JP2005193232A - 塗布装置および塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の表面に方向性を持たない均一な膜厚の機能性薄膜を形成できる塗付装置を提供すること。
【解決手段】基板Wの表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、往路と復路に沿って往復移動される搬送台10と、この搬送台10に回転可能に設けられ、上記基板Wを保持するテーブル3と、このテーブル3の上側に設けられ、上記搬送台10の移動方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有するヘッド7と、上記搬送台10に設けられ、上記テーブル3を回転駆動する駆動モータ19と、上記駆動モータ19により上記テーブル3を往路復路別に回転させ、上記基板Wの向きを変更してから、上記搬送台10を上記往路復路に沿って移動させることで上記基板Wを上記ヘッド7に通過させる制御装置62とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノズルから溶液を噴射して基板に塗布するインクジェット方式の塗布装置および塗布方法に関する。
一般に、液晶表示装置の製造工程では、ガラス基板の表面に配向膜やレジスト等の機能性薄膜が成膜される。基板の表面に機能性薄膜を成膜する場合、その材料となる溶液(機能性薄膜を形成する溶液)を基板に向けて噴射するインクジェット方式の塗布装置を用いることがある。
この塗布装置は、基板を搬送するためのテーブルを有しており、テーブルの上側には、複数のヘッドが基板の搬送方向に対して交差するよう並設されている。各ヘッドの下面には、多数のノズルが並設されており、これらノズルからヘッドの下側を往復搬送される基板に向けて溶液が噴射される。
ノズルから噴射した溶液は液滴状となり、基板の表面にノズルのピッチ間隔で付着する。このとき、基板は所定の速度で搬送されているため、基板の表面には、搬送方向に沿って一定間隔で液滴が付着する。そして、基板の表面に付着した液滴は、自重によって周辺部に流動し、基板全体に広がって1つの液膜となる。
ところで、上述したノズルからは、比較的高い噴射周期で溶液を噴射することが可能である。そのため、基板の搬送方向に対しては非常に小さいピッチで液滴を付着させることができる。
しかしながら、ヘッドに形成されるノズルのピッチ間隔は、加工技術やヘッドの構成等から制限を受け、あまり小さくすることができない。そのため、ノズルの並設方向に対しては、液滴の付着間隔の狭小化に限界がある。
その結果、基板の搬送方向に対して小さい間隔で液滴を付着させた場合、ノズルの並設方向の付着間隔とのアンバランスから、基板の表面に形成される機能性薄膜に搬送方向に沿った筋が形成され、機能性薄膜が方向性を持ってしまうことがある。
この発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、基板の表面に方向性を持たない均一な膜厚の機能性薄膜を形成できる塗付装置及び塗布方法を提供することにある。
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明の塗布装置および塗布方法は次のように構成されている。
(1)基板の表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、往路と復路に沿って往復移動される搬送台と、上記搬送台に回転可能に設けられ、上記基板を保持するテーブルと、上記テーブルの上側に設けられ、上記搬送台の移動方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有するヘッドと、上記搬送台に設けられ、上記テーブルを回転駆動する駆動モータと、上記駆動モータにより上記テーブルを往路復路別に回転させ、上記基板の向きを変更してから、上記搬送台を上記往路復路に沿って移動させることで、上記基板を上記ヘッドに通過させる制御手段とを具備する。
(2)基板の表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、上記基板を第1の方向に搬送する第1の搬送手段と、上記第1の搬送手段により搬送される基板の上側に設けられ、上記第1の方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有する第1のヘッドと、上記基板を上記第1の方向と交差する第2の方向に搬送する第2の搬送手段と、上記第2の搬送手段により搬送される基板の上側に設けられ、上記第2の方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有する第2のヘッドとを具備する。
(3)ヘッドに並設された複数のノズルから溶液を噴射して、その下側を搬送される基板の表面に上記溶液を塗布する塗布方法において、上記基板を搬送し、その表面に上記ノズルから溶液を噴射塗布する第1の塗布工程と、上記第1の塗布工程終了後、上記基板を所定の角度だけ回転し、その向きを上記ノズルの並設方向に対して相対的に変える回転工程と、上記回転工程終了後、上記基板を再び搬送し、その表面に上記ノズルから溶液を噴射塗布する第2の塗布工程とを具備する。
(4)基板の表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、上記基板を保持するテーブルと、上記テーブルの上側に設けられ、複数のノズルが並設されてなるヘッドと、上記テーブルと上記ヘッドとを上記複数のノズルの並設方向に交差する方向で相対的に移動させる駆動手段と、上記テーブルを回転駆動させる駆動モータと、上記ヘッドと上記基板とを相対的に移動させつつ上記基板の表面に溶液を噴射塗布する第1の塗布と、この第1の塗布の後、上記ヘッドと上記基板とを相対的に移動させつつ上記基板の表面に溶液を噴射塗布する第2の塗布とで、上記基板の向きを変更するように上記駆動モータを制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、基板の表面に方向性を持たない均一な膜厚の機能性薄膜を形成することができる。
以下、図1〜図4を参照しながら本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置の配管を示す配管系統図、図2は同実施の形態に係る塗布装置の構成を配管を省略して示す概略図である。
図1と図2に示すように、本発明の塗布装置はベース1を有する。ベース1の上面には所定間隔で離間した一対のレール2がベース1の長手方向に沿って設けられている。レール2には搬送台10が移動可能に設けられており、制御装置62(制御手段)によって駆動装置61を制御することで、搬送台10を所定の方向に沿って往復駆動できるようになっている。
搬送台10の上面には、テーブル3がベアリング18を介して鉛直軸の周りに回転可能に設けられている。このテーブル3は、搬送台10上に設けられた駆動モータ19の駆動軸19aに連結されており、制御装置62によって駆動モータ19を制御することで、上記テーブル3を搬送台10に対して所定の角度だけ回転駆動できるようになっている。
テーブル3の上面には、多数の支持ピン4が設けられている。これら支持ピン4には、液晶表示装置等に用いられるガラス製の基板Wが供給保持される。すなわち、テーブル3の上面に保持された基板Wは、搬送台10の駆動によって所定の方向に搬送され、さらに、駆動モータ19の駆動によって搬送方向に対して回転するようになっている。
上記テーブル3によって搬送される基板Wの上側には、配向膜やレジスト等の機能性薄膜を形成するための溶液を噴射する複数、この実施の形態では3つのヘッド7が基板Wの搬送方向とほぼ直交する方向に沿って並設されている。
図3は同実施の形態に係るヘッド7の構成を示す断面図、図4は同実施の形態に係るヘッド7の構成を示す下面図である。
図3と図4に示すように、ヘッド7はヘッド本体8を有する。ヘッド本体8は筒状体からなり、その下面開口は可撓板9によって閉塞されている。この可撓板9は、ノズルプレート11で覆われており、ノズルプレート11と可撓板9との間には液室12が形成されている。
ヘッド本体8の一端部には、液室12に連通する供液孔13が形成されている。この供液孔13からは、配向膜やレジスト等の機能性薄膜を形成する溶液が液室12内を満たすまで供給される。
ノズルプレート11の幅方向中心部には、複数のノズル14が基板Wの搬送方向とほぼ直交する方向に沿って一列に穿設されている。可撓板9の上面には、複数の圧電振動子15が各ノズル14と対向するようにそれぞれ固定されている。
これら圧電振動子15は、ヘッド本体8内の駆動部16に接続されており、この駆動部16から駆動電圧が印加されることによって、可撓板9を振動させてノズル14から溶液を噴射させる。
ヘッド本体8の他端部には、液室12に連通する回収孔17が形成されている。供液孔13から液室12に供給された溶液は、この回収孔17から回収される。
図1に示すように、各ヘッド7の供液孔13には、溶液供給管21の先端部から分岐した供給分岐管22がそれぞれ接続されている。また、各ヘッド7の回収孔17には、溶液回収管23の先端部から分岐した回収分岐管24が接続されている。そして、供給分岐管22には供給開閉弁25が設けられ、回収分岐管24には回収開閉弁26が設けられている。
溶液供給管21の先端と溶液回収管23の先端は、連通弁27を介して接続されている。また、溶液回収管23は、回収分岐管24の基端側に主回収弁28を備えている。
溶液供給管21の基端は、溶液が貯えられた溶液タンク31の底部に接続されている。また、溶液回収管23の基端は、溶液タンク31に供給する溶液を貯蔵した貯蔵タンク32に接続されている。
溶液回収管23の基端部から分岐した分岐溶液供給管34は、供給弁33を介して溶液タンク31の底部に接続されている。溶液タンク31の上部には、第1の開閉制御弁36を備えた大気開放管35が接続されている。
第1の開閉制御弁36を開放すると、溶液タンク31内が大気に連通される。なお、大気開放管35は、この大気開放管35から大気に放散される気体に含まれる気化溶媒を処理するための処理装置(不図示)が接続されている。
溶液タンク31の上部には、第2の開閉制御弁37を備えたガス供給管38が接続されている。そして、このガス供給管38を介して、ガス供給源(不図示)から溶液タンク31内に窒素等の不活性ガスが供給される。
ガス供給管38には、第2の開閉制御弁37の上流側にフィルタ39と第3の開閉制御弁40とが順に接続されている。第3の開閉制御弁40には溶液タンク31内に微量の不活性ガスを供給するための流量絞り弁41が並列に設けられている。
貯蔵タンク32の上部には、第4の開閉制御弁43を備えた大気開放管44と、第5の開閉制御弁45を備えたガス供給管46が接続されている。このガス供給管46にはフィルタ47及び第6の開閉制御弁48が順に接続されている。第6の開閉制御弁48には流量絞り弁49が並列に設けられている。
上記供給開閉弁25、回収開閉弁26、主回収弁28、供給弁33、第1〜第6の開閉制御弁36、37、40、43、45、48は、上記制御装置62によって開閉制御されるようになっている。
さらに、溶液タンク31内の溶液の液面は、レベルセンサ50によって検出される。溶液の液面が所定の液面レベル以下になったことがレベルセンサ50によって検出されると、その検出に基づいて貯蔵タンク32から溶液タンク31に溶液が補給される。つまり、貯蔵タンク32内の溶液が第5の開閉制御弁45を通じて供給される不活性ガスによって加圧されることで、溶液タンク31に溶液が補給される。
次に、上記構成の塗布装置の作用について説明する。
テーブル3の上面に載置された基板Wは、搬送台10の駆動によってテーブル3と共に図2中矢印Aで示す往路搬送方向に搬送される。搬送される基板Wがヘッド7の下側に到達したら、圧電振動子15に駆動電圧が印加される。
駆動電圧が印加された圧電振動子15は、可撓板9を振動させ、液室12内の溶液をノズル14から噴射させる。ノズル14から噴射した溶液は、液滴状となって基板Wの表面に付着する。
そして、基板Wがヘッド7の下側を完全に通過したら、搬送台10の駆動を停止する。以上で基板Wの往路塗布工程が終了する。
この時点における、基板Wの表面に付着している液滴Lの様子を図5に示す。図5に示すように、液滴Lは、基板Wの搬送方向Aに対してピッチ間隔P1で付着する。このピッチ間隔P1は、基板Wの搬送速度と溶液の噴射周期によって決定されるもので、かなり小さく設定されている。
一方、搬送方向Aと直交する方向であるノズル14の並設方向に対しては、ノズル14のピッチ間隔P2で付着する。ノズル14のピッチ間隔P2は加工技術やヘッドの構成等によってあまり小さくすることができない。
したがって、基板Wの表面には、基板Wの搬送方向における液滴Lの付着密度と、ノズル14の並設方向における液滴Lの付着密度のアンバランスによって、液滴Lによる列lが基板Wの搬送方向Aに沿って形成される。すなわち、液滴Lの列lと列lの間には、液滴Lが付着されない大きな隙間部分が形成される。
基板Wの往路搬送が終了したら、駆動モータ19によってテーブル3を基板Wの搬送方向Aに対して約90度回転させる。それによって、テーブル3の上面に保持された基板Wも、その向きを搬送方向に対して約90度回転させる。すなわち、テーブル3の上面に保持された基板Wは、テーブル3の回転によってノズル14の並設方向に対して約90度回転する。
そして、搬送台10を再び駆動し、基板Wをテーブル3と共に図2中矢印Bで示す復路搬送方向に搬送する。搬送される基板Wがヘッド7の下側に到達したら、圧電振動子15に駆動電圧が印加され、基板Wに向けてノズル14から溶液が噴射される。ノズル14から噴射した溶液は、液滴状となって、上記同様に基板Wの表面に付着する。そして、基板Wがヘッド7の下側を完全に通過したら、搬送台10の駆動を停止する。以上で基板Wの復路塗布工程が終了する。
この時点において基板Wの表面に付着している液滴Lの様子を図6に示す。なお、復路搬送時に基板Wの表面に塗布された液滴Lは黒丸で示されている。図6に示すように、液滴Lは、往路搬送時と同様に、基板Wの搬送方向Bに対してピッチ間隔P1で付着し、ノズル14の並設方向に対しては、ピッチ間隔P2で付着する。
しかしながら、復路搬送時には、基板Wの向きが搬送方向に対して約90度回転している。そのため、従来では液滴Lを付着させることができなかったノズル14とノズル14の間の部分、すなわち、基板Wの表面に形成される液滴Lの列lと列lの間の隙間部分に液滴Lを付着させることができる。
上記構成の塗布装置によれば、基板Wの表面に互いに直交する2つの方向から溶液を塗布している。
そのため、ノズル14のピッチ間隔よりも小さい間隔で基板Wの表面に液滴Lを付着させることができる。また、基板Wの表面全体に亘ってほぼ均一な密度で液滴Lを付着させることができる。
その結果、基板Wの表面にほぼ均一な厚さの機能性薄膜を形成することができる。さらに、基板Wの表面に形成される機能性薄膜に筋が形成されるのを防止できる。
なお、本実施の形態では、テーブル3の回転角度を90度としているが、0度〜90度の間であれば、特に限定されるものではない。制御装置62により駆動モータ19の回転量を制御することで、回転角度を所望の値に設定することができる。
そのため、往路復路別に基板Wに対する塗布方向を任意に変更できるので、基板Wのパターン形状に合わせて塗布方向を変更することで、パターン形状に起因して機能性薄膜上に発生する筋を抑制できる。
なお、本実施の形態では、駆動モータ19によりテーブル3を回転させて基板Wの向きを変更させているが、これに限定されるものではなく、例えばロボットアームで基板Wを保持し、その向きを変えた後に再度テーブル3に設置するようにしてもよい。
また、一の基板Wを往路搬送時に図5に白丸で示すように液滴Lを塗布し、復路搬送時に図6に黒丸で示すように液滴Lを塗布するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば、最初の往路搬送時に図5に白丸で示すように液滴Lを塗布し、復路搬送時にテーブル3を回転させて基板を90度回転させ、2回目の往路搬送時に図6に黒丸で示すように液滴Lを塗布するようにしてもよい。
また、一の基板Wを往復搬送させて一箇所に設けられたヘッド7の下側を2回通過させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、一対のレール2を延長して設け、この一対のレール2上をテーブル3上に保持されて搬送される基板Wの搬送面の上方に、図1と同様に構成された3つ並設されたヘッド7を、間隔を置いて2箇所に設ける。そして、基板Wが一方のヘッド7の下側を通過する間に図5に白丸で示すように液滴Lを噴射塗布し、基板Wが一方のヘッド7の下側を通過した後他方のヘッド7の下側に到達するまでの間にテーブル3を回転させて基板Wを90度回転させ、基板Wが他方のヘッド7の下側を通過する間に図6に黒丸で示すように液滴Lを塗布するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について図7を参照しながら説明する。なお、ここでは、第1の実施の形態と同様の構成に対しては同じ符号を付して、その説明を省略する。
図7は本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置の構成を配管を省略して示す概略図である。
図7に示すように、本実施の形態に係る塗布装置はベース1を有する。ベース1の上面には、基板Wを搬送するための搬送装置51が設けられている。この搬送装置51は、互いに直交する第1の搬送部51a(第1の搬送手段)と第2の搬送部51b(第2の搬送手段)から構成されている。
第1の搬送部51aおよび第2の搬送部51bは、それぞれ第1の搬送ローラ52aおよび第2の搬送ローラ52bを有している。これら第1の搬送ローラ52aおよび第2の搬送ローラ52bは、駆動手段(不図示)によって回転駆動されるようになっており、第1、第2の搬送ローラ52a、52bを駆動することで、上面に載置された基板Wをそれぞれ矢印Cで示す第1の方向と矢印Dで示す第2の方向に搬送できるようになっている。
なお、本実施の形態では、第1の方向Cと第2の方向Dが互いに直交するように第1の搬送部51aと第2の搬送部51bを連結しているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、第1の方向と第2の方向が少なくとも交差していれば、その交差角度に応じた効果を得ることができる。
第2の搬送ローラ52bは、上下駆動装置(不図示)によって、上下に駆動されるようになっている。また、第1の搬送部51aと第2の搬送部51bの連結部分53には、第1の搬送ローラ52aと第2の搬送ローラ52bが共に設けられている。
第1の搬送部51aの上側には複数、本実施の形態では3つの第1のヘッド7aが設けられている。これら第1のヘッド7aは、第1の方向Cに対してほぼ直交する方向に沿って並設されており、下側を搬送される基板Wに向けて溶液を噴射できるようになっている。
また、第2の搬送部51bの上側にも3つの第2ヘッド7bが設けられている。これら第2ヘッド7bは、第2の方向Dに対してほぼ直交する方向に沿って並設されており、下側を搬送される基板Wに向けて溶液を噴射できるようになっている。すなわち、第1のヘッド7aと第2のヘッド7bは、互いに直交する方向に沿って並設されている。
なお、第1のヘッド7aと第2のヘッド7bの構成は、第1の実施の形態で使用したヘッド7と同様であり、第1のヘッド7aに形成されたノズルの並設方向と第2のヘッド7bに形成されたノズルの並設方向は、互いに直交している。
次に、上記構成の塗布装置の作用について説明する。
上記構成の塗布装置を使用する場合、上下駆動装置54によって第2の搬送ローラ52bを第1の搬送ローラ52aの下側に退避させておく。
第1搬送部51aに搬入された基板Wは、搬送ローラ52a上を第1の方向Cに搬送される。そして、搬送される基板Wが第1ヘッド7aの下側に到達したら、圧電振動子15に駆動電圧が印加され、下側を搬送される基板Wに向けて溶液が噴射される。
基板Wが第1ヘッド7aの下側を通過し、連結部分53に到達したら、第1の搬送ローラ52aの駆動を停止し、上下駆動装置によって第2の搬送ローラ52bを第1の搬送ローラ52aよりも上側に上昇させる。これによって、連結部分53で待機する基板Wは、搬送ローラ52bと共に上昇し、結果として第2の搬送部51bに搬入される。
このとき、第1の方向Cに対する基板Wの向きは、第1の搬送部51aに搬入されたときと同様である。そのため、第2の搬送部51bに搬入された基板Wは、ノズル14の並設方向に対して相対的に約90度回転したことになる。
第2の搬送部51bに搬入された基板Wは、搬送ローラ52bの駆動によって第2の方向Dに搬送される。そして、搬送される基板Wが第2のヘッド7bに下側に到達したら、圧電振動子15に駆動電圧が印加され、下側を搬送される基板Wに向けて溶液が噴射される。
すなわち、第2の搬送部51bによって搬送される基板Wには、第2のヘッド7bによって第1のヘッド7aと直交する方向から溶液が塗布されることになる。
上記構成の塗布装置によれば、第1の実施の形態と同様に、基板Wの表面に互いに直交する第1の方向Cと第2の方向Dから溶液を塗布している。
そのため、基板Wの表面にノズル14のピッチ間隔よりも小さい間隔で液滴Lを付着させることができるから、基板Wの表面に液滴Lを高密度、かつ均一に付着させることができる。
その結果、基板Wの表面にほぼ均一な厚さの機能性薄膜を形成でき、さらに機能性薄膜に筋が形成されるのを防止できる。
なお、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
また、上記実施の形態で、基板を一の方向に搬送しながら基板表面に溶液を噴射塗布する第1の塗布と基板を一の方向に交差する他の方向に搬送しながら基板表面に溶液を噴射塗布する第2の塗布とで、基板の搬送方向に対する液滴のピッチ間隔と基板の搬送方向と直交する方向に対する液滴のピッチ間隔とを同一にして塗布するようにしたが、第1の塗布と第2の塗布とで異なるピッチ間隔で液滴を塗布するようにしてもよい。またこのとき、ヘッド7の複数のノズルのうち、溶液を噴射させるノズルの組み合わせを変えてもよい。
また、ヘッド位置を固定とし基板を搬送台や搬送手段等の駆動手段で移動させるようにしたが、基板位置を固定としヘッドを駆動手段で移動させるようにしてもよく、基板とヘッド双方を駆動手段で移動させるようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係る塗布装置の配管を示す配管系統図。 同実施の形態に係る塗布装置の構成を配管を省略して示す概略図。 同実施の形態に係るヘッドの構成を示す断面図。 同実施の形態に係るヘッドの構成を示す下面図。 往路搬送終了時において、基板の表面に付着している液滴の様子を示す概略図。 復路搬送終了時において、基板の表面に付着している液滴の様子を示す概略図。 本発明の第2の実施の形態に係る塗布装置の構成を配管を省略して示す概略図。
符号の説明
3…テーブル、7…ヘッド、7a…第1のヘッド、7b…第2のヘッド、10…搬送台、14…ノズル、19…駆動モータ、51a…第1の搬送部(第1の搬送手段)、51b…第2の搬送部(第2の搬送手段)、62…制御装置(制御手段)、C…第1の方向、D…第2の方向、W…基板。

Claims (4)

  1. 基板の表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、
    往路と復路に沿って往復移動される搬送台と、
    上記搬送台に回転可能に設けられ、上記基板を保持するテーブルと、
    上記テーブルの上側に設けられ、上記搬送台の移動方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有するヘッドと、
    上記搬送台に設けられ、上記テーブルを回転駆動する駆動モータと、
    上記駆動モータにより上記テーブルを往路復路別に回転させ、上記基板の向きを変更してから、上記搬送台を上記往路復路に沿って移動させることで、上記基板を上記ヘッドに通過させる制御手段と、
    を具備することを特徴とする塗布装置。
  2. 基板の表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、
    上記基板を第1の方向に搬送する第1の搬送手段と、
    上記第1の搬送手段により搬送される基板の上側に設けられ、上記第1の方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有する第1のヘッドと、
    上記基板を上記第1の方向と交差する第2の方向に搬送する第2の搬送手段と、
    上記第2の搬送手段により搬送される基板の上側に設けられ、上記第2の方向と交差する方向に沿って並設された複数のノズルを有する第2のヘッドと、
    を具備することを特徴とする塗布装置。
  3. ヘッドに並設された複数のノズルから溶液を噴射して、その下側を搬送される基板の表面に上記溶液を塗布する塗布方法において、
    上記基板を搬送し、その表面に上記ノズルから溶液を噴射塗布する第1の塗布工程と、
    上記第1の塗布工程終了後、上記基板を所定の角度だけ回転し、その向きを上記ノズルの並設方向に対して相対的に変える回転工程と、
    上記回転工程終了後、上記基板を再び搬送し、その表面に上記ノズルから溶液を噴射塗布する第2の塗布工程と、
    を具備することを特徴とする塗布方法。
  4. 基板の表面に溶液を噴射塗布する塗布装置において、
    上記基板を保持するテーブルと、
    上記テーブルの上側に設けられ、複数のノズルが並設されてなるヘッドと、
    上記テーブルと上記ヘッドとを上記複数のノズルの並設方向に交差する方向で相対的に移動させる駆動手段と、
    上記テーブルを回転駆動させる駆動モータと、
    上記ヘッドと上記基板とを相対的に移動させつつ上記基板の表面に溶液を噴射塗布する第1の塗布と、この第1の塗布の後、上記ヘッドと上記基板とを相対的に移動させつつ上記基板の表面に溶液を噴射塗布する第2の塗布とで、上記基板の向きを変更するように上記駆動モータを制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする塗布装置。
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