JP2005179346A - カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
副反応の少ないエステル化方法を提供すること。
【解決手段】
式(1)
OH (1)
(式中、Rは置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。)
で示されるモノヒドロキシ化合物と式(2)
COOH (2)
(式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。)
で示されるカルボン酸とをジルコニウム化合物存在下に脱水縮合させる反応であって、予めジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物とを作用させておくことを特徴とする式(3)
COOR (3)
(式中、RおよびRは上記と同じ意味を表わす。)
で示されるカルボン酸エステルの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、カルボン酸エステルの製造方法に関するものである。
医農薬中間体および原体の製造に際しては、エステル化反応が最終工程になることが多く、最終製品の品質に与える影響が大きいため、微量不純物の制御が重要である。例えば、広く用いられている家庭用防疫薬においては2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸塩化物等のシクロプロパンカルボン酸ハロゲン化物と種々のヒドロキシ化合物との反応によるエステル化反応が原体製造の最終工程となっている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。しかし、この方法によれば反応性の高いカルボン酸塩化物に由来する不純物の抑制が困難である。
カルボン酸ハロゲン化物を用いないエステル化方法としては、例えばカルボン酸とヒドロキシ化合物との脱水縮合による方法が知られており、例えば硫酸やp−トルエンスルホン酸等の酸触媒を用いる方法(例えば、特許文献3および4参照。)およびジシクロヘキシルカルボジイミドやジイソプロピルカルボジイミドを用いる方法(例えば、特許文献5参照。)などが知られている。また最近、本発明者らは、さらに工業的に有用な方法として、ジルコニウム化合物の存在下に反応させる方法を提案した(例えば、特許文献6参照。)。
特開平10−139735号公報 特開昭63−203649号公報 特開平9−188649号公報 特開平11−228491号公報 特開昭60−64945号公報 特開2002−293759号公報
かかる脱水縮合によるエステル化反応において、ジルコニウム触媒としてジルコニウムアルコキシドを用いる場合、2級または3級のアルコキシドは入手が容易でないものがあるなど、工業的に使用するには問題があり、1級アルコキシドを用いるのが工業的には好ましい。しかし、1級アルコキシドを用いる場合には、エステル化されるヒドロキシ化合物との配位子交換反応によりジルコニウムアルコキシドから脱離した1級アルコールのエステル化に対する反応性が高く、カルボン酸エステルとして該1級アルコールのエステルが副生する可能性があった。そこで、かかる副反応の少ないエステル化方法の開発が望まれていた。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った。すなわち本発明は、式(1)
OH (1)
(式中、Rは置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。)
で示されるモノヒドロキシ化合物と式(2)
COOH (2)
(式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。)
で示されるカルボン酸とをジルコニウム化合物存在下に脱水縮合させる反応であって、予めジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物とを作用させておくことを特徴とする式(3)
COOR (3)
(式中、RおよびRは上記と同じ意味を表わす。)
で示されるカルボン酸エステルの製造方法等を提供するものである。
本発明によれば、モノヒドロキシ化合物とカルボン酸との脱水縮合によるエステル化反応の選択性を向上させることができるため、特に家庭用防疫薬等の医農薬中間体および原体として有用なカルボン酸エステルの工業的製法として有利である。
まず、ジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物(以下、モノヒドロキシ化合物(1)と略記する。)とを作用せしめるエステル化触媒調製工程について説明する。
ジルコニウム化合物としては、例えばルイス酸性ジルコニウム化合物等が挙げられ、好ましくは、式(6)
Zr(OR (6)
(式中、Rは置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わす。ただし、Rは前記Rと異なる基である。)
で示されるジルコニウム化合物(以下、ジルコニウム化合物(6)と略記する。)が挙げられる。
置換されていてもよいアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、メンチル基等の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられ、それらは直鎖、分岐鎖又は環状の何れであってもよく、二重結合または三重結合を有していてもよい。また、その置換基としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、メンチル基等の炭素数1〜20のアルキル基;例えばビニル基、1−メチルビニル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基等の炭素数2〜10のアルケニル基;例えばプロパルギル基等の炭素数2〜10のアルキニル基;例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基;例えばメトキシイミノ基、エトキシイミノ基、プロポキシイミノ基等の炭素数1〜10のアルコキシイミノ基;例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニル基;例えばメチルスルホニルオキシ基、エチルスルホニルオキシ基、プロピルスルホニルオキシ基、イソプロピルスルホニルオキシ基、tert−ブチルスルホニルオキシ基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニルオキシ基等が挙げられる。
置換されていてもよいアリール基としては、例えばフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、ピリジル基等の炭素数5〜20のアリール基及びそれらの芳香環上が、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜10のアルキル基;例えばフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の炭素数6〜10のアリール基;例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基;例えばメトキシイミノ基、エトキシイミノ基、プロポキシイミノ基等の炭素数1〜10のアルコキシイミノ基;例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニル基;例えばメチルスルホニルオキシ基、エチルスルホニルオキシ基、プロピルスルホニルオキシ基、イソプロピルスルホニルオキシ基、tert−ブチルスルホニルオキシ基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニルオキシ基等の置換基で置換されたアリール基等が挙げられる。
かかるジルコニウム化合物(6)としては、例えばテトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラプロポキシジルコニウム、テトライソプロポキシジルコニウム、テトラブトキシジルコニウム、テトラ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、テトラフェノキシジルコニウム等の単独もしくは2種以上の混合物等が挙げられるが、入手容易性の観点からテトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラプロポキシジルコニウムおよびテトラブトキシジルコニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種のテトラアルコキシジルコニウムが好ましく用いられる。
ジルコニウム化合物(6)は粉末または固体のものを用いてもよいし、溶液で入手できるものをそのまま用いてもよい。また、テトラヒドロフランやテトラメチルエチレンジアミンなどの配位性を有する化合物との錯体として用いることもできる。
モノヒドロキシ化合物(1)において、式中、Rは置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。
置換されていてもよいアルキル基としては、上記したものと同様のものが挙げられ、置換されていてもよいアラルキル基としては、例えばベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基、アントラセニルメチル基、インドリルメチル基等の炭素数6〜20のアラルキル基及びこれらのアラルキル基が例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基等の炭素数1〜10のアルキル基;例えばフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の炭素数6〜20のアリール基;例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基;例えばメトキシイミノ基、エトキシイミノ基、プロポキシイミノ基等の炭素数1〜10のアルコキシイミノ基;例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニル基;例えばメチルスルホニルオキシ基、エチルスルホニルオキシ基、プロピルスルホニルオキシ基、イソプロピルスルホニルオキシ基、tert−ブチルスルホニルオキシ基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニルオキシ基等の置換基で置換されたアラルキル基等が挙げられる。
本発明に用いられるモノヒドロキシ化合物(1)としては、例えば置換されていてもよいアルキルアルコール、置換されていてもよいアラルキルアルコール等が挙げられる。
かかるモノヒドロキシ化合物(1)のうち、置換されていてもよいアルキルアルコールとしては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、デシルアルコール、2−フリルメチルアルコール、3−フリルメチルアルコール、(5−フェノキシ−3−フリル)メチルアルコール、(5−ベンジル−3−フリル)メタン−1−オール、{5−(ジフルオロメチル)−3−フリル}メタン−1−オール、5−プロパルギルフルフリ―ルアルコール、(5−メチルイソオキサゾル−3−イル)メタン−1−オール、1−{2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾル−4−イル}プロプ−2−イン−1−オール、1−{2−(トリフルオロメトキシ)−1,3−チアゾル−4−イル}プロプ−2−イン−1−オール、1−{1−プロプ−2−イニル−5−(トリフルオロメチル)ピロル−3−イル}プロプ−2−イン−1−オール、(1−プロプ−2−イニルピロル−3−イル)メタン−1−オール、3−(ヒドロキシメチル)−1−プロピニル−イミダゾリジン−2,4−ジオン、4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロペニル)−2−シクロペンテン−1−オン、4−ヒドロキシ−3−メチル−2−(2−プロピニル)−2−シクロペンテン−1−オン、2−(ヒドロキシメチル)―4,5,6,7−テトラヒドロイソインドール−1,3−ジオン、{1−(2−プロピニル)ピロール−3−イル}メタン−1−オール、5−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−(2−プロピニル)−1,3−チアゾリン−2−オン、4−メチルヘプト−4−エン−1−イン−3−オール、クロロメチルアルコール、ジクロロメチルアルコール、トリクロロメチルアルコール、ブロモメチルアルコール、ジブロモメチルアルコール、トリブロモメチルアルコール、フルオロメチルアルコール、ジフルオロメチルアルコール、トリフルオロメチルアルコール、フルオロエチルアルコール、ジフルオロエチルアルコール、トリフルオロエチルアルコール、テトラフルオロエチルアルコール、ペンタフルオロエチルアルコール、3,3−ジブロモ−2−プロペン−1−オール、パーフルオロプロピルアルコール、ヘキサフルオロイソプロピルアルコール、パーフルオロブチルアルコール、パーフルオロペンチルアルコール、パーフルオロヘキシルアルコール、パーフルオロオクチルアルコール、パーフルオロデシルアルコール、{1−(2−プロピニル)−5−(トリフルオロメチル)−4−ピラゾリル}メタン−1−オール、1−{1−(2−プロピニル)−5−(トリフルオロメチル)ピロール−3−イル}プロプ−2−イン−1−オール、1−{2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル}プロプ−2−イン−1−オール、1−{2−(トリフルオロメトキシ)−1,3−チアゾール−4−イル}プロプ−2−イン−1−オール、4−フルオロヘプト−4−エン−1−イン−3−オール等が挙げられる。
置換されていてもよいアラルキルアルコールの具体例としては例えば、ベンジルアルコール、2−メチル−3−フェニルベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−プロパルギルベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(ジフルオロメチル)ベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)ベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロアセチルオキシ)メチルベンジルアルコール、4−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、2,3,4,5−テトラフルオロ−6−メチルベンジルアルコール、3−フェニルベンジルアルコール、2,6−ジクロロベンジルアルコール、3−フェノキシベンジルアルコール、2−ヒドロキシ−2−(3−フェノキシフェニル)エタンニトリル、2−ヒドロキシ−2−{4−(メトキシメチル)フェニル}エタンニトリル、2−{3−(4−クロロフェノキシ)フェニル}−2−ヒドロキシエタンニトリル、2−(4−アミノ−2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)−2−ヒドロキシエタンニトリル、2−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)−2−ヒドロキシエタンニトリル、(2−メチルフェニル)メチルアルコール、(3−メチルフェニル)メチルアルコール、(4−メチルフェニル)メチルアルコール、(2,3−ジメチルフェニル)メチルアルコール、(2,4−ジメチルフェニル)メチルアルコール、(2,5−ジメチルフェニル)メチルアルコール、(2,6−ジメチルフェニル)メチルアルコール、(3,4−ジメチルフェニル)メチルアルコール、(2,3,4−トリメチルフェニル)メチルアルコール、(2,3,5−トリメチルフェニル)メチルアルコール、(2,3,6−トリメチルフェニル)メチルアルコール、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチルアルコール、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチルアルコール、(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチルアルコール、(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチルアルコール、(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチルアルコール、(ペンタメチルフェニル)メチルアルコール、(エチルフェニル)メチルアルコール、(プロピルフェニル)メチルアルコール、(イソプロピルフェニル)メチルアルコール、(ブチルフェニル)メチルアルコール、(sec−ブチルフェニル)メチルアルコール、(tert−ブチルフェニル)メチルアルコール、(ペンチルフェニル)メチルアルコール、(ネオペンチルフェニル)メチルアルコール、(ヘキシルフェニル)メチルアルコール、(オクチルフェニル)メチルアルコール、(デシルフェニル)メチルアルコール、(ドデシルフェニル)メチルアルコール、(テトラデシルフェニル)メチルアルコール、ナフチルメチルアルコール、アントラセニルメチルアルコール、1−フェニルエチルアルコール、1−(1−ナフチル)エチルアルコール、1−(2−ナフチル)エチルアルコール、4−プロプ−2−イニルフェニル)メタン−1−オール、3−プロプ−2−イニルフェニル)メタン−1−オール、(1−プロプ−2−イニル−2−メチルインドル−3−イル)メタン−1−オール、{1−プロプ−2−イニル−2−(トリフルオロメチル)インドル−3−イル}メタン−1−オール、4−プロプ−2−エニルインダン−1−オール、4−フェニルインダン−2−オール、4−(2−チエニル)インダン−2−オール、(2,3,6−トリフルオロ−4−ピリジル)メタン−1−オールおよび前記ハロアラルキルアルコールにおいてハロゲン原子をメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどに任意に変更したアルコキシアラルキルアルコール、およびシアノアラルキルアルコール、ニトロアラルキルアルコール等が挙げられる。
かかるモノヒドロキシ化合物(1)のうち、家庭用防疫薬の製造に用いる場合に好ましくは一級アルコール、置換されていてもよいベンジルアルコール、ヒドロキシシクロペンテノン化合物が用いられ、より好ましくはハロゲン原子で置換されたベンジルアルコールが用いられる。
該工程で調製されるエステル化触媒としては、ジルコニウム化合物とモノヒドロキシ化合物(1)とを作用させて得られるものであれば、特に限定されないが、例えばジルコニウム化合物(6)とモノヒドロキシ化合物(1)との配位子交換により得られる式(8)
Zr(OR(OR4−n (8)
(式中、RおよびRは上記と同じ意味を表わし、nは1〜4の整数を表わす。)
で示されるジルコニウム化合物(以下、ジルコニウム化合物(8)と略記する。)が挙げられる。また、同時に
OH (7)
(式中、Rは上記と同じ意味を表わす。)
で示されるヒドロキシ化合物(以下、ヒドロキシ化合物(7)と略記する。)が副生する。
ここで、nは用いるモノヒドロキシ化合物(1)の量により変化する値であり、通常はモノヒドロキシ化合物(1)の量が増加するとジルコニウム化合物(8)中のnが増加し、同時にヒドロキシ化合物(7)の副生が促進される。また、反応系中に異なるnを有するジルコニウム化合物(8)が含まれていてもよい。
必要に応じて蒸留等の操作を施すことにより、副生したヒドロキシ化合物(7)を反応系外に除くことが好ましい。また、ジルコニウム化合物(6)を溶液として用いる場合において、通常ヒドロキシ化合物(7)が溶媒として用いられるが、該ヒドロキシ化合物(7)も上記操作で同様に反応系外に除くことができる。かかるヒドロキシ化合物(7)の除去を実施すれば、よりいっそうエステル化反応工程における副反応を抑制することができる。
以上の操作は無溶媒もしくは溶媒中で実施することができ、その使用量は特に限定されない。溶媒中で実施する場合に用いる溶媒としては、ヒドロキシ化合物(7)より高沸点のもの、もしくはヒドロキシ化合物(7)と共沸を生じるものが好ましく用いられ、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒;例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化水素溶媒;例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;例えばtert−ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒などが挙げられる。
以上の操作は通常、アルゴン、窒素等不活性ガスの雰囲気下で実施され、常圧、加圧及び減圧下、何れでも実施することができるが、好ましくは常圧もしくは減圧下に実施する。
温度は特に限定されないが、通常は20〜200℃程度の範囲であり、好ましくはヒドロキシ化合物(7)が沸騰または共沸で除去できる温度で実施される。
モノヒドロキシ化合物(1)の使用量は特に限定されないが、ジルコニウム化合物(6)に対し5モル倍以上の過剰量用いることにより、優先的にn=4のジルコニウム化合物(8)を得ることが好ましく、モノヒドロキシ化合物(1)を溶媒として大過剰用いることもできる。
以上の操作は、例えばジルコニウム化合物(6)とモノヒドロキシ化合物(1)との作用および生成するヒドロキシ化合物(7)の除去を同時並行的に行ってもよく、段階的に行ってもよい。ここで「段階的に」とは、ジルコニウム化合物(6)とモノヒドロキシ化合物(1)とを作用させた後にヒドロキシ化合物(7)の除去を行う場合をいう。また、ジルコニウム化合物(6)を溶液として用いる場合には、通常その溶媒として用いられているヒドロキシ化合物(7)を先に除去した後に、得られたジルコニウム化合物(6)とモノヒドロキシ化合物(1)とを作用させてもよい。もちろん、その場合のヒドロキシ化合物(7)の除去も同時並行的に行ってもよく、段階的に行ってもよい。
以上の操作により得られるジルコニウム化合物(8)としては、ジルコニウム化合物(6)に例示したものの他に、例えばベンジルオキシ−トリメトキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ−トリメトキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ−トリメトキシジルコニウム、ベンジルオキシ−トリエトキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ−トリエトキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ−トリエトキシジルコニウム、ベンジルオキシ−トリプロポキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ−トリプロポキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ−トリプロポキシジルコニウム、ベンジルオキシ−トリイソプロポキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ−トリイソプロポキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ−トリイソプロポキシジルコニウム、ベンジルオキシ−トリブトキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ−トリブトキシジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ−トリブトキシジルコニウム、ベンジルオキシ−トリ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ−トリ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ−トリ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、
ジベンジルオキシ−ジメトキシジルコニウム、ジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジメトキシジルコニウム、ジ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジメトキシジルコニウム、ジベンジルオキシ−ジエトキシジルコニウム、ジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジエトキシジルコニウム、ジ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジエトキシジルコニウム、ジベンジルオキシ−ジプロポキシジルコニウム、ジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジプロポキシジルコニウム、ジ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジプロポキシジルコニウム、ジベンジルオキシ−ジイソプロポキシジルコニウム、ジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジイソプロポキシジルコニウム、ジ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}−ジイソプロポキシジルコニウム、ジベンジルオキシ−ジブトキシジルコニウム、ジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジブトキシジルコニウム、ジ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジブトキシジルコニウム、ジベンジルオキシ−ジ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、ジ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、ジ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、
トリベンジルオキシ−メトキシジルコニウム、トリ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)メトキシジルコニウム、トリ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}メトキシジルコニウム、トリベンジルオキシ−エトキシジルコニウム、トリ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)エトキシジルコニウム、トリ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}エトキシジルコニウム、トリベンジルオキシ−プロポキシジルコニウム、トリ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)プロポキシジルコニウム、トリ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}プロポキシジルコニウム、トリベンジルオキシ−イソプロポキシジルコニウム、トリ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)イソプロポキシジルコニウム、トリ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}イソプロポキシジルコニウム、トリベンジルオキシ−ブトキシジルコニウム、トリ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ブトキシジルコニウム、トリ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ブトキシジルコニウム、トリベンジルオキシ(tert−ブトキシ)ジルコニウム、トリ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)(tert−ブトキシ)ジルコニウム、トリ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}(tert−ブトキシ)ジルコニウム、
テトラ(ベンジルオキシ)ジルコニウム、テトラ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジルコニウム、テトラ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジルコニウム等が挙げられ、好ましくはテトラ(ベンジルオキシ)ジルコニウム、テトラ(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジルオキシ)ジルコニウム、テトラ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジルコニウム等のジルコニウム化合物(8)の式中におけるn=4の化合物が例示される。
本工程により調製されたエステル化触媒は、系中から単離して次のエステル化反応工程に供してもよく、必要により部分濃縮して得られる溶液あるいはスラリーの状態で供してもよい。また、かかるエステル化触媒はエステル化反応工程のバッチ毎に調製してもよく、数バッチ分を一括して調製したものを分割してエステル化反応工程に供してもよい。
次に、上記工程で調製されたエステル化触媒の存在下に、モノヒドロキシ化合物(1)と式(2)で示されるカルボン酸(以下、カルボン酸(2)と略記する。)とを反応させることにより式(3)で示されるカルボン酸エステル(以下、カルボン酸エステル(3)と略記する。)を得るエステル化反応工程について説明する。
カルボン酸(2)において、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基および置換されていてもよいアラルキル基は、それぞれ上記したもの同様のものが例示される。
アルケニル基としては、例えばビニル基、1−メチルビニル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基等の炭素数2〜10のアルケニル基が挙げられ、置換されていてもよいアルキニル基としては、例えばプロパルギル基等の炭素数2〜10のアルキニル基が挙げられる。これらアルケニル基、アルキニル基上に置換してもよい置換基としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子;例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、メンチル基等の炭素数1〜20のアルキル基;例えばビニル基、1−メチルビニル基、1−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基等の炭素数2〜10のアルケニル基;例えばプロパルギル基等の炭素数2〜10のアルキニル基;例えばフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の炭素数6〜20のアリール基;例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等の炭素数1〜10のアルコキシ基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜10のアルコキシカルボニル基;例えばメトキシイミノ基、エトキシイミノ基、プロポキシイミノ基等の炭素数1〜10のアルコキシイミノ基;例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソプロピルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニル基;例えばメチルスルホニルオキシ基、エチルスルホニルオキシ基、プロピルスルホニルオキシ基、イソプロピルスルホニルオキシ基、tert−ブチルスルホニルオキシ基等の炭素数1〜10のアルキルスルホニルオキシ基等が挙げられる。かかる置換基で置換されたアルケニル基としては、例えば2,2−ジクロロビニル基、2,2−ジブロモビニル基、2−クロロ−2−フルオロビニル基、2−クロロ−2−トリフルオロメチルビニル基、2−ブロモ−2−トリブロモメチルビニル基等が挙げられる。
かかるカルボン酸(2)としては、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アクリル酸、プロピオル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、フマル酸、マレイン酸、メサコン酸、シトラコン酸、桂皮酸、安息香酸、ナフトエ酸、トルイル酸、アニス酸、ピペロニル酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、フェニル酢酸、2−フェニルプロピオン酸等が挙げられる。
また、カルボン酸(2)としては、家庭用防疫薬として広く用いられるシクロプロパン化合物として、例えば式(4)
Figure 2005179346
(式中、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアラルキル基または置換されていてもよいアリール基を示す。)
で示されるシクロプロパンカルボン酸化合物(以下、シクロプロパンカルボン酸化合物(4)と略記する。)も挙げられる。
シクロプロパンカルボン酸化合物(4)において、ハロゲン原子としては例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。また、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアリール基および置換されていてもよいアラルキル基は、それぞれ前記したもの同様のものが例示される。
かかるシクロプロパンカルボン酸化合物(4)としては、例えばシクロプロパンカルボン酸、2−フルオロシクロプロパンカルボン酸、2,2−ジクロロシクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(ジメトキシメチル)シクロプロパンカルボン酸、2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2,2,2−トリクロロエチル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−ブロモビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2,2−ジブロモビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(1,2−ジブロモ−2,2,−ジクロロエチル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1−プロペニル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−フェニル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−フェニルビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−3−フェニル−2−ブテニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{(2,2−ジフルオロシクロプロピリデン)メチル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2−(tert−ブトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2−フルオロ−2−(エトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2−フルオロ−2−(tert−ブトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−〔2−{2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシカルボニル}ビニル〕シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−アザ−2−メトキシビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(4−アザ−4−メトキシ−3−メチルブタ−1,3−ジエニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−〔2−{(tert−ブチル)スルホニル}−2−(tert−ブトキシカルボニル)ビニル〕シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2,2,2−トリブロモ−1−(メチルスルホニルオキシ)エチル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2,2−ジブロモ−2−(ヒドロキシスルフィニル)−1−(メトキシ)エチル}シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−{2,2,2−トリブロモ−1−(メチルスルホニルオキシ)エチル}シクロプロパンカルボン酸、2−メチル−2−エチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジエチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボン酸、2−メチル−2−フェニル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸等が挙げられ、家庭用防疫薬中間体として好ましくは、2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸が用いられる。
エステル化触媒の使用量は特に制限されないが、含まれるジルコニウム原子が、カルボン酸(2)に対して通常0.001〜20モル%程度であり、好ましくは0.1〜10モル%程度の範囲である。
モノヒドロキシ化合物(1)の使用量はカルボン酸(2)に対し、通常1モル倍以上であり、必要に応じ過剰に用いてもよく、溶媒として使用することもできる。エステル化触媒を溶液またはスラリーとして用いる場合において、モノヒドロキシ化合物(1)が共存している場合には、該溶液またはスラリー中のモノヒドロキシ化合物(1)も上記使用量に計上して用いることができる。
また、原料回収の容易さ、価格などを考慮し、モノヒドロキシ化合物(1)の使用量をカルボン酸(2)に対し1モル倍未満にしてもよい。一般に反応終了後、未反応のカルボン酸(2)は、例えば蒸留、抽出、分液等の操作により回収することもできる。
該エステル化反応工程は、通常、アルゴン、窒素等不活性ガスの雰囲気下で実施される。反応は常圧、加圧及び減圧下、何れでも実施することができる。好ましくは常圧もしくは減圧下に反応を実施する。また、脱水縮合反応の副生物である水を反応系外に連続的に蒸留等の方法により除去しながら行うことが好ましい。
反応は無溶媒で実施してもよいし、溶媒中で実施してもよく、その使用量は特に制限されない。用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒;例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化水素溶媒;例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル溶媒などが挙げられる。また水と共沸を生じる溶媒を加えることにより、副生物である水を連続的に除去しながら実施することもできる。
反応温度は特に限定されないが、通常20〜200℃程度の範囲であり、好ましくは脱水縮合の過程で副生した水が沸騰または共沸で除去できる温度で実施される。
通常は、エステル化触媒、モノヒドロキシ化合物(1)およびカルボン酸(2)の3成分を同時に混合して加熱することにより反応せしめるが、任意の2成分を混合・加熱した中に他の1成分を加えていくこともできるし、また、任意の1成分を加熱する中に他の2成分を並行して加えていくこともできる。
かかる反応で生成する式(3)で示されるカルボン酸エステル(以下、カルボン酸エステル(3)と略記する。)は水もしくは酸性水で洗浄等を行うことによりエステル化触媒を除去することができ、必要に応じて蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の通常の操作を行うことにより、反応混合物から容易に分離することができる。
かかる反応により得られるカルボン酸エステル(3)とはモノヒドロキシ化合物(1)とカルボン酸(2)との脱水縮合により得られるカルボン酸エステルであり、例えば酢酸エチル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、イソ酪酸エチル、吉草酸エチル、イソ吉草酸エチル、ピバル酸エチル、ヘキサン酸エチル、ヘプタン酸エチル、オクタン酸エチル、ノナン酸エチル、デカン酸エチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸エチル、パルミチン酸エチル、ステアリン酸エチル、アクリル酸エチル、プロピオル酸エチル、メタクリル酸エチル、クロトン酸エチル、イソクロトン酸エチル、フマル酸エチル、マレイン酸エチル、メサコン酸エチル、シトラコン酸エチル、桂皮酸エチル、安息香酸エチル、ナフトエ酸エチル、トルイル酸エチル、アニス酸エチル、ピペロニル酸エチル、ニコチン酸エチル、イソニコチン酸エチル、フェニル酢酸エチル、2−フェニルプロピオン酸エチル等および、これらのエステル部分のエチル基が、例えばメチル基、n−プロピル基等の置換されていてもよいアルキル基に置き換わったもの;例えばベンジル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル基等の置換されていてもよいアラルキル基に置き換わったもの;などが挙げられる。
また、モノヒドロキシ化合物(1)とシクロプロパンカルボン酸化合物(4)との脱水縮合を行った場合には式(5)
Figure 2005179346
(式中、R、R、R、R、RおよびRは前記と同じ意味を示す。)
で示されるシクロプロパンカルボン酸エステル(以下、シクロプロパンカルボン酸エステル(5)と略記する。)が得られる。
かかるシクロプロパンカルボン酸エステル(3)としては、例えばシクロプロパンカルボン酸エチル、2−フルオロシクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジクロロシクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(ジメトキシメチル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2,2,2−トリクロロエチル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−ブロモビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2,2−ジブロモビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(1,2−ジブロモ−2,2,−ジクロロエチル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{3,3,3−トリフルオロ−2−(トリフルオロメチル)−1−プロペニル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−フェニル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−フェニルビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−3−フェニル−2−ブテニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{(2,2−ジフルオロシクロプロピリデン)メチル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2−(tert−ブトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2−フルオロ−2−(エトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2−フルオロ−2−(tert−ブトキシカルボニル)ビニル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−〔2−{2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシカルボニル}ビニル〕シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(2−アザ−2−メトキシビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−(4−アザ−4−メトキシ−3−メチルブタ−1,3−ジエニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−〔2−{(tert−ブチル)スルホニル}−2−(tert−ブトキシカルボニル)ビニル〕シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2,2,2−トリブロモ−1−(メチルスルホニルオキシ)エチル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2,2−ジブロモ−2−(ヒドロキシスルフィニル)−1−(メトキシ)エチル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジメチル−3−{2,2,2−トリブロモ−1−(メチルスルホニルオキシ)エチル}シクロプロパンカルボン酸エチル、2−メチル−2−エチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2,2−ジエチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボン酸エチル、2−メチル−2−フェニル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸エチル等および、これらのエステル部分のエチル基が、例えばメチル基、n−プロピル基等の置換されていてもよいアルキル基に置き換わったもの;例えばベンジル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル基、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル基等の置換されていてもよいアラルキル基に置き換わったもの;などが挙げられる。
ここで、モノヒドロキシ化合物(1)およびカルボン酸(2)は不斉炭素を有する場合があり、それぞれ2種類以上の立体異性体が存在する場合があるが、本発明はそれらのいずれをも含むものである。本発明の製造方法によれば、例えばモノヒドロキシ化合物(1)とシクロプロパンカルボン酸化合物(4)との反応において、それらの立体構造はそのまま保持されて、それぞれの由来部に同様の立体構造を有するシクロプロパンカルボン酸エステル(5)が得られる。
以下の実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、分析はガスクロマトグラフィー(以下、GCと略記する。)を用いて実施し、収率はGC内部標準法により求めた。また、副生物の含量は溶媒を除いたGC面積百分率の値である。
(実施例1)
500mlの4つ口フラスコにキシレン186g、テトラプロポキシジルコニウムのプロパノール溶液(含量75%)1.70gおよび2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール44.8gを仕込み、得られた溶液を常圧下に143〜145℃で加熱攪拌し、プロパノールとキシレンの混合物18.6gを留去してエステル化触媒を含む溶液を得た。
得られた溶液を80℃以下に冷却した後、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸37.0g、キシレン18gおよび安定化剤として2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール0.74gを仕込んだ。
反応器にDean−Starkトラップを装着し、反応中に副生してくる水をトラップ中に分液除去しながら、145〜147℃にて8時間攪拌、反応させ、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル}を含む溶液を得た。
収率:97%(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール基準)
副生物含量:2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸プロピル 0.5%
(比較例1)
500mlの4つ口フラスコにキシレン186gおよびテトラプロポキシジルコニウムのプロパノール溶液(含量75%)1.70gを仕込み、得られた溶液を常圧下に143〜145℃で加熱攪拌し、プロパノールとキシレンの混合物18.6gを留去した。
得られた溶液を80℃以下に冷却した後、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール44.8g、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸37.0g、キシレン18gおよび安定化剤として2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール0.74gを仕込んだ。
反応器にDean−Starkトラップを装着し、反応中に副生してくる水をトラップ中に分液除去しながら、145〜147℃にて8時間攪拌、反応させ、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル}を含む溶液を得た。
収率:97%(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール基準)
副生物含量:2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸プロピル 5.2%
(実施例2)
500mlの4つ口フラスコにキシレン186gおよびテトラプロポキシジルコニウムのプロパノール溶液(含量75%)1.70gを仕込んだ。得られた溶液中には溶媒プロパノールが0.42g含まれていた。
該溶液を常圧下に143〜145℃で加熱攪拌し、プロパノールとキシレンの混合物15.9gを留去した。留去した混合物をGC内部標準法により分析したところ、プロパノールが0.38g含まれていた。
得られた溶液を80℃以下に冷却した後、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール44.8g、キシレン10gおよび安定化剤として2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール0.74gを仕込んだ。これを常圧下に143〜145℃で加熱攪拌し、プロパノールとキシレンの混合物68.3gを留去してエステル化触媒を含む溶液を得た。留去した混合物をGC内部標準法により分析したところ、プロパノールが0.94g含まれていた。テトラプロポキシジルコニウムに含まれるプロポキシドが全て脱離して生成するプロパノールの理論量は0.92gであるので、ここまでの操作で溶液中のプロパノール分はほぼ完全に留去されており、定量的に配位子交換が進行し、溶液中にはテトラ{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルオキシ}ジルコニウムが主成分として含まれることは明白である。
得られた溶液を80℃以下に冷却した後、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸37.0gを仕込んだ。
反応器にDean−Starkトラップを装着し、反応中に副生してくる水をトラップ中に分液除去しながら、145〜147℃にて8時間攪拌、反応させ、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸{2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジル}を含む溶液を得た。
収率:98%(2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)ベンジルアルコール基準)
副生物含量:2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸プロピル 検出されず(検出下限0.04%)。

Claims (17)

  1. 式(1)
    OH (1)
    (式中、Rは置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。)
    で示されるモノヒドロキシ化合物と式(2)
    COOH (2)
    (式中、Rは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアリール基または置換されていてもよいアラルキル基を表わす。)
    で示されるカルボン酸とをジルコニウム化合物存在下に脱水縮合させる反応であって、予めジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物とを作用させておくことを特徴とする式(3)
    COOR (3)
    (式中、RおよびRは上記と同じ意味を表わす。)
    で示されるカルボン酸エステルの製造方法。
  2. 式(2)で示されるカルボン酸が式(4)
    Figure 2005179346
    (式中、R、R、R、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいアルキニル基、置換されていてもよいアラルキル基または置換されていてもよいアリール基を示す。)
    で示されるシクロプロパンカルボン酸化合物であり、得られるカルボン酸エステルが式(5)
    Figure 2005179346
    (式中、R、R、R、R、RおよびRは前記と同じ意味を示す。)
    で示されるシクロプロパンカルボン酸エステルである請求項1に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  3. 式(4)で示されるシクロプロパンカルボン酸化合物が2,2−ジメチル−3−(2,2−ジクロロビニル)シクロプロパンカルボン酸、2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸および2,2−ジメチル−3−(1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種のシクロプロパン化合物である請求項2に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  4. 式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物が一級アルコールである請求項1〜3のいずれかに記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  5. 式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物が置換されていてもよいベンジルアルコールである請求項4に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  6. 式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物がハロゲン原子で置換されたベンジルアルコールである請求項5に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  7. ジルコニウム化合物として式(6)
    Zr(OR (6)
    (式中、Rは置換されていてもよいアルキル基または置換されていてもよいアリール基を表わす。ただし、Rは前記Rと異なる基である。)
    で示されるジルコニウム化合物を用いる請求項1〜6のいずれかに記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  8. 式(6)で示されるジルコニウム化合物としてテトラメトキシジルコニウム、テトラエトキシジルコニウム、テトラプロポキシジルコニウムおよびテトラブトキシジルコニウムからなる群から選ばれる少なくとも一種のテトラアルコキシジルコニウムを用いる請求項7に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  9. 式(6)で示されるジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物とを作用せしめて副生する式(7)
    OH (7)
    (式中、Rは上記と同じ意味を表わす。)
    で示されるヒドロキシ化合物を除去した後に、式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物と式(2)で示されるカルボン酸との反応を実施する請求項7または8に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  10. 式(7)で示されるヒドロキシ化合物の除去を溶媒の存在下に実施する請求項9に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  11. 溶媒として、式(7)で示されるヒドロキシ化合物より高沸点の溶媒または式(7)で示されるヒドロキシ化合物と共沸を生じる溶媒もしくはそれらの混合溶媒を用いる請求項10に記載のカルボン酸エステルの製造方法。
  12. ジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物とを作用せしめることによるエステル化触媒調製方法。
  13. ジルコニウム化合物と式(1)で示されるモノヒドロキシ化合物とを作用せしめてなる、エステル化触媒。
  14. 式(8)
    Zr(OR(OR4−n (8)
    (式中、RおよびRは上記と同じ意味を表わし、nは1〜4の整数を表わす。)
    で示されるジルコニウム化合物。
  15. が置換されていてもよいベンジル基である請求項14に記載のジルコニウム化合物。
  16. がハロゲン原子で置換されたベンジル基である請求項15に記載のジルコニウム化合物。
  17. n=4である請求項14〜16のいずれかに記載のジルコニウム化合物。
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