JP4931750B2 - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置および画像形成方法に係り、特に大きなサイズで厚みの小さい記録媒体を高速で搬送して画像の転写および定着をすることができる画像形成装置および画像形成方法に関する。
特許文献1には、インクジェット記録ヘッドにより転写ドラムに形成した画像を転写手段で記録媒体に転写した後、定着手段で定着処理を行うことが開示されている。
特開平7−148917号公報
しかしながら、特許文献1においては、転写手段と定着手段がそれぞれ独立して記録媒体の搬送方向に並んで設けられている。そして、記録媒体は転写手段から定着手段へ水平状態で搬送される。そのため、大きなサイズで厚みの小さい記録媒体を高速で搬送して画像の転写および定着をすることができない。また、転写手段と定着手段がそれぞれ独立して記録媒体の搬送方向に並んで設けられており、装置が大型化してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、大きなサイズで厚みの小さい記録媒体を高速で搬送して画像の転写および定着をすることができ、装置の小型化を図ることができる画像形成装置および画像形成方法を提供すること、を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、画像を担持する中間転写体と、前記中間転写体に担持された画像を回転体の表面に固定された記録媒体に転写させる転写機構と、前記転写機構に対し前記回転体の回転方向の下流側にて前記回転体の表面に対向した状態で配置され、前記記録媒体に転写された画像を当該記録媒体に定着させる定着機構と、を有し、前記定着機構は、前記記録媒体における画像が転写された転写面を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された前記記録媒体における前記転写面を保温する保温手段と、前記加熱手段に対して前記回転体の回転方向の下流側に配置され前記記録媒体に転写された画像を定着させる定着手段を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、転写機構と定着機構が回転体の表面に対向した状態で配置され、記録媒体は転写手段から定着手段へ回転体の表面に固定された状態で搬送されるので、大きなサイズで厚みの小さい記録媒体を高速で搬送して画像の転写および定着をすることができる。また、画像形成装置の小型化も図ることができる。
また、定着機構として加熱手段と保温手段と定着手段を備えるので、定着処理中の記録媒体の表面温度の低下を抑えて、確実に画像を記録媒体に定着させることができる。
本発明の一態様として、前記転写機構に対して前記回転体の回転方向の上流側に配置され、前記記録媒体の温度を制御する温度制御機構を有すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、温度制御機構で記録媒体の温度を制御することにより、転写画像の品質を向上させることができる。
本発明の一態様として、前記転写機構は、前記回転体の表面に対向した状態で配置され当該回転体の表面温度より低い温度に設定された加圧ローラであること、を特徴とする。
かかる態様によれば、転写時の画像縮みを抑えて転写画像の品質を向上させることができる。また、定着機構における記録媒体への画像の定着も短時間で行うことができる。
本発明の一態様として、前記中間転写体に担持される画像を形成するインクおよび処理液を付与する液体付与手段と、前記液体付与手段から前記中間転写体に付与される前記インクおよび前記処理液が含有するラテックスの粘弾性特性に基づいて、前記転写機構における転写時において前記記録媒体と前記中間転写体とが接する部分の温度である界面温度を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
かかる態様によれば、転写時に記録媒体と前記中間転写体とが接する部分の温度である界面温度を制御するので、画像の転写率が向上する。
本発明の一態様として、前記定着手段は、前記回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラであること、を特徴とする。
かかる態様によれば、回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラにより、確実に記録媒体に画像を定着させることができる。
本発明の一態様として、前記加熱手段は、前記回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラであり、前記定着手段よりも低い圧力で加圧すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、確実に記録媒体に画像を定着させることができる。
本発明の一態様として、前記保温手段は、放射加熱手段であること、を特徴とする。
本発明の一態様として、前記保温手段は、前記加熱手段と前記定着手段に巻き掛けられ搬送されながら前記回転体の表面に摺動する無端ベルトを備えること、を特徴とする。
本発明の一態様として、前記保温手段は、前記無端ベルトにおける前記回転体の表面に摺動する面の反対面に接触する加熱部材を備えること、を特徴とする。
本発明の一態様として、前記温度制御機構は、前記回転体の表面温度を制御すること、を特徴とする。
かかる態様によれば、回転体の表面温度を制御するための制御手段の簡略化を図ることができ、消費電力の低減と画像形成装置の小型化を図ることができる。
本発明の一態様として、前記温度制御機構は、前記回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラを備えること、を特徴とする。
かかる態様によれば、転写画像の品質を向上させることができる。
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成方法は、中間転写体に担持された画像を回転体の表面に固定された記録媒体に転写させる転写工程と、前記転写工程にて前記記録媒体に転写された画像を当該記録媒体が前記回転体の表面に固定された状態で定着させる定着工程と、を有し、前記定着工程は、前記記録媒体における画像が転写された転写面を加熱する工程と、前記加熱された前記記録媒体における前記転写面を保温する工程と、前記加熱を行う加熱手段に対して前記回転体の回転方向の下流側に配置された定着手段を用いて、前記記録媒体に転写された画像を定着させる工程を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、大きなサイズで厚みの小さい記録媒体を高速で搬送して画像の転写および定着をすることができ、装置の小型化を図ることができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔転写機構と定着機構およびその周辺の構成と作用〕
図1は、本発明の転写機構と定着機構およびその周辺の構成を示す図である。図1に示すように、本発明の転写機構と定着機構およびその周辺の構成は、回転ドラム(回転体)10、転写ローラ12(転写機構)、中間転写体13、定着機構14、記録紙供給ローラ16、温度制御ローラ18(温度制御機構)、チェーンコンベア20などから構成される。
そして、回転ドラム10の表面(外周面)に対向した状態で、回転ドラム10の回転方向の上流側から下流側に向かって、記録紙供給ローラ16、温度制御ローラ18、転写ローラ12、定着機構14、チェーンコンベア20の順に配置されている。そして、回転ドラム10と転写ローラ12により中間転写体13と記録紙22が挟まれる。なお、転写ローラ12は加圧機能以外に加熱機能を持たせている。
このように、転写ローラ12と定着機構14が回転ドラム10の表面に対向した状態で配置され、記録紙22は転写ローラ12から定着機構14へ回転ドラム10の表面に固定された状態で搬送されるので、大きなサイズで厚みの小さい記録紙22を高速で搬送して画像の転写および定着をすることができる。また、本発明の転写機構と定着機構およびその周辺の構成を備えた画像形成装置の小型化も図ることができる。
図2は、本発明の転写機構と定着機構の拡大図である。図2に示すように、定着機構14はさらに詳細には、回転ドラム10の回転方向の上流側から下流側にかけて、加熱ローラ34(加熱手段)やハロゲンヒータ36(保温手段)や定着ローラ38(定着手段)が順に配置されている。
加熱ローラ34は、所定の温度Tに制御されながら所定の圧力Pのもと、記録紙22における画像が転写された転写面と回転ドラム10の表面に対し加圧しつつ加熱をする。
ハロゲンヒータ36は、加熱ローラ34により加熱された記録紙22の転写面の温度と回転ドラム10の表面温度(外周面温度)を保温するため、所定の温度Tに制御されながら記録紙22の転写面と回転ドラム10の表面に対し加熱をする。
定着ローラ38は、所定の温度Tに制御されながら所定の圧力Pのもと、記録紙22の転写面と回転ドラム10の表面に対し加圧しつつ加熱をする。
このように定着機構14として加熱ローラ34とハロゲンヒータ36と定着ローラ38を備えるので、定着処理中の記録紙22の表面温度の低下を抑えて、確実に画像を記録紙22に定着させることができる。
そして、転写ローラ12と定着機構14およびその周辺の構成については、次のように作用する。まず、記録紙供給ローラ16により搬送されて回転ドラム10の表面に固定された記録紙22は、回転ドラム10の回転により温度制御ローラ18に対向する位置まで搬送されて、後工程の転写工程において必要とされる所定の温度まで加熱される。このとき同時に、温度制御ローラ18により回転ドラム10の表面も後工程の転写工程において必要とされる所定の温度まで加熱される。なお、温度制御ローラ18は回転ドラム10の表面温度よりも高い温度に設定されている。
次に、記録紙22は、回転ドラム10の回転により転写ローラ12の位置まで搬送され、転写工程として中間転写体13に形成された画像が転写される。転写工程においては、回転ドラム10の表面温度や記録紙22の温度にもとづいて、転写ローラ12は所定の温度に設定されている。
次に、記録紙22は、回転ドラム10の回転により定着機構14の位置まで搬送され、定着工程として記録紙22に転写された画像が定着される。定着工程においては、定着ローラ38は加圧ローラであり、回転ドラム10の表面温度や記録紙22の温度よりも高い温度に設定されている。また、加熱ローラ34は加圧ローラであり、回転ドラム10の表面温度や記録紙22の表面温度よりも高い温度に設定され、定着ローラ38よりも低い圧力で加圧をしている。
また、ハロゲンヒータ36により加熱ローラ34で加熱された回転ドラム10の表面温度を保っている。なお、加熱ローラ34、ハロゲンヒータ36、定着ローラ38の各温度は、各々熱電対30〜32により検知される。そして、熱電対30〜32により検知された結果は、後述するシステムコントローラ72に入力される。そして、入力された検知結果をもとにシステムコントローラ72がヒータドライバ78に指示を与えて、加熱ローラ34、ハロゲンヒータ36、定着ローラ38に備わるヒータ89が所定の温度に制御される。
次に、記録紙22は、回転ドラム10の回転によりチェーンコンベア20の位置まで搬送されて排出される。
なお、定着機構14を図3のような構成の定着機構24に置き換えてもよい。図3に示すように、定着機構24は定着機構14と異なる点として、加熱ローラ34と定着ローラ38に巻き掛けられた無端ベルト40や加熱部材42を備えている。無端ベルト40は、回転ドラム10の表面、あるいは記録紙22が定着機構24に搬送されている時には当該記録紙22に摺動する。そして、無端ベルト40において、回転ドラム10の表面や記録紙22に摺動する面の反対面には加熱部材42が配置されている。そして、この加熱部材42により無端ベルト40は加熱がなされている。
また、温度制御ローラ18は加熱手段以外に冷却手段としての機能を持たせてもよい。これにより、温度制御ローラ18による加熱により、転写時の回転ドラム10の表面の温度が目標の温度を超える場合(例えば、転写時と定着時における回転ドラム10の表面の目標の温度の温度差が大きい場合など)は、温度制御ローラ18による加熱を行わないか、あるいは、温度制御ローラ18により冷却を行う。
〔各部の温度と圧力の最適条件〕
図4は、中間転写体13に形成された画像を転写ローラ12により回転ドラム10に固定された記録紙22に転写する部分の拡大図である。また、図5は、図4に示すX軸上の各地点における温度分布の関係を示す図である。
図4に示すように記録紙22と中間転写体13が接触し転写がなされる部分の温度である界面温度Tは、図5に示すように回転ドラム10の表面温度Tと転写ローラ12の表面温度Tの間に制御される。そのため、回転ドラム10の表面温度Tと転写ローラ12の表面温度Tを制御することにより、記録紙22と中間転写体13の界面温度Tを制御する。
ここで、(回転ドラム10の表面温度T=T1a)>(転写ローラ12の表面温度T=T2a)とした場合であっても、(転写ローラ12の表面温度T=T2b)≧(回転ドラム10の表面温度T=T1b)とした場合であっても、記録紙22と中間転写体13の界面温度Tを回転ドラム10の表面温度Tと転写ローラ12の表面温度Tの間の所定の値に制御することができる。
しかし、転写ローラ12による画像転写後の定着機構14では、記録紙22の温度を転写ローラ12における温度よりも高くする必要がある。そのため、回転ドラム10の表面温度Tを予めできるだけ高くして記録紙22の温度を高くしておいたほうが、定着機構14において記録紙22を短時間で定着に最適な所定の温度に設定することができ、定着工程の時間の短縮が図れる。
また、転写直前において中間転写体13の温度が高すぎると、中間転写体13上で画像を形成するインク凝集体が溶融して画像が収縮するおそれがある。このように画像が収縮すると転写後の画像の画質が低下するおそれがある。そのため、転写直前において中間転写体13の温度が高くなすぎないように、転写ローラ12の表面温度Tはできるだけ低くしておいたほうが望ましい。
したがって、(回転ドラム10の表面温度T=T1a)>(転写ローラ12の表面温度T=T2a)という条件で、記録紙22と中間転写体13の界面温度Tを制御することが望ましい。
次に、具体的に各部の温度と圧力の最適条件について説明する。画像形成装置としてインクジェット記録装置を考えたときに、中間転写体13に形成された画像は、後述するように記録ヘッドにより付与されるインクと処理液から色材凝集体を生成することにより形成される。図6は本実施形態におけるインクに含有されるバインダーラテックスの粘弾性温度特性を示す図であり、図7は本実施形態における処理液に含有される下塗ラテックスの粘弾性温度特性を示す図である。図6と図7に示すように、バインダーラテックスと下塗ラテックスは温度が上昇すると損失弾性率が低下する特を有する。
このような粘弾性温度特性を示すバインダーラテックスと下塗ラテックスを各々含有するインクと処理液を使用した本実施形態において、図8は、記録紙22と中間転写体13の界面温度Tと記録紙22への画像の転写率の関係を示す図である。
本実施形態では、記録紙22と中間転写体13の界面温度T=約90℃以上のとき、中間転写体13上の画像を形成する下塗ラテックスも約90℃以上に加熱されるので、図7に示すように、下塗ラテックスの損失弾性率が10Pa以下に低下する。このとき、ホットオフセットが発生するため、図8に示すように、記録紙22への画像の転写率が必要とされる閾値を下回ってしまう。
一方、記録紙22と中間転写体13の界面温度T=約68℃以下のときは、コールドオフセットが発生するため、記録紙22への画像の転写率が必要とされる閾値を下回ってしまう。
そのため、本実施形態では、記録紙22への画像の転写率として必要とされる閾値以上の値を得るために、記録紙22と中間転写体13の界面温度T=約68℃〜約90℃とすることが望ましい。特に、図8に示すように、記録紙22への画像の転写率は記録紙22と中間転写体13の界面温度T=80℃にて最も高い値を示しており、最適な条件となっている。
そこで、記録紙22への画像の転写率が最も高くなる最適な条件として、記録紙22と中間転写体13の界面温度T=80℃に制御するため、回転ドラム10の表面温度と転写ローラ12の表面温度の最適な条件を検討する。
まず、その前提として、転写ローラ12の表面温度は、中間転写体13に形成された画像の収縮率との関係から以下のような条件が課される。図9は、本実施形態における中間転写体13の表面温度と中間転写体13に形成された画像の収縮率との関係を示す図である。図9に示すように、本実施形態では、中間転写体13の表面温度が85℃以上のとき、中間転写体13に形成された画像の収縮率が5%以上になる。ここで、記録紙22に転写する前の中間転写体13上の画像について、その画像の収縮率が5%以上になると、記録紙22に転写された画像の画質低下が発生する。そのため、中間転写体13の表面温度は85℃以下に保つことが望ましい。したがって、中間転写体13の表面温度を制御する転写ローラ12の表面温度は85℃以下に保つことが望ましい。
また、前記のように、定着機構14では記録紙22の温度を転写ローラ12における温度よりも高くする必要があるため、回転ドラム10の表面温度Tは、転写時に予めできるだけ高くしておいたほうが定着処理時間の短縮化を図ることができる。
以上より、前記のように、(回転ドラム10の表面温度T)>(転写ローラ12の表面温度T)という条件のもと、記録紙22への画像の転写率の最適な条件として、転写時の記録紙22と中間転写体13の界面温度T=80℃に制御するため、回転ドラム10の表面温度T=90°C、転写ローラ12の表面温度T=70°Cとすることが望ましい。
また、定着機構14においては、記録紙22の表面温度を140°Cとすることが望ましい。そのため、加熱ローラ34の温度とハロゲンヒータ36による保温温度と定着ローラ38の温度を全て140°Cとすることが望ましい。また、加熱ローラ34によるニップ圧力は100kPa、定着ローラ38によるニップ圧力は2MPaとすることが望ましい。
以上の条件をまとめると、本実施形態において、記録紙22への画像の転写率が最も高くなる最適な条件は、図10に示す条件となる。なお、定着機構14を図3のような構成の定着機構24に置き換えた場合には、加熱部材42の温度T=140℃とする。
なお、転写ローラ12における転写温度が低い場合、または、記録紙22の熱容量が小さい場合には、図11に示すように、温度制御ローラ18がなくても転写ローラ12や定着機構14により所望の転写温度を実現することができる。
また、転写ローラ12のみで必要な画像強度と光沢性を得ることができる場合には、図12に示すように、定着機構14を設ける必要はない。
〔インクジェット記録装置の構成〕
図13は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるインクジェット記録装置の全体構成図である。インクジェット記録装置1は、前記の転写ローラ12および定着機構14とその周辺の構成(回転ドラム10、記録紙供給ローラ16、温度制御ローラ18、チェーンコンベア20)、印字部44、溶媒除去乾燥部46などから構成される。
図13に示すように、印字部44では第1の液体としての処理液(P)、および第2の液体としてのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェットヘッド(以下、ヘッドという。)112P、および112Y、112M、112C、112Kを備えている。なお、本実施形態では、処理液を付与する手段としてヘッドを使用するが、その他、塗布ローラー(不図示)などによる塗布でも良い。
また、処理液を均一に薄層に付与するために、処理液付与後に処理液厚みを高精度で制御する、処理液厚み制御部を備えても良い。処理液厚みはインク広がりに強く関わる値である。そこで特に、処理液厚みを1μm以下の薄層に設定する場合には、一度高い厚みで付与した処理液をホットブレードでかきとる方法、または処理液を乾燥させる方法が考えられる。処理液厚み制御部として、ブレード部、または処理液乾燥部を設けることが好ましい。
中間転写体13は、無端状であってローラ(138、140)および転写加圧ローラ12により張架されている。中間転写体13は、その材質としては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、シリコン系樹脂等の通常の無端ベルト形状の転写体に用いられる公知の材質が好適に挙げられる。
これらの材料からなる無端ベルトの表面に、適当な導電性材料を分散させた抵抗調整層を設けてもよく、その構成も、通常の中間転写体における構成が好適に挙げられる。また、電鋳ニッケルで形成された無端状ベルトで、表面にはシリコンまたはフッソ系の薄膜を有し、剥離特性を付与したものも、中間転写体13として好適に用いられる。本実施形態においては無端ベルト形状のものを用いたが、本発明においてはこれに限定されず、例えば、ドラム形状のものであってもよい。
溶媒除去乾燥部46としては、吸収ローラや回収部などから構成される溶媒除去部126と、溶媒乾燥部128を有している。溶媒除去部126における溶媒除去方式としては,ローラー状の多孔質体を中間転写体13に当接させる方式、エアナイフで余剰な溶媒を中間転写体13から取り除く方式、加熱して溶媒を蒸発除去する方式、等がある。本実施例ではセラミック多孔質体(アルミナ粒子を焼結した材質)を中間転写体13に当接させる方式を使用する。このような溶媒除去手段により、中間転写体13に処理液を多く付与しても、溶媒除去部126で溶媒を除去するため、分散媒が多量に記録紙22に転写されることはない。そのため、記録紙22のカールやカックルといった水系溶媒に特徴的な問題が発生しない。
また、中間転写体13のクリーニングを行う転写体クリーニング部118を備えている。
印字部44の各ヘッド112P、112Y、112M、112C、112Kは、中間転写体13の最大幅に対応する長さを有し、そのノズル面にはインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図14(a)参照)。
ヘッド112P、112Y、112M、112C、112Kは、中間転写体13の送り方向に沿って上流側から処理液(P)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順に配置され、それぞれのヘッド112P、112Y、112M、112C、112Kが中間転写体13の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
まず、中間転写体13を搬送しつつ、ヘッド112Pで凝集剤を含有する処理液を吐出し、さらに各ヘッド112Y、112M、112C、112Kからそれぞれ異色の色材を包含するインク液を吐出することにより、中間転写体13上に処理液とインク液の混合液を形成する。そして、この混合液において凝集剤により色材が凝集した色材凝集体が生成され、中間転写体13上にこの色材凝集体によるカラー画像を形成する。その後、混合液の液体分は溶媒除去部126により取り除き、中間転写体13上の色材凝集体を記録紙22に対して転写し、記録紙22上にカラー画像を形成し得る。
このように、最終的に転写により画像形成される中間転写体13の幅全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド112Y、112M、112C、112Kを色別に設ける構成によれば、中間転写体13の搬送方向について中間転写体13と印字部44を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙22の全面に画像を記録することができる。これにより、記録ヘッドが中間転写体13の搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。また、無色透明色や透明基材上の下地に用いられる白色を構成してもよい。
また、転写時の転写率を向上させたり画像表面の光沢度を制御するために、転写時に加熱しながら転写を行っても良い。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッドの構造について説明する。各ヘッド112P、112Y、112M、112C、112Kの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号150によってヘッドを示すものとする。
図14(a)はヘッド150の構造例を示す平面透視図であり、図14(b)はその一部の拡大図である。また、図14(c)はヘッド150の他の構造例を示す平面透視図、図15は1つの液滴吐出素子(1つのノズル151に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図14(a)、(b)中の15−15線に沿う断面図)である。
記録紙22上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド150におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド150は、図14(a)、(b)に示したように、インク吐出口であるノズル151と、各ノズル151に対応する圧力室152等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)153を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
中間転写体13の送り方向と略直交する方向に最大画像出力サイズの全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図14(a)の構成に代えて、図14(c)に示すように、複数のノズル151が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール150’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙22の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル151に対応して設けられている圧力室152は、その平面形状が概略正方形となっており(図14(a)、(b)参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル151への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)154が設けられている。なお、圧力室152の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図15に示したように、各圧力室152は供給口154を介して共通流路155と連通されている。共通流路155はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路155を介して各圧力室152に分配供給される。
圧力室152の一部の面(図15において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)156には個別電極157を備えたアクチュエータ158が接合されている。個別電極157と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ158が変形して圧力室152の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル151からインクが吐出される。なお、アクチュエータ158には、チタン酸ジルコン酸鉛やチタン酸バリウムなどの圧電体を用いた圧電素子が好適に用いられる。インク吐出後、アクチュエータ158の変位が元に戻る際に、共通流路155から供給口154を通って新しいインクが圧力室152に再充填される。
上述した構造を有するインク室ユニット153を図16に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット153を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル151が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する、等が行われ、中間転写体の幅方向(中間転写体の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図16に示すようなマトリクス状に配置されたノズル151を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル151-11 、151-12 、151-13 、151-14 、151-15 、151-16 を1つのブロックとし(他にはノズル151-21 、…、151-26 を1つのブロック、ノズル151-31 、…、151-36 を1つのブロック、…として)、中間転写体13の搬送速度に応じてノズル151-11 、151-12 、…、151-16 を順次駆動することで中間転写体13の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと中間転写体13とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、中間転写体13の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ158の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔制御系の説明〕
図17は、インクジェット記録装置1のシステム構成を示すブロック図である。同図に示したように、インクジェット記録装置1は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、ROM75、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部(画像入力部)である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。
ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置1に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置1の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74及びROM75の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
また、システムコントローラ72は、ヘッド112P、112Y、112M、112C、112Kから中間転写体13に付与されるインクおよび処理液が含有するラテックスの粘弾性特性に基づいて、転写時において回転ドラム10の表面温度Tと転写ローラ12の表面温度Tを制御して、記録紙22と中間転写体13との界面温度Tを制御する制御手段としての役割も有する。
ROM75には、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ(着弾位置誤差等の測定用テストパターンのデータを含む)などが格納されている。ROM75は、書換不能な記憶手段であってもよいし、EEPROMのような書換可能な記憶手段であってもよい。
画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従って搬送系のモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部(不図示)等のヒータ89を駆動するドライバである。なお、ヒータ89としては、その他、温度制御ローラ18用のヒータ、転写ローラ12用のヒータ(表面温度Tの制御を行うヒータ)、加熱ローラ34用のヒータ、ハロゲンヒータ36、定着ローラ38用のヒータなどが存在する。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データ(多値の入力画像のデータ)から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データをヘッドドライバ84に供給してヘッド150の吐出駆動を制御する駆動制御手段として機能する。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図17において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ74に記憶される。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。この色別ドットデータは、ヘッド150のノズルからインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられるインク吐出データ及び駆動波形の信号に基づき、印字内容に応じてヘッド150の各ノズル151に対応するアクチュエータ158を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
こうして、ヘッドドライバ84から出力された駆動信号がヘッド150に加えられることによって、該当するノズル151からインクが吐出される。記録紙22の搬送速度に同期してヘッド150からのインク吐出を制御することにより、記録紙22上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部80における所要の信号処理を経て生成されたインク吐出データ及び駆動信号波形に基づき、ヘッドドライバ84を介して各ノズルからのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
以上、本発明の画像形成装置および画像形成方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の転写機構と定着機構およびその周辺の構成を示す図である。 本発明の転写機構と定着機構の拡大図である。 定着機構の変形例を示す図である。 回転ドラムの表面温度と転写ローラの表面温度との関係を示す図である。 図4に示すX軸上の各地点における温度分布の様子を示す図である。 バインダーラテックスの粘弾性温度特性を示す図である。 下塗ラテックスの粘弾性温度特性を示す図である。 記録紙と中間転写体の界面温度と記録紙への画像の転写率との関係を示す図である 中間転写体の表面温度と中間転写体に形成された画像の画像収縮率の関係を示す図である。 各部の温度の最適条件を示す図である。 他の実施形態を示す図である。 他の実施形態を示す図である。 本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるインクジェット記録装置の全体構成図である。 (a)はヘッドの構造例を示す平面透視図であり、(b)はその一部の拡大図であり、(c)はヘッドの他の構造例を示す平面透視図である。 1つの液滴吐出素子(1つのノズルに対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図である。 インク室ユニットの配列パターンを示す図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…インクジェット記録装置、10…回転ドラム(回転体)、12…転写ローラ、13…中間転写体、14…定着機構、16…記録紙供給ローラ、18…温度制御ローラ、22…記録紙

Claims (12)

  1. 画像を担持する中間転写体と、
    前記中間転写体に担持された画像を回転体の表面に固定された記録媒体に転写させる転写機構と、
    前記転写機構に対し前記回転体の回転方向の下流側にて前記回転体の表面に対向した状態で配置され、前記記録媒体に転写された画像を当該記録媒体に定着させる定着機構と、
    を有し、
    前記定着機構は、前記記録媒体における画像が転写された転写面を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された前記記録媒体における前記転写面を保温する保温手段と、前記加熱手段に対して前記回転体の回転方向の下流側に配置され前記記録媒体に転写された画像を定着させる定着手段を備えること、を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記転写機構に対して前記回転体の回転方向の上流側に配置され、前記記録媒体の温度を制御する温度制御機構を有すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    前記転写機構は、前記回転体の表面に対向した状態で配置され当該回転体の表面温度より低い温度に設定された加圧ローラであること、
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つの画像形成装置において、
    前記中間転写体に担持される画像を形成するインクおよび処理液を付与する液体付与手段と、
    前記液体付与手段から前記中間転写体に付与される前記インクおよび前記処理液が含有するラテックスの粘弾性特性に基づいて、前記転写機構における転写時において前記記録媒体と前記中間転写体とが接する部分の温度である界面温度を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項の画像形成装置において、
    前記定着手段は、前記回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラであること、
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項の画像形成装置において、
    前記加熱手段は、前記回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラであり、前記定着手段よりも低い圧力で加圧すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項の画像形成装置において、
    前記保温手段は、放射加熱手段であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項の画像形成装置において、
    前記保温手段は、前記加熱手段と前記定着手段に巻き掛けられ搬送されながら前記回転体の表面に摺動する無端ベルトを備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項の画像形成装置において、
    前記保温手段は、前記無端ベルトにおける前記回転体の表面に摺動する面の反対面に接触する加熱部材を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項の画像形成装置において、
    前記温度制御機構は、前記回転体の表面温度を制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項の画像形成装置において、
    前記温度制御機構は、前記回転体の表面温度より高い温度に設定された加圧ローラであること、
    を特徴とする画像形成装置。
  12. 中間転写体に担持された画像を回転体の表面に固定された記録媒体に転写させる転写工程と、
    前記転写工程にて前記記録媒体に転写された画像を当該記録媒体が前記回転体の表面に固定された状態で定着させる定着工程と、
    を有し、
    前記定着工程は、前記記録媒体における画像が転写された転写面を加熱する工程と、前記加熱された前記記録媒体における前記転写面を保温する工程と、前記加熱を行う加熱手段に対して前記回転体の回転方向の下流側に配置された定着手段を用いて、前記記録媒体に転写された画像を定着させる工程を備えること、を特徴とする画像形成方法。
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