JP2005168128A - 回転電機用ロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロータコアが径方向に偏位せず、ロータシャフトに対しスリップしないようにする。
【解決手段】 ロータシャフト10Aの外周にロータコア20Aが固定されてなる電動機用ロータ1Aにおいて、ロータコア20Aは、複数に分割されたコア片22を結合部23を介して連続的に繋いでなる連結コア部材21を結合部23で屈曲することによりコア片22を円環状に配列して構成されており、ロータシャフト10Aの外周部とロータコア20Aの内周部は、ロータコア20Aの内周部に設けられロータコア20Aの内周面27に開口する第1の嵌合凹部26と、ロータシャフト10Aの外周部に第1の嵌合凹部26に対向して設けられロータシャフト10Aの外周面12に開口する第2の嵌合凹部11と、これら第1および第2の嵌合凹部26,11に嵌合する締結キー80Aとからなる嵌合装置によって連結されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電動機や発電機等の回転電機に用いられるロータに関するものである。
一般に、電動機や発電機等の回転電機に用いられるロータは、ロータシャフトの外周にロータコアを固定して構成されている。
近年、ロータコアの歩留まりを高めるために、組み立て前の状態ではロータコアが複数のロータコア片に分割されていて、このロータコア片を連結することによって円環状に組み立てるようにした分割型のロータコアが考えられている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2000−224790号公報 特開2003−9477号公報
しかしながら、従来の分割型のロータコアにおいては、ロータシャフトとロータコアをロータシャフトに単に圧入して取り付けるだけであった。そのため、ロータシャフトとロータコアの相対位置精度が不安定であった。
また、ロータシャフトとロータコアの連結を保持するのは、圧入によって接触面に生じる摩擦力だけであり、しかも、ロータコアはロータコア片同士の連結のみで保形されているため、ロータを高速回転した時にロータコアに大きな遠心力が作用するとロータコア片が径方向外側に偏位する虞があり、ロータコアの保形性に問題がある。
また、ロータの回転時にはロータコアに遠心力が作用するので、ロータシャフトとロータコアの接触面に作用する前記摩擦力が低下するが、このときにロータシャフトの入力トルクが変動すると、ロータコアがその慣性力によりロータシャフトに対してスリップする場合がある。
そこで、この発明は、ロータシャフトとロータコアとの位置決めが容易にでき、ロータコアの保形性を向上させることができ、ロータシャフトとロータコアの間にスリップが発生しないようにした回転電機用ロータを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ロータシャフト(例えば、後述する実施例におけるロータシャフト10A)の外周にロータコア(例えば、後述する実施例におけるロータコア20A)が固定されてなる回転電機用ロータ(例えば、後述する実施例におけるロータ1A)において、前記ロータコアは、複数に分割されたコア片(例えば、後述する実施例におけるコア片22)を結合部(例えば、後述する実施例における結合部23)を介して連続的に繋いでなる連結コア部材(例えば、後述する実施例における連結コア部材21)を前記結合部で屈曲することにより前記コア片を円環状に配列して構成されており、前記ロータシャフトの外周部と前記ロータコアの内周部は、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置(例えば、後述する実施例における嵌合凹部11,26、締結キー80A)によって嵌合固定されていることを特徴とする。
このように構成することにより、連結コア部材を非円環状の状態で素材から切り出すことができ、その後、連結コア部材の結合部を屈曲するだけでロータコアを簡単に形成することができる。また、嵌合装置によりロータシャフトとロータコアの位置決めが容易にできる。しかも、ロータシャフトとロータコアは嵌合装置によって径方向および周方向に移動不能に連結されているので、ロータの回転時にロータコアがロータシャフトに対して径方向および周方向に変位するのを防止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記嵌合装置は、前記ロータコアの内周部に設けられ該ロータコアの内周面(例えば、後述する実施例における内周面27)に開口する第1の嵌合凹部(例えば、後述する実施例における嵌合凹部26)と、前記ロータシャフトの外周部に前記第1の嵌合凹部に対向して設けられ該ロータシャフトの外周面(例えば、後述する実施例における外周面12)に開口する第2の嵌合凹部(例えば、後述する実施例における嵌合凹部11)と、これら第1および第2の嵌合凹部に嵌合する締結キー(例えば、後述する実施例における締結キー80A)とからなり、前記第1および第2の嵌合凹部の開口端(例えば、後述する実施例における開口端13,28)の幅がそれぞれの嵌合凹部内部の周方向最大幅よりも小さいことを特徴とする。
このように構成することにより、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結することができる。また、締結キーを用いているので、ロータシャフトやロータコアの一部分に応力が集中するのを防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記ロータコアは、前記結合部よりも径方向外側に該結合部を底部とする溝(例えば、後述する実施例における溝25)を有することを特徴とする。
このように構成することにより、ロータの回転時の磁束の短絡が防止できるので高回転時の磁石発熱を防止することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記コア片の側面(例えば、後述する実施例における側面24b)には、前記結合部の径方向内側に変形吸収用凹部(例えば、後述する実施例における変形吸収用凹部30)が設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、結合部を屈曲したときの変形を変形吸収用凹部で吸収することができる。
請求項5に係る発明は、ロータシャフト(例えば、後述する実施例におけるロータシャフト10B)の外周にロータコア(例えば、後述する実施例におけるロータコア20B)が固定されてなる回転電機用ロータ(例えば、後述する実施例におけるロータ1B)において、前記ロータコアは、複数に分割された分割コア部材(例えば、後述する実施例における分割コア部材40,40a)を円環状に配列して構成されており、前記分割コア部材は、周方向一方の分割面(例えば、後述する実施例における分割面43,43a)に周方向に突出する係合突部(例えば、後述する実施例における係合突部44,44a)を備え、周方向他方の分割面(例えば、後述する実施例における分割面45,45a)に係合凹部(例えば、後述する実施例における係合凹部46,46a)を備えていて、分割コア部材は前記係合突部を隣接する分割コア部材の前記係合凹部に係合することにより連結され、前記ロータシャフトの外周部と前記ロータコアの内周部は、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置(例えば、後述する実施例における嵌合凹部15,47,47a、嵌合突部18、締結キー80B)によって嵌合固定されていることを特徴とする。
このように構成することにより、非円環状の分割コア部材を素材から切り出すことができ、その後、分割コア部材を順次連結するだけで円環状のロータコアを簡単に形成することができる。また、嵌合装置によりロータシャフトとロータコアの位置決めが容易にできる。しかも、ロータシャフトとロータコアは嵌合装置によって径方向および周方向に移動不能に連結されているので、ロータの回転時にロータコアがロータシャフトに対して径方向および周方向に変位するのを防止することができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、前記嵌合装置は、前記ロータコアの内周部に設けられ該ロータコアの内周面(例えば、後述する実施例における内周面42)に開口する第1の嵌合凹部(例えば、後述する実施例における嵌合凹部47,47a)と、前記ロータシャフトの外周部に前記第1の嵌合凹部に対向して設けられ該ロータシャフトの外周面(例えば、後述する実施例における外周面16)に開口する第2の嵌合凹部(例えば、後述する実施例における嵌合凹部15,15a)と、これら第1および第2の嵌合凹部に嵌合する締結キー(例えば、後述する実施例における締結キー80B)とからなり、前記第1および第2の嵌合凹部の開口端(例えば、後述する実施例における開口端17,48)の幅がそれぞれの嵌合凹部内部の周方向最大幅よりも小さいことを特徴とする。
このように構成することにより、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結することができる。また、締結キーを用いているので、ロータシャフトやロータコアの一部分に応力集中するのを防止することができる。
請求項7に係る発明は、請求項5または請求項6に記載の発明において、前記分割コア部材は複数の磁極を有することを特徴とする。
このように構成することにより、分割コア部材の歩留まりを高めることができる。また、分割コア部材の数を減らすことができ、組み立て性が向上する。
請求項8に係る発明は、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記嵌合装置は、磁極の中心線上であって前記ロータシャフトの直径方向上に位置することを特徴とする。
このように構成することにより、嵌合装置が磁路を侵害するのを防止することができる。
請求項9に係る発明は、請求項2または請求項6に記載の発明において、前記ロータシャフトが停止している状態において前記締結キーに引っ張り応力が加わるように該締結キーが取り付けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、ロータの回転時にロータコアに作用する遠心力を前記引っ張り応力によって相殺することができる。
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の発明において、駆動源として内燃機関(例えば、後述する実施例における内燃機関2)と電動機(例えば、後述する実施例における電動機3)を備えこれら内燃機関と電動機の少なくとも一方の動力を駆動力として車輪(例えば、後述する実施例における駆動輪5)に伝達し走行可能なハイブリッド車両の前記電動機に用いられることを特徴とする。
このように構成することにより、ロータが高速回転するハイブリッド車両の電動機における信頼性が向上する。
請求項1に係る発明によれば、連結コア部材を非円環状の状態で素材から切り出せるので、歩留まりが向上する。また、連結コア部材の結合部を屈曲するだけでロータコアを簡単に形成することができる。また、嵌合装置によってロータシャフトとロータコアを連結しているので、両者の位置決めが容易にできる。しかも、ロータシャフトとロータコアは嵌合装置によって径方向および周方向に移動不能に連結されているので、ロータの回転時にロータコアがロータシャフトに対して径方向に変位するのを防止することができてロータコアの保形性が向上し、また、ロータの回転時にロータコアがロータシャフトに対して周方向に変位するのを防止することができて、ロータシャフトとロータコアの間にスリップが生じるのを防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結することができる。また、締結キーを用いているので、ロータシャフトやロータコアの一部分に応力集中するのを防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、ロータの回転時の磁束の短絡が防止できるので高回転時の磁石発熱を防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、連結コア部材の結合部を屈曲したときの変形を変形吸収用凹部で吸収することができるので、連結コア部材を環状に成形し易くなる。
請求項5に係る発明によれば、非円環状の分割コア部材を素材から切り出せるので、歩留まりが向上する。また、分割コア部材を順次連結するだけで円環状のロータコアを簡単に形成することができる。また、嵌合装置によってロータシャフトとロータコアを連結しているので、両者の位置決めが容易にできる。しかも、ロータシャフトとロータコアは嵌合装置によって径方向および周方向に移動不能に連結されているので、ロータの回転時にロータコアがロータシャフトに対して径方向に変位するのを防止することができてロータコアの保形性が向上し、また、ロータの回転時にロータコアがロータシャフトに対して周方向に変位するのを防止することができて、ロータシャフトとロータコアの間にスリップが生じるのを防止することができる。
請求項6に係る発明によれば、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結することができる。また、締結キーを用いているので、ロータシャフトやロータコアの一部分に応力が集中するのを防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、分割コア部材の歩留まりを高めることができる。また、分割コア部材の数を減らすことができ、組み立て性が向上する。
請求項8に係る発明によれば、嵌合装置が磁路を侵害するのを防止することができるので、回転電機の性能を高く維持することができる。
請求項9に係る発明によれば、ロータの回転時にロータコアに作用する遠心力を予め締結キーに作用させておいた引っ張り応力によって相殺することができるので、ロータコアの内周面をロータシャフトの外周面に確実に密接させることができ、ロータコアの保形性をより高めることができる。
請求項10に係る発明によれば、ロータが高速回転するハイブリッド車両の電動機における信頼性が向上する。
以下、この発明に係る回転電機用ロータの実施例を図1から図9の図面を参照して説明する。
初めに、この発明に係る回転電機用ロータの実施例1を図1から図4の図面を参照して説明する。
実施例1の回転電機用ロータ(以下、ロータと略す)1Aは、ハイブリッド車両の駆動用電動機に用いられている。図4を参照してハイブリッド車両の駆動系の構成例を説明すると、ハイブリッド車両は駆動源として内燃機関2と電動機(回転電機)3を備え、内燃機関2の出力軸2aおよびトランスミッション4の入力軸4aが電動機3のロータ1Aに連結されている。内燃機関2と電動機3の駆動力はトランスミッション4を介して駆動輪(車輪)5に伝達され、内燃機関2と電動機3の少なくとも一方の動力を駆動力としてハイブリッド車両は走行する。また、このハイブリッド車両は、減速時に駆動輪5側から電動機3側に駆動力が伝達されると、電動機3は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして図示しない蓄電装置に回収する。
なお、電動機3は、ロータ1Aを回転可能に支持するハウジング6と、ハウジング6に固定されロータ1Aの外側に対向配置されたステータ7を備えている。
図1は電動機3のロータ1Aの正面図であり、ロータ1Aは、ロータシャフト10Aと、ロータシャフト10Aの外周に配置されたロータコア20Aと、ロータシャフト10Aとロータコア20Aを連結固定する締結キー80Aと、ロータコア20Aに装着された永久磁石片90Aと、を備えている。
ロータシャフト10Aは略円筒状をなし、ハウジング6に回転可能に支持されており、ロータシャフト10Aの外周部には周方向等間隔に複数(この実施例1では15個)の嵌合凹部(第2の嵌合凹部)11が設けられている。嵌合凹部11はロータシャフト10Aの外周面12に開口しており、内部が開口端13よりも周方向に幅広の円弧形状に形成されている。すなわち、嵌合凹部11の開口端13の幅は嵌合凹部11の内部の周方向最大幅よりも小さく設定されている。
ロータコア20Aは、電磁鋼板からなる円環状の連結コア部材21を多数積層して構成されており、積層された連結コア部材21はかしめ部31をかしめることによって一体化されている。
詳述すると、連結コア部材21は、多数(この実施例1では15個)のコア片22が、コア片22における側面の中間部に設けられた結合部23を介して連続的に繋がれて構成されている。コア片22の内周面はロータコア20Aの内周面27を構成し、ロータシャフト10Aの外周面12に密接している。
コア片22において結合部23よりも径方向外側に位置する側面24aは隣接するコア片22の対応する側面24aから離間して位置しており、隣接するコア片22,22の側面24a,24a間には結合部23を底部とするV字形の溝25が形成されている。
一方、コア片22において結合部23よりも径方向内側に位置する側面24bは、隣接するコア片22の対応する側面24bに密接しており、コア片22においてこの側面24bよりもさらに径方向内側に位置する側面24cは、隣接するコア片22の対応する側面24cから離間して位置していて、隣接するコア片22,22の側面24c,24c間には嵌合凹部(第1の嵌合凹部)26が形成されている。したがって、嵌合凹部26はコア片22の数(この実施例1では15個)と同数だけ存在する。嵌合凹部26はロータコア20Aの内周面27に開口しており、内部が開口端28よりも幅広の円弧形状に形成されていて、ロータシャフト10Aの嵌合凹部11とほぼ同一形状、同一寸法に形成されている。すなわち、嵌合凹部26はロータコア20Aの内周部における隣り合うコア片22,22の側面24c,24c間に形成されており、嵌合凹部26の開口端28の幅は嵌合凹部26の内部の周方向最大幅よりも小さく設定されている。
各コア片22には結合部23よりも径方向外側の領域に長方形の磁石収容孔29が設けられている。
そして、ロータシャフト10Aの嵌合凹部11とロータコア20Aの嵌合凹部26とが対向して配置されており、対向する嵌合凹部11,26毎に締結キー80Aが圧入されている。締結キー80Aは嵌合凹部11,26を連結した形状をなしており、中央にくびれを有するだるま型あるいは瓢箪型になっている。この締結キー80Aは、嵌合凹部11,26に圧入した時に、嵌合凹部11,26の全周面に密着し、且つ、締結キー80Aにロータ1Aの径方向へ所定の大きさの引っ張り応力が加わるように取り付けられている。したがって、ロータ1Aが停止している状態において、締結キー80Aには径方向に引っ張り応力(以下、初期引っ張り応力という)が加わることとなる。また、締結キー80Aがくびれを有するだるま型をしているので、嵌合凹部11,26との接触面積を大きくでき、ロータ1Aの回転時にロータコア20Aに作用する遠心力に基づく応力を広く分散させることができ、一部分に応力集中するのを防止することができる。
各コア片22の磁石収容孔29はコア片22を積層した状態で軸方向に一致しており、その磁石収容孔29に板状の永久磁石片90Aが挿入されている。
このように、ロータ1Aとして組み立てられた状態では円環状をなす連結コア部材21であるが、組み立て前の形態は円環状ではない。詳述すると、連結コア部材21は電磁鋼板からなる素材を打ち抜き加工などして形成されたものであり、図2に示すように、電磁鋼板から加工された直後の連結コア部材21はコア片22が円環状に配列されておらず、ほぼ直線的に整列している。このようにコア片22が直線的に整列している連結コア部材21を、各結合部23で屈曲し、隣接するコア片22の側面24b,24b同士を密接させることによって、図1に示すようにコア片22が円環状に配列された連結コア部材21が容易に形成される。このようにすることで、連結コア部材21の歩留まりを高めることができ、さらに、打ち抜き用の金型が簡単な形状にできて金型費を低減することができるので、ロータ1Aのコストダウンを図ることができる。
ここで、結合部23を屈曲したときの変形を吸収し、側面24b,24bを正しく突き合わせてコア片22を正しく円環状に接続するために、図3に示すように、側面24bにおいて結合部23に連なる部分(すなわち、結合部23の径方向内側)には変形吸収用凹部30が設けられている。図3に示す態様では、変形吸収用凹部30を丸形にしているが、多角形であってもよい。
このように構成された電動機3のロータ1Aにおいては、ロータシャフト10Aとロータコア20Aとを締結キー80Aによって連結しているので、両者の周方向相対位置を常に一意的に決定することができ、位置決めが容易である。また、締結キー80Aを用いることで、ロータシャフト10Aやロータコア20Aの一部分に応力集中するのを防止することができる。
また、ロータシャフト10Aの入力側にトルク変動があっても、ロータシャフト10Aとロータコア20Aは締結キー80Aによって相対回転不能に連結されているので、ロータコア20Aがロータシャフト10Aに対してスリップすることがない。また、ロータシャフト10Aとロータコア20Aの間のトルク伝達を損失なく確実に行うことができる。
また、だるま型の締結キー80Aがロータシャフト10Aの嵌合凹部11とロータコア20Aの嵌合凹部26に嵌合し、且つ、締結キー80Aに初期引っ張り応力が加わっているので、ロータ1Aが回転した時にロータコア20Aに遠心力が作用しても、初期引っ張り応力によって遠心力が相殺され、その結果、ロータコア20Aの内周面27をロータシャフト10Aの外周面12に確実に密接させることができ、ロータコア20Aを構成する連結コア部材21のコア片22が電動機3の常用回転域で径方向に変位するのを確実に防止することができる。したがって、ロータコア20Aの保形性が向上する。
さらに、ロータコア20Aは外周部に溝25を有するので、ロータ1Aが回転したときにロータコア20Aの磁束の短絡が防止できるので高回転時の永久磁石片90Aの発熱を防止することができる。
なお、この実施例1においては、ロータシャフト10Aの嵌合凹部11とロータコア20Aの嵌合凹部26と締結キー80Aは、ロータシャフト10Aとロータコア20Aを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置を構成する。
嵌合凹部11,26の形状は前述した例に限るものではなく、開口端の幅が嵌合凹部11,26の内部における周方向最大幅よりも小さければ、いかなる形状であってもよい。
また、前述した例では、ロータコア20の嵌合凹部26を、隣接するコア片22,22の側面24c,24c間に設けたが、各コア片22の内周面の周方向中央部に設けてもよい。
次に、この発明に係る回転電機用ロータの実施例2を図5および図6の図面を参照して説明する。
実施例2におけるロータ1Bも実施例1の場合と同様にハイブリッド車両の電動機3のロータを構成する。
図5は実施例2におけるロータ1Bの正面図であり、ロータ1Bは、電動機3のハウジング6に回転可能に支持されるロータシャフト10Bと、ロータシャフト10Bの外周に配置されたロータコア20Bと、ロータシャフト10Bとロータコア20Bを連結固定する締結キー80Bと、ロータコア20Bに装着された永久磁石片90Bと、を備えている。
略円筒状のロータシャフト10Bの外周部には、周方向等間隔に複数(この実施例2では10個)の嵌合凹部(第2の嵌合凹部)15が設けられている。嵌合凹部15は半円よりも大きな切り欠き円形状をなし、その切り欠き側がロータシャフト10Bの外周面16に開口している。すなわち、嵌合凹部15の開口端17の幅は嵌合凹部15の内部の周方向最大幅よりも小さく設定されている。
ロータコア20Bは、電磁鋼板からなる分割コア部材40を多数積層して一体化した複数(この実施例2では10個)の分割コアユニット41を、円環状に配列し連結して構成されている。
詳述すると、分割コア部材40は電磁鋼板からなる素材を打ち抜き加工などして形成されたものであり、図6に示すように、略扇形をなしている。分割コア部材40の内周面はロータコア20Bの内周面42を構成し、ロータシャフト10Bの外周面16に密接している。
分割コア部材40における周方向一方の分割面43の中間部には、周方向外側に突出する係合突部44が設けられている。この係合突部44は半円よりも大きな切り欠き円形状をなしている。また、分割コア部材40における周方向他方の分割面45の中間部には、係合突部44とほぼ同一形状、同一寸法の係合凹部46が設けられている。
分割コア部材40における内周面の周方向中央には、ロータシャフト10Bの嵌合凹部15とほぼ同一形状、同一寸法の嵌合凹部(第1の嵌合凹部)47が形成されている。すなわち、嵌合凹部47は半円よりも大きな切り欠き円形状をなし、その切り欠き側が分割コア部材40の内周面であるロータコア20Bの内周面42に開口しており、嵌合凹部47の開口端48の幅は嵌合凹部47の内部の周方向最大幅よりも小さく設定されている。また、分割コア部材40は円弧形の外周面50の近傍に長方形の磁石収容孔49が形成されている。
この分割コア部材40をロータ1Bの軸心方向に多数積層し、嵌合凹部47の近傍のかしめ部55をかしめることによって分割コアユニット41が形成され、さらに、この分割コアユニット41を円環状に連結することによってロータコア20Bが容易に形成される。そして、互いに隣接する2つの分割コアユニット41,41を連結する際に、一方の分割コアユニット41における係合突部44を他方の分割コアユニット41における係合凹部46に係合し、前記一方の分割コアユニット41における分割面43を前記他方の分割コアユニット41における分割面45に密接する。
このようにすることで、分割コア部材40の歩留まりを高めることができ、さらに、打ち抜き用の金型が簡単な形状にできて金型費を低減することができるので、ロータ1Bのコストダウンを図ることができる。
このように分割コアユニット41が円環状に連結された状態において、分割コア部材40の分割面43よりも径方向外側の側面51は、隣接する分割コア部材40の分割面45よりも径方向外側の側面52から離間して位置し、隣接する側面51,52間にはV字形の溝53が形成される。
そして、ロータシャフト10Bの嵌合凹部15とロータコア20Bの嵌合凹部47とが対向して配置されており、対向する嵌合凹部15,47毎に締結キー80Bが圧入されている。締結キー80Bは嵌合凹部15,47を連結した形状をなしており、中央にくびれを有するだるま型あるいは瓢箪型になっている。この締結キー80Bは、嵌合凹部15,47に圧入した時に締結キー80Bにロータ1Bの径方向へ所定の大きさの引っ張り応力が加わるように取り付けられている。したがって、ロータ1Bが停止している状態において、締結キー80Bには径方向に引っ張り応力(以下、初期引っ張り応力という)が加わることとなる。また、締結キー80Bがくびれを有するだるま型をしているので、嵌合凹部15,47との接触面積を大きくでき、ロータ1Bの回転時にロータコア20Bに作用する遠心力に基づく応力を広く分散させることができ、一部分に応力集中するのを防止することができる。
また、各分割コアユニット41の磁石収容孔49には板状の永久磁石片90Bが挿入されている。
このように構成された電動機3のロータ1Bにおいては、分割コアユニット41の係合突部44を隣接する分割コアユニット41の係合凹部46に係合させているので、ロータコア20Bを円環状の状態に確実に保持することができ、組み立て時などにおいてロータコア20を取り扱い易くなる。
また、ロータシャフト10Bとロータコア20Bとを締結キー80Bによって連結しているので、両者の周方向相対位置を常に一意的に決定することができ、位置決めが容易である。また、締結キー80Bを用いることで、ロータシャフト10Bやロータコア20Bの一部分に応力集中するのを防止することができる。
また、ロータシャフト10Bの入力側にトルク変動があっても、ロータシャフト10Bとロータコア20Bは締結キー80Bによって相対回転不能に連結されているので、ロータコア20Bがロータシャフト10Bに対してスリップすることがない。また、ロータシャフト10Bとロータコア20Bの間のトルク伝達を損失なく確実に行うことができる。
また、だるま型の締結キー80Bがロータシャフト10Bの嵌合凹部15とロータコア20Bの嵌合凹部47に嵌合し、且つ、締結キー80Bに初期引っ張り応力が加わっているので、ロータ1Bが回転した時にロータコア20Bに遠心力が作用しても、初期引っ張り応力によって遠心力が相殺され、その結果、ロータコア20Bの内周面42をロータシャフト10Bの外周面16に確実に密接させることができ、ロータコア20Bを構成する分割コア部材40が電動機3の常用回転域で径方向に変位するのを確実に防止することができる。したがって、ロータコア20Bの保形性が向上する。
さらに、ロータコア20Bは外周部に溝53を有するので、ロータ1Bが回転したときにロータコア20Bの磁束の短絡が防止できるので高回転時の永久磁石片90Bの発熱を防止することができる。
なお、この実施例2においては、ロータシャフト10Bの嵌合凹部15とロータコア20Bの嵌合凹部47と締結キー80Bは、ロータシャフト10Bとロータコア20Bを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置を構成する。
嵌合凹部15,47の形状は前述した例に限るものではなく、開口端の幅が嵌合凹部15,47の内部における周方向最大幅よりも小さければ、いかなる形状であってもよい。
また、このロータ1Bにおいては、かしめ部55,および、ロータシャフト10Bとロータコア20Bとの結合部、すなわち嵌合凹部15,47および締結キー80Bが、永久磁石片90Bの磁極の中心線上であってロータシャフト10Bの直径方向上に位置しているので、ロータコア20Bのバックヨーク部54における磁路を侵害することがない。したがって、バックヨーク部の径方向寸法を小さくでき、ロータ1Bの性能を低下させることなくロータ1Bの軽量化を図ることができる。なお、図5において、一点鎖線Pは磁極の中心を示し、破線Qは磁路を示している。
次に、実施例2の変形例を図7、図8を参照して説明する。前述した図5に示すロータ1Bは、ロータコア20を1磁極毎に分割して分割コアユニット41とした態様であるが、図7、図8に示すロータ1Bでは、ロータコア20Bを複数の磁極(この例では3磁極)毎に分割し分割コアユニット41aとしている。
すなわち、図7に示すように、分割コアユニット41aを構成する分割コア部材40aは、前述した図6に示す分割コア部材40の3個分を1つにまとめた形態に形成されており、分割コア部材40aの外周部に2つのV字形の溝56が形成されるとともに、溝56により区画された3つの領域にそれぞれ1つずつ永久磁石片90B挿入用の磁石収容孔49aが設けられている。
分割コア部材40aは分割コア部材40と同様に、分割コア部材40aにおける周方向一方の分割面43aの中間部に係合突部44aを有し、他方の分割面45aの中間部に係合凹部46aを有し、分割コア部材40aにおける内周面の周方向中央に嵌合凹部(第1の嵌合凹部)47aを有しており、係合突部44aを隣接する分割コアユニット41の係合凹部46aに係合することにより分割コアユニット41aは環状に連結され、分割面43aが隣接する分割コア部材40aの分割面45aに密接し、分割面43aよりも径方向外側の側面51aと隣接する分割コア部材40aの分割面45aよりも径方向外側の側面52aとの間に、溝56と同一形状、同一寸法のV字形の溝53aが形成される。
なお、積層された多数の分割コア部材40aを一体化するためのかしめ部55aは、周方向最外側の磁石収容孔49aに挿入される永久磁石片90Bの磁極の中心線上に配置されている。
そして、分割コアユニット41aの嵌合凹部47aとこれに対向配置されたロータシャフト10Bの嵌合凹部15に締結キー80Bが圧入されて、ロータシャフト10Bとロータコア20Bが連結される。係合突部44a、係合凹部46a、嵌合凹部47aの形状については、図5、図6に示すロータコア20Bの場合と同じであるので説明を省略する。
この図7、図8に示されたロータ1Bにおいても、図5、図6に示されたロータ1Bと同様の作用・効果を得ることができる。
また、このロータ1Bにおいても、かしめ部55a,および、嵌合凹部15,47aおよび締結キー80Bが、永久磁石片90Bの磁極の中心P線上であってロータシャフト10Bの直径方向上に位置しているので、ロータコア20Bのバックヨーク部54aにおける磁路Qを侵害することがない。
このように複数の磁極毎に分割コア部材を形成すると、分割コア部材の歩留まりを高めることができる。また、1磁極毎に分割コア部材を形成するよりも、分割コア部材の数を減らすことができ、組み立て性が向上する。
なお、1つの分割コア部材に設ける磁極数は、ロータ1Bの磁極総数や、分割コア部材の歩留まり等を考慮して設定することができる。
さらに、実施例2の別の変形例を図9を参照して説明する。図9に示すロータ1Bの基本構成は前述した図7、図8に示すロータ1Bと同じであり、相違点は、図9に示すロータ1Bでは、締結キー80Bの代わりに、ロータシャフト10Bの外周面16にロータコア20Bの嵌合凹部47aに圧入される嵌合突部18が設けられており、嵌合凹部47aと嵌合突部18が楔形状をなしていることである。このロータコア20Bにおいても、嵌合凹部47aは、ロータコア20Bの内周面42における開口端の幅が嵌合凹部47aの内部の周方向最大幅よりも小さく設定されていて、嵌合突部18を嵌合凹部47aに圧入することにより、ロータシャフト10Bとロータコア20Bは周方向および径方向に相対移動不能に連結することができ、嵌合突部18に初期引っ張り応力を加えることができる。
その他の構成については図7、図8に示すものと同じであるので、同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
なお、このロータ1Bにおいては、ロータシャフト10Bの嵌合突部18とロータコア20Bの嵌合凹部47aによって、ロータシャフト10Aとロータコア20Aを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置が構成される。
嵌合凹部47aの形状は前述した例に限るものではなく、開口端の幅が嵌合凹部47aaの内部における周方向最大幅よりも小さければ、いかなる形状であってもよい。
前述した各実施例では、締結キー80A,80B、嵌合突部18に初期引っ張り応力を加えるようにしているが、ロータコア10A,10Bに作用する遠心力に対し、締結キー80A,80Bや嵌合突部18の引っ張り強度だけで対抗してロータコアの径方向偏位を阻止することができる場合には、初期引っ張り応力を加えなくてもよい。
また、前述した各実施例は本発明をIPMモータのロータに適用しているが、SPMモータのロータに本発明を適用することも可能である。
この発明に係る回転電機用ロータの実施例1における正面図である。 前記実施例1のロータにおいて屈曲前の連結コア部材の一部を示す正面図である。 前記実施例1の連結コア部材における結合部周辺の拡大図である。 前記実施例1のロータを備えた電動機が搭載されたハイブリッド車両の駆動系の概略構成図である。 この発明に係る回転電機用ロータの実施例2における正面図である。 前記実施例2のロータに用いられる分割コア部材の正面図である。 前記実施例2の変形例における分割コア部材の正面図である。 前記実施例2の変形例におけるロータを部分的に示す正面図である。 前記実施例2の別の変形例におけるロータを部分的に示す正面図である。
符号の説明
1A,1B ロータ(回転電機用ロータ)
2 内燃機関
3 電動機(回転電機)
5 駆動輪(車輪)
10A,10B ロータシャフト
11,15 嵌合凹部(第2の嵌合凹部、嵌合装置)
12,16 外周面
13,17 開口端
18 嵌合突部(嵌合装置)
20A,20B ロータコア
21 連結コア部材
22 コア片
23 結合部
24b 側面
25 溝
26 嵌合凹部(第1の嵌合凹部、嵌合装置)
27,42 内周面
28 開口端
30 変形吸収用凹部
40,40a 分割コア部材
43,43a 一方の分割面
44,44a 係合突部
45,45a 他方の分割面
46,46a 係合凹部
47,47a 嵌合凹部(第1の嵌合凹部、嵌合装置)
48 開口端
80A,80B 締結キー

Claims (10)

  1. ロータシャフトの外周にロータコアが固定されてなる回転電機用ロータにおいて、
    前記ロータコアは、複数に分割されたコア片を結合部を介して連続的に繋いでなる連結コア部材を前記結合部で屈曲することにより前記コア片を円環状に配列して構成されており、
    前記ロータシャフトの外周部と前記ロータコアの内周部は、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置によって嵌合固定されていることを特徴とする回転電機用ロータ。
  2. 前記嵌合装置は、前記ロータコアの内周部に設けられ該ロータコアの内周面に開口する第1の嵌合凹部と、前記ロータシャフトの外周部に前記第1の嵌合凹部に対向して設けられ該ロータシャフトの外周面に開口する第2の嵌合凹部と、これら第1および第2の嵌合凹部に嵌合する締結キーとからなり、前記第1および第2の嵌合凹部の開口端の幅がそれぞれの嵌合凹部内部の周方向最大幅よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の回転電機用ロータ。
  3. 前記ロータコアは、前記結合部よりも径方向外側に該結合部を底部とする溝を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用ロータ。
  4. 前記コア片の側面には、前記結合部の径方向内側に変形吸収用凹部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機用ロータ。
  5. ロータシャフトの外周にロータコアが固定されてなる回転電機用ロータにおいて、
    前記ロータコアは、複数に分割された分割コア部材を円環状に配列して構成されており、
    前記分割コア部材は、周方向一方の分割面に周方向に突出する係合突部を備え、周方向他方の分割面に係合凹部を備えていて、分割コア部材は前記係合突部を隣接する分割コア部材の前記係合凹部に係合することにより連結され、
    前記ロータシャフトの外周部と前記ロータコアの内周部は、ロータシャフトとロータコアを径方向および周方向に移動不能に連結する嵌合装置によって嵌合固定されていることを特徴とする回転電機用ロータ。
  6. 前記嵌合装置は、前記ロータコアの内周部に設けられ該ロータコアの内周面に開口する第1の嵌合凹部と、前記ロータシャフトの外周部に前記第1の嵌合凹部に対向して設けられ該ロータシャフトの外周面に開口する第2の嵌合凹部と、これら第1および第2の嵌合凹部に嵌合する締結キーとからなり、前記第1および第2の嵌合凹部の開口端の幅がそれぞれの嵌合凹部内部の周方向最大幅よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の回転電機用ロータ。
  7. 前記分割コア部材は複数の磁極を有することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の回転電機用ロータ。
  8. 前記嵌合装置は、磁極の中心線上であって前記ロータシャフトの直径方向上に位置することを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機用ロータ。
  9. 前記ロータシャフトが停止している状態において前記締結キーに引っ張り応力が加わるように該締結キーが取り付けられていることを特徴とする請求項2または請求項6に記載の回転電機用ロータ。
  10. 駆動源として内燃機関と電動機を備えこれら内燃機関と電動機の少なくとも一方の動力を駆動力として車輪に伝達し走行可能なハイブリッド車両の前記電動機に用いられることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転電機用ロータ。
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