JP2005187732A - ポリエステルエラストマ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
柔軟でゴム的弾性を有し、耐屈曲疲労性が良好で、透明性や透光性に優れ、さらに高温高湿環境下でも使用可能な単一成形体を得るためのポリエステルエラストマ樹脂組成物の提供。
【解決手段】主にテレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体(a1)、およびイソフタル酸またはそのエステル形成性誘導体(a2)とから構成される芳香族ジカルボン酸成分と、脂肪族ジオール(a3)から構成される高融点結晶性重合体セグメント(a)と、脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエーテルエステルブロック共重合体(A)に、側鎖にカルボン酸金属塩基を有するエチレン系共重合体(B)および/またはカルボン酸のアルカリ金属塩(C)および/または有機リン酸エステル化合物のアルカリ金属塩(D)を配合する。
【選択図】 なし
Description
Hz1−Hz0≦10(%)・・・・(2)
o−クロロフェノールを溶媒とした0.5%のポリマ溶液を25℃で測定した。
差動走査熱量計(デュポン社製DSC−910型)を使用して、窒素ガス雰囲気下、10℃/分の昇温速度で加熱した時の融解ピークの頂上温度を測定した。
ASTM K−7215に従って測定した。
プレス成形法によって作成した厚さ約2mmのシートを用い、直読ヘイズメーター(東洋精機社製NO.206型)で測定した。
プレス成形法によって作製した厚さ約2mmのシートの透明性を肉眼にて目視で判定した。また、シートを印刷物の上に置いて、印刷物の文字が見えるか、見えないか評価した。
プレス成形法によって作製した厚さ約2mmのシートを、60℃、湿度95%の環境下に12時間処理し、取り出した後、シートの透明性を肉眼にて目視で判断し、次いで全光線透過率およびヘイズ値を測定した。
[ポリエーテルエステルブロック共重合体(A−1)の製造]
テレフタル酸329部、イソフタル酸96部、1,4−ブタンジオール403部および数平均分子量約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール467部を、チタンテトラブトキシド2部と共にヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応水を系外に留出しながらエステル化反応を行なった。反応混合物に”イルガノックス”1098(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤)0.5部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で2時間45分重合を行わせた。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングを行なってペレットとした。
ジメチルテレフタレート320部、ジメチルイソフタレート93部、1,4−ブタンジオール345部、エチレンオキシドで末端をキャッピングしたポリ(プロピレンオキシド)グリコール(数平均分子量2200、EO含量26.8%)550部を、チタンテトラブトキシド2部およびトリメリット酸無水物3部と共にヘリカルリボン型攪拌翼を備えた反応容器に仕込み、210℃で2時間30分加熱して、理論メタノール量の95%のメタノールを系外に留出させた。反応混合物に”イルガノックス”1330(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤)0.75部を添加した後、245℃に昇温し、次いで、50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で1時間50分重合をおこなった。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングによりペレットとした。
テレフタル酸348部、1,4−ブタンジオール340部および数平均分子量約1400のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール576部を、チタンテトラブトキシド2部と共にヘリカルリボン型撹拌翼を備えた反応容器に仕込み、190〜225℃で3時間加熱して反応水を系外に留出しながらエステル化反応を行なった。反応混合物に”イルガノックス”1098(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤)0.5部を添加した後、245℃に昇温し、次いで50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で2時間45分重合を行わせた。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングを行なってペレットとした。
ジメチルテレフタレート酸273部、1,4−ブタンジオール120部および数平均分子量約2000のポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール723部を、チタンテトラブトキシド3部およびトリメリット酸無水物3部と共にヘリカルリボン型攪拌翼を備えた反応容器に仕込み、210℃で2時間30分加熱して、理論メタノール量の95%のメタノールを系外に留出させた。反応混合物に”イルガノックス”1330(チバガイギー社製ヒンダ−ドフェノ−ル系酸化防止剤)0.5部を添加した後、245℃に昇温し、次いで、50分かけて系内の圧力を27Paの減圧とし、その条件下で1時間50分重合をおこなった。得られたポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングによりペレットとした。
表1にA−1、A−2、A−3、A−4、の組成と物性を示す。
参考例で得られたポリエーテルエステルブロック共重合体(A−1)、(A−2)に、側鎖にカルボン酸金属塩基を有するエチレン系共重合体として三井・デュポンポリケミカル社製の”ハイミラン”1707(イオンタイプはナトリウム)(B−1)、ステアリン酸ナトリウム(C−1)、リン酸2,2−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)ナトリウム(旭電化社製”アデカスタブ”NA−11)(D−1)、表2に示すような配合になるようにドライブレンドし、45mmφのシリンダー径を有する二軸押出機を用いて、表2に示す温度で溶融混練したのちペレット化した。このペレットを80℃で3時間乾燥後、ポリテトラフルオロエチレン製シート(ニチアス(株)製”ナフロン”テープ、TOMBO 9001)にはさみ、溶融混練温度と同じ成形温度でプレスし、60℃で冷却したのち、ポリテトラフルオロエチレン製シートを剥がして、厚み約2mmのシートを成形した。このプレスシートについて、全光線透過率およびヘイズ値を測定するとともに、透明性を外観と印刷物の上にシートを置いた時の文字の見え方で評価した。さらにプレスシートを用いて高温高湿試験を行い、試験後のシートについて全光線透過率とヘイズ値を測定した。
参考例で得られたポリエーテルエステルブロック共重合体(A−3)、(A−4)に、側鎖にカルボン酸金属塩基を有するエチレン系共重合体として三井・デュポンポリケミカル社製の”ハイミラン”1707(イオンタイプはナトリウム)(B−1)、および/またはステアリン酸ナトリウム(C−1)、を表2に示すような配合比率でドライブレンドし、実施例1〜6と同様に溶融混練とペレット化し、プレス成形した。また、ポリエーテルエステルブロック共重合体のみをプレス成形して得られたシートを用いて試験を行った結果と併せて表2に示す。
Claims (1)
- 主にテレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体(a1)、およびイソフタル酸またはそのエステル形成性誘導体(a2)とから構成される芳香族ジカルボン酸成分と、脂肪族ジオール(a3)から構成される高融点結晶性重合体セグメント(a)10〜50重量%と、脂肪族ポリエーテル単位からなる低融点重合体セグメント(b)90〜50重量%とを主たる構成成分とするポリエーテルエステルブロック共重合体(A)100重量部に、側鎖にカルボン酸金属塩基を有するエチレン系共重合体(B)0.2〜20重量部および/またはカルボン酸のアルカリ金属塩(C)0.01〜5重量部および/または有機リン酸エステル化合物のアルカリ金属塩(D)0.01〜5重量部を配合してなるポリエステルエラストマ樹脂組成物であって、厚さ約2mmのシートで測定した全光線透過率Tt0が40%以上で、かつヘイズ値(曇度)Hz0が85%以下であり、60℃、湿度95%の高温高湿環境下に12時間放置した後の全光線透過率Tt1が40%以上、かつヘイズ値Hz1が85%以下で、さらに下記(1)式および(2)式を満たすことを特徴とする単一成形体を得るためのポリエステルエラストマ樹脂組成物。
Tt0−Tt1≦5(%)・・・・・(1)
Hz1−Hz0≦10(%)・・・・(2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003432976A JP2005187732A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | ポリエステルエラストマ樹脂組成物 |
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JP2003432976A JP2005187732A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | ポリエステルエラストマ樹脂組成物 |
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JP2005187732A true JP2005187732A (ja) | 2005-07-14 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005187732A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009531519A (ja) * | 2006-03-24 | 2009-09-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | Pbt単位を含有する、減少した有機炭素排出量を有する熱可塑性樹脂 |
JP2014508204A (ja) * | 2011-02-09 | 2014-04-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 向上した特性を有するポリエステル組成物 |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003432976A patent/JP2005187732A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009531519A (ja) * | 2006-03-24 | 2009-09-03 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | Pbt単位を含有する、減少した有機炭素排出量を有する熱可塑性樹脂 |
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