JP2005191101A - 磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】 実現的なコストで製造することができる単純な素子構造を有すると共により高い磁気抵抗変化率を有する磁気抵抗効果素子、及びそうした磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】 第1の強磁性層11である自由層1と、第2の強磁性層21である固定層2と、自由層1と固定層2との間に設けられた1又は2以上のナノ接合部3とを有し、そのナノ接合部3が、酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属を含むことにより、上記課題を解決した。このとき、ナノ接合部3を構成する材料が、Fe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属、又は、NiFeSb、NiMnSb、PtMnSb及びMnSbから選ばれる半金属であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッドに関し、更に詳しくは、BMR(Ballistic Magneto Resistance)効果を有する磁気抵抗効果素子及び磁気ヘッドに関するものである。
巨大磁気抵抗効果(GMRという。Giant Magnetoresistance effect)は、強磁性層/非磁性層/強磁性層からなる積層構造の面内に電流を流した場合に発現する大きな磁気抵抗変化を示す現象である。このGMRを持つ磁気抵抗効果素子については、さらに大きな磁気抵抗変化率(MR比という。)の発現を求めて活発に研究がなされてきた。現在まで、強磁性トンネル接合や電流を積層構造に対して垂直方向に流すCPP(Current Perpendicular to Plane)型MR素子が開発され、磁気センサーや磁気記録の再生素子として有望視されている。
磁気記録技術の分野においては、記録密度の向上により記録ビットの縮小化が進められ、その結果として十分な信号強度を得ることが難しくなりつつある。このため、より感度の高い磁気抵抗効果を示す材料が求められ、大きな磁気抵抗変化率を示す素子の開発が要請されている。
最近、100%以上の磁気抵抗効果を示すものとして、2つの針状のニッケル(Ni)を付き合わせた「磁気微小接点」が報告されている(例えば、非特許文献1を参照)。その磁気微小接点は、針状に加工した2つの強磁性体又は三角形状に加工した2つの強磁性体を角付き合わせて作製されている。さらにごく最近、2本の細いNiワイヤをT字に配置し、電着法を用いて接触部に微小コラムを成長させた磁気微小接点が開示されている(例えば、非特許文献2を参照)。こうした素子が発現する極めて高いMR比は、磁化の向きが反並行である2つの強磁性層間に形成された磁気微小接点に存在する磁区のスピントランスポートに起因するものと考えられている。こうした特性を有する磁気微小接点を利用した磁気抵抗効果素子は、その磁気微小接点で電子が不純物などの散乱を受けずに(ballistic に)通過していると考えられることから、Ballistic Magneto Resistance素子(BMR素子)と呼ばれている。
さらに、最近、こうした磁気微小接点を有する磁気抵抗効果素子についても報告されている。例えば、下記特許文献1には、第1の強磁性層/絶縁層/第2の強磁性層とからなり、絶縁層の所定位置に第1の強磁性層と第2の強磁性層とが接続される最大幅が20nm以下の開口を有する孔が設けられた磁気抵抗効果素子が報告されている。また、下記特許文献2には、狭窄部を介して相互に連結された2つの磁性層を有し、その狭窄部の幅が100nm程度の磁気抵抗効果素子が報告されている。
また、下記非特許文献3には、こうしたBMR素子の磁気抵抗効果についての理論的な考察が記載されている。この非特許文献3には、磁気抵抗変化率(MR比)が次式で与えられることが提案されている。式中、F(P,t)はナノ接合部内に形成される磁壁による電子の反射確率を示しており、0〜1の範囲内の値をとる。また、Pはナノ接合部を構成する材料が持つ電子のスピン分極率を示しており、0〜1の範囲内の値をとる。また、tは磁壁の厚さを示している。提案された下記の式1からも分かるように、ナノ接合部を構成する材料が持つ電子のスピン分極率を高めることにより高い磁気抵抗変化率(MR比)を得ることができる。
Figure 2005191101
N. Garcia, M. Munoz, and Y. -W. Zhao, Physical Review Letters, vol.82, p2923(1999) N.Garcia et al., Appl.Phys.Lett., vol.80, p1785(2002) G.Tatara et al., Physical Review Letters, vol.83(10), p2030(1999) 特開2003−204095号公報 特表平11−510911号公報
上述したようなBMR素子の磁気ヘッドへの実用化を考慮した場合には、特性面においてはより高い磁気抵抗変化率(MR比)を有することが要求されると共に、実現的なコストで製造できることが要求される。
しかしながら、現在まで報告されているBMR素子は特性面を重視して開発されているので、複雑な素子構造を伴っているものが多く、実現的なコストで製造できるか否かについては疑問である。さらに、上記の非特許文献3に記載の考察より、高い磁気抵抗変化率を得るためには、ナノ接合部を構成する材料が持つ電子のスピン分極率を1に近づけることが有効であろうと考えられるが、実現的なコストで製造可能な単純な素子構造を伴うBMR素子に対する具体的な手段については、現在まで提案されていない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、実現的なコストで製造することができる単純な素子構造を有すると共により高い磁気抵抗変化率を有する磁気抵抗効果素子を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、そうした磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘッドを提供することにある。
上記第1の目的を達成する本発明の磁気抵抗効果素子は、第1の強磁性層である自由層と、第2の強磁性層である固定層と、前記自由層と前記固定層との間に設けられた1又は2以上のナノ接合部とを有し、当該ナノ接合部が、酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属を含むことを特徴とする。
この発明によれば、自由層と固定層との間に設けられたナノ接合部が、酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属を含むので、ナノ接合部における電子のスピン分極率が1に近づき、その結果、高い磁気抵抗変化率(MR比)を実現することができる。また、そうしたナノ接合部が第1の強磁性層である自由層と第2の強磁性層である固定層との間に設けられているので、本発明の磁気抵抗効果素子は実用性に優れた単純な構造であり、実現的なコストで製造することが可能である。
本発明の磁気抵抗効果素子は、上記磁気抵抗効果素子において、(i)前記ナノ接合部を構成する材料が、Fe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属、又は、NiFeSb、NiMnSb、PtMnSb及びMnSbから選ばれる半金属であることが好ましく、また、(ii)前記第1の強磁性層及び前記第2の強磁性層が、Fe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属で形成されていることが好ましい。
これらの発明によれば、ナノ接合部の構成材料、第1の強磁性層の構成材料及び第2の強磁性層の構成材料が上記の中から選択されて構成されるので、実現的なコストで製造することができると共により高い磁気抵抗変化率を有する磁気抵抗効果素子を提供することができる。
本発明の磁気抵抗効果素子は、上記磁気抵抗効果素子において、前記非金属が、前記ナノ接合部と前記自由層との界面及び/又は前記ナノ接合部と前記固定層との界面に存在していることに特徴を有する。
この発明においては、例えばナノ接合部に拡散させる非金属を含む非金属化合物をナノ接合部と自由層及び/又は固定層との界面に設けたシンプルな構造を形成した後に拡散処理等を施すことにより、ナノ接合部には拡散等により非金属が含まれ且つ、ナノ接合部と自由層との界面及び/又はナノ接合部と固定層との界面にも非金属が存在した態様となる。本発明は、こうした構成とすることにより、高いMR比を有すると共に実現的なコストの磁気抵抗効果素子を提供できる。
本発明の磁気抵抗効果素子は、上記磁気抵抗効果素子において、前記非金属、又は前記非金属を含む非金属化合物が、前記ナノ接合部を構成する結晶粒の粒界部に存在していることに特徴を有する。
この発明によれば、非金属をナノ接合部を構成する結晶粒の粒界部に存在させることにより、そのナノ接合部における電子のスピン分極率を1に近づけることができ、その結果、高い磁気抵抗変化率(MR比)を実現することができる。
上記第2の目的を達成するための本発明の磁気ヘッドは、上述した本発明の磁気抵抗効果素子を有することを特徴とする。
この発明によれば、上述した本発明の磁気抵抗効果素子が、実現的なコストで製造することができる単純な素子構造を有すると共により高い磁気抵抗変化率を有するので、高い磁気抵抗変化率を有する磁気ヘッドを実現的なコストで製造することが可能である。
以上説明したように、本発明の磁気抵抗効果素子によれば、ナノ接合部における電子のスピン分極率が1に近づくので、高い磁気抵抗変化率(MR比)を実現することができる。また、本発明の磁気抵抗効果素子は実用性に優れた単純な構造であるので、実現的なコストで製造することが可能である。
また、本発明の磁気ヘッドによれば、安定性や感度の高い磁気抵抗効果素子を用いるので、安定性に優れた高性能な磁気ヘッドを提供できる。
以下、本発明の磁気抵抗効果素子及びその磁気抵抗効果素子を備えた磁気ヘッドについて、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明の範囲は制限されない。
(磁気抵抗効果素子)
図1は、本発明の磁気抵抗効果素子の一例を示す積層方向の断面図であり、図2は、本発明の磁気抵抗効果素子の他の一例を示す積層方向の断面図である。
図1に示す本発明の磁気抵抗効果素子10は、第1の強磁性層11である自由層1と、第2の強磁性層21である固定層2と、自由層1と固定層2との間に設けられた1又は2以上のナノ接合部3とを有している。すなわち、この磁気抵抗効果素子10は、1又は2以上のナノ接合部3を挟むように自由層と1と固定層2とが配置されている。さらに、この磁気抵抗効果素子10は、固定層2上であってナノ接合部3側の反対側に、反強磁性層5を有している。
また、図2に示す本発明の磁気抵抗効果素子20は、自由層1が2つの強磁性層11,12を含んでおり、かつ、固定層2が2つの強磁性層21,22を含んでいる点において、上述の図1に示した磁気抵抗効果素子と異なっている。さらに、この磁気抵抗効果素子20においては、固定層2を構成する2つの強磁性層21,22の間に非磁性層23が設けられている。
(ナノ接合部)
ナノ接合部3は、Fe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属、又は、NiFeSb、NiMnSb、PtMnSb及びMnSbから選ばれる半金属で主に形成されている。これらの材料は、スピン分極率がいずれも0.5以上の強磁性材料であり、それぞれの材料のスピン分極率は以下の通りである。
Fe(スピン分極率:0.5)、Ni(スピン分極率:0.8)、Co(スピン分極率:0.8)、NiFe(スピン分極率:0.6〜0.8)、CoFe(スピン分極率:0.6〜0.8)、CoFeNi(スピン分極率:0.6〜0.8)、NiFeSb(スピン分極率:0.7〜0.8)、NiMnSb(スピン分極率:0.7〜0.8)、PtMnSb(スピン分極率:0.7〜0.8)、MnSb(スピン分極率:0.7〜0.8)
本発明の磁気抵抗効果素子は、上記材料で主に構成されたナノ接合部3が、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)及び塩素(Cl)の群から選ばれる1又は2以上の非金属を含んでいることに特徴がある。本発明の磁気抵抗効果素子は、ナノ接合部3がこうした非金属を含むので、非金属を含有しないものに比べて、ナノ接合部3を主に構成する強磁性金属又は強磁性半金属の電子のスピン分極率を1に近づけることができる。例えば、スピン分極率が0.6〜0.8のNiFe中に酸素を最大10原子%含有させることにより、そのスピン分極率は約0.9となり、1に近づけることができる。スピン分極率が1に近づいた構成材料からなるナノ接合部3は、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗変化率(MR比)を高めるように作用する。なお、非金属を含有させることによりナノ接合部3の構成材料のスピン分極率が1に近づくのは、非金属のスピンキャリヤのエネルギーバンドがフェルミレベルの近傍にバンドギャップを持っているからである。こうしたことは、Tataraらが提案した上述の式1からも理解されるように、磁気抵抗効果素子の磁気抵抗変化率(MR比)を高めることができる。
含有させる非金属の種類は、ナノ接合部3の構成材料の種類によって上記の中から適宜選択されるが、ナノ接合部3の構成材料のスピン分極率を1に近づけて高い磁気抵抗変化率(MR比)を示すものが適宜選択されることが望ましい。元素自身の持つスピン分極率の観点から、特に酸素を含有させることが好ましい。また、ナノ接合部3中の非金属の含有量についても、ナノ接合部3の構成材料のスピン分極率を1に近づけて高い磁気抵抗変化率(MR比)を示す量が適宜選択されるが、通常、1原子%〜30原子%の範囲内となる。
ナノ接合部3の構成材料中に含まれる非金属は、ナノ接合部3内での電子の散乱を増すように作用するので、比抵抗の増加にも寄与することができる。この比抵抗の増加についても、酸素が好ましく選択される。
次に、ナノ接合部3の寸法(スケール)について説明する。
図3は、図1及び図2に示す磁気抵抗効果素子10,20を構成するナノ接合部3の拡大図である。本発明において、ナノ接合部3の幅方向(積層方向に直交する方向)の長さd1は、フェルミ長以下の長さになっている。このナノ接合部3は、図1及び図2に示す磁気抵抗効果素子10,20の面内方向(積層方向に直交する面を構成する2次元方向)に現れる形状として、円形、楕円形、角形(三角形、四角形、等々)又はそれらに近似する形状で形成される。そのため、上記の幅方向の長さd1とは、言い換えれば、図1に示す磁気抵抗効果素子10における「ナノ接合部3の面内方向の最大長さd1」と規定できる。従って、本発明においては、その最大長さd1がフェルミ長以下の長さになっている。
ナノ接合部3の幅方向の長さd1であるフェルミ長は、材料固有の値であり、ナノ接合部3を形成する強磁性材料により異なるが、多くの強磁性材料は60nm〜100nm程度であるので、「フェルミ長以下」とは、「100nm以下」、乃至「60nm以下」と規定することができる。フェルミ長の具体例としては、例えばNiは約60nmであり、Coは約100nmである。
ナノ接合部3の幅方向の長さd1は、平均自由工程以下であることが更に好ましい。平均自由工程も材料固有の値であり、ナノ接合部3を形成する強磁性材料により異なるが、多くの強磁性材料は5nm〜15nm程度であるので、「平均自由工程以下」とは、「15nm以下」、乃至「5nm以下」と規定することができる。平均自由工程の具体例としては、例えばNiFeは約5nmであり、Coは約12nmである。
一方、ナノ接合部3を挟むように形成されている自由層1と固定層2との間隔(すなわち、図3に示すように、ナノ接合部3の積層方向(高さ方向)の長さd2のことである。)も、上記の幅方向の長さd1と同様に、フェルミ長以下であることが好ましく、平均自由工程以下であることが更に好ましい。
ナノ接合部3の幅方向の長さd1及び積層方向の長さd2がフェルミ長を超えた寸法である場合は、磁化が反並行の場合にナノ接合部3の磁壁は非常に厚くなり、そのナノ接合部3を通過する電子はスピン情報を保つことが難しくなる。その結果として、磁化の方向の変化に起因した磁気抵抗効果が得られ難くなることがある。本発明においては、その寸法がフェルミ長以下、特にスピン情報をよく保つことができる点で効果のある平均自由工程以下であることが望ましい。
ナノ接合部3の幅方向の長さd1及び積層方向の長さd2がフェルミ長以下になると、そのナノ接合部3が極薄磁壁の発生部となり、そのナノ接合部3を挟む態様で設けられている自由層1と固定層2との間の相対的な磁化の配置関係を変化させることができる。これにより自由層1と固定層2との間の電気抵抗が変化する。本発明の磁気抵抗効果素子の場合、基本的に、磁場印加方向を変えても電気抵抗が磁場により減少する磁場領域が存在することから、ここで発生する磁気抵抗効果は、ナノ接合部3の部分で形成された磁壁により発生する磁気抵抗効果であるといえる。ここで、ナノ接合部3の磁壁は、磁化方向を異にする2つの部分(ナノ接合部3を挟むように配置される自由層1側の強磁性層11と固定層2側の強磁性層21)の遷移領域として作用する。そして、磁化方向及び印加磁場の大きさに応じて大きな磁気抵抗効果が発生する。
以上説明したように、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)及び塩素(Cl)の群から選ばれる1又は2以上の非金属を含むナノ接合部3を備えた本発明の磁気抵抗効果素子は、ナノ接合部における電子のスピン分極率を1に近づけることができるので、大きな磁気抵抗変化率を示す。なお、磁気抵抗変化率とは、MR比(△R/R)のことであり、磁界強度が充分強いときの電気抵抗Rと、印加磁場を変化させたときの電気抵抗変化ΔRとの比で定義されている。
ナノ接合部3の周囲、すなわち自由層1と固定層2との間に設けられた1又は2以上のナノ接合部3以外の部位は、非磁性層4で形成されている。その非磁性層4は、例えば酸化アルミニウムや酸化ケイ素などの酸化物や、窒化ケイ素などの窒化物等の絶縁材料で形成される。その非磁性層の積層方向の長さは、上述したナノ接合部3の積層方向の長さd2と同じ長さで形成される。
次に、1又は2以上のナノ接合部3を挟むように配置される強磁性層11,21について説明する。
1又は2以上のナノ接合部3を挟むように配置される強磁性層11,21とは、自由層1のナノ接合部側に配置される強磁性層(第1の強磁性層11という。)と、固定層2のナノ接合部側に配置される強磁性層(第2の強磁性層12という。)のことである。本発明においては、これらの強磁性層11,21がスピン分極率0.5以上の強磁性材料で形成されている。そうした強磁性材料としては、各種の強磁性材料を用いることが可能であるが、上記のナノ接合部3を構成する強磁性材料、例えばFe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属が好ましく用いられる。なお、ナノ接合部3を形成する材料と、そのナノ接合部3に隣接する強磁性層11,21を形成する材料とが同じ場合には、単一材料で成膜とエッチングを行うことや、グラニュラー構造の成膜技術を用いることができるので、作製が比較的容易になる。
本発明の磁気抵抗効果素子10,20は、そうしたナノ接合部3が第1の強磁性層11と第2の強磁性層21との間に設けられているので、実用性に優れた単純な構造であり、実現的なコストで製造することが可能である。
次に、ナノ接合部3に非金属を含有させる方法について説明する。
酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属は、ナノ接合部3の成膜時に含有させることができる。例えば、ナノ接合部の構成材料である上記の強磁性材料を成膜する際に酸素や窒素等を含有させてスパッタリングを行うことにより、ナノ接合部3の成膜と同時に非金属を含有させることができる。
また、非金属は、ナノ接合部3を成膜した後に含有させることもできる。例えば、ナノ接合部3を成膜した後に、酸素雰囲気や窒素雰囲気等の非金属雰囲気中でアニール(熱処理)することにより、ナノ接合部3内に非金属を熱拡散させることができる。
図4は、ナノ接合部に非金属を含有させる方法の一例を示す説明図である。図4において、ナノ接合部3と自由層1との界面、及び、ナノ接合部3と固定層2との界面には、酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属を有した非金属化合物を含む層6,6が形成されている。この層6,6は、非金属化合物からなるものであってもよいし、自由層1や固定層2を構成する強磁性層(11,21)の成膜時に非金属を多く含有させた層であってもよい。本発明の磁気抵抗効果素子においては、図4に示す態様に形成した後にアニールすることによって、その層6,6に含まれる非金属を熱拡散等の手段によりナノ接合部3内に含有させることができる。拡散等の手段を施した後においては、ナノ接合部3と自由層1及び/又は固定層2との界面には、ナノ接合部3に拡散させる非金属が存在している。
このように、ナノ接合部3と自由層1及び/又は固定層2との界面に非金属化合物を含む層6,6を設けたシンプルな構造を形成した後に拡散処理等を施すことにより、ナノ接合部3には拡散等により非金属が含まれ且つ、ナノ接合部3と自由層1との界面及び/又はナノ接合部3と固定層2との界面にも非金属が存在した態様となる。本発明は、こうした構成とすることにより、高いMR比を有すると共に実現的なコストの磁気抵抗効果素子を提供できる。
図5は、非金属32がナノ接合部3aの構成材料31中に局在化せずに含有されている態様の一例を示す模式図であり、図6は、非金属がそのままの原子状態で、又は非金属を含む非金属化合物の状態で、ナノ接合部3bを構成する結晶粒33の粒界部34に存在している態様の一例を示す模式図である。非金属がナノ接合部内にいずれの態様で含有されるかについては、ナノ接合部の構成材料と非金属の種類により異なる。
こうして得られた磁気抵抗効果素子においては、酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属が、ナノ接合部3と自由層1との界面及び/又はナノ接合部3と固定層2との界面に形成された層6,6から拡散することによりナノ接合部3に含まれるので、ナノ接合部3における電子のスピン分極率が1に近づき、その結果、高い磁気抵抗変化率(MR比)を実現することができる。また、ナノ接合部3に拡散させる非金属を含む非金属化合物がナノ接合部3と自由層1及び/又は固定層2との界面に設けられたシンプルな構造形態とすることができ、さらにその後に拡散させて非金属がナノ接合部3に含まれる磁気抵抗効果素子とすることができるので、高いMR比を有した磁気抵抗効果素子を、実現的なコストで製造することができる単純な素子構造及び工程により得ることができる。
また、ナノ接合部3を電子ビーム露光等のナノリソグラフィを用いて作製したり、非金属を結晶粒として又は局在化した状態で発現することができる通常のスパッタリングや蒸着等を用いて作製することも可能である。
(自由層)
自由層(フリー層とも呼ばれる。)1は、記録媒体の磁化転移領域から発生する磁界に感応して磁化が回転又は反転する作用を有する層であり、その容易軸の方向を媒体と平行に規制しておくことが好ましい。この自由層1は、図2に示したように、2つの強磁性層11,12で形成されることが望ましく、それぞれの層は、通常0.5〜5nm程度の厚さで形成される。それらの強磁性層11,12同士は、強磁性結合状態又は反強磁性結合状態で設けられている。
なお、2つの強磁性層11,12が強磁性結合を呈する場合は、ナノ接合部3から離れた位置に配置される強磁性層12を分極率の高い材料で形成し、ナノ接合部3に隣接して設けられた強磁性層11を磁歪の小さい軟磁性材料で形成することができる。こうした組合せで形成することにより、高感度と広い線形動作を確保することができるという効果がある。一方、2つの強磁性層11,12が反強磁性結合を呈する場合は、2つの強磁性層11,12の間に非磁性層(図示しない)が設けられる。こうした構造により、2つの強磁性層11,12は、非磁性層を介して反並行に結合する。そのため、自由層1に含まれる2つの強磁性層11,12の磁化が安定するので、層の側端面から磁界が漏洩せず、素子全体の安定性を向上させることができる。このときの非磁性層は、2つの強磁性層11,12の交換結合の度合いを調整する層であり、例えば、Ru,Rh,Ir,Cu,Ag,Au及びそれらの合金からなる群から選択される材料で形成されている。また、反強磁性結合を呈する場合の強磁性層11,12としては、CoFe,NiFe等を挙げることができる。
(固定層)
固定層(ピン層ともいう。)2は、図2に示したように、2つの強磁性層21,22で形成されることが望ましい。こうした固定層2において、それらの強磁性層21,22同士は、非磁性層23を介して形成される。
固定層2を好ましく構成する2つの強磁性層21,22としては、前記したスピン分極率が0.5以上の各種の強磁性材料を用いることが可能である。この場合において、2つの強磁性層21,22は、同一の材料で形成しても異なる材料で形成してもよい。それぞれの層21,22は、通常2〜10nm程度の厚さで形成される。
強磁性層21,22同士の間に挟まれる非磁性層23は、Ru,Rh,Ir,Cu,Ag,Au及びそれらの合金からなる群から選択される材料で形成され、通常0.5〜3nm程度の厚さで形成される。こうした非磁性層23により仕切られる2つの強磁性層21,22は、磁化の容易軸が反並行に結合している。こうした非磁性層23の作用により、2つの強磁性層21,22の磁化が安定する。その結果、層の側端面から磁界が漏洩しないので、素子全体の安定性を向上させることができる。
次に、反強磁性層5について説明する。
本発明においては、固定層2上であって、ナノ接合部3が設けられている側のは反対側に、反強磁性層5を設けることが好ましい。反強磁性層5の形成材料としては、PtMn,IrMn,PtPdMn及びFeMnの群から選択されるいずれか1の材料が好ましく、通常2〜10nm程度の厚さで形成される。こうした反強磁性層5を設けたことにより、強い交換結合が誘起され、固定層2として作用する強磁性層の磁化の容易軸を固定することができる。その結果、固定層2の磁化が強く固定されるので、素子全体の安定性を向上させることができる。
以上、磁気抵抗効果素子について図1及び図2に基づいて説明したが、本発明の磁気抵抗効果素子は、ボトムタイプ、トップタイプ又はデュアルタイプの積層構造のいずれの形態をとっていてもよい。すなわち、本発明の磁気抵抗効果素子は、自由層1をなす強磁性層11,12と、固定層2をなす強磁性層21,22とが上下反対に構成されていてもよい。このように構成することにより、得られた磁気抵抗効果素子の感度が向上し、磁区制御が容易となる。
また、本発明の磁気抵抗効果素子においては、自由層をなす強磁性層及び固定層をなす強磁性層は、それら自身が電極として作用し、あるいはそれらに接続された電極が別途設けられる。これら電極間に電流を通電した場合に得られる自由層及び固定層の間の電気抵抗は、それらの相対的な磁化配置により変化する。さらに、本発明の磁気抵抗効果素子において、ナノ接合部3を挟む2つの強磁性層11,21は、磁区制御が容易なように層状の平面を有するので、磁化分布状態を揃えることができる。ただし、2つの強磁性層11,21は、必ずしも厳密に平坦な層である必要はなく、多少の凹凸面又は湾曲面を有していてもよい。またさらに、本発明においては、1又は2以上のナノ接合部3、すなわち単一の又は複数のナノ接合部3が形成されているような態様としてもよい。なお、本発明の磁気抵抗効果素子においては、自由層をなす強磁性層の磁化の向きと固定層をなす強磁性層の磁化の向きとのなす角度が90°又は180°に構成されていることが好ましい。これにより、感度が向上し、線形動作が容易となる。
以上説明したように、本発明の磁気抵抗効果素子によれば、ナノ接合部における電子のスピン分極率が1に近づくので、高い磁気抵抗変化率(MR比)を実現することができる。また、本発明の磁気抵抗効果素子は実用性に優れた単純な構造であるので、実現的なコストで製造することが可能である。
(磁気ヘッド)
本発明の磁気ヘッドは、上述した磁気抵抗効果素子を用いることで高い磁気抵抗変化率を発生することができるため、大きな再生感度をもっている。
図7は、本発明の磁気抵抗効果素子を磁気再生素子として用いる磁気ヘッドの一例を示す模式図である。図7に示す磁気ヘッド50は、磁気抵抗効果素子10の膜面を記録媒体56に対して垂直に配置している。ここで、ナノ接合部3は、磁気抵抗効果素子10の中心から記録媒体56に近づく方向に配置されている。記録媒体56からの信号磁界は、記録媒体56からの距離が短くなるほど大きくなるため、そうした位置にナノ接合部3を配置するように構成された磁気ヘッド50は、磁化を感受する自由層1の磁界検出効率が大きくなるという効果がある。
図7では、本発明の磁気抵抗効果素子10のうち、自由層1、固定層2及びその間に設けられるナノ接合部3を主な構成として便宜的に表している。この図7において、符号51と符号52は、磁気抵抗効果素子10に設けられた電極を示し、符号53と符号54はシールド部材を表し、符号55はセンス電流を表している。また、図7においては、記録媒体として水平磁化膜を例示したが、垂直磁化膜であってもよい。
図8は、図7に表した磁気ヘッド50の構造を記録媒体56の側から表した断面構造の一例を示す模式図である。図8に示すように、磁気ヘッド50は、自由層1と、固定層2と、両層に挟まれたナノ接合部3とを少なくとも有する磁気抵抗効果素子10が設けられている。ここで、固定層2に隣接するように反強磁性層5が設けられ、磁気抵抗効果素子10の両側には電極51,52が設けられている。また、図8を正面視した場合の左右には、一対の永久磁石層57,57を設けてもよい。
例えば、図8は、記録媒体の側から表した磁気抵抗効果素子10の構造であり、図8の下方のシールド部材53から上方のシールド部材54に向かって、電極51、自由層1、ナノ接合部3と非磁性層4、固定層2、反強磁性層5、及び電極52、の順で配置されている。一対の永久磁石層57,57としては、CoPtが配置されている。なお、符号58は、絶縁層である。
この図8に示す磁気抵抗効果素子10において、その幅は、20〜100nmの範囲であり、各層の膜厚は、使用する記録密度や要求感度に応じて、0.5〜20nmの範囲で最適化され、又、個数が1又は2以上のナノ接合部3は、2〜20nmの寸法で形成される。
本発明の磁気抵抗効果素子の一例を示す断面図である。 本発明の磁気抵抗効果素子の他の一例を示す断面図である。 図1のナノ接合部の拡大断面図である。 ナノ接合部に非金属を含有させる手段の一例を示す断面図である。 ナノ接合部における非金属の含有態様の一例を示す模式図である。 ナノ接合部における非金属の含有態様の他の一例を示す模式図である。 本発明の磁気抵抗効果素子を磁気再生素子として用いる磁気ヘッドの一例を示す模式図である。 本発明の磁気ヘッドの他の一例を示す構成図である。
符号の説明
1 自由層
2 固定層
3,3a,3b ナノ接合部
4 非磁性層
5 反強磁性層
6 非金属化合物を含む層
10,20 磁気抵抗効果素子
11 自由層を構成する強磁性層
21 固定層を構成する強磁性層
31 ナノ接合部の構成材料
32 ナノ接合部に含まれる非金属
33 ナノ接合部の結晶粒
34 ナノ接合部の結晶粒界部に存在する非金属
50 磁気ヘッド
51,52 電極
53,54 シールド部材
55 センス電流
56 記録媒体
57 永久磁石層
58 絶縁層

Claims (6)

  1. 第1の強磁性層である自由層と、第2の強磁性層である固定層と、前記自由層と前記固定層との間に設けられた1又は2以上のナノ接合部とを有し、当該ナノ接合部が、酸素、窒素、硫黄及び塩素の群から選ばれる1又は2以上の非金属を含むことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記ナノ接合部を構成する材料が、Fe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属、又は、NiFeSb、NiMnSb、PtMnSb及びMnSbから選ばれる半金属であることを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記第1の強磁性層及び前記第2の強磁性層が、Fe、Ni、Co、NiFe、CoFe及びCoFeNiから選ばれる強磁性金属で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記非金属が、前記ナノ接合部と前記自由層との界面及び/又は前記ナノ接合部と前記固定層との界面に存在していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 前記非金属、又は前記非金属を含む非金属化合物が、前記ナノ接合部を構成する結晶粒の粒界部に存在していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果素子を有することを特徴とする磁気ヘッド。
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