部220を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なものである。また、アンテナ部220と導電体部230a,230bとは互いに略平行に形成されており、アンテナ部220の長さl1と導電体部230aの長さl2と導電体部230bの長さl3とは、l2>l1>l3の関係となっている。さらに、ICチップ210に対する情報の書き込み及び読み出しは、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)によって特定の周波数を用いて行われることになるが、その周波数と基板240の透磁率及び誘電率とによって求まる波長をλとした場合、アンテナ部220と導電体部230a,230bとのうち最も長いものとなる導電体部230aの長さl2は、λ/2となっている。また、アンテナ部220と導電体部230a,230bとの間隔d1,d2は、それぞれλ/6となっている。
以下に、上記のように構成された非接触型情報記録媒体の動作について説明する。
図6は、図5に示した非接触型情報記録媒体の動作を説明するための図であり、ICチップ210に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数に対する非接触型情報記録媒体のリターンロスを示す。
図5に示した非接触型情報記録媒体においては、アンテナ部220の長さl1と導電体部230aの長さl2と導電体部230bの長さl3とが互いに異なり、かつ、アンテナ部220と導電体部230a,230bとのうち最も長いものとなる導電体部230aの長さl2が、ICチップ210に対する情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数と基板240の透磁率及び誘電率とから求まる波長λの1/2となっているため、図5に示すように、導電体部230aにおける共振点となるピークポイントAと、アンテナ部220における共振点となるピークポイントBと、導電体部230bにおける共振点となるピークポイントCとの3つの共振点が存在することになる。
ここで、上述した波長λは、ICチップ210に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数を2.45GHzとし、基板240をPET(比透磁率:1、比誘電率:3)から構成した場合、3.0×108[m]/(2.45×109×(1×3)1/2)≒0.07[m]となる。そのため、この場合は、導電体部230aの長さを3.5cmとし、アンテナ部220及び導電体部230bの長さを3.5cmよりも短くすれば、図5に示すように3つの共振点を得ることができる。なお、この共振点においては、アンテナ部220及び導電体部230a,230bが形成される基板240の誘電率にも影響する。基板240として、例えばセラミック基板等といった誘電率の高いものを用いた場合、それにより、アンテナ部220及び導電体部230a,230bにおける周波数特性が低い周波数方向にずれる。そのため、基板240の誘電率によっては、アンテナ部220と導電体部230a,230bとのうち最も長いものとなる導電体部230aの長さl1を、λ/2としてλ/6程度まで短くすることができる。
上述したように本形態においては、導電体部230aにおける共振点となるピークポイントAと、アンテナ部220における共振点となるピークポイントBと、導電体部230bにおける共振点となるピークポイントCとの3つの共振点が存在するため、非接触型情報記録媒体が書籍等の物品に貼付されることによって、リターンロス曲線が図6中X方向に移動し、ピークポイントAが、ICチップ210に対して情報の書き込み及び読み出しを行うための周波数faからずれてしまった場合であっても、残りの2つのピークポイントB、Cのいずれかが周波数faの近傍になれば、ICチップ210に対する情報の書き込み及び読み出しが可能な状態となり、ICチップ210に対する情報の書き込み/読み出し率が向上する。
また、アンテナ部220と導電体部230a,230bとのうち最も短いものとなる導電体部230bの長さl3においては、その長さl3によって導電体部230bにおける共振点の周波数fcが決まることになるが、例えば、上述したようにICチップ210に対する情報の書き込みあるいは読み出しに用いる周波数を2.45GHzとした場合、実用的に、共振周波数fcを5GHz以下に設定しておけばよいことから、3.0×108[m]/(5×109×(1×3)1/2)≒0.03[m]から、1.5cm以上としておくことが好ましい。
また、ICチップ210に対する情報の書き込み及び読み出しにおいては、リターンロスが−15dB以下の場合にて可能となるが、図6に示したリターンロス曲線はアンテナ部220と導電体部230a,230bとの間隔によっても変化し、アンテナ部220と導電体部230a,230bとの間隔d1,d2が、本形態のようにλ/6あるいはそれ以下である場合に、リターンロスが−15dB以下となる領域が増大する。
また、本形態においては、アンテナ部220と導電体部230a,230bとが互いに略平行に形成され、また、アンテナ部220の長さl1と導電体部230aの長さl2と導電体部230bの長さl3とが、l2>l1>l3の関係となっているため、導電体部230aが反射器、導電体部230bが導波器として作用し、アンテナ部220に対して導電体部230b側に指向性を持たせることができる。
本発明の非接触型情報記録媒体の第1の実施の形態を示す図である。 図1に示した非接触型情報記録媒体を用いたラベルの一例を示す図である。 図1に示した非接触型情報記録媒体の動作を説明するための図である。 本発明の非接触型情報記録媒体の第2の実施の形態を示す図である。 本発明の非接触型情報記録媒体の第3の実施の形態を示す図である。 図5に示した非接触型情報記録媒体の動作を説明するための図である。
符号の説明
10,110,210 ICチップ
20,120,220 アンテナ部
21a,21b,121a,121b,221a,221b 導電領域
30,130,230a,230b 導電体部
40,140,240 基板

Claims (3)

  1. 基板上にて2つの帯状の導電領域が互いに直列に並ぶように所定の間隔を具備して形成されてなるアンテナ部と、
    該アンテナ部と長さが異なり、かつ、該アンテナ部と略平行に前記基板上に帯状に形成された少なくとも1つの導電体部と、
    前記2つの導電領域に接続されるように前記基板上に搭載されたICチップとを有し、
    前記アンテナ部と前記導電体部のうち最も長いものの長さが、前記ICチップに対する情報の書き込み及び読み出しに用いられる周波数と前記基板の透磁率及び誘電率とから求まる波長をλとした場合、λ/2以下である非接触型情報記録媒体。
  2. 請求項1に記載の非接触型情報記録媒体において、
    前記アンテナ部と前記導電体部との間隔は、λ/6以下であることを特徴とする非接触型情報記録媒体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の非接触型情報記録媒体を用いたラベルであって、
    前記非接触型情報記録媒体が2つのシートに挟まれ、粘着剤によってそれぞれ接着され、
    前記2つのシートのうち一方のシートの前記非接触型情報記録媒体との接着面とは反対側の面に、粘着剤を介して剥離紙が貼付されているラベル。
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