JP2010244360A - 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010244360A
JP2010244360A JP2009093350A JP2009093350A JP2010244360A JP 2010244360 A JP2010244360 A JP 2010244360A JP 2009093350 A JP2009093350 A JP 2009093350A JP 2009093350 A JP2009093350 A JP 2009093350A JP 2010244360 A JP2010244360 A JP 2010244360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color adjustment
luminance
low
frequency component
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009093350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5235759B2 (ja
JP2010244360A5 (ja
Inventor
Yasuo Fukuda
康男 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009093350A priority Critical patent/JP5235759B2/ja
Priority to US12/752,993 priority patent/US8319853B2/en
Publication of JP2010244360A publication Critical patent/JP2010244360A/ja
Publication of JP2010244360A5 publication Critical patent/JP2010244360A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5235759B2 publication Critical patent/JP5235759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/646Circuits for processing colour signals for image enhancement, e.g. vertical detail restoration, cross-colour elimination, contour correction, chrominance trapping filters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/77Circuits for processing the brightness signal and the chrominance signal relative to each other, e.g. adjusting the phase of the brightness signal relative to the colour signal, correcting differential gain or differential phase

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

【課題】 適切な明るさのデジタル画像を得ることが、従来よりも容易に且つ確実に実現できるようにする。
【解決手段】 周波数帯域の異なる複数の輝度低周波成分を用いて画像を明るく補正する際に、各輝度低周波成分による色調整の結果に基づいて、次の判定を行う。すなわち、相対的に低い低周波成分による色調整の効果が、相対的に高い低周波成分による色調整の効果よりも大きいか否かを判定する。そして、相対的に低い低周波成分による色調整の効果が、相対的に高い低周波成分による色調整の効果よりも大きい場合に、相対的に低い低周波成分による色調整の効果の寄与を減ずる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル画像の明るさの分布を調整するものに関する。
従来から、適正な明るさの写真を撮影する方法として、撮影するシーンの平均的な輝度を測定し、測定した結果を用いて、カメラのシャッター速度や、絞り値等を制御する方式が知られている。また、シーンを所定の領域に分割して、分割した領域毎に測定した輝度に対して重み付けをし、その結果を用いて平均的な輝度を求めることにより適正露出を得る、いわゆる評価測光方式による露出制御方式が知られている。
しかしながら、撮影する主被写体の明るさが背景の明るさに比べて著しく暗いような、いわゆる逆光シーンにおいては、撮影した画像においてどうしても主被写体部分が暗くなってしまう。このような逆光シーンにおいて適切な明るさの写真を撮影するには、撮影の前に予め平均的な写真よりも明るめに撮影されるようにカメラの露出を設定しておく必要があった。しかし、このような露出補正の操作は煩わしいばかりでなく、カメラの設定を適正に行うための熟練を要する。また、主被写体に対して適切に露出補正を行ったとしても、逆に背景部分が明るくなりすぎてしまうことがある。
したがって、画像の明るさを適切に決定するのが困難な逆光等のシーンにおいても、適切な明るさの画像を得ることが必要である。
そこで、アナログ写真技術においては、暗室内でいわゆる覆い焼き処理を行うことで適切な明るさのプリントを得ることができる。デジタル画像処理においても、このような覆い焼き処理を実現することが望ましい。
このような処理を実現する方法として、例えば、非特許文献1に記載の技術がある。この技術では、デジタル画像を対数変換した成分と、その対数変換した成分の低周波成分との差分処理を行うことによって、デジタル画像の低周波領域における明るい成分を暗く、低周波領域における暗い成分を明るく処理する。非特許文献1では、このようにすることにより、画像の改善を行うようにしている。
また、非特許文献2においても、デジタル画像の輝度成分と、そのデジタル画像の低周波成分とを用いることにより、デジタル画像処理において覆い焼き処理のような効果を得る方法が提案されている。
また、画像の補正の要求は静止画像に限るものではなく、動画像においても同様である。動画像は時間軸方向に連続した一連の静止画像の集合とみなすことができるので、以上のような画像の補正に関する技術を動画像等にも容易に適用できる。
ところで、画像データを規定する色空間には様々なものがある。例えばRGB、特にIEC 61966-2-1に記載のsRGBや、RGBに対して線形変換を施して得たYCbCr(特に前述のsRGBに対してRGB-YCC変換を施したものはsYCCと呼ぶ)や、CIE 1931XYZ、CIE L*a*b*等がある。ここで挙げた色空間のうち、RGB以外のものについては、明るさを表す尺度、すなわち輝度に相当する軸が存在する。具体的にはYCbCr色空間のY、CIE 1931XYZ色空間のY、CIE L*a*b*色空間のL*がそれに当たる。また、残りの値、すなわちYCbCr色空間のCbとCr、CIE 1931XYZのXとZ、CIE L*a*b*色空間のa*とb*は、色味を表す軸である。或いは、これら色味を表す値を局座標表現に変換して、原点からの距離を「彩度」と呼ぶ場合もある。
画像の明るさを調整するためには、補正対象の画像データをこれらの色空間に(必要に応じて)変換し、その色空間で輝度に相当する値を操作すればよい。
しかしながら、前述のデジタル覆い焼きを実現する画像処理方式において、画像を明るく補正する場合には、画像中の明暗部の境目の明るい側で、過分に明るく修正されることがある。これは、逆光状態の人物画像を修正する場合に、人物の輪郭に沿って明るい部分が発生し、発生した明るい部分(過補正部分)が後光のように見えるのでハロ(後光)とも呼ばれる。このようなハロが発生すると、特に、元々明るい部分が過補正によりさらに明るくなるので、色飽和を起こして色味を失う場合もあり、画質の低下と認識されるという課題がある。
これに対して、特許文献1では、画像のエッジ近辺で低周波成分抽出の解像度を切り替える方式を提案している。しかしながら、この方式ではエッジ成分抽出処理を必要としているので、ハードウェアで実現する場合には、エッジ抽出のための構成を追加する必要がある。また、ソフトウェアで構成する場合には処理が重くなるという課題がある。
特開2000−152033号公報
Jobson et al ,"A Multiscale Retinex for Bridging the Gap Between Color Images and the Human Observation of Scenes",IEEE TRANSACTIONS ON IMAGE PROCESSING, VOL.6, NO.7, JULY 1997 Reinhard et al , "Photographic Tone Reproduction for Digital Images"acm Transactions on Graphics, Vol.21, No.3, JULY 2002
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、適切な明るさのデジタル画像を得ることが、従来よりも容易に且つ確実に実現できるようにすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、画像データの輝度成分から、周波数帯域が異なる複数の輝度低周波成分を抽出する抽出手段と、前記画像データまたは前記画像データの前記輝度成分と、前記複数の輝度低周波成分とを用いて前記画像データの色調整を行う色調整手段と、を有し、前記色調整手段は、前記複数の輝度低周波成分のうち、相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果が、相対的に高い輝度低周波成分に基づく色調整の効果よりも大きい場合に、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする。
本発明によれば、画像データの輝度成分のうち、相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果が、相対的に高い輝度低周波成分に基づく色調整の効果よりも大きい場合に、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制する。したがって、画像を明るく補正する際に、明部と暗部との境界の明部側における過補正を、エッジ抽出を行うことなく抑制し、良好な画像の色調整結果を得ることができる。よって、適切な明るさのデジタル画像を得ることが、従来よりも容易に且つ確実に実現することが可能になる。
画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 画像処理装置における画像処理の一例を説明するフローチャートである。 ハロ現象の一例を説明する図である。 色調整処理と各データとの関係の一例を示す概念的に示す図である。 補正処理(色調整処理)を行う際の画像処理装置の処理の一例を説明するフローチャートである。 周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の第1の例を説明するフローチャートである。 周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の第2の例を説明するフローチャートである。 色調整の結果を修正する色調整処理を行う際の画像処理装置の一例を説明するフローチャートである。 画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。 画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。 周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の一例を説明するフローチャートである。 画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。 周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の一例を説明するフローチャートである。 画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図1において、入力部101は、ユーザからの指示や、データを入力する装置であり、キーボードやポインティング装置を含む。尚、ポインティング装置としては、マウス、トラックボール、トラックパッド、タブレット等が挙げられる。本実施形態の画像処理装置を、例えば公知のデジタルカメラ装置(撮像装置)に適用した場合には、ボタンやモードダイヤル等で入力部101を構成してもよい。また、キーボードをソフトウェアで構成(ソフトウェアキーボード)し、ソフトウェアキーボードや、ボタン、モードダイヤル、或いはポインティングデバイス装置のユーザによる操作に基づいて文字を入力するように構成してもよい。
データ保存部102は、画像データを保持する部分である。データ保存部102は、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD-ROM、CD-RやDVD、メモリカード、CFカード、スマートメディア、SDカード、メモリスティック、xDピクチャーカード、USBメモリ等で構成される。データ保存部102には、画像データの他にも、プログラムやその他のデータを保存することが可能である。或いは、以後説明する中間的な画像(輝度成分画像)等を格納するのに十分な記憶容量がRAM106で確保できるのであれば、データ保存部102を省略するように構成してもよい。
通信部107は、機器間の通信を行うためのインタフェース(I/F)である。通信部107は、例えば、公知のイーサネット(登録商標)、USB、IEEE1284、IEEE1394、電話回線等の有線による通信方式で通信することができる。或いは、通信部107は、赤外線(IrDA)、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)等の無線による通信方式で通信してもよい。
表示部103は、画像処理前、画像処理後の画像を表示したり、GUI等の画像を表示したりする装置である。表示部103としては、一般的にはCRTや液晶ディスプレイ等が用いられる。或いは、画像処理装置とケーブル等で接続された外部のディスプレイ装置を表示部103として用いても構わない。この場合には、画像処理装置自体は表示部103を有さないことになる。
CPU104は、前述した各構成の処理の全てに関わる。ROM105とRAM106は、その処理に必要なプログラム、データ、作業領域等をCPU104に提供する。また、後述する処理に必要な制御プログラムは、データ保存部102に格納されているか、ROM105に格納されている。ROM105に格納されている制御プログラムは、一旦RAM106に読み出されてから実行される。
システムバス108は、各部(101〜107)を通信可能に相互に接続する。
尚、図1では、入力部101、データ保存部102、表示部103が全て1つの画像処理装置内に含まれるような図を示している。しかしながら、これらの部分が公知の通信方式による通信路で接続されており、全体として図1に示すような構成となっているものであっても構わない。
また、画像処理装置のシステム構成については、前述したもの以外にも、様々な構成要素が存在するが、それらは公知の手法で実現できるので、その説明を省略する。
本実施形態における画像の色調整処理では、入力される画像に対して、まず輝度分布を調べ、その結果として輝度画像を生成する。更に、この輝度画像に対して、2次元的なフィルタ処理を施して低周波成分を抽出し、低周波輝度画像を生成する。また、この輝度画像の生成処理と、低周波輝度画像の生成処理とを複数の解像度で行う。この複数の解像度で得られた低周波輝度画像と原画像とを参照し、画像の色調整を行う。
画像の色調整を行うために、画像処理装置は、まず入力画像より輝度成分を抽出する。
例えば、色調整対象の画像がIEC 61966-2-1に記載されているsRGB色空間で表現されている場合、輝度成分の抽出は、IEC 61966-2-1に記載されている方法に従って行われる。具体的には、例えば、ガンマ変換と3行3列のマトリクス演算とを行って、sRGB色空間で表現されている画像を、CIE 1931XYZ色空間で表現される画像に変換する。ここで、位置が(x,y)の画素値(R(x,y),G(x,y),B(x,y))を、以上の変換により変換した後のXYZのデータを夫々X(x,y)、Y(x,y)、Z(x,y)とする。そうすると、Y(x,y)が、抽出する輝度成分であり、X(x,y)、Z(x,y)が色成分である。この輝度抽出をハードウェアで構成する場合には、例えば、ルックアップテーブルによるテーブル参照回路(ガンマ変換の部分)と、前述したマトリクス演算を行うマトリクス演算回路とによって構成できる。
尚、輝度成分を抽出する際には、前述したガンマ変換を省略してマトリクス演算のみを行うようにしてもよい。また、CIE1931XYZ色空間の代わりに以下の色空間に変換するようにしてもよい。
・YCbCr色空間(Y値を輝度成分、Cb,Cr値を色成分)
・L*a*b*色空間(L*値を輝度成分、a*,b*値を色成分)
・HSV色空間(V値を輝度成分、H,S値を色成分)
・HSL色空間(L値を輝度成分、H,S値を色成分)
以上のようにする場合、夫々対応する色空間変換処理を行う。
色空間変換としては、規格等で規定されたものを用いるのが好ましい。しかしながら、近似計算を用いるようにしてもよい。その一例を挙げると、RGB色空間からYCbCr色空間のY値への変換は、次の式(1)による変換式で表される。
Y=0.299×R+0.587×G+0.114×B ・・・(1)
これに対し、次の式(2)のような近似式を用いるのであってもよい。
Y=(3×R+6×G+B)/10 ・・・(2)
更に、輝度成分の近似値としてRGB信号値のGを用いたり、RGB各信号値の平均や最大値を輝度として用いたりしてもよい。
また、ここでは、入力画像がsRGB色空間で表現されているとして説明を行った。しかしながら、sRGB以外のRGB(例えばAdobe RGB、RIMM/ROMM RGB等)であっても、夫々の色空間の定義に応じてCIE1931XYZ(或いは先に挙げた他の色空間)への変換を行うことができる。
色空間の変換は各色空間の定義や変換式に従い変換を行うのであってもよいし、公知のICCプロファイル等を使って変換を行うのであってもよい。これは、例えばRGBが、機器に依存するRGB値(デバイスRGB値)であり、単純な変換式で表現できない場合にICCプロファイルを使うと特に有効である。
また、入力画像がRGBではなく例えばsYCCで表現されていても、同様にsYCCからCIE1931XYZ(或いは先に挙げた他の色空間)への色空間変換式、或いはICCプロファイルによる変換等を使って色空間変換を行えばよい。
ただし、元画像がsYCCで表現されており、また輝度としてYCbCrのYを用いる、というように元々の色空間と輝度値の色空間が一致している場合には単に元画像sYCC信号のY値を取り出せば良く、色空間変換処理は不要である。
色調整処理の一例として、非特許文献1に基づく方法によれば、輝度成分の分布とスケール変換した輝度成分の分布との夫々を対数変換し、その差分を出力する。更に、異なる尺度(異なる解像度)での前記差分の出力の重み付き平均を算出し、その重み付き平均を改善された輝度成分とする。しかしながら、この方法では、画像に応じて改善の度合いを調整できない。したがって、スケール変換した輝度成分の対数変換出力に係数を乗ずるようにする。この係数が改善の度合いを調整するパラメータである。以上説明した処理に基づく改善された輝度成分の出力は以下に示す式(3)のようになる。
Figure 2010244360
ただし、Y'(x,y)、Fn(x,y)、wn、nは夫々、座標(x, y)における改善された輝度成分の出力、座標(x, y)におけるガウシアン関数、尺度間の重み、尺度を表すパラメータである。また、γ0、γ1は夫々、改善の度合い(程度)を表すパラメータ0、改善の度合い(程度)を表すパラメータ1である。また、*は積和演算を表す。
尚、尺度間の重みwnは、尺度の標準偏差を調整することで省略することが可能(単純な平均に置き換わる)である。また、式(3)のように対数変換された値を出力するよりも、逆変換(exp演算)により元の輝度単位に戻した方が、改善された画像データの画質として好ましいことが分かっている。したがって、以下の式(4)に示した出力を改善された輝度成分とすることがより好ましい。
Figure 2010244360
ただし、Avgは平均値演算を表す。
また、式(4)の代わりに、以下に示す式(5)としてもよい。
Figure 2010244360
尚、複数の尺度でのスケール変換出力の平均値演算を低周波輝度信号抽出処理で行い、複数の尺度でのスケール変換出力の平均値をスケール変換された輝度成分の分布としてもよい。
また、この式と類した効果を得るものとして、次のような式(6)を用いるのであってもよい。
Figure 2010244360
この輝度変換をハードウェアで構成する場合には、例えば、平均値演算回路、ルックアップテーブルを作成する回路、テーブル記憶部、テーブル参照回路(ガンマ変換の部分)、及び除算回路を用いることができる。尚、平均値演算回路は、低周波輝度信号抽出を実現する部分に設けてもよい。
色調整処理では、処理後の画像データの色ができるだけ変化しないように、色成分を輝度成分の変更にしたがって修正する。好ましくは、例えば、色成分X(x,y)、Z(x,y)に夫々輝度成分の変更前後の比Y'(x,y)/Y(x,y)を乗算する。或いは、Y(x,y)のみ式(5)或いは式(6)によってY'(x,y)に変更し、色成分X(x,y)、Z(x,y)に対しては処理を行わないようにして、処理の簡略化をすることが容易にできる。
そして、修正後のX,Y,Zのデータを色空間変換しsRGBのデータを求める。ここでの処理は色空間変換処理の逆変換である。したがって、3行3列のマトリクス演算及び逆ガンマ変換の処理を行い、sRGB各8ビットの出力とする。この画像データの再構成をハードウェアで構成する場合には、例えば、乗算回路、除算回路、マトリクス演算回路、及びルックアップテーブルによるテーブル参照回路(逆ガンマ変換の部分)を用いることができる。
或いは、以上のようにして輝度成分の変更前後の比Y'(x,y)/Y(x,y)を算出し、それをRGB信号に夫々適用してもよい。
図4は、色調整処理と各データとの関係の一例を示す概念的に示す図である。
図4において、401は色調整前の原画像である。402は、原画像401を輝度成分に変換した輝度成分画像である。403は、輝度成分画像402に対して低周波成分抽出処理を行って得た輝度低周波成分画像である。低周波成分抽出は、公知のローパスフィルタ処理を用いることにより実現できる。また、404は、原画像401に対して色調整を行った結果の補正画像である。
また、411は、原画像401のある画素を表している。412は、画素411に対応する輝度画素であり、式(4)〜式(6)のY(x,y)に対応する。413は、画素411に対応する輝度低周波成分画素であり、式(4)〜式(6)のFn(x,y)*Y(x,y)に対応する。また、414は、画素411の色処理結果の補正画素である。
また、405は、色調整パラメータであり、式(4)〜式(6)のγ0、γ1などに相当する。例えば、表示部103に表示したGUIに対し、ユーザが入力部101を操作してこれらの色調整パラメータの値を指定すればよい。或いは、画像処理装置(システム)内に予め色調整パラメータを定めておき、それを適用するのであってもよい。また、画像処理装置(システム)内に予め定めておく色調整パラメータを何通りか用意しておく。そして、それらのパラメータセッティングの選択肢をユーザが識別可能な形(例えば、「強」、「中」、「弱」等)で表示部103に提示してユーザに選択させるようにしてもよい。
図4に示すように、ある画素411の色調整を行う場合、輝度画素412と輝度低周波成分画素413と色調整パラメータ405とを用いて調整比率を算出する。この調整比率は、式(4)〜式(6)に従って算出したY'(x,y)/Y(x,y)である。更に、この調整比率と画素411の画素値とを用いて色調整を行い、補正画素414を得る。
尚、図4では、原画像401と、輝度成分画像402或いは輝度低周波成分画像403とが同じ大きさである場合を例に挙げて示している。しかしながら、これらの画像の大きさは一致しなくてもよい。その場合、輝度成分画像402、輝度低周波成分画像403を公知の変倍方式により原画像401と同じ大きさに変倍すればよい。また、輝度成分画像402は、輝度低周波成分画像403を生成するための中間的な画像データとし、色調整時には改めて原画像401より輝度成分を抽出するようにしてもよい。
図2は、画像処理装置における画像処理の一例を説明するフローチャートである。
本実施形態では、入力画像の画素値と、色調整後の出力画像の画素値は、sRGB色空間で規定されており、輝度と色味については、sRGBを変換したsYCC色空間で規定する場合を例に挙げて説明する。また、本実施形態では、主に、周波数帯域の異なる2つ以上の輝度低周波成分を色調整に用いるようにする。ただし、説明の簡単化のために、ここでは、まず、図2を用いて1つの輝度低周波成分を色調整に用いる場合の一例を説明し、その後に周波数帯域の異なる2つ以上の輝度低周波成分を用いる場合の一例を説明する。
図2に示すフローチャートによる色調整処理の対象となる画像は、図1のRAM106やデータ保存部102に格納されている。色調整処理の対象となる画像を指定する際には、例えばRAM106或いはデータ保存部102に格納されている画像の一覧を表示部103に表示し、ユーザが入力部101を操作してその画像の一覧の中から所望の画像を指定すればよい。
また、図1による構成に、さらに公知のCCD装置等の画像入力手段(不図示)を設け、ユーザが入力部101を操作するのをトリガとして画像入力手段から画像の入力を行い、RAM106やデータ保存部102に画像データを格納してもよい。この場合、RAM106やデータ保存部102に画像データが格納されたことをトリガとして図2に示すフローチャートによる処理を行うことができる。
また、通信部107を介して他の画像処理装置(不図示)と通信を行い、画像データを受け取るようにしてもよい。この場合、画像データを通信部107が受信したことをトリガとして図2に示すフローチャートによる処理を行うようにすればよい。
まず、ステップS201において、画像処理装置は、色調整処理の対象となる原画像401を読み込み、その原画像401を、RAM106又はデータ保存部102に展開する画像読み込み処理を行う。この原画像401の読み込みは、画像を格納するフォーマットに従って行われる。
このとき、例えば公知のJPEGのように画像圧縮処理が施されている場合、画像処理装置は、それを伸張して展開し、RAM106又はデータ保存部102に展開する。
尚、例えば公知の撮像素子により被写体光学像を光電変換した後A/D変換したデータを格納する、いわゆるRAW(あるいはCCD-RAW)形式の画像を読み込む場合には、次のようにする。すなわち、画像処理装置は、RAW形式が規定するフォーマットに従って画像データをRAM106に書き込んだ後に、必要に応じて画素補間処理やγ、ホワイトバランスといった画像処理を施す。このγやホワイトバランスの画像処理のパラメータは予め決まった値を適用することができる。しかしながら、好適には、RAW形式画像フォーマットに撮影時の情報、又はその撮影時の状況に応じた画像処理パラメータが格納されている場合には、それを読み出して画像処理のパラメータを適用することがでる。画像処理のパラメータが直接格納されていなくても、撮像機種の識別子と撮影時のセッティング情報とが含まれていれば、その撮像機種の識別子と撮影時のセッティング情報とに対応する画像処理のパラメータを読み出すことができる。すなわち、撮像機種の識別子と撮影時のセッティング情報とに応じた画像処理のパラメータを予めROM105やデータ保存部102にデータベースとして格納しておく。そして、CPU104は、撮像機種の識別子及び撮影時のセッティング情報と、データベースとを照合することにより画像処理のパラメータを特定して適用することができる。
次に、ステップS202において、画像処理装置は、輝度信号抽出処理を行う。この輝度信号抽出処理は、ステップS201で読み込んだ原画像401のデータの各画素に対して、輝度成分を抽出して輝度成分画像402を生成する処理である。本実施形態では、画像データの画素値がsRGB色空間で規定されており、画像データの輝度についてはsYCC色空間で規定している。したがって、画像処理装置は、前述の式(1)の変換式、或いは式(2)の近似式を用いて、原画像401のデータの輝度成分を算出する。そして、画像処理装置は、輝度成分画像402をRAM106やデータ保存部102に格納する。
前述したように、原画像401と輝度成分画像402の大きさは一致する必要はない。したがって、このステップS202の輝度成分抽出処理において、縮小処理を施すようにしてもよい。縮小処理は公知の任意の方式でよいが、例えば間引き処理、最近傍法、平均値法等で容易に実現できる。
次に、ステップS203において、画像処理装置は、ステップS202で作成した輝度成分画像402の低周波成分の抽出を行い、輝度低周波成分画像403を生成する。低周波成分の抽出は公知の任意のローパスフィルタ処理を行えばよい。
次に、ステップS204において、画像処理装置は、ステップS201で読み込んだ原画像401、ステップS202で作成した輝度成分画像402、及びステップS203で作成した輝度低周波成分画像403を用いて色調整処理を行う。この色調整処理についての詳細は、後述する。
次に、ステップS205において、画像処理装置は、ステップS204で得た色調整処理の結果によって得られた補正画像404を、RAM106或いはデータ保存部102に所定の画像フォーマットに従って格納する。尚、画像処理装置は、通信部107を介して、不図示の他の画像処理装置に補正画像404を送信するようにしてもよい。
また、ここでは、低周波輝度成分を1つ用いる場合を例に挙げて示しているが、これを周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いるようにすることができる。
図6は、周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の第1の例を説明するフローチャートである。図6において、図2と処理が同じであるものについては図2と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図6による処理では、ステップS202の輝度信号抽出処理に続いて、画像処理装置は、ステップS601で第一の輝度低周波成分抽出処理を行い、ステップS602で第二の輝度低周波成分抽出処理を行う。ステップS601とステップS602とでは抽出する低周波成分帯域が異なる。すなわち、ステップS601とステップS602とでは、ローパスフィルタのフィルタサイズ等が異なるだけで、その他の処理は、図2のステップS203と同じである。
次に、ステップS603において、画像処理装置は、色調整処理を行う。図4では、原画像401に対して1つの輝度低周波成分画像403を用いるようにしている。これに対し、図6では、周波数帯域の異なる複数の輝度低周波成分画像を用いる。この部分が図4のステップS403と異なる。
この場合、画像処理装置は、複数の周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像を予め合成して、合成輝度低周波成分画像を生成し、輝度低周波成分画像403の画素値の代わりに、合成輝度低周波成分画像の画素値(合成輝度低周波成分画素値)を用いる。複数の周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像の合成は、例えば、各解像度の輝度低周波成分画像に対して重み付け加算処理を施せばよい。
この他、画像処理装置は、複数の周波数帯域の異なる輝度低周波成画像と、輝度成分画像と、色処理パラメータとより、複数の周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像(或いは輝度低周波成分画素)に応じた調整比率を夫々について算出する。そして、画像処理装置は、算出した各調整比率を合成してもよい。各調整比率の合成は、例えば、各調整比率に対して重み付け加算処理を施せばよい。
更にこの他に、画像処理装置は、前述したようにして複数の周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像(或いは輝度低周波成分画素)に応じた調整比率をそれぞれ算出する。そして、画像処理装置は、原画像401と各調整比率とを用いて、複数の周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像に応じた色調整結果の補正画像(補正画素)を夫々について得て、各補正画像の画素値を合成してもよい。各補正画像の画素値の合成は、例えば、各補正画像の対応する画素の画素値に対して重み付け加算処理を施せばよい。
尚、図6では周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像が2つである場合を例に挙げて示したが、周波数帯域の異なる輝度低周波成分画像の数は2つに限られず、3つ以上であってもよい。このようにする場合、図6のフローチャートにおいて、ステップS601、S602の後に、必要数だけ周波数帯域の異なる低周波成分抽出処理を追加すればよい。
また、図6の処理の代わりに図7の処理を行うことも可能である。図7は、周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の第2の例を説明するフローチャートである。図7において、図2と処理が同じであるものについては図2と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図6による処理では、周波数帯域の異なる複数の輝度低周波成分画像を用いたが、図7による処理では解像度の異なる複数の輝度低周波成分画像を用いる。
図7による処理では、画像処理装置は、ステップS203の輝度低周波成分抽出処理に続いて、ステップS701で輝度信号画像変倍処理を行う。輝度信号画像変倍処理は、ステップS202で作成した輝度成分画像402を入力として変倍処理(縮小処理)を行い、変倍輝度成分画像を得る処理である。変倍方法は公知の変倍方式でよい。
続くステップS702において、画像処理装置は、ステップS701で生成した変倍輝度成分画像を入力として、ステップS203の低周波成分抽出と同じ処理を行い、変倍輝度低周波成分画像を得る。このとき、低周波成分の周波数帯域はステップS203の輝度低周波成分抽出処理における周波数帯域と同一である。すなわち、ステップS203で用いられるローパスフィルタのフィルタサイズと、ステップS702で用いられるローパスフィルタのフィルタサイズは同一である。
次に、ステップS703において、画像処理装置は、色調整処理を行う。色調整処理について、複数の輝度低周波成分画像を持つ点は図6による処理と同じであるが、図7による処理では各輝度低周波成分画像の解像度が画一でない点が異なる。この場合、色調整処理の前に、低い解像度の輝度低周波成分画像を拡大してから、図6による処理の説明で述べたのと同様に処理を行えばよい。画像を拡大するための方式としては公知の変倍方式を採用することができる。また、色調整処理に先立って、変倍輝度低周波成分画像の拡大処理を行っておき、拡大した変倍輝度低周波成分画像をRAM106に格納しておくようにしてもよい。
尚、図7では、解像度の異なる輝度低周波成分画像を2つ用いる場合を例に挙げて説明したが、解像度の異なる輝度低周波成分画像の数は2つに限られず、3つ以上であってもよい。このようにする場合、図7のフローチャートにおいて、ステップS701の後に、必要数だけ解像度の異なる低周波成分抽出処理を追加すればよい。
以上が、画像処理装置が行う画像処理の概略の一例である。続いて、本実施形態において解決しようとする1つである、画像の明部と暗部の境界に発生する過補正(以下、ハロ現象とも呼ぶ)について説明する。
図3は、ハロ現象の一例を説明する図である。
図3において、301は、原信号値(原画像の信号値或いは輝度値)である。302は、相対的に高い周波数成分を含む輝度低周波成分信号値(以下の説明では必要に応じて、輝度低周波成分(高)と略記する)である。303は、相対的に低周波成分を含む輝度低周波成分信号値(以下の説明では必要に応じて、輝度低周波成分(低)と略記する)である。304、305は、先に説明した式(4)〜式(6)に従い原信号値301に対して色調整処理を行った結果である。具体的に、304は、輝度低周波成分(高)302を用いて色調整した結果の信号値(以下の説明では必要に応じて、補正結果信号(高)と略記する)である。305は、輝度低周波成分(低)303を用いて色調整した結果の信号値(以下の説明では必要に応じて、補正結果信号(低)と略記する)である。また、306は、補正結果信号(高)304、補正結果信号(低)305の色調整結果を合成して得た、最終的な補正信号値である。
式(4)〜式(6)に従えば、輝度低周波成分信号値の値が低い部分については、比較的大きなゲインにより原信号値301は明るく補正され、逆に輝度低周波成分信号値の値が高い部分については比較的小さなゲインにより原信号値301は補正される。
図3に示すように、明暗の境目の明部側では、境目から遠ざかった部分においても輝度低周波成分信号値の値が低くなる。すなわち、より低い周波数成分からなる低周波輝度成分信号ほど、明暗の境目から遠ざかっても信号値が低くなる(輝度低周波成分(高)302よりも輝度低周波成分(低)303の方が、明暗の境目から遠ざかっても信号値が低くなる)。したがって、この部分において、比較的大きなゲインによる補正が発生し、その結果がハロ現象として認識されるのである。
このようなハロ現象が、明暗の領域から離れた部分にまで発生して目立つ領域では、以下の式(7)或いは式(8)の関係が成り立つ。
輝度低周波成分(高)302によるゲイン値<輝度低周波成分(低)303によるゲイン値 ・・・(7)
補正信号(高)304<補正信号(低)305 ・・・(8)
また、この際に、合成して得られる最終的な補正信号値306において、輝度低周波成分(低)303による補正効果の寄与を小さくすれば、ハロ現象が発生する領域は小さくなり、ハロ現象が認識されにくくなる。
続いて、図5のフローチャートを参照しながら、以上のような補正処理(色調整処理)を行う際の画像処理装置の処理の一例を説明する。図5による処理は、先に説明した図2、図6、図7の色調整処理(ステップS204、S603、S703)の詳細な処理である。尚、ここでは、周波数帯域の異なる2つの輝度低周波成分画像を用いる場合について説明を行う。
ステップS501において、画像処理装置は、補正対象の画素を輝度低周波成分画像の先頭の画素に初期化する。
次に、ステップS502において、画像処理装置は、補正対象の画素の輝度信号値を得る。これは、先のステップS202で作成した輝度成分画像より、現在の補正対象の画素と空間的に一致する輝度信号値を取り出せばよい。ただし、現在の補正対象の画素から、式(1)の変換式や式(2)の近似式を用いて輝度成分を算出するようにしてもよい。
次に、ステップS503で画像処理装置は、補正対象の画素に対応する輝度成分画像の輝度画素の画素値と、現在の補正対象の画素と空間的に対応する輝度低周波成分画像の輝度低周波成分画素の画素値と、色調整パラメータγ0、γ1とを用いて次の処理を行う。すなわち、画像処理装置は、これらを用いて補正後の画素の輝度値Y'を算出し、最終的に調整比率Y'/Yを算出する。具体的に画像処理装置は、式(4)〜式(6)に従い、Y'を算出する。尚、現在の補正対象の画素と空間的に対応する輝度低周波成分画像の輝度低周波成分画素の画素値は、図2のステップS203(或いは図6のステップS601、S602、図7のステップS203、S702)で得られたものである。
また、本実施形態では、周波数帯域の異なる2つ以上の輝度低周波成分を色調整に用いるので、夫々について調整比率を算出する。
Y'を算出するためには、色調整パラメータγ0、γ1が必要だが、色調整パラメータγ0、γ1は、本ステップ以前に定まっていれば良い。例えば、予め画像処理装置(システム)内で色調整パラメータγ0、γ1を定めておき、それをこのステップS503で適用すればよい。
また、ステップS503までの何れかのタイミングでユーザから色調整パラメータγ0、γ1の指定を受け取る工程を設け、この工程で受け取った色調整パラメータγ0、γ1を用いるようにしてもよい。例えば表示部103に表示したGUIに対し、ユーザが入力部101を操作して色調整パラメータγ0、γ1の値を指定すればよい。
また、画像処理装置(システム)内に、予め何通りかの色調整パラメータγ0、γ1を定めておく。そして、それらのパラメータセッティングの選択肢をユーザが識別可能な形(例えば「強」、「標準」、「弱」等)で表示部103に提示してユーザに選択させるようにしてもよい。このようにした場合、画像処理装置は、ユーザの選択に対応づけられた色調整パラメータγ0、γ1を適用して処理を行う。
また、画像データの特徴量から色調整パラメータγ0、γ1を自動的に決定する方式を用い、ステップS503より前の何れかのタイミングで色調整パラメータγ0、γ1を自動的に決定する工程を設けるようにしてもよい。
また、このステップS503におけるY'或いはY'/Yの算出のための演算を、予め考えられる入力信号の組み合わせについて算出しておいてルックアップテーブル化しておく。そして、このステップS503では、そのルックアップテーブルを参照するように構成してもよい。ルックアップテーブルの作成ステップは、色調整パラメータが決定した後、ステップS503の前の任意のタイミングに設ければよい。
また、このとき、補正対象の画像の大きさと、輝度成分画像、輝度低周波成分画像の大きさとが異なる場合には、補正対象の画像と同じ大きさになるように、輝度成分画像、輝度低周波成分画像に対して変倍処理を行う。そして、変倍処理を行った後の輝度成分画像の輝度画素の画素値、或いは、変倍処理を行った後の輝度低周波成分画像の輝度低周波成分画素の画素値を参照して処理を行う。変倍処理は公知の任意の変倍方式で実現することができ、例えば、最近傍法、バイリニア補間等を変倍処理に用いることができる。
次に、ステップS504において、画像処理装置は、ステップS503で算出した調整比率を修正するか否かを判定する。この判定は、輝度低周波成分(高)302による調整比率(ゲイン値)をrh、輝度低周波成分(低)303による調整比率(ゲイン値)をrl、とすると、先に説明したように、以下の式(9)が成立するか否かを判定すればよい。
h<rl ・・・(9)
尚、この不等号に等号を含めるようにしてもよい。この関係が成立すれば、ステップS504の判定は真であり、成立しなければ、ステップS504の判定は偽である。
また、調整比率の違いに関して閾値を設け、先の条件判定の替わりに、以下の式(10)式を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
h−rl<thrA ・・・(10)
また、これの代わりに、以下の式(11)式を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
h÷rl<thrB ・・・(11)
ここで、thrAやthrBは閾値であり、予め定めておけばよい。例えば、ステップS503に先立って閾値をユーザに入力させることができる。
ステップS504において、調整比率を修正する場合(判定が真の場合)には、ステップS505に進み、画像処理装置は、調整比率を修正する。一方、調整比率を修正しない場合(判定が偽の場合)には、ステップS505を省略してステップS506に進む。
ステップS505では、画像処理装置は、例えば、以下のようにして調整比率の修正を行う。
例えば、画像処理装置は、修正後の輝度低周波成分(低)による比率をrl'とすると、簡単には、以下の式(12)のようにして調整比率の修正を行うことができる。
l'=rh ・・・(12)
ただし、ステップS504による判定の真偽が切り替わる部分でなだらかに値が変化するよう、rlをrhに近づけるように修正するのが好ましい。そこで、本実施形態では、画像処理装置は、αを予め定めた係数(0<α≦1.0)とし、以下の式(13)のように、調整比率の修正を行うことができる。
l'=α×rh+(1.0−α)×rl ・・・(13)
例えば、α=0.5として、「rl'=(rh+rl)÷2」として調整比率の修正を行うと構成が簡易になる。
尚、ここではαを予め定めた係数としたが、ステップS505の処理に先んじてユーザにαを入力させるように構成してもよい。
次に、ステップS506において、画像処理装置は、ステップS505で修正した調整比率を用いて画素を修正する。
本実施形態では、RGBの夫々に調整比率を適用して調整結果の画素値を得る。これを、輝度低周波成分毎に調整結果の画素値を得て、それらを合成して最終的な調整結果を得る。
調整結果の合成には様々な方法が考えられる。本実施形態では、輝度低周波成分毎に得た調整結果を重み付け加算して調整結果を得るものとする。このとき、輝度低周波成分(低)の調整結果に対する重み付けの値の割合が、輝度低周波成分(高)の調整結果に対する重み付けの値の割合よりも小さくなるように、輝度低周波成分毎に調整結果を得るのが好ましい。すなわち、輝度低周波成分(低)の調整結果に対する重み付けを、輝度低周波成分(高)の調整結果に対する重み付けよりも軽くするのが好ましい。ただし、調整結果の合成は、このようなものに限定されず、最も簡単な方法としては輝度低周波成分毎の調整結果を平均して合成してもよい。
尚、本実施形態では、調整比率をRGBの夫々に適用して調整結果を得るように構成した場合を例に挙げて説明した。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、RGB色空間とYCC色空間における補正処理を合成するように構成することも可能である。
次に、ステップS507において、画像処理装置は、全ての画素について処理が終了したか否かを判定する。この判定の結果、全ての画素について処理が終了した場合(判定結果が真の場合)、図5によるフローチャートの処理を終了する。一方、全ての画素について処理が終了していない場合(判定結果が偽の場合)、ステップS508に進む。そして、画像処理装置は、次の画素を注目画素(補正対象の画素)として、ステップS502に戻る。
尚、本実施形態では、ステップS504で調整比率を比較して判定したが、調整後の画素値を用いて比較するようにしてもよいし、調整比率としてY'/Yを算出する際のY'を比較するようにしてもよい。
図9は、以上説明した画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。図9において、901は入力画像である。902は、本処理を制御するパラメータである。また、903は、補正結果の出力画像である。
905は、入力画像901の輝度成分を抽出する処理であり、図2等のステップS202に対応する処理である。
911〜913は、低周波成分抽出処理である。各低周波成分抽出処理911〜913の夫々で抽出する低周波成分の周波数特性が異なる。本実施形態では、低周波成分抽出処理911が相対的に最も高い周波数特性を持つ低周波成分(以下の説明では必要に応じて、低周波成分Hと称する)を抽出するものとする。また、低周波成分抽出処理913が相対的に最も低い周波数特性を持つ低周波成分(以下の説明では必要に応じて、低周波成分Lと称する)を抽出するものとする。また、低周波成分抽出処理912が、それらの中間の周波数特性を持つ低周波成分(以下の説明では必要に応じて、低周波成分Mと称する)を抽出するものとする。この低周波成分抽出処理911〜913は、図2、図7のS203、図6のS601、S602に対応する処理である。
921〜923は、夫々低周波成分抽出処理911〜913で抽出された低周波成分の輝度値と、入力画像901の輝度値とを参照して調整比率を算出する調整比率算出処理であり、図2のステップS204(特に、図5のステップS503)の処理に対応する。以下の説明では、調整比率算出処理921、922、923で算出した調整比率を、夫々、調整比率H、調整比率M、調整比率Lと称する。
931〜933は、調整比率を修正する調整比率修正処理である。
調整比率修正処理931は、調整比率Mと調整比率Lとにより、調整比率Lを修正する処理である。調整比率修正処理932は、調整比率Hと調整比率Mとにより、調整比率Mを調整する処理である。調整比率修正処理933は、調整比率Hと、調整比率修正処理931により修正された調整比率Lとにより、調整比率Lを修正する処理である。これら調整比率修正処理931〜933は、図5のステップS504、S505に対応する処理である。
941〜943は、ここまでで決定した調整比率により、入力画像901を補正する色調整処理であり、図5のステップS506に対応する処理である。
951は、色調整処理941〜943による補正結果を合成する合成処理である。合成処理951では、色調整処理941〜943で生成した各画像に対して、重み付け平均等の処理を行い、各画像を合成し、1つの出力画像903を得る。
尚、図9においては、3種類の低周波成分抽出処理911〜913を行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、低周波成分抽出処理は3種類に限定されず、2種類以上であれば任意の数を採用することができる。
また、図9では、調整比率H、調整比率M、調整比率Lの全ての組み合わせについて色調整処理941〜943を適用する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、少なくとも1つの調整比率修正処理を行うようにしていればよい。
更に、図9では、2種類の調整比率を入力とし、調整比率修正処理931〜933において、調整比率を修正するか否かを判定する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、3種類以上の調整比率を入力とし、調整比率修正処理931〜933において、調整比率を修正するか否かを判定することもできる。例えば、調整比率H、調整比率M、調整比率Lを入力とし、「調整比率H≦調整比率M≦調整比率L」となる場合には、調整比率Lと調整比率M、或いはそのどちらか一方を修正することができる。
また、本実施形態では、調整比率を修正する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、調整比率ではなく色調整の結果を修正するようにしてもよい。
ここで、図8のフローチャートを参照しながら、色調整の結果を修正する色調整処理を行う際の画像処理装置の一例を説明する。図8において、図5と処理が同じであるものについては図5と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図8による処理では、画像処理装置は、ステップS503において調整比率を算出した後に、ステップS801において、一旦夫々の輝度低周波成分画像を、調整比率を用いて色調整した結果である画素値(色調整の結果)を得る。
次に、ステップS802において、画像処理装置は、ステップS801で得られた色調整結果を比較して、色調整の結果を修正するか否かを判定する。輝度低周波成分(高)による調整結果のRGB画素値を、(Rh,Gh,Bh)とし、輝度低周波成分(低)による調整結果のRGB画素値を、(Rl,Gl,Bl)とする。そうすると、画像処理装置は、RhとRl、GhとGl、BhとBlの何れかの組を比較して判定する。例えば、GhとGlとを比較する場合、画像処理装置は、以下の式(14)が成立するか否かを判定すればよい。
h<Gl ・・・(14)
また、この判定式の不等号に等号を含めるようにしてもよい。この関係が成立すれば、ステップS802の判定は真であり、成立しなければ、ステップS802の判定は偽である。
また、調整比率を比較して調整比率を修正するか否かを判定する場合と同様に、色調整結果を比較して色調整結果を修正するか否かを判定する場合にも、閾値を用いるように変形することも可能である。
そして、ステップS803に進むと、画像処理装置は、色調整結果の画素値を修正する。ここでは、画像処理装置は、予め定めた係数β(0<β≦1.0)に従い、以下の式(15)〜式(17)のようにして色調整結果の画素値を修正する。
l'=β×Rh+(1.0−β)×Rl ・・・(15)
l'=β×Gh+(1.0−β)×Gl ・・・(16)
l'=β×Bh+(1.0−β)×Bl ・・・(17)
次に、ステップS804において、画像処理装置は、修正後の色調整結果の画素値を合成して、最終的な色調整結果の画素値を得る。この処理は図5のステップS506における合成処理と同一でよい。
また、調整比率や調整結果の画素値を修正するのではなく、図5のステップS506における重み付け加算の重み付けを修正するように変形するのであってもよい。
図10は、以上説明した画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。図10において、図9と同じ処理については図9と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図10において、色調整処理941〜943は、修正前の調整比率を入力とする以外は図9で説明したのと同じである。
また、ここでは、色調整処理941〜943で作成した色調整結果の画素値を、夫々、調整結果画素値H、調整結果画素値M、調整結果画素値Lと呼ぶこととする。
1001〜1003は、調整結果画素値H、調整結果画素値M、調整結果画素値Lに基づいて画素値を修正する画素値修正処理である。具体的に、画素値修正処理1001は、調整結果画素値Mと調整結果画素値とLから調整結果画素値Lを修正する処理である。画素値修正処理1002は、調整結果画素値Hと調整結果画素値Mとから調整結果画素値Mを修正する処理である。画素値修正処理1003は、調整結果画素値Hと、画素値修正処理1001で修正した調整結果画素値Lとから調整結果画素値Lを修正する処理である。これら画素値修正処理1001〜1003は、図8のステップS802、S803の処理に対応する。
尚、図10においては、3種類の低周波成分抽出処理911〜913を用いる場合を例に挙げて説明したが、しかしながら、低周波成分抽出処理は3種類に限定されず、2種類以上であれば任意の数を採用することができる。
また、図10では、調整結果画素値H、調整結果画素値M、調整結果画素値Lの全ての組み合わせについて画素値修正処理を適用する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、少なくとも1つの画素値修正処理を行うようにしていればよい。
更に、図10では、2種類の色調整結果の画素値を入力とし、画素値修正処理1001〜1003において、色調整結果の画素値を修正するか否かを判定する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、3種類以上の色調整結果の画素値を入力とし、画素値修正処理1001〜1003において、色調整結果の画素値を修正するか否かを判定することもできる。例えば、調整結果画素H、調整結果画素M、調整結果画素Lを入力とし、「調整結果画素H≦調整結果画素M≦調整結果画素L」となる場合には、調整結果画素Lと調整結果画素M、或いはそのどちらか一方を修正することができる。
尚、本実施形態では、原画像を明るく補正する場合、すなわち式(4)〜式(6)においてγ1が1.0よりも小さい場合を例に挙げて説明した。しかしながら、γ1を1.0よりも大きくして原画像を暗く補正する場合についても、適宜不等号を反転するなどすれば適用可能である。
また、本実施形態では、輝度低周波成分(低)による調整比率、又は色調整結果のみを修正する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、修正前に比べて総じて輝度低周波成分(低)による色調整結果の寄与が減ずる範囲であれば、輝度低周波成分(高)による調整比率、又は色調整の結果を修正するようにしてもよい。
以上のように本実施形態では、周波数帯域の異なる複数の輝度低周波成分を用いて画像を明るく補正する際に、各輝度低周波成分による色調整の結果に基づいて、次の判定を行う。すなわち、相対的に低い低周波成分による色調整の効果が、相対的に高い低周波成分による色調整の効果よりも大きいか否かを判定する。そして、相対的に低い低周波成分による色調整の効果が、相対的に高い低周波成分による色調整の効果よりも大きい場合に、相対的に低い低周波成分による色調整の効果の寄与を減ずるようにする。したがって、明部と暗部の境界の明部側における過補正を抑制し、良好な画像の色調整結果を得ることがエッジ抽出を行わなくても実現することができ、良好な画像補正結果を得ることができる。よって、画像の明るさを適切に決定するのが困難な逆光等のシーンにおいても、適切な明るさのデジタル画像を得ることが、従来よりも容易に且つ確実に実現できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、色調整に用いる輝度低周波成分を2つとした場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、色調整に用いる輝度低周波成分を3以上にした場合を例に挙げて説明する。このように本実施形態と第1の実施形態とは、色調整に用いる輝度低周波成分の数の違いに基づく構成及び処理が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図10に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
輝度低周波成分が3種類以上ある場合、その中で相対的に高周波成分を含む輝度低周波成分と、相対的に低周波成分を含む輝度低周波成分との組み合わせが複数存在する。この複数の組み合わせについて夫々独立に、第1の実施形態の図5におけるステップS504〜S505、或いは図8のステップS801〜S803の修正処理を施すように構成すればよい。
また、複数ある組み合わせの全てについて処理を行わなければならない必要性はないので、それらのうちいくつかの組み合わせを予め定めておき、それらについてのみ処理するように構成してもよい。
また、第1の実施形態の図5におけるステップS504や、図8のステップS802の真偽判定を、輝度低周波成分に関する複数の組み合わせの夫々について行う。そして、それらの真偽判定の論理和、或いは論理積によって処理を振り分けるように構成してもよい。
以上のようにすれば、色調整に用いる輝度低周波成分を3種類以上にしても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した種々の変形例を適用することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。前述したハロ現象は、特に明るい画素値の近辺で顕在化する。そこで、本実施形態では、補正対象の画素の輝度値が高い場合に、第1、第2の実施形態で説明した色調整比率や色調整結果の修正処理を行い、そうでない場合には修正処理を行わないようにする。このように本実施形態は、第1、第2の実施形態に対し、主に、色調整比率や色調整結果の修正処理を行うか否かの判定を追加したものとなる。したがって、本実施形態の説明において、第1、第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図10に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
補正対象の画素の輝度が高いかどうかの判定は、閾値とステップS502で得た輝度値とを画素単位で比較することにより実現できる。具体的に説明すると、例えば、第1、第2の実施形態の構成において、図5のステップS504、また、図8のステップS802の判定処理に対して、更に、補正対象の画素の輝度値が閾値より高いかどうかという判定を追加する。そして、この判定結果と、先に第1、第2の実施形態で説明したステップS504、ステップS804の判定結果との論理積を取り、その論理積の結果をステップS504、ステップS804の判定結果とするように構成する。
ここで用いる輝度値に対する閾値は、予め定めておけばよい。例えば、この処理に先立ってユーザに入力させるように構成することが可能である。
また、本実施形態では、補正対象の画素の輝度値を判定するようにした。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、周波数帯域の異なる複数の輝度低周波成分のうち、相対的に高周波成分を含む輝度低周波成分信号値を、補正対象の画素の輝度値の代わりに用いることもできる。
以上のように本実施形態では、ハロ現象が顕在化しそうな場合にのみ第1、第2の実施形態で説明したような修正処理を行うようにした。したがって、第1、第2の実施形態で説明した効果に加え、補正前の画素が比較的暗くハロが顕在化しない画素については修正処理を省略することができ、補正処理実行の負荷を軽減することができるという効果が得られる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。ハロ現象は、特に明るい方向に強く補正する場合に顕在化する。したがって、本実施形態では、処理の強度を制御するパラメータである、γ1が小さい場合に、第1〜第3の実施形態で説明した色調整比率や色調整結果の修正処理を行い、そうでない場合には修正処理を行わないようにする。このように本実施形態は、第1、第2の実施形態に対し、主に、色調整比率や色調整結果の修正処理を行うか否かの判定を追加したものとなる。また、本実施形態では、第3の実施形態に対し、主に、パラメータγ1に基づいて、色調整比率や色調整結果の修正処理を行うか否かの判定を追加したものである。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第3の実施形態と同一の部分については、図1〜図10に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
パラメータγ1が小さいか否かの判定は、閾値とパラメータγ1とを比較することにより実現できる。具体的に説明すると、例えば、第1〜第3の実施形態の構成において、図5のステップS504、また、図8のステップS802の判定処理に対して、更に、パラメータγ1の値が閾値より小さいかどうかという判定を追加する。そして、この判定結果と、先に第1〜第3の実施形態で説明したステップS504、ステップS804の判定処理結果との論理積を取り、その論理積の結果をステップS504、ステップS804の判定結果とするように構成する。
ここで用いるパラメータγ1に対する閾値は、予め定めておけばよい、例えば、この処理に先立ってユーザに入力させるように構成することが可能である。
以上のようにした場合、処理の判断が画素毎となる。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、第1〜第3の実施形態よるハロ低減機能ありの第1の画像処理と、ハロ低減機能のない第2の画像処理とを用意しておく。そして、パラメータγ1と閾値との判定結果により、第1の画像処理と第2の画像処理との何れかに処理を振り分けるようにすることができる。
以上のように本実施形態では、ハロ現象が顕在化しそうな場合にのみ第1〜第3の実施形態で説明したような修正処理を行うようにした。したがって、第1〜第3の実施形態で説明した効果に加え、補正処理の強度が比較的小さい場合には修正処理を省略することができ、補正処理実行の負荷を軽減することができるという効果が得られる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。前述した第1〜第4の実施形態では、各低周波成分による色調整比率や、色調整結果の画素値を用いて、色調整の結果を修正するか否かを判定するようにした。輝度低周波成分を修正した上でこの判定を行うようにする場合を例に挙げて説明する。このように本実施形態は、第1〜第4の実施形態に対し、主に、輝度低周波成分を修正する処理を追加したものとなる。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第4の実施形態と同一の部分については、図1〜図10に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図11は、周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の一例を説明するフローチャートである。尚、図11において、図6と処理が同じものについては図6と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図11が図6と異なる点は、ステップS602に続いて、輝度低周波成分修正処理が行われる点が異なる。
図3によれば、ハロ現象が、明暗の領域から離れた部分にまで発生して目立つ領域では、式(18)或いは式(19)が成り立つとして説明した。
輝度低周波成分(高)302によるゲイン値<輝度低周波成分(低)303によるゲイン値 ・・・(18)
補正結果信号(高)304<補正結果信号(低)305 ・・・(18)
ところが、一方で、式(19)も成り立つ。
輝度低周波成分(高)302>輝度低周波成分(低)303 ・・・(19)
したがって、本実施形態では、相対的に高い周波数特性を持つ輝度低周波成分画素値が、それよりも低い周波数特性を持つ輝度低周波成分画素値より大きい場合、その低い周波数特性を持つ輝度低周波成分画素値の、補正への寄与を小さくする。これにより、ハロ現象を低減することができる。
したがって、本実施形態では、例えば、輝度低周波成分(高)をfh、輝度低周波成分(低)flとすると、以下の式(20)が成立するか否かを判定すればよい。
h>fl ・・・(20)
尚、この不等号に等号を含めるようにしてもよい。
また、閾値を設け、先の条件判定の替わりに、以下の式(21)を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
h−fl>thrC ・・・(21)
また、これの代わりに、以下の(22)式を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
h÷fl<thrD ・・・(22)
ここで、thrCやthrDは閾値であり、予め定めておけばよい。例えば、この処理に先立って閾値をユーザに入力させることができる。
輝度低周波成分の修正は、修正後の輝度低周波成分(低)をfl'とすると、簡単には、以下の式(23)のようにして行うことができる。
l'=fh ・・・(23)
ただし、この判定の真偽が切り替わる部分でなだらかに変化するよう、flをfhに近づけるように修正するのが好ましい。そこで、本実施形態では、予め定めた係数α(0<α≦1.0)とし、以下の式(24)のように輝度低周波成分の修正を行うことができる。
l'=α×fh+(1.0−α)×fl ・・・(24)
例えば、α=0.5として、「fl'=(fh+fl)÷2」として輝度低周波成分の修正を行うと構成が簡易になる。
図12は、以上説明した画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。図12において、図9と同じ処理については図9と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図12においては、低周波成分修正処理1201〜1203により、輝度低周波成分を修正する。ここでは説明のため、低周波成分抽出処理911〜913で作成した輝度低周波成分画素値を、それぞれ輝度低周波成分H、輝度低周波成分M、輝度低周波成分Lと呼ぶこととする。
図12における1201〜1203は、輝度低周波成分H、輝度低周波成分M、輝度低周波成分Lに基づいて輝度低周波成分画素値を修正する処理である。具体的に、低周波成分修正処理1201は、輝度低周波成分Mと調輝度低周波成分Lとから輝度低周波成分Lを修正する処理である。低周波成分修正処理1202は、輝度低周波成分Hと輝度低周波成分Mとから輝度低周波成分Mを修正する処理である。低周波成分修正処理1203は、輝度低周波成分Hと、低周波成分修正処理1201で修正した輝度低周波成分Lとから輝度低周波成分Lを修正する処理である。これら低周波成分修正処理1201〜1203は、図11のステップS1101の処理に対応する。
尚、図12においては、3種類の低周波成分抽出処理911〜913を用いる場合を例に挙げて説明したが、低周波成分抽出処理は3種類に限定されず、2種類以上であれば任意の数を採用することができる。
また、図12では、輝度低周波成分H、輝度低周波成分M、輝度低周波成分Lの全ての組み合わせについて低周波成分修正処理を適用する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、少なくとも1つの低周波成分修正処理を行うようにしていればよい。
更に、図12では、2種類の輝度低周波成分を入力とし、低周波成分修正処理1201〜1203において、輝度低周波成分を修正するか否かを判定する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、3種類以上の輝度低周波成分を入力とし、低周波成分修正処理1201〜1203において、輝度低周波成分を修正するか否かを判定することもできる。例えば、輝度低周波成分H、輝度低周波成分M、輝度低周波成分Lを入力とし、「輝度低周波成分H≧輝度低周波成分M≧輝度低周波成分L」となる場合には、輝度低周波成分Lと輝度低周波成分M、或いはそのどちらか一方を修正することができる。
以上のように本実施形態では、相対的に高い周波数特性を持つ輝度低周波成分画素値が、それよりも低い周波数特性を持つ輝度低周波成分画素値より大きい場合には、その低い周波数特性を持つ輝度低周波成分画素値の、補正への寄与を小さくする。これにより、ハロ現象を低減することができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。前述した第1〜第5の実施形態では、複数の輝度低周波成分に基づき個々で生成した色調整の結果を、最後に合成する場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、色調整の前に、複数の輝度低周波成分画像を合成する場合を例に挙げて説明する。このように本実施形態と第1〜第5の実施形態とは、複数の輝度低周波成分画像を合成する際の処理が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1〜第5の実施形態と同一の部分については、図1〜図12に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。尚、本実施形態では、第1〜第5の実施形態と同様の効果が得られるが、厳密に言うと処理結果は異なる。
図13は、周波数帯域の異なる複数の低周波輝度成分を用いる場合の画像処理装置における画像処理の一例を説明するフローチャートである。尚、図13において、図6と処理が同じものについては図6と同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図13では、ステップS602に続いて、ステップS1301において、画像処理装置は、輝度低周波成分画像を合成する。本実施形態では、各輝度低周波成分画像に対して重み付け平均を行うことにより、輝度低周波成分画像を合成するものとする。
図14は、以上説明した画像処理装置における画像処理の一例を表すブロック図である。図14において、図9と同じ処理については図9と同じ符号を付与し、その詳細な説明を省略する。
図14において、合成比率決定処理1401は、低周波成分抽出処理911〜913で作成された各輝度低周波成分画素を参照し、画素毎に合成の比率を決定する。本実施形態では、重み付け平均で合成を行う。よって、合成比率決定処理1401は、重み付け平均の重み付け係数を決定する。
ここで、合成比率決定処理1401は、例えば初期値として各低周波成分に対する重み付けに同じ値を設定する。もし、図3において以下の式(25)の条件が成立した場合、合成比率決定処理1401は、輝度低周波成分(低)に対する重み付けを減ずる(軽くする)ように重み付けを調整する。
輝度低周波成分(高)302>輝度低周波成分(低)303 ・・・(25)
低周波成分合成処理1402は、低周波成分抽出処理911〜913で作成された各輝度低周波成分画素を合成比率決定処理1401が決定した重み付け合成に従い重み付け平均して合成する。
以上のように本実施形態では、色調整の前に輝度低周波成分画素を合成するので、調整比率算出処理と色調整処理とを夫々1回ずつ行えばよい。したがって、前述した第1〜第5の実施形態で説明した効果に加えて、処理量をより一層削減することができるという効果が得られる。本実施形態の処理を回路で実現した場合には、回路の規模を小さくすることができるという効果がある。
(他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像処理装置を構成する各手段、並びに画像処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図5〜図9、図11、図13に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接、あるいは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。

Claims (12)

  1. 画像データの輝度成分から、周波数帯域が異なる複数の輝度低周波成分を抽出する抽出手段と、
    前記画像データまたは前記画像データの前記輝度成分と、前記複数の輝度低周波成分とを用いて前記画像データの色調整を行う色調整手段と、を有し、
    前記色調整手段は、前記複数の輝度低周波成分のうち、相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果が、相対的に高い輝度低周波成分に基づく色調整の効果よりも大きい場合に、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色調整手段は、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく画像の色調整前の画素値に対する色調整後の画素値の比率が、前記相対的に高い周波数の輝度低周波成分に基づく画像の色調整前の画素値に対する色調整後の画素値の比率よりも大きいと、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色調整手段は、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく画像の色調整前の画素値に対する色調整後の画素値の比率を、前記相対的に高い周波数の輝度低周波成分に基づく画像の色調整前の画素値に対する色調整後の画素値の比率に近づけることにより、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色調整手段は、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づいて色調整が行われた後の画素値が、前記相対的に高い周波数の輝度低周波成分に基づいて色調整が行われた後の画素値よりも大きいと、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記色調整手段は、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づいて色調整が行われた後の画素値を、前記相対的に高い周波数の輝度低周波成分に基づいて色調整が行われた後の画素値に近づけることにより、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記複数の輝度低周波成分は、3以上の輝度低周波成分であり、
    前記色調整手段は、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果が、前記相対的に高い輝度低周波成分に基づく色調整の効果よりも大きいか否かを、前記3以上の輝度低周波成分のうちの2つからなる複数の組の夫々について判定し、それらの判定の結果の論理和または論理積の値に応じて、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記色調整手段は、前記複数の輝度低周波成分の少なくとも1つについて色調整を行うことにより得られた複数の輝度低周波成分画像を重み付け加算して合成することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づいて色調整が行われた後の画素値に対する重み付けを、前記相対的に高い周波数の輝度低周波成分に基づいて色調整が行われた後の画素値に対する重み付けよりも軽くすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像データの画素値、または前記相対的に高い輝度低周波成分の画素値に応じて、前記色調整手段による処理を行うか否かを画素単位で判定する判定手段を有し、
    前記色調整手段は、前記判定手段により、前記色調整手段による処理を行うと判定されると、前記画像データの色調整を行うことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記色調整手段による処理を行うか否かを画素単位で判定する判定手段を有し、
    前記色調整手段は、前記色調整の程度を調整するパラメータと、前記画像データまたは前記画像データの前記輝度成分と、前記複数の輝度低周波成分とを用いて前記画像データの色調整を行い、
    前記判定手段は、前記パラメータが、前記色調整の程度を閾値よりも大きくするものである場合に、前記色調整手段による処理を行うと判定し、
    前記色調整手段は、前記判定手段により、前記色調整手段による処理を行うと判定されると、前記画像データの色調整を行うことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の画像処理装置。
  11. 画像データの輝度成分から、周波数帯域が異なる複数の輝度低周波成分を抽出する抽出ステップと、
    前記画像データまたは前記画像データの前記輝度成分と、前記複数の輝度低周波成分とを用いて前記画像データの色調整を行う色調整ステップと、を有し、
    前記色調整ステップは、前記複数の輝度低周波成分のうち、相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果が、相対的に高い輝度低周波成分に基づく色調整の効果よりも大きい場合に、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とする画像処理方法。
  12. 画像データの輝度成分から、周波数帯域が異なる複数の輝度低周波成分を抽出する抽出ステップと、
    前記画像データまたは前記画像データの前記輝度成分と、前記複数の輝度低周波成分とを用いて前記画像データの色調整を行う色調整ステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記色調整ステップは、前記複数の輝度低周波成分のうち、相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果が、相対的に高い輝度低周波成分に基づく色調整の効果よりも大きい場合に、前記相対的に低い周波数の輝度低周波成分に基づく色調整の効果を抑制することを特徴とするコンピュータプログラム。
JP2009093350A 2009-04-07 2009-04-07 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Active JP5235759B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009093350A JP5235759B2 (ja) 2009-04-07 2009-04-07 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US12/752,993 US8319853B2 (en) 2009-04-07 2010-04-01 Image processing apparatus, image processing method, and computer program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009093350A JP5235759B2 (ja) 2009-04-07 2009-04-07 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010244360A true JP2010244360A (ja) 2010-10-28
JP2010244360A5 JP2010244360A5 (ja) 2012-08-30
JP5235759B2 JP5235759B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=42825898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009093350A Active JP5235759B2 (ja) 2009-04-07 2009-04-07 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8319853B2 (ja)
JP (1) JP5235759B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013162247A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
JP2014154108A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Canon Inc 画像処理装置
US9413925B2 (en) 2013-10-30 2016-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
WO2020174588A1 (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 株式会社ソシオネクスト 情報処理装置および情報処理方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG182922A1 (en) * 2011-01-18 2012-08-30 Agency Science Tech & Res A method and a device for merging a plurality of digital pictures
US8705857B2 (en) * 2011-08-10 2014-04-22 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy System and method of image processing perceptual visibility of imagery
CN103955902A (zh) * 2014-05-08 2014-07-30 国网上海市电力公司 基于Retinex和Reinhard色彩迁移的弱光照图像的增强方法
KR102521889B1 (ko) * 2017-11-06 2023-04-13 에이조 가부시키가이샤 화상처리장치, 화상처리방법 및 화상처리 프로그램을 기록한 기록 매체
CN107730475B (zh) * 2017-11-13 2019-08-23 苏州科达科技股份有限公司 图像增强方法及系统

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1075395A (ja) * 1995-09-29 1998-03-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置
JPH1075364A (ja) * 1995-09-29 1998-03-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像のダイナミックレンジ圧縮処理方法および装置
JPH1166280A (ja) * 1997-08-25 1999-03-09 Shimadzu Corp 医用画像処理装置
JP2000152033A (ja) * 1998-11-18 2000-05-30 Sony Corp 画像処理装置及び画像処理方法
WO2002045019A1 (en) * 2000-11-30 2002-06-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing device, image processing method, recording medium and program
JP2005117685A (ja) * 2004-12-13 2005-04-28 Olympus Corp 信号処理装置
JP2005196270A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Konica Minolta Photo Imaging Inc 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2008072604A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Canon Inc 画像処理方式、装置、メディア、プログラム
JP2008211840A (ja) * 2008-05-09 2008-09-11 Konica Minolta Holdings Inc 画像処理装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07231396A (ja) * 1993-04-19 1995-08-29 Mitsubishi Electric Corp 画質補正回路
JP3353471B2 (ja) * 1994-06-30 2002-12-03 三菱電機株式会社 印画方法及び印画装置
JP2001358957A (ja) * 2000-06-09 2001-12-26 Ricoh Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置および記録媒体
JP5012333B2 (ja) * 2007-08-30 2012-08-29 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 画像処理装置および画像処理方法ならびに撮像装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1075395A (ja) * 1995-09-29 1998-03-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像処理方法および装置
JPH1075364A (ja) * 1995-09-29 1998-03-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像のダイナミックレンジ圧縮処理方法および装置
JPH1166280A (ja) * 1997-08-25 1999-03-09 Shimadzu Corp 医用画像処理装置
JP2000152033A (ja) * 1998-11-18 2000-05-30 Sony Corp 画像処理装置及び画像処理方法
WO2002045019A1 (en) * 2000-11-30 2002-06-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing device, image processing method, recording medium and program
JP2005196270A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Konica Minolta Photo Imaging Inc 画像処理方法、画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2005117685A (ja) * 2004-12-13 2005-04-28 Olympus Corp 信号処理装置
JP2008072604A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Canon Inc 画像処理方式、装置、メディア、プログラム
JP2008211840A (ja) * 2008-05-09 2008-09-11 Konica Minolta Holdings Inc 画像処理装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013162247A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Canon Inc 画像処理装置およびその制御方法
JP2014154108A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Canon Inc 画像処理装置
US9240037B2 (en) 2013-02-13 2016-01-19 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method
US9413925B2 (en) 2013-10-30 2016-08-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
WO2020174588A1 (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 株式会社ソシオネクスト 情報処理装置および情報処理方法
JPWO2020174588A1 (ja) * 2019-02-26 2021-12-23 株式会社ソシオネクスト 情報処理装置および情報処理方法
JP7268721B2 (ja) 2019-02-26 2023-05-08 株式会社ソシオネクスト 情報処理装置および情報処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5235759B2 (ja) 2013-07-10
US20100253852A1 (en) 2010-10-07
US8319853B2 (en) 2012-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235759B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP5100565B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3880553B2 (ja) 画像処理方法および装置
JP4577621B2 (ja) 画像補正処理システム及び画像補正処理方法
JP5205968B2 (ja) 階調補正方法、階調補正装置、階調補正プログラム及び画像機器
EP1302898A2 (en) System and method for digital image tone mapping using an adaptive sigmoidal function based on perceptual preference guidelines
US8665348B2 (en) Image processing apparatus and method using forward and inverse local adaptation processing and dynamic range processing
KR20120005966A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 프로그램 프로덕트
US20220222792A1 (en) Method and system for image enhancement
JP2020005203A (ja) 画像処理装置、制御方法、及びプログラム
JP2020004267A (ja) 画像処理装置、制御方法、及びプログラム
JP2008072604A (ja) 画像処理方式、装置、メディア、プログラム
JP2006115444A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像処理プログラム、および電子カメラ
JP2016177500A (ja) 画像処理装置、画像処理システムおよびプログラム
CN106575434B (zh) 图像处理装置、摄像装置以及图像处理方法
JP2002281312A (ja) 画像処理のための装置、方法及びプログラム
JP4387907B2 (ja) 画像処理方法及び装置
JP2020145553A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP5743456B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び撮像装置
JP5365881B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2007158446A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記憶媒体
JP2007151094A (ja) 画像の階調変換装置、プログラム、電子カメラ、およびその方法
JP4125191B2 (ja) 画像処理装置および方法
JP5225491B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2008227959A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130326

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5235759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3