JP2000193596A - 検査方法 - Google Patents

検査方法

Info

Publication number
JP2000193596A
JP2000193596A JP36720098A JP36720098A JP2000193596A JP 2000193596 A JP2000193596 A JP 2000193596A JP 36720098 A JP36720098 A JP 36720098A JP 36720098 A JP36720098 A JP 36720098A JP 2000193596 A JP2000193596 A JP 2000193596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
mask
light
sample
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36720098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kanai
秀樹 金井
Iwao Tokawa
巌 東川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP36720098A priority Critical patent/JP2000193596A/ja
Publication of JP2000193596A publication Critical patent/JP2000193596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】許容できる欠陥レベルの厳密化に対し、微少な
欠陥の検査を容易に行う。 【解決手段】フォトマスクに形成されたパターンの透過
光の光強度分布を第1の光学条件と第2の光学条件とで
求めるステップと、求められた光強度分布から第1の光
学条件による輪郭(a)と第2の光学条件による輪郭
(b)とを求めるステップと、求められた二つの輪郭を
比較することによって、フォトマスクに形成されたパタ
ーンを検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトマスク又は
半導体集積回路の製造過程における検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造においては、回路を構
成する素子や配線などの高集積化、またデザインルール
が微細化が進められている。フォトマスクに形成された
回路パターンを半導体ウェハ上に転写するフォトリソグ
ラフィ技術においては、より微細なパターンの転写可能
性と転写精度の向上が追求されている。しかしながら、
素子のサイズは転写に用いられる露光光の波長以下にな
り、転写精度を向上させることは限界に近づきつつあ
る。例えば、EWS(Engineering Work Station)のC
PUに使用されるRISCプロセッサの製造において
は、西暦2000年にはゲート長(線幅)が0.12μ
mになると言われている。
【0003】より微細なパターン形状を正確にウェハ上
に形成するために、露光時の誤差要因を許容する余裕す
なわち露光裕度を有するようにパターン設計がなされ
る。誤差要因とは、具体的には露光量の設定値からのズ
レ、フォーカスのバラツキ等である。
【0004】また、パターンを転写する原版となるフォ
トマスクについても、以下のことが求められている。第
1にさらに高精度なパターンの形成、すなわちパターン
線幅を誤差無く制御すること。第2により微少なマスク
欠陥まで保証することである。
【0005】フォトマスクに、設計上では存在しない位
置に開口部又は遮光部のパターンが発生したり、一部の
パターンが欠けたり、あるいは線幅の凹凸が存在する
と、所望のパターンが所望の精度で半導体ウェハ上に転
写されない。線幅等のサイズの異常やパターン位置の異
常、あるいは半透明の異物の付着等も本来意図したパタ
ーンの転写を実現することができない。さらに位相シフ
トマスクでは、位相や透過率の部分的な異常も転写パタ
ーンを所望に形成できない原因となる。
【0006】これらマスク欠陥は、共通に転写パターン
の異常の原因となるため、従来から無欠陥マスクの製造
が行われてきた。また、マスク欠陥検査と共に、あるい
は別個に転写パターンによる確認もなされている。
【0007】ところがデザインルールの微細化に伴い、
許容できる欠陥のレベルはより厳しくなっており、より
微細な欠陥を検査しなければならない。ところが、微細
な欠陥を検査するのは困難であり、検査を迅速に行うこ
とは困難であるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、デザ
インルールの微細化に伴い、フォトマスク又は半導体基
板上のパターンに対して許容できる欠陥もより微細にな
り、微細な欠陥を検査することが困難であるという問題
があった。
【0009】本発明の目的は、デザインルールの微細化
に伴う、許容できる欠陥レベルの厳密化に対し、微少な
欠陥の検査を容易に行い得る検査方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。
【0011】(1) 本発明(請求項1)の検査方法
は、パターンが形成された被検査試料の複数の反射像又
は透過像を複数の光学条件で求め、求められたそれぞれ
の像を比較することによって、前記被検査試料に形成さ
れたパターンの検査を行うことを特徴とする。
【0012】(2) 本発明(請求項2)の検査方法
は、被検査試料に形成されたパターンの反射像又は透過
像を複数の光学条件で測定するステップと、各光学条件
毎に測定された像からパターンに対応する輪郭を求める
ステップと、求められたそれぞれの輪郭の差を演算し、
演算された差が設定値以上であった箇所を前記被検査試
料に形成されたパターンの異常パターン部として検出す
ることを特徴とする。
【0013】(3) 本発明(請求項3)の検査方法
は、パターンが形成された被検査試料からの反射光又は
透過光の光強度分布を測定するステップと、前記光強度
分布から第1及び第2のしきい値を境にして前記パター
ンに相当する第1及び第2の輪郭を抽出するステップ
と、第1の輪郭と第2の輪郭との差を演算し、演算され
た差が設定値以上であった箇所を前記被検査試料に形成
されたパターンの異常パターン部として検出することを
特徴とする。
【0014】なお、(1)〜(3)において、光学条件
とは、被処理基板に対して照射する光のフォーカス、照
明、露光波長を単独又は組みあわせたものである。
【0015】(4) 本発明(請求項4)の検査方法
は、フォトマスクに形成されたパターンに相似な形状の
パターンを被検査試料に複数の条件で形成し、それぞれ
の条件で前記被検査試料に形成されたパターン同士を比
較することによって、前記フォトマスクに形成されたパ
ターンを検査することを特徴とする。
【0016】なお、フォトマスクに形成されたパターン
に相似な形状のパターンを形成するに際し、感光性材料
にパターンを転写する、又は該感光性材料に転写された
パターンをマスクに被検査基板をエッチングして形成す
るそして、複数の条件とは、露光量、フォーカス、照明
露光波長、感光性材料、該感光性材料の処理条件、非露
光基板を単独又は組みあわせたものである。
【0017】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。
【0018】複数の光学条件で反射像(反射光の強度分
布)又は透過像(透過光の強度分布)を求め、求められ
た像(光強度)からパターンの輪郭を求めることによっ
て、比較対照となる設計データや異なる箇所の同一セル
を必要としない検査が可能となり、検査が容易となる。
【0019】また、パターンの変動が顕著に現れる光学
条件で、反射像(反射光の強度分布)又は透過像(透過
光の強度分布)を求めることによって、微少な欠陥の検
出が可能となり、検査のレベルを向上させることができ
る。
【0020】この結果をマスクの管理手法として利用
し、記憶してある欠陥座標に基づいて、欠陥部分を観察
する、もしくは寸法を測定して誤差を検出することによ
り、より精度の高いマスクの保証が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0022】[第1実施形態]図1は本発明の第1実施
形態に係わる検査装置の概略構成を示す図である。
【0023】ステージ制御ユニット20からの命令によ
りX,Y方向及びZ方向(上下)に移動するステージ1
9上に載置されたマスク18に対して波長248nmの
レーザー光を照射するKrFエキシマレーザ光源11が
設けられている。
【0024】ここで、マスクは石英基板上のクロム膜に
パターンが形成された、いわゆるクロムマスクを用い
た。したがって、石英が露出した白い部分とクロムで覆
われた黒い部分からなる白黒パターンが形成されてい
る。
【0025】レーザー光源11とマスク18との間の光
路上に、レンズ12、照明側絞り(σ絞り)13、イン
テグレータ14、レンズ15、ミラー16及びコンデン
サレンズ17が配置されている。なお、インテグレータ
14は光源11から照射された光の強度をモニタしてい
る。
【0026】ステージ19は、ステージ制御ユニット2
0に設定された速度で移動しており、光源からの光によ
ってマスク18表面の所定領域が定速で走査される。マ
スク18を透過した透過光はコンデンサレンズ21を通
りハーフミラー24aを介して、ラインセンサ25に入
射して、光強度が測定される。ここで、透過光はマスク
18上のパターンにより回折するが、結像側絞り(NA
絞り)22によりラインセンサ25上に結像する回折光
を制限している。
【0027】ラインセンサ25には演算EWS26が接
続されており、インテグレータ14によってモニタした
光源強度に応じて、測定した反射光強度を補正する。ま
た、測定された反射光の強度から強度プロファイルを計
算し、あらかじめ設定した光強度レベルの情報から、マ
スク18上に形成されているパターンの輪郭を検出する
機能を備えている。
【0028】なお、ハーフミラー24aを透過した光
は、ハーフミラー24bを介してオートフォーカス検出
用のセンサ27に入射する。ステージ19を上下に移動
させつつセンサ27に入射する光の強度を検出すること
によって、マスク18上パターンからの透過光のコント
ラストを測定してフォーカスを決定している。
【0029】また、ハーフミラー24bを透過した光
は、ハーフミラー24cを介して、測定領域を観察する
ためのTVカメラ28に入射する。絞り制御ユニット2
3は、照明側絞り13及び結像側絞り22を設定条件に
合わせて交換する機能を有する。
【0030】コンデンサレンズ21及び結像側絞り22
からなる光学系はマスク18上のパターンを40倍に拡
大し、ラインセンサ25に投影する。ラインセンサ25
の1ピクセル(画素)の幅は4μmで、マスク18上で
は0.1μmに相当する。
【0031】ここで、パターンの外形を算出するため
に、マスク18上0.1μm刻みの強度データを補完し
て、分解能の高い、例えば0.02μm刻みのデータに
する機能を備えてもよい。但し、補完のための演算処理
を行うことにより検査時間が増大するという弊害も生じ
る。
【0032】本検査装置を用いて以下の手順で検査を行
う。先ず、ステージ19を上下に移動させつつ、マスク
18を透過する光の強度をセンサ27によって検出する
ことで、SN比がもっとも大きくなる位置を検出するこ
とより、マスク18に焦点を合わせる。
【0033】次いで、第1の光学条件として、検査装置
の光学条件のNA(開口数)が0.8、σ(コヒーレン
シィ)が0.25になるよう、照明側絞り13及び結像
側絞り22を設定した。次いで、マスク18上の所定領
域に対して、ステージ19を所定の速度で移動させるこ
とにより、マスク18の所定領域からの反射光をライン
センサ25で測定した。測定した光強度はピクセル毎に
演算EWS26に保存した。これをマスク18のパター
ン領域全てに対して行った。
【0034】予めマスク18上の所定領域内に対して、
測定光強度の最大値と最小値を算出し、パターン寸法が
所望値になる光強度レベルを演算EWS26において計
算しておく。測定した反射光の強度から強度プロファイ
ルを計算し、あらかじめ設定した光強度レベルをしきい
値として、パターンの輪郭を算出する。
【0035】ライン&スペース・パターンに対して、光
強度を測定し、輪郭を検出した例を図2(a)に示す。
なお、図2において、31は遮蔽部に対応するパター
ン、32は開口部に対応するパターンである。パターン
はラインとスペースの比率が1:1で、ライン幅0.6
μmである。ここで、ピクセル毎に測定した光強度を2
56階調に分解してピクセル毎のSN比を向上させる手
法を用いた。
【0036】次に、第1の光学条件(NA=0.8,σ
=0.25)と異なる、第2の光学条件として、NA=
0.2、σ=0.25の条件で検査を行った。第1の光
学条件とNAの値は照明側絞り13を交換することによ
り可変としている。
【0037】第1の光学条件と同様に、マスク18のパ
ターン領域全てに対して光強度を測定した後、パターン
の輪郭を算出した。算出によって得られたパターンの輪
郭を図2(b)に示す。
【0038】次に第1と第2の光学条件の輪郭の差を演
算EWS26内の比較演算回路で算出し、あらかじめ設
定された基準値以上である欠陥部分を検出した。また、
そのときの座標はステージ制御ユニット20より求めら
れ、欠陥座標情報として演算EWS26と異なる図示さ
れていないEWS内に記憶させた。
【0039】ライン&スペースパターンでは、第2の光
学条件よりもNAの大きい第1の光学条件の方が、マス
クのラインの寸法変動に対して光強度プロファイルの変
動が小さい。したがって、黒欠陥があるパターンでは、
第1の光学条件では、図2(a)に示すように、欠陥部
33に欠陥がほとんど見えないのに対し、第2の光学条
件では図2(b)に示すように、欠陥部33に欠陥が顕
著に現れる。
【0040】0.1μm刻みのデータはマスク検査の分
解能として不足である。しかしながら、本発明では条件
を変えることにより、微小な欠陥部分を顕在化して検出
することが可能である。さらに、本方法では同一のパタ
ーンのみで検査が可能である。したがって、設計データ
や同一の設計データである他のセルパターンとの比較の
必要がなく、より簡便に検査が可能である。
【0041】[第2実施形態]第1実施形態では、結像
側絞り22を変更しNAを変えることにより、欠陥を顕
在化させた。但し、条件によっては、検査装置の光学条
件は同一で、測定した光強度からパターンの輪郭を決定
する光強度レベル(しきい値)を変更するのみで、欠陥
を顕在化させることが可能である。
【0042】予めマスク上の所定領域内に対して、測定
光強度の最大値と最小値を算出し、最大値と最小値の差
を100としたときに、最小値足す35を第1の光強度
レベル、最小値足す30を第2の光強度レベルとした。
第1及び第2の光強度レベルを用いてパターンの輪郭を
算出した。
【0043】第1の光強度レベルの欠陥パターンの輪郭
を図3(a)、第2の光強度レベルの輪郭を図3(b)
に示す。ここで、全体的に第2の光強度レベルのときの
輪郭の方がライン部分31の幅が広いことがわかる。
【0044】欠陥のないライン部分における輪郭の差を
許容するような基準値を設定し、基準値以上である欠陥
部分34を検出した。
【0045】マスクのライン幅が太った場合に、光強度
プロファイルの輪郭の変動が大きくなる光学条件を選択
する。ライン幅が太い箇所、すなわち黒欠陥が存在する
ラインでは、正常なライン部分に比べて、光強度レベル
を変えたときの輪郭の変動が大きい。従って、欠陥があ
るパターンでは、第1の光強度レベルでは、図3(a)
に示すように、欠陥部34に欠陥がほとんど見えないの
に対し、第2の光強度レベルでは図3(b)に示すよう
に、欠陥部34に欠陥が顕著に現れている。よって、輪
郭の差を演算EWSにより算出することにより検出が可
能である。
【0046】検査時の光学条件等を調整することによ
り、欠陥部分を顕在化して検出することが可能である。
さらに、本方法では同一のパターンのみで検査が可能で
ある。したがって、設計データや同一の設計データであ
る他のセルパターンとの比較の必要がなく、より簡便に
検査が可能である。
【0047】[第3実施形態]図4は、本発明の第3実
施形態に係わる検査装置の概略構成を示す図である。な
お、図4において、図1と同一なものには同一符号を付
し、その詳細な説明を省略する。本装置の光学系の構成
は、光源は同一であるが、光学系及び測定系まで二つの
ユニットを有しており、die to die方式の検査装置とな
っている。
【0048】ウェハ44に対して波長248nmのレー
ザー光を照射するKrFエキシマレーザー光源11が設
けられている。レーザー光源11とウェハ44との間の
光路上に、レンズ12a,12b、照明側絞り(σ絞
り)13a,b、インテグレータ14a,b、レンズ1
5a,b、ハーフミラー41a,b及び投影レンズ42
a,bが配置されている。ステージ19は、ステージ制
御ユニット20に設定された速度で移動しており、ウェ
ハ44の所定領域を定速で走査する。
【0049】ウェハ44からの反射光は、投影レンズ4
2a,bを通り、ハーフミラー41a,b及びハーフミ
ラー45a,bを介して、ラインセンサ25に入射し
て、光強度が測定される。また、図1の検査装置と同様
に、ハーフミラー46a,b及び47a,bを介した光
を測定するオートフォーカス検出用のセンサ27及びT
Vカメラ28が備えられている。
【0050】ラインセンサ25には演算EWS26が接
続されており、測定された反射光の強度から強度プロフ
ァイルを計算し、あらかじめ設定した光強度レベルの情
報から、パターンの輪郭を検出する。
【0051】投影レンズ42a,b及び投影側絞り43
a,bからなる光学系は、ウェハ上のパターンを100
倍に拡大して、ラインセンサ25a,bに投影する。ラ
インセンサ25の1ピクセル(画素)は4μmで、ウェ
ハ44上では0.04μmに相当する。
【0052】次に、検査に用いるウェハに露光を行う工
程について説明する。ここで、ウェハ44はSiウェハ
上にポリシリコン膜を200nm厚に形成したものを用
いた。
【0053】先ず、ウェハ44上にポジ型レジスト膜を
300nm厚に塗布した後、90℃、120secの条
件でベーキングを行った。次にKrFエキシマレーザー
(波長248nm)を光源とする露光装置にウェハを搬
送し、フォトマスクのパターンを転写した。ここで、露
光条件はNA(閉口数)を0.6、外径のσ(コヒーレ
ンシィ)=0.75、内径のσ=0.5、遮蔽率2/3
の輪帯照明を使用した。
【0054】フォトマスク上50mm角のパターン領域
を1/4に縮小し、ウェハに対して12.5mm角のパ
ターンにして転写した。ここで、ウェハに対して15m
mピッチで露光量を異ならせて転写を行った。すなわち
ウェハセンターに露光量30mJ/cm2 で露光し、そ
の15mm横に32mJ/cm2 、というように露光量
を2mJ/cm2 刻みで変化させた。
【0055】次いで、ウェハを露光装置より搬出し、露
光後ベーク(PEB:Post Exposure Bake)を110
℃、120secの条件で行った後、アルカリ現像液を
用いて現像し、感光部のレジストを溶解させレジストパ
ターンを形成した。
【0056】次に検査工程について説明する。図5に、
チップ1とチップ2における正常パターン部Aと白欠陥
のある欠陥パターンB部の比較を示す。パターン51が
レジスト部分である。チップ1は上述の露光条件で露光
量30mJ/cm2 、チップ2は露光量32mJ/cm
2 とした。また、ラインの寸法は0.15μmである。
あらかじめ光強度レベルを設定し、パターンの輪郭を算
出した。
【0057】露光量が異なるチップから得られた正常パ
ターン部Aの輪郭は、露光量の差がラインの幅の差とな
って現れる。但し、チップ1とチップ2では、ピクセル
が荒いためにその差が現れない。
【0058】これに対し、チップ1及びチップ2の異常
パターン部Bから得られた輪郭では、欠陥部分35が単
なるライン幅の差以上に大きい差となって現れているこ
とがわかる。そこで、欠陥のないライン部分における輪
郭の差を許容するような基準値を設定し、基準値以上で
ある欠陥部分を検出した。
【0059】ここで、露光量の異なる条件のチップを比
較することにより、欠陥を検出したが、他の光学条件、
例えば、NA、σ、露光波長等が異なる条件で露光を行
って得られたチップ間で比較を行ってもよい。
【0060】NA、σが異なる条件で欠陥パターンをウ
ェハ上に転写した場合の、光強度のプロファイルの計算
例を図6に示す。図6(a)に計算に用いた欠陥パター
ンを示し、図6(b),(c)は光強度の等高線を示
す。ライン及びスペース寸法は、各々ウェハ上寸法で
0.20μmであり、中央のラインにウェハ上換算で7
5nm角の白欠陥を配置している。1/4縮小の露光装
置を想定しており、白欠陥サイズはマスク上では300
nm角である。
【0061】転写された光強度を図6(a),(c)に
示す。図6(b)では、NA=0.6,σ=0.75の
照明条件で行った計算結果であり、図6(c)はNA=
0.6,σ=0.3で行った結果である。
【0062】また、ここでは、レジストパターンの検査
を行ったが、ポリシリコンパターンの検査を行っても良
い。すなわち、レジストパターンの形成後、これをマス
クにポリシリコン膜をRIE(反応性イオンエッチン
グ)し、ポリシリコンパターンを形成した後、レジスト
を過酸化水素水及び硫酸の混合液に浸すなどしてレジス
トを剥離したウェハを用いても良い。
【0063】マスクのライン幅が太った場合に、光強度
プロファイルの輪郭の変動が大きくなる光学条件を選択
する。ライン部が太い箇所すなわち黒欠陥が存在するラ
インでは、正常なライン部分に比べて、光強度レベルを
変えたときの輪郭の変動が大きい。したがって、輪郭の
差を演算EWSにより算出することにより検出が可能で
ある。
【0064】ライン幅0.15μmに対して、ピクセル
サイズ0.04μmと極めて荒いピクセルでの検査とな
る。ところが、条件を変えることにより、欠陥部分を顕
在化して検出することが可能であり、ピクセルサイズに
対して微少な欠陥についても検出可能である。線幅の誤
差や半透明の欠陥等についても検査レベルを大幅に向上
させることが可能である。
【0065】また、本方法では同一のパターンのみで検
査が可能である。したがって、設計データや同一の設計
データである他のセルパターンとの比較の必要がなく、
より簡便に検査が可能である。
【0066】さらに、この結果をマスクの管理手法とし
て利用し、記憶した欠陥座標に基づいて、欠陥部分をS
EM(走査型電子顕微鏡)やAFM(原子間力顕微鏡)
等で観察する、もしくは寸法を測定して誤差を検出する
ことにより、より精度の高いマスクの保証が可能とな
る。
【0067】[第4実施形態]第3実施形態において、
マスク及びウェハのパターンに同一セルの繰り返しが存
在する場合、他のセルとの比較を行うことも可能であ
る。
【0068】すなわち、図5において、チップ1の正常
パターン部Aとチップ2の欠陥パターン部Bとや、チッ
プ2の正常パターン部Aとチップ1の欠陥パターン部B
とを比較するといった、同一パターンだが異なるセルを
比較することで、欠陥を検出することができる。
【0069】本方法でも、チップ1の正常パターン部A
と欠陥パターン部Bとのように、輪郭の変動が比較的緩
やかな条件と顕在化させる条件のセルの比較、または輪
郭の変動を顕在化させる条件で露光したセル同士の比較
を行うことにより、欠陥の検査レベルを向上させること
ができる。
【0070】[第5実施形態]第1〜4実施形態におい
て、測定して得たパターンの輪郭と設計データそのも
の、もしくは設計データから光学条件を考慮した計算に
より求めた輪郭との比較を行ってもよい。
【0071】図7(a)は設計データ、図7(b)は設
計データより数値計算して求めたパターンの輪郭であ
る。図7(c)が図7(b)をビットマップデータに換
算したもの。図7(d)は実際に測定して求めたパター
ン輪郭を示している。検査の光学条件はNA=0.8、
σ=0.25である。
【0072】図7(c)に示すビットマップデータと図
7(d)に示す測定したパターンの輪郭に対して、第1
〜4実施形態と同様に比較演算回路中で差を算出し、欠
陥を検出した。
【0073】ここで、図7(a)に示す設計データと、
図7(d)のパターン輪郭の比較を行ってもよい。しか
しながら、コーナーの丸み、及び大面積の遮光(黒)部
分とラインとの接続部の近傍でラインが細るのがわか
る。このラインの細りの原因は光近接効果と呼ばれ、パ
ターンの投影像が元のパターンを忠実に再現しない問題
である。これは微細なパターンになるとより顕在化す
る。設計データと比較した場合に、これらの疑似欠陥も
検出してしまう。これを防止するためには、図7(b)
にあるパターン輪郭の計算値との比較を行う方が望まし
い。
【0074】設計データから作成した像の輪郭と比較す
ることにより、二つ以上の条件で測定を行う必要がな
い。
【0075】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、ここで透過光あるいは反射光
強度の測定にラインセンサを用いたが、これはTDI
(TimeDelay Integration)タイプのCCDセンサや通
常のCCDセンサがある。また、ラインセンサではなく
二次元のCCDセンサを用いて二次元の画像データとし
て測定してもよい。また、走査光学系を構成し、ライン
センサの替わりにフォトマルを用いても良い。
【0076】さらに、マスクとレーザー光源間及びマス
クとセンサ間に共焦点型の光学系を配置しても良い。共
焦点型の光学系を用いると基板からの透過光あるいは反
射光を高感度に検出することが可能となる。
【0077】また、光源の波長は248nmに限定する
ものではないし、検査光学系の条件も照明側絞りを輪帯
絞り、暗視野絞りにする等の変更が可能である。
【0078】その他、本発明は、その要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の光学条件で反射像(反射光の強度分布)又は透過像
(透過光の強度分布)を求め、求められた像(光強度)
からパターンの輪郭を求めることによって、比較対照と
なる設計データや異なる箇所の同一セルを必要としない
検査が可能となり、検査が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係わる検査装置の概略構成を示
す図。
【図2】第1実施形態に係わる検査方法により得られた
光強度プロファイルから検出されたマスクパターンの輪
郭を示す図。
【図3】第2実施形態に係わる検査方法により得られた
マスクパターンの輪郭を示す図。
【図4】第3実施形態に係わる検査装置の概略構成を示
す図。
【図5】第3実施形態に係わる検査方法により得られら
たレジストパターンの輪郭を示す図。
【図6】第3実施形態に係わる検査方法により得られら
たレジストパターンの輪郭を示す図。
【図7】第5実施形態に係わる検査方法により得られた
マスクパターンの輪郭を示す図。
【符号の説明】
11…ArFエキシマレーザ光源 12…レンズ 13…照明側絞り 14…インテグレータ 15…レンズ 16…ミラー 17…コンデンサレンズ 18…マスク 19…ステージ 20…ステージ制御ユニット 21…投影レンズ 22…結像側絞り 23…絞り制御ユニット 25…CCDラインセンサ 26…演算EWS 27…センサ 28…TVカメラ 16,24,41,45,46,47…ハーフミラー 42…投影レンズ 43…絞り 44…ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA51 AA56 AA90 AB02 BA10 CA03 CA04 CB01 CB02 CC07 EA14 ED11 ED14 ED30 2H095 BD04 BD16 BD20 BD22 BD26 BD27 5B057 AA03 BA15 DA03 DB02 DC32 DC36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターンが形成された被検査試料の複数の
    反射像又は透過像を複数の光学条件で求め、求められた
    それぞれの像を比較することによって、前記被検査試料
    に形成されたパターンの検査を行うことを特徴とする検
    査方法。
  2. 【請求項2】被検査試料に形成されたパターンの反射像
    又は透過像を複数の光学条件で測定するステップと、各
    光学条件毎に測定された像からパターンに対応する輪郭
    を求めるステップと、求められたそれぞれの輪郭の差を
    演算し、演算された差が設定値以上であった箇所を前記
    被検査試料に形成されたパターンの異常パターン部とし
    て検出することを特徴とする検査方法。
  3. 【請求項3】パターンが形成された被検査試料からの反
    射光又は透過光の光強度分布を測定するステップと、前
    記光強度分布から複数のしきい値を境にして前記パター
    ンに相当する複数の輪郭を抽出するステップと、抽出さ
    れたそれぞれの輪郭の差を演算し、演算された差が設定
    値以上であった箇所を前記被検査試料に形成されたパタ
    ーンの異常パターン部として検出することを特徴とする
    検査方法。
  4. 【請求項4】フォトマスクに形成されたパターンに相似
    な形状のパターンを被検査試料に複数の条件で形成し、
    それぞれの条件で前記被検査試料に形成されたパターン
    同士を比較することによって、前記フォトマスクに形成
    されたパターンを検査することを特徴とする検査方法。
JP36720098A 1998-12-24 1998-12-24 検査方法 Pending JP2000193596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36720098A JP2000193596A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36720098A JP2000193596A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000193596A true JP2000193596A (ja) 2000-07-14

Family

ID=18488729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36720098A Pending JP2000193596A (ja) 1998-12-24 1998-12-24 検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000193596A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002287327A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Lasertec Corp 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP2002287328A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Lasertec Corp 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP2005189655A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nec Electronics Corp マスク検査方法
JP2006017798A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toppan Printing Co Ltd ハーフトーン型位相シフトマスク及びその検査方法
JP2006194788A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Sysmex Corp 粒子画像処理方法と装置およびそのプログラム
JP2010129755A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Renesas Technology Corp マスク欠陥検査方法および半導体装置の製造方法
JP2021188937A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 株式会社デンソー はみ出し検査装置および検出方法
WO2023162194A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 株式会社レゾナック パターンの検査方法、レジストパターンの製造方法、半導体パッケージ基板の選別方法、及び半導体パッケージ基板の製造方法
WO2024024483A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 株式会社レゾナック レジストパターンの検査方法、レジストパターンの製造方法、基板選別方法、及び、半導体パッケージ基板又はプリント配線板の製造方法
WO2024024484A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 株式会社レゾナック レジストパターンの検査方法、レジストパターンの製造方法、基板選別方法、及び、半導体パッケージ基板又はプリント配線板の製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002287327A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Lasertec Corp 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP2002287328A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Lasertec Corp 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP4576500B2 (ja) * 2001-03-28 2010-11-10 レーザーテック株式会社 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP4654349B2 (ja) * 2001-03-28 2011-03-16 レーザーテック株式会社 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP2005189655A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Nec Electronics Corp マスク検査方法
JP2006017798A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Toppan Printing Co Ltd ハーフトーン型位相シフトマスク及びその検査方法
JP2006194788A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Sysmex Corp 粒子画像処理方法と装置およびそのプログラム
JP2010129755A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Renesas Technology Corp マスク欠陥検査方法および半導体装置の製造方法
JP2021188937A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 株式会社デンソー はみ出し検査装置および検出方法
WO2023162194A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 株式会社レゾナック パターンの検査方法、レジストパターンの製造方法、半導体パッケージ基板の選別方法、及び半導体パッケージ基板の製造方法
WO2024024483A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 株式会社レゾナック レジストパターンの検査方法、レジストパターンの製造方法、基板選別方法、及び、半導体パッケージ基板又はプリント配線板の製造方法
WO2024024484A1 (ja) * 2022-07-27 2024-02-01 株式会社レゾナック レジストパターンの検査方法、レジストパターンの製造方法、基板選別方法、及び、半導体パッケージ基板又はプリント配線板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10572995B2 (en) Inspection method and inspection apparatus
TWI587082B (zh) Mask inspection device, mask evaluation method and mask evaluation system
US5795688A (en) Process for detecting defects in photomasks through aerial image comparisons
KR100875569B1 (ko) 마스크 결함 검사 방법, 마스크 결함 검사 장치, 및 반도체장치의 제조 방법
US9778205B2 (en) Delta die and delta database inspection
KR19990023999A (ko) 리소그래픽 프로세스에서의 파라미터 제어 프로세스
US7469057B2 (en) System and method for inspecting errors on a wafer
JP2008298932A (ja) フォトマスクの検査方法、フォトマスクの製造方法、電子部品の製造方法及びテストマスク
CN107065446B (zh) 用于产生晶片结构的光刻工艺的仿真的方法和装置
JP2003215059A (ja) パターン検査装置及びその方法
JP2004012779A (ja) マスクの検査方法およびマスク欠陥検査装置
JP2000193596A (ja) 検査方法
JPS5994032A (ja) 投影露光装置
JP5084239B2 (ja) 計測装置、露光装置並びにデバイス製造方法
JP3968209B2 (ja) フォトマスク欠陥転写特性評価方法、フォトマスク欠陥修正方法及び半導体装置の製造方法
JPH04321047A (ja) フォトマスク検査装置及びフォトマスク検査方法
JP2002049143A (ja) 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP3230094B2 (ja) 投影光学系の光学特性測定方法、光学特性測定装置、露光方法及びマスク
JP3808817B2 (ja) マスク欠陥検査方法、半導体装置の製造方法、マスク欠陥検査装置、欠陥影響度マップ作成方法およびプログラム
JP5025236B2 (ja) 露光装置及び方法、並びに、デバイス製造方法
JPH09101116A (ja) 自動焦点合わせ方法及びその装置並びにパターン検出方法及びその装置
Fiekowsky End of thresholds: subwavelength optical linewidth measurement using the flux-area technique
JP7079569B2 (ja) 検査方法
JP2016035539A (ja) 位置測定方法、位置ずれマップの作成方法および検査システム
US11886125B2 (en) Method for inferring a local uniformity metric