JP2005192527A - スピニングリールの往復移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スピニングリールのオシレーティング機構において、スライダのがたつきを可及的に抑える。
【解決手段】 スピニングリールのオシレーティング機構6は、底部に前後に延びる凹部2kを有するリールボディ2aに前後移動自在に装着され先端にスプールが装着されたスプール軸15をハンドル1の回転に連動して前後に往復移動させる機構であって、第1及び第2ガイド軸16,17と、スライダ18と、移動機構19とを備えている。第1ガイド軸16は、凹部に一部が収納されかつスプール軸と平行にリールボディに配置された軸である。スライダは、凹部と対向する位置に形成され第1ガイド軸を三方から覆うイド溝20aを有し、スプール軸が少なくとも軸方向移動不能に装着されたものである。移動機構は、ハンドルの回転に連動してスライダを前後移動させる機構である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、往復移動装置、特に、リール本体に前後移動自在に装着され先端にスプールが装着されたスプール軸をハンドルの回転に連動して前後に往復移動させるスピニングリールの往復移動装置に関する。
スピニングリールのオシレーティング機構(往復移動装置の一例)は、リール本体に前後移動自在に装着され先端にスプールが装着されたスプール軸をハンドルの回転に連動して前後に往復移動させるものである。従来のオシレーティング機構は、スプール軸と平行に配置されたガイド軸と、ガイド軸に前後移動自在に支持され、スプール軸が少なくとも軸方向移動不能に装着されたスライダと、ハンドルの回転に連動してスライダを前後移動させる移動機構とを備えている。移動機構には、ハンドルの回転に連動して回転する回転ギアカムを有する減速ギア式のものと、スプール軸に平行に配置された螺軸を有するトラバースカム式のものとが知られている。いずれの形式のオシレーティング機構においても、スプール軸が装着されたスライダは上下に間隔を隔てて配置されたガイド軸により前後に案内されていることが多い(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−113100号公報
このようなガイド軸を有する従来のオシレーティング機構では、スライダを支持するガイド軸などの上下の支持部分の間隔を可及的に離反させた方がスライダのがたつきを抑えることができる。しかし、リール本体の内部空間には限界があるとともに、リール本体の内部にはオシレーティング機構以外にロータ駆動機構などの各種の機構が装着されている。このため、特に小型のスピニングリールでは、配置できる空間が小さいため上下の支持部分を離反させてがたつきを抑えるのが難しい。
本発明の課題は、スピニングリールの往復移動装置において、スライダのがたつきを可及的に抑えることにある。
発明1に係るスピニングリールの往復移動装置は、底部に前後に延びる凹部を有するリール本体に前後移動自在に装着され先端にスプールが装着されたスプール軸をハンドルの回転に連動して前後に往復移動させる装置であって、第1ガイド軸と、スライダと、移動機構とを備えている。第1ガイド軸は、凹部に一部が収納されかつスプール軸と平行にリール本体に配置された軸である。スライダは、凹部と対向する位置に形成され第1ガイド軸の三方を覆うガイド溝を有し、スプール軸が少なくとも軸方向移動不能に装着されたものである。移動機構は、ハンドルの回転に連動してスライダを前後移動させる機構である。
この往復移動装置では、ハンドルが回転すると、その回転により移動機構がスライダを往復移動させる。このスライダは、第1ガイド軸に前後移動自在に支持されている。この第1ガイド軸は凹部に一部が収納され、凹部に対向して形成されたガイド溝が第1ガイド軸の三方を覆って第1ガイド軸にスライダが支持されている。ここでは、第1ガイド軸の一部がリール本体の底部に形成された凹部に収納され、スライダに設けられたガイド溝が第1ガイド軸の三方を覆っているので、第1ガイド軸をリール本体の底部側に寄せることができる。このため、第1ガイド軸と別に設けられるガイド部を第1ガイド軸と可及的に離反させることができ、スライダのがたつきを可及的に抑えることができる。なお、別のガイド部は、第1ガイド軸と平行なガイド軸で構成することもできるが、リール本体に線状の形成されるガイド突起で構成することもできる。さらに、トラバースカム式の往復移動装置の場合、螺軸を別のガイド部として兼用することもできる。
発明2に係るスピニングリールの往復移動装置は、発明1に記載の装置において、第1ガイド軸と間隔を隔てて平行に配置された第2ガイド軸をさらに備える。この場合には、第1ガイド軸をリール本体の底部に寄せることができるので、第1ガイド軸と第2ガイド軸との距離を大きく離すことができる。
発明3に係るスピニングリールの往復移動装置は、発明1又は2に記載の装置において、移動機構は、ハンドルとともに回転するピニオンギアの回転に連動して回転する従動ギアと、従動ギアが先端に回転不能に装着され、スプール軸と平行に配置され外周面に交差する螺旋状溝が形成された螺軸とを有し、スライダは、螺旋状溝に係合してスライダを前後移動させる係合部材を有する。この場合には、トラバースカム式の往復移動装置において、スライダのがたつきを抑えてスライダをスムーズに前後移動させることができる。
発明4に係るスピニングリールの往復移動装置は、発明3に記載の装置において、移動機構は、ピニオンギアに噛み合う大径ギアと、大径ギアと同芯に配置され従動ギアに噛み合う小径ギアとをさらに有する。この場合には、ピニオンギアの回転が大きく減速されて螺軸に伝達されるので、スプールに釣り糸を密に巻き付けることができる。
発明5に係るスピニングリールの往復移動装置は、発明4に記載の装置において、小径ギアは、大径ギアの後方に配置されている。この場合には、ピニオンギアに噛み合う大径ギアが前方に配置されるので、大径ギア装着部分でリール本体を脹らませてもハンドル装着部分との干渉を避けることができ、リールの小型化を図ることができる。
発明6に係るスピニングリールの往復移動装置は、発明1から5のいずれかに記載の装置において、スライダは、スプール軸の後端部を側方から回転不能かつ軸方向移動不能に固定する固定ネジを有する。この場合には、固定ネジを側方から装着しているので固定ネジを留めやすくなる。
本発明によれば、第1ガイド軸の一部がリール本体の底部に形成された凹部に収納され、スライダに設けられたガイド溝が第1ガイド軸の三方を覆っているので、第1ガイド軸をリール本体の底部側に寄せることができる。このため、第1ガイド軸と別に設けられるガイド部を第1ガイド軸と可及的に離反させることができ、スライダのがたつきを可及的に抑えることができる。
〔全体構成及びリール本体の構成〕
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1に示すように、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
リール本体2は、図1〜図3に示すように、側部に開口2cを有するリールボディ2aと、リールボディ2aの開口2cを閉塞するための蓋体2dと、リールボディ2aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚2bとを有している。
図2及び図3に示すように、リールボディ2aは、たとえばアルミニウム合金やマグネシウム合金をダイキャスト成形して形成された金属製のものである。リールボディ2aは、内部に空間2eを有しており、その空間2e内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
リールボディ2aの前部には、ロータ3の後部を塞ぐ円形のフランジ部2fが蓋体2dとによって形成されている。フランジ部2fの前部には、隔壁2gが形成されている。また、リールボディ2aの隔壁2gの背面側には、間隔を隔てて板状の軸支持部2hが蓋体2d側に突出して形成されている。軸支持部2hには、図7に示すように、型成形時に離型性をよくするために先端(図7下端)に行くほど幅が狭くなる抜きテーパが形成されている。また、隔壁2gの前部には、図2に示すように、筒状部2mが前方に突出して形成されている。さらに、リールボディ2aの底部には、図3に示すように、前後に延びる凹溝2kが形成されている。
〔ロータの構成〕
ロータ3は、図2に示すように、後端が開口する円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向してそれぞれ設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは一体成形されている。
円筒部30は、リールボディ2aのフランジ部2fの外周側に配置されている。円筒部30の開口する後部は、フランジ部2fにより塞がれている。円筒部30の前部には前壁33が形成されており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されている。このボス33aの貫通孔を後述するピニオンギア12の前部及びスプール軸15が貫通している。前壁33の前方側にはナット34が配置されており、このナット34がピニオンギア12の先端に螺合してロータ3をピニオンギア12に固定している。
第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端には、釣り糸をスプール4に案内するためのベールアーム44が糸巻き取り姿勢と糸開放姿勢との間で揺動自在に装着されている。
ロータ3の円筒部30内において、リールボディ2aの筒状部2mにはロータ3の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構50は、ローラ型のワンウェイクラッチ51と、ワンウェイクラッチ51を作動状態及び非作動状態に切り換える操作レバー52とを有している。ワンウェイクラッチ51は、外輪が筒状部2mに固定され、内輪がピニオンギア12に回転不能に装着されている。操作レバー52は、リールボディ2aの下部に配置されたており、操作レバー52を揺動させることでワンウェイクラッチ51が2つの状態のいずれかに切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能になる。
〔ロータ駆動機構の構成〕
ロータ駆動機構5は、図2及び図3に示すように、ハンドル1が回転不能に装着されたメインギア軸10と、メインギア軸10とともに回転するフェースギアであるメインギア11と、このメインギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。
ピニオンギア12は、メインギア11と食い違う回りにリールボディ2aに回転自在に装着されている。ピニオンギア12は、図2に示すように、前後に配置された軸受14a、14bを介して回転自在に支持されている。ここで、軸受14aは隔壁2gに装着されており、ステンレス鋼の表面を改質処理して不動態層を形成した特殊防錆処理が施された玉軸受である。軸受14bは、軸支持部2hを装着されており、合成樹脂製の筒状のブッシュである。軸受14bの端部外周面には、図4及び図5に示すように、径方向外方に突出する回り止め突起14cが形成されている。軸支持部2hには、軸受が貫通する貫通孔2iが形成されているとともに、回り止め突起14cが係合する凹部2jが形成されている。これにより、簡単な構造で軸受14bの回り止めを行えるとともに、軸支持部2hの内部で回り止めを行っているので、軸受14bの軸方向寸法が小さくなり、ピニオンギア12の支持を小さい空間で行え、軸支持構造の小型化を図ることができる。
〔オシレーティング機構の構成〕
オシレーティング機構6は、ハンドル1の回転に連動してスプール軸15を介してスプール4を前後に往復移動させる機構である。オシレーティング機構6は、図3及び図6から図8に示すように、スプール軸15を挟んでスプール軸15と平行に配置された第1及び第2ガイド軸16,17と、スプール軸15が回転不能かつ軸方向移動不能に装着され両ガイド軸16,17に案内されるスライダ18と、ハンドル1の回転に連動してスライダ18を前後移動させる移動機構19とを有している。
第1ガイド軸16は、リールボディ2aの凹溝2kに一部が収納されかつスプール軸15と平行にリールボディ2aに装着された軸部材である。第2ガイド軸17は、第1ガイド軸16の上方に配置された軸部材である。
スライダ18は、2本のガイド軸16,17に案内されるスライダ本体20と、スライダ本体20に回動自在に装着された係止ピン21とを有している。スライダ本体20は、凹溝2kと対向する位置に形成され第1ガイド軸16を三方から覆うガイド溝20aを有している。ガイド溝20aは、第2ガイド軸17で案内されるスライダ本体20の第2ガイド軸17周りの回動を抑えればよいだけであるので、第1ガイド軸16の三方を覆うように構成すればよい。なお、この実施形態では、第1ガイド軸16とガイド溝20aとの間には僅かなすきまが形成されている。これにより、スライダ本体20ががたつきを抑えてスムーズに第1ガイド軸16に案内される。
また、スライダ本体20は、係止ピン21を所定角度回動自在に収納する収納孔20bと、第2ガイド軸17が貫通するガイド孔20dが形成されたガイド部20cとを有している。さらにスライダ本体20は、スプール軸15の後端部が回転不能に装着される縁の一部を切り欠いた形状の取付孔20eが形成されている。取付孔20eに装着されるスプール軸15の後端部15aは、取付孔20eに係合するように外周面の一部を軸に平行な面で切り欠いた形状になっている。また、後端部には、ねじ孔15bが形成されており、ねじ孔15bには、丸頭ねじ29が図3右方、つまり第2ガイド軸17側からスライダ本体20を貫通してねじ込まれている。これにより、スプール軸15の後端部15aにスライダ本体20が回転不能に固定されている。
ここでは、第1ガイド軸16の一部がリールボディ2aの底部に形成された凹溝2kに収納され、その第1ガイド軸16にスライダ本体20に設けられたガイド溝20aが少なくとも2点で支持されているので、第1ガイド軸16をリール本体2の底部側に寄せることができる。このため、第2ガイド軸17を第1ガイド軸16と可及的に離反させることができ、スライダのがたつきを可及的に抑えることができる。
移動機構19は、ピニオンギア12に噛み合う中間ギア13と、中間ギア13に噛み合う従動ギア22と、従動ギア22が回転不能に装着された螺軸23とを有している。
中間ギア13は段付きギアであり、ピニオンギア12の回転を大きく減速して従動ギア22に伝達するために設けられている。中間ギア13は、図7及び図8に示すように、隔壁2gと軸支持部2hとの間の空間に配置されている。中間ギア13は、大径ギア24aと、大径ギア24aの後方に配置された小径ギア24bとを有している。中間ギア13は、ピニオンギア12と平行な軸回りにリールボディ2aに回転自在に装着されている。中間ギア13は、隔壁2gと軸支持部2hとに両端が支持された装着軸25に回転自在に支持されている。装着軸25の両端には、鍔付きブッシュ26a,26bが装着されている。これにより、中間ギア13の端面が抜きテーパが形成された軸支持部2hに接触しなくなるので、中間ギア13に変な力が作用しにくくなる。また、中間ギア13と軸支持部2hとの間に座金を挟む必要がなくなるので、装着軸25を組み込みやすくなる。
中間ギア13の大径ギア24aは、ピニオンギア12に噛み合うねじ歯車であり、ピニオンボア12より歯数が多い。大径ギア24aは、たとえばダイキャスト成形により形成されたものである。小径ギア24bは、大径ギア24aと同芯に配置されたすぐ歯ギアである。従動ギア22は、小径ギア24bに噛み合うすぐ歯ギアであり、従動ギア22より歯数が少ない。
螺軸23は、スプール軸15と平行に配置されており、リールボディ2aに回転自在に支持されている。また、螺軸23の外周部には螺旋状の交差する溝部23aが形成されている。この溝部23aに係合ピン21の先端が係合し、螺軸23の回転によりスライダ18が往復移動する。この螺軸23に前述したように従動ギア22が回転不能に装着されている。螺軸23の先端は、図8に示すように、隔壁2gに装着された軸受27により隔壁2gに回転自在に支持されている。なお、中間ギア13の大径ギア24aが従動ギア22に噛み合う小径ギア24bより前方に配置されているため、従動ギア22が軸受27から遠くなり螺軸23ががたつきやすくなる。この螺軸23のがたを減らす目的で、軸受27と従動ギア22との間にブッシュ28が装着されている。このブッシュ28には、大径ギア24aとの干渉を避けるために切欠き部28aが形成されている。
ここでは、大径ギア24aを小径ギア24bより前方に位置させることにより、大径ギア24aによるリールボディ2aの膨らみ部2n(図2)がハンドル取付用ボス2p(図2)の前方に位置する。このため、膨らみ部2nとハンドル取付用ボス2pとの干渉を避けることができる。これにより、リール本体2の小型化を図ることができる。
〔スプールの構成〕
スプール4は、たとえばステンレス合金を鍛造して形成したものであり、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との間に配置されており、スプール軸15の先端にドラグ機構60を介して固定されている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体成形されたスカート部4bと、糸巻胴部4aの前部に一体形成された前フランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aはロータ3の円筒部30の外周側まで延びる円筒状の部材であり、スプール軸15に回転不能に装着された軸受支持部50に回転自在に支持されるボス部4dを中心部に有している。ボス部4dと内周部との間にドラグ機構60が収納されている。
ドラグ機構60は、図2に示すように、ドラグ作動時に発音する発音機構80を有している。発音機構80はドラグの作動によりスプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音する機構である。発音機構80は、図9に示すように、スプール4の糸巻胴部4aの内周部に回転不能に装着された第1部材81と、スプール軸15に回転不能に装着された第2部材82と、第1部材81の内周面の周方向に間隔を隔てて形成された複数の4e部83a,83bと、第2部材82に揺動自在かつ凹凸部83a,83bに当接可能に設けられた爪部材84と、第2部材82の爪部材84の両側に設けられ爪部材84を両側から押圧することにより中立位置に付勢する1対の付勢部材85a、85b(図5参照)とを有している。
第1部材81は、糸巻胴部4aの内周側に形成されたたとえば4つの凹凸部4eに回転不能に装着されている。第1部材81は、凹凸部4eに沿った4つの凹凸部83aとそれより凹んで糸巻胴部の内周面に装着される残りの凹凸部83bとが周方向に並べて形成された金属製の筒状部材である。凹凸部83a,83bは、円筒状の金属薄板の内外をプレス加工することにより形成されており、爪部材84の先端部が当接可能に配置されている。第2部材82は、ドラグ機構60のドラグディスクと兼用された鍔付き円筒状の部材であり、スプール軸15に回転不能に装着されている。爪部材84は、先端部が突出した部材であり、第2部材82に揺動自在に装着されている。爪部材84は、先端部が突出した本体部84aと、本体部84aの基端側に装着された段付きピン84bとを有している。
ドラグ機構60は、図2に示すように、糸巻胴部4aの内周側の収納空間に配置され、スプール4の糸繰り出し方向への回転を制動してスプール4にドラグ力を作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラグ力を手で操作するための操作つまみ61と、操作つまみ61の操作により圧縮・伸長する弾性機構62と、弾性機構62のばね力の変化により押圧力が変化する押圧部材63と、押圧部材63と糸巻胴部4aとの間に装着されるドラグディスクとしての第2部材82とを有している。
このような構成の発音機構80では、ドラグが作動してスプール4が回転すると爪部材84が凹凸部83a,83bに衝突を繰り返して振動して発音する。この凹凸部83a,83bを有する第1部材81は、4つの凹凸部83aでスプール4の糸巻胴部4aの内周面に装着されている。このため、糸巻胴部4aに形成する凹凸部4eの数が少なくてすみ、スプールを鍛造により形成しても凹凸部4eを簡単に形成できる。なお、凹凸部4eの数は4つに限定されず、凹凸部83a,83bのかずよりも少なければよいが、好ましくは10個以内のほうが鍛造により凹凸部4eを形成しやすい。
〔リールの操作及び動作〕
このスピニングリールでは、キャスティング時には、ベールアーム44を糸巻き取り姿勢から糸開放姿勢に倒す。そして、釣り竿を振って仕掛けをキャスティングする。すると、スプール4の先端から釣り糸が螺旋状に放出される。このとき、スプール4に釣り糸が密に巻き付けられているので、放出抵抗が少なくなる。
釣り糸巻き取り時には、ベールアーム44を糸巻き取り姿勢に倒す。これは、ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われる。ハンドル1を糸巻き取り方向に回転させると、この回転力はメインギア軸10及びメインギア11を介してピニオンギア12に伝達される。このピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12の前部を介してロータ3に伝達され、ロータ3が糸巻き取り方向に回転する。
一方、ピニオンギア12に噛み合う大径ギア24aによって中間ギア13が回転し、その回転が小径ギア24bを介して従動ギア22に伝達される。この結果、ピニオンギア12の回転速度、すなわちロータ3の回転速度より小さい回転速度で螺軸23が回転する。そして、螺軸23の回転により螺軸23の溝部23aに噛み合うスライダ18がガイド軸16,17に案内されて前後方向に移動する。そして、ベールアーム44によってスプール4に案内された釣り糸はスプール4の糸巻胴部4aに巻き付けられ、スプール4に釣り糸が密に巻き付けられる。このため、スプール4に釣り糸が効率よく巻き付けられる。
このような構成のスピニングリールでは、第1ガイド軸16の一部がリールボディ2aの底部に形成された凹溝2kに収納され、その第1ガイド軸16にスライダ18に設けられたガイド溝20aが少なくとも2点で支持されているので、第1ガイド軸16をリールボディ2aの底部側に寄せることができる。このため、第1ガイド軸16と別に設けられる第2ガイド軸17を第1ガイド軸16と可及的に離反させることができ、スライダ18のがたつきを可及的に抑えることができる。
〔他の実施形態〕
(a)前記実施形態では、トラバースカム式のオシレーティング機構を例に説明したが、本発明は、減速ギア式のオシレーティング機構にも適用できる。減速ギア式のオシレーティング機構の場合、メインギア軸10の設けられたギアからメインギア軸10に平行な軸周りに回転するカムギアに回転が伝達され、カムギアに形成されたカムからスライダに形成されたカム溝に回転が伝達されてスライダが前後に往復移動する。このような構成のスライダの案内構造を前記実施形態と同様に構成してもよい。
(b)前記実施形態では、別のガイド部を第1ガイド軸と平行な第2ガイド軸で構成したが、リール本体に線状の形成されるガイド突起で構成することもできる。さらに、トラバースカム式の往復移動装置の場合、スライダを貫通して螺軸を設けることにより、螺軸を別のガイド部と兼用することもできる。
(c)前記実施形態では、ブッシュを用いた第2軸受14bの回り止めを突起により行ったが、図10及び図11に示すように、第2軸受114b等のブッシュの外周部から放射状に延びる1対のアーム部114cとアーム部114cの先端にブッシュと平行に延びる係止部114dとを設け、係止部114dを軸支持部2hに引っ掛けて第2軸受114bを回り止めしてもよい。
(d)前記実施形態ではスプール軸15の後端がスライダ18に回転不能かつ軸方向移動不能に装着されるフロントドラグ式のスピニングリールを例に本発明を説明した。しかし、本発明はスプール軸が回転自在かつ軸方向移動不能に装着されるリアドラグ式のスピニングリールにも適用できる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの右側面図。 その縦断面図。 その横断面図。 ピニオンギアの支持する第2軸受の拡大部分図。 その断面図。 オシレーティング機構の斜視図。 その平面一部破断図。 その側面一部破断図。 発音機構を示すスプールの断面図。 他の実施形態の図4に相当する図。 他の実施形態の図5に相当する図。
符号の説明
2 リール本体
2a リールボディ
2k 凹部
6 オシレーティング機構
13 中間ギア
16 第1ガイド軸
17 第2ガイド軸
18 スライダ
19 移動機構
20 スライダ本体
20a ガイド溝
21 係合ピン
22 従動ギア
23 螺軸
23a 溝部
24a 大径ギア
24b 小径ギア
29 丸頭ねじ

Claims (6)

  1. 底部に前後に延びる凹部を有するリール本体に前後移動自在に装着され先端にスプールが装着されたスプール軸をハンドルの回転に連動して前後に往復移動させるスピニングリールの往復移動装置であって、
    前記凹部に一部が収納されかつ前記スプール軸と平行に前記リール本体に配置された第1ガイド軸と、
    前記凹部と対向する位置に形成され前記第1ガイド軸の三方を覆うガイド溝を有し、前記スプール軸が少なくとも軸方向移動不能に装着されたスライダと、
    前記ハンドルの回転に連動して前記スライダを前後移動させる移動機構と、
    を備えたスピニングリールの往復移動装置。
  2. 前記第1ガイド軸と間隔を隔てて平行に配置された第2ガイド軸をさらに備える、請求項1に記載のスピニングリールの往復移動装置。
  3. 前記移動機構は、
    前記ハンドルとともに回転するピニオンギアの回転に連動して回転する従動ギアと、
    前記従動ギアが先端に回転不能に装着され、前記スプール軸と平行に配置され外周面に交差する螺旋状溝が形成された螺軸とを有し、
    前記スライダは、前記螺旋状溝に係合して前記スライダを前後移動させる係合部材を有する、請求項1又は2に記載のスピニングリールの往復移動装置。
  4. 前記移動機構は、前記ピニオンギアに噛み合う大径ギアと、前記大径ギアと同芯に配置され前記従動ギアに噛み合う小径ギアとをさらに有する、請求項3に記載のスピニングリール往復移動装置。
  5. 前記小径ギアは、前記大径ギアの後方に配置されている、請求項4に記載のスピニングリールの往復移動装置。
  6. 前記スライダは、前記スプール軸の後端部を側方から回転不能かつ軸方向移動不能に固定する固定ネジを有する、請求項1から5のいずれかに記載のスピニングリールの往復移動装置。
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