JP2005178202A - ライン型インクジェットヘッドの温度制御方法及び装置 - Google Patents

ライン型インクジェットヘッドの温度制御方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】長尺のインクジェットヘッドの長手方向のインク吐出量のバラツキを低減可能にする。
【解決手段】長尺のインクジェットヘッドを複数のヘッドブロックを組み合わせて構成し、各ヘッドブロックごとにヒータを設けるとともに、各ヒータを制御するための温調設定値を各ヘッドブロックごとに個別に設定する。各ヘッドブロックごとの温調設定値は、各ヘッドブロック間のインク吐出量のバラツキを補正するように設定され、これら温調設定値に基づいて各ヒータを個別に制御することにより、長尺のインクジェットヘッドの長手方向の濃度ムラを低減できるようにしている。
【選択図】 図11

Description

本発明はライン型インクジェットヘッドの温度制御方法及び装置に係り、特に長尺のインクジェットヘッドの長手方向のインク吐出量のバラツキを低減する技術に関する。
従来、インクジェットヘッドにヒータを取り付け、ヘッドの温度を制御する発明やヘッドのバラツキに応じて駆動条件を変更する発明が提案されている(特許文献1〜4)。
特許文献1には、インク流路が形成されたハウジングと、積層圧電素子を固定するための積層圧電素子固定板とにそれぞれヒータを設け、これらのヒータによってハウジングと固定板とに温度差が生じないように加熱することで、インク噴射特性にバラツキが生じないようにしたインクジェットヘッドが記載されている。
特許文献2には、ヒータによってインクを吐出させるための圧電素子を周辺の温度よりも高い温度になるように加熱制御し、これにより結露の発生を防止する発明が記載されている。
特許文献3には、複数個の記録ヘッドにそれぞれサブヒータを設け、これらのサブヒータに加える駆動信号のパルス幅を、各記録ヘッドの温度に応じてパルス幅制御して最適な温度に昇温させるインクジェットプリンタが記載されている。また、複数個の記録ヘッドの組み合わせにより、記録媒体の最大幅に対応した長さを有するフルライン型の記録ヘッドに対しても上記パルス幅制御が適用できる記載がある。
特許文献4には、記録ヘッドの吐出ヒータの抵抗値、記録ヘッドの蓄熱や放熱の特性等のヘッド特性情報に応じて記録ヘッドの駆動条件を設定し、記録ヘッドの特性のバラツキにかかわらず、安定したインク滴の吐出を可能にするインクジェット記録装置が記載されている。
特開2003−165218号公報 特開2000−198192号公報 特開平10−230594号公報 特開平7−52388号公報
ところで、特許文献1、2、4には、キャリッジによって記録媒体の送り方向と直交する方向に往復移動するシャトル型のヘッドの記載があるが、例えば、数百mm程度の長さを有するフルライン型の長尺のインクジェットヘッドに関する記載がなく、従って、このような長尺のインクジェットヘッドの長手方向にわたって、複数のヒータによりヘッドの温度を調整する記載もない。
一方、特許文献3には、複数個の記録ヘッドを組み合わせたフルライン型の記録ヘッドに関する記載があるが、特許文献3に記載の発明は、複数の記録ヘッドの温度に起因する画質劣化を防止することを目的とし、これらの記録ヘッドを予め定めた記録最適温度に温度制御するものであり、各記録ヘッドをそれぞれ異なる温度になるように制御するものではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、長尺のインクジェットヘッドの長手方向のインク吐出量のバラツキを低減することができ、特に複数の短尺のヘッドブロックから構成される長尺のヘッドに有効なライン型インクジェットヘッドの温度制御方法及び装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係るライン型インクジェットヘッドの温度制御方法は、インクジェットヘッドを長手方向に複数の領域に区分し、前記複数の領域ごとに個別に温調設定値を設定し、前記複数の領域ごとに設定された前記温調設定値に基づいて複数の領域の温度をそれぞれ制御し、各領域ごとのインク吐出量のバラツキを補正するようにしたことを特徴としている。
長尺のインクジェットヘッドの場合、ヘッド内のインク供給流路抵抗のローカリティーがあるので長手方向のノズルの吐出バラツキが記録幅方向での濃度ムラとなり、記録紙の送り方向にすじ状の模様となって目立ちやすいが、長尺のヘッドの長手方向の各領域別に温調設定値を設定できるようにしたため、長尺のヘッドの長手方向のノズルの個体差やノズルの長手方向の位置に起因する吐出バラツキを考慮した、きめ細かいヘッドの温調調整が可能となる。
請求項2に示すように請求項1に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法において、前記インクジェットヘッドは、長手方向の一端のインク入口から他端のインク出口にわたって形成された共通流路を介してインクが供給され、前記温調設定値は、前記インク入口からの流路の長さに応じて個別に設定されることを特徴としている。
ヘッドと異なる温度のインクを供給した場合、インクはインクジェットヘッドを循環する間に温度が変化し、インク入口のインク温度とインク出口のインク温度とは異なる。インクは温度によって粘性が変わり、これにより吐出量が変化するが、前記温調設定値はこのように変化するインクの温度を考慮して設定されている。
請求項3に示すように請求項1又は2に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法において、前記温調設定値は、使用するインクの種類に応じて個別に設定されることを特徴としている。
インクの粘度は、インクの種類によって異なるが、このインクの種類の違いによる吐出バラツキを補正するようにしている。
請求項4に示すように請求項1乃至3のいずれかに記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法において、前記温調設定値は、使用するインクの消費量に応じて個別に設定されることを特徴としている。
インクの消費量が多い場合、インクの供給量も多くなり、インク温度が低下するが、このインク温度の低下による吐出バラツキを補正するようにしている。
請求項5に示すように請求項1乃至4のいずれかに記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法において、前記温度設定値は、パージ動作時に通常使用時の温調設定値よりも高い値に設定されることを特徴としている。
初期のインクの装填時、或いは長時間の停止後の起動時には、気泡が混入したインクや粘度上昇(固化)した劣化インクを吸い出す動作(パージ動作)が行われるが、パージ動作時には、温調設定値を高く設定しインクの粘度を低下させて、パージ動作が良好に行われるようにする。
請求項6に係るライン型インクジェットヘッドの温度制御装置は、インクジェットヘッドを長手方向に複数の領域に区分してなる各領域ごとに配設された複数のヒータと、前記複数のヒータによって調整する温調設定値をそれぞれ設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された温調設定値になるように前記複数のヒータを制御する温度制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項7に示すように請求項6に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御装置において、前記インクジェットヘッドは複数のヘッドブロックによって構成され、前記複数のヒータは、前記ヘッドブロックごとに配設されていることを特徴としている。
これにより、ヘッドブロックの個体差や配置ローカリティによるインクの吐出バラツキを補正することができる。
請求項8に示すように請求項6又は7に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御装置において、前記ヒータは、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させるための圧電素子の下面電極と圧力室との間に設けられていることを特徴としている。
これにより、簡単な構造で圧電素子と圧力室内のインクの双方に効率よく熱を伝えることができる。
請求項9に示すように請求項8に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御装置において、前記ヒータは、前記圧電素子の下面に設けられた共通電極層と導電層と絶縁層と薄膜ヒータ層と保護層との積層構造によって形成され、振動板として兼用されることを特徴としている。
前記ヒータは、振動板を兼ねることができるため、部品点数の増加や組立工数の低減が可能である。
上記構成の本発明によれば、ヘッド内の供給流路抵抗のローカリティー、ノズル形状、圧電素子の個体差によるバラツキを補正するように長尺のインクジェットヘッドを長手方向に複数の領域に区分してなる各領域ごとに個別に温調設定値を設定するようにしたため、長尺のヘッドの長手方向の各領域を、その領域ごとに設定された最適な温度に調整することができ、各領域ごとのインク吐出量のバラツキを良好に補正することができる。
以下添付図面に従って本発明に係るライン型インクジェットヘッドの温度制御方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
まず、本発明が適用されるインクジェット記録装置の概要について説明する。
図1は本発明が適用されるインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色ごとに設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、単に「ヘッド」という)12K,12C,12M,12Yを有する印字部12と、各ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するインクジェットヘッドを紙送り方向と直交方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。各ヘッド12K,12C,12M,12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型インクジェットヘッドで構成されている。
記録紙16の送り方向(以下、紙搬送方向という。)に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応したヘッド12K,12C,12M,12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのラインセンサを含み、該ラインセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物はカッター28によって所定のサイズに切断された後、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り替える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。
次に、ライン型インクジェットヘッドの構造について説明する。インク色ごとに設けられている各ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図2(A)、(B)及び(C)はそれぞれヘッド50の上面図、断面図、及び底面図である。尚、図2(B)は、図2(A)のA−A線に沿う断面図である。
同図に示すように、ヘッド50は、主として7つのヘッドブロック60と、左右のサイドプレート62、64と、ベースプレート66とから構成されている。
7つのヘッドブロック60は、嵌合部(凹凸)が形成されており、互いに凹凸にて嵌合連結して一体化される。各ヘッドブロック60には、共通流路56Aが形成されているが、これらの共通流路56Aも結合される。
また、図2(A)に示すように7つのヘッドブロック60は、図2(A)上で上列側の4つのヘッドブロックと、下列側の3つのヘッドブロックとが、列間で互い違いになるように配列(千鳥配列)される。
上記7つのヘッドブロック60は、ほぼ同じ構造を有するものであるが、上列側の4つのヘッドブロックと、下列側の3つのヘッドブロックとは、共通流路56Aの位置と、上列のヘッドブロックと下列のヘッドブロックとを嵌合させるための凹凸形状とが異なっている。また、61は、各ヘッドブロック60ごとに設けられているフレキシブル配線板である。このフレキシブル配線板61は、ヘッドブロック60の各ノズルごとに配設されているアクチュエータ(圧電素子)を駆動制御するための信号を出力する。
互いに嵌合連結されて長尺化されたヘッド(ヘッドブロック)の左右には、それぞれ左右のサイドプレート62、64が嵌合連結される。サイドプレート62、64には、それぞれインク入口63、インク出口65が形成されるとともに、インク入口63、インク出口65とヘッドブロック60の共通流路56Aと結合する流路62A、64Aが形成されている。
上記7つのヘッドブロック60及び左右のサイドプレート62、64のインク吐出面側には、ベースプレート66が接着固定される。ベースプレート66には、図2(C)に示すように、7つのヘッドブロック60のインク吐出面に対応する形状の開口66Aが形成されており、この開口66Aを介して2列のヘッドブロックのインク吐出面に対してそれぞれノズルプレート58、59が接着される。
ノズルプレート58、59は、光透過部材(例えば、ポリイミド、ポリアミド)によって形成され、紫外線(UV)硬化型接着剤によって接着される。即ち、ノズルプレート58、59にUV硬化型接着剤を塗布した後、ノズルプレート58、59に形成されたノズルと、ヘッドブロック60に形成された各ノズルに対応する開口とを位置決めし、その後、ノズルプレート58、59上からUV光を照射して硬化させる。
ノズルプレート58、59には、ノズルのピッチ等が精度よく形成されており、これらのノズルプレート58、59を、各ヘッドブロック60のインク吐出面に接着することにより、連結されたヘッドブロック60の組立誤差等に伴うノズルの位置ずれを修正することができる。因みに、ヘッドブロック60に形成される各ノズルに対応する開口の径は、φ100〜150μmであるが、ノズルプレート58、59に形成されたノズルの径は、φ30μmである。
図3(A)、(B)及び(C)はそれぞれヘッドブロックの上面図、正面図、及び左側面図であり、図2(A)に示した下列側のヘッドブロックに関して示している。
図3に示すように、ヘッドブロック60の左右には、連結用の凹凸67A、67Bが形成され、ヘッドブロック60の上列側のヘッドブロックとの連結面には、連結用の凹凸67Cが形成されている。
次に、ヘッドブロック60の内部構造及び連結用の凹凸67A、67Bについて説明する。
図4はヘッドブロック60のノズル位置の縦断面図である。尚、この断面内には、共通流路56Aは存在しないが、説明の便宜上、共通流路56Aが示されている。
図4に示すようにヘッドブロック60は、振動板52及び複数の基板53〜57の積層構造によって構成されている。尚、51は圧電素子である。
振動板52は、図5に示すように圧電素子51に形成された下面電極(図示せず)と接合される共通電極となる導電層52Aと、絶縁層52Bと、薄膜ヒータ層52Cと、保護層52Dとの積層構造によって形成されている。尚、図5上で、51Aは、圧電素子51の上面電極(個別電極)である。
また、基板53は、圧力室53A用の開口が形成されており、基板54は、基板55に形成された支流路55Aから各圧力室53Aにインクを供給するための開口が形成されている。
基板56は、各支流路55Aにインクを供給する共通流路56A用の開口が形成されている。図6は、基板56の斜視図である。同図に示すように、基板56の両端は、連結部56Bで連結され、共通流路56Aによって基板56が分離しないようになっている。
基板57は、基板56の共通流路56A用の開口の下面を塞ぐためのものである。
尚、基板54〜57には、圧力室53Aと連通するインク吐出用の開口が形成されており、基板57の下面には、図2(C)に示したノズルを有するノズルプレート58又は59が接着される。
上記積層構造を有するヘッドブロック60の振動板52及び基板53〜57のうち、図4上で左右方向に同じ長さを有する振動板52、基板53、56と、基板54、55、57とが、左右方向に所定量ずれて積層されており、これにより、ヘッドブロック60の左端では、基板54、55、57が突出した凹凸67Aが形成され、ヘッドブロック60の右端では、振動板52、基板53、56が突出した凹凸67Bが形成される。
従って、上記凹凸67Aと凹凸67Bとは、互いに隙間なく嵌合することができる。また、上記凹凸67Aと凹凸67Bとを嵌合連結する際には、熱硬化性接着剤を適宜の接合面に塗布し、加熱硬化させることにより、ヘッドブロック60間を確実に連結するとともに、共通流路56Aでの繋ぎ目からインクの漏れが生じないようにする。
図7はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)83、ヘッドドライバ84、ヒータドライバ85、ヒータ/温度センサ87等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yのアクチュエータを駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行う。
EEPROM83には、各色の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの長手方向のインク吐出量のバラツキを補正するための温調設定値が、各ヘッドの7つのヘッドブロック60に対応して記憶されている。即ち、温度設定値は、少なくとも印字ヘッドの数×1つの印字ヘッドを構成するヘッドブロックの数(この例では、4×7=28)記憶されている。尚、この温調設定値は、インクジェット記録装置10の出荷前の調整時にEEPROM83に書き込まれ、また、その後のメンテナンス時に書替え可能になっている。
プリント制御部80は、EEPROM83から読み出した各温調設定値に基づいて印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの各ヘッドブロック60の温度を個別に調整すべく、ヒータドライバ85を介して各ヘッドブロック60の薄膜ヒータ層52C(図5参照)に電流を流し、ヘッドブロック60の温度を制御する。即ち、プリント制御部80は、例えば薄膜ヒータ層52Cの抵抗値を検出することで、薄膜ヒータ層52Cの温度を検知することができ、これにより薄膜ヒータ層52Cがそれぞれ設定された温調設定値になるようにフィードバック制御するようにしている。
尚、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して一つのプロセッサで構成してもよい。
次に、本発明に係るライン型インクジェットヘッドの温度制御方法について説明する。
ヘッド温度とインク吐出量とは相関関係があり、ヘッド温度が上がる程、インク吐出量が多くなることが知られている。これは、ヘッド温度(インク温度)が上がる程、インクの粘性が低くなり、また、ピエゾ特性も改善傾向にあるためである。
本発明は、図2に示したヘッド50を構成する7つのヘッドブロック60の各ヘッドブロックごとの吐出量のバラツキを、各ヘッドブロックの温度を個別に制御することによって補正するようにしている。
ところで、ヘッド50は、以下のようにして製造される。
図4に示したヘッドブロック60を製造し、各ヘッドブロック60にフレキシブル配線板61を接合する。その後、各ヘッドブロック60の特性を検査し、同じ特性を有するヘッドブロック別に仕分ける。仕分けるための項目としては、圧電素子の静電容量、共振周波数、ノズルのピッチ間隔、製造ロットナンバー、多数個取りのロケーションなどが考えられる。
このようにして仕分けられた同じ特性を有するヘッドブロック同士を連結して長尺のヘッド50を組み立て、その後、ノズルプレート58、59を接着する(図2(C)参照)。
次に、上記のようにして製造されたヘッド50の各ヘッドブロックの温調設定値の設定方法について説明する。
図8のグラフに示すように、ヘッド50を構成する7つのヘッドブロック60ごとに予め設定した標準の温調設定値になるよう各ヘッドブロックを温度制御する。
図8のグラフ上で、中央部分のヘッドブロックの温調設定値が両サイドのヘッドブロックの温調設定値よりも低く設定されているのは、両サイドから熱が伝達されてくるからであり、逆に両サイドのヘッドブロックの温調設定値が中央部分のヘッドブロックの温調設定値よりも高く設定されているのは、中央部分のヘッドブロックよりも放熱しやすいからである。
一方、図8上で左端のヘッドブロックの温調設定値が、右端のヘッドブロックの温調設定値よりも高く設定されているのは、図2に示したようにヘッド50には左端のインク入口63から右端のインク出口65にインクが流れるインクの循環経路が形成されており、インク入口63のインク温度は、インク出口65のインク温度よりも低いからである。
尚、図8のグラフのプロット1〜8は、図2(a)のヘッドブロック60の7個を左端から順に1→7へと対応している。
次に、上記のようにヘッドブロックごとに予め設定した標準の温調設定値になるように各ヘッドブロックを温度制御したのち、以下に説明するように3回のテストプリントを行って、各ヘッドブロックの温調設定値を修正する。
即ち、第1回目のテストプリントでは、図8(1)に示すように左側から3番目と5番目の位置のヘッドブロックの温度を、図9に示すように標準の温調設定値から所定の温度ずつ変化させ(±Δt、±2Δt、±3Δt、…)、各温度ごとにテストプリントを行う。
そして、テストプリントにおける中央位置(4番目)のヘッドブロックによる印字濃度(基準濃度)と、3番目と5番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度とを比較し、3番目と5番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度がそれぞれ基準濃度と一致するときの各温度調整量によって、それぞれ3番目と5番目の位置のヘッドブロックの標準の温調設定値を修正し、これを3番目と5番目の位置のヘッドブロックの温調設定値として確定させる。
第2回目のテストプリントでは、図8(2)に示すように3番目と5番目の位置のヘッドブロックの温調設定値を第1回目のテストプリントによって修正した温調設定値に設定するとともに、左側から2番目と6番目の位置のヘッドブロックの温度を、標準の温調設定値から所定の温度ずつ変化させ(±Δt、±2Δt、±3Δt、…)、各温度ごとにテストプリントを行う。そして、基準濃度(この場合、3番目と5番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度)と、2番目と6番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度とを比較し、2番目と6番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度がそれぞれ基準濃度と一致するときの各温度調整量によって、それぞれ2番目と6番目の位置のヘッドブロックの標準の温調設定値を修正し、これを2番目と6番目の位置のヘッドブロックの温調設定値として確定させる。
同様にして、第3回目のテストプリントでは、図8(3)に示すように左から2番目、3番目、5番目及び6番目の位置のヘッドブロックの温調設定値を第1回目、第2回目のテストプリントによって修正した温調設定値に設定するとともに、左側から1番目と7番目の位置のヘッドブロックの温度を、標準の温調設定値から所定の温度ずつ変化させ(±Δt、±2Δt、±3Δt、…)、各温度ごとにテストプリントを行う。そして、基準濃度(この場合、2番目と6番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度)と、1番目と7番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度とを比較し、1番目と7番目の位置のヘッドブロックによる印字濃度がそれぞれ基準濃度と一致するときの各温度調整量によって、それぞれ1番目と7番目の位置のヘッドブロックの標準の温調設定値を修正し、これを1番目と7番目の位置のヘッドブロックの温調設定値として確定させる。
図8(4)は、中央位置(4番目)のヘッドブロックの標準の温調設定値を基準にして左右3つのヘッドブロックの標準の温調設定値をそれぞれ修正した状態を示している。
このようにして各ヘッドブロックの印字濃度がそれぞれ基準濃度となるように各ヘッドブロックごとに温調設定値を設定し、これらの温調設定値になるように各ヘッドブロックの温度を制御することにより、長尺のヘッドの長手方向の濃度ムラをなくすことができる。尚、各ヘッドブロックの確定した温調設定値は、図7に示したEEPROM83に格納される。
この実施の形態では、7つのヘッドブロックが互いに嵌合連結されてなる長尺のインクジェットヘッドについて説明したが、これに限らず、図10に示すように7つのヘッドブロックB1〜B7がベースプレート90上に千鳥配置され、各ヘッドブロック同士が機械的に連結されていない長尺のインクジェットヘッドにも本発明は適用できる。
尚、図10上で矢印は、ヘッドに循環させるインクの流れを示している。また、図10に示すヘッドのように各ヘッドブロック同士が機械的に連結されていない方が、各ヘッドブロック間の温度の影響を受けにくくなるため、各ヘッドブロックの温度をより正確に制御することができる。
次に、各ヘッドブロックを温度制御するための他の温調設定値について説明する。
図11のグラフ上で、○印は、A紙+Bインク使用時の7つのヘッドブロックの標準の温調設定値を示しており、図8に示したものと同じである。
×印は、図8で説明したように4番目のヘッドブロックを除く6つのヘッドブロックの標準の温調設定値を修正した修正後の温調設定値の一例を示している。
●印は、A紙+Cインク使用時の7つのヘッドブロックの標準の温調設定値を示している。このCインクは、Bインクよりも粘度が高く、Bインクと同じインク吐出量にするためにはBインクよりも高いヘッド温度にする必要がある。
また、●印で示すA紙+Cインク使用時の標準の温調設定値に対してもテストプリントを行うことにより、4番目のヘッドブロックを除く6つのヘッドブロックの標準の温調設定値を修正し、その修正後の温調設定値を設定する必要がある。尚、テストプリントを行わずに、○印で示した標準の温調設定値と、×印で示した修正後の温調設定値との関係に基づいていて算出した補正係数を、●印で示した標準の温調設定値に適用して、これを修正するようにしてもよい。
▲印は、パージ動作時の各ヘッドブロックの温調設定値を示している。即ち、パージ動作時には、温調設定値を高く設定し、初期のインクの装填時の気泡が混入したインクの排出や、長時間の停止により粘度が上昇した劣化インクの排出を良好に行うことができるようにしている。
更に、図11において、破線は、A紙+Bインク使用時におけるインク消費量が多い場合の標準の温調設定カーブを示している。インク消費量が多くなると、インク温度が低くなり、インク入口側のヘッドブロックの温度が低下するため、これを補正するためにインク入口側の1番目、2番目、3番目のヘッドブロックの温調設定値を、通常のインク消費量の温調設定値(○印で示した温調設定値)よりも高めに設定する。
尚、インク消費量は、図7に示した画像メモリ74内の画像データから求めることができる。
各ヘッドブロックごとの温調設定値は、印字媒体とインクとの組み合わせ、インク消費量、又はパージ動作に応じて設定され、EEPROM83に格納される。そして、印字条件に応じて各ヘッドブロックごとに対応する温調設定値がEEPROM83から読み出され、各ヘッドブロックの温度が個別に制御される。
尚、この実施の形態では、複数のヘッドブロックから構成された長尺のインクジェットヘッドの温度を、各ヘッドブロックごとに個別に温調設定値を設定して制御するようにしたが、1つのヘッドブロックに複数のヒータを設け、1つのヘッドブロック内でも長手方向の位置に応じて異なる温度制御を行い、ヘッドブロック間の濃度ムラを防止するとともに、ヘットブロック内の濃度ムラも防止するようにしてもよい。
また、本発明は、複数のヘッドブロックから構成された長尺のインクジェットヘッドに限らず、一体型で製造されたライン型インクジェットヘッドにも適用できる。この場合には、長尺のインクジェットヘッドを長手方向にわたって区分した所定の領域別にヒータを配設する。
更に、ヒータは、この実施の形態に示した圧電素子の下面電極と圧力室との間に設けるようにした薄膜ヒータ層に限定されない。
図1は本発明が適用されるインクジェット記録装置の全体構成図である。 図2(A)、(B)及び(C)はそれぞれヘッドの上面図、断面図、及び底面図である。 図3(A)、(B)及び(C)はそれぞれヘッドブロックの上面図、正面図、及び左側面図である。 図4はヘッドブロックのノズル位置の縦断面図である。 図5は図4の振動板を含む要部拡大断面図である。 図6は共通流路用の基板の一部の斜視図である。 図7はインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 図8は長尺のインクジェットヘッドの各ヘッドブロックの温調設定値の設定方法を説明するために用いた図である。 図9は各ヘッドブロックの温調設定値を修正する際のテストプリントを示す図である。 図10は長尺のインクジェットヘッドの他の構成例を示す図である。 図11は各ヘッドブロックを温度制御するための他の温調設定値を説明するために用いたグラフである。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K、12C、12M、12Y、90、50…ヘッド、16…記録紙、51…圧電素子、52…振動板、52A…導電層、52B…絶縁層、52C…薄膜ヒータ層、52D…保護層、53、54、55、56、57…基板、53A…圧力室、56A…共通流路、58、59…ノズルプレート、60…ヘッドブロック、72…システムコントローラ、80…プリント制御部、83…EEPROM、85…ヒータドライバ

Claims (9)

  1. インクジェットヘッドを長手方向に複数の領域に区分し、
    前記複数の領域ごとに個別に温調設定値を設定し、
    前記複数の領域ごとに設定された前記温調設定値に基づいて複数の領域の温度をそれぞれ制御し、各領域ごとのインク吐出量のバラツキを補正するようにしたことを特徴とするライン型インクジェットヘッドの温度制御方法。
  2. 前記インクジェットヘッドは、長手方向の一端のインク入口から他端のインク出口にわたって形成された共通流路を介してインクが供給され、前記温調設定値は、前記インク入口からの流路の長さに応じて個別に設定されることを特徴とする請求項1に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法。
  3. 前記温調設定値は、使用するインクの種類に応じて個別に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法。
  4. 前記温調設定値は、使用するインクの消費量に応じて個別に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法。
  5. 前記温度設定値は、パージ動作時に通常使用時の温調設定値よりも高い値に設定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御方法。
  6. インクジェットヘッドを長手方向に複数の領域に区分してなる各領域ごとに配設された複数のヒータと、
    前記複数のヒータによって調整する温調設定値をそれぞれ設定する設定手段と、
    前記設定手段によって設定された温調設定値になるように前記複数のヒータを制御する温度制御手段と、
    を備えたことを特徴とするライン型インクジェットヘッドの温度制御装置。
  7. 前記インクジェットヘッドは複数のヘッドブロックによって構成され、前記複数のヒータは、前記ヘッドブロックごとに配設されていることを特徴とする請求項1に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御装置。
  8. 前記ヒータは、前記インクジェットヘッドからインクを吐出させるための圧電素子の下面電極と圧力室との間に設けられていることを特徴とする請求項6又は7に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御装置。
  9. 前記ヒータは、前記圧電素子の下面に設けられた共通電極層と絶縁層と薄膜ヒータ層と保護層との積層構造によって形成され、振動板として兼用されることを特徴とする請求項8に記載のライン型インクジェットヘッドの温度制御装置。
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