JP2005175444A - レーザ照射装置並びに半導体装置の作製方法。 - Google Patents

レーザ照射装置並びに半導体装置の作製方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】
強度分布の均一な矩形状の像を、結像光学系を用いて伝達するとき、収差が起こることで、強度分布の均一性に悪影響がでるという問題がある。本発明は、シリンドリカルレンズに代表される結像光学系による収差を低減し、照射面において強度分布の均一なビームスポットの面積を拡大し、照射面に均一なアニールを効率的に行うことができるレーザ照射装置並びに該レーザ照射装置を用いた半導体装置の作製方法を提供する。
【解決手段】
本発明においては、軸外しシリンドリカルレンズアレイ101等の軸外しレンズアレイを用いることで、レーザビームの広がりを抑え、結像光学系のサイズを小型化する。小型化によってコストの削減、メンテナンス作業の煩雑さを低減し、さらには収差を低減させることができる。収差が低減されることによって、ビームスポットの強度分布の均一性を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明はレーザ照射装置に関する。また、該レーザ照射装置を用いた半導体装置の作製方法に関する。
近年、基板上に薄膜トランジスタ(以下TFTと記す。)を製造する技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型表示装置への応用開発が進められている。特に、多結晶半導体膜を用いたTFTは、従来の非晶質半導体膜を用いたTFTよりも電界効果移動度が高いので、高速動作が可能である。そのため、画素の駆動用の回路を外付けのICチップで実装していたものを、画素と同一の基板上にTFTを用いて一体形成することが可能となっている。
TFTを作製するために適した多結晶半導体膜は、非晶質半導体膜を結晶化して得られているが、通常この結晶化にはレーザアニール法が用いられている。これは、通常の熱アニールでは600℃以上の高温が必要であるのに対し、廉価なガラス基板は耐熱性に劣り熱変形しやすいためである。すなわち、レーザアニール法は輻射加熱あるいは伝導加熱を利用するアニール法と比較して処理時間を大幅に短縮できることや、半導体基板又は半導体膜を選択的、局所的に加熱して、基板に殆ど熱的損傷を与えないといった有利な特徴を有しているため、ガラス基板上に形成した非晶質半導体膜の結晶化に広く用いられている。
なお、ここでいうレーザアニール法とは、半導体基板又は半導体膜に形成された損傷層やアモルファス層を再結晶化する技術や、基板上に形成された非晶質半導体膜を結晶化させる技術を指している。また、半導体基板又は半導体膜の平坦化や表面改質に適用される技術も含んでいる。
レーザアニールに用いられるレーザ発振器はその発振方法により、パルス発振と連続発振の2種類に大別される。前記レーザアニールには、エキシマレーザに代表されるパルス発振のレーザ発振器から発振されたレーザビームが用いられることが多い。その理由として、パルス発振のレーザ発振器は連続発振のレーザ発振器に比べて単位時間当たりの出力エネルギーが3〜6桁程度高い点が挙げられる。よって、ビームスポット(被処理物の表面において実際にレーザビームが照射される領域)を数センチ角の長方形状や、長さ100mm以上の線状となるように光学系にて整形し、レーザビームの照射位置を照射面に対し相対的に移動させて、照射する方法は生産性が高く工業的に優れている。(例えば特許文献1参照)このことから、半導体膜の結晶化には、パルス発振のレーザ発振器を用いることが主流となっている。なお、本明細書中では、照射面における形状が長方形状であるレーザビームを長方形状ビームと呼び、線状であるレーザビームを線状ビームと呼ぶ。
特開平08‐088196号公報
なお、ここでいう「線状」は、厳密な意味で「線」を意味しているのではなく、アスペクト比の大きい長方形(もしくは長楕円形)を意味する。例えば、アスペクト比が2以上(好ましくは10〜10000)のものを線状と呼ぶが、線状が長方形状に含まれることに変わりはない。
レーザ発振器から発振されるレーザビームの強度分布は一般的にガウス分布であり、前記レーザビームの中央から端部に向かって強度が弱まる特徴を有している。均一なレーザアニールを行うためには、照射面上において前記レーザビームの強度分布を均一化する必要がある。近年、均一化の手法として、レンズアレイを用いて、レーザビームを所定の方向に分割し、分割されたそれぞれのレーザビームを同一面内において重ね合わせることによって強度分布を均一化する手法がとられることが多い。このようにして形成された長方形状ビームの長辺の長さを300mm以上、その短辺の長さを1mm以下とすることで大型基板に成膜された半導体膜のレーザアニールをより効率的に行うことができるようになった。
レーザ発振器から発振されるレーザビームの強度分布を、レンズアレイを用いて均一化する一般的な手法を、図6を用いて説明する。図6には、シリンドリカルレンズアレイとシリンドリカルレンズを組み合わせ、照射面上に線状ビームを形成する構成を簡潔に示したものである。なお、図6(a)において、照射面608上に形成される線状ビームの、紙面に平行な方向が短辺方向である。図6(a)において、レーザ発振器601はXeClエキシマレーザである。レーザ発振器601から発振されたレーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ602に入射し、4分割された後、シリンドリカルレンズ604によっていったん一つのビームスポットに合成され、強度分布の均一な像を形成する。その後、再び分離したビームスポットは、ミラー606で反射された後にシリンドリカルレンズ607によって再び一つのビームスポットに集光され、照射面608上に照射される。こうして、短辺方向に強度分布の均一化された線状ビームが照射面608上に形成され、同時に前記短辺方向の長さが決定される。
次に、図6(b)について説明する。図6(b)において、レーザ発振器601から発振されたレーザビームはシリンドリカルレンズアレイ603によって3分割された後、シリンドリカルレンズ605にて、3分割された前記スポットは照射面608にて1つに合成される。ミラー606以降が破線で示されているが、前記破線は、ミラー606を配置しなかった場合の正確な光路とレンズ及び照射面の位置を示している。これにより、線状に整形されたビームスポットの長辺方向の強度分布が均一化され、前記長辺方向の長さが決定される。
上記の構成で整形された線状のビームスポットをそのビームスポットの短辺方向に徐々にずらしながら重ねて照射する。そうすると、例えば非単結晶珪素膜全面に対して効率的にレーザアニールを施して結晶化及び結晶性を向上させることができる。
しかし、前記シリンドリカルレンズによって、強度分布の均一な像を照射面に伝達する際、収差が起こることによって、照射面上に形成されるビームスポット内の均一性に悪影響がでるという問題がある。図2に、シリンドリカルレンズアレイとシリンドリカルレンズによって、線状ビームの短辺方向に強度分布を均一化する構成の拡大図を示す。シリンドリカルレンズアレイ201によって4分割されたレーザビームはシリンドリカルレンズ202によって一つのビームスポットに合成され、該ビームスポットにおいて強度分布が均一化されている。このビームスポットを、結像光学系ともいうシリンドリカルレンズ203を用いて照射面に伝達する。このとき、図2に示すように該シリンドリカルレンズ203に入射したレーザビームは、前記シリンドリカルレンズ203への入射高によって結像点が異なるために、収差を起こしていることがわかる。このため、ビームスポットの全面積に占める強度分布の均一な領域の割合を増やすことが困難である。結果として、照射面として半導体膜を用いてレーザアニールを行うとき、強度分布の均一なビームスポットを用いてアニールできる領域が広くとれず、スループットが低いという問題がある。
そこで本発明は、シリンドリカルレンズに代表される結像光学系による収差を低減し、照射面において強度分布の均一なビームスポットの面積を拡大し、照射面に均一なアニールを効率的に行うことができるレーザ照射装置並びに、該レーザ照射装置を用いた半導体装置の作製方法を提供することを課題とする。
本発明が開示するレーザ照射装置は、レーザ発振器と、軸外しレンズアレイと、結像光学系とを有し、前記軸外しレンズアレイによって前記レーザ発振器から出力されたレーザビームを分割し、分割した前記レーザビームを重ね合わせることによって所定の平面上に強度分布の均一な像を形成し、前記所定の平面の後方に配置された結像光学系によって前記強度分布の均一な像を照射面に伝達することを特徴とする。前記軸外しレンズアレイを構成する各軸外しレンズの軸外し量は、形成したい像のサイズや場所等の条件によって、適宜決定すればよい。
上記の発明において、前記強度分布の均一な像は長方形であることを特徴とする。
上記の発明において、前記軸外しレンズアレイとして軸外しシリンドリカルレンズアレイを、さらに前記結像光学系としてシリンドリカルレンズを用いることを特徴とする。
上記の発明において、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイ及び前記シリンドリカルレンズは、前記長方形状の像の短辺方向に曲率を持つことを特徴とする。短辺方向に短くすることができると、長辺方向により長い線状ビームが形成でき、一度の走査によってアニールできる領域が広がるため、スループットの向上につながる。また、大面積の基板上に半導体装置を作製する場合にも、基板の大きさに合わせて線状ビームの長辺方向の長さを長くし、少ない走査回数でアニールを行うことができるため、短時間で多数の基板が処理でき、スループットが向上する。
ここで、軸外しレンズについて説明する。軸外しレンズとは、該レンズの中心から主点の位置がずれているものである。
前記軸外しレンズアレイによって一旦形成される強度分布の均一な像を、前記結像光学系によって伝達するとき、前記強度分布の均一な像の広がりが小さいために、前記結像光学系は、従来に比べて格段に小型化することが可能である。前記結像光学系の小型化によって、コストの削減やメンテナンス作業の煩雑さの低減、さらには収差を抑えることが可能になる。収差が低減されることによって、照射面において強度分布の均一なビームスポット内の面積を拡大することができる。また、均一なビームスポットの形成が可能なことから、半導体膜を照射面としてレーザアニールを行えば均一な結晶性が得られる。
本発明が開示するレーザ照射装置は、レーザ発振器と、前記レーザ発振器から出力されたレーザビームを分割し、前記分割されたレーザビームを照射面上において重ね合わせることによって強度分布の均一な長方形状の像を形成する軸外しシリンドリカルレンズアレイとを有し、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイは前記長方形状の像の長辺方向に曲率を持つことを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法は、基板に非単結晶半導体膜を形成する工程と、前記非単結晶半導体膜を照射面としてレーザアニールする工程とを有し、前記レーザアニールする工程においては、軸外しレンズアレイによりレーザビームを分割し、分割されたレーザビームを重ね合わせることで所定の平面上に強度分布が均一な像を形成し、前記所定の平面の後方に配置された結像光学系によって前記強度分布の均一な像を照射面に伝達することを特徴とする。
上記の発明において、前記強度分布の均一な像は長方形であることを特徴とする。
上記の発明において、前記軸外しレンズアレイとして軸外しシリンドリカルレンズアレイを、さらに前記結像光学系としてシリンドリカルレンズを用いることを特徴とする。
上記の発明において、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイ及び前記シリンドリカルレンズは前記長方形状の像の短辺方向に曲率を持つことを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法は、基板に非単結晶半導体膜を形成する工程と、前記非単結晶半導体膜を照射面としてレーザアニールする工程とを有し、前記レーザアニールする工程においては、軸外しシリンドリカルレンズアレイによりレーザビームを分割し、前記分割されたレーザビームを照射面上において重ね合わせることで強度分布が均一な長方形状の像を形成し、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイは、前記長方形状の像の長辺方向に曲率を持つことを特徴とする。
上記の発明において、前記レーザビームはエキシマレーザから発振されることを特徴とする。
本発明によって、次のような効果が得られる。まず、軸外しレンズアレイを用いることによって、結像光学系に入射するレーザビームの広がりを抑えることができるため、前記結像光学系を小型化することができる。光学系を小型化することによって、コストの削減やメンテナンス作業の煩雑さを低減できるという利点がある。さらに、結像光学系を小型することによって収差を抑えることができ、ビームスポット内において強度分布の均一な領域を拡大することができる。このことから、照射面において線状ビームを形成する場合、特に短辺において強度分布が不均一な領域を小さくすることができる。より長い線状ビームを用いて、半導体膜を形成した基板を照射面として、アニールを行えば、短時間でより多くの枚数を処理できるため、スループットが向上するという利点がある。また、収差が抑えられることから、均一なビームスポットを形成することができるため、均一なアニールが可能となる。均一なアニールを行えば均一な結晶性が得られ、好ましい。
本発明を用いた実施の形態を、図1及び図2を用いて説明する。まず、図1を用いて、本実施の形態で用いる軸外しシリンドリカルレンズアレイについて説明する。軸外しシリンドリカルレンズアレイを構成するシリンドリカルレンズは該シリンドリカルレンズの平面から最も遠い距離にある母線が、該シリンドリカルレンズの中心からずれているものを用いている。軸外しシリンドリカルレンズアレイを設計する上で重要な点は、該軸外しシリンドリカルレンズアレイによって分割されたレーザビームが、所定の平面において重なり合って、強度分布が均一な像を形成するように軸外し量を決定することである。本実施の形態においては、照射面において長方形状のビームスポットを形成し、また該軸外しシリンドリカルレンズアレイと結像光学系であるシリンドリカルレンズを長方形状のビームスポットの短辺方向に作用する例について説明する。軸外しシリンドリカルレンズアレイとシリンドリカルレンズを組み合わせることで、形成される長方形状ビームスポットの短辺方向の長さをより短くすることができるため、上記のように長辺方向の長さをより長くすることができ、スループットの向上を実現することができる。
図1において、軸外しシリンドリカルレンズアレイ101は焦点距離A1であり、焦点からさらに距離A2後方において強度分布の均一な長方形状の像を形成する。前記長方形状の像を第1の像とする。この像から距離A3後方に結像光学系としてシリンドリカルレンズ102を配置する。シリンドリカルレンズ102は前記第1の像を照射面103上に伝達し、照射面103上に強度分布の均一な長方形状の像(これを第2の像とする。)を形成する。図1に示した本発明の構成において、結像光学系であるシリンドリカルレンズ102に入射するレーザビームの広がりD2が、従来技術と比較して大幅に抑えられることが本発明による利点であり、本実施の形態では、図2に示す従来技術とこれとを比較する。
図2は従来技術を示しており、シリンドリカルレンズアレイ及びシリンドリカルレンズを用いて照射面上に長方形状のビームスポットを形成する構成を示している。図1に示す本発明の構成と比較するため、比較対象である従来技術の構成において用いられる各光学系の条件(焦点距離、サイズ、材質等)は図1に示すものと同じとする。シリンドリカルレンズアレイ201は焦点距離A1であり、これは図1に示す軸外しシリンドリカルレンズアレイ101の焦点距離と同じである。また、シリンドリカルレンズアレイ201の焦点から距離A2後方に焦点距離A2のシリンドリカルレンズ202を配置し、シリンドリカルレンズ202によって強度分布の均一な長方形状の像(第1の像と呼ぶ)を形成する。そして、第1の像から距離A3後方に結像光学系としてシリンドリカルレンズ203を配置する。
つまり、図1、図2の両図において、第1の像からそれぞれ同距離後方に同じ焦点距離を有する結像光学系を配置し、さらに同距離後方に照射面を配置し、同じサイズの第2の像を形成するものとする。図2において、シリンドリカルレンズ202に入射するレーザビームの広がりはD1であり、結像光学系であるシリンドリカルレンズ203に入射するレーザビームの広がりはD3とする。上記に示したA1、A2、A3の大小関係は、A1>A2、A2<A3とする。その理由は以下の通りである。A1>A2とすれば、A1、A2の比に応じて第1の像のサイズを小さくすることができ、A1>>A2とするほど、第1の像は小さくすることができる。またA2<A3とすれば、第1の像に対して照射面上に形成される第2の像の縮小率を上げることができ、さらに、A2<<A3とするほどその縮小率は上がり、より小さいビームスポットにすることができる。
この構成を、長方形状のレーザビームの短辺方向に用いれば、より細いビームを形成することができるため、好ましい。本発明による構成において、D2の広がりは、以下のように求めることができる。D1:D2=(A1+A2):A3より、D2=A3・D1/(A1+A2)となる。一方で、図2において、広がりD3は、D1:D3=A2:A3より、D3=A3・D1/A2となる。D2とD3を比較すると、D2の方が分母が大きいため、得られる数値が小さいことがわかり、このことから、本発明によってレーザビームの広がりが抑えられることがわかる。またA1>>A2、A2<<A3とすることで、D3/D2=1+A1/A2>>1となり、その効果は顕著に表れ、より小さなビームスポットとすることができる。
図2に示す従来技術と比較して、図1に示す本発明が優れている点はこのビームの広がりが抑えられることにある。この理由を以下に説明する。図1、図2の両図で示した第1の像から同距離後方に結像光学系を配置し、レーザビームを集光させ、像を形成するとき、図2に示すシリンドリカルレンズ203は、図1に示すシリンドリカルレンズ102より大きくなることは、上記のように、広がりが大きくなることから明らかである。一方、図1に示す本発明を適用した例においては、ビームの広がりが小さいために、シリンドリカルレンズ102のサイズを小さくすることができる。結像光学系の小型化によって、コストや、メンテナンスの煩雑さを低減し、さらに、収差を抑えることができるという利点がある。
結像光学系のサイズは、大きくなればなるほど結像光学系の端部が該結像光学系の中心から遠くなる。光学系へのレーザビームの入射高によって結像点は異なることから、結像光学系が大きくなるに従って、焦点において収差は大きくなる。図2に示す照射面204上では、結像光学系203のサイズが大きいことから収差が増大し、均一なアニールが困難となる。このことから、結像光学系としてのシリンドリカルレンズはサイズが小さい方が好ましく、収差を抑えることによって、照射面において、強度分布の均一なビームスポットの面積を拡大することができる。照射面において線状ビームを形成するのであれば、強度分布が均一である、線状ビームをより長くすることができる。より長い線状ビームを用いて半導体膜を形成した基板を照射面として、アニールを行えば、短時間でより多くの枚数を処理できるため、スループットが向上する。さらに、収差を抑えることによって均一なアニールが可能になり、均一な結晶性が得られる。
本実施例では、発明を実施するための最良の形態に記載した光学系の条件を具体的に示し、その光学系を用いたレーザ照射装置を、図3を用いて説明する。
図3(a)では、軸外しシリンドリカルレンズアレイ及びシリンドリカルレンズを用いて、照射面305上に形成される線状ビームの短辺方向に強度分布を均一化する例を説明する。さらに、図3(b)では、該線状ビームの長辺方向においても、軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いて、強度分布を均一化する例を説明する。レーザ発振器301として、エキシマレーザを用いる。レーザ発振器301から出力されたレーザビームは矢印の方向に伝搬し、軸外しシリンドリカルレンズアレイ302及び303、シリンドリカルレンズ304を経て、照射面305に照射される。軸外しシリンドリカルレンズアレイ302は焦点距離750mmで幅6mmのシリンドリカルレンズ4枚から構成されている。
図3(a)の側面図において、レーザ発振器301から出力されたレーザビームは軸外しシリンドリカルレンズアレイ302に入射し、4分割された後、完全に重なり合い、強度分布の均一な2mmの像を形成する。本実施例では、この像を第1の像と呼ぶ。そして、該シリンドリカルレンズ304は、第1の像を照射面305上に伝達するリレーレンズとして機能する。該シリンドリカルレンズ304は、本発明による軸外しシリンドリカルレンズアレイ302を用いることで、レーザビームの広がりを抑えられることから、そのサイズを小さくすることができるため、照射面305上において、収差がほとんど見られないビームスポットを伝達することができる。また、前記シリンドリカルレンズ304によって、照射面305上における線状ビームの短辺方向の長さが決定される。本実施例では、第1の像から1000mmの距離にシリンドリカルレンズ304を配置し、さらにシリンドリカルレンズ304から照射面305までの距離が250mmであることから、照射面305上に形成される線状ビームの短辺方向の長さは500μmである。
図3(b)の平面図において、レーザ発振器301から出力されたレーザビームは軸外しシリンドリカルレンズアレイ303に入射し、4分割された後、照射面305上において完全に重なり合い、強度分布の均一な像を形成する。このとき、照射面305上に形成したい線状ビームの長辺方向の長さに応じて、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイ303のサイズ、配置、また前記軸外しシリンドリカルレンズアレイ303を構成する各シリンドリカルレンズ等は最適化すればよい。長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用い、結像光学系を用いることなしに、照射面に像を形成すると、結像光学系による収差をなくすことができる。収差の影響を考慮することなく、照射面において強度分布の均一なビームスポットを形成することができる。この点から、長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いることは有効である。
こうして、照射面305上において強度分布の均一な線状ビームを形成することができる。本発明を適用することによって、前記線状ビームの長辺方向および短辺方向に収差を抑えることができ、ビームスポット内の強度分布の均一な面積を拡大することができるため、照射面において、強度分布の均一な線状ビームをより長くすることができる。より長い線状ビームを用いて、半導体膜を形成した基板を照射面としてアニールを行えば、短時間でより多くの枚数を処理できるため、スループットが向上するという利点がある。
本実施例では、本発明を用いたレーザ照射装置においてライトパイプを用いる例を、図4を用いて説明する。
図4において、レーザ発振器401はエキシマレーザである。402及び403は軸外しシリンドリカルレンズアレイである。ライトパイプ404は向かい合う反射面を1組有し、反射面は照射面406上に形成される線状ビームスポットの短辺方向に作用するように配置する。ライトパイプの間隔は2mmで配置されている。図4(a)において、照射面406上に形成される線状ビームの、紙面に平行な方向が短辺方向である。ライトパイプ404の反射面間は空気で満たされており、ライトパイプ404に入射したレーザビームは反射を繰り返し、分割されたレーザビームが同一面内において重ね合わされることにより、レーザビームが重ね合わされた位置である射出口においてレーザビームの強度分布が均一化される。
図4(a)において、軸外しシリンドリカルレンズアレイ402を構成するシリンドリカルレンズは、シリンドリカルレンズであり、該シリンドリカルレンズの平面から最も遠い距離にある母線が、該シリンドリカルレンズの中心からずれているものを用いている。この軸外しシリンドリカルレンズアレイによって分割されたレーザビームは、ライトパイプ404の入口において重ね合わされ、強度分布が均一な像を形成する。本実施例においてこの像を第1の像と呼ぶ。ライトパイプ404に入射したレーザビームは、ライトパイプ404内で反射を繰り返して射出口に至り、射出口にて強度分布が均一な像が形成される。この射出口において形成される像を本実施例では第2の像と呼ぶ。ライトパイプ404の後方に配置されるシリンドリカルレンズ405は、第2の像を照射面406上に投影するためのリレーレンズとして機能する。こうして照射面406上において、線状ビームの短辺方向に強度分布の均一なビームスポットが形成される。
図4(b)において、レーザ発振器から射出されたレーザビームは軸外しシリンドリカルレンズアレイ403に入射し、4分割される。その後、照射面406において完全に重ね合わされ、線状ビームの長辺方向に強度分布の均一なビームスポットを形成する。長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用い、結像光学系を用いることなしに、照射面に像を形成すると、結像光学系による収差をなくすことができる。収差の影響を考慮することなく、照射面において強度分布の均一なビームスポットを形成することができる。この点から、長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いることは有効である。
本実施例のように、軸外しシリンドリカルレンズアレイとライトパイプを組み合わせることによって、ライトパイプ内でレーザビームの反射回数を増やすことができることから、強度分布をより均一化することができ、好ましい。
さらに、軸外しシリンドリカルレンズアレイによって分割されたレーザビームが重ね合わされる際に、完全に同一に重ね合わされなくとも、ライトパイプ404内で反射を繰り返し、強度分布の均一性を向上させることができるため、完全に同一でなくともライトパイプで補正することができ、好ましい。
以上のようにして形成された線状ビームを用いて、例えば半導体膜を照射面としてレーザアニールを行う。前記半導体膜を利用して例えば、アクティブマトリクス型のディスプレイを作製することができる。前記作製は実施者が公知の方法に従って行えばよい。
本実施例では、本発明による軸外しシリンドリカルレンズアレイと、従来から用いられているシリンドリカルレンズアレイを組み合わせた構成を有するレーザ照射装置について、図5を用いて説明する。
図5(a)において、レーザ発振器501から出力されたレーザビームは、矢印の方向に伝搬する。軸外しシリンドリカルレンズアレイ502は、前記レーザビームを4分割し、ある平面上で重なり合うことによって強度分布の均一な像を形成する。この像は後方に配置されたシリンドリカルレンズ505によって照射面506上に投影される。図5(a)において、照射面506上に形成される線状ビームは、紙面に平行な方向が短辺方向である。軸外しシリンドリカルレンズアレイ502を、線状ビームの短辺方向に曲率を持つように配置する利点は、以下の通りである。本発明によると、軸外しシリンドリカルレンズアレイ502を用いることでシリンドリカルレンズ505のサイズを小型化することができるため、照射面506上において収差を低減することができる。収差を抑えることによって、半導体膜をアニールするために必要な強度分布の均一性を有するビームスポット内の領域を、短辺方向に拡大することができる。半導体膜のアニールを行うにあたって、線状ビームの短辺方向にレーザビームをオーバーラップさせながら走査することで、アニールを行う手法が工業的に優れており、一般的に用いられているが、半導体膜をアニールするために必要な強度分布の均一性を有するビームスポット内の領域を短辺方向に拡大することで、より効率的にアニールを行うことができる。本実施例では、線状ビームの短辺方向のみに軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いたが、実施例1及び実施例2のように、短辺方向及び長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いた構成としてもよい。さらに、短辺方向に従来のシリンドリカルレンズアレイとシリンドリカルレンズを用い、長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いてもよい。長辺方向に軸外しシリンドリカルレンズアレイを用いれば、上記のように収差をなくすことによって、強度分布の均一な面積を長辺方向に拡大することが可能になり、より長い線状ビームを形成することができる。このことから、短時間で多数の基板を処理することができ、スループットが向上するという利点がある。
図5(b)の平面図において、レーザ発振器501から出力されたレーザビームは矢印の方向に伝搬する。前記レーザビームはシリンドリカルレンズアレイ503によって3分割された後、シリンドリカルレンズ504によって集光され、照射面506上に照射される。図5(b)において、照射面506に形成される線状ビームの、紙面に平行な方向が長辺方向である。
このように、本発明による軸外しシリンドリカルレンズアレイと、従来のシリンドリカルレンズアレイとを組み合わせた構成としても、照射面506上において、強度分布の均一な線状ビームを形成することができる。
以上のようにして形成された線状ビームを用いて、例えば半導体膜を照射面としてレーザアニールを行う。前記半導体膜を利用して例えば、アクティブマトリクス型のディスプレイを作製することができる。前記作製は実施者が公知の方法に従って行えばよい。
本実施例では、本発明によるレーザ照射装置を用いて、薄膜トランジスタを形成する作製工程について、図7〜図9を用いて説明する。
まず図7(A)に示すように、基板700上に下地膜701を成膜する。基板700には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、SUS基板等を用いることができる。また、プラスチック等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板は、一般的に上記基板と比較して耐熱温度が低い傾向にあるが、作製工程における処理温度に耐え得るのであれば用いてもよい。
下地膜701は基板700中に含まれるNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が、半導体中に拡散し、半導体素子の特性に悪影響を及ぼすのを防ぐために設ける。よってアルカリ金属やアルカリ土類金属の半導体膜への拡散を抑えることができる酸化珪素や、窒化珪素、窒化酸化珪素などの絶縁膜を用いて形成する。本実施例では、プラズマCVD法を用いて窒化酸化珪素膜を10nm〜400nmの膜厚になるように成膜した。
なお下地膜701は単層であっても複数の絶縁膜を積層したものであっても良い。またガラス基板、SUS基板又はプラスチック基板のように、アルカリ金属やアルカリ土類金属が多少なりとも含まれている基板を用いる場合、不純物の拡散を防ぐという観点から下地膜を設けることは有効であるが、石英基板などの不純物の拡散がさして問題とならない場合は、必ずしも設ける必要はない。
次に下地膜上に非晶質半導体膜702を形成する。非晶質半導体膜702の膜厚は25nm〜100nm(好ましくは30nm〜60nm)とする。非晶質半導体膜702としては、珪素やシリコンゲルマニウムを用いる。その後、500℃、1時間の加熱処理を行って、水素だしを行う。
次に、本発明によるレーザ照射装置を用いて、非晶質半導体膜702を結晶化して、結晶質半導体膜703を形成する。本実施例のレーザ結晶化には、エキシマレーザを使用し、発振されたレーザビームを光学系を用いて長方形状のビームスポットに加工し、半導体膜に照射する。具体的には、光学系に本発明による軸外しシリンドリカルレンズアレイ及びシリンドリカルレンズを用い、照射面において長辺の長さ100mm〜1000mm、短辺方向の長さ200μm〜5000μmの長方形状のビームスポットに加工する。本実施例では、長辺方向300mm、短辺方向400μmの線状ビームに加工し、照射する。この時の線状ビームの重ね合わせ率(オーバーラップ率)は50%〜98%として行い、本実施例では90%とする。また、レーザビームのエネルギー密度は100mJ/cm2〜1000mJ/cm2とし、本実施例においては減衰器を用いて350mJ/cm2と設定する。周波数(1秒間当たりのパルス発振数)については、10Hz〜1000Hzとし、本実施例では300Hzとする。本実施例では基板を温度500℃の窒素雰囲気中で1時間加熱した後、レーザアニール法により半導体膜の結晶化を行い、結晶質半導体膜を形成する。そして、ステージは1mm/s〜500mm/s程度の速度で動かしてレーザビームを照射するのが望ましく、本実施例では12mm/sの速度でステージを移動させてレーザビームの照射を行う。本発明を適用することによって、照射面である半導体膜において収差を低減させることができ、より均一なレーザアニールを行うことができるため、均一な結晶性を得ることができる。
このようにして得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングして半導体層704〜707を形成する。その後、半導体層704〜707を覆うゲート絶縁膜708を形成する。ゲート絶縁膜708としては、例えば、スパッタ法を用いて、膜厚を30nm〜200nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。
続いて、結晶質半導体膜の作製方法として、上記とは異なる方法について図8を用いて説明する。この場合、図7に示した工程と同様に、バリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、SUS基板等の基板800上に下地膜801を設け、その上に非晶質半導体膜802を形成する。(図8(A))
この方法においては、非晶質半導体膜802の表面に、重量換算で1ppm〜100ppmのNiを含む酢酸ニッケル塩溶液810をスピンコート法で塗布する。なお、触媒の添加は上記方法に限定されず、スパッタリング法、蒸着法、プラズマ処理などを用いて添加してもよい。
次に、500℃〜650℃で4時間〜24時間、例えば550℃、14時間の加熱処理を行った。この加熱処理により、酢酸ニッケル塩溶液810が塗布された表面から、基板800に向かって縦方向に結晶化が促進された結晶質半導体が形成される。なお、本実施例では、触媒元素としてニッケル(Ni)を用いているが、それ以外にも、ゲルマニウム(Ge)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、コバルト(Co)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)といった元素を用いても良い。
そして、上述したように、エキシマレーザを用いて、レーザ光を照射して、結晶性を向上させ、結晶質半導体膜811を形成する(図8(B))。なお、触媒元素を用いて結晶化された結晶質半導体膜811内には、触媒元素(ここではNi)がおよそ1×1019atoms/cm3程度の濃度で含まれていると考えられる。そこで、次に、結晶質半導体膜811内に存在する触媒元素のゲッタリングを行う。
まず、図8(C)に示すように、結晶質半導体膜811の表面に酸化膜812を形成する。1nm〜10nm程度の膜厚を有する酸化膜812を形成することで、後のエッチング工程において結晶質半導体膜811の表面がエッチングにより荒れるのを防ぐことができる。
酸化膜812は公知の方法を用いて形成することができる。例えば、硫酸、塩酸、硝酸などと過酸化水素水を混合させた水溶液や、オゾン水で、結晶質半導体膜811の表面を酸化することで形成しても良いし、酸素を含む雰囲気中でのプラズマ処理や、加熱処理、紫外線照射等により形成しても良い。また酸化膜を別途、プラズマCVD法やスパッタ法、蒸着法などで形成しても良い。
次に酸化膜812上に、希ガス元素を1×1020atoms/cm3以上の濃度で含むゲッタリング用の半導体膜813を、スパッタ法を用いて25nm〜250nmの厚さで形成する。ゲッタリング用の半導体膜813は、結晶質半導体膜811とエッチングの選択比を大きくするため、結晶質半導体膜811よりも膜の密度の低い方がより望ましい。希ガス元素としてはヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)から選ばれた一種または複数種を用いる。
次に、ファーネスアニール法やRTA法を用いて加熱処理を施し、ゲッタリングを行う。ファーネスアニール法で行う場合には、窒素雰囲気中にて450℃〜600℃で0.5時間〜12時間の加熱処理を行う。また、RTA法を用いる場合には、加熱用のランプ光源を1秒〜60秒、好ましくは30秒〜60秒点灯させ、それを1回〜10回、好ましくは2回〜6回繰り返す。半導体膜が瞬間的には600℃〜1000℃、好ましくは700℃〜750℃程度にまで加熱されるように発光強度を設定する。
加熱処理により結晶質半導体膜811内の触媒元素が、拡散により矢印に示すようにゲッタリング用の半導体膜813に移動し、ゲッタリングされる。
次にゲッタリング用の半導体膜813を選択的にエッチングして除去する。エッチングは、ClF3によるプラズマを用いないドライエッチング、或いはヒドラジンや、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド((CH34NOH)を含む水溶液などアルカリ溶液によるウェットエッチングで行うことができる。このとき、酸化膜812によって結晶質半導体膜811がエッチングされるのを防ぐことができる。
次に酸化膜812を、フッ酸により除去する。そして、酸化膜812を除去後の結晶質半導体膜811をパターニングし、半導体層814〜817を形成する(図8(D))。その後、半導体層814〜817を覆うゲート絶縁膜808を形成する。ゲート絶縁膜808としては、例えば、スパッタ法を用いて、膜厚を30nm〜200nmとして珪素を含む絶縁膜で形成する。
なお、本発明においてゲッタリング工程は、本実施例に示した方法に限定されない。その他の方法を用いて半導体膜中の触媒元素を低減するようにしても良い。
次いで、ゲート絶縁膜808上に、Ta、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選択された元素、前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素膜に代表される半導体膜やAgPdCu合金などの公知の導電性を有する材料を用いて、膜厚20nm〜100nmの第1導電膜920を形成する(図9(A))。次に、第1導電膜920を被覆するように、膜厚100nm〜400nmの第2導電膜及び膜厚100nm〜400nmの窒化珪素膜を積層形成する。続いて、窒化珪素膜をパターン加工して、絶縁層929〜932を形成する。なお、この絶縁層929〜932の材料は窒化珪素に限らず、酸化珪素でも良い。より詳しくは、酸化珪素膜であれば、リン酸系のエッチング液を用いてパターン加工し、窒化珪素膜であればフッ酸系のエッチング液を用いてパターン加工する。次に絶縁層929〜932をマスクとして、第2導電膜をパターン加工して、導電層925〜928を形成する。
次に、ドーピング処理を行う。本処理では、半導体層814〜817に、リン又はヒ素などの15族に属し、N型を付与する不純物元素を低濃度に添加する。この際、導電層925〜928及び絶縁層929〜932がN型を付与する不純物元素に対するマスクとなって、自己整合的に不純物領域921〜924が形成され、1×1018〜1×1020atoms/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物元素が添加される。
次に、選択的にエッチングを行って導電層925〜928を後退させて、導電層935〜938を形成する(図9(B))。その後、マスクとして機能した絶縁層929〜932をエッチングにより除去する(図9(C))。次に、新たにレジストからなるマスク946、947を形成して、上記のドーピング処理よりも高い加速電圧でドーピング処理を行う。導電層935、937を不純物元素に対するマスクとして用いて、ドーピング処理を行った結果、不純物領域(N−領域、LDD領域)941、944には1×1018〜5×1019atoms/cm3の濃度範囲で不純物元素が付与され、不純物領域(N+領域)940、943には1×1019〜5×1021atoms/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物元素を添加される。また、チャネル形成領域942、945が形成される。
次いで、レジストからなるマスク946、947を除去した後、新たにレジストからなるマスク956、957を形成する(図9(D))。その後、ドーピング処理を行って、Pチャネル型TFTの活性層となる半導体層に、前記導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加された不純物領域を形成する。本処理では、導電層936、938を不純物元素に対するマスクとして用いて、P型を付与する不純物元素を添加し、自己整合的に不純物領域(P+領域)950、953、不純物領域(P−領域)951、954及びチャネル形成領域952、955を形成する。ここでは、P型を付与する不純物元素の濃度が1×1019〜5×1021atoms/cm3となるようにドーピング処理を行う。なおドーピング処理を行う条件等は上記記載に限定されず、2回以上の複数回のドーピング処理で形成しても良い。
次に、レジストからなるマスク956、957を除去し、導電層935〜938をマスクとして、第1の導電膜920を異方性エッチングして、導電層960〜963を形成する(図9(E))。以上の工程により、Nチャネル型トランジスタ980、982と、Pチャネル型トランジスタ981、983を同一基板上に形成することができる。
そして、保護膜として絶縁膜972を形成する。この絶縁膜972には、プラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを100nm〜200nmとして珪素を含む絶縁膜を用いて、単層又は積層構造として形成する。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚100nmの酸化窒化珪素膜を形成した。次いで加熱処理を行って、半導体層の結晶性の回復、又は半導体層に添加された不純物元素の活性化を行ってもよい。
次いで、絶縁膜972上に、有機絶縁膜973を形成する。有機絶縁膜973としては、ポリイミド、ポリアミド、BCB、アクリル等の有機絶縁膜を用いる。絶縁膜973は、基板900上に形成されたTFTによる凹凸を緩和し、平坦化する意味合いが強いので、平坦性に優れた膜が好ましい。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて、絶縁膜972及び有機絶縁膜973をパターン加工して、不純物領域940、943、950及び953に達するコンタクトホールを形成する。次に、導電性材料を用いて、導電膜を形成し、該導電膜をパターン加工して、配線964〜971を形成する。その後保護膜として絶縁膜974を形成すると、図示するような半導体装置が完成する。
ドライバやCPUなどの機能回路を用途としたトランジスタは、LDD構造又はLDDがゲート電極とオーバーラップする構造が好適であり、高速化のためには、トランジスタの微細化を図ることが好ましい。本実施例により完成されるトランジスタ980〜983は、LDD構造を有するため、高速動作が必要な駆動回路に用いることが好適である。また、微細化に伴って、ゲート絶縁膜808の薄膜化が欠かせないが、本実施例の工程では、ゲート絶縁膜808が第1導電膜920に被覆された状態でドーピング工程が行われ、該ゲート絶縁膜808が保護されているため、微細化にも有効な作製方法といえる。
本実施例では、本発明のTFT回路によるアクティブマトリクス型表示装置を組み込んだ半導体装置について図10、図11、図12で説明する。
このような半導体装置には、携帯情報端末(電子手帳、モバイルコンピュータ、携帯電話等)、ビデオカメラ、スチルカメラ、パーソナルコンピュータ、テレビ等が挙げられる。それらの一例を図10と図11に示す。
図10(A)は携帯電話であり、本体9001、音声出力部9002、音声入力部9003、表示装置9004、操作スイッチ9005、アンテナ9006から構成されている。本願発明は音声出力部9002、音声入力部9003、及びアクティブマトリクス基板を備えた表示装置9004に適用することができる。
図10(B)はビデオカメラであり、本体9101、表示装置9102、音声入力部9103、操作スイッチ9104、バッテリー9105、受像部9106から成っている。本願発明は音声入力部9103、及びアクティブマトリクス基板を備えた表示装置9102、受像部9106に適用することができる。
図10(C)はモバイルコンピュータ或いは携帯型情報端末であり、本体9201、カメラ部9202、受像部9203、操作スイッチ9204、表示装置9205で構成されている。本願発明は受像部9203、及びアクティブマトリクス基板を備えた表示装置9205に適用することができる。
図10(D)はゴーグル型ディスプレイであり、本体9301、表示装置9302、アーム部9303で構成される。本願発明は表示装置9302に適用することができる。また、表示されていないが、その他の信号制御用回路に使用することもできる。
図10(E)は携帯書籍であり、本体9501、表示装置9502、9503、記憶媒体9504、操作スイッチ9505、アンテナ9506から構成されており、ミニディスク(MD)やDVDに記憶されたデータや、アンテナで受信したデータを表示するものである。表示装置9502、9503は直視型の表示装置であり、本発明はこの適用することができる。
図11(A)はプログラムを記録した記録媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレイヤーであり、本体9701、表示装置9702、スピーカ部9703、記録媒体9704、操作スイッチ9705で構成される。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Digtial Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことができる。
図11(B)はテレビであり本体3101、支持台3102、表示部3103で構成される。
図11(C)はパーソナルコンピュータであり、本体9601、画像入力部9602、表示装置9603、キーボード9604で構成される。
図12(A)はフロント型プロジェクターであり、投射装置3601、スクリーン3602で構成される。本発明は表示装置やその他の信号制御回路に適用することができる。
図12(B)はリア型プロジェクターであり、本体3701、投射装置3702、ミラー3703、スクリーン3704で構成される。本発明は表示装置やその他の信号制御回路に適用することができる。
なお、図12(C)は、図12(A)及び図12(B)中における投射装置3601、3702の構造の一例を示した図である。投射装置3601、3702は、光源光学系3801、ミラー3802、3804〜3806、ダイクロイックミラー3803、プリズム3807、液晶表示装置3808、位相差板3809、投射光学系3810で構成される。投射光学系3810は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単板式であってもよい。また、図12(C)中において矢印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィルム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
また、図12(D)は、図12(C)中における光源光学系3801の構造の一例を示した図である。本実施例では、光源光学系3801は、リフレクター3811、光源3812、レンズアレイ3813、3814、偏光変換素子3815、集光レンズ3816で構成される。なお、図12(D)に示した光源光学系は一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
また、本発明はその他にも、発光型表示素子に適用することも可能である。このように、本願発明の適用範囲はきわめて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は他の実施例自由に組み合わせることが可能である。
本発明の実施の形態を示した説明図。 本発明の実施の形態を示した説明図。 本発明の実施例1を示した説明図。 本発明の実施例2を示した説明図。 本発明の実施例3を示した説明図。 従来技術を示す説明図。 薄膜トランジスタの作製工程を示す断面図。 薄膜トランジスタの作製工程を示す断面図。 薄膜トランジスタの作製工程を示す断面図。 本発明が適用される電子機器の図。 本発明が適用される電子機器の図。 本発明が適用される電子機器の図。
符号の説明
601 レーザ発振器
602 シリンドリカルレンズアレイ
603 シリンドリカルレンズアレイ
604 シリンドリカルレンズ
605 シリンドリカルレンズ
606 ミラー
607 シリンドリカルレンズ
608 照射面
201 シリンドリカルレンズアレイ
202 シリンドリカルレンズ
203 シリンドリカルレンズ
204 照射面
101 軸外しシリンドリカルレンズアレイ
102 シリンドリカルレンズ
103 照射面
301 レーザ発振器
302 軸外しシリンドリカルレンズアレイ
303 軸外しシリンドリカルレンズアレイ
304 シリンドリカルレンズ
305 照射面
306 照射面
401 レーザ発振器
402 軸外しシリンドリカルレンズアレイ
403 軸外しシリンドリカルレンズアレイ
404 ライトパイプ
405 シリンドリカルレンズ
406 照射面
501 レーザ発振器
502 軸外しシリンドリカルレンズアレイ
503 シリンドリカルレンズアレイ
504 シリンドリカルレンズ
505 シリンドリカルレンズ
506 照射面
700 基板
701 下地膜
702 非晶質半導体膜
703 結晶質半導体膜
704 半導体層
705 半導体層
706 半導体層
707 半導体層
708 ゲート絶縁膜
800 基板
801 下地膜
802 非晶質半導体膜
808 ゲート絶縁膜
810 酢酸ニッケル塩溶液
811 結晶質半導体膜
812 酸化膜
813 ゲッタリング用の半導体膜
814 半導体層
815 半導体層
816 半導体層
817 半導体層
920 導電膜
921 不純物領域
922 不純物領域
923 不純物領域
924 不純物領域
925 導電層
926 導電層
927 導電層
928 導電層
929 絶縁層
930 絶縁層
931 絶縁層
932 絶縁層
935 導電層
936 導電層
937 導電層
938 導電層
940 不純物領域
941 不純物領域
942 チャネル形成領域
943 不純物領域
944 不純物領域
945 チャネル形成領域
946 マスク
947 マスク
950 不純物領域
951 不純物領域
952 チャネル形成領域
953 不純物領域
954 不純物領域
955 チャネル形成領域
956 マスク
957 マスク
960 導電層
961 導電層
962 導電層
963 導電層
964 配線
965 配線
966 配線
967 配線
968 配線
969 配線
970 配線
971 配線
972 絶縁膜
973 有機絶縁膜
974 絶縁膜
980 Nチャネル型トランジスタ
981 Pチャネル型トランジスタ
982 Nチャネル型トランジスタ
983 Pチャネル型トランジスタ
900 基板
9001 本体
9002 音声出力部
9003 音声入力部
9004 表示装置
9005 操作スイッチ
9006 アンテナ
9101 本体
9102 表示装置
9103 音声入力部
9104 操作スイッチ
9105 バッテリー
9106 受像部
9201 本体
9202 カメラ部
9203 受像部
9204 操作スイッチ
9205 表示装置
9301 本体
9302 表示装置
9303 アーム部
9501 本体
9502 表示装置
9504 記憶媒体
9505 操作スイッチ
9506 アンテナ
9701 本体
9702 表示装置
9703 スピーカ部
9704 記録媒体
9705 操作スイッチ
3101 本体
3102 支持台
3103 表示部
9601 本体
9602 画像入力部
9603 表示装置
9604 キーボード
3602 スクリーン
3701 本体
3702 投射装置
3703 ミラー
3704 スクリーン
3601 投射装置
3801 光源光学系
3802 ミラー
3803 ダイクロイックミラー
3807 プリズム
3808 液晶表示装置
3809 位相差板
3810 投射光学系
3811 リフレクター
3812 光源
3813 レンズアレイ
3815 偏光変換素子
3816 集光レンズ

Claims (20)

  1. レーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力されたレーザビームを分割し、分割されたレーザビームを重ね合わせることで、所定の平面上に強度分布の均一な像を形成する軸外しレンズアレイと、
    前記所定の平面の後方に配置され、前記像を照射面に伝達する結像光学系を有することを特徴とするレーザ照射装置。
  2. 請求項1において、前記軸外しレンズアレイに含まれるレンズは、該レンズの中心から主点の位置がずれていることを特徴とするレーザ照射装置。
  3. 請求項1又は2において、前記強度分布の均一な像は、長方形であることを特徴とするレーザ照射装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、前記軸外しレンズアレイとして軸外しシリンドリカルレンズアレイを用い、さらに前記結像光学系としてシリンドリカルレンズを用いることを特徴とするレーザ照射装置。
  5. 請求項4において、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイ及び前記シリンドリカルレンズは、前記強度分布の均一な長方形の像の短辺方向に曲率を持つことを特徴とするレーザ照射装置。
  6. レーザ発振器と、
    強度分布の均一な長方形の像を形成し、前記レーザ発振器から出力されたレーザビームを分割し、照射面において分割されたレーザビームを重なり合わせることによって前記長方形の像の長辺方向に曲率を持つ軸外しシリンドリカルレンズアレイとを有することを特徴とするレーザ照射装置。
  7. 請求項6において、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイに含まれるシリンドリカルレンズは、該シリンドリカルレンズの中心から主点の位置がずれていることを特徴とするレーザ照射装置。
  8. 照射面において長方形の像を形成するレーザ照射装置において、
    レーザ発振器と、
    前記レーザ発振器から出力されたレーザビームを前記長方形の像の短辺方向に分割し、所定の平面において分割されたレーザビームを重ね合わせることで短辺方向に強度分布が均一化された長方形の像を形成する第1の軸外しシリンドリカルレンズアレイと、
    前記所定の平面の後方に配置され、前記長方形の像を照射面に伝達うる前記結像光学系と、
    前記レーザ発振器から出力されたレーザビームを前記長方形の像の長辺方向に分割し、照射面において分割されたレーザビームを重ね合わせることで長辺方向に強度分布が均一化された長方形の像を形成する第2の軸外しシリンドリカルレンズアレイとを有することを特徴とするレーザ照射装置。
  9. 請求項8において、前記第1の軸外しシリンドリカルレンズアレイ及び前記第2の軸外しシリンドリカルレンズアレイに含まれるシリンドリカルレンズは、該シリンドリカルレンズの中心から主点の位置がずれていることを特徴とするレーザ照射装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項において、前記レーザ発振器はエキシマレーザであることを特徴とするレーザ照射装置。
  11. 基板に非単結晶半導体膜を形成し、
    前記非単結晶半導体膜を照射面として軸外しレンズアレイを用いて所定の平面上に強度分布が均一な像を形成し、前記所定の平面の後方に配置された結像光学系によって前記像を照射面に伝達することによりレーザアニールすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  12. 請求項11において、前記軸外しレンズアレイに含まれるレンズは、該レンズの中心から主点の位置がずれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  13. 請求項11又は12において、前記強度分布の均一な像は長方形であることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれか一項において、前記軸外しレンズアレイとして、軸外しシリンドリカルレンズアレイを、さらに前記結像光学系としてシリンドリカルレンズを用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  15. 請求項14において、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイ及び前記シリンドリカルレンズは、前記強度分布の均一な長方形の像の短辺方向に曲率を持つことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  16. 基板に非単結晶半導体膜を形成し、
    前記非単結晶半導体膜を照射面として軸外しシリンドリカルレンズアレイによりレーザビームを分割し、照射面上において分割されたレーザビームを重ね合わせることによって長辺方向に曲率を持つ強度分布が均一な長方形の像を形成することによりレーザアニールすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  17. 請求項16において、前記軸外しシリンドリカルレンズアレイに含まれるシリンドリカルレンズは、該シリンドリカルレンズの中心から主点の位置がずれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  18. 基板に非単結晶半導体膜を形成し、
    前記非単結晶半導体膜を照射面として、第1の軸外しシリンドリカルレンズアレイによって、レーザ発振器から射出されたレーザビームを長方形状の像の短辺方向に分割し、所定の平面において分割されたレーザビームを重ね合わせることによって短辺方向の強度分布が均一化された長方形の像を形成し、結像光学系によって、前記所定の平面に形成された長方形の像を照射面に伝達し、第2の軸外しシリンドリカルレンズアレイによって、前記レーザ発振器から射出されたレーザビームを前記長方形状の像の長辺方向に分割し、照射面において分割されたレーザビームを重ね合わせることによって長辺方向に強度分布が均一な長方形の像を形成し、前記第1の軸外しシリンドリカルレンズアレイと、前記結像光学系と、前記第2の軸外しシリンドリカルレンズアレイとを用いて照射面上に長方形状の像を形成することによってレーザアニールすることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  19. 請求項18において、前記第1の軸外しシリンドリカルレンズアレイ及び前記第2の軸外しシリンドリカルレンズアレイに含まれるシリンドリカルレンズは、該シリンドリカルレンズの中心から主点の位置がずれていることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  20. 請求項11乃至19のいずれか1項において、前記レーザビームはエキシマレーザから発振されることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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