JP2005180652A - 摺動部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、摺動部品の摺動面の摩擦係数を低減すると共に、シール能力を向上させることにある。
【解決手段】 摺動部品は、摺動面(2)に設けられて環状を成す第1ダム部(6)と、第1ダム部(6)から回転方向の被密封流体側へ傾斜角度で傾斜した細溝の第2ディンプル部(3A)と、第2ディンプル部(3A)の複数個を環状に配列した吸込手段(3)と、第1ダム部(6)から吸込手段(3)側とは反対側の回転方向へ傾斜角度で傾斜した細溝の第1ディンプル部(4A)と、第1ディンプル部(4A)の複数個を環状に配置した吐出手段(4)と、吐出手段(4)の第1ダム部(6)と反対側の周面に形成されたシール面(7)とを有するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、相対回転する摺動部品の技術分野に関する。特に、摺動面の摩擦係数を小さくすると共に、被密封流体の漏洩量を低減する摺動部品に関するものである。
最近、コンプレッサー、タービンのように回転軸が高速回転すると共に、高圧流体を使用する機械の種類が多くなり、この機械の摺動部に摺動部品を多用する状況にある。そして、摺動部品は、高圧流体をシールすると共に、高速回転に耐え得る摺動面が要求されている。この為に、軸受けとしては、摺動面の耐摩耗能力を向上させると共に、潤滑油を保持して摩擦係数を低減しなければならない。又、メカニカルシールの密封環としては、高圧状態の被密封流体をシールする為に、摺動面の摩擦係数を低減すると共に、シール能力を向上しなければならない。
本発明の関連技術1として図25に示すメカニカルシール用の二重螺旋溝を有する面シール(摺動部品)が存在する(例えば、特許文献1参照)。この図25に示す面シール100はシール面101の正面図である。この面シール100は一対に組み立てられてメカニカルシールを構成する。このメカニカルシールは、この面シール101を回転密封環の面シールと固定密封環の面シールに構成する。そして、この回転密封環の面シールと固定密封環の面シールが相対摺動して回転軸140とケーシング150との間の一方側に存在する被密封流体をシールする。
この面シール100のシール面101には、内周面102側に環状溝115が設けられている。更に、シール面101には外周面103から環状溝115に連通する逆流ポンピング溝110が回転方向へ螺旋状に形成されている。この逆流ポンピング溝110の途中に連通する順流ポンピング溝111が外周面103から螺旋状に形成されている。そして、矢印のように形成された逆流ポンピング溝110と順流ポンピング溝111との交わりが交差点112になる。この逆流ポンピング溝110と順流ポンピング溝111はシール面101に沿って等配に形成されている。つまり、逆流ポンピング溝110はシール面101に沿って多数の螺旋溝を形成し、順流ポンピング溝111が外周面103から逆流ポンピング溝110に連通してシール面101に被密封流体が循環できるように構成されている。この面シール100は回転軸140に嵌着したスリーブ130に固着されて回転軸140と共に回動する。
このように構成された面シール100は、シール面101に螺旋溝状の逆流ポンピング溝110が形成されているから、面シール100が回転すると対向するシール面との間に動圧が生起して対向シール面と非接触状態になるので、シール能力が低下する。又、シール面101には逆流ポンピング溝110と順流ポンピング溝111内を矢印A,Bで示すように被密封流体がシール面101の全面に流れるから、この被密封流体がダム104を通って被密封流体と反対側へ漏れることになる。そして、ダム104から内周側に漏れた被密封流体は逆流しない構成に成されているので、シール能力を低下させる。
更に、本発明の関連技術2として図26に示す密封環200が存在する(例えば、特許文献2参照)。この密封環200は、メカニカルシールに固定用密封環又は回転用密封環として設けられている。この密封環200の密封面207には特許文献1とは異なるスパイラル溝が設けられている。このスパイラル溝のうち外周側の半径R3から半径R4の範囲の溝は周方向へ長く形成された螺旋状の高圧側スパイラル溝201である。又,内周側の半径R1から半径R2の範囲の溝は、螺旋状に構成された周方向に長手の低圧側スパイラル溝202である。そして、高圧側スパイラル溝201と低圧側スパイラル溝202との間には平面部206が設けられている。
この高圧側スパイラル溝201は、被密封流体を吸い込ませて密封面207を非接触状態にするために、溝幅を大きくすると共に、溝の深さは微小な螺旋状に形成されている。このために、密封環が回転すると、高圧側スパイラル溝201を介して導入された被密封流体の動圧発生により密封面207は非接触状態になる。しかし、非接触状態に移行するときに被密封流体は密封面207から大気側へ漏洩することが認められている。その結果、密封面207のシール能力が低下する。これは、密封面207の内周側に低圧側スパイラル溝202を設けても、高圧側スパイラル溝201により被密封流体を導入して密封面207を非接触形にする構成では、被密封流体の漏洩を防止することは困難である。特に、低圧側スパイラル溝202を半径R1から半径R2の範囲内で螺旋形に構成する形状では、被密封流体をポンピングする能力が小さい。特に、スパイラル形の低圧側スパイラル溝202は、径方向にスパイラル溝が重なる上に、密封面207の径と略同じ径の螺旋溝では(回転方向の接線に対して傾斜角度が小さい)被密封流体をポンピングする作用が小さくなる。更に、溝の深さが1×10−6m以下の微小な深さであると、現在の加工方法では、正確な加工が困難になり、シール能力にも影響する。
以上のように、特許文献2の非接触端面シールにおいて、従来の高圧側スパイラル溝201を設けた密封面の内周側に、単に低圧側スパイラル溝202を付加した構成では、シール能力を向上させることは困難であることが判明する。つまり、密封面207が非接触シールであるために、密封面207の摩擦係数を低下させることはできるが、密封面207のシール能力を改善する余地は残されている。
特開平6−66374号公報(図1) 特開平4−78379号公報(図1)
本発明は上述のような問題点に鑑み成されたものである。その発明が解決しようとする課題は、摺動面に浸入した被密封流体を介して、摺動面の摩擦係数を低減すると共に、被密封流体の密封能力を向上させることにある。同時に、摺動面の発熱を防止することにある。更に、摺動面の摩耗を防止して耐久能力を向上させることにある。
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものである。その課題を解決するための手段は、以下のように構成されている。
請求項1に係わる本発明の摺動部品は、一対の摺動部品と互いに相対摺動する摺動部品の摺動面の一方側に存在する被密封流体を摺動面に介在させる摺動部品であって、摺動面に有して環状を成す第1ダム部と、第1ダム部から回転方向の被密封流体側へ略直線状に傾斜した細溝の第2ディンプル部と、第2ディンプル部の複数個を環状に配列した吸込手段と、第1ダム部から吸込手段側とは反対側の回転方向へ傾斜した細溝の第1ディンプル部と、第1ディンプル部の複数個を環状に配列した吐出手段と、吐出手段の第1ダム部と反対側の周面に形成されたシール面とを有するものである。
請求項2に係わる本発明の摺動部品は、第1ディンプル部の第1ダム部に対する傾斜角度が第2ディンプル部の第1ダム部に対する傾斜角度と同一又は小さく形成されているものである。
この請求項3に係わる本発明の摺動部品は、第1ディンプル部と第2ディンプル部は内周側の溝幅から外周側の溝幅に向かって徐々に広くなる溝幅に形成されているものである。
請求項4に係わる本発明の摺動部品は、第1ディンプル部と第2ディンプル部の各傾斜角度が15°から55°の範囲に形成されているものである。
請求項5に係わる本発明の摺動部品は、摺動面に第1ディンプル部又は/及び第2ディンプル部を横断する円環状のダム部を有するものである。
請求項6に係わる本発明の摺動部品は、第2ディンプル部の被密封流体側端部が一対の他方の摺動部品の摺動面より被密封流体側に突き出て被密封流体を導入する形状に形成されているものである。
この請求項1に係わる本発明の摺動部品では、摺動面に形成された吸込手段により被密封流体を摺動面に導入すると共に、吐出手段により吸込手段側へポンピングして摺動面に被密封流体を効果的に介在させ、シール能力を発揮させる。同時に、摺動面の摩擦係数を低減する。同時に、第1ダム部により摺動面に被密封流体が必要以上に浸入するのを調節して相対する摺動面間が非接触状態になるのを防止してシール能力を向上させる。更に、第1ディンプル部により逆流ポンピングして被密封流体がシール面に流入するのを防止すると共に、シール面により被密封流体が摺動面から外部へ漏洩するのを防止する。
この請求項2に係わる本発明の摺動部品では、第1ディンプル部の傾斜角度が第2ディンプル部の傾斜角度と同一又は小さな角度に形成されているから、摺動面間に浸入した被密封流体は、第1ディンプル部の逆流ポンピング作用により第2ディンプル部側へ押し返される。そして、この被密封流体は第1ダム部により第1ディンプル部側に浸入するのを堰き止めて、摺動面に被密封流体を効果的に介在させることができる。この為に、シール能力の向上と共に、摩擦係数を低減することが可能になる。
この請求項3に係わる本発明の摺動部品では、摺動面に第1ディンプル部と第2ディンプル部との外周側の溝幅が広く形成されているから、摺動面に被密封流体を導入する作用と、被密封流体を逆流させるポンピング作用が発揮できる。そして、第1ディンプル部と第2ディンプル部とその間に形成された第1ダム部により摺動面に介在する被密封流体の量を最適に調節することが可能になる。又、摺動面を摺動部品の端面に形成するときに、各ディンプル部間の面幅を一定にする溝幅は外周側を広く形成しなければならない。この製作は、摺動面の円中心からの角度により形成するので、加工がより正確にできる。
請求項4に係わる本発明の摺動部品は、摺動面に第1ディンプルと第2ディンプルがV形状又は周方向へずれたV形状に形成されている。そして、その傾斜角度が15°から55°に形成されているから、摺動面の回転と共に、摺動面に被密封流体を導入する作用と、被密封流体を逆流させるポンピング作用とにより摺動面の潤滑効果と共に、シール能力を向上させることが可能になる。そして、被密封流体をシールする能力を向上させることが可能になる。
請求項5に係わる本発明の摺動部品では、摺動面に第1ディンプル部又は/及び第2ディンプル部を横断するダム部が設けられているので、このダム部により摺動面に被密封流体の導入量を調節すると共に、貯蔵することが可能になる。更に、ダム部は、摺動面に被密封流体を分散することが可能になる。この為に、このダム部によりシール能力の向上と共に、摩擦係数を低減することが可能になる。
請求項6に係わる本発明の摺動部品では、摺動部品の摺動面に対して摺動部品と一対になる他方の摺動面の径を小さくすると第2ディンプル部を摺動面の端部に突き抜けなくとも、第2ディンプル部の端部を被密封流体に接触させることが可能になる。そして、炭化珪素のような欠けやすい摺動面に形成された第2ディンプルが摺動中に損傷するのを効果的に防止することが可能になる。同時に、覆われていない第2ディンプル部の端部から被密封流体を摺動面に導入することが容易になる。この為に、第2ディンプルの端部から摺動面の回転と共に、被密封流体を摺動面に導入する力が大きくなる。
以下、本発明の好ましい実施の形態に係わる摺動部品を図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係わる第1実施の形態を示す摺動部品1の摺動面2である。又、図2は、図1に示す摺動部品1の摺動面2の1部のディンプル部を拡大したものである。
図1及び図2において、環状体を成す摺動部品1の摺動面(端面)2の内外一方側(図1では外周側)に被密封流体が存在する。そして、この被密封流体を摺動部品1を用いて効果的にシールすることができる。例えば、この摺動部品1をメカニカルシール装置に一対の回転用密封環1と固定用密封環として取り付ける。この回転用密封環1の摺動面2と、これに対向する固定用密封環の摺動面とを密接させて摺動面2の内外一方側に存在する被密封流体をシールする。又、円筒状摺動面の軸方向一方側に潤滑油を密封しながら回転軸と摺動する軸受の摺動部品1として利用することが可能である。
この摺動部品1は、炭化珪素材製の環状体に形成すると共に、環状体の一端面に摺動面2を設ける。そして、環状体は、図1及び図2に示すように、時計の回転方向Nへ回転する。この摺動部品1の摺動面2には、半径R3から半径R4の範囲の第1ダム部6から径方向の内周側へ向かって回転方向Nへ傾斜した細長溝の第1ディンプル部4Aを周方向へ沿って多数個に配列する。この第1ディンプル部4Aの群を環状に配列して吐出手段4を形成する。又、第1ダム部6から径方向の外周側に向かって回転方向Nへ傾斜した細長溝の第2ディンプル部3Aを周方向に沿って多数個に配列する。この第2ディンプル部3Aの群を環状に配列して吸込手段3に形成する。
この吐出手段4の径方向幅の範囲は半径R2から半径R3である。この吐出手段4により被密封流体を外周方向へ吐出させる。又、半径R1から半径R2の範囲は、第1シール面7である。この第1シール面7により被密封流体が内周へ漏洩するのをシールする。更に、半径R4から半径R5の範囲は、吸込手段3である。この吸入手段3により機内の被密封流体を摺動面2へ導入する。又、半径R5と半径R6の範囲は、摺動面(平面)2と同じ面の第0ダム部8である。この第0ダム部8により第2ディンプル部3Aの端部が損傷するのを防止すると共に、被密封流体が摺動面2へ過剰に導入されるのを規制する。
この第1ディンプル部4Aの傾斜角度αは、第1ダム部6の回転方向の接線に対して29°である。しかし、この傾斜角度αの範囲は8°から80°にすると良い。更に好ましくは、傾斜角度αを15°から55°の範囲にすることがより好ましい。又、第2ディンプル部3Aの傾斜角度βは、第1ダム部6の回転方向Nの接線に対して30°である。しかし、この傾斜角度βの範囲は8°から80°に形成すると良い。更に好ましくは、傾斜角度βを15°から55°の範囲にすることがより好ましい。但し、第1ディンプル部4Aの第1ダム部6の接線に対する傾斜角度αは、第2ディンプル部4Aの第1ダム部の傾斜角度βと同一角度でも良いが、傾斜角度βより小さな角度にすると更に良い。
この第1ディンプル部4Aの溝幅は、図2に示すように、円周で測定してA寸法に形成する。又、第1ディンプル部4Aと第1ディンプル部4Aの間隔の円周で測定した面幅はB寸法に形成する。図2に於いてはA=Bであるが、全ての溝幅は、A寸法から第1ディンプル部4Aの長さ寸法と半径R3の寸法から溝幅を外径方向へ徐々に拡大するように台形状に形成することができる。この溝幅の形状は、略同一幅で傾斜方向へ長手に形成する。又、傾斜方向の外周側が徐々に広くすることができる。図2では、溝幅を250×10−6mとしたが、溝幅の最小・最大の範囲は25×10−6mから1000×10−6mにすると良い。又、溝の深さは、8×10−6mとしたが、溝の深さの最小・最大の範囲は1×10−6mから25×10−6mにすると良い。更に好ましくは、3×10-6mから22×10−6mにすると良い。この溝の各辺の寸法は、摺動面2の外径R6が40mm位を基準にしたが、摺動面2の外径の大きさにより、これらの寸法もそれに応じて異なる。叉、これらの溝の深さ寸法の下限は、現在の加工法では精密に加工できないので、加工できる範囲に下限寸法を限定した。
この第1ディンプル部4A及び第2ディンプル部3Aの形状は、間隙Bを略同一幅にすると、第1ディンプル部4A及び第2ディンプル部3Aの外周側の細長溝幅が外径方向へ徐々に広く形成される。この場合は、第1ディンプル部4Aによる吐出作用と第2ディンプル部3Aによる吸込作用が良くなる。この第1ディンプル部4A及び第2ディンプル部3Aの傾斜方向の形状は直線状に形成する。又、直線に近い(大径の)円弧状に形成しても良い。この形状は、第1ディンプル部4A及び第2ディンプル部3Aにより被密封流体に動圧力が生じて両摺動面2の間が大きな間隙の非接触状態にならないようにすることができる。従来の螺旋状溝では、摺動面が非接触状態になるので、初動及び終動の低速になる時に摺動面から被密封流体が漏洩し、摺動面2のシール能力が低下するからである。
図3と図4は、本発明の第2実施の形態に係わる摺動部品1の摺動面2を示すものである。この摺動部品1は炭化珪素材製である。又、図4は、図3の第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aを拡大して示す。図3及び図4に示すように摺動面2に直線状の細長溝をした第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aを形成する。この第1ディンプル部4Aの傾斜角度αは25°に形成する。又、第2ディンプル部3Aの傾斜角度βは30°である。この第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの傾斜方向の外径側が大径になるにつれて徐々に溝幅を大きくする。この溝幅の外径寸法は250×10−6mとしたが、その溝幅の最小・最大の範囲は25×10−6mから1000×10−6mにすると良い。又、溝の深さは、5×10−6mにしたが、その溝の深さの最小・最大の範囲は1×10−6mから25×10−6mにするとよい。更に好ましくは、3×10−6mから22×10−6mにするとよい。
又、吐出手段4は両摺動面2、2間に介在する被密封流体を内径側に漏洩しないように吐き出す作用をする。この吐出手段4の径方向幅W1は、半径R2から半径R3の範囲である。又、吸込手段3は機内に存在する被密封流体を摺動面2、2間に導入する。この吸込手段3の径方向幅W2は、半径R4から半径R5の範囲である。この吐出手段4と吸込手段3間には第1ダム部6を形成する。又、吐出手段4の内周側の半径R1から半径R2の範囲は、摺動面間に介在する被密封流体をシールするシール面7である。更に、吸込手段3の外周側の半径R5から半径R6の範囲は第0ダム部8である。この第0ダム部8は、機内の被密封流体が摺動面2に過剰に流入し、又、摺動面2に介在する被密封流体が流出するのを制御する。そして、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの長さは第1ディンプル部4Aの傾斜角度αが小さくなる分だけ長くなる。この為、吐出手段4のポンピング作用が吸込手段3の吸い込み力よりも大きくなるので、摺動面2のシール能力が向上する。その他の構成は、図1及び図2と同一符号で示すように略同一形状である。この第0ダム部8は、摺動部品1の機能設計に応じて設けたり省略したりすることも可能である。
図5は、本発明の第3実施の形態に係わる摺動部品1の摺動面2を光学顕微鏡写真にして図面化した平面図である。この図5の摺動部品1は、炭化珪素材製である。全体の構成は、図1に示す摺動部品1の構成と同様ある。図1と相違する点は第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの組み合わせ構造にある。第1ディンプル部4Aの回転方向の接線に対する内周側への傾斜角度αは30°である。又、第2ディンプル部3Aの回転方向の接線に対する外周側への傾斜角度βは30°である。つまり、第1ディンプル部4Aの傾斜角度αが第2ディンプル部3Aの傾斜角度βと略同じにしたが、傾斜角度αを傾斜角度βより小さくしても良い。
この各第1ディンプル部4Aと各第2ディンプル部3Aは、摺動面2に回転方向Nに対して互いに反する内外径方向へ略直線状に傾斜している。そして、この各第1ディンプル部4Aと各第2ディンプル部3Aは、摺動面2の周面に沿って多数個に配列されて吐出手段4と吸込手段3とを形成する。この吐出手段4は両摺動面2、2間に介在する被密封流体を内径側に漏洩しないように吐き出す作用をする。この吐出手段4の径方向幅W1は、半径R2から半径R3の範囲である。又、吸込手段3は機内に存在する被密封流体を摺動面2、2間に導入する。この吸込手段3の径方向幅W2は、半径R4から半径R5の範囲である。この吐出手段4と吸込手段3間には第1ダム部6を形成する。又、吐出手段4の内周側の半径R1から半径R2の範囲は、シール面7である。更に、吸込手段3の外周側の半径R5から半径R6の範囲は第0ダム部8である。
又、この第1ディンプル部4Aに対する第2ディンプル部3Aの長さは、第1ディンプル部4Aが第2ディンプル部4Aの長さよりも長く形成する。そして、図5に示すように、この第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの各溝幅は250×10−6mである。この溝幅の最小・最大の寸法範囲は25×10−6mから1000×10−6mである。又、溝の深さは、6×10−6mである。この溝の深さの最小・最大の範囲は、1×10−6mから25×10−6mにするとよい。更に好ましくは、3×10−6mから22×10−6mの深さにするとよい。又、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの間の面幅は、250×10−6mである。尚、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの間の面幅の範囲は50×10−6mから1000×10−6mにすると良い。又、この溝幅及び面幅の寸法は、摺動部品1の直径が40mm前後の場合であり、摺動部品1の直径の大小により決定されるので、上記の寸法に限定されるわけではない。
図6から図17までは、図1から図5の摺動面2を基本とし、この摺動面2に更なる技術を付加した摺動部品1の摺動面2に対し、一対となる摺動部品1の摺動面2、2を接合して試験した実施例である。尚、この図6から図17までの摺動面2の第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aは、基本的には図1から図5に示す技術であるが、図面上拡張して示す。又、図6から図17は、摺動面2の外周側に被密封流体が存在する場合について説明したが、摺動面2の内周側に被密封流体が存在する場合にも、この技術が採用可能である。但し、第1ディンプル4Aと第2ディンプル3Aが境界線を境にして対称でない場合は、第1ディンプル4Aと第2ディンプル3Aを逆にしなければならない。
図6は、第1−A実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。摺動面2の半径R1から半径R2の範囲にはシール面7を形成する。このシール面7により被密封流体が内周側へ漏洩するのをシールする。又、摺動面2の半径R2から半径R3の範囲W1には吐出手段4を形成する。この吐出手段4には、第1ディンプル部4Aが直線に近い大径の円弧状に形成する。そして、回転方向の内周側へ傾斜している。この第1ディンプル部4Aの溝幅の外周側が徐々に拡大した形状であるが、溝幅が内外周とも略同一形状にすることもできる。又、摺動面2の半径R4から半径R5の範囲には吸込手段3を形成する。この吸込手段4には、第2ディンプル部4Aが直線に近い大径の円弧状に形成されている(螺旋状溝ではない)。そして、回転方向の外周側へ傾斜している。この第2ディンプル部3Aの溝幅の外周側が徐々に拡大した形状であるが、溝幅が内外周とも略同一形状にすることもできる。
更に、吐出手段4と吸込手段3との間には第1ダム部6を形成する。又、摺動面2の半径R5から半径R6の範囲は第0ダム部8である。この第1ダム部6、第0ダム部8の摺動面2は、研磨した平面に形成されている。そして、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aが摺動面2に特殊な機能を生起する溝として形成したものである。この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径はR0である。この為に、吸込手段3は摺動部品1と対向する摺動部品が接合する第2ディンプル部3AのW2の範囲となる。摺動面2の半径R0と半径R5の範囲に形成される第2ディンプル部3Aの一部は被密封流体を摺動面2に導入する通路となる。
図7は、第1−B実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図7の摺動部品1の摺動面2は、図6の摺動面2と略同一である。図7の摺動面2が図6の摺動面2と相違する点は、摺動面2の第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの周方向の位置を互いにずらしたものである。このように、摺動面2の第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの位置を周方向へ互いにずらすことにより、摺動面2に被密封流体を効率よく介在させて摩擦係数を更に向上することが可能になる。尚、この摺動部品1と一対を成して接合する図示省略の摺動部品の摺動面の外径は、第2ディンプル部3Aの外径R5より小さいR0である。
図8は、第2−A実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図8の摺動面2は図6と略同様に形成されている。図8の摺動面2が図6の摺動面2と相違する点は、第0ダム8の径方向幅が図6の第0ダムのそれよりも小さくされている。この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径はR6と同じである。つまり、一対を成す摺動部品の摺動面は同一径である。この為に、摺動部品1の第0ダム8と一対を成す摺動部品の摺動面の第0ダムとは密接する。しかし、その接合する第0ダムの幅は小さいから被密封流体は容易に導入できる。この摺動部品1は被密封流体の粘性が小さい用途に適している。同時に、摺動面2の面積が大きくなるからシール能力が向上する。
図9は、第2−B実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図9の摺動部品1は、図8の摺動面2と略同じである。図9の摺動面2が図8の摺動面2と相違する点は、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの周方向の位置を互いにずらしたものである。この摺動部品1は被密封流体の粘性が小さいものに適している。同時に、摺動面2の面積が大きくなるからシール能力が向上する。尚、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径はR6と同じである。
図10は、第3−A実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図10の摺動面2は図8の摺動面2と略同一である。図10の摺動面2が図8の摺動面2と相違する点は、第2ディンプル部3Aの径方向の中間に第2ディンプル部3Aを横断する第2ダム部6Aを設けたものである。この第2ダム部6Aの径方向幅L2の寸法は、第1ダム部6の幅L1寸法より狭く形成すると良い。この第2ダム部6Aにより摺動面2の潤滑作用を発揮させると共に、シール能力を向上させるものである。尚、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径はR6と同じである。
図11は、第3−B実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図11の摺動面2は、図10の摺動面2と略同一である。図11の摺動面2が図10の摺動面2と相違する点は、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの周方向の配置をずらしたものである。このように構成することにより、摺動面2に被密封流体を効率よく介在させて摩擦係数をより向上することが可能になる。尚、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径はR6と同じである。
図12は、第4−A実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図12の摺動面2は、図10の摺動面2と略同一である。図11の摺動面2が図10の摺動面2と相違する点は、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径R0が第2ディンプル部3Aの外径R5より小さく形成されて接合するものである。そして、第2ディンプル部3Aの外径R5側より被密封流体を導入するものである。このように構成することにより、被密封流体を摺動面2へ導入すると共に、摺動面2に被密封流体を分散して潤滑作用を向上させる。
図13は、第4−B実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図13の摺動面2は、図12の摺動面2と略同一である。図13の摺動面2が図12の摺動面2と相違する点は、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの周方向の配置をずらしたものである。このように構成することにより、摺動面2に被密封流体を効率よく介在させて摩擦係数をより向上することが可能になる。尚、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径R0が第2ディンプル部3Aの外径R5より小さく形成されて接合する。
図14は、第5−A実施例を示す本発明の摺動部品1の摺動面2の正面図である。図14の摺動面2は、図12の摺動面2と略同一である。この図14の摺動面2が図12の摺動面2と相違する点は、第1ディンプル部4Aの径方向中間に第1ディンプル部3Aを横断する第3ダム部6Bを設けたものである。このように構成することにより、摺動面2に被密封流体を効率よく介在させて摩擦係数をより向上することが可能になる。更に、摺動面2に於ける被密封流体の内周側への漏洩をシールする。尚、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径R0が第2ディンプル部3Aの外径R5より小さく形成されて接合する。
図15は、第5−B実施例を示す本発明の摺動面2の正面図である。図15の摺動面2は、図13の摺動面2と略同一である。この図15の摺動面2が図13の摺動面2と相違する点は、第1ディンプル部4Aの径方向中間に第1ディンプル部3Aを横断する第3ダム部6Bを設けたものである。このように構成することにより、摺動面2に被密封流体を効率よく介在させて摩擦係数をより向上することが可能になる。更に、摺動面2に於ける被密封流体の内周側への漏洩をシールする。尚、この摺動部品1と一対を成す図示省略の摺動部品の摺動面の外径R0が第2ディンプル部3Aの外径R5より小さく形成されて接合する。
以上の図6から図15に示す摺動部品1の摺動面2は、図示省略の研磨された平面状態の摺動面を有する摺動部品の摺動面と対向して接合し、外周側に介在する被密封流体をシールする実験を行った。
図16は、第6−A実施例を示す本発明の摺動面12Aの正面図である。図16の摺動部品11Aは、摺動面12Aの内周側に多数の第1ディンプル部4Aを摺動面2に沿って環状に配置し、吐出手段4に構成する。この第1ディンプル部4Aは図6の第1ディンプル部4Aから図15の第1ディンプル部4Aとは異なる向きに構成されているが、溝幅、溝の長さ、傾斜角度等の形状のみは図6から図15に示す第1ディンプル部4Aと類似する。又、摺動面12Aの吐出手段4の内周側にシール面7を設ける。更に、摺動面12Aの吐出手段4の外周には第0ダム部18を設ける。この摺動部品11Aは図17の摺動部品1と接合してシール能力を発揮させる。尚、吐出手段4の円周範囲は図17のシール面17と接面する。図16の回転方向Nは、一対となる図17の摺動部品11Bの回転方向Nを示す。
図17、第6−B実施例を示す本発明の摺動面12Bの正面図である。図17の摺動部品11Bは、摺動面12Bの外周側に多数の第2ディンプル部3Aを環状に配置して吸込手段3に構成する。又、摺動面12Bの吸込手段3の内周側にシール面17を設ける。更に、摺動面12Bの吸込手段3の外周側には第0ダム部8を設ける。この摺動部品11Bは図16の摺動部品11Aと一対を成してシールすることができる。尚、符号6は図16の摺動面12Aと接合したときに第1ダムとなる面である。更に、第2ディンプル3Aの円周範囲は図16の第0ダム部18の面に接面する。又、回転方向Nは、この摺動面11Bの回転方向である。
以上の摺動部品1、11A、11Bは、超硬合金、炭化珪素、セラミックなどの硬質材料から製作することができる。特に、この摺動部品1、11A、11Bを炭化珪素等などにすると適材である。つまり、摺動部品1、11A、11Bとしての強度が向上すると共に、摺動面の耐摩耗性が向上する。一方、従来技術のように全体を長い螺旋溝に形成したものは、摺動部品を炭化珪素などにすると、摺動時に螺旋溝から摺動面に損傷が惹起しやすくなる。この破損が摺動面に惹起すると、次々に摺動面の破損が拡大する。しかし、本発明の摺動部品1、11A、11Bでは、各ディンプル部4A、3Aの長さが規制されるから、摺動面212A、12Bに惹起する破損を効果的に改善できると共に、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aの形状効果によりシール能力を向上できる。
この硬質材料の摺動面2にディンプル部4A、3Aを形成する加工方法の1つは、サンドブラスト用感光性フィルムを摺動面に貼り付けて加工するサンドブラスト方法による。このサンドブラスト方法は、摺動面2にサンドブラスト用感光性フィルムを貼り付けて、ディンプル部形状を焼き付けたポジフィルムを密着させてサンドブラスト用感光性フィルムを露光する。その後、サンドブラスト用感光性フィルムを現像し、その面にサンドブラストを行うことによりポジフィルムのパターンと一致した各ディンプル部4A、3Aに加工する。
以上の第1ディンプル部4A及び第2ディンプル部3Aの長方形状の溝幅は、25×10−6mから1000×10−6mの範囲に形成されている。この幅の具体例として50×10−6m、150×10−6m、250×10−6mにしたもので実施したが良好である。又、第1ディンプル部4A及び第2ディンプル部3Aの長手方向の長さは、溝幅の5倍以上にすると良い。例えば、具体的な各ディンプル部4A、3Aの長さとしては1000×10−6m、1600×10−6mにしたものがある。そして、各ディンプル部4A、3Aの深さは、1×10−6mから25×10−6mの寸法に形成した。更に好ましい溝の深さは、3×10−6mから22×10−6mの寸法に形成すると良い。
図18は、本発明の図6から図15に示す摺動部品1をメカニカルシール30に取り付けた第1実施の形態である。メカニカルシール30は、本発明の摺動部品1を固定用密封環として取り付けたものである。この摺動部品1はOリング25を介してハウジング60に固着された保持環21に移動自在に取り付けられる。又、この摺動部品1に対し、摺動面12が研磨されて平面にされた炭化珪素材製の回転用密封環11Cを対向させる。この摺動部品1は、ばね22により摺動面2を対向する摺動面12Cに押圧して密接させながら被密封流体側Pと大気側Aとの間をシールする。この摺動部品1の摺動面2には、第1ディンプル4Aと第2ディンプル3Aが設けられている。そして、摺動面2のシール能力を向上させると共に、摩擦係数が低減できる効果を奏する。
図19は、本発明の図16と図17に示す摺動部品11A、11Bをメカニカルシール20に取り付けた第2実施例である。メカニカルシール20は、本発明の図17に示す摺動部品11Bを回転密封環として取り付ける。この摺動部品11BはOリング25により回転軸50との間をシールすると共に、保持環21に移動自在に嵌合している。この摺動部品11Bの摺動面12Bに対して図16に示す炭化珪素材製の固定密封環としての摺動部品11Aの摺動面12Aを対向させ、Oリング25を介してハウジング60に取り付ける。この摺動部品11Bは、ばね22により摺動面12Bを対向する摺動面12Aに押圧して密接させながらシールする。この摺動部品11Bには、第2ディンプル部3Aが設けられている。又、摺動部品11Aには、第1ディンプル部4Aが設けられている。この為に、シール能力の向上と共に、摩擦係数が低減できる効果を奏する。
以上の摺動面2、12A、12Bに於ける各ディンプル部4A、3Aの形状は、単に螺旋状の溝を配置したものではなく、摺動面2、12A、12Bに設けられた第1ディンプル部4Aよりなる吐出手段4と第2ディンプル部3Aよりなる吸込手段3との組み合わせによりシール能力の向上と共に、摩擦係数を低減するものである。
本発明に係わる摺動部品1がメカニカルシール装置、軸受、更には摺動リング等にも利用することが可能であることは前述した通りであるが、メカニカルシール装置等に利用するときには、摺動部品1、11A、11Bを静止用密封環又は回転用密封環の一方又は両方に利用することが可能である。つまり、一方の密封環とする場合には、他方の密封環に対向して密接する摺動面を平坦な摺動面にすることができる。 更に、軸受として利用する場合には、軸を受ける摺動部品1のラジアル又はスラスト等の摺動面に利用できる。特に、摺動面の軸方向内方に潤滑油がある場合には潤滑油を潤滑側へポンピングするように、各ディンプル部3A、4Aの傾斜角度α、βを設定する。
図20は、本発明の摺動部品1をテストしたメカニカルシール型試験機の断面図である。図20に於いて、摺動部品用の試験機40には、中心部に回転可能な円筒状のハウジング30が設けられている。このハウジング30内の被密封流体室30Aに設けられた取付面には静止用密封環41がOリングを介して密封に嵌着されている。又、回転軸45に固着された保持装置43には、回転用密封環42が軸方向へ移動自在にスプリングにより弾発に保持されている。そして、回転用密封環42のシール面が静止用密封環41の対向シール面に密接して被密封流体室30A内の被密封流体が外部へ漏洩しないようにシールしている。
又、モータ46により回転する回転軸45の軸心には流通路45Aが設けられている。この流通路45Aには通路管44が貫通して配置されている。この通路管44から導入される被密封流体、例えば油が被密封流体室30A内に流入すると共に、流通路45Aから流出するように構成されている。この流通路45Aと通路管44の端部は図示省略の循環パイプに連通し、このパイプに接続したポンプ装置により設定温度と設定圧力に制御された被密封流体を循環するように構成されている。尚、モータ46は、図示されていないインバータにより、回転数の制御が可能にされている。
静止用密封環41を保持したハウジング30は、ベアリング48に回転可能に保持された軸49に固着されている。そして、静止用密封環41と回転用密封環42との回転時の摺動抵抗により回動するように構成されている。
一方、静止用密封環41の対向シール面の近傍で1mmの位置には直径2mmの穴が設けられており、図示省略の熱電温度計に結線した白金ロジウム−白金又はアルメル−クロメル等の導線47の他端が穴に結線されている。そして、この熱電温度計により静止用密封環41の摺動面の温度を測定する。
又、軸49を支持する支持台にはロードセル31が設けられており、カンチレバー32を介して摺動トルクMを検出できるように成されている。尚、この摺動トルクMの値から摩擦係数Fを算出する。算出する式は、F=M/(W×Rm)である。
但し、W=荷重
Rm=摺動面平均半径 である。
本試験機40は、内流・アンバランス型である。そして、被密封流体の圧力とスプリングの弾発力によりシール面を押圧する。又、被密封流体の圧力が0の時は、保持装置43のスプリングのみにより摺動面が押圧される。このようにして測定した試験中の測定項目は、摺動部品1の摺動トルクM、摺動面の温度、被密封流体の温度、更に、摺動面から漏洩する被密封流体の量である。
A.各実施例の本発明の摺動部品について。
1)本発明の回転用摺動部品1は上述した図6から図17に示す。
尚、
(A)実施例1−Aと実施例1−Bを実施例1とする。
(B)実施例2−Aと実施例2−Bを実施例2とする。
(C)実施例3−Aと実施例3−Bを実施例3とする。
(D)実施例4−Aと実施例4−Bを実施例4とする。
(E)実施例5−Aと実施例5−Bを実施例5とする。
上記の摺動部品1について各々試験した。又、回転用摺動部品1に対向密接させた他方の固定用摺動部品は平坦な摺動面の炭化珪素材製である(接合する両摺動面は図18参照)。尚、摺動面2の各ディンプル部4A、3Aの形状は、図2、図3、図5に示す形状が基本である。
2)この摺動部品1は、図20に示す試験機40により試験した。
3)摺動部品1の形状について、
A. 回転用密封環は、炭化珪素製の摺動部品(内径25mm×外径44mm×長さ12mm)
B. 静止用密封環は、炭化珪素製の摺動部品(内径28mm×外径50mm×長さ14mm)
C.摺動面の大きさは、内径33mm×外径39mm
D.摺動面2は、図6から図17について各々試験した。
E.ディンプル部4A、A3の幅は、250×10−6m、
長さは、1600×10−6mから5000×10−6m、
深さは、8×10−6mである。
F.第1ディンプル部4の傾斜角度αは、15°から55°である。又、第2ディンプル部3Aの傾斜角度βは15°から55°である。
4)摺動面の表面粗さは、Rz0.2×10−6m
5)平坦度は、1バンド(ヘリウムライト)以下
6)試験時間は、30分
7)被密封流体の温度は、30°C
8)被密封流体の圧力は、0.3MPa 、0.5MPa、1.0MPa
9)周速度は、1.0m/s
10)スプリングの荷重は、20N
11)被密封流体は、出光興産製スーパーマルチオイル10
B.比較例1の摺動部品について。
1)比較例1の摺動部品は、図1の摺動部品1と同一材質ある。但し、摺動面には、図1及び図2の摺動面において第1ダム部6を削除して両ディンプル部の接合部が連通したV形状の螺旋溝である。このV形状の回転方向の接線に対する傾斜角度αとβは共に30°にした。他方、一対に対向する他方の摺動面は平面である。
2)比較例2の摺動部品は、図1の摺動部品1の摺動面を鏡面に研磨して全面が平面にした摺動面を対向し、一対にして互いに密接する。材質は同一材質ある。尚、比較例1では摩擦係数が測定不能であるために、やむなく比較例2を試験した。しかし、摺動面が平面のものは、摩擦係数の基本であるので、比較の対象にすることができる。
3)比較例3の摺動部品は、図1の摺動部品1と同一材質ある。但し、摺動面には、図26の密封面207と同じく平面部206の両側に略対称のスパイラル溝を設けたものである。このスパイラル溝の回転方向の接線に対する傾斜角度は両方とも略30°にした。他方、一対に対向する他方の摺動面は平面である。
4)試験条件は上述の実施例と同一である。
C.本発明の摺動部品と比較例の実験結果について。
以上の条件で本発明の各摺動部品1の実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6と比較例1、比較例2及び比較例3について試験した結果は下記の通りである。
1)被密封流体の圧力の上昇と摺動面からの被密封流体の漏洩量の関係。
被密封流体の圧力の上昇と被密封流体の漏洩量の関係は図21に示す通りである。
(A)図21に於いて、被密封流体の圧力が0.3MPaの場合は、実施例1から実施例6の漏洩量の範囲は、1.282g/hから1.651g/hである。尚、最小の漏洩量が実施例4である。又、最大の漏洩量は実施例5である。
一方、比較例1の漏洩量は2.756g/hである。叉、比較例3の漏洩量は2.342g/hである。
この結果から、被密封流体の圧力が低圧に於いても実施例1から実施例6は、比較例1及び比較例3に対して全ての漏れ量が少ないことが認められる。
(B) 図21に於いて、被密封流体の圧力が0.5MPaの場合は、実施例1から実施例6の漏洩量の範囲は、0.027g/hから0.035g/hである。尚、最小の漏洩量が実施例4である。又、最大の漏量は実施例5である。
一方、比較例1の漏洩量は1.533g/hである。叉、比較例3の漏洩量は1.221g/hである。
この結果から、被密封流体の圧力が中圧に於いても実施例1から実施例6は、比較例1及び比較例3に対して全ての漏れ量が微小あることが認められる。
(C) 図21に於いて、被密封流体の圧力が1.0MPaの場合は、実施例1から実施例6の漏洩量の範囲は、0.007g/hから0.009g/hである。尚、最小の漏洩量が実施例4である。又、最大の漏量は実施例5である。
一方、比較例1の漏洩量は0.064g/hである。叉、比較例3の漏洩量は0.058g/hである。
この結果から、被密封流体の圧力が高圧に於いても実施例1から実施例6は、比較例1及び比較例3に対して全ての漏れ量が微小あることが認められる。
2)摺動面の周速と摺動面からの漏洩量との関係
摺動部品の回転速度の上昇につれて被密封流体の漏洩量が変化する関係は図22に示す通りである。
(A) 図22に於いて、摺動部品の周速が0.3m/sの場合は、実施例1から実施例6の漏洩量の範囲は、0.006g/hから0.008g/hである。尚、最小の漏洩量が実施例4である。又、最大の漏量は実施例5である。
一方、比較例1の漏洩量は0.022g/hである。叉、比較例3の漏洩量は0.018g/hである。
この結果から、被密封流体の周速が低速に於いても実施例1から実施例6は比較例1及び比較例3に対して全ての漏れ量が微小あることが認められる。
(B) 図22に於いて、摺動部品の周速が0.5m/sの場合は、実施例1から実施例6の漏洩量の範囲は、0.009g/hから0.012g/hである。尚、最小の漏洩量が実施例4である。又、最大の漏量は実施例5である。
一方、比較例1の漏洩量は0.150g/hである。叉、比較例3の漏洩量は0.110g/hである。
この結果から、被密封流体の周速が中速に於いても実施例1から実施例6は比較例1及び比較例3に対して全ての漏れ量が微小あることが認められる。
(C) 図22に於いて、摺動部品の周速が1.0m/sの場合は、実施例1から実施例6の漏洩量の範囲は、1.298g/hから1.651g/hである。尚、最小の漏洩量が実施例4である。又、最大の漏量は実施例5である。
一方、比較例1の漏洩量は2.756g/hである。叉、比較例3の漏洩量は2.213g/hである。
この結果から、被密封流体の周速が高速に於いても実施例1から実施例6は比較例1及び比較例3に対して全ての漏れ量が微小あることが認められる。
3)被密封流体の圧力と摺動面の摩擦係数の関係
(A)被密封流体の圧力の上昇と摺動面の摩擦係数の関係は図23に示す通りである。図23に於いて、被密封流体の圧力が0.3MPaの場合は、実施例1から実施例6の摩擦係数の範囲は、0.0073から0.0091である。尚、最小の摩擦係数が実施例5である。又、最大の摩擦係数は実施例4である。
一方、比較例2の摩擦係数は0.1703である。
この結果から、被密封流体の圧力が低圧に於いても実施例1から実施例6は比較例2に対して摩擦係数が小さいことが認められる。
(B)図23に於いて、被密封流体の圧力が0.5MPaの場合は、実施例1から実施例6の摩擦係数の範囲は、0.0257から0.0341である。尚、最小の摩擦係数が実施例5である。又、最大の摩擦係数は実施例2である。
一方、比較例2の摩擦係数は0.1406である。
この結果から、被密封流体の圧力が中圧に於いても実施例1から実施例6は比較例2に対して摩擦係数が小さいことが認められる。
(C)図23に於いて、被密封流体の圧力が1.0MPaの場合は、実施例1から実施例6の摩擦係数の範囲は、0.0645から0.0815である。尚、最小の摩擦係数が実施例5である。又、最大の摩擦係数は実施例4である。
一方、比較例2の摩擦係数は0.1286である。
この結果から、被密封流体の圧力が高圧に於いても実施例1から実施例6は比較例2に対して摩擦係数が小さいことが認められる。
4)摺動面の周速と摺動面の摩擦係数の関係
(A)摺動面の周速の上昇と摺動面の摩擦係数の関係は図24に示す通りである。図24に於いて、摺動面の周速が0.3m/sの場合は、実施例1から実施例6の摩擦係数の範囲は、0.0605から0.0752である。尚、最小の摩擦係数が実施例5である。又、最大の摩擦係数は実施例4である。
一方、比較例2の摩擦係数は0.1065である。
この結果から、被密封流体の周速が低速に於いても実施例1から実施例6は比較例2に対して摩擦係数が小さいことが認められる。
(B)摺動面の周速の上昇と摺動面の摩擦係数の関係は図24に示す通りである。図24に於いて、摺動面の周速が0.5m/sの場合は、実施例1から実施例6の摩擦係数の範囲は、0.0391から0.0444である。尚、最小の摩擦係数が実施例5である。又、最大の摩擦係数は実施例4である。
一方、比較例2の摩擦係数は0.1093である。
この結果から、被密封流体の周速が中速に於いても実施例1から実施例6は比較例2に対して摩擦係数が小さいことが認められる。
(C)摺動面の周速の上昇と摺動面の摩擦係数の関係は図24に示す通りである。図24に於いて、摺動面の周速が1.0m/sの場合は、実施例1から実施例6の摩擦係数の範囲は、0.0077から0.0095である。尚、最小の摩擦係数が実施例5である。又、最大の摩擦係数は実施例4である。
一方、比較例2の摩擦係数は0.1703である。
この結果から、被密封流体の周速が中速に於いても実施例1から実施例6は比較例2に対して摩擦係数が小さいことが認められる。
以上の摺動部品1の構成は、被密封流体が外周側に存在する場合について主に説明してきたが、摺動面2の内周側に被密封流体が存在する場合でも同様な効果を奏する。この場合の図面は省略するが、形状的には、図1と図5と同様な構成になる。又、図3に於いては、第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aが入れ替わる構成である。この場合は、摺動面2の内周側のシール面7が第0ダム部8となる。反対に、第0ダム部8がシール面7に変更される。
本発明に係わる摺動部品によれば、摺動面2の被密封流体側に形成された吸込手段3により、摺動面2に被密封流体を導入する。この導入した被密封流体を摺動面に形成された第1ディンプル部4Aと第2ディンプル部3Aに第1ダム部を介して被密封流体を蓄積する。同時に、吐出手段4は、シール面7から被密封流体が漏洩するのを効果的に防止する為に、被密封流体を被密封流体側へ押し出す作用を発揮する。特に、ダム部6,6A,6Bがシール能力を向上させる。このために、被密封流体のシール能力に優れた効果を発揮する。又、一般の機器で使用される圧力範囲では、この摺動部品が優れた被密封流体のシール効果を発揮する。
上述したように、本発明の摺動部品は、メカニカルシール、軸受、その他摺動部に採用して有用である。特に、摺動面に潤滑液を介在して摩擦係数を低減すると共に、摺動面から潤滑液が漏洩するのを防止する密封環又は軸受けとして有用であり、その摩擦係数の低減と共に、シール能力の効果は優れている。
本発明に係わる第1実施の形態を示す摺動部品の摺動面の正面図である。 図1の摺動面の一部のディンプル部を拡大した正面図である。 本発明に係わる第2実施の形態を示す摺動部品の摺動面の正面図である。 図3の一部の摺動面を拡大した正面図である。 本発明に係わる第3実施の形態を示す摺動部品の摺動面の1部の正面図である。 本発明に係わる第1−A実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第1−B実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第2−A実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第2−B実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第3−A実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第3−B実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第4−A実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第4−B実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第5−A実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第5−B実施例の摺動面と一対の他方の摺動面の密接状態を示す正面図である。 本発明に係わる第6−A実施例の摺動面を示す正面図である。 本発明に係わる第6−B実施例の摺動面を示す正面図である。 本発明の摺動部品と一対の他方の摺動部品を取り付けたメカニカルシールの断面図である。 本発明の摺動部品と一対の他方の摺動部品を取り付けたメカニカルシールの半断面図である。 本発明に係わる摺動部品と比較例の摺動部品を試験した試験機の断面図である。 本発明に係わる各摺動部品1と比較例1及び比較例3の摺動部品とを試験した結果の摺動面間における圧力変化に対する被密封流体の漏洩量を示す棒グラフである。 本発明に係わる各摺動部品と比較例1及び比較例3の摺動部品とを試験した結果の摺動面における周速度と被密封流体の漏洩量を示す棒グラフである。 本発明に係わる各摺動部品1と比較例2の摺動部品とを試験した結果の摺動面間における圧力変化に対する被密封流体の漏洩量を示す棒グラフである。 本発明に係わる各摺動部品と比較例2の摺動部品とを試験した結果の摺動面における周速度と被密封流体の漏洩量を示す棒グラフである。 特許文献1に示す摺動部品の摺動面を示す正面図である。 特許文献2に示される摺動部品の摺動面を示す半正面図である。
符号の説明
1 摺動部品
2 摺動面
3 吸込手段
3A 第2ディンプル部
4 吐出手段
4A 第1ディンプル部
6 第1ダム部
6A 第2ダム部
6B 第3ダム部
7 シール面
8 第0ダム部
N 回転方向

Claims (6)

  1. 一対の摺動部品の互いに相対摺動する摺動面の一方側に存在する被密封流体を摺動面に介在させる摺動部品であって、摺動面に有して環状を成す第1ダム部と、前記第1ダム部から回転方向の被密封流体側へ傾斜角度で傾斜した細溝の第2ディンプル部と、前記第2ディンプル部の複数個を環状に配列した吸込手段と、前記第1ダム部から前記吸込手段側とは反対側の回転方向へ傾斜角度で傾斜した細溝の第1ディンプル部と、前記第1ディンプル部の複数個を環状に配列した吐出手段と、前記吐出手段の前記第1ダム部と反対側の周面に形成されたシール面とを有することを特徴とする摺動部品。
  2. 前記第1ディンプル部の傾斜角度(α)が第2ディンプル部の傾斜角度(β)と同一又は小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の摺動部品。
  3. 前記第1ディンプル部と前記第2ディンプル部は内周側の溝幅から外周側の溝幅に向かって徐々に広くなる溝幅に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の摺動部品。
  4. 前記第1ディンプル部の傾斜角度が15°から55°と前記第2ディンプル部の傾斜角度が15°から55°の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3に記載の摺動部品。
  5. 前記摺動面に前記第1ディンプル部又は/及び前記第2ディンプル部を横断する円環状のダム部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載の摺動部品。
  6. 前記第2ディンプル部の被密封流体側端部が一対の他方の摺動部品の摺動面の端部より被密封流体側に突き出て被密封流体を導入する形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5に記載の摺動部品。
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