JP2006327198A - 液体を塗布する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望するやり方で液体塗布を調量することを可能にし、液体が塗布される物体の表面が、装置もしくは用いられる方法によって損傷をうけることがなく、少ない所要スペースしか有していない、液体を塗布する装置を提供する。
【解決手段】液体2のための少なくとも1つの出口開口部214を有する塗布装置208を備える、液体を調量して非接触に塗布する装置は、余った液体235のための少なくとも1つの入口開口部246を有する吸引装置210を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、請求項1の前提項に記載されている、液体を塗布する装置に関する。
さらに本発明は、請求項9の前提項に記載されている、液体を塗布する方法に関する。
特許文献1によって、流動性のある印刷インキを被印刷体に移すための制御可能な版が公知である。版6は格子状の開口部を備える表面を有しており、これらの開口部は、水槽16のなかにある印刷インキ15を収容するために設けられている。開口部の背後の、加熱部材を有する別個に制御可能なキャビティ2は、加熱によって膨張する、その後の冷却時に印刷インキをキャビティへ吸い込む充填気体を含んでいる。余った印刷インキは、ドクターブレード18によって版の表面から掻き落とされる。版の表面を被印刷体19と接触させてから、充填気体があらためて加熱され、それによって印刷インキがキャビティから外に出て、被印刷体に移る。
余った印刷インキを掻き落とすことによって、版の表面に磨耗が生じることがある。さらに、余った印刷インキを掻き落としただけでは不十分な場合があり、そのために、多すぎる印刷インキが被印刷体上の特に本来インキがないはずの個所に移ってしまう。
特許文献2によって、いわゆるインキバー(Farbbalken)として製作された印刷機のインキ装置が公知である。この場合、印刷インキは、インキ着けローラの外套面から最大3mmの距離で配置された、たとえばフラットノズルとして構成されたノズル1によって、連続する膜としてインキ着けローラに塗布される。
特許文献3も、インキ着けローラに対して短い距離をおいて配置されたインキバーを記載している。同じく特許文献4にも、インキ出しローラ01の外套面31に均等なインキ膜を塗布する、スリットノズル16を備えたインキ供給装置2が記載されている。
このように従来技術から公知となっているインキバーは、連続した均等なインキ膜を塗布するためにインキ装置で常に用いられている。
それに対して特許文献5は、印刷機のインキ・湿し水ローラのために非接触に作動する調量装置を記載している。最初は連続的にスクリーンローラ1へ塗布されるインキ膜が先行ドクター(Vorrakel)4によって処理され、次いで、インキ塗布ユニットまたは先行ドクターから距離をおいた位置で、わずかな間隔で配置された吸引条片3によって部分的に除去される。吸引された外気は、先行ドクター4によって掻き落とされなかった印刷インキのスクリーンウェブ縁への付着力と、インキ分子相互の凝集力とを克服し、印加される吸引圧力との関連で、印刷スクリーン目からもスクリーンウェブ縁からもインキ分子を運び去る。
図示もしくは記載されていないインキ塗布ユニットと、先行ドクターと、吸引条片とで構成される上述した装置は、部品の数が多いことと、部品相互の距離とによって、ローラの外周のところに広い構造スペースを占める。
欧州特許明細書1154905B1 ドイツ実用新案明細書1943939 ドイツ特許明細書1978657 ドイツ特許出願公開明細書19860641A1 ドイツ特許出願公開明細書3608944A1
そこで本発明の目的は、所望するやり方で液体塗布を調量することを可能にする、液体を塗布する装置および方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的、または上記に代わる目的は、液体が塗布される物体の表面が、装置もしくは用いられる方法によって損傷をうけることがない、液体を塗布する装置および方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的、または上記に代わる目的は、少ない所要スペースしか有していない、液体を塗布する装置を提供することにある。
上記の目的は、請求項1の特徴を備える装置、および請求項9の特徴を備える方法によって達成される。本発明のその他の有利な実態様態は、従属請求項に記載されている。
液体のための少なくとも1つの出口開口部を有する塗布装置を備える、液体を調量して非接触に塗布する本発明の装置は、余った液体のための少なくとも1つの入口開口部を有する吸引装置を有することを特徴としている。
たとえば掻き落としによって液体を調量するために、液体が塗布される物体との接触が必要な従来の塗布装置とは異なり、本発明の塗布装置は非接触で作用し、すなわち、塗布されるべき液体だけは物体に接触するが、装置の構成部品は物体に接触せず、それによって、有利なことに、物体、特に物体の表面における物体の損傷を防ぐことができる。
たとえばインキ着けバーのスリットノズルなどの開口部を通して液体を塗布する従来の塗布装置とは異なり、本発明の塗布装置は、塗布されるべき液体のための出口開口部に加えて、余った液体のための入口開口部も有している。「余った液体」という概念は、本願においては、塗布工程中に出口開口部から流出したのに塗布されなかった液体、または塗布されないままになっている液体を意味しており、たとえば、液体が塗布される物体と接触することなく出口開口部から入口開口部へと流れ込む液体や、物体と一時的に接触したが、塗布装置の作用領域内で入口開口部へ到達した液体を意味している。本発明に基づいて出口開口部と入口開口部を両方とも設けることによって、塗布を調量することができるという利点がある。さらに、本発明の装置は出口開口部と入口開口部を両方とも設けることによって、たとえば別個の先行ドクター(Vorrakel)が必要ないので、公知の装置に比べて省スペースに構成されるという利点がある。
効率的で制御可能な吸引工程という面から最適化された本発明の有利な実施態様では、本装置は、余った液体が気体とともに排出されるように、吸引装置が気体、特に周囲空気を吸引することを特徴としている。吸引された気体は、余った液体をたとえば液滴として運び去り、多すぎる液体が、液体が塗布される物体に到達するのを防止する吸引流を生成するために利用されるのが有利である。さらに、気体流によって、希望する量の液体だけを通過させる密閉状態が塗布装置と物体との間で生成されるのが有利である。
効率的で制御可能な液体塗布という面から最適化された本発明の他の有利な実施態様では、本装置は、余った液体が出口開口部から入口開口部へ実質的に直接到達するように、および/または気体との実質的に安定した自由境界面をもつ液体柱が出口開口部の前で形成されるように、出口開口部を通しての液体の供給と入口開口部を通しての気体の吸引とを制御する制御装置を有することを特徴とする。「直接」という概念は、本願におけるこの文脈では、液体がそれ以前に物体と接触しないか、または一時的にのみ接触してから、入口開口部へ達することを意味している。「直接」という言葉は、特に、液体が実質的に物体もしくはその表面によって運ばれることなく、入口開口部へと達することを意味している。たとえば噴水による、出口開口部から入口開口部への直接的な流動によって、ひいては省スペースな装置を製作することができるという利点があり、さらに、この装置は液体塗布を正確に制御することを可能にする。さらに、液体の気体との実質的に安定した自由境界面の形成は、液体柱がそのようにして定められた大きさを有し、定められた量の液体の的確な塗布を可能にするので、正確な制御可能性を支援する。
本発明の装置は、液体が塗布される物体の下側に配置されるのが好ましく、それによって、本発明の装置の上側で液体柱が形成されて特に噴泉のように機能し、すなわち、液体は上昇しながら出口開口部から出ていき、下降しながら入口開口部へ入っていく。
所要スペースを減らすという面で最適化された本発明の他の有利な実施態様では、本装置は、塗布装置と吸引装置が隣接して、特に直に隣接して配置されており、および/または塗布装置と吸引装置が少なくとも1つの共通の隔壁を有しており、および/または塗布装置が吸引装置に一体化されていることを特徴とする。特に印刷機のインキ装置、ニス引き装置、または湿し装置では、著しいスペース不足がしばしば生じるので、隣接した構成、特に直に隣接した構成は特に有利である。さらに、共通の隔壁を設けることは、追加のスペース獲得を可能にする。最後に、一体化によって、本発明の装置の所要スペースが大幅に減るという利点がある。そのうえ、液体と吸込空気のための供給配管を1つの装置に通すだけでよく、離れた個所で通さなくてよいという利点が得られる。保守や洗浄の目的のために考えられる本装置の取出しも、一体化によって容易になる。塗布パラメータを設定するために物体に対する本装置の間隔の調整を行うときも、同じく一体化によって、塗布装置と吸引装置が別々である場合よりも間隔調整がきわめて容易になる。
定められた均等な塗布という面で最適化された本発明の他の有利な実施態様では、本装置は、塗布装置の出口開口部と吸引装置の入口開口部のそれぞれがスリットノズルとして、特に分割されたスリットノズルとして構成されていることを特徴とする。分割されたスリットノズルを設けることで、本装置の長さ全体にわたって均等な塗布が行われるという利点がある。分割隔壁の個数と間隔は、希望する均等な塗布が実現されるように選択される。
胴を備えている本発明による印刷ユニット、特に平版印刷ユニットまたは凹版印刷ユニットは、本発明に関して上に説明したような、特にインキ、ニス、または湿し水である印刷液を前記胴の表面に塗布するために前記胴に対して間隔をおいて配置された、特に実質的に胴の長さの装置を有していることを特徴とする。
量に関して定義された、および/または制御可能な胴表面への液体塗布という面から最適化された本発明の別の有利な実施態様では、印刷ユニットは、前記胴の表面が凹部、特にスクリーン目を有していることを特徴とする。さらに、スクリーン目は吸引窪みとして設計されていてよい。
被印刷体処理機械、特に印刷機または平版印刷機または凹版印刷機は、本発明に関して上に説明したような、少なくとも1つの装置または印刷ユニットを有することを特徴としている。
塗布装置の少なくとも1つの出口開口部から液体が供給される、液体を調量して非接触に塗布する本発明の方法は、余った液体が吸引装置の少なくとも1つの入口開口部を通して運び出されることを特徴とする。
塗布を正確かつ簡単に制御することができるという点で最適化された本発明の有利な実施態様では、本方法は、余った液体が出口開口部から入口開口部へ実質的に直接到達することを特徴とする。
本発明の方法およびその有利な実施態様は、本発明の装置に関して上に説明した利点を伴っている。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、デジタル制御可能な、スクリーンの上に配置された多数の切換可能な窪み104がある外套面102を備えた、胴として構成され、デジタル方式によって画像付けされる、いわゆる吸引式版100を示している。窪み(スクリーン目)104は、印刷されるべき画像の情報に基づいて、レーザ加熱装置106によってたとえば内側から加熱することができ、それによって、窪みの内部にある空気が加熱されて膨張する。加熱された窪みは、これに続く冷却工程中に、特に印刷インキである液体を調量して非接触に塗布するための本発明のコンパクトな塗布装置108のそばを通過する。このとき、収縮する空気によって印刷インキが窪みに移され、すなわち吸い込まれる(吸引式印刷版)。窪みの開口部を取り囲む個所(スクリーンウェブ)における版100の表面は、特にインキをはじくように構成されているので、印刷インキはこの個所に移ることはなく、窪み(スクリーン)104そのものの個所にのみ移る。版100が被印刷体112と接触する領域110では、窪み104すなわちその中にある空気がレーザ加熱装置114によって再び加熱され、印刷インキが空気の膨張によって吐出されて被印刷体112に移される。
図2には、胴204もしくは胴204の表面窪み206に印刷インキ202を塗布する、本発明による塗布装置200(図1のコンパクトな装置108に相当)が示されている。
装置200は、内部、すなわち内側に配置された、すなわち一体化された塗布装置208と、これを取り囲む外部、すなわち外側に配置された吸引装置210とを有している。塗布装置208は、2つの壁211を有するスリットノズルとして構成されており、粘性の低い、特に易流動性の印刷インキ213(凹版印刷インキに相当)のための図示しない供給装置と接続されている。つまり印刷インキ213は、方向212で(図2に示す構造ないし向きでは下方から)塗布装置208に供給され、胴表面218と向かい合う出口開口部214を通って塗布装置208から出ていく。出口開口部214の手前(図2に示す構造ないし向きでは上側)に、インキ柱216が形成される。このインキ柱は胴204の表面218まで達し、表面218と接触するのに対して、壁211は非接触であり、すなわち表面214から間隔をおいて配置されている。
吸引装置210は、共通の隔壁211に加えて2つの別の壁(外壁)224および226を有するスリットノズルとして構成されており、図示しない負圧源と接続されており、それぞれの壁224および226と胴204の表面218との間の間隔隙間220および222を通して、周囲空気を吸い込むことができるようになっている。発生するそれぞれの空気流228および230(図2に示す構造もしくは向きでは右側と左側、すなわち胴表面の運動方向と、運動方向に対して逆向き)は、吸込み装置210の上側領域でインキ柱216の境界面のそばを通過し、方向232および234(図2に示す構造もしくは向きでは下方に向かう方向)で負圧源に到達する。空気流228および230は、インキ柱216のそばを流れるときに印刷インキを液滴235あるいはインキ流として運び去り、これを方向232および234へ運んでいく。
本発明による装置の機能、すなわち用いられる塗布方法は、次のとおりである。すなわち制御装置236によって、一方では、印刷インキ213の供給、たとえば単位時間あたりの量を制御することができ、他方では、空気228および230の吸引を制御することができる。印刷インキ213のたとえば流速と、吸引装置に印加される負圧との間で適切な選択を行うことで、インキ柱218の自由境界面すなわち印刷インキ213と周囲空気228および230の間の境界面を、ノズル208および210の所定の直径で、および装置200と表面218の間の所定の間隔で、実質的に的確に空間的、時間的に安定化させることができる。このことは、そうすれば装置200が空間的に限られた表面218の面区域だけに印刷インキを着けることができ、細かく調量された塗布を行うことができるので、有利である。
表面218のすぐそばにある印刷インキ噴流の淀み点238では、表面218と出口開口部214の間でインキ柱216に最大の圧力が生じている。インキ柱216の縁部領域240および241、すなわち隔壁211と表面218の間の領域では、印刷インキの流速は、吸引装置210の入口開口部246による吸込みによっても規定される。インキ柱216の縁部領域240および241の圧力は、そこでは印刷インキの流速が比較的早いために、淀み点の圧力よりも低い(ベルヌーイの圧力式)。境界面242および244で生じている圧力と、インキ柱216の表面張力に基づく力とが互いに相殺し合っているとき、印刷インキと周囲空気との間の自由境界面242および244の空間的な位置は安定している。印刷インキが流入するときも周囲空気が流れ込むときも、流速によってそのつどの圧力を変更することができ、すなわち的確に制御することができる。
インキ柱216の縁部領域240および241における印刷インキの吸引速度は、吸引装置210に印加される負圧と、自由境界面242および244の空間的な位置によって生じる、各隔壁211と胴表面218の間の各間隙における印刷インキのオーバーハング(Ueberhang)とによって決まる。間隙領域におけるオーバーハングが増大すると、吸引装置210の各入口開口部246および248が狭くなり、そのようにして、所定の負圧で間隙における吸引率が高くなり、それによってインキ柱216の縁部領域240および241での印刷インキの吸引速度を大きくなる。
たとえば印加される負圧が増えると、まず吸引率が高くなり、インキ柱の縁部領域における吸引速度が増し、インキ柱の縁部領域の圧力が低下し、周囲の大気の圧力は、印刷インキと大気の間の境界面を、インキ柱の中心に向かう方向へと変位させることができる。境界面の変位は、印刷インキのオーバーハングが減り、それによって吸引率が低下して、最終的に境界面の新たな安定した位置がつくり出されるという結果をもたらす。この境界面の新たな安定した位置は、印加される負圧が増える前よりも、インキ柱の中心部に近づいている。したがって、吸引率と印刷インキのオーバーハングとの間の上述した関係は、印刷インキと周囲の大気の間の境界面を安定化させる。逆に、印加される負圧が減ると、自由境界面はインキ柱の中心部から離れた位置で安定化する。
図3は、胴表面218が装置200に対してインキ柱216の上方で動く塗布装置200を示している。印刷インキ213は少なくともわずかな付着力を表面218に及ぼし、その結果、インキ柱216は表面218の運動方向300へ偏向している。インキ柱216の偏向は、壁211と胴表面218の間の間隙における印刷インキのオーバーハングが運動方向300を向いているインキ柱216の側で増大することによって制限される。すでに説明したように、増大したオーバーハングは吸引率の上昇につながり、それに伴ってインキ柱216の縁部領域における流速の上昇につながり、それによって、インキ柱216の縁部領域における圧力が低下する。すると外圧が比較的高くなるので境界面302が押し戻され、境界面302の位置が再び安定化するが、図2に比べると運動方向300へ変位した位置で安定化する。
インキ柱216の、運動方向300と反対方向を向いている側では、印刷インキ213と表面218の間の付着力のために、印刷インキと周囲空気の間の自由境界面304が同じく表面218の運動方向300へ動く。その結果、間隙における印刷インキのオーバーハングが小さくなり、それによって、このインキ柱216の縁部領域での流速が低下し、このことは、縁部領域における印刷インキの圧力が増すことにつながる。したがって、インキ柱216の自由境界面304の位置も安定化するが、やはり図2と比べると運動方向300に変位した位置で安定化する。
こうして驚くべきことに、胴が速く回転しているときでさえ、すなわちインキ柱に対して相対的に表面218が動いているときでさえ、自由境界面302および304の十分な安定化を制御によって実現できることが明らかとなった。本発明の装置は、インキ柱が安定しているので窪み206の的確な充填のために利用することができ、それと同時に、公知のインキバー(Farbbalken)に対して閉じたインキ膜の塗布を回避することができる。
図4は、本発明の装置の一実施形態を斜視図で示しており、胴の表面400は図面を見やすくするために破線で図示している。
印刷機406の印刷ユニット404(いずれも図面を見やすくするために部分的にのみ図示)に配置されている塗布装置402は、実質的に胴の軸方向の長さ全体にわたって延びており、ただし少なくとも、印刷面として作用する胴の軸方向長さにわたって延びている。
塗布装置410が少なくとも運動方向412に吸込み領域によって包囲されるように、外側の吸引装置408に内側の塗布装置410が一体化されているが、吸込み領域は、運動方向412と逆向きにも塗布装置410を取り囲んでいるのが有利である。さらに、図示しているように、吸込み領域は、軸方向に見て側方に位置している塗布装置410の面でも、塗布装置410を取り囲んでいる。換言すると、塗布装置410は吸込み領域に全面的に埋設されていてよい。
塗布装置410は、印刷インキのできるだけ均等な流れを実現するために、破線で図示しているようにウェブ418を備えていてよく、すなわち分割されていてよい。接続部414によって装置402に印刷インキが供給され、1つまたは複数の接続部416によって吸引空気が排出される。図示したコンパクトな箱型構造は、所要スペースを小さくするのに役立つという利点がある。
吸引装置408も、できるだけ均等な吸引を実現するために、破線で図示しているようにウェブ419を備えていてよく、すなわち分割されていてよい。
本発明による印刷ユニットの一実施形態を示す概略的な断面図である。 本発明による装置の一実施形態を示す概略的な断面図である。 本発明による装置の一実施形態を示す他の概略的な断面図である。 本発明による装置の一実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
100 吸引式印刷版
102 外套面
104 窪み
106 レーザ加熱装置
108 塗布装置
110 領域
112 被印刷体
114 レーザ加熱装置
200 塗布装置
202 印刷インキ
204 胴
206 窪み
208 塗布装置/ノズル
210 吸引装置/ノズル
211 共通の壁
212 方向
213 印刷インキ
214 出口開口部
216 インキ柱
218 表面
220 間隙
222 間隙
224 壁
226 壁
228 空気流
230 空気流
232 方向
234 方向
235 液滴/余った液体
236 制御装置
238 淀み点
240 縁部領域
241 縁部領域
242 境界面
244 境界面
246 入口開口部
248 入口開口部
300 運動方向
302 境界面
304 境界面
400 表面
402 塗布装置
404 印刷ユニット
406 印刷機
408 吸引装置
410 塗布装置
412 運動方向
414 接続部
416 接続部
418 ウェブ
419 ウェブ

Claims (10)

  1. 液体を調量して非接触に塗布する装置であって、前記液体(202)のための少なくとも1つの出口開口部(214)を有する塗布装置(208,410)を備える、液体を調量して非接触に塗布する装置において、
    余った液体(235)のための少なくとも1つの入口開口部(246,248)を有する吸引装置(210,408)を備えていることを特徴とする、液体を調量して非接触に塗布する装置。
  2. 前記吸引装置(210,408)は気体(228,230)、特に周囲空気を、前記の余った液体(235)が前記気体(228,230)とともに排出されるように、吸引する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記の余った液体(235)が前記出口開口部(214)から前記入口開口部(246,248)へ実質的に直接到達するように、および/または前記気体との実質的に安定した自由境界面(242,244,302,304)をもつ液体柱(216)が前記出口開口部(214)の手前に形成されるように、前記出口開口部(214)を通しての前記液体(202)の供給と前記入口開口部(246,248)を通しての前記気体(228,230)の吸引とを制御する制御装置(236)を有している、請求項1に記載の装置。
  4. 前記塗布装置(208,410)と前記吸引装置(210,408)が隣接して、特に直に隣接して配置されており、および/または前記塗布装置(208,410)と前記吸引装置(210,408)が少なくとも1つの共通の隔壁(211)を有しており、および/または前記塗布装置(208,410)が前記吸引装置(210,408)に一体化されている、請求項1に記載の装置。
  5. 前記出口開口部(214)と前記入口開口部(246,248)のそれぞれがスリットノズル、特に分割されたスリットノズルとして構成されている、請求項1に記載の装置。
  6. 胴を備えている印刷ユニット、特に平版印刷ユニットまたは凹版印刷ユニットにおいて、
    特にインキ、ニス、または湿し水である印刷液(202)を前記胴(100)の表面(218)に塗布するための、前記胴(100)に対して間隔をおいて配置された、」特に実質的に胴の長さの、請求項1から5までのいずれか1項に記載の装置(108)を有していることを特徴とする印刷ユニット。
  7. 前記胴(100)の前記表面(218)が凹部(104,206)、特にスクリーン目を有している、請求項6に記載の印刷ユニット。
  8. 被印刷体処理機械、特に印刷機または平版印刷機または凹版印刷機において、
    請求項1から5までのいずれか1項に記載の少なくとも1つの装置、または請求項6から7のいずれかに記載の少なくとも1つの印刷ユニットを有することを特徴とする被印刷体処理機械。
  9. 塗布装置(208,410)の少なくとも1つの出口開口部(214)から液体(202)を供給する、液体を調量して非接触に塗布する方法において、
    余った液体(235)を吸引装置(210,408)の少なくとも1つの入口開口部(246,248)を通して運び出すことを特徴とする、液体を調量して非接触に塗布する方法。
  10. 前記の余った液体(235)が前記出口開口部(214)から前記入口開口部(246,248)へ実質的に直接到達する、請求項9に記載の方法。
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