JP2005186040A - スリットコート式塗布装置及びスリットコート式塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造工程を簡略化すると共に、製造コストを低減することができるスリットコート式塗布装置及びスリットコート式塗布方法を提供する。
【解決手段】厚さ方向に貫通する貫通孔2が設けられた基板1を保持する保持テーブル20と、前記基板1の前記保持テーブル20に保持された保持面1bとは反対側の塗布面1aに相対向して液体3が流出されるスリット状のノズル開口41が設けられた塗布ヘッド40とを具備し、前記基板1と前記塗布ヘッド40とを面方向に相対的に移動させることで、前記基板1の前記塗布面1aに液体3を塗布するスリットコート式塗布装置10であって、前記保持テーブル20の前記貫通孔2に対向する領域に、少なくとも前記貫通孔2側の面に撥水性を有する弾性膜24を設けると共に、該弾性膜24を前記貫通孔2内に少なくとも当該貫通孔2の前記塗布面1a側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形させる加圧手段80を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ノズルの先端から液体を供給し、基板の表面に液体を均一に塗布するスリットコート式塗布装置及びスリットコート式塗布方法に関する。
半導体ウェハやガラス基板等の基板にレジスト材料や絶縁材料などの液体を塗布する塗布装置として、ノズルの先端から毛細管現象により液体を流出させて、基板の表面に液体を塗布するスリットコート式塗布装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、厚さ方向に貫通する貫通孔が形成された基板の表面に、スリットコート式塗布装置を用いて液体を塗布すると、塗布した液体が貫通孔内に入り込んでしまい、貫通孔の内面や、貫通孔を介して基板の塗布面とは反対側の面などの余分な領域に液体が周り込んでしまうという問題がある。また、このように基板の余分な領域に塗布された液体は、容易に除去することができず、塗布された余分な液体を除去するには作業工程が増えてしまい高コストになってしまうという問題がある。さらに、基板の塗布面とは反対側の面に液体が周り込むと、液体が基板を保持する保持テーブルにも付着してしまい、保持テーブルに新しい基板を保持させた際に、新しい基板の塗布面とは反対側の面にも液体が付着してしまうという問題がある。このため、基板を交換する度に保持テーブルを洗浄するといった作業も必要となるという問題がある。
特開平6−343908号広報(第2〜4頁、第1〜2図)
本発明はこのような事情に鑑み、製造工程を簡略化すると共に、製造コストを低減することができるスリットコート式塗布装置及びスリットコート式塗布方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられた基板を保持する保持テーブルと、前記基板の前記保持テーブルに保持された保持面とは反対側の塗布面に相対向して液体が流出されるスリット状のノズル開口が設けられた塗布ヘッドとを具備し、前記基板と前記塗布ヘッドとを面方向に相対的に移動させることで、前記基板の前記塗布面に液体を塗布するスリットコート式塗布装置であって、前記保持テーブルの前記貫通孔に対向する領域に、少なくとも前記貫通孔側の面に撥水性を有する弾性膜が設けられていると共に、該弾性膜を前記貫通孔内に少なくとも当該貫通孔の前記塗布面側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形させる加圧手段が設けられていることを特徴とするスリットコート式塗布装置にある。
かかる第1の態様では、弾性膜を貫通孔内で袋状に弾性変形させることにより、貫通孔内や基板の保持面側などの余分な領域に液体が周り込むのを防止することができる。また、貫通孔内や保持面側などの余分な領域の液体を除去する工程が不要となり、製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記弾性膜が、前記塗布面側の表面に設けられた撥水膜により撥水性を有することを特徴とするスリットコート式塗布装置にある。
かかる第2の態様では、撥水膜により液体が弾性膜上に塗布されるのを防止して、弾性膜を貫通孔内から引き出しても、貫通孔内に液体が進入するのを防止することができる。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記加圧手段が、前記弾性膜の前記基板とは反対側から気体を送風することで当該弾性膜を袋状に弾性変形させることを特徴とするスリットコート式塗布装置にある。
かかる第3の態様では、送風によって弾性膜を容易に弾性変形させることができると共に、大きさの異なる貫通孔にも対応することができる。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記保持テーブルの前記貫通孔に対向する領域には、前記加圧手段が接続された送風孔が設けられていることを特徴とするスリットコート式塗布装置にある。
かかる第4の態様では、加圧手段が送風孔を介して貫通孔内に保持面側から塗布面側に気体を容易に送風することができる。
本発明の第5の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記保持テーブルには、前記基板の前記保持面を吸引する吸引手段が設けられていることを特徴とするスリットコート式塗布装置にある。
かかる第5の態様では、吸引手段により保持テーブルに基板を容易に保持させることができると共に、基板の塗布面側に基板を保持するための部材等が突出することがなく、基板への液体の塗布を容易に行うことができる。
本発明の第6の態様は、厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられた基板を保持する保持テーブルと、前記基板の前記保持テーブルに保持された保持面とは反対側の塗布面に相対向して液体が流出されるスリット状のノズル開口が設けられた塗布ヘッドとを具備し、前記基板と前記塗布ヘッドとを面方向に相対的に移動させることで、前記基板に液体を塗布するスリットコート式塗布方法であって、前記保持テーブルの前記貫通孔に対向する領域に設けられた弾性変形する弾性膜を前記貫通孔内に少なくとも当該貫通孔の前記塗布面側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形させながら前記塗布面に液体を塗布することを特徴とするスリットコート式塗布方法にある。
かかる第6の態様では、弾性膜を貫通孔内で袋状に弾性変形させることにより、貫通孔内や基板の保持面側などの余分な領域に液体が周り込むのを防止することができる。また、貫通孔内や保持面側などの余分な領域の液体を除去する工程が不要となり、製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスリットコート式塗布装置の概略構成を示す斜視図であり、図2は、スリットコート式塗布装置の要部断面図である。図1に示すように、スリットコート式塗布装置10は、厚さ方向に貫通した貫通孔2が形成されたシリコンウェハ、半導体基板等の基板1が保持される保持テーブル20と、保持テーブル20の基板1側に設けられた塗布ヘッド40と、塗布ヘッド40に液体3を供給する貯留手段50とを具備する。
保持テーブル20は、鉛直方向下側の面に、基板1の表面の液体3が塗布される塗布面1aが、鉛直方向下向きとなるように保持する。この保持テーブル20による基板1の保持方法は、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、図2に示すように、真空ポンプ等の吸引ポンプ71と、一端が吸引ポンプ71に接続されて他端が保持テーブル20を厚さ方向に貫通した吸引孔21に連通するように接続された吸引パイプ72とからなる吸引手段70を設け、吸引手段70によって基板1の塗布面1aとは反対側の保持面1bを真空吸引することにより保持するようにした。このように吸引手段70の吸引により基板1を保持テーブル20が保持することで、保持テーブル20に基板1を容易に保持させることができると共に、基板1の塗布面1a側に基板1を保持するための部材等が突出することがなく、基板1への液体3の塗布を容易に行うことができる。
また、保持テーブル20には、基板1の貫通孔2に対向する領域に厚さ方向に貫通する送風孔22が設けられている。また、保持テーブル20の基板1を保持する面側には、送風孔22が開口する領域に凹部23が設けられており、この凹部23内に送風孔22の開口を塞ぐように弾性膜24が設けられている。この弾性膜24は、袋状に弾性変形するゴム、エラストマ等からなる。このような弾性膜24が設けられた凹部23は、弾性膜24と同等の厚さで形成されることで、保持テーブル20に基板1を吸引保持した際に、弾性膜24によって保持テーブル20と基板1との間に隙間が形成されず、吸引保持を良好に行うことができる。
また、保持テーブル20の基板1を保持する面とは反対側の面には、送風孔22に連通するように加圧手段80が接続されている。この加圧手段80は、空気ポンプ等の送風ポンプ81と、一端が送風ポンプ81に接続されて他端が保持テーブル20の送風孔22に連通するように接続された送風パイプ82とで構成されており、加圧手段70から送風された気体は、弾性膜24を基板1の貫通孔2内で袋状に弾性変形させるようになっている。このとき、弾性膜24は、加圧手段80によって、図2に示すように、貫通孔2の塗布面1a側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形されている必要がある。これは、弾性変形した弾性膜24と貫通孔2の開口縁部との間に隙間が形成されていると、基板1の塗布面1aに液体3を塗布した際に、この隙間に液体3が塗布されてしまうためである。すなわち、弾性膜24は、貫通孔2の全てを埋めるように弾性変形する必要はなく、少なくとも貫通孔2の塗布面1a側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形するものであればよく、例えば、弾性膜が弾性変形することによって、貫通孔2の保持テーブル20側の開口縁部に隙間が形成されてもよい。また、弾性膜24上に液体3が塗布されないように、弾性膜24の少なくとも塗布面1a側の面は、液体3に対して撥水性を有するのが好ましい。これは、弾性膜24の弾性変形を元に戻し、弾性膜24を貫通孔2から引き出した際に弾性膜24上に液体3が塗布されていると、弾性膜24上の液体3が貫通孔2内に進入してしまうからである。なお、弾性膜24は、弾性膜24自体を撥水性を有する材料で形成してもよく、弾性膜24の塗布面1a側に撥水膜を形成してもよい。本実施形態では、弾性膜24の塗布面1a側の面に、例えば、オプツールDSX(商品名;ダイキン工業株式会社製)からなる撥水液を塗布した。なお、保持テーブル20は、例えば、図示しない駆動モータ等のテーブル駆動手段によって基板1の塗布面1aの面方向に位置決め移動自在に設けられている。
一方、保持テーブル20が保持した基板1の塗布面1a側には、塗布面1aに液体3を塗布する塗布ヘッド40と、塗布ヘッド40に供給する液体3を保持する貯留手段50とが設けられている。塗布ヘッド40には、基板1の塗布面1aに相対向する位置に貯留手段50から供給された液体3が流出されるスリット状のノズル開口41が鉛直方向上向きとなるように設けられている。また、塗布ヘッド40内には、液体溜まり部42が設けられており、この液体溜まり部42によって液体3をノズル開口41に亘って均一に充填させている。このような塗布ヘッド40では、液体溜まり部42内に液体3が充填されると、液体溜まり部42内に充填された液体3が毛細管現象によってノズル開口41の先端まで上昇するようになっている。また、ノズル開口41の先端まで上昇した液体3は、その表面張力によってノズル開口41の先端から突出した状態で保持される。なお、塗布ヘッド40は、図示しない装置本体に鉛直方向に移動自在に保持されており、塗布ヘッド40の先端と基板1の塗布面1aとの間隔は、装置本体によって液体3の動粘度や基板1への濡れ性などによって適宜調整されるようになっている。
貯留手段50は、液体3を保持する貯留タンク51と、一端が塗布ヘッド40に接続され、他端が貯留タンク51に接続された供給管52とで構成されており、貯留タンク51の内部に貯留した液体3を供給管52を介して塗布ヘッド40に供給している。このような貯留手段50から供給された液体3は、上述のように塗布ヘッド40のノズル開口41の先端まで毛細管現象によって上昇し、ノズル開口41の先端でその表面張力によって突出した状態で保持される。そして、この突出した液体3を基板1の塗布面1aに接触させて、保持テーブル20を基板1の塗布面1aの面方向に移動することで、ノズル開口41からは液体3が徐々に流出され、液体3を基板1の塗布面1aに均一な厚さで塗布することができる。
ここで、このようなスリットコート式塗布装置10を用いたスリットコート式塗布方法について詳しく説明する。なお、図3〜図5は、スリットコート式塗布方法を示すスリットコート式塗布装置の要部断面図である。図3(a)に示すように、塗布ヘッド40のノズル開口41の先端から液体3を突出させた状態で、塗布ヘッド40と基板1との間隔を所定の間隔まで接近させる。本実施形態では、塗布ヘッド40を保持テーブル20側に移動することで、塗布ヘッド40と基板1との間隔を調整するようにした。なお、塗布ヘッド40を固定し、保持テーブル20を塗布ヘッド40側に移動することで、塗布ヘッド40と基板1との間隔を調整するようにしてもよい。勿論、塗布ヘッド40のノズル開口41の向きを鉛直方向と交差する方向としてもよい。
また、塗布を行う前の待機状態では、ノズル開口41の先端から液体3を完全には突出させないようにして、液体3の乾燥や異物の混入による液体3の増粘を防止するようにしてもよい。このようにノズル開口41の先端から液体3を突出させないようにするには、液体溜まり部42に液体3が充填されないようにすればよい。また、例えば、供給管52に液体3の流量を調整する給水ポンプ等の流量調整手段を設け、この流量調整手段によって液体3を液体溜まり部42に充填する、しないによって、ノズル開口41の先端から液体3を完全には吐出させない程度突出させる、突出させないの微振動調整をできるようにしてもよい。また、貯留手段50の保持した液体3の液面をノズル開口41の先端に対して鉛直方向に移動させることで、液面が微振動することになり、ノズル開口41の周縁等に乾燥や異物が混入することで発生する液体3の増粘化を防止することができるので、所望の液量の液体3をノズル開口41から吐出することができる。よって、増粘化した液体3がノズル開口41の周縁に付着することがない。特に、待機状態が長い場合に上記液体3の増粘防止のための対策を取ることが好ましい。
次に、図3(b)に示すように、図示しないテーブル駆動手段によって保持テーブル20を基板1の塗布面1aの面方向に移動することで、塗布面1aへの液体3の塗布を開始する。また、同時に、加圧手段80から気体を送風することで弾性膜24を貫通孔2内で袋状に弾性変形させる。そして、図4(a)及び図2に示すように、保持テーブル20の移動を続けてノズル開口41が基板1の貫通孔2まで達すると、貫通孔2の塗布面1a側の開口は、袋状に弾性変形した弾性膜24によって塞がれているため、ノズル開口41の先端から流出した液体3は弾性膜24によって貫通孔2内に進入するのを防止することができる。このとき、袋状に弾性変形した弾性膜24と貫通孔2の塗布面1a側の開口縁部との間に隙間が形成されていると、この隙間に液体3が塗布されてしまう。このように隙間に液体3が塗布されていると、弾性膜24の弾性変形を止めた際に隙間に塗布された液体3から徐々に貫通孔2内に液体3が進入し、さらに液体3が保持面1b側にも周り込んでしまう。このため、弾性膜24は、貫通孔2の塗布面1a側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形されている必要がある。
そして、図4(b)に示すように、保持テーブル20をさらに移動することで、塗布ヘッド40が貫通孔2を通り過ぎると、弾性膜24の塗布面1a側の面には撥水液が塗布されているため、弾性膜24上に塗布された液体3が弾性膜24上に塗布されず、塗布面1a上に塗布された液体3には弾性膜24に対向する領域に開口が形成される。このように、塗布ヘッド40が貫通孔2を通り過ぎたら、図5に示すように、加圧手段80による弾性膜24の弾性変形を止めて弾性膜24を保持テーブル20側に引き込ませる。このとき、弾性膜24上には液体3が塗布されていないため、貫通孔2内に液体3が塗布されることがない。また、塗布された液体3は、その表面張力によって貫通孔2の開口縁部から貫通孔2の内側に流れ込むことがなく、基板1に塗布された液体3の貫通孔2に対向する領域は、開口した状態で保たれる。なお、塗布面1aの全面に液体3を塗布した後、液体3を硬化させるまで、加圧手段80が気体を送風し続けるようにしてもよい。また、液体3を硬化させる硬化手段を設けるようにしてもよい。硬化手段としては、液体3の種類によって加熱する電熱ヒータや紫外線を照射する紫外線ランプなどが挙げられる。
そして、保持テーブル20を移動して基板1の塗布面1aの全てに液体3を塗布した後、塗布ヘッド40を基板1から離すことで基板1の塗布面1aへの液体3の塗布が終了する。また、塗布が終了した待機状態では、上述の塗布前の待機状態と同様に、液体3がノズル開口41近傍の液体3の液面を微振動させることで、液体3の乾燥や異物の混入による液体3の増粘化を防止することができる。なお、塗布前及び塗布後の待機状態では、ノズル開口41をキャップ部材等で塞ぐようにしてもよい。キャップ部材によってノズル開口41を塞ぐことで、ノズル開口41からの液体3の乾燥及び異物の混入を確実に防止することができる。また、塗布が終了した際には、ノズル開口41の先端近傍を例えば、紫外線やプラズマ等の照射により洗浄し、液体3のノズル開口41への濡れ性が劣化するのを防止するようにしてもよい。
このように、貫通孔2を有する基板1であっても、弾性膜24を貫通孔2内に貫通孔2の塗布面1a側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形させることで、塗布した液体3が貫通孔2内に液体3が進入するのを防止することができると共に、貫通孔2を介して基板1の保持面1b側に液体3が周り込むのを防止することができる。これにより、貫通孔2内や保持面1bなどの余分な領域の液体3を除去する工程が不要となり、製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。また、基板1の保持面1bに液体3が周り込むのを防止することができるため、保持テーブル20にも液体3が付着することがなく、保持テーブル20を洗浄する工程が不要となり、製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。さらに、加圧手段80が、弾性膜24を送風により弾性変形させているため、内径の異なる貫通孔が形成された基板にも、同一の弾性膜24を有する保持テーブル20を用いることができ、保持テーブル20や弾性膜24等の交換が不要となり製造コストを低減することができる。
なお、本実施形態では、基板1の塗布面1aを鉛直方向下向きとして、塗布ヘッド40のノズル開口41を鉛直方向上向きとしたが、特にこれに限定されず、例えば、塗布ヘッド40のノズル開口41を鉛直方向下向きとして、基板1の塗布面1aを鉛直方向上向きとしてもよい。何れにしても、弾性膜24を基板1の貫通孔2内で袋状に弾性変形させて塗布面1aに液体3を塗布することで、貫通孔2内に液体が進入するのを防止することができる。
また、本実施形態では、保持テーブル20を面方向に移動させることで、塗布ヘッド40と保持テーブル20とを塗布面1aの面方向に相対的に移動させるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、保持テーブルを固定して、塗布ヘッドを基板1の塗布面1aの面方向に移動させるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、吸引手段70を構成する吸引ポンプ71と加圧手段80を構成する送風ポンプ81とを設けるようにしたが、これに限定されず、送風及び吸引する1つのポンプを設けるようにしてもよい。また、加圧手段80を送風パイプ82と送風ポンプ81とで構成したが、加圧手段80は弾性膜24を弾性変形することができれば特にこれに限定されず、例えば、加圧手段として、水等の液体により弾性膜24を弾性変形させるようにしてもよい。また、加圧手段は、弾性膜24を棒状部材で機械的に押圧するものであってもよい。
また、本実施形態では、基板1に設けられた貫通孔2が厚さ方向に同一内径で形成されているが、特にこれに限定されず、例えば、貫通孔が塗布面側に向かって内径が漸小するように形成されていても、本発明のスリットコート式塗布装置10を用いることで、貫通孔内への液体の進入を防止して、基板の塗布面に液体を均一な厚さで塗布することができる。
さらに、本実施形態では、保持テーブル24の貫通孔2に対向する領域に凹部23を設け、この凹部23内に弾性膜24を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、保持テーブル20の基板1を保持する全面に亘って弾性膜を設け、弾性膜に吸引孔と連通する開口を設けるようにしてもよい。また、基板1は、平面の塗布面1aを有するものに限定されず、例えば、レンズ等の曲面の塗布面を有する非平面基板に対しても本発明を実施できることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る塗布装置の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る塗布装置の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る塗布方法を示す塗布装置の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る塗布方法を示す塗布装置の要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る塗布方法を示す塗布装置の要部断面図である。
符号の説明
1 基板、1a 塗布面、2 貫通孔 3 液体、10 スリットコート式塗布装置、20 保持テーブル、21 吸引孔、22 送風孔、23 凹部、24 弾性膜、40 塗布ヘッド、41 ノズル開口、50 貯留手段、70 吸引手段、80 加圧手段、81 送風ポンプ、82 送風パイプ

Claims (6)

  1. 厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられた基板を保持する保持テーブルと、前記基板の前記保持テーブルに保持された保持面とは反対側の塗布面に相対向して液体が流出されるスリット状のノズル開口が設けられた塗布ヘッドとを具備し、前記基板と前記塗布ヘッドとを面方向に相対的に移動させることで、前記基板の前記塗布面に液体を塗布するスリットコート式塗布装置であって、
    前記保持テーブルの前記貫通孔に対向する領域に、少なくとも前記貫通孔側の面に撥水性を有する弾性膜が設けられていると共に、該弾性膜を前記貫通孔内に少なくとも当該貫通孔の前記塗布面側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形させる加圧手段が設けられていることを特徴とするスリットコート式塗布装置。
  2. 請求項1において、前記弾性膜が、前記塗布面側の表面に設けられた撥水膜により撥水性を有することを特徴とするスリットコート式塗布装置。
  3. 請求項1又は2において、前記加圧手段が、前記弾性膜の前記基板とは反対側から気体を送風することで当該弾性膜を袋状に弾性変形させることを特徴とするスリットコート式塗布装置。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記保持テーブルの前記貫通孔に対向する領域には、前記加圧手段が接続された送風孔が設けられていることを特徴とするスリットコート式塗布装置。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記保持テーブルには、前記基板の前記保持面を吸引する吸引手段が設けられていることを特徴とするスリットコート式塗布装置。
  6. 厚さ方向に貫通する貫通孔が設けられた基板を保持する保持テーブルと、前記基板の前記保持テーブルに保持された保持面とは反対側の塗布面に相対向して液体が流出されるスリット状のノズル開口が設けられた塗布ヘッドとを具備し、前記基板と前記塗布ヘッドとを面方向に相対的に移動させることで、前記基板に液体を塗布するスリットコート式塗布方法であって、
    前記保持テーブルの前記貫通孔に対向する領域に設けられて、少なくとも前記貫通孔側の面に撥水性を有する弾性膜を前記貫通孔内に少なくとも当該貫通孔の前記塗布面側の開口を塞ぐように袋状に弾性変形させて前記塗布面に液体を塗布することを特徴とするスリットコート式塗布方法。
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