JP2005193761A - 鉄道車両用ドア開閉制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄道車両の戸閉メ回路において、乗務員が次駅到着手前の走行中からドア開SWをオンしても、次駅到着後自動的にドアが開かないようにする。
【解決手段】車両が時速5km以下でホーム内の定点域であるときリレーDPRがオンになり、この状態でドア開SW16をオンすると、リレーDORがオンとなり扛上接点21が閉成し戸閉負荷回路7に電源が供給されてドアが開く。DPRがオフ(定点域停止状態でない)の状態でドア開SW16をオンすると、DSRがオン、DSR落下接点28が開成、DORがオフでドアは開かない。またDSR扛上接点29が閉成してDSRが自己保持され、その後に定点域停止状態となってDPRがオンしてもDSR落下接点28の開成によりドアは開かない。ドア開SW16をオフすると、DSRの自己保持が解除され、定点域停止状態で改めてドア開SW16をオンするとドアが開く。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両のドアの開閉を制御する鉄道車両用ドア開閉制御装置に関する。
鉄道車両のドアの開閉は、鉄道車両の走行速度が所定の速度(たとえば、時速5km)以下であること、車両が駅構内に進入していること、乗務員がドア開スイッチをドア開側に操作したことの3条件が揃ったときに、ドア開信号を送出するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
図8は、従来から使用されている戸閉メ回路の一例である。(1)車輪の回転数を検出するタコジェネレータ501からの信号に基づいて車両の速度が時速5km以下であることを速度検出器502が検出すると、時速5km以上ではオンになっていた速度検知リレー5KRがオフになって落下接点5KRが閉成する。また、(2)地点情報送受信装置503は、ホーム柵定点域内の地上子からの地点情報を車上子が受信することで車両が駅構内の所定位置に到達したことを検知すると地点信号を出力する。
上記(1)(2)の条件が揃うと、ドアポイントリレーDPRが励磁されてオンになり、扛上接点DPRが閉成(短絡)し、さらに、(3)乗務員がドア開スイッチ504をオンすると、ドアオープンリレーDORがオンになり、扛上接点DORが閉成して、負荷回路であるドア電磁弁505が駆動されて、ドアが開くようになっている。
特開平9−226573号公報
上述した戸閉メ回路では、(1)走行速度が時速5km以下であること、(2)車両が駅構内の定点域の位置にあること、(3)ドア開スイッチがオンであること、の3条件が揃うとドアが開く。このため、次駅到着手前の走行中からドア開スイッチをオンにしたままとした場合でも、駅構内の定点域に停止すると、上記(1)、(2)、(3)の条件が揃うので、自動的にドアが開いてしまう。
走行中にドア開操作(以後、早開操作とも呼ぶ)をすることは安全上禁止されており、本来ならば、駅構内の所定位置に車両が停止したことや乗降客の安全を確認した上で、乗務員がドア開スイッチをオンにしなければならない。しかしながら、従来の戸閉メ回路では、回路的な保護が無く、乗務員による早開操作が可能な構造になっていた。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、乗務員が次駅到着手前の走行中からドア開スイッチをオンにしたままとする早開操作を行なっても、次駅到着後に自動的にドアが開くことのない鉄道車両用ドア開閉制御装置を提供することを目的としている。
請求項1に係わる発明は、鉄道車両のドアの開閉を制御する鉄道車両用ドア開閉制御装置において、
所定のドア開条件の成立を検知する検知手段(15等)と、
ドアを開く旨の操作を受け付けるドア開スイッチ(16、51)と、
前記ドア開条件が成立しているときに前記ドア開スイッチ(16、51)がオフからオンになったとき、ドア開信号を出力するドア開信号出力手段(DSR、DORなど)と
を有する
ことを特徴とする鉄道車両用ドア開閉制御装置である。
上記発明によれば、ドア開条件が成立しているときにドア開スイッチ(16、51)がオフからオンになった場合にのみ、ドア開信号が出力される。すなわち、ドア開条件が不成立の状態からドア開スイッチ(16、51)をオンにしたままとする早開操作を行なっても、ドア開条件が成立後にドアが開かないので、早開操作が無駄であることを乗務員がやがて理解し、早開操作が防止される。
ここで、ドア開条件は、乗務員等がドア開スイッチ(16、51)をオン(ドア開側)にする操作を行なってもよいタイミングを規制するための条件である。たとえば、ドア開条件は、ドアの開放を許可するための各種条件のうち乗務員が操作するドア開スイッチ(16、51)のオン以外のものが該当し、車両の走行速度が所定速度以下であること、車両が所定の停止位置にあること、緊急停止ボタンが操作されて停止していることなどがある。
1つのドア開条件を、複数の条件(速度と位置など)のアンド条件で構成してもよい。また、ドア開条件を複数用意し、いずれかのドア開条件が成立しているときにドア開スイッチ(16、51)がオンになれば良いように構成してもよい。たとえば、第1のドア開条件を駅構内定点域内での停止とし、第2のドア開条件を緊急停止ボタン操作に基づく停止とするなどである。
ドア開スイッチ(16、51)は、操作中だけオンになるモーメンタリー式でも、オンとオフのいずれかに切り替わるオルタネート式のいずれであってもよい。
請求項2に係わる発明は、鉄道車両のドアの開閉を制御する鉄道車両用ドア開閉制御装置において、
車両の走行速度が所定の速度以下で、かつこの車両が所定の停止位置に存するドア開条件の成立を検知する検知手段(15等)と、
ドアを開く旨の操作を受け付けるドア開スイッチ(16、51)と、
前記ドア開条件が成立しているときに前記ドア開スイッチ(16、51)がオフからオンになったとき、ドア開信号を出力するドア開信号出力手段(DSR、DORなど)と
を有する
ことを特徴とする鉄道車両用ドア開閉制御装置である。
上記発明によれば、車両の走行速度が所定の速度以下で、かつこの車両が所定の停止位置に存するというドア開条件が成立している状態でドア開スイッチ(16、51)がオフからオンになった場合にのみ、ドア開信号が出力される。走行速度の検知方法や停止位置に存するか否かの検知方法は問わない。たとえば、走行速度は、車輪の回転数を検出するタコジェネレータからの信号に基づいて検出することができる。停止位置に位置するか否かは、停止位置に設置した地上子からの地点情報を車上子で受信して解析することにより検知することができる。このほか、たとえば、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で車両の位置を検知し、停止位置か否かを判別してもよい。
請求項3に係わる発明は、前記ドア開信号出力手段(DSR、DORなど)は、
前記ドア開条件が成立し、かつ前記ドア開スイッチ(16、51)がオンのとき前記ドア開信号を出力する出力手段(DOR)と、
前記ドア開条件が不成立の状態で前記ドア開スイッチ(16、51)がオンになったとき、前記出力手段(DOR)によるドア開信号の出力を禁止し、かつ禁止状態を保持する出力禁止手段(DSR)と、
前記禁止状態において前記ドア開スイッチ(16、51)がオフになったとき前記禁止状態の保持を解除する解除手段(16、51)と
を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道車両用ドア開閉制御装置である。
上記発明によれば、出力手段(DOR)は、ドア開条件の成立とドア開スイッチ(16、51)のオンのアンド条件によってドア開信号を出力するが、ドア開条件が不成立の状態でドア開スイッチ(16、51)がオンになったときは、ドア開信号の出力が禁止され、かつ禁止状態が保持される。この禁止状態は、ドア開スイッチ(16、51)がオフになったとき解除される。したがって、ドア開条件が不成立の状態でドア開スイッチ(16、51)をオンにすると、その後にドア開条件が成立してもドア開信号は出力されない。ドア開信号を出力するには、ドア開スイッチ(16、51)を一度オフにして禁止状態を解除してから、ドア開条件が成立した状態の元で改めてドア開スイッチ(16、51)をオンにする必要があり、回路的に早開操作が防止される。
本発明に係わる鉄道車両用ドア開閉制御装置によれば、ドア開条件が成立しているときにドア開スイッチがオフからオンになったときのみ、ドア開信号を出力するので、ドア開条件の成立前からドア開スイッチをオンにしたままとし、その後にドア開条件が成立してもドア開信号が出力されず、ドア開条件成立前の早開操作を防止することができる。
たとえば、ドア開条件を、駅構内の定点域内停止にすれば、次駅到着手前の走行中から乗務員がドア開スイッチをオンにしたままとしても、次駅到着後、自動的にドアが開かなくなる。これにより、早開操作により昇降客の安全確認をしないままドアが開くことが防止されて安全性を高めることができる。また、早開操作では次駅に到着してもドアが開かないので、早開操作が無駄であることを乗務員に教え諭すことができ、結果として乗務員による早開操作を防止することができる。
ドア開条件が不成立の状態でドア開スイッチがオンになったとき、ドア開信号の出力を禁止し、かつ禁止状態を保持し、ドア開スイッチがオフになったときこの禁止状態を解除するもので、早開操作を行なった後はドア開スイッチを一度オフにしてから、ドア開条件の成立状態で改めてドア開スイッチをオンにしなければドア開信号が出力されないので、駅構内の所定位置に車両が停止したことや乗降客の安全を確認した上でドア開スイッチをオンするという操作手順を乗務員に励行させることができ、安全性を高めることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明に係わる鉄道車両用ドア開閉制御装置としての戸閉メ回路10を含むドア開閉制御システム2の概略構成を示している。戸閉メ回路10は、車両のドアの開閉を制御する回路であり、車両の走行速度が所定の速度(ここでは、時速5km)以下でかつ車両が所定の停止位置(定点域)に存することをドア開条件とし、このドア開条件が成立している状態で乗務員がドア開スイッチをオフからオンにしたとき、ドア開信号を出力して、車両のドアを開くようになっている。車両が停止すべき位置である定点域は、駅構内等に設定される。
ドア開閉制御システム2は、車速に係わる条件を検知する装置として、タコジェネレータTGと、速度検出器11と、停止検知部12とを備えている。タコジェネレータTGは、車輪の回転数を検出し、速度検出器11は、タコジェネレータTGの出力信号を車両の走行速度に変換する。停止検知部12は、速度検出器11が出力する車速信号S1に基づき、車両の走行速度がドア開を許可する速度(ドア開許可速度)以上のときにオンになり、ドア開許可速度未満のときオフになる速度検知信号S2を出力する。
また、ドア開閉制御システム2は、車両の停止位置を検知する装置として、線路脇の各所に設置された地上子から地点情報を受信するためのアンテナである車上子13と、地点情報送受信装置14とを備えている。地上子のうち駅構内などの定点域に配置されたものが定点域地上子5である。
地点情報送受信装置14は、車上子13を用いて定点域地上子5との間で地点情報を送受信する装置であり、受信した地点情報から車両が定点域にあるか否かを判断し、車両が定点域に位置するときオンになる定点域信号S3を出力するようになっている。
戸閉メ回路10は、検知手段としての定点域検知部15と、ドア開スイッチ16と、ドア閉スイッチ17と、ドア開信号出力手段としての早開操作保護回路18およびドア開リレーDORとを備えている。戸閉メ回路10には、電源が供給されるとともに定点域信号S3が入力されている。戸閉メ回路10が有する定点域検知部15は、地点情報送受信装置14からの定点域信号S3がオンで、かつ停止検知部12からの速度検知信号S2がオフのときオンになる定点域停止信号S4を出力する。定点域停止信号S4は、車両が定点域にほぼ停止していることを示す信号である。
ドア開スイッチ16は、乗務員によるドア開操作を受け付けるスイッチであり、ドア閉スイッチ17は、乗務員によるドア閉操作を受け付けるスイッチである。図2に示したドア開スイッチ16およびドア閉スイッチ17は、モーメンタリー式のスイッチであり、操作(押下)されている間だけ短絡してオン(閉成)になり、離すと開放されてオフ(開成)になる。
ドア開スイッチ16およびドア閉スイッチ17は、それぞれ一方の端子が電源に接続されている。ドア開スイッチ16が操作されてオンになると電源電圧が開操作信号S5として出力され、ドア閉スイッチ17が操作されてオンになると電源電圧が閉操作信号S6として出力される。
早開操作保護回路18は、ドア開リレーDORにその駆動信号としてドア開信号S7を出力する回路である。早開操作保護回路18には、定点域停止信号S4、開操作信号S5、閉操作信号S6が入力されている。ドア開リレーDORは、車両のドアを開閉する動力源であるドア電磁弁などの戸閉負荷回路7に電源を供給するか否かを切り替えるためのリレー回路であり、電源と戸閉負荷回路7との間に直列接続されたDOR扛上接点21を備えている。早開操作保護回路18がドア開信号S7を出力してドア開リレーDORをオンにすると、DOR扛上接点21が閉成して戸閉負荷回路7に電源が供給されて、ドアが開くようになっている。
なお、扛上接点は、対応するリレーのコイルに通電されている間に閉成(オン、短絡)し、通電が止むと開成(オフ、開放)する接点である。また、後述する落下接点は、対応するリレーのコイルに通電されている間は開成し、通電が止むと閉成する接点である。
図1は、戸閉メ回路10をリレー回路で構成したものの一例を示している。戸閉メ回路10は、速度検知リレー5KRと、定点停止検知リレーDPRと、ドア閉リレーDCRと、ドア開保護リレーDSRと、ドア開リレーDORと、ドア開スイッチ16と、ドア閉スイッチ17とで構成されている。
速度検知リレー5KRは、停止検知部12から入力される速度検知信号S2によって励磁されるものであり、5KR落下接点22を備えている。定点停止検知リレーDPRは、地点情報送受信装置14から5KR落下接点22を介して供給される定点域信号S3によって励磁される。速度検知リレー5KRと定点停止検知リレーDPRとで定点域検知部15の機能を果たしている。すなわち、車両の走行速度がドア開許可速度未満となって速度検知信号S2がオフして5KR落下接点22が閉成し、かつ車両が定点域に位置して定点域信号S3がオンなったとき定点停止検知リレーDPRが励磁されてオンするようになっている。
電源と接地との間には、ダイオード23と、ドア開リレーDORの扛上接点であるDOR扛上接点24と、ドア閉リレーDCRの落下接点であるDCR落下接点25と、定点停止検知リレーDPRの落下接点であるDPR落下接点26と、ドア開保護リレーDSR(コイル)が直列接続されている。また、ダイオード23およびDOR扛上接点24とが直列接続された部分と並列にドア開スイッチ16が接続されている。さらに、電源と接地との間に、ドア閉スイッチ17とドア閉リレーDCRが直列接続されている。
DPR落下接点26とDCR落下接点25との接続箇所と接地との間には、定点停止検知リレーDPRの扛上接点であるDPR扛上接点27と、ドア開保護リレーDSRの落下接点であるDSR落下接点28と、ドア開リレーDORとが直列接続されている。さらにDPR落下接点26と並列にドア開保護リレーDSRの扛上接点であるDSR扛上接点29が並列に接続されている。
ドア開リレーDORの扛上接点であるDOR扛上接点21は、戸閉負荷回路7と電源との間に直列に介挿されており、DOR扛上接点21が閉成すると、ドア電磁弁DMVや戸閉負荷回路7へ電源が供給されて、ドアが開くようになっている。
次に、ドア開閉制御システム2の動作を説明する。
図3は、車両が定点域に停止(ドア開条件が成立)した後に乗務員がドア開スイッチ16をオン操作した場合における各部の動作を示すタイミングチャートである。車両が駅ホーム41の手前に配置された地上子42の存する箇所に到来すると、車両の左右いずれに駅ホーム41が存在するかを示す情報を地上子42から受信し、次の駅で開くべきドアの方向を示すドア開方向条件信号43が時刻t1においてオンになる。
その後、時刻t2に車両の走行速度が時速5km以下になると図1に示した停止検知部12の出力する速度検知信号S2がオフになり、速度検知リレー5KRがオフになって5KR落下接点22が閉成する。さらに、車両が駅ホーム41に進入し、定点域地上子5からの地点情報を車上子13が受信すると(図3の時刻t3)、地点情報送受信装置14から定点域信号S3が出力される。こうして、5KR落下接点22が閉成しかつ定点域信号S3がオンとなる定点域停止状態になると、図1の定点停止検知リレーDPRが励磁されてオンになる。
これにより、DPR扛上接点27が閉成し、DPR落下接点26が開成する。また、ドア開保護リレーDSRはオフになっており、DSR落下接点28は閉成している。さらに、走行中は、ドア閉スイッチ17がオフなので、ドア閉リレーDCRがオフでDCR落下接点25は閉成している。
定点停止検知リレーDPRがオンの状態(定点域停止状態)で、時刻t4において乗務員がドア開スイッチ16を操作してオンにすると(図3、時刻t4)、図1のドア開スイッチ16、DCR落下接点25、DPR扛上接点27、DSR落下接点28を経て電源が供給されてドア開リレーDORが励磁されてオンになる。すると、DOR扛上接点21が閉成して戸閉負荷回路7等に電源が供給され、DMVを加圧して、車両側のドアが開となる(図3、時刻t5)。また、これに連動してホーム柵も開く(時刻t6)。このように、定点域に停止した状態でドア開スイッチ16がオフからオンに操作されると、ドアが開くようになっている。
図1のドア開リレーDORがオンになるとDOR扛上接点24が閉成するので、その後、乗務員がドア開スイッチ16を離してオフにしても(時刻t7)、ドア開リレーDORのオン状態が自己保持され、ドア開の状態が維持される。
乗務員がドア閉スイッチ17を操作すると(時刻t8)、図1のドア閉リレーDCRが励磁されてDCR落下接点25が開成し、ドア開リレーDORへの電源供給が断になる。これにより、DOR扛上接点24が開成して自己保持が解除されるとともにDOR扛上接点21が開成して戸閉負荷回路7への電源供給が断たれて、ドアが閉じるようになっている。
次に、定点域停止状態(ドア開条件の成立)となる前の走行中に乗務員がドア開スイッチ16をオン操作した場合の動作について説明する。
図4は、定点域停止(ドア開条件の成立)となる前の走行中に乗務員がドア開スイッチ16をオン操作した場合における各部の動作を示すタイミングチャートである。定点域停止前は、図1のDCR落下接点25が閉成し、定点停止検知リレーDPRがオフでDPR扛上接点27が開成し、DPR落下接点26が閉成した状態になっている。
したがって、定点域停止前の時刻t11にドア開スイッチ16がオフからオンに操作されても、DPR扛上接点27が開成しているのでドア開リレーDORは励磁されず、DOR扛上接点21およびDOR扛上接点24は開成状態のままとなり、電源が戸閉負荷回路7等に供給されず、ドアは開かない。一方、ドア開スイッチ16をオン操作すると、当該ドア開スイッチ16、DCR落下接点25、DPR落下接点26を経て電源がドア開保護リレーDSRに供給されるので、DSR落下接点28が開成し、DSR扛上接点29が閉成する。
この状態で、車両の走行速度が時速5km以下でかつ駅ホーム41の定点域地上子5に到達した定点域停止状態(ドア開条件成立)になると(図4、時刻t12)、図1の定点停止検知リレーDPRがオンになり、DPR扛上接点27が閉成し、DPR落下接点26が開成する。DPR落下接点26が開成してもDSR扛上接点29の閉成によってドア開保護リレーDSRは自己保持されているので、DSR落下接点28は開成状態に維持されており、定点域停止によってDPR扛上接点27が閉成してもドア開リレーDORは励磁されず、ドアは開かない。
その後、乗務員が図4の時刻t13においてドア開スイッチ16を離して一旦オフにすると、図1のドア開保護リレーDSRへの電源供給が断となってドア開保護リレーDSRの自己保持が解除されてDSR扛上接点29が開成し、DSR落下接点28が閉成する。
そして、定点域停止状態(ドア開条件成立)において改めてドア開スイッチ16がオン操作されると(時刻t14)、ドア開スイッチ16、DCR落下接点25、DPR扛上接点27、DSR落下接点28を経てドア開リレーDORに電源が供給されてオンになり、DOR扛上接点21が閉成して戸閉負荷回路7等に電源が供給されてドアが開くようになっている。
このように、定点域停止(ドア開条件成立)前にドア開スイッチ16がオフからオンにされた場合は、ドア開信号S7の出力がドア開保護リレーDSRによって禁止され、かつ禁止状態が保持される。またこの禁止状態は、ドア開スイッチ16を一旦オフにすることで解除される。したがって、次駅到着手前の走行中(ドア開条件成立前)から乗務員がドア開スイッチをオンにしたままとしても、次駅到着後(ドア開条件成立後)、自動的にドアが開くことはない。その結果、早開操作が無駄なことを乗務員に間接的に教えて、結果的に早開操作を防止することができる。そして、駅構内の定点域に車両が正しく停止し、かつ乗降客の安全を確認した上でドア開スイッチをオンにするという正規の操作手順が励行されるようになり、安全な運行が確保される。
図5は、図8に示すような従来の戸閉メ回路において早開操作が行なわれた場合における各部の動作タイミングを示している。従来の戸閉メ回路では、定点域停止前の時刻t21からドア開スイッチをオンにし、そのままの状態で車両が定点域に停止すると(時刻t22)、図8のDPRがオンになり、自動的にDORが励磁されてドアが開いてしまう。このように、従来の戸閉メ回路では、早開操作によるドアの自動開放が可能であり、前述した正規の操作手順の励行を戸閉メ回路によって乗務員に強制することはできない。
図6および図7は、図1のドア開閉スイッチの代わりにオルタネート式の車掌スイッチ51を使用した場合の回路構成を示している。車掌スイッチ51は、手を離してもオン状態またはオフ状態が維持されるスイッチである。この回路は、ドア開スイッチ16およびドア閉スイッチ17に代えて車掌スイッチ51を使用していることと図6における早開操作保護回路52(図7では戸閉メ回路50)の一部が相違するほかは、図1および図2に示したものと同一であり、それら同一部分については図1および図2と同一の符号を付して説明を省略する。
車掌スイッチ51は、手を離してもそのときの状態を保持する。このため、ドア開スイッチ16のオン状態を保持するためのDOR扛上接点24やDOR扛上接点24による自己保持を解除するためのDCR落下接点25およびドア閉リレーDCRは不要になる。
図7において、車掌スイッチ51がドア閉側にあるときは、ドア開保護リレーDSRがオフでDSR落下接点28が閉成し、DSR扛上接点29が開成している。定点域停止状態になると定点停止検知リレーDPRがオンになり、DPR扛上接点27が閉成し、DPR落下接点26が開成する。
この状態で車掌スイッチ51をドア開側にすると、DPR扛上接点27、DSR落下接点28を介してドア開リレーDORに通電され、DOR扛上接点21が閉成し、DMVや戸閉負荷回路7に電源が供給されてドアが開く。車掌スイッチ51から手を離してもそのオン状態が維持されるので、ドアは開いている。車掌スイッチ51をドア閉側にすると、ドア開リレーDORへの電源供給が断となってドアが閉じる。
定点域停止状態でないときは、定点停止検知リレーDPRがオフで、DPR扛上接点27が開成し、DPR落下接点26が閉成している。この状態で車掌スイッチ51がドア開側に操作されると、ドア開保護リレーDSRがオンになり、DSR扛上接点29が閉成するので、その後に定点域停止状態となってDPR落下接点26が開成してもドア開保護リレーDSRは自己保持されている。
また、ドア開保護リレーDSRのオンによってDSR落下接点28が開成するので、その後に定点域停止状態となって定点停止検知リレーDPRがオンしてDPR扛上接点27が閉成しても、ドア開リレーDORへの電源供給をDSR落下接点28が断っているので、ドアは開かず、図1の回路と同様に早開操作が防止される。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、実施の形態では、鉄道車両用ドア開閉制御装置としての戸閉メ回路10をリレー回路で構成したが、CPUとプログラムを用いた構成や、フリップフロップ等の論理回路を組み合わせた構成等とすることができる。
また、実施の形態では、定点域停止をドア開条件としたが、ドア開条件はこれに限定されるものではない。ドア開条件は、乗務員等がドア開スイッチをオン(ドア開側)にする操作を行なってもよいタイミングを規制するための条件と考えられる。たとえば、(1)定点域など所定の位置にあること、(2)走行速度が所定の速度以下であること、(3)緊急停止用ボタンが操作されかつ走行速度が一定速度以下であること、などをドア開条件としてもよい。
また、ドア開条件は、乗務員によるドア開操作を許容する時期を規制する条件であるので、ドアの開放を許容するために必要なすべての条件を含む必要はなく、一部であってもよい。たとえば、定点域にあることのみをドア開条件とし、DOR扛上接点21の後段に、車両の走行速度が所定速度以下の場合にのみ閉成する接点を設けるような構成であってもよい。この場合、定点域に車両があれば、車速が所定速度以下でなくても、ドア開スイッチの操作が有効となってドア開信号が出力される。しかし、後段の車速条件により、実際にはドアが開かないことになる。
本発明の実施の形態に係わる戸閉メ回路の一例を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係わる戸閉メ回路を含むドア開閉制御システムの一例を示すブロック図である。 車両が定点域に停止した後に乗務員がドア開スイッチをオン操作した場合における各部の動作タイミングを示す説明図である。 走行中に乗務員がドア開スイッチをオン操作した場合における各部の動作タイミングを示す説明図である。 従来の戸閉メ回路において早開操作が行なわれた場合における各部の動作タイミングを示す説明図である。 オルタネート式の車掌スイッチを使用した場合におけるドア開閉制御システムの一例を示すブロック図である。 オルタネート式の車掌スイッチを使用した場合における戸閉メ回路の一例を示す回路図である。 従来から使用されている鉄道車両用戸閉メ回路を示す回路図である。
符号の説明
DCR…ドア閉リレー
DMV…ドア電磁弁
DOR…ドア開リレー
DPR…定点停止検知リレー
DSR…ドア開保護リレー
S1…車速信号
S2…速度検知信号
S3…定点域信号
S4…定点域停止信号
S5…開操作信号
S6…閉操作信号
S7…ドア開信号
TG…タコジェネレータ
2…ドア開閉制御システム
5…定点域地上子
5KR…速度検知リレー
7…戸閉負荷回路
10…戸閉メ回路
11…車速検出器
12…停止検知部
13…車上子
14…地点情報送受信装置
15…定点域検知部
16…ドア開スイッチ
17…ドア閉スイッチ
18…早開操作保護回路
21…DOR扛上接点
22…5KR落下接点
23…ダイオード
24…DOR扛上接点
25…DCR落下接点
26…DPR落下接点
27…DPR扛上接点
28…DSR落下接点
29…DSR扛上接点
41…駅ホーム
42…地上子
43…ドア開方向条件信号
50…戸閉メ回路
51…車掌スイッチ
52…早開操作保護回路

Claims (3)

  1. 鉄道車両のドアの開閉を制御する鉄道車両用ドア開閉制御装置において、
    所定のドア開条件の成立を検知する検知手段と、
    ドアを開く旨の操作を受け付けるドア開スイッチと、
    前記ドア開条件が成立しているときに前記ドア開スイッチがオフからオンになったとき、ドア開信号を出力するドア開信号出力手段と
    を有する
    ことを特徴とする鉄道車両用ドア開閉制御装置。
  2. 鉄道車両のドアの開閉を制御する鉄道車両用ドア開閉制御装置において、
    車両の走行速度が所定の速度以下で、かつこの車両が所定の停止位置に存するドア開条件の成立を検知する検知手段と、
    ドアを開く旨の操作を受け付けるドア開スイッチと、
    前記ドア開条件が成立しているときに前記ドア開スイッチがオフからオンになったとき、ドア開信号を出力するドア開信号出力手段と
    を有する
    ことを特徴とする鉄道車両用ドア開閉制御装置。
  3. 前記ドア開信号出力手段は、
    前記ドア開条件が成立し、かつ前記ドア開スイッチがオンのとき前記ドア開信号を出力する出力手段と、
    前記ドア開条件が不成立の状態で前記ドア開スイッチがオンになったとき、前記出力手段によるドア開信号の出力を禁止し、かつ禁止状態を保持する出力禁止手段と、
    前記禁止状態において前記ドア開スイッチがオフになったとき前記禁止状態の保持を解除する解除手段と
    を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄道車両用ドア開閉制御装置。
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