JP4470072B2 - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば、回転軸方向の両側からロータを挟み込むようにして対向配置された一対のステータを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、一対のステータを介した磁束ループを形成する軸ギャップ型の永久磁石同期機が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
上記特許文献1に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータは、電磁鋼板を積層してなるロータコア上に、複数の永久磁石を円周方向に等間隔に配置して構成されている。また、特許文献2に記載の回転電機のロータは、テープ状の電磁鋼板を巻回して重畳し、外周面に開口する穴に永久磁石を埋設した後、更にテープ状の電磁鋼板を巻回し、その端部を溶接や接着などによって外周面に接合している。また、主磁石や副磁石等の複数の磁石、及び磁性部材等の磁気回路要素を、非磁性部材からなるロータフレーム内に収容して構成するようにしたロータも知られている。
特開2005−341696号公報 特開2006−166635号公報
ロータフレームに磁石や磁性部材等の磁気回路要素が収容された構成のロータが回転すると、遠心力によってロータフレームが変形し、あるいは磁石や磁性部材に作用する遠心力によって、磁石や磁性部材が半径方向外方に僅かに変位して、磁石や磁性部材とロータフレームとの間に半径方向の隙間が発生したり、隣接配置された磁石や磁性部材間に周方向の隙間が発生する虞がある。
また、アキシャルギャップ型モータの作動によって各部の温度が上昇すると、アキシャルギャップ型モータの構成部材同士の熱膨張率が異なることにより、各部材間に隙間が生じる場合がある。このため、構成部材が接着固定されている場合、遠心力や熱膨張が繰り返し作用すると、接着剤の接着力が低下し、固定子の吸引力に対抗できなくなって磁石や磁性部材の位置ずれが生じる可能性があり、アキシャルギャップ型モータのモータ特性が劣化する虞があった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ロータの回転による遠心力や熱膨張によって、磁石や磁性部材がロータフレームに対して変位しても、この変位に追従して略一定の保持力で磁石や磁性部材を保持し、安定したモータ特性が得られるアキシャルギャップ型モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述する実施形態におけるロータ11)と、
回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述する実施形態におけるステータ12)と、
を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
前記ロータは、
周方向に所定の間隔で配置されて径方向に延びる複数のリブ(例えば、後述する実施形態における径方向リブ34)と、前記複数のリブの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部(例えば、後述する実施形態における内周側筒状部35)及びリム部(例えば、後述する実施形態における外周側筒状部36)と、を備えるロータフレーム(例えば、後述する実施形態におけるロータフレーム33)と、
前記回転軸方向に磁化され、前記周方向に隣接するリブ間にそれぞれ配置される複数の主磁石部(例えば、後述する実施形態における主磁石部41)と、
前記主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方の側面に配置される磁性部材(例えば、後述する実施形態における磁性部材42)と、
前記回転軸方向及び前記径方向に直交する方向に磁化され、前記リブの前記回転軸方向両側で、前記周方向で隣り合う前記磁性部材間にそれぞれ配置される複数の副磁石部(例えば、後述する実施形態における副磁石部43)と、
前記磁性部材と、前記ロータフレームのシャフト部またはリム部との間に配設されて、前記磁性部材を径方向に付勢する付勢部材(例えば、後述する実施形態における付勢リング50)と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、
前記付勢部材は、側面視において、径方向外方または内方に突出形成された複数の突部を有する付勢リングであることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記付勢部材は、前記副磁石部と、前記ロータフレームのシャフト部またはリム部との間に更に配設されており、前記磁性部材及び前記副磁石部が、個別に前記付勢部材によって径方向に付勢されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記ロータは、
前記主磁石部、前記磁性部材、及び前記副磁石部の径方向側方に配置されて、前記主磁石部、前記磁性部材、及び前記副磁石部と共に磁極ユニットを構成する支持プレート(例えば、後述する実施形態における外側支持プレート44、内側支持プレート45)を更に備え、
前記付勢部材が前記支持プレートによって構成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ロータの回転時に、遠心力によってロータフレームが変形して磁性部材が半径方向外方に変位し、あるいは、構成部材同士の熱膨張率の差によって、磁性部材とロータフレームとの間に半径方向隙間が発生しても、付勢部材が磁性部材の変位に追従してロータフレームの半径方向に磁性部材を押圧し、常に略一定の保持力でロータフレームに固定することができる。
また、この押圧力によって発生する磁性部材とロータフレームとの摩擦力により、磁性部材の周方向移動や、ステータからの磁気吸引力による軸方向移動が防止されて、磁性部材を所定の位置に固定することができる。これによって、安定したモータ特性を有するアキシャルギャップ型モータが得られる。
請求項2の発明によれば、複数の磁性部材を個別に押圧することができ、これによって各磁性部材の変位量がそれぞれ異なっていても、それぞれの変位量に対応して安定して固定することができる。
請求項3の発明によれば、磁性部材及び副磁石部を、付勢部材によって個別に押圧することができ、また、隣接する磁性部材及び副磁石部間に周方向隙間が発生しても、副磁石部は傾くことなく固定され、安定したモータ特性が維持される。
請求項4の発明によれば、安定したモータ特性とともに、ロータフレームへの組み付け、固定作業が容易となる。
以下、本発明の各実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
(第1実施形態)
まず、図1〜図6を参照して、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて説明する。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10は、図1及び図2に示すように、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられる略円環状のロータ11と、回転軸Oの軸方向(以後、単に軸方向と言う)の両側からロータ11を挟み込むようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する一対のステータ12,12と、を備える。
アキシャルギャップ型モータ10は、例えば、ハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えば、ハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10のロータ11が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達されて、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から軸方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)と、を備える。
各ステータ12は、例えば、主極が6個(例えば、U,V,W,U,V,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U,V,W極に対して、他方のステータ12の各U,V,W極が軸方向で対向するように設定されている。例えば、軸方向で対向する一対のステータ12,12に対し、U,V,W極及びU,V,W極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U,V,W極及びU,V,W極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22と、が軸方向で対向するように設定され、軸方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、図3及び図4に示すように、非磁性材からなるロータフレーム33と、該ロータフレーム33にそれぞれ収容される複数の主磁石部41、複数の磁性部材42、及び複数の副磁石部43と、付勢部材である付勢リング50と、圧入リング51と、を備える。
ロータフレーム33は、非磁性材である例えば、ステンレス鋼やアルミニウムなどによって形成されており、周方向に所定間隔をおいて配置されて径方向に延びる複数の径方向リブ34,…,34と、径方向リブ34,…,34によって接続される内周側筒状部35及び外周側筒状部36と、内周側筒状部35の内周面上から内方に向かい突出する円環板状に形成され、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される接続部37と、を備える。そして、本実施形態では、ロータフレーム33の内周側筒状部35が外部の駆動軸に接続されることから、内周側筒状部35がシャフト部となり、外周側筒状部36がリム部となる。
外周側筒状部36の内周面には、径方向リブ34に対して軸方向両側にそれぞれ円環状溝38が形成されている。また、内周側筒状部35の外周面には、隣接する径方向リブ34,34間に円弧状凸部39が形成されている。
主磁石部41は、厚さ方向(つまり、軸方向)に磁化されて略扇形板状に形成されており、ロータフレーム33の周方向に隣接するリブ34,34間にそれぞれ配置されている。これにより、主磁石部41は、外周側筒状部36、内周側筒状部35、及び径方向リブ34,34によって画成される略扇形の空間に収容される。このとき、周方向で隣り合う主磁石部41,41は、磁化方向が互いに異方向となるように設定される。
1対の磁性部材42は、この主磁石部41を厚さ方向(つまり、軸方向)の両側から挟み込んで、ロータフレーム33の外周側筒状部36と内周側筒状部35との間に収容されている。
磁性部材42は、複数の電磁鋼板42aが径方向に積層された構成を有し、それぞれの電磁鋼板42aの略中央部には、各電磁鋼板42aの内周面に略円弧状の凹部(図示せず)が、また外周面に略円弧状の凸部42bが形成される。これら凹部及び凸部42bは、各電磁鋼板42aを一枚ずつプレスで加締める際に形成され、複数の電磁鋼板42aを積層したとき、外周面の凸部42bが隣接する電磁鋼板42aの内周面の凹部に嵌合して互いに位置決めされる。
このように複数の電磁鋼板42aが積層されてなる磁性部材42は、最外周部の電磁鋼板42aの凸部42bが、ロータフレーム33の外周側筒状部(リム部)36に設けられた円環状溝38に嵌合してロータフレーム33に収容される。
なお、磁性部材42は、積層された電磁鋼板42aによって構成される以外にも、例えば鉄分などの粉体を成形・焼成した焼結部材とすることもできる。この場合も、外周面に凸部42bが形成され、内周面に凹部が形成される。そして、この凸部42bが、ロータフレーム33の円環状溝38に嵌合して、磁性部材42がロータフレーム33に収容される。
副磁石部43は、軸方向及び径方向に直交する方向(即ち、略周方向)に磁化され、リブ34の回転軸方向両側で、周方向で隣り合う磁性部材42、42間にそれぞれ配置されて、ロータフレーム33の外周側筒状部36と内周側筒状部35との間に収容されている。
例えば、ロータ11の実施形態における各材料としては、ロータフレーム33をステンレス鋼(SUS304)、磁性部材42を珪素鋼板、主磁石部41及び副磁石部43をネオジ鉄ボロン磁石が使用され、磁性部材42、主磁石部41、及び副磁石部43をロータフレーム33に固定するための接着剤としてはエポキシ接着剤が使用される。なお、各材料の熱膨張係数αは、ステンレス鋼(SUS304)では、α=17.3×10−6、珪素鋼板では、α=12.0×10−6、ネオジ鉄ボロン磁石では、磁化方向においてα=5.5〜5.7×10−6、磁化直交方向においてα=−3〜0.5×10−6、エポキシ接着剤では、α=55〜65×10−6である。
図5及び図6に示すように、付勢リング50は、側面視において、径方向外方に突出形成された多数の突部50aを有し、その軸方向一端は、径方向内方に折り曲げ形成されて鍔状の小環部50bが形成されている。付勢リング50は、例えば、非磁性材料のばね部材で形成されている。これによって、磁石磁束の短絡を最小限に抑えることができ、発生トルクの損失を抑制することができる。なお、付勢リング50は、径方向外方及び内方に交互に屈曲させることで多数の突部50aを有する波状のリングであってもよい。
ロータ11の組付けは、図4及び図5に示すように、周方向で隣り合う主磁石部41,41の磁化方向が互いに異方向となるようにしながら、外周側筒状部36、内周側筒状部35、及び径方向リブ34,34によって画成される略扇形の空間に主磁石部41を収容した後、複数の電磁鋼板42aが積層された磁性部材42を、その凸部42bとロータフレーム33の円環状溝38とを嵌合させて主磁石部41の軸方向両側方に配置する。次いで、副磁石部43を周方向で隣り合う磁性部材42、42間にそれぞれ配置する。そして、小環部50bを軸方向内側に向けて付勢リング50をロータフレーム33の両側方から内周側筒状部35に遊嵌させ、更に付勢リング50と内周側筒状部35との間に圧入リング51を圧入する。
これによって、付勢リング50が径方向外方に押し広げられ、付勢リング50の突部50aが磁性部材42及び副磁石部43の内周面にそれぞれ当接する。磁性部材42及び副磁石部43は、付勢リング50のばね力によって径方向外方に押圧され、ロータフレーム33の外周側筒状部36に押し付けられて固定される。同時に付勢リング50の小環部50bは、ロータフレーム33の円弧状凸部39と圧入リング51の側面51aによって狭持され、軸方向への抜け出しが防止される。
上記したように、本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10によれば、ロータ11の回転時に、遠心力によってロータフレーム33が変形して磁性部材42や副磁石部43が半径方向外方に変位しても、あるいは、構成部材同士の熱膨張率の差によって、構成部材の長さが変化して部材間に差異が生じても、付勢リング50がこの変位、及び変化に追従して磁性部材42及び副磁石部43を独立してロータフレーム33の外周側筒状部36に押圧し、常に略一定の保持力でロータフレーム33に固定する。
また、付勢リング50が、磁性部材42及び副磁石部43と、ロータフレーム33の内周側筒状部35との間に配設されているので、磁性部材42及び副磁石部43は、付勢リング50によって個別に押圧される。図5に示す実施形態においては、磁性部材42は付勢リング50の4個の突部50aによって、また副磁石部43は1個の突部50aによって、それぞれ独立して押圧される。これによって、熱膨張係数の違いにより磁性部材42及び副磁石部43の変形量、及び変位量がそれぞれ異なっていても、各磁性部材42及び副磁石部43を確実に押圧してロータフレーム33に固定することができる。
また、この押圧力によって発生する磁性部材42及び副磁石部43とロータフレーム33(外周側筒状部36)との摩擦力により、磁性部材42及び副磁石部43の周方向移動や、ステータ12からの磁気吸引力による軸方向移動が阻止される。これによって、アキシャルギャップ型モータ10のモータ特性が安定したものとなる。
なお、第1実施形態の変形例として、図7に示すように、ロータ11は、ロータフレーム33の内周側筒状部(シャフト部)を別部材とし、この別部材をボルト締結するようにしてもよい。即ち、ロータ11は、接続部37と別体に設けられた、断面略L字型の一対のリング部材55を備える。このリング部材55の外周側角部には、付勢リング50の小環部50bを収容するための押え凹部56がリング状に形成されている。
したがって、このロータ11では、第1実施形態と同様に、主磁石部41、磁性部材42、及び副磁石部43、及び付勢リング50をロータフレーム33に組み付ける。そして、付勢リング50の内周面にリング部材55を当接して、ボルト57によって接続部37に固定する。これにより、付勢リング50の小環部50bが、接続部37とリング部材55によって狭持されて、付勢リング50の抜けが防止される。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて、図8〜図11を参照して説明する。なお、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータは、ロータの主磁石部、磁性部材、及び副磁石部が、径方向側方に配置された付勢部材を構成する支持プレートによって磁極ユニットとされている。その他の部分については、第1実施形態のロータと同様であるので、同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
第2実施形態のロータ11は、図8に示すように、複数(図に示す実施形態では12個)の磁極ユニット30と、非磁性材からなるロータフレーム33と、を備え、磁極ユニット30がロータフレーム33内に収容されている。
ロータフレーム33は、第1実施形態と同様、複数の径方向リブ34,…,34と、内周側筒状部35及び外周側筒状部36と、接続部37と、を備えているが、第1実施形態と異なり、内周側筒状部35は、外周面に円弧状凸部のない、軸方向に亘って一様な外径を有している。
磁極ユニット30は、第1実施形態と同様、主磁石部41と、1対の磁性部材42と、2つの副磁石部43と、を備え、また、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43は、外側支持プレート44及び内側支持プレート45によって径方向側方(外周側及び内周側)から保持されて一体に組み付けられている。
磁性部材42の軸方向外側となる径方向角部は、面取り加工されて面取り部42cが形成されている。この面取り部42cは、磁性部材42と副磁石部43の軸方向側面が段差なく連続するように構成されるもので、これにより、コギングトルク及びトルクリップルを低減する効果を有する。
また、外側支持プレート44は、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、主磁石部41と1対の磁性部材42の外周面に当接する略矩形形状の外周押え部44aと、外周押え部44aの軸方向一端に設けられて周方向両側に延設された端面支持面44bと、この端面支持面44bから径方向内側に屈曲形成された側面支持面44cと、を備える。端面支持面44bは副磁石部43の外周面を支持し、側面支持面44cは副磁石部43の軸方向側面を支持する。
外側支持プレート44の外周押え部44aには、磁性部材42の凸部42bに対応する位置に、凸部42bと嵌合する一対の嵌合穴46が形成されている。また、軸方向両端部には、半径方向外方に切りおこされた4個の突起部44dが形成されており、磁極ユニット30をロータフレーム33に組み付けるとき、突起部44dが外周側筒状部36の円環状溝38に嵌合して位置決めされる。
内側支持プレート45は、外側支持プレート44と同様に、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、主磁石部41と1対の磁性部材42の内周面に当接する略T字型の内周押え部45aと、内周押え部45aの軸方向一端に設けられて周方向両側に延設された端面支持面45bと、この端面支持面45bから径方向外側に屈曲形成された側面支持面45cと、を備える。内周押え部45aには、磁性部材42の内周面に形成された凹部に対応する位置に、この凹部に嵌合する一対の嵌合凸部45dが形成されている。
また、それぞれの嵌合凸部45dと軸方向において略同一の円周上、換言すれば、磁性部材42の内周面に対応する位置に、半径方向内方に突出形成された複数(図に示す実施形態では合計6個)の突部45eが形成されている。具体的には、軸方向において対向する一対の磁性部材42の一方の内周面に対応する位置に、2つの突部45eが形成され、他方の磁性部材42の内周面に対応する位置に、4つの突部45eが形成される。これら突部45eは弾性を有しており、内側支持プレート45は、付勢部材として機能する。
主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43は、外側支持プレート44と内側支持プレート45とによって、径方向両側から保持されてユニット化され、磁極ユニット30となる。即ち、外側支持プレート44は、両側から主磁石部41を狭持する一対の磁性部材42の凸部42bを嵌合穴46に嵌合させると共に、2つの副磁石部43の端面及び側面を端面支持面44b及び側面支持面44cに当接させ、更に、内側支持プレート45が、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43の内周面側に当接して狭持する。このとき、内側支持プレート45の一対の嵌合凸部45dは、一対の磁性部材42の凹部にそれぞれ嵌合して位置決めする。
なお、本実施形態では、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43は、外側支持プレート44と内側支持プレート45と接着によって固定されているが、例えば、一対の磁性部材42を加締める際に同時に外側支持プレート44を固定してもよい。
このように組み付けられた複数の磁極ユニット30は、図8及び図11に示すように、周方向で隣り合う磁極ユニット30が、軸方向において互いに異なる方向からロータフレーム33に挿入されて組み付けられる。このとき、周方向で隣り合う主磁石部41,41は、磁化方向が互いに異方向となるように設定される。
具体的には、磁極ユニット30は、外周側筒状部36、内周側筒状部35、及び径方向リブ34,34によって画成される空間に側方から挿入され、外側支持プレート44の突起部44d及び磁性部材42の凸部42bを外周側筒状部36の円環状溝38に係合させて外周側筒状部36の内周面に当接させる。
これにより、主磁石部41は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、2つの径方向リブ34によって周方向の両側から挟み込まれる。また、2つの副磁石部43は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれて、径方向リブ34の一方の軸方向側方に位置する。
次いで、内側支持プレート45と内周側筒状部35との間に、軸方向から圧入リング60を挿入し、内側支持プレート45の突部45eを弾性変形させながら圧入する。圧入リング60の軸方向一端には、大径の係合部60aが形成されており、この係合部60aが突部45eに軸方向外方から当接して磁極ユニット30の軸方向位置が位置決めされる。
これによって、磁極ユニット30は、内側支持プレート45の突部45eの弾性力によってロータフレーム33の外周側筒状部36に押し付けられて固定され、各磁性部材42及び副磁石部43を確実に押圧してロータフレーム33に固定することができる。
また、主磁石部41、一対の磁性部材42、及び2つの副磁石部43が、支持プレート44,45によってユニット化されて磁極ユニット30となっているので、ロータフレーム33への組み付けを容易に行うことができる。
その他の構成及び効果は、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータ10と同様である。
尚、本発明は、前述した各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、本発明では、付勢部材として1つの付勢リングを説明したが、複数の円弧状部材に分割された板ばね等で構成されてもよい。
また、本発明の付勢部材は、磁性部材と、ロータフレームのシャフト部またはリム部との間に配設されればよいが、磁性部材に作用する遠心力は、径方向外方に作用するので、付勢部材は、磁性部材とロータフレームのシャフト部との間に配設して、磁性部材をロータフレームのリム部に向けて押圧することが好ましい。
さらに、本実施形態では、付勢リング50は、複数の突部50aを筒状部分から径方向外方に突出形成するように構成しているが、筒状部分から径方向内方に突出形成するように構成してもよい。
本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための全体斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図2に示すロータの分解斜視図であり左半分のみを示す。 図2に示すロータの縦断面図である。 図2に示すロータの要部拡大側面図である。 付勢リングを一部破断して示す部分拡大斜視図である。 第1実施形態の変形例のロータの縦断面図である。 第2実施形態のロータの分解斜視図である。 図8に示す磁極ユニットの拡大斜視図である。 図9に示す磁極ユニットの分解斜視図である。 (a)は、図8に示すロータを、図9のXI−XI線に沿った磁極ユニットの位置で示す縦断面図であり、(b)は、図8に示すロータを、図9のXI´−XI´線に沿った磁極ユニットの位置で示す縦断面図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
30 磁極ユニット
33 ロータフレーム
34 径方向リブ
35 内周側筒状部(シャフト部)
36 外周側筒状部(リム部)
41 主磁石部
42 磁性部材
43 副磁石部
44 外側支持プレート(支持プレート)
45 内側支持プレート(支持プレート)
45e 突部(付勢部材)
50 付勢部材(付勢リング)

Claims (4)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方から前記ロータに対向配置されるステータと、
    を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、
    周方向に所定の間隔で配置されて径方向に延びる複数のリブと、前記複数のリブの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部及びリム部と、を備えるロータフレームと、
    前記回転軸方向に磁化され、前記周方向に隣接するリブ間にそれぞれ配置される複数の主磁石部と、
    前記主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも一方の側面に配置される磁性部材と、
    前記回転軸方向及び前記径方向に直交する方向に磁化され、前記リブの前記回転軸方向両側で、前記周方向で隣り合う前記磁性部材間にそれぞれ配置される複数の副磁石部と、
    前記磁性部材と、前記ロータフレームのシャフト部またはリム部との間に配設されて、前記磁性部材を径方向に付勢する付勢部材と、
    を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記付勢部材は、側面視において、径方向外方または内方に突出形成された複数の突部を有する付勢リングであることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記付勢部材は、前記副磁石部と、前記ロータフレームのシャフト部またはリム部との間に更に配設されており、前記磁性部材及び前記副磁石部が、個別に前記付勢部材によって径方向に付勢されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記ロータは、
    前記主磁石部、前記磁性部材、及び前記副磁石部の径方向側方に配置されて、前記主磁石部、前記磁性部材、及び前記副磁石部と共に磁極ユニットを構成する支持プレートを更に備え、
    前記付勢部材が前記支持プレートによって構成されることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
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