JP2000323428A - ビームホモジナイザーおよびレーザー照射装置 - Google Patents
ビームホモジナイザーおよびレーザー照射装置Info
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Abstract
を均一にする。 【解決手段】ビームを分割するためのシリンドリカルレ
ンズ群202、203と、分割されたビームを集光する
ためのシリンドリカルレンズ204、シリンドリカルレ
ンズ群206を有するビームホモジナイザーにおいて、
分割されたビームを集光するためのシリンドリカルレン
ズ群206の各シリンドリカルレンズを通過した線状ビ
ームの長手方向の位相をずらしてから、合成すること
で、線状ビームの被照射面での干渉じまの強度を均一に
する。
Description
レーザー光を大面積に均質に照射するための技術に関す
る。またその応用に関する。
た非晶質半導体膜や結晶性半導体膜(単結晶でない、多
結晶、微結晶等の結晶性を有する半導体膜)、すなわ
ち、非単結晶半導体膜に対し、レーザーアニールを施し
て、結晶化させたり、結晶性を向上させる技術が、広く
研究されている。上記半導体膜には、珪素膜がよく用い
られる。
英基板と比較し、安価で加工性に富んでおり、大面積基
板を容易に作製できる利点がある。これが上記研究の行
われる理由である。また、結晶化に好んでレーザーが使
用されるのは、ガラス基板の融点が低いからである。レ
ーザーは基板の温度をあまり変えずに非単結晶膜にのみ
高いエネルギーを与えることができる。
性珪素膜は、高い移動度を有するため、この結晶性珪素
膜を用いて薄膜トランジスタ(TFT)が作製されてい
る。例えば、一枚のガラス基板上に、画素駆動用と駆動
回路用のTFTを作製する、モノリシック型の液晶電気
光学装置等に盛んに利用されている。該結晶性珪素膜は
多くの結晶粒からできているため、多結晶珪素膜、ある
いは多結晶半導体膜と呼ばれる。
のパルスレーザービームを、被照射面において、数cm角
の矩形や、幅数mm×長さ10cm以上の線状となるように
光学系にて加工し、レーザービームを走査させて(レー
ザービームの照射位置を被照射面に対し相対的に移動さ
せて)、レーザーアニールを行う方法が、量産性が良
く、工業的に優れているため、好んで使用される。
後左右の走査が必要なスポット状のレーザービームを用
いた場合とは異なり、線状レーザーの線方向に直角な方
向だけの走査で被照射面全体にレーザー照射を行うこと
ができるため、高い量産性が得られる。線方向に直角な
方向に走査するのは、それが最も効率のよい走査方向で
あるからである。この高い量産性により、現在レーザー
アニールにはエキシマレーザービームを適当な光学系で
加工した線状レーザービームを使用することが主流にな
りつつある。
ザーで、出力のより高いものが開発されてきている。半
導体膜のアニールにArレーザーを使用し、よい結果が
でたとの報告もある。この場合は、Arレーザーの出力
が十分でないため照射面はスポット状である。
るレーザーには、気体レーザーとしてエキシマレーザー
が知られ、固体レーザーとして、Nd:YAGレーザー
や、Nd:YVO4レーザーやアルゴンレーザーが知ら
れている。
前後に波長をもつため、アルゴンレーザーの珪素膜に対
する吸収係数は、105/cm程度である。他方、エキシマ
レーザーは400nm以下の紫外光であるため、吸収係数
が106/cm程度と、アルゴンレーザーに比べて1桁高
い。このためアルゴンレーザーでは、珪素膜を100nm
透過した時点で強度が1/e(eは自然対数。)に減衰
し、エキシマレーザーでは、珪素膜を10nm透過した時
点で強度が1/e に減衰した。
の厚さは50nm前後が適当とされている。珪素膜が50
nmより厚いとオフ特性が悪くなる傾向にあり、薄いと信
頼性に影響する。膜厚50nmの珪素膜にアルゴンレーザ
ーを照射した場合、レーザー光の半分以上が珪素膜を透
過し、ガラス基板に吸収されてしまい、ガラス基板を必
要以上に加熱してしまう。実際、コーニング1737基
板上に酸化珪素膜200nmと、珪素膜50nmとを順に成
膜しアルゴンレーザーで結晶化を試みたが、珪素膜が十
分結晶化しないうちにガラスが変形してしまった。
50nmの珪素膜にエネルギーの殆どが吸収され、レーザ
ー光の殆どを珪素膜の結晶化に使うことができる。この
ように、珪素膜の結晶化にエキシマレーザーを使用する
利点は、珪素膜のエキシマレーザーに対する吸収係数の
高さにある。
発振エキシマレーザーを走査させながら照射した珪素膜
を、上から見た図である。パルス発振エキシマレーザー
の走査方向に平行な断面(線分EFを含む珪素膜に垂直な
面)で該珪素膜を切った断面図が、図24(B)であ
り、前記断面に垂直かつ珪素膜に垂直な面(線分GHを
含む珪素膜に垂直な面)で該珪素膜を切った断面図が図
24(C)である。
レーザーの照射跡は珪素膜厚と同じオーダーの起伏を発
生させる。一方、図24(C)が示す起伏は図24
(B)の起伏と比較して非常に小さいが、周期的な起伏
が現れている。これは、後述するように、ビームホモジ
ナイザーによって、整形された線状ビームの干渉による
ものである。
を均質化する役割を果たす光学系をビームホモジナイザ
ーと呼んでいる。図25にビームホモジナイザーの1例
を示す。
るレーザー装置11の出射側から、シリンドリカルレン
ズ群(多シリンドリカルレンズやシリンドリカルレンズ
アレイともいう)12、13、シリンドリカルレンズ1
4、スリット15、シリンドリカルレンズ16、ミラ−
17が順次に配置され、ミラ−17の反射方向の光路上
には、シリンドリカルレンズ18が配置されている。
数に所定の一方向(側面図で紙面垂直な方向)に分割
し、シリンドリカルレンズ16において、この方向に分
割されたビームが合成される。他方、シリンドリカルレ
ンズ群13もビームを所定の一方向(側面図において、
紙面に平行な方向)に複数に分割し、シリンドリカルレ
ンズ14において、シリンドリカルレンズ群13の分割
方向に分かれたビームを合成する。
はシリンドリカルレンズ群12、13により、2次元的
に分割され、シリンドリカルレンズ14に入射し、複数
のビームに所定の方向(側面図で紙面垂直な方向)に合
成され、一方向(紙面に平行な方向)に分割されてた複
数のビームとなってスリット15を通過し、シリンドリ
カルレンズ16によって再び1本のビームになるように
集光される。集光されたビームはミラ−17により反射
され、シリンドリカルレンズ18により集光されて、線
状ビーム19(側面図で紙面に垂直な方向に長手方向を
持つ)として、照射される。
カルレンズ群12、13ではビームを分割する方向が直
交し、シリンドリカルレンズ14と16がビームを集光
する方向は互いに直交している。シリンドリカルレンズ
群12によるとシリンドリカルレンズ16の組合せによ
り、線状レーザービーム19の長手方向の強度分布が均
一化され、シリンドリカルレンズ群13とシリンドリカ
ルレンズ14との組み合わせにより、線状レーザービー
ム19の幅方向の強度分布が均一化されるすなわち、ビ
ームを2次元的に分割し再び重ね合わせることで、線状
ビームのエネルギーを均一にしている。
3でビームを分割する数が多くなるほど、エネルギーの
分布が均一になるように思える。しかしながら、分割の
細かさにかかわらず、珪素膜には線状レーザービームの
照射跡であるしま模様ができてしまった。図24(A)
に示すように、しま模様は、線状レーザービームの長手
方向(または線状ビームの走査方向、GHの方向)に直
交するように無数に現れ、図24(C)に示すように、
珪素膜に周期的にピークが現れる。しま模様の原因は、
ビームホモジナイザーに入射する前のビームか、ビーム
ホモジナイザーの光学系のいずれかと予想される。
止めるべく簡単な実験を行った。ビームホモジナイザー
に矩形状のレーザービームが入射する前に、レーザービ
ームを回転させることにより上記縦しまがどう変化する
かを調べた。しま模様は全く変化しないという結果であ
った。しま模様の原因はビームホモジナイザーに入射す
る前のビームではなく、ビームホモジナイザーにあるこ
とが判明した。ビームホモジナイザーは単一波長の位相
の揃ったビーム(レーザーは位相を揃えて強度を得るも
のであるから、当然位相は揃った光である。)を分割し
再び重ね合わせることでエネルギーを均一にしているた
め、しま模様は光を重ね合わせたときの光の干渉じまで
あると説明できる。
うに位相の揃ったビームの干渉の問題を解消し、線状レ
ーザー光の長手方向のエネルギー分布を均一することを
目的とする。
25のビームホモジナイザーによって形成される線状レ
ーザービーム19の光干渉じまの様子を図26に模式的
に示す。図26において、縦軸はレーザー強度Iを表し
ている。図に示すように線状レーザービーム301には
周期的にレーザー強度にピーク302が現れている。こ
のピーク302が干渉じまである。
ザーのシリンドリカルレンズ群12及び13で分割され
たビームがシリンドリカルレンズ14及び16で合成さ
れる時に、ビームが干渉し、ビーム内に定常波を形成す
ることに起因する。すなわち、分割したレーザービーム
を被照射面の同一領域に重なるようにしているために、
周期的に大きなピーク302が発生すると考えられる。
ザーでは線状ビーム19の長手方向で1周期ごとに波が
3個が形成される。波の数n(1周期の干渉じまの明線
の数といってもよい)とシリンドリカルレンズ群12の
レンズ数sとは、以下の関係式を満たす。
カルレンズ群12のレンズ数は、s=7(奇数)であ
り、n=3となる。
間における線状ビームの長手方向の波の形状と、レンズ
数sとの関係をコンピュータで計算した。図27に計算
結果を示す。図27(A)はs=7、n=3の場合であ
り、図27(B)はs=8、n=4の場合である。
ムの長手方向の位相(位置)を示し、縦軸は波の振幅を
示す。振幅(縦軸の値)の2乗が光の強度(同位相の光
が強め合う度合い)となる。dは波の1周期の長さであ
り、干渉じまの最も明るい明線間の間隔である。図27
(A)の波を干渉させたものが図26に対応し、dは最
も強度の高いピーク302の間隔となる。
ンの結果であり、実際の線状レーザービームではシュミ
レーションほど光強度の強弱が明確にはならない。これ
は、光学系の微妙なズレ、光学部材の材質、加工誤差、
さらには半導体膜中で熱伝導によるエネルギーの分散等
に起因するものと推測される。実際のレーザー光の強度
の強弱は図24に示したとおりである。
ルレンズ16を破線20により2つに分割し、側面図に
おいて紙面に垂直な方向に光軸(主点)をずらすと、シ
リンドリカルレンズ16の上半分のシリンドリカルレン
ズ16aを通ったビームと、下半分のシリンドリカルレ
ンズ16bを通ったビームが、照射面上で適当にずれて
重なり合うために、干渉じまのパターンが変化する。即
ち線状ビームの長手方向の強度(エネルギー)分布が変
化する。この現象をうまく利用すると、波の重ね合わせ
の原理から、分割されたシリンドリカルレンズ16aと
16bのずらす距離を最適化することにより、光強度を
平均化することができる。
ジナイザーを設計した。そのため、ビームホモジナイザ
ーのパラメータを変化させて、線状ビームの波形の変化
をコンピュータでシュミレーションした。図28、図2
9にシュミレーション結果を示す。図28、図29のグ
ラフは、図27と同様に、ある時間の線状レーザービー
ムの長手方向の位相と光強度の関係を示す。図28は、
図25のホモジナイザーのシリンドリカルレンズ群12
のレンズ数sが7の場合であり、図29はレンズ数sが
9の場合である。
察する。s=7の場合に、長手方向の強度分布が平均化
するには、波の位相が半周期(d/2)ずれた波を重ね
合わせるとよいことが判った。
相が半周期ずれた波である。図28(A)の波と図28
(B)の波を重ね合わさせると、図28(C)に示す波
形となる。パターンが得られる。
れ、かつ波の周期d' が図28(A)の波の周期dより
も小さくなっている。図28(A)、図28(C)の波
の振幅を二乗した値を比較すれば、図28(C)では長
手方向の位置における光の強度変動が小さくなり、平均
化されていることが理解できる。
察する。s=9の場合には、線状ビームの長手方向の強
度が最も平均化されるは、位相が1/3周期(d/3)
ずれた3つの波を重ね合わせるとよいことが判った。
ずらしたのが図29(B)、図29(C)の波である。
これら図29(A)〜図29(C)に示す波を重ね合わ
せた合成波を図29(D)に示す。
(D)の波は振幅の変動が平均化され、かつ波の周期
d' が図29(A)の波の周期dよりも小さくなってい
る。図29(A)、図29(D)の波の振幅を二乗した
値を比較すれば、図29(D)の波は長手方向の位置に
おける光の強度変動が小さくなり、平均化されているこ
とが理解できる。さらに、図29(D)の波は、図28
(C)よりも長手方向のエネルギー分布が平均化されて
いる。
を形成するには、ちょうど、図28(A)と図28
(B)の関係のように、同時間で波の位相(位置)をd
/M(dは周期、Mは自然数)でずらしたM本のビーム
を重ね合わせると良いことが分かる。
ーでは、シリンドリカルレンズ群12とシリンドリカル
レンズ16の組み合わせを通ってできるレーザービーム
は、シリンドリカルレンズ群13によって分割される。
って分割されたそれぞれのレーザービームの位相をずら
し、かつ同じ照射位置に重ね合わされるようにすれば、
図28(C)や図29(D)に示すよう長手方向のエネ
ルギー分布が均一な線状レーザービームを形成できる。
6を2分割したシリンドリカルレンズ16aを透過した
ビームと、シリンドリカルレンズ16bを透過したビー
ムは、シリンドリカルレンズ16a、16bの位置を互
いにずらすことで、ちょうど、図28(A)の波と図2
8(B)の波の関係と同じく、線状ビーム19の長手方
向(側面図において紙面に垂直な方向)に位相をずらす
ことができる。従って位相のずれを最適化することによ
り、これらビームを重ね合わせたビームは、図28
(C)の波と同様に、長手方向の強度分布が平均化する
ことが可能になる。
最適化するために、ビームホモジナイザーの最適な諸パ
ラメータの組み合わせを提供するものである。
ビームを第1の方向に(2n+ 1)本のビームに分割す
る第1の分割用光学レンズと、1本のビームを前記第1
の方向と垂直な第2の方向にN(n−1)本のビームに
分割する第2の分割用光学レンズと、前記第2の方向に
集光して、前記第2の方向に分割された複数のビームを
合成する第1の合成用レンズと、前記第1の方向に集光
して、前記第1の方向に分割された複数のビームを合成
する第2の合成用レンズと、を含み、前記第2の合成用
レンズは、(n' −1)個のシリンドリカルレンズでな
り、前記(n' −1)個のシリンドリカルレンズのそれ
ぞれの主点を前記第2の方向に直交する平面に正射影し
た像は、同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並んだ
(n' −1)個の点となり、前記dは、前記前記第2の
合成用レンズの1つのシリンドリカルレンズを透過した
ビームが照射面で形成する干渉じまのピークの間隔であ
り、前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であ
り、前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを
特徴とする。
複数の線状ビームの長手方向の位相を所定の大きさずら
して、合成することで、線状ビームの被照射面での干渉
じまの強度が均一にすることができる。
ラーを挿入すると、光路の方向が変わるため、シリンド
リカルレンズが光ビームを分割する方向や、集光する方
向も変更されるが、本発明ではミラーによる方向の変更
は無視し、ミラーがない場合を想定している。
いて、複数のビームの位相をずらし、かつ複数のビーム
が同じ領域に照射されるよう集光している。このため第
2の合成用レンズにおいて、各シリンドリカルレンズの
主点をd/(n' −1)づつ光軸に垂直な方向にずらし
ている。
いに光軸が平行な(2n+1)個のシリンドリカルレン
ズを列状(アレイ状)に連結したシリンドリカルレンズ
群で構成される。さらに、ここでは第1の分割用のシリ
ンドリカルレンズ群において奇数(2n+1)本にビー
ムを分割するようにしたが、偶数(2n)本に分割して
もよい。この場合には、互いに光軸が平行な2n個のシ
リンドリカルレンズを列状に連結すればよい。
いに光軸が平行なN(n−1)個のシリンドリカルレン
ズを列状に連結したシリンドリカルレンズ群で構成すれ
ばよい。第1の合成用レンズはシリンドリカルレンズを
用いることができる。
ビームを線状に整形した場合に顕著な効果を示し、線状
ビームの長手方向の光強度を平均化することができる。
コヒーレント光の光源としては気体レーザーや固体レー
ザーなどのレーザー装置が用いられる。連続発光型のア
ルゴンレーザー装置やパルス発振型のエキシマレーザー
装置を用いることができる。
げられる。エキシマレーザーはパルス発振型のレーザー
として広く認識されているが、最近、連続発光エキシマ
レーザー発振装置が開発された。連続発光させるため
に、マイクロ波を使用して発振ガスの励起を促進してい
る。
スに照射することで、発振の律速となっている反応を促
進させることで、エキシマレーザーを連続発光させるこ
とが可能となった。珪素膜への吸収係数の高いエキシマ
レーザーは、連続発光のものが実用化されるることで、
ますます半導体膜の結晶化に重要なものとなる。連続発
光のエキシマレーザーを使えば、パルスレーザーの照射
跡をなくすことができるため、レーザー照射処理の効果
が非常に均質化できる。
ザー(波長248nm)、XeClエキシマレーザー(波
長308nm)、XeFレーザー(波長351nm、353
nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)、Xe
Fレーザー(波長483nm)等を用いればよい。
YAGレーザーやNd:YVO4レーザーを使用するこ
とができる。特にレーザーダイオード励起方式のパルス
発振型レーザー装置を使用すると高出力と高いパルス発
振周波数が得られる。Nd:YAGレーザーやNd:Y
VO4レーザーの基本周波数は1064nmであるが、基
本周波数だけでなく、その第2高調波(532nm)、第
3高調波(354.7nm)、第4高調波(266nm)の
いずれかを使用することができる。
説明する。
ナイザーの光学系を示す。本実施形態ではホモジナイザ
ーの各レンズにシリンドリカルレンズを用いている。図
1(A)は上面図であり、図1(B)は側面図であり、
図2は斜視図である。
ームを分割するためのシリンドリカルレンズ群202、
203、分割されたビームを重ね合わせるためのシリド
リカルレンズ204、シリンドリカルレンズ群206が
順次配置されている。さらに、シリンドリカルレンズ2
04とシリンドリカルレンズ群206の間には、光路上
にスリット205が配置され、合成用のシリンドリカル
レンズ群206の透過側には、光路上にミラー207、
シリンドリカルレンズ208が順次に配置されている。
なお、説明の都合上、図2ではミラー207を省略し
た。
光軸が平行な(2n+1)個のシリンドリカルレンズで
なり、1本のビームを(2n+1)本のビームに分割す
る方向は、側面図で紙面に垂直な方向(第1の方向)と
した。
1)個のシリンドリカルレンズでなり、入射した1本の
ビームをN(n−1)本のビームに分割する方向は、上
面図で紙面に垂直な方向(第2の方向)とした。
割用のシリンドリカルレンズ群203と対になってお
り、上面図で紙面に垂直な方向に分割されたビームを集
光するレンズである。シリンドリカルレンズ群203を
構成するシリンドリカルレンズと、シリンドリカルレン
ズ204の母線は平行である。
は、光軸が互いに平行な(n' −1)個のシリンドリカ
ルレンズでなり、シリンドリカルレンズ群202と対に
なっており、側面図で紙面に垂直な方向に分割されたビ
ームを集光するためのレンズである。シリンドリカルレ
ンズ群202と206を構成しているシリンドリカルレ
ンズは互いに母線が平行になっている。
n' =3とした場合の光学系が図示されている。シリン
ドリカルレンズ群202のレンズ数(2n+1)は7、
シリンドリカルレンズ群203のレンズ数N(n−1)
は4となり、シリンドリカルレンズ群206のレンズ数
(n' −1)は2となる。
3に示す。図3(A)は斜視図であり、図3(B)は上
面図である。図3に示すように、シリンドリカルレンズ
群206はシリンドリカルレンズ206aと206bで
なり、レンズ206a、レンズ206bの主点が所定の
長さ△D=d/2だけ互いにずらされている。
各シリンドリカルレンズ206a、206bの主平面1
00aと100bは同一平面をなし、各レンズの主点1
01a、101bをこれら主平面がつくる平面(または
各レンズの母線)と直交する平面に正射影した像が、同
一直線上にあって、間隔△D並ぶ点になる。この正射影
した像は紙面上の主点101a、101bにあたる。あ
るいは、シリンドリカルレンズ群206の構成は、各レ
ンズの後焦点103a、103bを主平面がつくる平面
(または各レンズの母線)と直交する平面に正射影した
像が、同一直線上にあって、間隔△D並ぶ点になってい
る。あるいは、各レンズの光軸102a、102bが主
平面がつくる平面と直交する平面に正射影した像が間隔
△Dの平行線になっている。
06a、206bとも主平面(主点)がレンズ内に1つ
しかないレンズとしたが、厳密には主平面が2つになる
が、本明細書では、像側主平面、物体側主平面のいずれ
か一方を考慮するものと考えている。
長手方向の波の周期であり、シリンドリカルレンズ群2
06を構成するシリンドリカルレンズ(206aまたは
206b)を透過したビームが、被照射面で形成する干
渉じまの周期である。
ドリカルレンズ群206において、一つのシリンドリカ
ルレンズ206aだけを残し、他のシリンドリカルレン
ズを206bに光が通らない状態で、線状レーザービー
ムを直接観察して、周期を実測すればよい。また、その
線状レーザービームによるアニール効果により、間接的
に計測できる。例えば、図24を用いて説明したよう
に、線状レーザを照射した珪素膜のには縦じまが現れ、
この縦じまの間隔を計測してもよい。また、後に示すよ
うに簡単な計算式から求めることもできる。
いて、シリンドリカルレンズのずれ△Dの最適値を求め
る方法を説明する。
202のレンズ数が7(2n+1)個で、n=3なの
で、シリンドリカルレンズ群203のシリンドリカルレ
ンズ数は(n−1)の整数倍(N(n−1))、すなわ
ち偶数個あればよい。このとき△Dはd/ 2とすればよ
い。
る。レーザー発生装置201からのレーザービームはシ
リンドリカルレンズ群202において、7本のビームに
分割される。ここでは、簡単化のため1本のビームを追
跡する。シリンドリカルレンズ群202を透過したビー
ムはシリンドリカルレンズ群203で4つに分割され
る。4本のビームはシリンドリカルレンズ204におい
て、1本のビームに合成されるように集光され、スリッ
ト205で線状に整形され、シリンドリカルレンズ群2
06に入射する。
スリット205の長手方向の位相が△D(d/2)ずら
された2本のビームとして出射し、シリンドリカルレン
ズ208で集光されて線状ビーム210として照射され
る。
ち、シリンドリカルレンズ206aを透過した線状ビー
ムを211aとし、シリンドリカルレンズ206bを透
過した線状ビームを211bとする。線状ビーム211
a、211bの干渉じまを白黒の濃淡で模式的に示し
た。黒が明線である。このような強い干渉じまのある線
状ビーム211aまたは211bを幅方向に走査しなが
ら照射すると、図24に示したように、線状ビームの光
強度の違いによるしま模様が現れる。
1aと211bを長手方向にd/2だけずらすことで、
強度が高い部分(黒い部分)と低い部分(白い部分)と
が互いに重なるようにすることにより、線状ビーム21
0のように干渉じまをなくす、あるいは不明瞭にしてい
る。
レンズ数が9である場合は、n=4なので、シリンドリ
カルレンズ群203が3(n−1に相当)の整数倍、例
えば6個あれば、線状ビーム210の長手方向のエネル
ギー分布を均一にすることができる。この場合には、シ
リンドリカルレンズ群206のレンズ数は2よりも3の
ほうが、よりエネルギーを均一にすることできるため、
シリンドリカルレンズ群206の代わりに、図4に示す
ような3つのシリンドリカルレンズでなるシリンドリカ
ルレンズ群220を用いればよい。
群220において、シリンドリカルレンズ220a、2
20b、220cの主点を正射影した点の間隔は△Dは
d/3とすればよい。
つ組み合わせるのは構造が複雑になるため高価になり、
さらに光学系のアライメントがより困難になってくるの
で、2つのシリンドリカルレンズで構成してもよい。
レンズ群202のシリンドリカルレンズ数が奇数である
場合、シリンドリカルレンズ群206のレンズ数(n’
- 1)とし、該(n’- 1)個のシリンドリカルレンズ
の主点を順次にd/ (n’-1)ずらせばよいことが判
る。ここで、n’は3≦n' ≦nを満たす整数であり、
シリンドリカルレンズ群203のレンズ数はN(n’−
1)個(Nは自然数)、即ちシリンドリカルレンズ群2
06のレンズ数の整数倍であるとよかった。
ンズ群203で分割されるレーザービームのそれぞれの
位相をずらして、重ね合わせることで、線状ビーム内で
の長手方向の光強度が均一化することができる。
の構成は、基本的なものであり、さらに他の光学系を配
置してもよい。また光学部材の一部を同様な作用をする
他の光学部材に置換してもよい。また、図示の光学系を
全体の一部として利用してもよい。
ズ群202、シリンドリカルレンズ群203は凸レンズ
でなるレンズアレイであるが、凹レンズ群もしくは、凹
凸混合のレンズアレイを用いてもよい。例えば図7に示
すような凹型凸型を複合したシリンドリカルレンズアレ
イを用いることができる。
ンドリカルレンズ204を図8に示すマルチフェイズレ
ンズ231に置き換えてもよい。図9に置き換えた場合
の光学系を示す。図9において、図1と同じ符号は同じ
部材を示す。
うな、互いに合同でないレンズ群を使用する場合は、そ
れらのレンズで加工される平行光線の、加工後の拡がり
の角度が同じであるレンズ群で構成されたほうがよい。
れるとき、個々のビームが異なる大きさや形で重なり合
い、ビームの輪郭が不明瞭となる。
い、矩形状のレーザービームを縦横比が100以上ある
ような線状のレーザービームに加工する場合に特に有効
なものとなる。
ンズ数を偶数(2n)とすることもできる。他の条件は
奇数(2n+1)の場合と同じでよい。だだしシリンド
リカルレンズ群202のレンズ数が奇数であるほうが著
しい効果が得られる。なお、シリンドリカルレンズ群2
02のレンズ数が偶数個であっても、シリンドリカルレ
ンズ群203に奇数本のビームが入射していれば、シリ
ンドリカルレンズ群202は奇数個のレンズで構成され
ていると考えてよいことは言うまでもない。
が奇数であると、照射面での線状ビームの長手方向の波
形を図28(A)や図29(D)に示したような正弦波
とすることが可能となり、長手方向のエネルギーをより
均一化できる。
が2個または3個の場合は、図25に示すような従来の
ホモジナイザーでも、正弦波とすることができるが、ビ
ームの分割数が小さいため、照射面でのエネルギーが均
一なビームが得られにくい。よって、本発明では、シリ
ンドリカルレンズレンズ群のレンズ数を少なくとも6以
上とすることが好ましい。
が偶数個では奇数個の場合ほど光強度が分散されたビー
ムは得られない。しかしながら、分割していないシリン
ドリカルレンズを用いた従来の光学系と比較すれば、エ
ネルギーの平均化には格段の効果がある。
渉じまの周期で定義されるため、上述したように、干渉
じまの周期を実測することで値が得られるが、dを計算
でも求めることもできる。
波長λと、シリンドリカルレンズ群206の1つのシリ
ンドリカルレンズの焦点距離fと、シリンドリカルレン
ズ群202を構成するシリンドリカルレンズ幅Lを用い
て、d=λf/Lの式で算出できる。
渉じまの周期dは線状レーザービーム中で一定である方
が好ましい。即ち、図27に示すような一定の周期で干
渉じまが線状ビームの長手方向に沿って現れるものであ
ることが好ましい。
ーにおいては、ある特別な場合を除いて、線状ビーム2
10の干渉じまの周期は一様にはならない。なぜなら
ば、線状ビーム210は球面波を線状に合成しているか
らである。(図10(A)参照。球面波を直線で切る
と、同位相同士の間隔は一定でない)もし、干渉のピー
ク間隔をほぼ一定にしたいならば、平面波を線状に合成
すればよい。(平面波を斜めに直線で切ると、同位相同
士の間隔は一定となるこのような光波を形成する光学系
を図10(B)に示す。
は、ビーム入射側のシリンドリカルレンズ群202が分
割したレーザービームが、後続のシリンドリカルレンズ
群206によりすべて平行光線に加工されるか否かであ
る。
割用のシリンドリカルレンズ群202と後方の合成用の
シリンドリカルレンズ群206間の距離を適当に選ぶこ
とにより簡単に得られる。図10(B)の様にすれば、
シリンドリカルレンズ群で分割されたどのビームもシリ
ンドリカルレンズ群206により平面波に加工される。
本光学系により加工されたビームを使用すると該縦しま
の間隔はほぼ一定となる。このような配置の光学系が本
発明に最も適当である。
ムであっても、球面波の曲率半径が十分大きいので、実
質的には、平行光線と見なすことができるので、本発明
を適用できる。ただし、球面波を合成する場合には、干
渉じまの周期dは、線状ビーム全体の平均値で定義す
る。
を利用することで、線状レーザービームの長手方向のエ
ネルギー分布は飛躍的に均質化される。特に、シリンド
リカルレンズ群202を構成するレンズ数が奇数個であ
る場合は、線状レーザービームの長手方向の波形を正弦
波状(図28(C)、図29(D)参照)に整形するこ
とが可能となるため、本発明が最も効果的に作用する。
布を完全に一定にすることは非常に困難である。レーザ
ービームの照射条件により、エネルギー分布の変動がよ
り強調される場合もある。
向を微調整すると改善される。前記微調整は、該線状レ
ーザービームを、該ビームの線方向と直交しかつ該線状
レーザービームが形成する面を含む方向より該平面内で
角度yだけずれた方向に走査させながらレーザー処理す
ることで行う。この角度yは、|tan y |≦0.1 の範囲
で見つけることができる。(但し、|tan y |≠0)
ーザーアニールを行い、多結晶半導体膜とし、例えばT
FT液晶ディスプレイのようなデバイスを作製すると、
個々のTFTの特性のばらつきが抑えられて、高画質な
ものを得ることができる。また本発明のレーザーアニー
ルは半導体結晶化だけでなく、半導体膜の導電型を制御
するためにドーピングしたリン、ボロンなどの不純物を
活性化させるために用いることができる。
ニールに本明細書で開示する発明を利用すると、同一基
体上に形成される素子の特性をそろえることができ、高
い性能を有する回路を得ることができる。
レーザー照射される膜の作製方法を示す。レーザーが照
射される膜は、本明細書中で3種類の非晶質珪素膜であ
る。いずれの膜に対しても、本発明は効果的である。
板として、127mm角のコーニング1737ガラス基板
上に下地膜として200nmの厚の酸化珪素膜上にプラズ
マCVD法にて成膜された膜である。これら非晶質珪素
膜の厚さは50nmとする。以降、この非晶質珪素膜を出
発膜と呼ぶ。
熱アニールに1時間さらす。本工程は非晶質珪素膜中の
水素濃度を減らすための工程である。膜中の水素が多す
ぎると膜がレーザーエネルギーに対して耐えきれないの
で本工程が必要とされる。膜内の水素の密度は1020at
oms/cm3 オーダーが適当である。この膜を非単結晶珪素
膜Aと呼ぶ。
ル水溶液が、スピンコート法により、出発膜上に塗布さ
れ、酢酸ニッケル層が形成される。酢酸ニッケル水溶液
には、界面活性剤を添加するとより好ましい。酢酸ニッ
ケル層は極めて薄いので、膜状となっているとは限らな
いが、以後の工程において問題はない。
す。すると、非晶質珪素膜が結晶化し、非単結晶珪素膜
である結晶性珪素膜Bが形成されるこのとき、触媒元素
であるニッケルが結晶成長の核の役割を果たし、結晶化
が促進される。600℃、4時間という低温、短時間で
結晶化を行うことができるのは、ニッケルの作用によ
る。詳細については、特開平6−244104号に記載
されている。
/cm3 であると好ましい。1×10 19原子/cm3 以上の
高濃度では、結晶性珪素膜に金属的性質が現れ、半導体
としての特性が失われる。本実施例において、結晶性珪
素膜中の触媒元素の濃度は、膜中のおける最小値で、1
×1017〜5×1018原子/cm3 である。これらの値
は、2次イオン質量分析法(SIMS)により分析、測
定したものである。
膜を70nmの厚さに成膜する。成膜方法はプラズマCV
D法を用いる。
ーニング工程によって完全に開孔する。
ために酸素雰囲気中でUV光を5分間照射する。この薄い
酸化膜は、後に導入するニッケル水溶液に対する上記開
孔部の濡れ性改善のために形成されるものである。
スピンコート法により、該膜上に塗布され、酢酸ニッケ
ルが上記開孔部分に入る。酢酸ニッケル水溶液には、界
面活性剤を添加するとより好ましい。
され、ニッケル導入部分から横方向に結晶が成長してゆ
く。このとき、ニッケルが果たす役割は膜Bと同様のも
のである。今回の条件では結晶成長する距離は40μm
程度である。
非単結晶珪素膜である結晶性珪素膜Cが形成される。そ
の後、結晶性珪素膜上の酸化珪素膜をバッファーフッ酸
を用い剥離除去する。
A、B、Cを結晶化させる。
マレーザーを用いてレーザーアニールを行う。
テムを示す。図5は、レーザー照射システムの概観であ
る。
レーザー装置201から照射され、2 対の反射ミラー9
01によりレーザーの進行方向を調整後、本発明が開示
するビームホモジナイザー902により、断面形状が線
状に加工されたパルスレーザービームを、ミラー207
で反射させ、シリンドリカルレンズ208にて集光しつ
つ、被処理基板904に照射させる機能を有している。
2 対の反射ミラー901の間には、レーザービームの広
がり角を抑え、かつ、ビームの大きさを調整できるビー
ムエキスパンダーを挿入してもよい。
レンズ群202からシリンドリカルレンズ群206に至
る光路上の光学系であり、ミラー207及びシリンドリ
カルレンズ208も図1に示した構造に準じている。本
発明で使用する線状レーザービームはすべて図1記載の
光学系に準じたものを使用している。図1のようなタイ
プのレンズ群の役割を以下に記述する。
において、シリンドリカルレンズ群202のレンズ数を
本実施例では、7(2n+1にあたる。)個とするの
で、図1に示す構造においてシリンドリカルレンズ群2
06のレンズ数は2(n−1にあたる)となる。
成図を示す。以下、シリンドリカルレンズ群206を構
成するシリンドリカルレンズ206aと206bの主点
間の間隔△Dを決定する方法を記載する。
206中任意に選んだ1つのレンズ206aと、図1中
のシリンドリカルレンズ群206以外のレンズとを介し
て形成される線状レーザービーム内に分布する光干渉じ
まの周期は0. 1mmであった。この値が発明で利用され
るパラメータdにあたる。
出される距離をシリンドリカルレンズ206aと206
bの主点をずらす距離とすることによって、線状ビーム
の長手方向のエネルギー分布を最も均一化することがで
きる。
施例ではn=3なので、求める距離は0. 05mmとな
る。波の重ね合わせの原理により、前記距離は、0. 1
5mm、0. 25mm、0. 3mm、・・・と0. 1mm間隔で
変えても効果は同様であることは、言うまでもないが、
この間隔を広くとればとるほど線状ビームの長手方向の
有効に使える長さは短くなることになる。
と206bの主点を光軸に直交する方向に互いにずらし
合うと、線状レーザービーム210の長手方向の両端は
ずらした距離分ぼけてしまう。(図2参照。両端が白い
部分がぼけた部分を示している)線状レーザービームの
長手方向の両端が照射される部分を素子領域とすること
は容易であるため、多少のぼけは全く処理に影響しな
い。他方、幅方向の両端は全くぼけることがないため、
素子領域にうたれても悪影響はない。
レーザービームを縦方向(線状ビームの幅方向)に分割
する数は(3−1)の倍数で決まる。本実施例の場合
は、N=4とし、8分割とした。また、レーザービーム
を横方向(線状ビームの長手方向)に分割する数は(2
×3+1)=7である。レーザ装置201から出射した
ビームを縦方向(線状レーザービームの幅方向)に8分
割、横方向(線状レーザービームの長手方向)に7分割
している。
8)分割されたビームを一つに合成したものとなってい
る。このようにすることにより、ビームのエネルギー分
布を平均化している。
上、可変であるが、レンズの大きさ、焦点距離の組合せ
により、造りやすいビーム形状は制限される。なお、本
光学系においてビームの長辺の長さを変えることはでき
ない。
eClエキシマレーザー(波長308nm)を発振するも
のを用いる。他に、KrFエキシマレーザー(波長24
8nm)等を用いてもよい。
配置される。ステージ905は移動機構903によっ
て、一軸方向に移動可能とされている。実際の処理で
は、ステージ905を線状レーザービームの線幅方向に
対して垂直方向(線状レーザービームを含む平面を含
む。)に平行に移動する。
ーザーアニール装置の構成図である。ロード/アンロー
ド室915に、被処理基板904が多数枚、例えば20
枚収納されたカセット913が配置される。ロボットア
ーム914により、カセット913から一枚の基板がア
ライメント室912に移動される。
04とロボットアーム914との位置関係を修正するた
めの、アライメント機構が設けられている。アライメン
ト室912は、ロード/アンロード室915と連結され
ている。
板搬送室911に運ばれ、さらにロボットアーム914
によって、レーザー照射室916に移送される。
される線状レーザービームは、幅0.4mm×長さ135
mmとする。
ギー密度は、100mJ/cm2〜500mJ/cm2の範囲で、例
えば300mJ/cm2とする。ステージ905を1. 2mm/
sで一方向に移動させながら行うことで、線状レーザー
ビームを走査させる。レーザーの発振周波数は30Hz
とし、被照射物の一点に注目すると、10ショットのレ
ーザービームが照射される。前記ショット数は5ショッ
トから50ショットの範囲で適当に選ぶ。
ロボットアーム914によって基板搬送室912に引き
戻される。
4によって、ロード/アンロード室915に移送され、
カセット913に収納される。
る。このようにして、上記工程を繰り返すことにより、
多数の基板に対して、連続的に一枚づつ処理できる。
から正方形状にいたるまでいずれのビーム形状を本発明
に使用しても本発明が特徴とする効果がある。
性層とするTFTを作製すると、Nチャネル型、Pチャ
ネル型、いずれも作製できる。
み合わせた構造も得ることが可能である。また、多数の
TFTを集積化して電子回路を構成することもできる。
を介してレーザーアニールされた半導体膜についてもい
える。本発明の光学系を介してレーザーアニールされた
半導体膜を利用して、TFTで構成される液晶ディスプ
レイを作製した場合、個々のTFT特性のバラツキの少
ない高画質なものが得られる。
上手く消えない場合は、光学系の配置が適当でない為で
あるか、線状レーザービームの重ね合わさり様が不適当
かである。このときは、走査方向変更装置906により
基板の走査方向を微調整し、干渉じまがより目立たない
走査方向を選べばよい。
少し角度をもたせて、レーザー光が走査されて照射され
るようにするとよい。
の光学系の配置を採用したときの、干渉じまのピッチd
は計算で容易に導出できる。本実施例ではその計算方法
を図11、図12を用いて説明する。
割されたレンズを互いにずらさない状態を想定する。便
宜上、この状態にあるシリンドリカルレンズ群206を
シリンドリカルレンズ1206と呼ぶことにする。
ドリカルレンズ群202とシリンドリカルレンズ120
6の断面を示したものと考えて良い。
リンドリカルレンズ1206によって合成されるビーム
はそれぞれ平面波といってよい。
を構成するレンズ中、中央のレンズに隣接する2つのレ
ンズ1201を介してシリンドリカルレンズ1206に
入射したレーザー光の光束は、照射面1204に角度α
で交差する。
るから、該波面の波長λ間隔で引かれた直線は照射面1
204を間隔βで切る。(図12参照。)
使って表現できる。すなわち、β=λ/ sin αと表現で
きる。
照射面1204に形成する。また、2つのレンズ120
2は間隔β/ 2の定常波を照射面1204に形成する。
さらに、2つのレンズ1203は間隔β/ 3の定常波を
照射面1204に形成する。これら定常波が、照射面1
204で合成され、図28(C)や図29(D)に示し
たような定常波が形成される。よって、βは、図28、
図29で示すように、長手方向の波の周期dに一致す
る。このことは簡単な計算により解る。
置を、シリンドリカルレンズ群202に対して、矢印1
207で示すレンズ1206の主平面に平行な方向(光
軸に垂直な方向)に沿って動かしても、周期dが変化し
ないことも、簡単な計算によりわかる。このことは、シ
リンドリカルレンズ1206をシリンドリカルレンズ群
206の状態に戻すときに、分割したシリンドリカルレ
ンズ1206それぞれを、矢印1207で示す方向に動
かしても、本発明の本質に全く影響を及ぼさないことを
示唆する。
206の焦点距離f、シリンドリカルレンズ群202の
レンズ1つ当たりの幅Lとすると、tan α=L/fが成
立する。
α≒sin αが成立する。よって、β≒λf/Lが成立す
る。上述したように、一般に、β=dであるから、d≒
λf/Lとなる。
焦点距離f、シリンドリカルレンズ群202のレンズ1
つ当たりの幅L、レーザー光の波長λが判れば、線状レ
ーザーの干渉じまの周期dを実測しなくても、計算で求
めることができる。
採用した場合、シリンドリカルレンズ群206を通過し
たビームは球面波となり、上述した数式は完全には成立
しない。この場合は、計算機を用いた数値計算により、
dを算出する。
06の焦点距離fとシリンドリカルレンズ群202の焦
点距離との和がシリンドリカルレンズ群206とシリン
ドリカルレンズ群202との間隔に近ければ、上述した
数式により求めたdを利用することができる。
発振型のエキシマレーザーを用いたが、本実施例では連
続発光エキシマレーザーを用いる。連続発光型の場合は
パルス発振型と比べて線状レーザーの走査速度が遅くな
るため、基板にレーザ光の熱が伝わりやすくなる。その
ため、歪み点温度が高い石英基板を基板に使用すること
が望まれる。石英基板は珪素膜の融点温度に加熱されて
も全く変形、変質しない。よって、ビームサイズを広げ
ることができる。
シマレーザを線状ビーム(サイズ125mm×0.4mm)
に加工し使用する例を示す。図13に本実施例のビーム
ホモジナイザーの構成を示す。図13のビームホモジナ
イザーは図1においてスリット205を省略したものに
相当する。シリンドリカルレンズ群407はシリンドリ
カルレンズ群202に、シリンドリカルレンズ群408
はシリンドリカルレンズ群203に、シリンドリカルレ
ンズ409はシリンドリカルレンズ204にシリンドリ
カルレンズ群410はシリンドリカルレンズ群206に
対応する。
英は、エキシマレーザーの波長域の透過率が十分高いた
めに使用された。また、使用するエキシマレーザーの波
長(本明細書では2 48nm)にあわせ適当なコーティン
グを光学系表面に施した。これにより、レンズ単体で透
過率99%以上が得られた。また、レンズの耐久性も増
した。
し、すべて球面レンズであった。レンズの材質は合成石
英で、透過光の波長248nmで透過率99%以上が得ら
れるように、ARコート処理を施した。
群407とシリンドリカルレンズ群410の組み合わせ
は、線状レーザービームの長手方向における強度分布を
均一にする機能を有し、シリンドリカルレンズ群408
とシリンドリカルレンズ409の組み合わせは、線状レ
ーザービームの幅方向における強度分布を均一にする機
能を有している。
リカルレンズ409の組み合わせにより、いったんビー
ム幅wのビームが形成される。ミラー411を介して、
さらに、ダブレットシリンドリカルレンズ412を配置
することにより、より細い(ビーム幅wよりも細い)線
状レーザービームを得ることができる。
からの出射したレーザー光をシリンドリカルレンズ40
7、408、409、410、412で示す光学系を介
して、線状ビーム405として照射する機能を有してい
る。ステージ413は1方向に動作する1軸ステージで
ある。これを走査させることで、ステージ413上に置
かれた基板にレーザを照射する。
レーザービームのサイズは、もともと直径0.3mm円ビ
ームであるが、これを図示しない2組のビームエキスパ
ンダーを使って概略10×35mmの楕円に広げる。41
1はミラーである。
ビームのエネルギー分布は、その幅方向の断面をみる
と、矩形状の分布を示した。すなわち、エネルギー密度
について非常に均質性の高い線状レーザービームを得る
ことができた。
は、焦点距離41mm、幅5mm、長さ30mm、中心厚5mm
のシリンドリカルレンズを7本使用した。シリンドリカ
ルレンズ群408は焦点距離250mm、幅2mm、長さ6
0mm、中心厚5mmのシリンドリカルレンズを4本使用し
た。シリンドリカルレンズ409は、焦点距離200m
m、、幅30mm、長さ120mm、中心厚10mmのシリン
ドリカルレンズを使用した。シリンドリカルレンズ群は
410は、焦点距離1022mm、幅180mm、長さ20
mm、中心厚35mmのシリンドリカルレンズ2つを使用し
た。
幅90mm、長さ160mm、中心厚16mmのシリンドリカ
ルレンズを2枚組にし、合成焦点距離を220mmとした
ものを使用した。
光路に沿って、照射面から、2100mmレーザー装置寄
りに配置した。シリンドリカルレンズ群408は、光路
に沿って照射面から、1980mmレーザー装置406寄
りに配置した。シリンドリカルレンズ409は光路に沿
って照射面から、1580mmレーザー装置406寄りに
配置した。
の光路に沿って照射面から、1020mmレーザー装置4
06寄りに配置した。ダブレットシリンドリカルレンズ
412は光路に沿って照射面から、275mmレーザー寄
りに配置した。上記の数字はだいたいの目安であり、レ
ンズの作成精度などによった。
キシマレーザビームを、図14で示すような方法で走査
させることで、珪素膜全面を結晶化させる。該線状レー
ザビームの長辺の長さは珪素膜短辺の長さ以上であるか
ら、1度の走査で基板全面が結晶化できる。図14中、
基板は401、ソースドライバー領域は402、ゲート
ドライバー領域は403、画素は404である。図14
をみればわかるように、線状レーザビーム405を1方
向に1度走査するだけで、珪素膜全体が結晶化される。
よいが、目安は、0.5〜100mm/sの範囲で選ぶ。
このとき走査スピードが所望のスピードに達するまで、
照射前に1軸ステージ413を助走させる必要がある。
合、1枚の基板上に複数のパネルを形成し工程終了後、
基板を切断する方法が、一般に行われている。本実施例
では、このような多面取りの基板に対し、連続発光エキ
シマレーザ発振装置を光源とする、線状レーザビームを
照射する例を示す。本実施例中、多面取り基板のサイズ
は、600mm×720mmとする。
る方法は様々考えられるが、本実施例では、代表的なも
のを挙げて説明する。
続発光エキシマレーザ発振装置1301から出射された
レーザ光は光学系1302、ミラ−1303を介するこ
とにより、照射面(基板1306)で線状レーザビーム
1304となる。光学系1302には、先の実施例で示
したもの、例えば、図13に示したものを使う。
枚、つまり30枚の3.5インチ液晶パネルが形成され
る。多面取り基板のサイズは600mm×720mmである
ことから、1枚のパネルがしめる領域は120mm×12
0mmの正方形となる。図15は簡単のため4つの液晶パ
ネルのみ図示する。その内の1つの、ソースドライバー
となる領域1307、ゲートドライバーとなる領域13
08、画素となる領域1309を図示する。
ーザビーム長さは、125mmであるので、1枚のパネル
の占める領域(120mm角の正方形)1辺の長さよりも
長い。よって、線状レーザビームを1方向に1回走査す
るだけで、パネル1列分の領域を処理できる。多面取り
基板1306上には、パネルが6行5列でならんでいる
ことから、5回の走査で基板全面をレーザ照射できる。
基板の走査には、直交する2方向に移動自在なXYステ
ージ1305を動かすことで行う。基板の走査方向は、
例えば、図15中の点線の矢印で示す方向とする。
基板に対し、連続発光エキシマレーザ発振装置を光源と
する、線状レーザビームを照射する他の例を示す。本実
施例中、多面取り基板のサイズは、600mm×720mm
とする。
続発光エキシマレーザ発振装置1401から出射された
レーザ光は光学系1402、ミラ−1403を介するこ
とにより、照射面(基板1406)で線状レーザビーム
1404となる。光学系1402には、先の実施例で示
したもの、例えば、図13に示したものを使う。
12枚、つまり120枚の2.6インチ液晶パネルが形
成される。多面取り基板のサイズは600mm×720mm
であることから、1枚のパネルがしめる領域は60mm×
60mmの正方形となる。図16は簡単のため4つの液晶
パネルのみ図示する。その内の1つの、ソースドライバ
ーとなる領域1407、ゲートドライバーとなる領域1
408、画素となる領域1409を図示する。
ーザビーム長さは、125mmであるので、上記4枚のパ
ネルを2行2列に並べたときの(120mm角の正方形)
1辺の長さよりも長い。よって、線状レーザビームを1
方向に1回走査するだけで、パネル2列分の領域を処理
できる。
2行10列でならんでいることから、5回の走査で基板
全面をレーザ照射できる。基板の走査には、直交する2
方向に移動自在なXYステージ1405を動かすことで
行う。基板の走査方向は、例えば、図16中の点線の矢
印で示す方向とする。
ほど、パネルが小さくなればなるほど、線状レーザビー
ムの1回の走査でレーザ照射できるパネルの列の本数は
増える。線状レーザビームの長さとパネルサイズによっ
ては、パネル3列分、またはそれ以上を線状レーザビー
ム1回の走査でレーザ照射することができる。
いた例を述べたが、パルス発振型のYAGレーザーやY
VO4レーザーを使用することが可能であり、特にレー
ザーダイオード励起方式のレーザー装置を使用すると高
出力と高いパルス発振周波数が得られる。
得られた結晶性珪素膜を利用してTFT(薄膜トランジ
スタ)を作製する例を示す。本実施例の工程を図17〜
図19に示す。
る。石英基板を使用するのは、結晶化の手段として連続
発光型のエキシマレーザーを用いるためである。その上
に200nm厚の酸化珪素膜(下地膜とも呼ぶ)702と
厚さ55nmの非晶質珪素膜703aとを大気解放しない
まま連続的に成膜した。(図17(A))こうすること
で非晶質珪素膜703aの下表面に大気中に含まれるボ
ロン等の不純物が吸着することを防ぐことができる。
て、非晶質珪素(アモルファスシリコン)膜を用いた
が、他の半導体膜であっても構わない。非晶質シリコン
ゲルマニウム膜でも良い。また、下地膜及び半導体膜の
形成手段としては、PCVD法、LPCVD法またはス
パッタ法等を用いることができる。この後、水素濃度が
高い場合は水素濃度低減するための加熱処理を行うとよ
い。
う。実施例4で示したレーザー照射方法を用いてレーザ
ー結晶化を行った。こうしてレーザー照射を行って結晶
化させ、結晶質珪素(ポリシリコン)膜からなる領域7
04aを形成した。(図17(B))
GレーザーやYVO4レーザーを使用する方法がある。
特にレーザーダイオード励起方式のレーザー装置を使用
すると高出力と高いパルス発振周波数が得られる。結晶
化のためのレーザーアニールにはこれら固体レーザのの
第2高調波(532nm)、第3高調波(354.7n
m)、第4高調波(266nm)のいずれかを使用し、例
えばレーザーパルス発振周波数1〜20000Hz(好
ましくは10〜10000Hz)、レーザーエネルギー
密度を200〜600mJ/cm2(代表的には300〜50
0mJ/cm2)とする。そして、線状ビームを基板全面に渡
って照射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率(オー
バーラップ率)を80〜90%として行う。第2高調波
を使うと、半導体層の内部にも均一に熱が伝わり、照射
エネルギー範囲が多少ばらついても結晶化が可能とな
る。それにより、加工マージンがとれるため結晶化のば
らつきが少なくなる。また、パルス周波数が高いのでス
ループットが向上する。
コン)膜をパターニングして、TFTの半導体層704
bを形成した。(図17(C))
に、結晶質珪素膜に対してTFTのしきい値電圧を制御
するための不純物元素(リンまたはボロン)を添加して
も良い。この工程はNTFTまたはPTFTのみに行っ
ても良いし、双方に行っても良い。
により絶縁膜705を形成し、スパッタ法により第1の
導電膜706a、第2の導電膜706bを積層形成す
る。(図17(D))
膜として機能することになる絶縁膜であり、膜厚は50
〜200nmとする。本実施例では、シリコン酸化物をタ
ーゲットとして用いたスパッタ法により100nm厚の酸
化珪素膜を形成した。また、酸化珪素膜のみでなく酸化
珪素膜の上に窒化珪素膜を設けた積層構造とすることも
できるし、酸化珪素膜に窒素を添加した酸化窒化珪素膜
を形成してもよい。
結晶化を行った後、パターニングを行いゲート絶縁膜を
形成した例を示したが、特に工程順序は限定されず、非
晶質珪素膜とゲート絶縁膜をスパッタ法にて連続成膜し
た後、レーザ結晶化を行いパターニングを施す工程とし
てもよい。スパッタ法にて連続成膜した場合、良好な界
面特性が得られる。
i、Mo、Wから選ばれた元素を主成分とする導電材料
を用いる。第1の導電膜706aの厚さは5〜50nm、
好ましくは10〜25nmで形成すれば良い。一方、第2
の導電膜707aは、Al、Cu、Siを主成分とする
導電材料を用いる。第2の導電膜707aは100〜1
000nm、好ましくは200〜400nmで形成すれば良
い。第2の導電膜707aは、ゲート配線またはゲート
バスラインの配線抵抗を下げるために設けられている。
膜707aの不要な部分を除去して、配線部にゲートバ
スラインの一部となる電極707bを形成した後、レジ
ストマスク708a〜dを形成する。レジストマスク7
08aはPTFTを覆い、レジストマスク708bはド
ライバー回路のNTFTのチャネル形成領域を覆うよう
にして形成する。また、レジストマスク708cは電極
707bを覆い、レジストマスク708dは画素マトリ
クス回路のチャネル形成領域を覆うようにして形成す
る。その後、レジストマスク708a〜dをマスクとし
てn型を付与する不純物元素の添加を行い、不純物領域
710、711を形成した。(図18(A))
してリンを用い、フォスフィン(PH3 )を用いたイオ
ンドープ法で行った。この工程ではゲート絶縁膜705
と第1の導電膜706aを通してその下の半導体層70
4bにリンを添加するために、加速電圧は80keVと
して、高めに設定した。半導体層、704bに添加され
るリンの濃度は、1×1016〜1×1019atoms/cm3 の
範囲にするのが好ましく、ここでは1×1018atoms/cm
3 とした。そして、半導体層にリンが添加された領域7
10、711が形成された。ここで形成されたリンが添
加された領域の一部は、LDD領域として機能する。ま
た、マスクで覆われてリンが添加されなかった領域(結
晶質珪素膜からなる領域709、712)の一部は、チ
ャネル形成領域として機能する。
イオンインプランテーション法を用いても良いし、質量
分離を行わないプラズマドーピング法を用いても良い。
また、加速電圧やドーズ量の条件等は実施者が最適値を
設定すれば良い。
去した後、必要があれば活性化処理を行う。そして、第
3の導電膜713aをスパッタ法により成膜形成した。
(図18(B))第3の導電膜713aは、Ta 、T
i、Mo、Wから選ばれた元素を主成分とする導電材料
を用いる。また、第3の導電膜713aの厚さは100
〜1000nm、好ましくは200〜500nmとした。
たに形成してパターニングを行いPTFTのゲート電極
706b、713bの形成、及び配線706c、713
cの形成を行った後、マスク714a〜dをそのまま用
いてp型を付与する不純物元素を添加してPTFTのソ
ース領域、ドレイン領域を形成する。(図18(C))
ここではボロンをその不純物元素として、ジボラン(B
2 H6 )を用いてイオンドープ法で添加した。ここでも
加速電圧を80keVとして、2×1020atoms/cm3 の
濃度にボロンを添加した。
去して、新たにレジストマスク718a〜eを形成した
後、レジストマスク718a〜eをマスクとしてエッチ
ングを行いNTFTのゲート配線706d、713d、
画素マトリクス回路のTFTのゲート配線706e、7
13e、保持容量の上部配線706f、713fを形成
する。(図18(D))
去し、新たにレジストマスク719を形成した後、NT
FTのソース領域、ドレイン領域にn型を付与する不純
物元素を添加して不純物領域720〜725を形成す
る。(図19(A))ここでは、フォスフィン(P
H3 )を用いたイオンドープ法で行った。不純物領域7
20〜725に添加されたリンの濃度は、先のn型を付
与する不純物元素を添加する工程と比較して高濃度であ
り、1×1019〜1×1021atoms/cm3 とするのが好ま
しく、ここでは1×1020atoms/cm3 とした。
後、50nmの厚さの窒化珪素膜からなる保護膜727を
形成して図19(B)の状態が得られる。
する不純物元素を活性化するための活性化処理を行う。
この工程は、電気加熱炉を用いた熱アニール法や、前述
のエキシマレーザやYAGレーザーやYVO4レーザー
を用いたレーザアニール法や、ハロゲンランプを用いた
ラピットサーマルアニール法(RTA法)で行えば良
い。加熱処理する場合は、300〜700℃、好ましく
は350〜550℃、本実施例では窒素雰囲気において
450℃、2時間の熱処理を行った。
る場合には、その基本波(1064nm)、第2高調波
(532nm)、第3高調波(354.7nm)、第4
高調波(266nm)のいずれかを使用し、例えばレー
ザーパルス発振周波数1〜20000Hz(好ましくは
10〜10000Hz)、レーザーエネルギー密度を2
00〜600mJ/cm2(代表的には300〜500mJ/c
m2)とする。そして、線状ビームを基板全面に渡って照
射し、この時の線状ビームの重ね合わせ率(オーバーラ
ップ率)を80〜90%として行う。また、パルス周波
数が高いのでスループットが向上する。
た後、コンタクトホールを形成し、ソース電極及びドレ
イン電極731〜735等を公知の技術により形成す
る。
する。パッシベーション膜736としては、窒化珪素
膜、酸化窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜、またはこれらの
絶縁膜と酸化珪素膜との積層膜を用いることができる。
本実施例では300nm厚の窒化珪素膜をパッシベーショ
ン膜として用いた。
前処理として、アンモニアガスを用いたプラズマ処理を
行い、そのままパッシベーション膜736を形成する。
この前処理によりプラズマで活性化した(励起した)水
素がパッシベーション膜736によって閉じこめられる
ため、TFTの活性層(半導体層)の水素終端を促進さ
せることができる。
素ガスを加えると、発生した水分によって被処理体の表
面が洗浄され、特に大気中に含まれるボロン等による汚
染を効果的に防ぐことができる。
第2層間絶縁膜737として1μm厚のアクリル膜を形
成した後、パターニングしてコンタクトホールを形成
し、ITO膜でなる画素電極738を形成した。こうし
て図19(C)に示すような構造のAM−LCDが完成
する。
にはチャネル形成領域709、不純物領域720、72
1、LDD領域728が形成された。不純物領域720
はソース領域として、不純物領域721はドレイン領域
となった。また、画素マトリクス回路のNTFTには、
チャネル形成領域712、不純物領域722〜725、
LDD領域729が形成された。ここで、LDD領域7
28、729は、ゲート電極と重なる領域(GOLD領
域)と、ゲート電極と重ならない領域(LDD領域)が
それぞれ形成された。
成領域717、不純物領域715、716が形成され
た。そして、不純物領域715はソース領域として、不
純物領域716はドレイン領域となった。
いて作製されたTFTを使って、例えば、液晶ディスプ
レイを作製した場合、従来と比較してレーザの加工あと
が目立たないものができた。これは、本発明によりTF
Tの特性のバラツキ、特に移動度のバラツキが抑えられ
たことによる。
晶表示装置の回路構成の一例を示す。本実施例のアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置は、ソース信号線側ドラ
イバー回路501、ゲート信号線側ドライバー回路
(A)507、ゲート信号線側ドライバー回路(B)5
11、プリチャージ回路512、画素マトリクス回路5
06を有している。
フトレジスタ回路502、レベルシフタ回路503、バ
ッファ回路504、サンプリング回路505を備えてい
る。
(A)507は、シフトレジスタ回路508、レベルシ
フタ回路509、バッファ回路510を備えている。ゲ
ート信号線側ドライバー回路(B)511も同様な構成
である。
慮して、LDD領域の長さを同一基板上で異ならしめる
ことが容易であり、それぞれの回路を構成するTFTに
対して、最適な形状を同一工程で作り込むこともでき
る。
の上面図を示し、TFT部分のA−A' 断面構造と配線
部のB−B' 断面構造は、図19(C)と対応している
ため、一部は同一の符号で示した。図20(B)中、6
01は半導体層、602はゲート電極、603は容量線
を示している。本実施例において、ゲート電極とゲート
配線は、第1の導電層と第3の導電層とから形成され、
ゲートバスラインは、第1の導電層と第2の導電層と第
3の導電層とから形成されたクラッド構造を有してい
る。
構成する一部となるCMOS回路の上面図を示し、図1
9(C)と対応している。610はPTFTのソース電
極、611はドレイン電極、612はNTFTのソース
電極、613、614はゲート配線である。また、本実
施例ではNTFTとPTFTの活性層が直接接し、ドレ
イン電極を共有しているが、特にこの構造に限定され
ず、図21(B)に示すような構造(活性層が完全に分
離した構造)としてもよい。なお、図21中の620は
PTFTのソース電極、621はドレイン電極、622
はNTFTのソース電極、623、624はゲート配線
である。
する工程を説明したが、逆スタガー型のTFTを作製す
るのに、本発明のレーザー照射装置を用いることができ
るのはいうまでもない。
化や結晶性を向上するためのレーザーアニール処理、活
性層に添加されてドーパントを活性化するためのレーザ
ー活性化処理に用いることができる。
T上に層間絶縁膜を形成し、その上にTFTを形成する
際に用いることも可能である。即ち、半導体回路上に反
射型AM−LCDが形成された三次元構造の半導体装置
を実現することも可能である。
art−Cut(SOITEC社の登録商標)、ELTRAN
(キャノン株式会社の登録商標)などのSOI基板上に
形成されたものであっても良い。
施例1〜7のいずれの構成を組み合わせても構わない。
示した作製工程で基板上にTFTを形成し、実際にAM
−LCDを作製した場合について説明する。
極738上に配向膜を80nmの厚さに形成する。次に、
対向基板としてガラス基板上にカラーフィルタ、透明電
極(対向電極)、配向膜を形成したものを準備し、それ
ぞれの配向膜に対してラビング処理を行い、シール材
(封止材)を用いてTFTが形成された基板と対向基板
とを貼り合わせる。そして、その間に液晶材料を保持さ
せる。このセル組み工程は公知の手段を用いれば良いの
で詳細な説明は省略する。
LC、強誘電性液晶、反強誘電性液晶、強誘電性液晶と
反強誘電性液晶の混合物が挙げられる。例えば、1998,
SID,“Characteristics and Driving Scheme of Polyme
r-Stabilized Monostable FLCD Exhibiting Fast Respo
nse Time and High Contrast Ratio with Gray-ScaleCa
pability" by H. Furue et al. や、1997, SID DIGEST,
841,“A Full-ColorThresholdless Antiferroelectric
LCD Exhibiting Wide Viewing Angle withFast Respon
se Time" by T. Yoshida et al.や、1996, J. Mater. C
hem. 6(4),671-673, "Thresholdless antiferroelectri
city in liquid crystals and itsapplication to disp
lays" by S. Inui et al.や、米国特許第5594569 号に
開示された液晶を用いることが可能である。
を反強誘電性液晶という。反強誘電性液晶を有する混合
液晶には、電場に対して透過率が連続的に変化する電気
光学応答特性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶と
呼ばれるものがある。この無しきい値反強誘電性混合液
晶は、V字型の電気光学応答特性を示すものがあり、そ
の駆動電圧が約±2.5V程度(セル厚約1μm〜2μ
m)のものも見出されている。
きい値反強誘電性混合液晶の印加電圧に対する光透過率
の特性を示す例を図23に示す。図23に示すグラフの
縦軸は透過率(任意単位)、横軸は印加電圧である。な
お、液晶表示装置の入射側の偏光板の透過軸は、液晶表
示装置のラビング方向にほぼ一致する無しきい値反強誘
電性混合液晶のスメクティック層の法線方向とほぼ平行
に設定されている。また、出射側の偏光板の透過軸は、
入射側の偏光板の透過軸に対してほぼ直角(クロスニコ
ル)に設定されている。
きい値反強誘電性混合液晶を用いると、低電圧駆動かつ
階調表示が可能となることがわかる。
電性混合液晶をアナログドライバを有する液晶表示装置
に用いた場合には、画像信号のサンプリング回路の電源
電圧を、例えば、5V〜8V程度に抑えることが可能と
なる。よって、ドライバの動作電源電圧を下げることが
でき、液晶表示装置の低消費電力化および高信頼性が実
現できる。
反強誘電性混合液晶をデジタルドライバを有する液晶表
示装置に用いた場合にも、D/A変換回路の出力電圧を
下げることができるので、D/A変換回路の動作電源電
圧を下げることができ、ドライバの動作電源電圧を低く
することができる。よって、液晶表示装置の低消費電力
化および高信頼性が実現できる。
値反強誘電性混合液晶を用いることは、比較的LDD領
域(低濃度不純物領域)の幅が小さなTFT(例えば0
nm〜500nmまたは0nm〜200nm)を用いる
場合においても有効である。
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。また、液晶表
示装置の駆動方法を線順次駆動とすることにより、画素
への階調電圧の書き込み期間(ピクセルフィードピリオ
ド)を長くし、保持容量が小くてもそれを補うようにし
てもよい。
合液晶を用いることによって低電圧駆動が実現されるの
で、液晶表示装置の低消費電力が実現される。
有する液晶であれば、いかなるものも本明細書に記載の
液晶表示装置の表示媒体として用いることができる。
CDの外観を図22に示す。図22に示すようにアクテ
ィブマトリクス基板と対向基板とが対向し、これらの基
板間に液晶が挟まれている。アクティブマトリクス基板
は基板630上に形成された画素マトリクス回路63
1、走査線駆動回路632、信号線駆動回路633を有
する。
33はそれぞれ走査線641、信号線642によって画
素マトリクス回路631に接続されている。これら駆動
回路632、633はCMOS回路で主に構成されてい
る。
線641が形成され、列ごとに信号線642が形成され
ている。走査線641、信号線642の交差部近傍に
は、画素マトリクス回路のTFT640が形成されてい
る。画素マトリクス回路のTFT640のゲート電極は
走査線641に接続され、ソースは信号線642に接続
されている。さらに、ドレインには画素電極643、保
持容量644が接続されている。
透明導電膜が形成されている。透明導電膜は画素マトリ
クス回路631の画素電極643に対する対向電極であ
り、画素電極、対向電極間に形成された電界によって液
晶材料が駆動される。対向基板650には必要に応じて
配向膜や、ブラックマスクや、カラーフィルターが形成
されている。
PC634を取り付ける面を利用してICチップ63
5、636が取り付けられている。これらのICチップ
635、636はビデオ信号の処理回路、タイミングパ
ルス発生回路、γ補正回路、メモリ回路、演算回路など
の回路をシリコン基板上に形成して構成される。
挙げて説明しているが、アクティブマトリクス型の表示
装置であればEL(エレクトロルミネッセンス)表示装
置やEC(エレクトロクロミックス)表示装置に本願発
明を適用することも可能である。
用いてEL(エレクトロルミネッセンス)表示装置を作
製した例について説明する。なお、図30(A)は本願
発明のEL表示装置の上面図であり、図30(B)はそ
の断面図である。
3002は画素部、3003はソース側駆動回路、30
04はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆動回路は
配線3005を経てFPC(フレキシブルプリントサー
キット)3006に至り、外部機器へと接続される。
回路3003及びゲート側駆動回路3004を囲むよう
にして第1シール材3101、カバー材3102、充填
材3103及び第2シール材3104が設けられてい
る。
A’で切断した断面図に相当し、基板3001の上にソ
ース側駆動回路3003に含まれる駆動TFT(但し、
ここではnチャネル型TFTとpチャネル型TFTを図
示している。)3201及び画素部3002に含まれる
画素TFT(但し、ここではEL素子への電流を制御す
るTFTを図示している。)3202が形成されてい
る。
2の上には樹脂材料でなる層間絶縁膜(平坦化膜)33
01が形成され、その上に画素TFT3202のドレイ
ンと電気的に接続する画素電極(陰極)3302が形成
される。画素電極3302としては遮光性を有する導電
膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主成分と
する導電膜またはそれらと他の導電膜との積層膜)を用
いることができる。本実施例ではアルミニウム合金を画
素電極として用いる。
3303が形成され、絶縁膜3303は画素電極330
2の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極3302の上にはEL(エレクトロルミネ
ッセンス)層3304が形成される。EL層3304は
公知の有機EL材料または無機EL材料を用いることが
できる。また、有機EL材料には低分子系(モノマー
系)材料と高分子系(ポリマー系)材料があるがどちら
を用いても良い。
用いれば良い。また、EL層の構造は正孔注入層、正孔
輸送層、発光層、電子輸送層または電子注入層を自由に
組み合わせて積層構造または単層構造とすれば良い。
る陽極3305が形成される。透明導電膜としては、酸
化インジウムと酸化スズとの化合物または酸化インジウ
ムと酸化亜鉛との化合物を用いることができる。また、
陽極3305とEL層3304の界面に存在する水分や
酸素は極力排除しておくことが望ましい。従って、真空
中で両者を連続成膜するか、EL層3304を窒素また
は希ガス雰囲気で形成し、酸素や水分に触れさせないま
ま陽極3305を形成するといった工夫が必要である。
本実施例ではマルチチャンバー方式(クラスターツール
方式)の成膜装置を用いることで上述のような成膜を可
能とする。
領域において配線3005に電気的に接続される。配線
3005は陽極3305に所定の電圧を与えるための配
線であり、導電性材料3307を介してFPC3006
に電気的に接続される。
02、EL層3304及び陽極3305からなるEL素
子が形成される。このEL素子は、第1シール材310
1及び第1シール材3101によって基板3001に貼
り合わされたカバー材3102で囲まれ、充填材310
3により封入されている。
RP(Fiberglass−Reinforced
Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライ
ド)フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィル
ムまたはアクリルフィルムを用いることができる。本実
施例の場合、EL素子からの光の放射方向がカバー材3
102の方へ向かうため透光性材料を用いる。
ー材とは反対側に向かう場合には透光性材料を用いる必
要はなく、金属板(代表的にはステンレス板)、セラミ
ックス板、またはアルミニウムホイルをPVFフィルム
やマイラーフィルムで挟んだ構造のシートを用いること
ができる。
樹脂または熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポ
リビニルクロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラ
ル)またはEVA(エチレンビニルアセテート)を用い
ることができる。この充填材3103の内部に吸湿性物
質(好ましくは酸化バリウム)を設けておくとEL素子
の劣化を抑制できる。なお、本実施例ではEL素子から
の光が充填材3103を通過できるように、透明な材料
を用いる。
有させてもよい。このとき、スペーサを酸化バリウムで
形成すればスペーサ自体に吸湿性をもたせることが可能
である。また、スペーサを設けた場合、スペーサからの
圧力を緩和するバッファ層として陽極3305上に樹脂
膜を設けることも有効である。
を介してFPC3006に電気的に接続される。配線3
005は画素部3002、ソース側駆動回路3003及
びゲート側駆動回路3004に送られる信号をFPC3
006に伝え、FPC3006により外部機器と電気的
に接続される。
の露呈部及びFPC3006の一部を覆うように第2シ
ール材3104を設け、EL素子を徹底的に外気から遮
断する構造となっている。こうして図30(B)の断面
構造を有するEL表示装置となる。
に示したEL表示装置の画素部に用いることができる画
素構造の例を図31(A)〜(C)に示す。なお、本実
施例において、3401はスイッチング用TFT340
2のソース配線、3403はスイッチング用TFT34
02のゲート配線、3404は電流制御用TFT、34
05はコンデンサ、3406、3408は電流供給線、
3407はEL素子とする。
線3406を共通とした場合の例である。即ち、二つの
画素が電流供給線3406を中心に線対称となるように
形成されている点に特徴がある。この場合、電源供給線
の本数を減らすことができるため、画素部をさらに高精
細化することができる。
8をゲート配線3403と平行に設けた場合の例であ
る。なお、図31(B)では電流供給線3408とゲー
ト配線3403とが重ならないように設けた構造となっ
ているが、両者が異なる層に形成される配線であれば、
絶縁膜を介して重なるように設けることもできる。この
場合、電源供給線3408とゲート配線3403とで専
有面積を共有させることができるため、画素部をさらに
高精細化することができる。
造と同様に電流供給線3408をゲート配線3403と
平行に設け、さらに、二つの画素を電流供給線3408
を中心に線対称となるように形成する点に特徴がある。
また、電流供給線3408をゲート配線3403a及び
3403bのいずれか一方と重なるように設けることも
有効である。この場合、電源供給線の本数を減らすこと
ができるため、画素部をさらに高精細化することができ
る。
されたCMOS回路や画素マトリクス回路は様々な電気
光学装置(アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ、
アクティブマトリクス型ELディスプレイ、アクティブ
マトリクス型ECディスプレイ)に用いることができ
る。即ち、それら電気光学装置を表示媒体として組み込
んだ電子機器全ての作製工程に本願発明を実施できる。
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられ
る。それらの一例を図32、図33及び図34に示す。
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。本発明を画像入力
部2002、表示部2003やその他の信号制御回路に
適用することができる。
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。本発明を表示部2102やその他の信号制
御回路に適用することができる。
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。本発明は表示部2205やその
他の信号制御回路に適用できる。
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。本発明は表示部2302やその他の信号制
御回路に適用することができる。
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。本発明は表示部2402やその
他の信号制御回路に適用することができる。
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。本願
発明を表示部2502やその他の信号制御回路に適用す
ることができる。
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。本発明は投射装置2601の一部を構成する液晶表
示装置2808やその他の信号制御回路に適用すること
ができる。
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。本発明は投射装置2
702の一部を構成する液晶表示装置2808やその他
の信号制御回路に適用することができる。
図33(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図33(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図33(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の電気光学装置及びEL表示装置での適用
例は図示していない。
01、音声出力部2902、音声入力部2903、表示
部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906
等を含む。本願発明を音声出力部2902、音声入力部
2903、表示部2904やその他の信号制御回路に適
用することができる。
り、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒
体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006
等を含む。本発明は表示部3002、3003やその他
の信号回路に適用することができる。
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
本発明は表示部3103に適用することができる。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
ビームに加工するレーザー照射装置において、線状ビー
ムの照射面での光強度が分散され、レーザービームによ
るレーザアニールの効果の面内均質性を向上させること
ができる。
ムホモジナイザーの構成図。
をつくる光学系配置の違いを示す図。
るために必要なパラメータを示す図。
るために必要なパラメータを示す図。
の様子を示す図。
の様子を示す図。
図。
図。
図。
び回路配置を示す図。
きい値反強誘電性混合液晶の印加電圧に対する光透過率
の特性図。
図。
レーション結果。
レーション結果。
レーション結果。
及び断面図(B)。
回路図。
Claims (11)
- 【請求項1】 1本のビームを第1の方向に(2n+
1)本のビームに分割する第1の分割用光学レンズと、 1本のビームを前記第1の方向と垂直な第2の方向にN
(n−1)本のビームに分割する第2の分割用光学レン
ズと、 前記第2の方向に集光して、前記第2の方向に分割され
た複数のビームを合成する第1の合成用レンズと、 前記第1の方向に集光して、前記第1の方向に分割され
た複数のビームを合成する第2の合成用レンズと、を含
んだビームホモジナイザーであって、 前記第2の合成用レンズは(n' −1)個のシリンドリ
カルレンズでなり、 前記(n' −1)個のシリンドリカルレンズのそれぞれ
の主点を前記第2の方向に直交する平面に正射影した像
は、同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並んだ
(n' −1)個の点となり、 前記dは、前記前記第2の合成用レンズの1つのシリン
ドリカルレンズを透過したビームが照射面で形成する干
渉縞のピークの間隔であり、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするビームホモジナイザー。 - 【請求項2】 1本のビームを第1の方向に(2n)本
のビームに分割する第1の分割用光学レンズと、 1本のビームを前記第1の方向と垂直な第2の方向にN
(n−1)本のビームに分割する第2の分割用光学レン
ズと、 前記第2の方向に集光して、前記第2の方向に分割され
た複数のビームを合成する第1の合成用レンズと、 前記第1の方向に集光して、前記第1の方向に分割され
た複数のビームを合成する第2の合成用レンズと、を含
んだビームホモジナイザーであって、 前記第2の合成用レンズは(n' −1)個のシリンドリ
カルレンズでなり、 前記(n' −1)個のシリンドリカルレンズのそれぞれ
の主点を前記第2の方向に直交する平面に正射影した像
は、同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並んだ
(n' −1)個の点となり、 前記dは、前記前記第2の合成用レンズの1つのシリン
ドリカルレンズを透過したビームが照射面で形成する干
渉縞のピークの間隔であり、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするビームホモジナイザー。 - 【請求項3】 (2n+ 1)個の第1のシリンドリカル
レンズでなる第1のシリンドリカルレンズ群と、 N(n−1)個の第2のシリンドリカルレンズでなる第
2のシリンドリカルレンズ群と、 第3のシリンドリカルレンズと、 (n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズでなる第
3のシリンドリカルレンズ群と、が光路上に順次に配置
されたビームホモジナイザーであって、 前記第3のシリンドリカルレンズ群において、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズの主
平面は、同一の平面を形成し、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズそれ
ぞれの主点を前記平面に垂直な平面に正射影した像は、
同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並ぶ(n' −
1)個の点であり、 λを前記エキシマレーザーの波長とし、fを第3のシリ
ンドリカルレンズ群を構成する1つのシリンドリカルレ
ンズの焦点距離とし、Lを前記第1のシリンドリカルレ
ンズ群を構成する1つのシリンドリカルレンズの幅とし
た場合、前記dはd=λf/Lで示され、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするビームホモジナイザー。 - 【請求項4】 (2n)個の第1のシリンドリカルレン
ズでなる第1のシリンドリカルレンズ群と、 N(n−1)個の第2のシリンドリカルレンズでなる第
2のシリンドリカルレンズ群と、 第3のシリンドリカルレンズと、 (n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズでなる第
3のシリンドリカルレンズ群と、が光路上に順次に配置
されたビームホモジナイザーであって、 前記第2のシリンドリカルレンズと第3のシリンドリカ
ルレンズの光軸は平行であり、 前記第3のシリンドリカルレンズ群において、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズの主
平面は、同一の平面を形成し、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズそれ
ぞれの主点を前記平面に垂直な平面に正射影した像は、
同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並ぶ(n' −
1)個の点であり、 λを前記エキシマレーザーの波長とし、fを第3のシリ
ンドリカルレンズ群を構成する1つのシリンドリカルレ
ンズの焦点距離とし、Lを前記第1のシリンドリカルレ
ンズ群を構成する1つのシリンドリカルレンズの幅とし
た場合、前記dはd=λf/Lで示され、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするビームホモジナイザー。 - 【請求項5】 請求項3または4において、前記第1の
シリンドリカルレンズの母線に対して、第4のシリンド
リカルレンズの母線は平行であり、第2、第3のシリン
ドリカルレンズの母線は垂直であり、 前記第2のシリンドリカルレンズの母線と第3のシリン
ドリカルレンズの母線は平行であることを特徴とするビ
ームホモジナイザー。 - 【請求項6】 レーザービームを発生するレーザー発生
装置と、 ビームホモジナイザーと、 一方向に移動可能なステージと、を有するレーザー照射
装置であって、前記ビームホモジナイザーは、 1本のビームを第1の方向に(2n+ 1)本のビームに
分割する第1の分割用光学レンズと、 1本のビームを前記第1の方向と垂直な第2の方向にN
(n−1)本のビームに分割する第2の分割用光学レン
ズと、 前記第2の方向に集光して、前記第2の方向に分割され
た複数のビームを合成する第1の合成用レンズと、 前記第1の方向に集光して、前記第1の方向に分割され
た複数のビームを合成する第2の合成用レンズと、を含
み、 前記第2の合成用レンズは(n' −1)個のシリンドリ
カルレンズでなり、 前記(n' −1)個のシリンドリカルレンズのそれぞれ
の主点を前記第2の方向に直交する平面に正射影した像
は、同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並んだ
(n' −1)個の点となり、 前記dは、前記前記第2の合成用レンズの1つのシリン
ドリカルレンズを透過したビームが照射面で形成する干
渉縞のピークの間隔であり、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするレーザー照射装置。 - 【請求項7】 レーザービームを発生するレーザー発生
装置と、 ビームホモジナイザーと、 一方向に移動可能なステージと、を有するレーザー照射
装置であって、前記ビームホモジナイザーは、 1本のビームを第1の方向に(2n+ 1)本のビームに
分割する第1の分割用レンズと、 1本のビームを前記第1の方向と垂直な第2の方向にN
(n−1)本のビームに分割する第2の分割用レンズ
と、 前記第2の方向に集光して、前記第2の方向に分割され
た複数のビームを合成する第1の合成用レンズと、 前記第1の方向に集光して、前記第1の方向に複数のビ
ームを合成する第2の合成用レンズと、を含み、 前記第2の合成用レンズは(n' −1)個のシリンドリ
カルレンズでなり、 前記(n' −1)個のシリンドリカルレンズのそれぞれ
の主点を前記第2の方向に直交する平面に正射影した像
は、同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並んだ
(n' −1)個の点となり、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするレーザー照射装置。 - 【請求項8】 レーザービームを発生するレーザー発生
装置と、 ビームホモジナイザーと、 一方向に移動可能なステージと、を有するレーザー照射
装置であって、前記ビームホモジナイザーは、 (2n+1)個の第1のシリンドリカルレンズでなる第
1のシリンドリカルレンズ群と、 N(n−1)個の第2のシリンドリカルレンズでなる第
2のシリンドリカルレンズ群と、 第3のシリンドリカルレンズと、 (n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズでなる第
3のシリンドリカルレンズ群と、が光路上に前記レーザ
ー装置の出射側から順次に配置され、 前記第3のシリンドリカルレンズ群において、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズの主
平面は、同一の平面を形成し、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズそれ
ぞれの主点を前記平面に垂直な平面に正射影した像は、
同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並ぶ(n' −
1)個の点であり、 λを前記エキシマレーザーの波長とし、fを第3のシリ
ンドリカルレンズ群を構成する1つのシリンドリカルレ
ンズの焦点距離とし、Lを前記第1のシリンドリカルレ
ンズ群を構成する1つのシリンドリカルレンズの幅とし
た場合、前記dはd=λf/Lで示され、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするレーザー照射装置。 - 【請求項9】 レーザービームを発生するレーザー発生
装置と、 ビームホモジナイザーと、 一方向に移動可能なステージと、を有するレーザー照射
装置であって、前記ビームホモジナイザーは、 2n個の第1のシリンドリカルレンズでなる第1のシリ
ンドリカルレンズ群と、 N(n−1)個の第2のシリンドリカルレンズでなる第
2のシリンドリカルレンズ群と、 第3のシリンドリカルレンズと、 (n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズでなる第
3のシリンドリカルレンズ群と、が光路上に前記レーザ
ー装置の出射側から順次に配置され、 前記第3のシリンドリカルレンズ群において、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズの主
平面は、同一の平面を形成し、 前記(n' −1)個の第4のシリンドリカルレンズそれ
ぞれの主点を前記平面に垂直な平面に正射影した像は、
同一直線上にd/(n' −1)の間隔で並ぶ(n' −
1)個の点であり、 λを前記エキシマレーザーの波長とし、fを第3のシリ
ンドリカルレンズ群を構成する1つのシリンドリカルレ
ンズの焦点距離とし、Lを前記第1のシリンドリカルレ
ンズ群を構成する1つのシリンドリカルレンズの幅とし
た場合、前記dはd=λf/Lで示され、 前記Nは自然数であり、前記nは3以上の整数であり、
前記n' は3≦n' ≦nを満たす整数であることを特徴
とするレーザー照射装置。 - 【請求項10】 請求項8または9において、 前記第1のシリンドリカルレンズの母線に対して、第4
のシリンドリカルレンズの母線は平行であり、第2、第
3のシリンドリカルレンズの母線は垂直であることを特
徴とするレーザー照射装置。 - 【請求項11】 請求項6〜10のいずれか1項におい
て、 前記レーザー発生装置は連続発光エキシマレーザービー
ムを発生することを特徴とするレーザー照射装置。
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