JP2005196270A - 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人物画像の顔や首からシワやシミ等を除去する場合に、鮮鋭性の劣化を発生させることなく、処理が行えるようにすることである。
【解決手段】取得した画像信号に含まれる画素から肌色領域に属する画素が抽出されるとともに取得した画像信号が輝度信号と色差信号に分解され、分解された輝度信号及び色差信号に対し、レベル1〜レベル3の二項ウェーブレット変換を施し、レベル2及びレベル3の二項ウェーブレット変換により得られた高周波帯域成分の画像信号の空間周波数が1.5〜3.0本/mm、信号強度の変化量が最大信号変化量の0〜20%の範囲内にある肌色領域の画素に対し、信号強度を減衰させる処理を行う。
【選択図】図13

Description

本発明は、画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
従来、写真館等で銀塩フィルムを用いたポートレート撮影において、人物の顔部分や首の部分のシワやシミ等を軽減あるいは無くすように、プリントあるいはネガに対して手作業による修正処理が行われていた。
また、近年はデジタルスチルカメラ(以下、DSCという)の発展が著しく、一千万画素以上の解像度を有する一眼レフタイプのDSCが発売されており、写真館でのポートレート撮影においても、高解像度のDSCを用いて撮影が行われるようになってきている。
そこで、特許文献1には、DSCにより作成された画像に含まれる人物の顔に対し、シワやシミ部分の除去を効率的に行うことのできる画像処理方法が提案されている。
特開2003−209683号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、画像中に含まれる顔領域を抽出して赤目の修正やシワやシミの除去をオペレータの指示と検定により行うため、生産性は低く、オペレータの検定次第では、画像全体の鮮鋭性が劣化したり人物の顔の概略構造が変化したりして違和感のある画像となってしまう恐れがある。
本発明の課題は、人物画像の顔や首からシワやシミ等を除去する場合に、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることなく、シミやシワ等を違和感なく容易に除去できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する取得工程と、前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出工程と、前記抽出された画素のうち、画像信号の空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対し、当該信号強度の変化量を減衰させる信号強度調整工程と、を含むことを特徴とする。
更に、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の発明において、
前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換工程をさらに含み、前記抽出された肌色領域に属する画素の前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記信号強度調整工程を行うのが好ましい。
更に、請求項3に記載の発明のように、請求項2に記載の発明において、
前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整工程をさらに含むのが好ましい。
更に、請求項4に記載の発明のように、請求項2又は3に記載の発明において、
前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加工程をさらに含むのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項5に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する取得工程と、前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出工程と、前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換工程と、前記変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解するウェーブレット変換工程と、前記分解された周波数帯域成分のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整工程と、を含むことを特徴とする。
更に、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の発明において、
前記ウェーブレット変換工程は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記二項ウェーブレット変換を施すのが好ましい。
更に、請求項7に記載の発明のように、請求項6に記載の発明において、
前記ウェーブレット変換工程で施される第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解された互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整工程をさらに含むのが好ましい。
更に、請求項8に記載の発明のように、請求項6又は7に記載の発明において、
前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加工程をさらに含むのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項9に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する取得工程と、前記取得された画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第1の変換工程と、前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素の中から肌色領域に属する画素を抽出する抽出工程と、前記低周波帯域成分の画像信号に対し、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第2の変換工程と、前記二項ウェーブレット変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整工程と、を含むことを特徴とする。
更に、請求項10に記載の発明のように、請求項9に記載の発明において、
前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換工程をさらに含み、前記第2の変換工程は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施すのが好ましい。
更に、請求項11に記載の発明のように、請求項10に記載の発明において、
前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整工程をさらに含むのが好ましい。
更に、請求項12に記載の発明のように、請求項10又は11に記載の発明において、
前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加工程をさらに含むのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項13に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得部と、前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出部と、前記抽出された画素のうち、画像信号の空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対し、当該信号強度の変化量を減衰させる信号強度調整部と、を備えることを特徴とする。
更に、請求項14に記載の発明のように、請求項13に記載の発明において、
前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換部をさらに備え、前記信号強度調整部は、前記抽出された肌色領域に属する画素の輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記信号強度の変化量を減衰させるのが好ましい。
更に、請求項15に記載の発明のように、請求項14に記載の発明において、
前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整部をさらに備えるのが好ましい。
更に、請求項16に記載の発明のように、請求項14又は15に記載の発明において、
前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加部をさらに備えるのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項17に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得部と、前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出部と、前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換部と、前記変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解するウェーブレット変換部と、前記分解された周波数帯域成分のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整部と、を備えることを特徴とする。
更に、請求項18に記載の発明のように、請求項17に記載の発明において、
前記ウェーブレット変換部は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記二項ウェーブレット変換を施すのが好ましい。
更に、請求項19に記載の発明のように、請求項18に記載の発明において、
前記ウェーブレット変換部により施される第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解された互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整部をさらに備えるのが好ましい。
更に、請求項20に記載の発明のように、請求項18又は19に記載の発明において、
前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加部をさらに備えるのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項21に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得部と、前記取得された画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第1の変換部と、前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素の中から肌色領域に属する画素を抽出する抽出部と、前記低周波帯域成分の画像信号に対し、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第2の変換部と、前記二項ウェーブレット変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整部と、を備えることを特徴とする。
更に、請求項22に記載の発明のように、請求項21に記載の発明において、
前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換部をさらに備え、前記第2の変換部は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施すのが好ましい。
更に、請求項23に記載の発明のように、請求項22に記載の発明において、
前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整部をさらに備えるのが好ましい。
更に、請求項24に記載の発明のように、請求項22又は23に記載の発明において、
前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加部をさらに備えるのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項25に記載の発明は、
画像処理を実行するためのコンピュータに、カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得機能と、前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出機能と、前記抽出された画素のうち、画像信号の空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対し、当該信号強度の変化量を減衰させる信号強度調整機能と、を実現させる。
更に、請求項26に記載の発明のように、請求項25に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換機能を実現させるとともに、前記抽出された肌色領域に属する画素の前記輝度信号及び/又は色差信号を画像信号として用いて前記信号強度調整機能を実現させるのが好ましい。
更に、請求項27に記載の発明のように、請求項26に記載の発明において、
前記信号強度調整機能により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整機能を実現させるのが好ましい。
更に、請求項28に記載の発明のように、請求項26又は27に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記信号強度調整機能により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加機能を実現させるのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項29に記載の発明は、
カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得機能と、前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出機能と、前記取得された画素の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換機能と、前記変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解するウェーブレット変換機能と、前記分解された周波数帯域成分のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整機能と、を実現させる。
更に、請求項30に記載の発明のように、請求項29に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記変換された輝度信号及び/又は色差信号を画像信号として用いて前記ウェーブレット変換機能を実現させるのが好ましい。
更に、請求項31に記載の発明のように、請求項30に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記ウェーブレット変換機能で施される少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解される互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整機能を実現させるのが好ましい。
更に、請求項32に記載の発明のように、請求項30又は31に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記信号強度調整機能により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加機能を実現させるのが好ましい。
また、上記課題を解決するため、請求項33に記載の発明は、
画像処理を実行するためのコンピュータに、カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得機能と、前記取得された画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第1の変換機能と、前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素の中から肌色領域に属する画素を抽出する抽出機能と、前記低周波帯域成分の画像信号に対し、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第2の変換機能と、前記二項ウェーブレット変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強化が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整機能と、を実現させる。
更に、請求項34に記載の発明のように、請求項33に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換機能を実現させるとともに、該輝度信号及び/又は色差信号を画像信号として用いて前記第2の変換機能を実現させるのが好ましい。
更に、請求項35に記載の発明のように、請求項34に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整機能を実現させるのが好ましい。
更に、請求項36に記載の発明のように、請求項34又は35に記載の発明において、
前記コンピュータに、前記信号強度調整機能により減衰された後前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加機能を実現させるのが好ましい。
ここで、請求項に記載の用語等を補足的に説明する。
「肌色領域」とは、画像信号中に含まれる人物の顔や首等の肌の領域を意味する。なお、肌色領域を抽出する方法としては、画像信号に対して二項ウェーブレット変換を施すことで得られる低周波帯域成分の画像信号から肌色候補画素を抽出し、その画素から単純領域拡張を行うことで得られる画像領域を肌色領域としてもよいし、画像信号に含まれる被写体の目候補を中心に対数極座標変換を施し、該処理後の画像信号からテンプレートマッチング又は単純領域拡張を行うことで顔候補と判定される領域を肌色領域としても良いし、公知の抽出方法を用いることとしてもよい。
「空間周波数」とは、画像信号を印画紙、ハードコピー、表示装置等に出力したときの空間周波数を意味し、「信号強度の変化量」とは、ある画素の信号強度と、その画素が周波数で規定される画素の信号強度との差を意味する。
「画像信号を輝度信号と色差信号に変換する」とは、例えば、画像処理対象の画像信号のRGBの3色強度信号を、公知のYIQ基底、YUV基底等に変換するか、或いはsRGB(standard RGB)やNTSC(National TV Standards Committee)等の規格に基づきCIE1931表色系のXYZ基底、CIE1976の勧告するL*a*b*基底、L*u*v*基底等に変換することを意味する。また、RGBの平均値を輝度信号とし、これに直交する2軸を色差信号とするような変換でもよい。
「画像サイズ」とは、カラー写真フィルム等の画像をCCDセンサ等で光電的に読み取って画像信号に変換した際の画素数を意味する。
また、「多重解像度変換」とは、ウェーブレット変換、完全再構成フィルタバンク、ラプラシアンピラミッド等に代表される手法の総称をいい、1回の変換操作により入力信号を低周波帯域成分信号と高周波帯域成分信号に分解し、得られた低周波帯域成分信号に対して同様の変換操作を行い、周波数帯域が異なる複数の信号からなる多重解像度信号を得るものである。得られた多重解像度信号を加工せずにそのまま逆多重解像度変換した場合、元の信号が再構成される。
ここでは、多重解像度変換の代表例として、ウェーブレット変換の概要を説明する。ウェーブレット変換とは、図1に例示されるような有限範囲で振動するウェーブレット関数(下記式(1))を用いて、入力信号f(x)に対するウェーブレット変換係数〈f、ψa,b〉を、下記式(2)のように求めることにより、下記式(3)で示されるウェーブレット関数の総和に分解する変換である。
Figure 2005196270
Figure 2005196270
Figure 2005196270
上記式(1)〜(3)において、aはウェーブレット関数のスケールを表し、bはウェーブレット関数の位置を示す。図1に例示するように、スケールaの値が大きいほどウェーブレット関数ψa,b(x)の周波数は小さくなり、位置bの値に従ってウェーブレット関数ψa,b(x)が振動する位置が移動する。従って、上記式(3)は、入力信号f(x)を、種々のスケールと位置を有するウェーブレット関数ψa,b(x)の総和に分解することを意味している。
このようなウェーブレット変換の中で、本発明の「画像サイズが減少する方式の多重解像度変換」として、直交ウェーブレット(orthogonal wavelet)変換、双直交ウェーブレット(biorthogonal wavelet)変換が知られている。以下、直交ウェーブレット・双直交ウェーブレットの変換計算の概要を説明する。
直交ウェーブレット変換及び双直交ウェーブレット変換のウェーブレット関数は、下記式(4)のように定義される。
Figure 2005196270
但し、iは自然数である。
式(4)と式(1)を比べると、直交ウェーブレット変換、双直交ウェーブレット変換においては、スケールaの値が2のi乗で離散的に定義され、また位置bの最小移動単位が2iで離散的に定義されていることがわかる。このiの値はレベルと呼ばれる。
レベルiを有限な上限Nまでに制限すると、入力信号f(x)は、下記式(5)〜(7)のように表される。
Figure 2005196270
Figure 2005196270
Figure 2005196270
式(5)の第2項は、レベル1のウェーブレット関数ψ1,j(x)の総和で表せない残差の低周波帯域成分を、レベル1のスケーリング関数φ1,j(x)の総和で表したものである。スケーリング関数はウェーブレット関数に対応して適切なものが用いられる。式(5)に示すレベル1のウェーブレット変換によって、入力信号f(x)=S0は、レベル1の高周波帯域成分W1と低周波帯域成分S1に信号分解されたことになる。
ウェーブレット関数ψi,j(x)の最小移動単位は2iゆえ、入力信号S0の信号量に対して、高周波帯域成分W1と低周波帯域成分S1の信号量は各々1/2となり、高周波帯域成分W1と低周波帯域成分S1の信号量の総和は、入力信号S0の信号量と等しくなる。レベル1の低周波帯域成分S1は、式(6)でレベル2の高周波帯域成分W2と低周波帯域成分S2に分解され、以下同様にレベルN迄の変換を繰り返すことで、入力信号S0は、式(7)に示すように、レベル1〜Nの高周波帯域成分の総和と、レベルNの低周波帯域成分の和に分解される。
ここで、式(6)で示す第1レベルのウェーブレット変換は、図2に示すようなフィルタ処理で計算できることが知られている。図2において、LPFはローパスフィルタ、HPFはハイパスフィルタを示している。ローパスフィルタLPFとハイパスフィルタHPFのフィルタ係数は、ウェーブレット関数に応じて適切に定められる。図2において、2↓は、信号を1つおきに間引くダウンサンプリングを示す。
図2に示すように、入力信号Sn-1を、ローパスフィルタLPFとハイパスフィルタHPFで処理して、信号を1つおきに間引くことにより、入力信号Sn-1を、高周波帯域成分Wnと低周波帯域成分Snに分解することができる。
画像信号のような2次元信号における第1レベルのウェーブレット変換は、図3に示すようなフィルタ処理で計算される。図3において、LPFx、HPFx、2↓xはx方向の処理を示し、LPFy、HPFy、2↓yは、y方向の処理を示す。まず、入力信号Sn-1をx方向のローパスフィルタLPFx、ハイパスフィルタHPFxによりフィルタ処理を行い、x方向にダウンサンプリングする。これにより、入力信号Sn-1は、低周波帯域成分SXnと高周波帯域成分WXnに分解される。低周波帯域成分SXnと高周波帯域成分WXnの各々に対して、y方向のローパスフィルタLPFy、ハイパスフィルタHPFyによるフィルタ処理を行い、y方向にダウンサンプリングする。
この第1レベルのウェーブレット変換により、低周波帯域成分Sn-1は、3つの高周波帯域成分Whn、Wvn、Wdnと、1つの低周波帯域成分Snに分解される。分解で生成されるWhn、Wvn、Wdn、Snの各々の信号量は、分解前のSn-1に比べて縦横ともに1/2となるため、分解後の4成分の信号量の総和は、分解前のSn-1の信号と等しくなる。
入力信号S0が第3レベルのウェーブレット変換で信号分解される過程を図4に模式的に示す。図4に示すように、レベル数が大きくなるにつれて、ダウンサンプリングにより画像信号が間引かれ、分解画像が小さくなっていくことがわかる。
また、図5に示すように、分解によって生成したWhn、Wvn、Wdn、Snに対し、フィルタ処理で計算されるウェーブレット逆変換を施すことにより、分解前の信号Sn-1を完全再構成できることが知られている。図5は、LPF'は、逆変換用のローパスフィルタ、HPF'は、逆変換用のハイパスフィルタを示している。また、2↑は、信号に1つおきにゼロを挿入するアップサンプリング処理を示す。また、LPF'x、HPF'x、2↑xは、x方向の処理の流れを示し、LPF'y、HPF'y、2↑yはy方向の処理の流れを示している。
図5に示すように、Snをy方向にアップサンプリング処理及びローパスフィルタLPF'yによるフィルタ処理を施すことにより得られる信号と、Whnをy方向におけるアップサンプリング処理及びハイパスフィルタHPF'yによるフィルタ処理を施すことにより得られる信号とを加算してSXnを得る。これと同様にして、WvnとWdnからWXnを生成する。
さらに、SXnをx方向においてアップサンプリング処理及びローパスフィルタLPF'xによるフィルタ処理を施すことにより得られる信号と、WXnをx方向においてアップサンプリング処理及びハイパスフィルタHPF'xによるフィルタ処理を施すことにより得られる信号とを加算することにより、分解前の信号Sn-1を再構成することができる。
ウェーブレット逆変換の際に用いられるフィルタは、直交ウェーブレット変換の場合には変換する際に用いた係数と同じ係数のフィルタが使用される。双直交ウェーブレット変換の場合には、変換に用いた係数とは異なる係数のフィルタが逆変換の際に使用される。
次に、二項ウェーブレット変換の概要を説明する。
二項ウェーブレット変換で用いられるウェーブレット関数は下記式(8)のように定義される。
Figure 2005196270
但し、iは自然数である。
直交ウェーブレット変換、双直交ウェーブレット変換のウェーブレット関数は、上述のように、レベルiにおける位置の最小移動単位が2iで離散的に定義されていたのに対し、二項ウェーブレット変換は、レベルiにかかわらず位置の最小移動単位が一定である。この相違により、二項ウェーブレット変換は、下記の特徴を有する。
第一の特徴として、下記式(9)に示す第1レベルの二項ウェーブレット変換で生成される高周波帯域成分Wiと低周波帯域成分Siの各々の信号量は、変換前の信号Si-1と同一である、ということがある。
Figure 2005196270
このように、二項ウェーブレット変換は、双直交・直交ウェーブレット変換と異なり、変換後の画像サイズは元画像より減少しない。
第二の特徴として、スケーリング関数φi,j(x)とウェーブレット関数ψi,j(x)の間に、下記の関係式(10)が成立する。
Figure 2005196270
従って、二項ウェーブレット変換で生成される、高周波帯域成分Wiは、低周波帯域成分Siの1階微分(勾配)で表される。
第三の特徴として、ウェーブレット変換のレベルiに応じて定められた係数γi(以下、補正係数と称す)を高周波帯域成分に乗じたWi・γi(以下、これを補正済高周波帯域成分と称す)が、入力信号の信号変化の特異性(singularity)に応じて、該変換後の補正済高周波帯域成分Wi・γiの信号強度のレベル間の関係が一定の法則に従う、ということがある。
図6に、入力信号S0の波形と、ウェーブレット変換により得られる各レベルの補正済高周波帯域成分の波形を示す。図6は、(a)は入力信号S0を示し、(b)はレベル1の二項ウェーブレット変換により得られる補正済高周波帯域成分W1・γ1を示し、(c)はレベル2の二項ウェーブレット変換により得られる補正済高周波帯域成分W2・γ2を示し、(d)はレベル3の二項ウェーブレット変換により得られる補正済高周波帯域成分W3・γ3を示し、(e)はレベル4の二項ウェーブレット変換により得られる補正済高周波帯域成分W4・γ4が示されている。
各レベルにおける信号強度の変化を見ると、(a)において、“1”や“4”に示すなだらかな(微分可能な)信号変化に対応する補正済高周波帯域成分Wi・γiは、(b)→(e)に示すようにi(レベル)の値が増大するほど信号強度が増大する。
入力信号S0において、(a)の“2”に示すステップ状の信号変化に対応する補正済高周波帯域成分Wi・γiは、iの値に関わらず信号強度が一定となる。入力信号S0において、“3”に示すδ関数状の信号変化に対応する補正済高周波帯域成分Wi・γiは、(b)→(e)に示すように、レベル数iが増大するほど信号強度が減衰する。
第四の特徴として、画像信号のような2次元信号における第1レベルの二項ウェーブレット変換の方法は、上述の直交ウェーブレット変換や双直交ウェーブレット変換と異なり、図7に示す方法で行われる、ということがある。
図7に示すように、第1レベルの二項ウェーブレット変換により、入力信号Sn-1を、x方向のローパスフィルタLPFx及びy方向のローパスフィルタLPFyで処理することにより、低周波帯域成分Snが得られる。また、入力信号Sn-1を、x方向のハイパスフィルタHPFxで処理することにより、高周波帯域成分Wxnが得られる。更に、入力信号Sn-1を、y方向のハイパスフィルタHPFyで処理することにより、もう一つの高周波帯域成分Wynが得られる。
このように、第1レベルの二項ウェーブレット変換により、入力信号Sn-1は、2つの高周波帯域成分Wxn、Wynと、1つの低周波帯域成分Snに分解される。2つの高周波帯域成分Wxn、Wynは、低周波帯域成分Snの2次元における変化ベクトルVnのx成分とy成分に相当する。変化ベクトルVnの大きさMnと偏角Anは下記式(11)及び(12)で与えられる。
Figure 2005196270
Figure 2005196270
また二項ウェーブレット変換で得られた2つの高周波帯域成分Wxn、Wynと1つの低周波帯域成分Snに、図8に示す二項ウェーブレット逆変換を施すことにより、変換前の信号Sn-1を再構成することができる。すなわち、Snをx方向のローパスフィルタLPFx及びy方向のローパスフィルタLPFyで処理することにより得られる信号と、Wxnをx方向のハイパスフィルタHPF'x及びy方向のローパスフィルタLPF'yで処理することにより得られる信号と、Wynをx方向のローパスフィルタLPF'x及びハイパスフィルタHPF'yで処理することにより得られる信号と、を加算することによって、二項ウェーブレット変換前の信号Sn-1を得ることができる。
次に、図9のブロック図に基づいて、入力信号S0に対して第nレベル(nは自然数)の二項ウェーブレット変換を行い、得られた高周波帯域成分、低周波帯域成分に対して何らかの画像処理(図9では「編集」と記述。)を行った後に、第nレベルの二項ウェーブレット逆変換を行って出力信号S0'を得るまでの方法について説明する。
入力信号S0に対するレベル1の二項ウェーブレット変換によって、入力信号S0は、2つの高周波帯域成分Wx1、Wy1と低周波帯域成分S1の信号に分解される。レベル2のウェーブレット変換によって、レベル1の二項ウェーブレット変換で得られた低周波帯域成分S1は、更に2つの高周波帯域成分Wx2、Wy2と低周波帯域成分S2に分解される。この様な分解操作をレベルnまで繰り返すことにより、入力信号S0は、複数の高周波帯域成分Wx1、Wx2、…、Wxn、Wy1、Wy2、…、Wynと、1つの低周波帯域成分Snとに分解される。
このようにして得られた高周波帯域成分Wx1、Wx2、…、Wxn、Wy1、Wy2、…、Wyn、低周波帯域成分Snに対して画像処理(編集)が行われ、高周波帯域成分Wx1'、Wx2'、…、Wxn'、Wy1'、Wy2'、…、Wyn'、低周波帯域成分Sn'が得られる。
そして、これら高周波帯域成分Wx1'、Wx2'、…、Wxn'、Wy1'、Wy2'、…、Wyn'、低周波帯域成分Sn'に、二項ウェーブレット逆変換が施される。すなわち、画像処理(編集)後のレベルnにおける2つの高周波帯域成分Wxn'、Wyn'と低周波帯域成分Sn'から、画像処理後のレベルn−1の低周波帯域成分Sn-1'が構成される。このような操作を繰り返し、画像処理後のレベル2における2つの高周波帯域成分Wx2'、Wy2'と低周波帯域成分S2'から、画像処理後のレベル1の低周波帯域成分S1'が構成される。この低周波帯域成分S1'と、画像処理後のレベル1における2つの高周波帯域成分Wx1'、Wy1'から、画像信号S0'が構成される。
なお、図9において用いられる各フィルタのフィルタ係数は二項ウェーブレット変換に応じて適切に定められる。また二項ウェーブレット変換においては、レベル毎に用いるフィルタのフィルタ係数が異なる。レベルnにおいて使用するフィルタ係数は、レベル1のフィルタの各係数の間に2n-1−1個のゼロを挿入したものが用いられる。
また、図9には、二項ウェーブレット変換により得られる高周波帯域成分と最終レベルの低周波帯域成分の画像に対して行われる画像処理(編集)の流れが示されているが、必要に応じて、二項ウェーブレット逆変換後に合成された低周波帯域成分の画像に対して画像処理を行うようにしてもよい。更に、二項ウェーブレット変換途中の低周波帯域成分の画像に対して画像処理を行うようにしてもよい。
請求項9、21、33に記載の発明における「画像サイズが減少する方式の多重解像度変換」として、双直交・直交ウェーブレット変換を用いることが好ましい。また、双直交・直交ウェーブレット変換は、変換後の低周波帯域成分画像の画像サイズを元画像の4分の1にすることができるため、処理負荷の観点からも好ましい。
請求項5、9、17、21、29、33に記載の発明における「信号強度を減衰させる」とは、画素の信号強度の絶対値を小さくするように処理することを意味する。また、「画像信号の信号強度が特定の閾値以下である」画素の選定は、例えば、高周波帯域成分の信号強度の標準偏差σに基づいて決定される閾値により選定したり、信号強度の平均値、メジアン、モード等を用いて閾値を決定し、その決定された閾値により選定したり、二項ウェーブレット変換により得られた第Pレベル(Pは自然数)の補正済み高周波帯域成分の画像信号と、第P+1又は第P−1レベルの補正済み高周波帯域成分の画像信号に対応する画素の信号強度の比較に基づいて選定することしてもよい。
また、請求項に記載の第1レベル及び第2レベルの「第1」及び「第2」とは、多重解像度変換又は二項ウェーブレット変換を施す回数を意味している。
請求項1、13、25に記載の発明によれば、カラー画像を表す画像信号を取得して、画像信号に含まれる画素から肌色領域に属す画素を抽出し、抽出された画素のうち、空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対して、信号強度の変化量を減衰させる画像処理を行うようにしたことにより、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。
なお、空間周波数の範囲及び信号強度の変化量の閾値としては、画像信号に記録された人物の年齢、性別、肌の色調、シミやシワ等の量に応じて適宜変化させることが好ましい。また、信号強度の変化量を減衰させる調整量についても、同様に、画像信号に記録された人物の年齢、性別、肌の色調、シミやシワの量に応じて適宜変化させることが好ましい。また、人間のシワは横方向(目や口と平行な方向)に多いので、横方向のシワを強く除去できるように調整させてもよい。
請求項2、14、26に記載の発明によれば、画像信号を輝度信号と色差信号に変換し、肌色領域に属する画素の輝度信号及び/又は色差信号に対して、信号強度の変化量を減衰させる画像処理を行うようにしたことにより、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。なお、人物の肌のシワや荒れ等に対しては、輝度信号に対して画像処理を行うことが好ましく、シミやソバカス等に対しては、色差信号に対して画像処理を行うことが好ましい。
請求項3、15、27に記載の発明によれば、信号強度調整工程において信号強度の変化量が減衰された後の肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するようにしたことにより、本発明の画像処理の結果、コントラストが変化したかのように知覚される場合であっても、違和感のない画像を提供することができる。
請求項4、16、28に記載の発明によれば、信号強度の変化量が減衰された後の肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するようにしたことにより、本発明の画像処理の結果、コントラストが変化したかのように知覚される場合であっても、違和感のない画像を提供することができる。
請求項5、17、29に記載の発明によれば、カラー画像を表す画像信号を取得して、画像信号に含まれる画素から肌色領域に属す画素を抽出し、画像信号を輝度信号と色差信号に変換し、変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解して得られた周波数帯域成分のうち、肌色領域に属している画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合に、信号強度を減衰させる画像処理を行うようにしたことにより、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。
なお、信号強度の閾値としては、画像信号に記録された人物の年齢、性別、肌の色調、シミやシワ等の量に応じて適宜変化させることが好ましい。また、信号強度を減衰させる調整量についても、同様に、画像信号に記録された人物の年齢、性別、肌の色調、シミやシワの量に応じて適宜変化させることが好ましい。さらに、人間のシワは横方向(目や口と平行な方向)に多いので、横方向のシワを強く除去できるように調整させてもよい。
請求項6、18、30に記載の発明によれば、輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記二項ウェーブレット変換を施して互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解して得られた周波数帯域成分のうち、肌色領域に属している画素の少なくとも第2レベルの高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合に、信号強度を減衰させる画像処理を行うようにしたことにより、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。なお、人物の肌のシワや荒れ等に対しては、輝度信号に対して画像処理を行うことが好ましく、シミやソバカス等に対しては、色差信号に対して画像処理を行うことが好ましい。
請求項7、19、31に記載の発明によれば、第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解された互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、肌色領域に属している画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するようにしたことにより、本発明の画像処理の結果、コントラストが変化したかのように知覚される場合であっても、違和感のない画像を提供することができる。
請求項8、20、32に記載の発明によれば、信号強度の変化量が減衰された後の肌色領域に属している画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するようにしたことにより、本発明の画像処理の結果、コントラストが変化したかのように知覚される場合であっても、違和感のない画像を提供することができる。
請求項9、21、33に記載の発明によれば、カラー画像を表す画像信号を取得して、画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して得られた互いに異なる周波数帯域成分のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素から、肌色領域に属する画素を抽出し、低周波帯域成分の画像信号に対し、二項ウェーブレット変換を少なくとも第1レベル施して得られた互いに異なる周波数帯域成分のうち、肌色領域に属している画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、信号強度を減衰させる画像処理を行うようにしたことにより、画像サイズが減少してから画像処理を行うことで処理の生産性を向上させることができるとともに、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。
なお、信号強度の閾値としては、画像信号に記録された人物の年齢、性別、肌の色調、シミやシワ等の量に応じて適宜変化させることが好ましい。また、信号強度を減衰させる調整量についても、同様に、画像信号に記録された人物の年齢、性別、肌の色調、シミやシワの量に応じて適宜変化させることが好ましい。さらに、人間のシワは横方向(目や口と平行な方向)に多いので、横方向のシワを強く除去できるように調整させてもよい。
請求項10、22、34に記載の発明によれば、多重解像度変換で得られた低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換し、輝度信号及び/又は色差信号に対して、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して得られた周波数帯域成分のうち、肌色領域に属している画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合に、信号強度を減衰させる画像処理を行うようにしたことにより、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。なお、人物の肌のシワや荒れ等に対しては、輝度信号に対して画像処理を行うことが好ましく、シミやソバカス等に対しては、色差信号に対して画像処理を行うことが好ましい。
請求項11、23、35に記載の発明によれば、肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するようにしたことにより、本発明の画像処理の結果、コントラストが変化したかのように知覚される場合であっても、違和感のない画像を提供することができる。
請求項12、24、36に記載の発明によれば、信号強度の変化量が減衰された後の肌色領域に属している画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するようにしたことにより、本発明の画像処理の結果、コントラストが変化したかのように知覚される場合であっても、違和感のない画像を提供することができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<画像処理装置1の外観構成>
まず、図10を参照して、画像処理装置1の外観構成を説明する。
画像処理装置1は、図10に示すように、筐体2の一側面に、感光材料を装填するためのマガジン装填部3が設けられている。筐体2の内側には、感光材料に露光する露光処理部4と、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントを作成するためのプリント作成部5が設けられている。筐体2の他側面には、プリント作成部5で作成されたプリントを排出するためのトレー6が設けられている。
また、筐体2の上部には、表示装置としてのCRT(Cathode Ray Tube)8、透過原稿を読み込む装置であるフィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、操作部11が設けられている。更に、筐体2には、各種デジタル記録媒体に記録された画像情報を読み取り可能な画像読込部14、各種デジタル記録媒体に画像信号を書き込み可能な画像書込部15が設けられている。また、筐体2の内部には、これらの各部を統括的に制御する制御部7が設けられている。
画像読込部14には、PCカード用アダプタ14a、フロッピーディスク(登録商標、以下同様)用アダプタ14bが設けられ、PCカード13aやフロッピーディスク13bが差し込み可能になっている。PCカード13aは、例えば、デジタルカメラで撮像された複数の駒画像の情報が記録されたメモリを有する。フロッピーディスク13bには、例えば、デジタルカメラで撮像された複数の駒画像の情報が記録される。
画像書込部15には、フロッピーディスク用アダプタ15a、MO(Magneto-Optical)用アダプタ15b、光ディスク用アダプタ15cが設けられ、それぞれ、フロッピーディスク16a、MO16b、光ディスク16cが差し込み可能になっている。光ディスク16cとしては、CD−R(CD Recordable)、CD−RW(CD Rewritable)、DVD±R、DVD±RW、ブルーレイディスク(Blu-ray Disk)等がある。
なお、図10では、操作部11、CRT8、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14が、筐体2に一体的に設けられた構造となっているが、これらの何れかを別体として設けるようにしてもよい。
なお、図10に示した画像処理装置1では、感光材料に露光して現像してプリントを作成するものが例示されているが、プリント作成方式はこれに限定されず、例えば、インクジェット方式、電子写真方式、感熱方式、昇華方式等の方式を用いてもよい。
<画像処理装置1の内部構成>
次に、図11を参照して、画像処理装置1の内部構成を説明する。画像処理装置1は、図11に示すように、制御部7、露光処理部4、プリント作成部5、フィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像読込部14、通信手段(入力)32、画像書込部15、データ蓄積手段71、操作部11、CRT8、通信手段(出力)33を備える。
制御部7は、マイクロコンピュータにより構成され、ROM(Read Only Memory)等(図示略)に記憶されている画像処理プログラム等の各種制御プログラムと、CPU(Central Processing Unit)(図示略)との協働により、画像処理装置1を構成する各部の動作を統括的に制御する。
制御部7は、画像処理部70を有し、操作部11からの入力信号(指令情報)に基づいて、フィルムスキャナ部9や反射原稿入力装置10により取得した画像データ、画像読込部14から読み込まれた画像データ、外部機器から通信手段32を介して入力された画像データに対して、露光用画像情報を形成し、露光処理部4に出力する。また、画像処理部70は、画像処理された画像データに対して出力形態に応じた変換処理を施して出力する。画像処理部70の出力先としては、CRT8、画像書込部15、通信手段(出力)33、データ蓄積手段71等がある。
露光処理部4は、感光材料に画像の露光を行い、この感光材料をプリント作成部5に出力する。プリント作成部5は、露光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントP1、P2、P3を作成する。プリントP1は、サービスサイズ、ハイビジョンサイズ、パノラマサイズ等のプリントであり、プリントP2は、A4サイズのプリントであり、プリントP3は、名刺サイズのプリントである。
フィルムスキャナ部9は、アナログカメラにより撮像された現像済みのネガフィルムかリバーサルフィルム等の各種透過原稿から駒画像の情報を読み込む。反射原稿入力装置10は、プリントP(写真プリント等)に形成された各種画像を読み込む。
画像読込部14は、画像転送手段30を有し、PCカード13aやフロッピーディスク13bに記録された駒画像情報を読み出して制御部7に転送する。画像転送手段30は、PCカード用アダプタ14a、フロッピーディスク用アダプタ14b等を有する。画像読込部14は、PCカード用アダプタ14aに差し込まれたPCカード13aや、フロッピーディスク用アダプタ14bに差し込まれたフロッピーディスク13bに記録された駒画像の情報を読み取り、画像転送手段30を用いて制御部7に転送する。PCカード用アダプタ14aとしては、例えばPCカードリーダやPCカードスロット等が用いられる。
通信手段(入力)32は、画像処理装置1が設置された施設内の別のコンピュータや、インターネット等を介した遠方のコンピュータから、撮像画像を表す画像信号やプリント命令信号を受信する。
画像書込部15は、画像搬送部31として、フロッピーディスク用アダプタ15a、MO用アダプタ15b、光ディスク用アダプタ15cを備える。画像書込部15は、制御部7から入力される書込信号に従って、フロッピーディスク用アダプタ15aに差し込まれたフロッピーディスク16a、MO用アダプタ15bに差し込まれたMO16b、光ディスク用アダプタ15cに差し込まれた光ディスク16cに、各種データを書き込む。
データ蓄積手段71は、画像情報とそれに対応する注文情報(どの駒の画像から何枚プリントを作成するかの情報、プリントサイズの情報等)とを蓄積する。
操作部11は、情報入力手段12を有する。情報入力手段12は、例えば、タッチパネル等により構成されており、情報入力手段12の押下信号を入力信号として制御部7に出力する。なお、操作部11は、キーボードやマウス等を備えて構成するようにしてもよい。CRT8は、制御部7から入力された表示制御信号に従って、画像情報等を表示する。
通信手段(出力)33は、撮影画像を表す画像信号と、それに付帯するオーダー情報とを、画像処理装置1が設置された施設内の他のコンピュータや、インターネット等を介した遠方のコンピュータに対して送信する。
<画像処理部70の構成>
次に、図12を参照して、画像処理部70の構成を説明する。
画像処理部70は、図12に示すように、フィルムスキャンデータ処理部701、反射原稿スキャンデータ処理部702、画像データ書式解読処理部703、画像調整処理部704、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706、プリンタ固有処理部707、画像データ書式作成処理部708を備える。
フィルムスキャンデータ処理部701は、フィルムスキャナ部9から入力された画像情報に対し、フィルムスキャナ部9に固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、グレーバランス調整、コントラスト調整等を施し、画像調整処理部704に出力する。また、フィルムスキャンデータ処理部701は、フィルムサイズ、ネガポジ種別、フィルムに光学的或いは磁気的に記録されたISO(International Organization for Standardization)感度、メーカー名、主要被写体に関わる情報、撮影条件に関する情報(例えばAPS(Advanced Photo System)の記載情報内容)等も併せて画像調整処理部704に出力する。
反射原稿スキャンデータ処理部702は、反射原稿入力装置10から入力された画像情報に対し、反射原稿入力装置10に固有の校正操作、ネガ原稿の場合のネガポジ反転、グレーバランス調整、コントラスト調整等を施し、画像調整処理部704に出力する。
画像データ書式解読処理部703は、画像転送手段30や通信手段(入力)32から入力された画像データのデータ書式に従って、圧縮符号の復元、色データの表現方法の変換等を行い、画像調整処理部704に出力する。
画像調整処理部704は、操作部11又は制御部7の指令に基づいてフィルムスキャナ部9、反射原稿入力装置10、画像転送手段30、通信手段(入力)32から入力されたカラー画像を表す画像信号に対して、各種画像処理を行う。具体的には、画像調整処理部704は、画像信号に人物の肌色領域が含まれる場合、画像信号から肌色領域の抽出を行う。
ここで、肌色領域とは、画像信号中に含まれる人物の顔や首等の肌の領域を意味する。ここで、画像信号を二項ウェーブレット変換して得られる低周波帯域成分の画像信号に対し、単純領域拡張を行うことによって抽出される画像領域を肌色領域としてもよいし、画像信号に含まれる被写体の目候補を中心に対数極座標変換を施し、当該処理後の画像信号からテンプレートマッチング又は単純領域拡張を行うことで顔候補と判定される画像領域を肌色領域としてもよい。
また、画像調整処理部704は、カラー画像を表す画像信号のRGBの3色強度信号を、輝度信号と色差信号に変換する。輝度信号と色差信号への変換は、画像処理対象の画像信号に含まれるRGBの3色強度信号を、公知のYIQ基底、YUV基底等に変換することであってもよいし、sRGBやNTSC等の規格に基づきCIE1931表色系のXYZ基底、CIE1976の勧告するL*a*b*基底、L*u*v*基底等に変換することであってもよいし、RGBの平均値を輝度信号とし、これに直交する2軸を色差信号とするような変換であってもよい。
また、画像調整処理部704は、画像信号のうち、空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下にある画素に対し、信号強度の変化量を減衰させる処理を施す。この減衰処理は、高周波帯域成分の画像信号に含まれるシワやシミ等を除去する処理に対応する。なお、空間周波数及び信号強度の変化量が特定範囲外であっても特定範囲近傍にある画素に対しては、信号強度の変化量に対し、やや弱い減衰処理を施すようにしてもよい。また、特定範囲内及び特定範囲近傍にも該当しないような画素に対しては、逆に信号強度の変化量を強調させる処理を施すようにしてもよい。
ここで、空間周波数と信号強度の変化量を測定する際には、正弦波の空間周波数及び振幅が異なる複数の画像信号を、処理前の画像信号に対して市販のレタッチソフト等を用いて貼り込み、その画像信号に対して画像処理を施し、処理前の振幅値に対する処理後の振幅値の変化を測定すればよい。
また、画像調整処理部704は、画像信号に対して、コントラストの調整を行ったり、ノイズ信号を付加する処理を行う。
さらに、画像調整処理部704は、画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分に分解する。或いは、画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換(例えば、双直交ウェーブレット変換等)を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分に分解し、このうち低周波帯域成分の画像信号に対して、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換をさらに施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分に分解する。このとき、画像調整処理部704は、画像信号の読み取り解像度に基づいて、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換から二項ウェーブレット変換へ切り替えを行うレベル数を決定し、その決定された切り替えレベル数に従って、当該多重解像度変換及び二項ウェーブレット変換を行うようにする。また、画像処理後の画像信号に対して、二項ウェーブレット逆変換及び多重解像度逆変換を施す。
画像調整処理部704は、上記処理後の画像信号を、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706、プリンタ固有処理部707、画像データ書式作成処理部708、データ蓄積手段71に出力する。
CRT固有処理部705は、画像調整処理部704から入力された画像処理済みの画像信号に対して、画素数変更、カラーマッチング等の処理を施し、各種表示情報とともにCRT8に出力する。
プリンタ固有処理部706は、画像調整処理部704から入力された画像処理済みの画像信号に対して、プリンタ固有の校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行い、露光処理部4に出力する。
本実施の形態の画像処理装置1に、インクジェットプリンタ等の外部プリンタ34が接続されている場合には、接続されたプリンタ毎にプリンタ固有処理部707が設けられている。このプリンタ固有処理部707は、画像調整処理部704から入力された画像処理済みの画像に対して、プリンタに固有の適正な校正処理、カラーマッチング、画素数変更等を行う。
画像データ書式作成処理部708は、画像調整処理部704から入力された画像処理済みの画像信号に対して、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)、Exif(Exchangeable Image File Format)等に代表される各種の汎用画像フォーマットへの変換を行い、画像搬送部31や通信手段(出力)33に出力する。
なお、フィルムスキャンデータ処理部701、反射原稿スキャンデータ処理部702、画像データ書式解読処理部703、画像調整処理部704、CRT固有処理部705、プリンタ固有処理部706及び707、画像データ書式作成処理部708という区分は、本実施の形態の画像処理部70の機能の理解を助ける為に設けた区分であり、必ずしも物理的に独立したデバイスとして実現される必要はなく、例えば、単一ソフトウエア処理の種類の区分として実現されてもよい。また、本実施の形態における画像処理装置1は、上述の内容に限定されるものではなく、デジタルフォトプリンタ、プリンタドライバ、各種画像処理ソフトのプラグイン等、種々の形態に適用することができる。
次に、図12の画像調整処理部704において実行される、シワやシミ等を除去する処理の具体的な実施方法として、ウェーブレット変換の一つである二項ウェーブレット変換を用いた例を、実施例1及び実施例2に分けて説明する。
<実施例1>
図13を参照して、本実施例1における動作を説明する。本実施例1で説明する動作は、画像調整処理部704によって行われる。本実施例1では、取得されたカラー画像を表す画像信号に含まれる画素から肌色領域に属する画素を抽出するとともに、カラー画像を表す画像信号を輝度信号と色差信号に変換し、当該変換された輝度信号及に対し、第3レベルの二項ウェーブレット変換を施し、レベル2及びレベル3の二項ウェーブレット変換で得られる互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、先に得られた肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、信号強度を減衰させる処理を行うことで、人物画像からシワやシミ等を除去する例を示す。
まず、画像信号に含まれる画素から肌色領域に属する画素が抽出されるとともに、画像信号が輝度信号S0と色差信号(不図示)に分解される。輝度信号S0は、フィルタ群F1を介してレベル1の二項ウェーブレット変換が施され、高周波帯域成分の画像信号Wx1、Wy1と、低周波帯域成分の画像信号S1とに分解される。同様に、低周波帯域成分の画像信号S1は、フィルタ群F2を介してレベル2の二項ウェーブレット変換が施され、高周波帯域成分の画像信号Wx2、Wy2と、低周波帯域成分の画像信号S2とに分解され、さらに、低周波帯域成分の画像信号S2は、フィルタ群F3を介してレベル3の二項ウェーブレット変換が施され、高周波帯域成分の画像信号Wx3、Wy3と、低周波帯域成分の画像信号S3とに分解される。
この際、レベル2及びレベル3の二項ウェーブレット変換で分解された高周波帯域成分の画像信号Wx2、Wy2、Wx3、Wy3から、先に抽出された肌色領域に属している画素の画像信号の信号強度の絶対値の標準偏差σが各々算出され、シワやシミ等の除去処理の基準となる閾値が決定される。そして、高周波帯域成分の画像信号Wx2、Wy2、Wx3、Wy3の各々に含まれている肌色領域に属した画素の画像信号が閾値以下の信号強度を有する場合、画素の信号強度を減衰させる処理が施され(図中符号F4参照)、減衰処理済の画像信号Wx2'、Wy2'、Wx3'、Wy3'がそれぞれ生成される。
次いで、Wx3'、Wy3'及び低周波帯域成分の画像信号S3が、フィルタ群F5を介してレベル3の二項ウェーブレット逆変換されてS2'が生成され、次いで、Wx2'、Wy2'及びS2'が、フィルタ群F6を介してレベル2の二項ウェーブレット逆変換されてS1'が生成され、次いで、Wx1、Wy1及びS1'が、フィルタ群F7を介してレベル1の二項ウェーブレット逆変換されてS0'が生成される。ここで、S0'は、輝度信号S0からシワやシミ等を除去した輝度信号となる。その後、輝度信号S0'及び色差信号(不図示)は、RGB信号に変換されて、シワやシミ等を除去したカラー画像信号が得られる。
ここで、フィルタ群F1〜F3は、入力信号に対して、それぞれ、レベル1、2、3の二項ウェーブレット変換ウェーブレット変換を施し、フィルタ群F5〜7は、入力信号に対して、それぞれ、レベル3、2、1の二項ウェーブレット逆変換を施す。
フィルタ群F1〜3及びF5〜F7の各フィルタのうち、D_HPFkl、D_HPF'kl(k=1、2、…、n(nは自然数);l=x、y)は、ハイパスフィルタであり、D_LPFkl、D_LPF'kl(k=1、2、…、n(nは自然数);l=x、y)は、ローパスフィルタである。ハイパスフィルタ及びローパスフィルタの例を表1に示す。
Figure 2005196270
表1において、c=0のフィルタ係数は、現在処理している画素に対するフィルタ係数で、c=−1のフィルタ係数は、現在処理している画素の1つ前の画素のフィルタ係数で、c=+1のフィルタ係数は、現在処理している画素の1つ後の画素に対するフィルタ係数である。
二項ウェーブレット変換においては、レベル毎にフィルタ係数が異なる。レベルiのフィルタ係数は、レベル1のフィルタの各係数の間に2i-1−1個のゼロを挿入したものが用いられる。
また二項ウェーブレット変換のレベルiに応じて定められる補正係数γiの例を、表2に示す。
Figure 2005196270
なお、上記処理によって得られるシワやシミ等を除去済みのカラー画像信号は、コントラストの変更を行っていない場合であっても、画像信号に含まれる人物の顔の大きさ、明るさ等の条件によってコントラストが変化したかのように知覚される場合がある。そのため、肌色領域に含まれる画素のレベル1の二項ウェーブレット変換で得られた低周波帯域成分の画像信号に対し、コントラストを変更する処理を施す。又は、処理済みのカラー画像信号の肌色領域に含まれる画素の画像信号に対して、微弱なノイズ信号を付加する処理を施す。このような処理を行うことで、視覚的に違和感のないコントラストを保つことが可能となる。なお、ここでコントラストの変更又はノイズ信号の付加どちらか一方を行うこととしたが、両処理を施すこととしてもよいし、両処理を施さないようにしてもよい。
図14に、本実施例1における画像評価結果の一例を示す。図14には、Mamiya RZ67 Pro2(マミヤ社製)のカメラに、Phase One H10カメラパック(Phase One社製)を使用して、被写体である20代女性の顔を2656pixel*3992pixel(約1060万画素)で撮影した後、当該被写体が記録された画像信号に対し、本実施例1の画像処理後、300dpi程度の出力解像度で2L版サイズの銀塩印画紙に出力した場合の画像評価結果が示されている。
図14の評価結果は、画像処理条件が異なる5つの画像処理(実験1〜実験5)を行って、10人の被験者による5段階評価の平均値を画像の評価結果としている。ここで、シワ感及び違和感という指標は、それぞれ、画像のシワやシミ等の除去具合、画像に対する違和感を示している。5つの画像処理は、信号強度を減衰させるウェーブレットのレベル、信号強度を減衰させる抑制量、減衰を行う信号強度の閾値を変化させることにより達成した。
ここで、画像処理条件とは、画像信号の空間周波数の範囲、最大信号変化量に対する信号強度の変化量の範囲、信号強度を減衰させるための信号強度の変化量に乗ずる抑制量の値を示している。空間周波数は、二項ウェーブレット変換で得られる各レベルの高周波帯域成分の画像信号の周波数に対応しており、変化量範囲は、各レベルで得られた高周波帯域成分の画像信号の信号強度に対応している。ここで、最大信号変化量とは、信号強度(信号値)の変化量の最大値を意味しており、例えば、8ビット系のシステムの場合、画像信号の信号値は、0〜255の範囲を取り得るため、最大信号変化量は255となる。
図14に示す評価結果によれば、実験1及び実験3の画像処理条件で画像処理を行った場合の評価結果が、他の実験2、4、5による評価結果よりも高くなっていることから、空間周波数が1.5〜3.0本/mm、信号強度の変化量が最大信号変化量の0〜20%の範囲内にある画素に対しては、信号強度の変化量を0.5倍〜0.75倍に減衰させる抑制処理を施すことが好ましいということが読み取れる。
以上のように、実施例1の画像処理装置1によれば、取得した画像信号に含まれる画素から肌色領域に属する画素が抽出されるとともに取得した画像信号が輝度信号と色差信号に分解され、分解された輝度信号及び色差信号に対し、レベル1〜レベル3の二項ウェーブレット変換を施し、レベル2及びレベル3の二項ウェーブレット変換により得られた高周波帯域成分の画像信号の空間周波数が1.5〜3.0本/mm、信号強度の変化量が最大信号変化量の0〜20%の範囲内にある肌色領域の画素に対し、信号強度の変化量を減衰させる処理を行うようにしたことにより、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。
なお、本実施例1では、信号強度の変化量を減衰させる処理を施しているが、これに限定されず、空間周波数及び信号強度の変化量が特定範囲外であっても特定範囲近傍にある画素に対しては、信号強度の変化量に対し、やや弱い抑制処理を施すようにしてもよい。また、特定範囲内及び特定範囲近傍にも該当しないような画素に対しては、逆に信号強度の変化量を強調させる処理を施すようにしてもよい。
また、本実施例1では、輝度信号にのみレベル1〜レベル3の二項ウェーブレット変換及び信号強度を減衰させる処理を行うこととしたが、これに限定されず、色差信号にのみ行うこととしてもよいし、輝度信号及び色差信号に行うこととしてもよい。
また、二項ウェーブレット変換を行うレベル数は、画像信号に含まれる被写体の種類、画像信号の画素数、出力解像度の出力サイズ等に応じて適宜変更することが好ましい。
<実施例2>
次に、図15を参照して、実施例2における動作を説明する。本実施例2で説明する動作は、画像調整処理部704によって行われる。本実施例2では、取得されたカラー画像を表す画像信号に対し、第1レベルの双直交ウェーブレット変換を施し、レベル1の双直交ウェーブレット変換で得られた二つの異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素から肌色領域に属する画素を抽出するとともに低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換し、変換された輝度信号に対し、第2レベルの二項ウェーブレット変換を施し、レベル2及びレベル3の二項ウェーブレット変換で得られた互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、先に得られた肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、信号強度を減衰させる処理を行うことで、人物画像からシワやシミ等を除去する例を示す。
まず、画像信号S0に対し、フィルタ群F11a及びF11bを介してレベル1の双直行ウェーブレット変換が施される。ここで、画像信号S0は、フィルタ群F11aを介して、高周波帯域成分の画像信号Wx1と低周波帯域成分の画像信号Sx1とに分解され、さらに、Wx1は、フィルタ群F11bを介して、高周波帯域成分の画像信号Wd1とWv1とに、Sx1は、高周波帯域成分の画像信号Wh1と、低周波帯域成分の画像信号S1とに分解される。次いで、分解された低周波帯域成分の画像信号S1に含まれる画素から肌色領域に属する画素を抽出するとともに、低周波帯域成分の画像信号S1を輝度信号と色差信号とに変換する。図15では、変換された輝度信号をS1と再定義している。
次いで、輝度信号S1は、フィルタ群F12を介してレベル2の二項ウェーブレット変換が施され、高周波帯域成分の画像信号Wx2、Wy2と、低周波帯域成分の画像信号S2とに分解され、さらに、低周波帯域成分の画像信号S2は、フィルタ群F13を介してレベル3の二項ウェーブレット変換が施され、高周波帯域成分の画像信号Wx3、Wy3と、低周波帯域成分の画像信号S3とに分解される。
この際、レベル2及びレベル3の二項ウェーブレット変換で分解された高周波帯域成分の画像信号Wx2、Wy2、Wx3、Wy3のから、先に抽出された肌色領域に属している画素の画像信号の信号強度の絶対値の標準偏差σが各々算出され、シワやシミ等の除去処理の基準となる閾値が決定される。そして、高周波帯域成分の画像信号Wx2、Wy2、Wx3、Wy3の各々に含まれている肌色領域に属した画素の画像信号が閾値以下の信号強度を有する場合、画素の信号強度を減衰させる処理が施され(図中符号F14参照)、減衰処理済の画像信号Wx2'、Wy2'、Wx3'、Wy3'がそれぞれ生成される。
次いで、Wx3'、Wy3'及び低周波帯域成分の画像信号S3が、フィルタ群F15を介してレベル3の二項ウェーブレット逆変換が施されてS2'が生成され、次いで、Wx2'、Wy2'及びS2'が、フィルタ群F16を介してレベル2の二項ウェーブレット逆変換が施されてS1'が生成され、輝度信号S1'及び色差信号(不図示)が、RGB信号に変換されて、シワやシミ等を除去した低周波帯域成分の画像信号S1'(再定義)が得られる。
次いで、Wd1、Wv1、Wh1及びS1'に対して、フィルタ群F17a及びフィルタ群F17bを介してレベル1の双直交ウェーブレット逆変換が施される。ここで、Wd1及びWv1が、Wx1に、Wh1及びS1'が、Sx1'に各々フィルタ群F17a介して生成され、さらに、Wx1及びSx1'が、フィルタ群F17bを介してシワやシミ等を除去したカラー画像を表す画像信号S0'が生成される。
ここで、フィルタ群F11は、入力信号に対して、レベル1の双直交ウェーブレット変換を施し、フィルタ群F12及びF13は、入力信号に対して、それぞれ、レベル2、3の二項ウェーブレット変換を施す。また、フィルタ群F15及びF16は、入力信号に対して、それぞれ、レベル3、2の二項ウェーブレット逆変換を施し、フィルタ群F17は、レベル1の双直交ウェーブレット逆変換を施す。
フィルタ群F11及びF17の各フィルタのうち、O_HPFl、O_LPFl(l=x、y)は、それぞれ、双直交ウェーブレット変換用のハイパスフィルタ、ローパスフィルタであり、O_HPF'l、O_LPF'lは、それぞれ、双直交ウェーブレット逆変換用のハイパスフィルタ、ローパスフィルタである。ハイパスフィルタ及びローパスフィルタの例を表3に示す。
Figure 2005196270
表3において、c=0のフィルタ係数は、現在処理している画素に対するフィルタ係数であり、c=−1のフィルタ係数は、現在処理している画素の1つ前の画素のフィルタ係数、c=+1のフィルタ係数は、現在処理している画素の1つ後の画素に対するフィルタ係数である。なお、説明の簡略化のため二項ウェーブレット変換及び二項ウェーブレット逆変換用のフィルタ係数D_HPFkl、D_HPF'kl、D_LPFkl、D_LPF'kl(k=1、2、…、n(nは自然数);l=x、y)は、実施例1と同名称で表しており、フィルタの例を表1に示す。また、補正係数γiの例を、表2に示す。
ここで、処理済みのカラー画像信号は、コントラストの変更を行っていない場合であっても、画像信号に含まれる人物の顔の大きさ、明るさ等の条件によってコントラストが変化したかのように知覚される場合がある。そのため、抽出された低周波帯域成分の肌色領域に含まれる画素の画像信号に対し、コントラストを変更する処理を施す。又は、処理済みのカラー画像信号の肌色領域に含まれる画素の画像信号に対して、微弱なノイズ信号を付加する処理を施す。このような処理を行うことで、視覚的に違和感のないコントラストを保つことが可能となる。なお、ここでコントラストの変更又はノイズ信号の付加どちらか一方を行うこととしたが、両処理を施すこととしてもよいし、両処理を施さないようにしてもよい。
以上のように、本実施例2の画像処理装置1によれば、取得した画像信号に対して、画像サイズが減少する多重解像度変換である双直交ウェーブレット変換を施し、その変換で得られた低周波帯域成分の画像信号から肌色領域を抽出するとともに、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する。さらに、変換された輝度信号に対し、二項ウェーブレット変換を施すことで得られる高周波帯域成分の画像信号の肌色領域に対応する画素の画像信号に対し、信号強度が特定の閾値以下である場合、信号強度を減衰させて抑制する処理を行う。このように処理することにより、画像サイズが減少して処理の生産性を向上させることができるとともに、画像全体の鮮鋭感を劣化させることなく、また、人物の顔の概略構造を変化させることがないので、シミやシワ等を違和感なく除去することができる。
なお、本実施例2では、輝度信号にのみレベル2、3の二項ウェーブレット変換及び信号強度を減衰させる処理を行うこととしたが、これに限定されず、色差信号にのみ行うこととしてもよいし、輝度信号及び色差信号に行うこととしてもよい。
なお、本実施を行うための最良の形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る多重解像度変換において用いられるウェーブレット関数を示す図である。 1レベルのウェーブレット変換のフィルタ処理の流れを示す図である。 1レベルのウェーブレット変換のフィルタ処理の流れを示すシステムブロック図である。 3レベルのウェーブレット変換により信号分解される過程を示す模式図である。 ウェーブレット逆変換のフィルタ処理により、分解前の信号を再構成するためのシステムブロック図である。 入力信号S0の波形と、ウェーブレット変換により得られる各レベルの補正済高周波帯域成分Wi・γiの波形を示す図である。 1レベルの二項ウェーブレット変換のフィルタ処理の流れを示すシステムブロック図である。 1レベルの二項ウェーブレット逆変換のフィルタ処理の流れを示す図である。 二項ウェーブレット変換から、画像処理が施された信号S0'を得るまでの処理の流れを示すシステムブロック図である。 画像記録装置の外観構成を示す斜視図である。 画像記録装置の内部構成を示すブロック図である。 図11の画像処理部の機能的構成を示すブロック図である。 実施例1における画像調整処理部の内部処理に係るシステムブロック図である。 実施例1における画像処理条件の異なる複数の画像処理を行った場合の画像評価結果を示す図である。 実施例2における画像調整処理部の内部処理に係るシステムブロック図である。
符号の説明
1 画像処理装置
4 露光処理部
5 プリント作成部
7 制御部
8 CRT
9 フィルムスキャナ部(画像取得部)
10 反射原稿入力装置(画像取得部)
11 操作部
12 情報入力手段
14 画像読込部(画像取得部)
15 画像書込部
30 画像転送手段
31 画像搬送部
32 通信手段
33 通信手段
34 外部プリンタ
70 画像処理部
701 フィルムスキャンデータ処理部(画像取得部)
702 反射原稿スキャンデータ処理部(画像取得部)
703 画像データ書式解読処理部
704 画像調整処理部(抽出部、信号強度調整部、色情報変換部、コントラスト調整部、ノイズ付加部、ウェーブレット変換部、第1の変換部、第2の変換部)
705 CRT固有処理部
706、707 プリント固有処理部
708 画像データ書式作成処理部
71 データ蓄積手段

Claims (36)

  1. カラー画像を表す画像信号を取得する取得工程と、
    前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出工程と、
    前記抽出された画素の画像信号のうち、空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対し、当該信号強度の変化量を減衰させる信号強度調整工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換工程をさらに含み、
    前記抽出された肌色領域に属する画素の前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記信号強度調整工程を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整工程をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加工程をさらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理方法。
  5. カラー画像を表す画像信号を取得する取得工程と、
    前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出工程と、
    前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換工程と、
    前記変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解するウェーブレット変換工程と、
    前記分解された周波数帯域成分のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  6. 前記ウェーブレット変換工程は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記二項ウェーブレット変換を施すことを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記ウェーブレット変換工程で施される第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解された互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整工程をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加工程をさらに含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理方法。
  9. カラー画像を表す画像信号を取得する取得工程と、
    前記取得された画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第1の変換工程と、
    前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素の中から肌色領域に属する画素を抽出する抽出工程と、
    前記低周波帯域成分の画像信号に対し、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第2の変換工程と、
    前記二項ウェーブレット変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換工程をさらに含み、
    前記第2の変換工程は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施すことを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整工程をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記信号強度調整工程において減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加工程をさらに含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像処理方法。
  13. カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得部と、
    前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出部と、
    前記抽出された画素のうち、画像信号の空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対し、当該信号強度の変化量を減衰させる信号強度調整部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換部をさらに備え、
    前記信号強度調整部は、前記抽出された肌色領域に属する画素の輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記信号強度の変化量を減衰させることを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整部をさらに備えたことを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加部をさらに備えたことを特徴とする請求項14又は15に記載の画像処理装置。
  17. カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得部と、
    前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出部と、
    前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換部と、
    前記変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解するウェーブレット変換部と、
    前記分解された周波数帯域成分のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  18. 前記ウェーブレット変換部は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、前記二項ウェーブレット変換を施すことを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 前記ウェーブレット変換部により施される第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解された互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整部をさらに備えたことを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
  20. 前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加部をさらに備えたことを特徴とする請求項18又は19に記載の画像処理装置。
  21. カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得部と、
    前記取得された画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第1の変換部と、
    前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素の中から肌色領域に属する画素を抽出する抽出部と、
    前記低周波帯域成分の画像信号に対し、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第2の変換部と、
    前記二項ウェーブレット変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  22. 前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換部をさらに備え、
    前記第2の変換部は、前記輝度信号及び/又は色差信号に対して、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施すことを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置。
  23. 前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整部をさらに備えたことを特徴とする請求項22に記載の画像処理装置。
  24. 前記信号強度調整部により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加部をさらに備えたことを特徴とする請求項22又は23に記載の画像処理装置。
  25. 画像処理を実行するためのコンピュータに、
    カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得機能と、
    前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出機能と、
    前記抽出された画素のうち、画像信号の空間周波数が特定の範囲内で、且つ信号強度の変化量が特定の閾値以下である画素に対し、当該信号強度の変化量を減衰させる信号強度調整機能と、
    を実現させるための画像処理プログラム。
  26. 前記コンピュータに、
    前記取得された画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換機能を実現させるとともに、前記抽出された肌色領域に属する画素の前記輝度信号及び/又は色差信号を画像信号として用いて前記信号強度調整機能を実現させるための請求項25に記載の画像処理プログラム。
  27. 前記コンピュータに、
    前記信号強度調整機能により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整機能を実現させるための請求項26に記載の画像処理プログラム。
  28. 前記コンピュータに、
    前記信号強度調整機能により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加機能を実現させるための請求項26又は27に記載の画像処理プログラム。
  29. 画像処理を実行するためのコンピュータに、
    カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得機能と、
    前記取得された画像信号に含まれる画素のうち、肌色領域に属する画素を抽出する抽出機能と、
    前記取得された画素の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換機能と、
    前記変換された画像信号に対し、少なくとも第2レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解するウェーブレット変換機能と、
    前記分解された周波数帯域成分のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の少なくともレベル2の高周波帯域成分の画像信号の信号強度が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整機能と、
    を実現させるための画像処理プログラム。
  30. 前記コンピュータに、
    前記変換された輝度信号及び/又は色差信号を画像信号として用いて前記ウェーブレット変換機能を実現させるための請求項29に記載の画像処理プログラム。
  31. 前記コンピュータに、
    前記ウェーブレット変換機能で施される少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換により分解される互いに異なる周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の低周波帯域成分の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整機能を実現させるための請求項30に記載の画像処理プログラム。
  32. 前記コンピュータに、
    前記信号強度調整機能により減衰された後の前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加機能を実現させるための請求項30又は31に記載の画像処理プログラム。
  33. 画像処理を実行するためのコンピュータに、
    カラー画像を表す画像信号を取得する画像取得機能と、
    前記取得された画像信号に対し、画像サイズが減少する方式の多重解像度変換を少なくとも第1レベル施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第1の変換機能と、
    前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号に含まれる画素の中から肌色領域に属する画素を抽出する抽出機能と、
    前記低周波帯域成分の画像信号に対し、少なくとも第1レベルの二項ウェーブレット変換を施して当該画像信号を互いに異なる周波数帯域成分の画像信号に分解する第2の変換機能と、
    前記二項ウェーブレット変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、前記抽出された肌色領域に属する画素の高周波帯域成分の画像信号の信号強化が特定の閾値以下である場合、当該信号強度を減衰させる信号強度調整機能と、
    を実現させるための画像処理プログラム。
  34. 前記コンピュータに、
    前記多重解像度変換により分解された周波数帯域成分の画像信号のうち、低周波帯域成分の画像信号を輝度信号と色差信号に変換する色情報変換機能を実現させるとともに、該輝度信号及び/又は色差信号を画像信号として用いて前記第2の変換機能を実現させるための請求項33に記載の画像処理プログラム。
  35. 前記コンピュータに、
    前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、コントラストを調整するコントラスト調整機能を実現させるための請求項34に記載の画像処理プログラム。
  36. 前記コンピュータに、
    前記信号強度調整機能により減衰された後前記抽出された肌色領域に属する画素の画像信号に対して、ノイズ信号を付加するノイズ付加機能を実現させるための請求項34又は35に記載の画像処理プログラム。
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