JP2005186474A - セラミックグリーンシート圧着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミックグリーンシート全体に歪みを与えず、セラミックグリーンシートの積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こすことのないセラミックグリーンシート圧着装置を提供する。
【解決手段】第1の型1は、受面12を含み、第2の型2は、加圧面21を含んでいる。第1の型1及び第2の型2は、受面12と加圧面21とが互いに対向するように配置され、加圧手段3によって、受面12と加圧面21とが相対的に接近し、又は遠ざかるように駆動される。静電吸着手段4は帯電電極41と、静電気帯電部材43とを含み、第1の型1に備えられる。静電気帯電部材43は、帯電電極41と組み合わされ、表面が平滑な受面12を構成する。受面12は、セラミックグリーンシート8を静電吸着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層コンデンサや積層インダクタ等その他の積層セラミック電子部品の製造に用いるセラミックグリーンシート圧着装置に関する。
セラミック電子部品において、例えば積層セラミックコンデンサは、従来より、以下の方法により製造されている。すなわち、支持体上に、セラミック粉、有機バインダ、可塑剤、溶剤等を含むセラミック塗料を、ドクターブレード法等によってシート状に成形し、その上にパラジウム、銅、ニッケル等の内部電極をスクリーン印刷により形成する。シート状成形物は、一般に、セラミックグリーンシートと称されている。
次に、このセラミックグリーンシートは、所定の大きさにカットされ、重ね合わされて積層される。積層されたセラミックグリーンシートは、プレスにより圧着され、一体化したブロックのセラミックグリーンシート積層体を形成する。
セラミックグリーンシート積層体は、所定の大きさにカットされ、セラミックグリーンチップとなる。このようにして得られたセラミックグリーンチッブは、内部のバインダがバーンアウトされ、1000〜1400℃の温度範囲で焼成される。得られた焼成体は、銀、銀−パラジウム、ニッケル、銅等の端子電極が形成されることによって、積層セラミックコンデンサとなる。
このような、積層セラミックコンデンサで代表されるセラミック電子部品の製造工程において、セラミックグリーンシートの積層、圧着工程は、例えば特許文献1〜4等に開示されている。具体的には、特許文献1には、セラミックグリーンシートに貫通孔を設け、更に、上下金型に吸引孔を設けて、この貫通孔を通して吸引し、セラミックグリーンシートを保持しながら積層圧着する方法が開示されている。特許文献2〜4には、上下金型に吸引孔を設けて、この貫通孔を通して吸引し、積層圧着する方法が開示されている。
ところで、近年、電子機器の小型化、回路部品の高密度実装化が進展し、積層セラミックコンデンサ等の積層セラミック電子部品の分野においても小型化、高性能化が望まれている。
積層セラミックコンデンサを小型、高容量化する方法として、誘電体層及び内部電極層の薄層化、多層化があげられる。誘電体層及び内部電極層を薄層化するためには焼成前のセラミックグリーンシートを薄くする必要があり、現状では、厚さ1μmの誘電体層や厚さ1.2μmの内部電極層が実現されている。
ところが、誘電体層及び内部電極層の薄層化が進むと、真空吸着方式では、次のような新たな問題が発生することがわかった。
セラミックグリーンシートあるいはその積層体は、焼成前の段階にあり、柔軟性を有している。真空吸着方式の場合、上下金型に吸引孔を設けて、この貫通孔を通して吸引するので、受け台の表面は多数の開口による微小な凹凸面を形成している。このため、金型上に配置されたセラミックグリーンシートあるいはその積層体は、接触面が金型の吸引孔の微小な凹部に吸引されて凹凸状に変形する。
凹凸状の変形は、セラミックグリーンシートが加熱、加圧される圧着工程でより顕著となり、セラミックグリーンシートが薄層化するほど悪影響を及ぼす。更に、この凹凸状の変形は、セラミックグリーンシート全体に歪みを与え、積層ずれや内部電極パターンずれの原因となり、セラミックグリーンシート積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こす。この構造欠陥は、デラミネーション(層間剥離)やクラック発生の原因となり、セラミックグリーンシート積層体が焼成された後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を引き起こす。
特開2001−102248号公報 特開平11−277518号公報 特許第2504276号公報 特開平10−71611号公報
本発明の課題は、セラミックグリーンシート全体に歪みを与えず、セラミックグリーンシート積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こすことのないセラミックグリーンシート圧着装置を提供することである。
本発明のもう一つの課題は、デラミネーションやクラックの発生を抑え、焼成後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を防止し得るセラミックグリーンシート圧着装置を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置は、第1の型と、第2の型と、加圧手段と、静電吸着手段とを含み、積層されたセラミックグリーンシートを圧着する。前記第1の型は、受面を含んでいる。前記第2の型は、加圧面を含み、前記加圧面が前記受面に対して対向している。前記加圧手段は、第1の型または前記第2の型を駆動し、前記加圧面と前記受面とを相対的に接近させ、または、遠ざける。
前記静電吸着手段は、帯電電極と、静電気帯電部材とを含み、前記第1の型に備えられている。前記静電気帯電部材は、前記帯電電極と組み合わされ、表面が平滑に形成されて前記受面を構成している。前記受面は、前記セラミックグリーンシートを静電吸着する。
上述したように、本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置において、第2の型は加圧面を含んでおり、加圧面は、第1の型の受面に対して対向している。加圧手段は第2の型を駆動し、加圧面を受面に対して接近させ、または、遠ざける。このため、受面と加圧面とが離隔している状態で、セラミックグリーンシートを、受面上に配置し、積層することができる。
ここで、本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置は、静電吸着手段を含んでいる。静電吸着手段は、帯電電極と、静電気帯電部材とを含み、第1の型に備えられている。静電気帯電部材は、帯電電極と組み合わされ、表面が受面を構成している。受面はセラミックグリーンシートを静電吸着する。従って、従来の真空吸着と異なって、受面は凹凸のない平滑な面とすることができ、平滑な受面上にセラミックグリーンシートを配置し、吸着することができる。
上述したように、受面は、表面が平滑に形成されているから、受面に保持されたセラミックグリーンシートに凹凸変形が発生しない。このため、加圧圧着前の積層状態でも、セラミックグリーンシート全体に歪みが発生することがない。
セラミックグリーンシートを、上述のようにして受面上に配置した後、加圧手段によって、第2の型を駆動し、加圧面を受面に対して接近させ、それによって、セラミックグリーンシートを、受面と加圧面との間で加圧して圧着し、一体化されたセラミックグリーンシート積層体を得る。
ここで、本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置は、静電吸着手段を含んでおり、受面は、表面が平滑に形成されているから、加圧圧着の工程において、受面に保持されたセラミックグリーンシートに凹凸変形が発生しない。このため、加圧圧着後も、セラミックグリーンシート全体に歪みが発生せず、積層ずれや内部電極パターンずれが防止でき、セラミックグリーンシート積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こすことがない。従って、デラミネーションやクラックの発生を抑え、焼成後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を防止し得る。
受面は、具体的には、アルミナで構成することができる。その平面度は、50nm以下であることが好ましい。アルミナであれば、このような平面度を容易に実現できる。
以上述べたように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
(a)セラミックグリーンシート全体に歪みを与えず、セラミックグリーンシート積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こすことのないセラミックグリーンシート圧着装置を提供することができる。
(b)デラミネーションやクラックの発生を抑え、焼成後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を防止し得るセラミックグリーンシート圧着装置を提供することができる。
本発明の他の目的、構成及び利点については、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。但し、添付図面は、単なる例示に過ぎない。
図1は本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置の正面図でる。図示された圧着装置は、第1の型1と、第2の型2と、加圧手段3と、静電吸着手段4と、支持体51、52とを含んでいる。
第1の型1は、取り付け台6に固定されており、ヒーター13と、受け台11を含んでいる。受け台11は、受面12を含み、受面12にセラミックグリーンシート8が配置される。セラミックグリーンシート8は、焼成前のやわらかいシートである。一般には、複数が積層されて積層体を構成する。
第2の型2は、加圧面21と、ヒーター23とを含み、加圧面21が受面12と対向するように配置され、両側が支持体51、52によって支持され、支持体51、52に沿って摺動可能に支持されている。支持体51、52は、取り付け台6に固定されている。
加圧手段3は、駆動装置(図示しない)により駆動され、第2の型2を支持体51、52に沿って摺動させ、加圧面21を受面12に接近F1または離隔F2させる。そして、加圧面21を受面12に接近させて、受面12の上に配置されたセラミックグリーンシート8を圧着する。駆動装置としては、空気圧駆動装置、油圧駆動装置、またはモータなどを用いることができる。微小動作コントロールという観点からは、モータが望ましい。
本実施例において、第1の型1は、固定型として構成され、第2の型2は、可動型として構成されているが、受面12と加圧面21とを相対的に接近、離隔できればよく、固定型と可動型とが入れ替わってもよい。
静電吸着手段4は、帯電電極41と、電源42と、静電気帯電部材43とを含み、第1の型1の受け台11に固定して備え付けられている。帯電電極41は、電源42の例えば正電位側に接続される。
図では、説明の簡単化のため、電源42として、直流電源を示したが、交流電源であってもよい。また、帯電電極41は複数であってもよく、それぞれに対して、位相の異なる交流電源を供給してもよい。これらの具体的構成に関しては、従来技術を適用できる。
静電気帯電部材43は絶縁性材料で構成されており、帯電電極41と組み合わされ、表面が平滑に形成されて受面12を構成する。受面12は、セラミックグリーンシート8を静電吸着する。
図2は静電吸着手段及び吸着されたセラミックグリーンシートの帯電状態を示す概念図である。図2に図示したように、帯電電極41は、電源42の正電位側に接続されて正に帯電される。帯電電極41に組み合わされた静電気帯電部材43は分極し、その帯電電極41側に負電気が誘導され、帯電電極41から遠い反対側が正に帯電する。静電気帯電部材43の正に帯電した表面は受面12を構成している。
受面12に配置されたセラミックグリーンシート8の受面12側に負電気が誘導され、セラミックグリーンシート8は受面12の正電気によって静電吸着される。受面12を構成する静電気帯電部材43の表面は平滑に形成されているので、受面12に配置し、保持されたセラミックグリーンシート8に凹凸変形が生じることはない。
静電気帯電部材43の形状は、配置されるセラミックグリーンシート8の形状より大きな平面を有する形状であればよく、その形状を考慮した例えば四角形状に形成される。帯電電極41及び静電気帯電部材43との組み合わせ形態は、帯電電極41に接して平板状の静電気帯電部材43を配置する形態や、帯電電極41に絶縁被覆を施し、絶縁被覆を静電気帯電部材43とする形態や、帯電電極41を内部電極として静電気帯電部材43に内蔵する形態等の何れであってもよい。静電気帯電部材43の材質は、アルミナ等のセラミック材料が適している。アルミナであれば、上述した種々の形態に対応でき、加熱、加圧に対する耐久性も高く、また、表面の平面度を50nm以下にできる。
図3は本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置において、受面12と加圧面とを接近させた状態を示している。セラミックグリーンシート8を、受面12上に配置した後、加圧手段3によって、第2の型2を駆動し、加圧面21を受面12に対して接近させ、それによって、セラミックグリーンシート8を、受面12と加圧面21との間で加圧して圧着し、一体化されたセラミックグリーンシート8の積層体を得る。
図4は本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置における受面12と、セラミックグリーンシート8との関係を示す図である。
本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置は、静電吸着手段を含んでおり、受面12は、表面が平滑に形成されているから、加圧圧着の工程において、受面12に保持されたセラミックグリーンシート8に凹凸変形が発生しない。
このため、加圧圧着後も、セラミックグリーンシート8全体に歪みが発生せず、積層ずれや内部電極パターンずれが防止でき、セラミックグリーンシート8の積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こすことがない。従って、デラミネーションやクラックの発生を抑え、焼成後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を防止し得る。
図5はポーラスな受面を有する従来の真空吸着を用いた場合の問題点を示す図である。真空吸着方式は、図5に示すように、多数の微小開口を含むポーラスな受け台44を用い、真空吸引することにより、受け台44上に配置されたセラミックグリーンシート8を吸着する方式である。
セラミックグリーンシート8は、焼成前の段階にあり、柔軟性を有している。ポーラスな受け台44の表面は、多数の開口442による凹凸面441を形成している。このため、受け台44に配置されたセラミックグリーンシート8は、ポーラスな受け台44との接触面が、開口442による凹凸面441に吸引されて凹凸状に変形する。
凹凸状の変形は、セラミックグリーンシート8が加熱、加圧される圧着工程でより顕著となり、セラミックグリーンシート8が薄層化するほど、悪影響を及ぼす。
更に、この凹凸状の変形は、セラミックグリーンシート8の全体に歪みを与え、積層ずれや内部電極パターンずれの原因となり、セラミックグリーンシート8の積層体の密度が不均一となる構造欠陥を引き起こす。従来は、この構造欠陥が、セラミックグリーンシート8の積層体が焼成された後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を引き起こし、デラミネーション(層間剥離)やクラック発生の原因となっていたのである。本発明に係るセラミックグリーシート圧着装置によれば、このような構造欠陥を回避できることは、前述した説明から明らかである。
本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置は、複数枚のセラミックグリーンシートを積層圧着する必要のある積層電子部品の製造に広く適用できる。以下に、その代表例として、積層セラミックコンデンサの製造を例にとって説明する。
図6は、積層セラミックコンデンサの製造に用いるセラミックグリーンシート8の平面図、図7は、図6に図示したセラミックグリーンシート8の積層状態を説明する図である。
セラミックグリーンシート8は、図6に示すように、セラミック塗料層80の上に、電極E11〜Emnを、m行n列のマトリクス状に形成したものである。図示の電極E11〜Emnは、縦方向Yよりも、横方向Xに長い平面形状を有する。セラミック塗料層80及び電極E11〜Emnは乾燥後の状態にある。このようなセラミックグリーンシート8は周知の技術にしたがって得ることができる。セラミックグリーンシート8は積層枚数nだけ作製される。作製されたセラミックグリーンシート81〜8nは、図示はされていないが、別途備えられている位置決め機能を有するキャリアに保持されて、順次圧着装置に運ばれる。
図6に図示した1枚目のセラミックグリーンシート81は、図1に図示した受面12と加圧面21とが離隔した状態で、圧着装置の受面12の上に配置される。受面12を構成する静電気帯電部材43の表面は正に帯電しているから、配置されようとしたセラミックグリーンシート81は、その受面12側に受面12と反対の負電気が誘導され、受面12に静電吸着される。
2枚目のセラミックグリーンシート82は、1枚目のセラミックグリーンシート81に対して横方向XにオフセットΔXして位置決めされ積層される。1枚目のセラミックグリーンシート81における受面12と遠い側は、受面12と同じ正電気が誘導されており、2枚目のセラミックグリーンシート82は、その積層側に1枚目のセラミックグリーンシート81と反対の負電気が誘導され、1枚目のセラミックグリーンシート81に静電吸着される。
3枚目のセラミックグリーンシート83は、1枚目のセラミックグリーンシート81と面方向において同一位置に位置決めされて積層される。2枚目のセラミックグリーンシート82における受面12と遠い側は、受面12と同じ正電気が誘導されており、3枚目のセラミックグリーンシート83は、その積層側に2枚目のセラミックグリーンシート82と反対の負電気が誘導され、2枚目のセラミックグリーンシート82に静電吸着される。
図示されない4枚目以降のセラミックグリーンシート8は同様に交互にオフセットされて、同様に静電吸着される。受面12に保持されたセラミックグリーンシート81〜8nは、ヒータ13により加熱される。
セラミックグリーンシート8の電極印刷プロセスにおいて、2つの製版を用い、電極にオフセットを付した2種のセラミックグリーンシート8を製造し、これらを交互に積層するプロセスを採用することもでき、この場合には、積層するセラミックグリーンシート8の相互に、上述したオフセットを付する必要はない。
所定積層枚数nのセラミックグリーンシート81〜8nを積層した後、図3に図示したように、加圧手段3により、第2の型2を矢印F1の方向に駆動し、その加圧面21を受面12の方向に接近させる。これにより、セラミックグリーンシート81〜8nはヒータ13、23に加熱されながら、圧着される。圧着されセラミックグリーンシート8の積層体9はブロック状に一体化される。
ここで、受面12は、表面が平滑に形成されている。このため、薄層、多層化したセラミックグリーンシート8の積層体9を均一に荷重できるので、セラミックグリーンシート8の積層体9に凹凸変形が生じることはない。従って、セラミックグリーンシート8の積層体9の全体に歪みが発生せず、積層ずれや内部電極パターンずれが防止でき、密度が不均一となる構造欠陥を引き起こすことがない。
その後、セラミックグリーンシート8の積層体9は、所定の大きさにカットされ、セラミックグリーンチップとなる。このようにして得られたセラミックグリーンチッブは、内部のバインダがバーンアウトされ、1000〜1400℃の温度範囲で焼成される。得られた焼成体は、銀、銀−パラジウム、ニッケル、銅等の端子電極が形成されることによって、積層セラミックコンデンサとなる。
本発明圧着装置を用いて製造したセラミックグリーンシート8の積層体は、構造欠陥がないので、デラミネーションやクラックの発生を抑え、焼成後の積層セラミックコンデンサにおける短絡不良や耐電圧不良を防止し得る。
以上、好ましい実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置の正面部分断面図である。 静電吸着手段及び吸着されたセラミックグリーンシートの帯電状態を示す概念図である。 図1に示した本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置の圧着動作時の正面部分断面図である。 本発明に係るセラミックグリーンシート圧着装置における受面と、セラミックグリーンシートとの関係を示す図である。 ポーラスな受面を有する従来の真空吸着を用いた場合の問題点を示す図である。 積層セラミックコンデンサの製造に用いるセラミックグリーンシートの平面図である。 図6に図示したセラミックグリーンシートの積層状態を説明する図である。
符号の説明
1 第1の型
12 受面
2 第2の型
21 加圧面
3 加圧手段
4 静電吸着手段
41 帯電電極
43 静電気帯電部材
8、81〜8n セラミックグリーンシート

Claims (3)

  1. 第1の型と、第2の型と、加圧手段と、静電吸着手段とを含み、積層されたセラミックグリーンシートを圧着する装置であって、
    前記第1の型は、受面を含んでおり、
    前記第2の型は、加圧面を含み、前記加圧面が前記受面に対して対向しており、
    前記加圧手段は、第1の型または前記第2の型を駆動し、前記加圧面と前記受面とを相対的に接近させ、または、遠ざけるものであり、
    前記静電吸着手段は、帯電電極と、静電気帯電部材とを含み、前記第1の型に備えられており、
    前記静電気帯電部材は、前記帯電電極と組み合わされ、表面が平滑に形成されて前記受面を構成しており、
    前記受面は、前記セラミックグリーンシートを静電吸着するものである
    セラミックグリーンシート圧着装置。
  2. 請求項1に記載された圧着装置であって、前記受面は、アルミナで構成されるセラミックグリーンシート圧着装置。
  3. 請求項1または2に記載された圧着装置であって、前記受面は、平面度が50nm以下であるセラミックグリーンシート圧着装置。
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