JP2005189655A - マスク検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マスクパターンに含まれる擬似欠陥の検出を抑制し、実欠陥を確実に検出しすることによって、迅速なパターン検査を行うことが出来るマスク検査方法を提供する。
【解決手段】 マスク検査装置10は、検査対象パターンを撮像して得られた検査対象データと、基準パターンデータとを比較して、検査対象パターンを検査する。マスク検査装置10は、基準パターンデータに、ウエハシミュレーションに基づいて検査アルゴリズム及び検査感度を含む検査情報を生成する検査情報生成部12と、この検査情報を基準図形データに付加して検査情報付き基準図形データを生成する変換部13と、検査情報付き基準図形データに付加された検査情報に基づいて、各ピクセル毎の基準図形データと検査対象パターンデータとを比較して検査対象パターンデータの良否を判定する欠陥判定部16とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マスク検査方法に関し、更に詳しくは、マスクやレチクル上のパターンの欠陥の有無を判定するために好適なマスク検査方法に関する。
従来、マスクやレチクル上のパターン(以下、マスクパターンと呼ぶ)を検査する方法として、マスクパターンを撮像して得られた検査対象データと、CADなどに格納されているマスクの電子線直接描画用の設計データ(EBデータ)とを比較することにより、欠陥を検出する方法が採られている。
ここで、従来の一般的なマスク検査装置を図12に示す。マスク検査装置30は、検査部31、変換部32、レンダリング部33、比較部34、欠陥判定部35、及びレビュー部36から構成される。
検査部31では、検査対象のマスクパターンを撮像し、ビットマップ形式の検査対象データを生成し、比較部34へ送出する。変換部32は、EBデータを受信し、高さ、幅、及び解像度等を有する基準図形データに変換する。変換部32は、変換した基準図形データをレンダリング部33に送出する。レンダリング部33は、基準図形データをビットマップ形式のデータに展開しつつ、検査部31におけるスキャン状況に応じて、順次に比較部34に送出する。
比較部34では、図13に示すように、検査部31から受信した検査対象データ37Aと、レンダリング部33から受信したビットマップデータ38Aとを順次に比較し、その差分値を欠陥判定部35に送出する。同図中、符号37は撮像される検査対象のマスクパターンを、符号38は基準図形データを示している。欠陥判定部35では、送られてくる各差分値に対して、欠陥を検出する上での判断基準となるしきい値が予め設定されている。欠陥判定部35は、比較部34から送られてきた差分値をしきい値と比較し、差分値がしきい値よりも大きい場合は欠陥と判定し、欠陥の座標情報と欠陥附近のイメージデータとを保存する。次いで、所定の検査エリアについて、検出された欠陥の座標情報とイメージデータとをレビュー部36へ送出する。
レビュー部36は、欠陥判定部35から受信した、検出された欠陥の座標情報とイメージデータとに基づいて、イメージ画面を表示する。このイメージ画面を目視により参照しながら、欠陥の種別や半導体チップへの影響などについて再度確認を行う。
ところで、マスクパターンに存在する欠陥のサイズが同じであっても、欠陥が存在する位置によって、その欠陥が半導体チップに及ぼす影響度に差があることが知られている。しかし、上述したマスク検査装置を用いた従来のマスク検査方法では、マスクの検査エリアの全てを、同じしきい値で検査するため、半導体チップへの影響が少ない欠陥も多く検出してしまうという問題があり、半導体装置におけるTATの長期化等の原因となっていた。
上記問題を解決するために、例えば、特許文献1のパターン検査装置では、複数のマスクパターンを重ね合わせ、複数のマスクパターンの重なり領域及びその近傍を高精度の検査が必要な選択エリアとして設定し、選択エリアと非選択エリアとの間で異なるしきい値を用いて欠陥を判定している。
また、特許文献2のレチクル外観検査装置、特許文献3の目視検査及び照合システムでは、検査対象データ及び基準図形データに対してそれぞれ、ウエハシミュレーションを行い、両データについて、ステッパの光学系を通してパターン被転写体上に照射される光強度分布に基づいて、被転写体に転写されるパターンを予測したウエハシミュレーションデータを得る。次いで、検査対象データ及び基準図形データについてのウエハシミュレーションデータを相互に比較することによって、欠陥検出を行っている。
特開2003−215059号公報 特許第2776416号公報 特表2001−516898号公報
特許文献1のパターン検査装置によれば、選択エリアをきめ細かく検査することが出来る。しかし、同文献では高精度の検査が必要な選択エリアを複数のマスクパターンの重なり領域及びその近傍としているものの、高精度の検査が必要なエリア、即ち欠陥が被転写体上に転写されるパターンへの影響度は、欠陥のサイズが同じであっても、その欠陥が存在するベタ地、スペース、エッジ、及びコーナーなどのパターン形状や、その欠陥が作用する周囲のパターン及び位置関係によって異なる。
図14(a)に、同じサイズの複数の欠陥が存在するマスクパターンを、図14(b)に、図14(a)のマスクパターンを用いて転写されたウエハ等の被転写体上のフォトレジストパターン(PRパターン)をそれぞれ示す。例えば、図14(a)に示すように、ライン状の2本のマスクパターン18A,18Bの間のスペース22に欠陥25Aがある場合には、このマスクパターンが被転写体上に転写された際に、図14(b)に示すようにPRパターン同士の結合26Aが生じ易い。このため、被転写体上に実際に欠陥が発生する可能性が高い。これに対して、図14(a)に示すように、ライン状の1本のマスクパターン18Cの近傍のスペース22に、マスクパターンからの距離が欠陥25Aの場合と同じ欠陥25Bがある場合には、被転写体上に転写された際に、図14(b)に示すように、欠陥近傍のPRパターン18Cの形状変化26Bを伴うものの、欠陥25Aと比べると、被転写体上に実際の欠陥が発生する可能性は低い。
一方、図14(a)に示すように、ライン状の1本のマスクパターン18Cの近傍のスペース22に存在する欠陥25B〜25Dを相互に比較すると、被転写体上に転写された際に、図14(b)の符号26B〜26Dに示すように、欠陥とマスクパターン18Cとの距離が小さいほどPRパターン18Cのエッジの変動が大きく、被転写体上に実際の欠陥が発生する可能性が高い。
また、図14(a)に示すようにマスクパターン18Cのベタ地21に欠陥25Eが存在し、且つ欠陥25Eからマスクパターン18Cのエッジまでの距離が小さい場合には、被転写体上に転写された際に、図14(b)の符号26Eに示すようにPRパターン18Cのエッジの変動が生じ易い。これに対して、図14(a)に示すようにマスクパターン18Cのベタ地21に欠陥25Fが存在し、且つ欠陥25Fからマスクパターン18Cのエッジまでの距離が比較的大きい場合には、被転写体に転写された際に、図14(b)の符号26Fに示すようにPRパターン18Cのエッジの変動は比較的生じ難い。エッジ23やコーナー27に欠陥がある場合には、被転写体に転写された際の様子は、ベタ地21やスペース22に欠陥がある場合とはまた異なる。
従って、被転写体上に欠陥を生じないマスクパターン上の欠陥(擬似欠陥)の検出を抑制し、且つ被転写体上に欠陥を生じるマスクパターン上の欠陥(実欠陥)を確実に検出するためには、複数のマスクパターンの重なり領域及びその近傍を選択エリアとして、高精度で検査するだけでは不十分である。
これに対して、特許文献2のレチクル外観検査装置、特許文献3の目視検査及び照合システムによれば、ウエハシミュレーションによって、マスクパターンが被転写体上に実際に転写された状態を予測して比較を行うので、擬似欠陥の検出を抑制することが出来る。しかし、ウエハシミュレーションデータのマスクパターンは、転写前のマスクパターンと比較して、パターンのエッジラフネスが大きくなり、両者の間でパターン・アライメントを行うことが容易ではない。その結果、ウエハシミュレーションによって生じたエッジラフネスそのものを欠陥として検出する恐れがあった。また、ウエハシミュレーションデータは、ウエハシミュレーションを行う前のデータと比較して画像精度が低く、ウエハシミュレーションの精度を十分に高めなければ、両者を適切に比較することが出来ない。
マスクパターンの検査に際して、マスクパターン上の擬似欠陥や、ウエハシミュレーションによって生じたラフネス等を欠陥として検出すると、検出された擬似欠陥等のレビューに要する時間が必要となり、マスクパターンの検査におけるTATが増大する。
本発明は、上記に鑑み、マスクパターン上の擬似欠陥の検出を抑制し、実欠陥を確実に検出することによって、迅速なパターン検査を行うことが出来るマスク検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1発明に係るマスク検査方法は、レイアウトデータに基づいて作成したマスクパターンに発生した欠陥を検出するマスク検査方法において、
欠陥が、マスクパターンを構成する多数のピクセルの何れのピクセルに位置するかによって、検出すべき欠陥の大きさを指定することを特徴としている。
本発明の第2発明に係るマスク検査方法は、欠陥パターンデータのない第1のレイアウトデータをウエハ上の第1の仮想フォトレジストパターン(PRパターン)データに変換する第1ステップと、
欠陥パターンデータを追加した第2のレイアウトデータをウエハ上の第2の仮想PRパターンデータに変換する第2ステップと、
前記第1の仮想PRパターンデータと前記第2の仮想PRパターンデータとの差分データを検出する第3のステップと、
前記差分データに基づいて前記欠陥パターンデータの欠陥がウエハ上で許容できる欠陥か否かを判定する第4のステップと、
検査対象マスクパターンから得られる実パターンデータと前記第1のレイアウトデータとを照合し、前記第4のステップでの判定結果に基づいて、ウエハ上で許容できる欠陥を擬似欠陥として除外し、ウエハ上で許容できない欠陥を前記検査対象マスクパターンの実欠陥として抽出する第5のステップとを有することを特徴としている。
本発明の第1発明に係るマスク検査方法によれば、マスクパターンを構成するそれぞれのピクセルで必要な検査精度で検査を行うことが出来る。従って、マスクパターン上の擬似欠陥の検出を抑制し、実欠陥を確実に検出することが出来る。このため、多くの擬似欠陥等をレビューすることによって費やす時間が短縮され、迅速なパターン検査を行うことが出来る。本発明の第1発明では、好適には、前記ピクセルのサイズが100nm×100nm以下である。
本発明の第2発明に係るマスク検査方法によれば、前記第4のステップでの判定結果に基づいて、欠陥のウエハ上に転写されるパターンへの影響度に応じた検査精度で検査を行うことが出来る。従って、本発明の第1発明と同様に、マスクパターン上の擬似欠陥の検出を抑制し、実欠陥を確実に検出することが出来る。このため、多くの擬似欠陥等をレビューすることによって費やす時間が短縮され、迅速なパターン検査を行うことが出来る。本発明の第2発明の好適な実施態様では、前記差分データは、ピクセル毎の前記第1仮想PRパターンデータと第2仮想PRパターンデータの差分データである。
本発明の第2発明の好適な実施態様では、前記第2のステップでは、前記欠陥パターンデータにおける欠陥のサイズが所定のサイズに固定される。本実施態様では、好適には、前記第5のステップでは、差分データが大きいピクセルほど、しきい値を小さく設定し、前記実パターンデータと前記第1のレイアウトデータの差分データが前記しきい値より大きいときに実欠陥と判定する。
本発明の第2発明の好適な実施態様では、前記第2のステップでは、前記欠陥パターンデータにおける欠陥のサイズを可変として、前記第5のステップで実欠陥として抽出すべき欠陥の最小サイズを求める。本実施態様では、好適には、前記第4のステップで、ウエハ上で許容できる欠陥と判定されたときに、前記欠陥パターンデータにおける欠陥のサイズを大きくして、前記第2のステップに戻り、前記第4のステップで、ウエハ上で許容できない欠陥と判定されたときに、前記ステップ5に進む。更に、好適には、前記第5のステップでは、前記第4のステップでウエハ上で許容できない欠陥と判定されたときに、前記実パターンデータと前記第1のレイアウトデータの差分データと比較すべき、実欠陥と判定するためのしきい値を設定する。
本発明の第2発明の好適な実施態様では、前記しきい値を、ピクセル毎に5段階に設定する。
本発明の第2発明の好適な実施態様では、前記第4のステップでは、ウエハ上で許容できる欠陥か否かの判定は、前記欠陥パターンデータの欠陥が作用するパターン形状に依存した判定アルゴリズムで行う。本実施態様では、好適には、前記第4のステップでは、ウエハ上で許容できる欠陥か否かの判定は、エッジ、コーナー、ベタ地、及び、スペースに依存した判定アルゴリズムで行う。
本実施態様では、更に好適には、前記第4のステップでは、ベタ地及びスペースに作用する欠陥の判定は、該欠陥の位置におけるピクセルの差分データが実質的にゼロであるか否かによって行い、エッジ及びコーナーに作用する欠陥の判定は、該欠陥の位置におけるピクセルの差分データがゼロよりも大きい所定の値であるか否かによって行う。本実施態様では、更に好適には、前記第4のステップでは、エッジ及びコーナーに作用する欠陥の判定は、差分データが示すパターンレイアウトのずれが7%以内であるか否かによって行う。
以下に、実施形態例を挙げ、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的且つ詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態例に係るマスク検査装置の構成を示すブロック図である。マスク検査装置10は、検査部11、検査情報生成部12、変換部13、レンダリング部14、比較部15、欠陥判定部16、及びレビュー部18を備える。
検査部11は、図3(a)に示す検査対象パターンとなるマスクパターンを撮像し、ビットマップ形式の検査対象データ(実パターンデータ)を生成して、比較部15に送出する。検査対象データは、撮像したマスクパターンの濃淡に応じて、濃い方から、例えば0〜255の階調にデジタル化されたピクセルデータである。このピクセルデータのピクセルのサイズは、比較部15の検査装置で個々の検査対象データと対応する基準図形データとを順次に比較する画素単位及びデータ単位であり、100nm×100nmの矩形が一般的である。
検査情報生成部12は、検査に使用する検査アルゴリズム、及び合否の判定のための検査しきい値を含む検査情報を生成する機能を有する。図2は、検査情報生成部12の構成を示すブロック図である。検査情報生成部12は、欠陥設定部12A、ウエハシミュレーション部(シミュレータ)12B、形状認識部12C、影響レベル判定部12D、アルゴリズム設定部12E、及び感度設定部12Fを備える。
欠陥設定部12Aは、図3(b)に示す受信した設計データ、即ちレイアウトデータ(第1のレイアウトデータ)のマスクパターンに対して、所定サイズの欠陥を各図形パターンに対応して、任意の位置に設定することによって、図3(c)に示す欠陥付きレイアウトデータ(第2のレイアウトデータ)を作成する機能を有する。
ウエハシミュレーション部12Bは、そのマスクパターン用いてフォトレジストを露光した際に、そのフォトレジスト上に形成されるレジストパターンをシミュレーションによって得ることが出来る。
ウエハシミュレーション部12Bには予め、ステッパの光学系パラメータとして、倍率、レンズの開口率NA、検査光のコヒーレンシーσ、及び検査光の波長λ等が入力される。ウエハシミュレーション部12Bは、これらの光学系パラメータを用いて、レイアウトデータ及び欠陥設定部12Aで作成された欠陥付きレイアウトデータのマスクパターンに対して、ウエハシミュレーションを行うことにより、図4(a)に示す基準ウエハシミュレーションデータ(第1の仮想PRパターンデータ)、又は図4(b)に示す欠陥付きウエハシミュレーションデータ(第2の仮想PRパターンデータ)をそれぞれ生成する。ウエハシミュレーションは、例えば「PROLITH」(KLA-Tencor社製)や「Virtual Stepper」(Synopsys社製)等のソフトウェアを用いて行うことが出来る。
形状認識部12Cは、パターン形状認識機能を有し、ウエハシミュレーションデータなどのマスクパターンの各部位の寸法を自動的に検出し、その特徴抽出を行うことが出来る。ここでの寸法とは、例えばマスクのCD(Critical Dimension)である。例えば、図5に示すように、基準ウエハシミュレーションデータや欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンについて、マスクパターン18の幅やスペース22の幅などを、エッジ間の直線距離として、0、30°、45°、60°、及び90°などの方向で検出することが出来る。パターン形状認識は、所定のソフトウェアを用いて行うことも出来る。
形状認識部12Cは、ウエハシミュレーション部12Bで作成された基準ウエハシミュレーションデータ及び欠陥付きウエハシミュレーションデータに対して特徴抽出を行い、マスクパターンの各部位、又は欠陥設定位置近傍の寸法を検出する。形状認識部12Cは、また、パターン形状認識機能によって、マスクパターンの各ピクセルにおけるパターン形状を判別することが出来る。
影響レベル判定部12Dは、形状認識部12Cで得られた欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンのパターン形状、及び欠陥設定位置近傍の寸法などに基いて、各ピクセル毎に影響レベルを判定する。例えば、0〜255の階調データに対して、そのレベルが何段階変化するかを判定する。
アルゴリズム設定部12Eは、形状認識部12Cで得られた各ピクセルに対応するパターン形状に従って、各ピクセルにおける欠陥検出に適用される検査アルゴリズムをそれぞれ選択する。本実施形態例では、ベタ地、スペース、エッジ、及びコーナーのパターン形状に対応して、それぞれベタ地用、スペース用、エッジ用、コーナー用の検査アルゴリズムがそれぞれ選択される。
感度設定部12Eは、欠陥判定を行う際に適用される検査感度を設定する。即ち、影響レベル判定部12Dで判定された影響レベル及びアルゴリズム設定部12Eで選択された検査アルゴリズムに基づいて、各ピクセル毎に、選択した検査アルゴリズムを用いて欠陥判定を行う際に適用される検査感度、即ち検査しきい値を設定する。検査アルゴリズム及び検査感度が検査情報を構成する。
図6は、検査情報生成部12における、検査情報作成処理を示すフローチャートである。先ず、検査情報生成部12が図3(b)に示したレイアウトデータを受信する(ステップS1)。次いで、ウエハシミュレーション部12Bが、受信したレイアウトデータのマスクパターンに対してウエハシミュレーションを行い、図4(a)に示した基準ウエハシミュレーションデータを作成する(ステップS2)。引き続き、形状認識部12Cが予め基準ウエハシミュレーションデータに対して特徴抽出を行い、基準ウエハシミュレーションデータのマスクパターンの各部位の寸法を検出する。また、形状認識部12Cが基準ウエハシミュレーションデータの各ピクセルが、どのパターン形状に対応するかを判別し、アルゴリズム設定部12Eで各パターン形状に対応する検査アルゴリズムを選択する(ステップS3)。なお、検査アルゴリズムは、レイアウトデータ又はEBデータから直接に設定することも出来る。
次に、欠陥設定部12Aが、受信したEBデータのマスクパターンにおける、一のピクセルに対応する位置を欠陥設定位置として選択する(ステップS4)。次いで、欠陥設定部12Aは、レイアウトデータのマスクパターンに欠陥を設定することにより、図3(c)に示した欠陥付き・レイアウトデータを作成する(ステップS5)。ここで、ベタ地やスペースにおいては正方形状のドットやピンホール等の孤立欠陥を、エッジには正方形状の凸部又は凹部から成るエッジ欠陥をそれぞれ設定する。欠陥サイズは例えば50nm×50nmと固定し、欠陥の中心がピクセルの中心座標と一致するように設定する。
次いで、ウエハシミュレーション部12Bが、欠陥付きレイアウトデータのマスクパターンに対して、ウエハシミュレーションを行い、図4(b)に示した欠陥付きウエハシミュレーションデータを作成する(ステップS6)。なお、図3(c)及び図4(b)中には複数の欠陥が示されているが、本実施形態例ではステップS4〜S9の1フローについて、図3(c)のマスクパターンに1つずつ設定される。
次に、影響レベル判定部12Dは、欠陥付きウエハシミュレーションデータと基準ウエハシミュレーションデータとの間で、マスクパターンの欠陥設定位置近傍の寸法の差分値を計算する。図4(c)に図4(b)に示した欠陥付きウエハシミュレーションデータと図4(a)に示した基準ウエハシミュレーションデータとの間のマスクパターンの差分パターンを示す。次いで、計算された差分値の大小に応じて、影響レベルを最高、高、中、低、及び最低の5段階で設定する(ステップS7)。この場合、差分値が大きいほど、大きい影響レベルを設定する。例えば、図3(c)中で欠陥25Aのピクセルには「最高」が、欠陥25Bのピクセルには「高」が、欠陥25Cのピクセルには「中」が、欠陥25Dのピクセルには「最低」が、欠陥25Eのピクセルには「高」が、欠陥25Fのピクセルには「低」がそれぞれ設定される。
引き続き、全てのピクセルについてステップS4〜S9のフローが行われたか否かを判別し、否の場合にはステップS4に戻り、未だ欠陥が設定されていないピクセルについて欠陥を設定する。全てのピクセルについて設定が行われた場合には、検査情報生成部12は、全てのピクセルについての検査アルゴリズム及びしきい値を検査情報として、変換部13に送出し(ステップS10)、フローを終了する。
図1に戻り、変換部13は、EBデータを受信すると共に、検査情報生成部12から検査情報を受信し、先ず、EBデータについて、高さ、幅、及び解像度等を有し、且つ検査対象データと同じデータ形式である基準図形データに変換する。次に、基準図形データを構成する各ピクセルに検査情報を付加して、検査情報付き基準図形データを生成する。
図7(a)に、検査情報付き基準図形データに含まれる図形データのマスクパターンを示し、図7(b)に、図7(a)の領域Aを拡大して示す。図7(b)に示した基準図形データにおいて、例えば、マスクパターン18を構成するピクセル20Aは0に近い数値を、スペース22を構成するピクセル20Bは255に近い数値を、マスクパターン18とスペース22の境界に存在するピクセル20Cは0と255との平均値近傍の数値をそれぞれ有する。各ピクセルには検査情報が含まれている。
検査対象データ及び基準図形データは、0〜255の階調に設定されている場合には、各ピクセル毎に8ビットの容量を有するデータから成る。この場合、検査情報付き基準図形データは、各ピクセル毎に8ビットの図形データと所定ビット数の検査情報データとから構成してもよく、或いは各ピクセル毎に、8ビットの容量のうちの一部を例えば0〜63の階調データとし、残りを検査情報データとすることも出来る。
レンダリング部14は、変換部13から受信した検査情報付き基準図形データを保持し、基準図形データをビットマップ形式のデータに展開しつつ、検査部11におけるスキャン状況に応じて、検査位置の検査情報付き基準図形データを順次に比較部15に送出する。
比較部15は、検査部11から検査対象データを、レンダリング部14から検査情報付き基準図形データをそれぞれ順次に受信する。次いで、検査情報付き基準図形データに含まれる検査アルゴリズムを読み出し、検査アルゴリズムに従って、検査対象データと基準図形データと間の比較値を算出する。比較値は、検査対象データと基準図形データとの間の差分値、マスクパターンの位置誤差、及びこれらの微分値などである。比較部15は、算出した比較値と、検査情報付き基準図形データに含まれる検査情報とを欠陥判定部16に送出する。
欠陥判定部16は、比較部15から比較値及び検査情報を受信する。次いで、検査情報に含まれる検査アルゴリズムを用いて、比較値と、同様に検査情報に含まれる検査しきい値とを比較し、比較値が検査しきい値よりも大きい場合は欠陥と判定し、欠陥の座標情報と欠陥附近のイメージデータとを保存する。次いで、検出された欠陥の座標情報とイメージデータとをレビュー部17へ送出する。
図8(a)に、ベタ地、スペース、及びエッジにそれぞれ欠陥が存在するマスクパターンを、図8(b)に、図8(a)のI−I線及びII−II線に沿った検査対象データをそれぞれ示す。図8(a)に示すように、ベタ地21にピンホール欠陥24Bが、スペース22にドット欠陥24Aが、エッジ23近傍にエッジ欠陥24Cがそれぞれ存在しているマスクパターンを仮定する。
図8(b)中で、実線が図8(a)I−I線に沿った検査対象データを、点線が図8(a)のII−II線に沿った検査対象データをそれぞれ示している。ピンホール欠陥24Bの近傍ではピクセルデータのレベル低下が、ドット欠陥24Aではピクセルデータのレベル増加が、エッジ欠陥24Cでは、ピクセルデータの横方向のシフトがそれぞれ発生する。ここで、検査中のパターン形状がスペース22又はベタ地21である場合には、ピクセルにおける検査アルゴリズムはベタ地用又はスペース用に設定され、比較部15では、検査対象データと基準図形データとの差分を検出してこれを比較値とする。
検査中のパターン形状がエッジ23で、I−I線の方向にスキャン検出を行う場合には、ピクセルにおける検査アルゴリズムはエッジ用に設定され、検査対象データ及び基準図形データのマスクパターンの位置誤差、つまり同図中での横方向の幅を検出し、これを比較値とする。ピクセルのパターン形状がエッジの場合、比較値として、更に検査対象データの微分値と基準図形データの微分値との差分値を採用することもできる。微分の差分値は、実用上は、エッジ方向に対して、XY方向及び±45度の各方向で考える。上記検査アルゴリズム以外に、様々なパターン形状に対応させた多様な検査アルゴリズムを設定することが出来る。
レビュー部17は、欠陥判定部16から受信した、検出された欠陥の座標情報とイメージデータとに基づいて、イメージ画面を表示する。このイメージ画面を目視により参照しながら、欠陥の種別や半導体チップへの影響などについて再度確認を行う。
本実施形態例のマスク検査方法によれば、検査対象パターンの被転写パターンである基準ウエハシミュレーションデータのマスクパターンを用いることによって、各ピクセルについて、上記被転写パターンのパターン形状に対応した検査アルゴリズムが選択されるので、適切な検査アルゴリズムを選択できる。また、判定に用いる検査アルゴリズムを少なくすることによって、判定に必要な時間を短縮することが出来る。
また、検査対象パターンのマスクパターン上の欠陥が被転写体上に転写される影響レベルに応じた検査感度が設定されるので、擬似欠陥の検出を抑制し、実欠陥を確実に検出することが出来る。このため、多くの擬似欠陥等をレビューすることによって費やす時間が短縮され、迅速なパターン検査を行うことが出来る。
また、本実施形態例のマスク検査方法によれば、特許文献2や3の発明と異なり、レイアウトデータに対して検査感度の設定のためにウエハシミュレーションを行うので、高い精度を必要とすることなく、ウエハシミュレーションを行うことが出来る。また、ウエハシミュレーションを行う前の、高い画像精度を有する検査対象データのマスクパターンとを比較するので、両者を高い精度でアライメントし、且つ高い精度で比較することが出来る。
図9は、本発明の第2実施形態例に係るマスク検査方法を示すフローチャートである。本実施形態例に係るマスク検査方法は、図6に示したフローにおいて、ステップS5〜S8に代えて、ステップS11〜S15を有することを除いては、第1実施形態例のマスク検査方法と同様である。
ステップS4に引き続き、欠陥設定部12Aが、欠陥のサイズ及び位置を設定することにより、レイアウトデータのマスクパターンに所定サイズの欠陥が設定された、欠陥付きレイアウトデータを作成する(ステップS11)。ここで、第1実施形態例と同様に、ベタ地やスペースにおいては正方形状のドットやピンホール等の孤立欠陥を、エッジには正方形状の凸部又は凹部から成るエッジ欠陥をそれぞれ設定する。欠陥のサイズは、最初に10nm角の最小のサイズを設定し、下記ステップS11〜S14のフローを繰り返す毎に順次に大きくする。また、設定する欠陥の中心をピクセルの中心座標と一致させ、欠陥のサイズを大きくする際にも同様とする。なお、設定する欠陥は、正方形に限らず、矩形等でもよい。
次に、ウエハシミュレーション部12Bが、欠陥付きレイアウトデータのマスクパターンに対して、ウエハシミュレーションを行い、図4(b)に示した欠陥付きウエハシミュレーションデータを作成する(ステップS12)。図3(c)及び図4(b)中には複数の欠陥が示されているが、本実施形態例ではステップS4〜S9の1フローについて、図3(c)のマスクパターンの1つのピクセルに対応する位置に設定される。次いで、形状認識部12Cが、受信した欠陥付きウエハシミュレーションデータに対して特徴抽出を行い、欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンの欠陥設定位置近傍の寸法を検出する(ステップS13)。
次に、影響レベル判定部12Dが、影響レベルの判定を行う(ステップS8)。影響レベルの判定は、エッジ及びコーナーから成るエッジ部と、ベタ地及びスペースから成る孤立部に着目して行う。エッジ部について、欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンの少なくとも一部の寸法が、基準ウエハシミュレーションデータのマスクパターンの対応する寸法を基準として7%以上変動した場合に、実欠陥が発生したものと判定し、影響レベルの設定を行って、ステップS9に進む。
図10(a)〜(d)に、ラインパターンに欠陥が設定された、欠陥付きレイアウトデータのマスクパターンを示し、図11(a)〜(d)に図10(a)〜(d)にそれぞれ対応する欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンを示す。図10(a)〜(d)では、欠陥設定位置が相互に等しく、且つ図10(a)〜(d)の順に設定される欠陥サイズが大きくなっている。例えば、図11(a)、(b)に示したマスクパターンでは、寸法の変動率は7%未満であり、ステップS8で擬似欠陥と判定され、図11(c)、(d)に示したマスクパターンでは、寸法の変動率は7%以上であり、ステップS8で実欠陥と判定される。
孤立部について、欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンの孤立部にその欠陥が転写された場合に,実欠陥が発生したものと判定し、影響レベルの設定を行って、ステップS9に進む。欠陥設定位置とマスクパターンのエッジとの距離が比較的小さい場合にはエッジ欠陥が生じ易く、比較的大きい場合には孤立欠陥が生じ易い。従って、孤立部及びエッジ部の双方に着目する影響レベルの設定方法によって、擬似欠陥から実欠陥への移行を適切に判断することが出来る。
ステップS8で、エッジ部及び孤立部の何れについても実欠陥が発生していないと判定した場合には、ステップS4に進む。影響レベルは、その設定を行った際の欠陥サイズが小さいほど、大きく設定する。なお、欠陥設定位置のピクセルがエッジ又はコーナーの場合には、一般的に孤立部に欠陥は生じないので、孤立部については判定する必要はない。
ステップS4では、欠陥サイズを各辺とも1nmづつ大きくして、再度ステップS4〜S9を行う。検出した影響レベルは、典型的な図形パターンについては、データベースに記録され、同様な図形パターンを有するマスクパターンの検査に利用される。
次いで、感度設定部12Fは、影響レベル判定部12Dで判定された影響レベル及びアルゴリズム設定部12Eで選択された検査アルゴリズムに基づいて、検査感度、即ち検査しきい値を設定する。この場合、影響レベルが大きいほど、検査しきい値を小さく、つまり検査感度を高く設定する(ステップS15)。
本実施形態例によれば、影響レベル判定に際して、欠陥サイズを1nmづつ大きくし、擬似欠陥から実欠陥に移行する欠陥サイズを1nm単位で得ることが出来る。従って、第1実施形態例と比較して、高い精度で影響レベルを設定し、的確な欠陥検査を行うことが出来る。
なお、上記検査方法では、欠陥設定位置近傍の寸法の変動率が7%以上であるときにエッジ部で実欠陥が発生したものと判定しているが、この数値は一例であって、製品の品質等に応じて様々な値を採用することが出来る。欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンの孤立部に欠陥が転写された場合に、実欠陥の発生を判定する本実施形態例の判定方法も一例である。
また、欠陥サイズを大きくしていく数値の幅を1nmとしたが、検査精度に応じて様々な値、例えば10nmなどの値を採用することも出来る。エッジ部で実欠陥の発生を判定する判定方法としては、本実施形態例の判定方法以外にも、パターン形状の許容範囲を規定した規格マスクパターンを予め設定しておき、エッジ部がこの規格マスクパターンを超えたときに実欠陥が発生したものと判定することも出来る。
本実施形態例では、図9のステップS14での、エッジ部で実欠陥の発生を判定する場合に、基準ウエハシミュレーションデータのマスクパターンの寸法を基準とするものとしたが、レイアウトデータのマスクパターン、又は欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンの欠陥設定位置から十分に大きな距離を有する位置の寸法を基準としてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態例に基づいて説明したが、本発明に係るマスク検査方法は、上記実施形態例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種々の修正及び変更を施したマスク検査方法も、本発明の範囲に含まれる。
第1実施形態例に係るマスク検査装置の構成を示すブロック図である。 図1の検査情報生成部の構成を示すブロック図である。 図3(a)はマスクパターンを、図3(b)は図3(a)のマスクパターンに対応するレイアウトデータのマスクパターンを、図3(c)は図3(a)のレイアウトデータに欠陥を設定した、欠陥付きレイアウトデータのマスクパターンをそれぞれ示す平面図である。 図4(a)は、図3(b)のマスクパターンに対応する、基準ウエハシミュレーションデータのマスクパターンを、図4(b)は、図3(c)のマスクパターンに対応する、欠陥付きウエハシミュレーションデータのマスクパターンを、図4(c)は、図4(a)のマスクパターンと図4(b)のマスクパターンとの差分パターンをそれぞれ示す平面図である。 図2の形状認識部における特徴抽出を示す図である。 図1の検査情報生成部における検査情報作成処理を示すフローチャートである。 図7(a)は、検査情報付き基準図形データに含まれる図形データを示す図であり、図7(b)は、図7(a)の一部を拡大して示す図である。 図8(a)は、欠陥を有するマスクパターンを示す平面図であり、図8(b)は、図8(a)のI−I線及びII−II線に沿った、検査対象データを示すグラフである。 第2実施形態例に係るマスク検査装置の検査情報生成部における、検査情報作成処理を示すフローチャートである。 図10(a)〜(d)はそれぞれ、所定サイズの欠陥を有するマスクパターンを示す平面図である。 図11(a)〜(d)はそれぞれ、図10(a)〜(d)に示されるマスクパターンを用いて被転写体上に転写されたマスクパターンを示す平面図である。 従来のマスク検査装置の構成を示すブロック図である。 従来のマスク検査装置における、マスク検査方法を示す図である。 図14(a)は、欠陥を有するマスクパターンを示す平面図で、図14(b)は、図14(a)のマスクパターンを用いて転写されたウエハ等の被転写体上のPRパターンを示す平面図である。
符号の説明
10:マスク検査装置
11:検査部
12:検査情報生成部
12A:欠陥設定部
12B:ウエハシミュレーション部(シミュレータ)
12C:形状認識部
12D:影響レベル判定部
12E:アルゴリズム設定部
12F:感度設定部
13:変換部
14:レンダリング部
15:比較部
16:欠陥判定部
17:レビュー部
18:マスクパターン(PRパターン)
18A、18B、18C:マスクパターン(PRパターン)
20A、20B、20C:ピクセル
21:ベタ地
22:スペース
23:エッジ
24A、24B、24C:欠陥
25A〜25F:(マスクパターンの)欠陥
26A〜26F:(PRパターンの)欠陥
27:コーナー

Claims (14)

  1. レイアウトデータに基づいて作成したマスクパターンに発生した欠陥を検出するマスク検査方法において、
    欠陥が、マスクパターンを構成する多数のピクセルの何れのピクセルに位置するかによって、検出すべき欠陥の大きさを指定することを特徴とするマスク検査方法。
  2. 前記ピクセルのサイズが100nm×100nm以下である、請求項1に記載のマスク検査方法。
  3. 欠陥パターンデータのない第1のレイアウトデータをウエハ上の第1の仮想フォトレジストパターン(PRパターン)データに変換する第1ステップと、
    欠陥パターンデータを追加した第2のレイアウトデータをウエハ上の第2の仮想PRパターンデータに変換する第2ステップと、
    前記第1の仮想PRパターンデータと前記第2の仮想PRパターンデータとの差分データを検出する第3のステップと、
    前記差分データに基づいて前記欠陥パターンデータの欠陥がウエハ上で許容できる欠陥か否かを判定する第4のステップと、
    検査対象マスクパターンから得られる実パターンデータと前記第1のレイアウトデータとを照合し、前記第4のステップでの判定結果に基づいて、ウエハ上で許容できる欠陥を擬似欠陥として除外し、ウエハ上で許容できない欠陥を前記検査対象マスクパターンの実欠陥として抽出する第5のステップとを有することを特徴とするマスク検査方法。
  4. 前記差分データは、ピクセル毎の前記第1仮想PRパターンデータと第2仮想PRパターンデータの差分データである、請求項3に記載のマスク検査方法。
  5. 前記第2のステップでは、前記欠陥パターンデータにおける欠陥のサイズが所定のサイズに固定される、請求項4に記載のマスク検査方法。
  6. 前記第5のステップでは、差分データが大きいピクセルほど、しきい値を小さく設定し、前記実パターンデータと前記第1のレイアウトデータの差分データが前記しきい値より大きいときに実欠陥と判定する、請求項5に記載のマスク検査方法。
  7. 前記第2のステップでは、前記欠陥パターンデータにおける欠陥のサイズを可変として、前記第5のステップで実欠陥として抽出すべき欠陥の最小サイズを求める、請求項4に記載のマスク検査方法。
  8. 前記第4のステップで、ウエハ上で許容できる欠陥と判定されたときに、前記欠陥パターンデータにおける欠陥のサイズを大きくして、前記第2のステップに戻り、前記第4のステップで、ウエハ上で許容できない欠陥と判定されたときに、前記ステップ5に進む、請求項7に記載のマスク検査方法。
  9. 前記第5のステップでは、前記第4のステップでウエハ上で許容できない欠陥と判定されたときに、前記実パターンデータと前記第1のレイアウトデータの差分データと比較すべき、実欠陥と判定するためのしきい値を設定する、請求項8に記載のマスク検査方法。
  10. 前記しきい値を、ピクセル毎に5段階に設定する、請求項6又は9に記載のマスク検査方法。
  11. 前記第4のステップでは、ウエハ上で許容できる欠陥か否かの判定は、前記欠陥パターンデータの欠陥が作用するパターン形状に依存した判定アルゴリズムで行う、請求項4に記載のマスク検査方法。
  12. 前記第4のステップでは、ウエハ上で許容できる欠陥か否かの判定は、エッジ、コーナー、ベタ地、及び、スペースに依存した判定アルゴリズムで行う、請求項11に記載のマスク検査方法。
  13. 前記第4のステップでは、ベタ地及びスペースに作用する欠陥の判定は、該欠陥の位置におけるピクセルの差分データが実質的にゼロであるか否かによって行い、エッジ及びコーナーに作用する欠陥の判定は、該欠陥の位置におけるピクセルの差分データがゼロよりも大きい所定の値であるか否かによって行う、請求項12に記載のマスク検査方法。
  14. 前記第4のステップでは、エッジ及びコーナーに作用する欠陥の判定は、差分データが示すパターンレイアウトのずれが7%以内であるか否かによって行う、請求項13に記載のマスク検査方法。
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