JP4573251B2 - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば、回転軸方向の少なくとも一方側においてロータに対向配置されたステータを備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、ステータを介した磁束ループを形成するアキシャルギャップ型回転電機が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
上記特許文献1に係るアキシャルギャップ型回転電機のロータは、電磁鋼板を積層してなるロータコア(磁性部材)上に、複数の永久磁石を円周方向に等間隔に配置して構成されている。また、特許文献2に記載の回転電機のロータは、テープ状の電磁鋼板を巻回して重畳し、外周面に開口する穴に永久磁石を埋設した後、更にテープ状の電磁鋼板を巻回し、その端部を溶接や接着などによって外周面に接合している。
特開2005−341696号公報 特開2006−166635号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の回転電機において、磁性部材をロータフレーム内に装着した場合、磁性部材とロータフレームの接着力が温度上昇や経年劣化で低下すると、ステータによる磁気吸引力により磁性部材自体がロータフレームから脱落するおそれがあった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステータによる磁気吸引力に対抗して磁性部材を確実に保持することが可能なアキシャルギャップ型モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、回転軸方向の少なくとも一方側において前記ロータに対向配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、前記ロータは、ロータフレーム(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム33)内に磁化方向が前記回転軸方向であって周方向に配置された複数の主永久磁石(例えば、後述の実施形態における主永久磁石片41)と、前記各主永久磁石の前記回転軸方向の前記少なくとも一方側の表面上にそれぞれ配置された磁性部材(例えば、後述の実施形態における磁性部材42)と、磁化方向が周方向であって前記磁性部材を周方向両側から挟みこむように配置された複数の副永久磁石(例えば、後述の実施形態における副永久磁石片43)と、を備え、前記磁性部材は、前記ロータの径方向における一方側の端面において前記ロータフレームと嵌合する嵌合部(例えば、後述の実施形態におけるかしめ部42b又は貫通ピン65)を有し、前記副永久磁石は、前記ロータの径方向における一方側の端面において前記ロータフレームと嵌合する嵌合部(例えば、後述の実施形態における突起部43a、43b)を有し、前記磁性部材と前記副永久磁石は、前記ロータフレームの外周側筒状部(例えば、後述の実施形態における外周側筒状部36)の内周面に形成された円環状溝(例えば、後述の実施形態における円環状溝38)に前記磁性部材の嵌合部と前記副永久磁石の嵌合部を嵌合させて、周方向に並んで配置される前記磁性部材と前記副永久磁石とを軸方向に固定することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記磁性部材は、それぞれかしめ部が設けられた磁性板(例えば、後述の実施形態における電磁鋼板42a)を前記径方向に積層してなり、前記ロータの径方向における一方側の端面を構成する前記磁性板の前記かしめ部が前記磁性部材の前記嵌合部を構成することを特徴とする
請求項に係る発明は、請求項に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記磁性部材の前記ロータの径方向における他方側の端面と前記ロータフレームとの間に、前記他方側の端面の前記かしめ部と係合する引掛け板(例えば、後述の実施形態における引掛け板44)を備えることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記磁性部材は、その内部を前記径方向に貫通するピン(例えば、後述の実施形態における貫通ピン65)が挿通され、前記磁性部材から突出したピンが前記磁性部材の前記嵌合部を構成することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記磁性部材の前記ロータの径方向における他方側の端面と前記ロータフレームとの間に介在され、前記ピンと係合して固定する係合リング(例えば、後述の実施形態における圧入リング50)をさらに有することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1からのいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記磁性部材の一方側の端面に前記嵌合部が複数設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、磁性部材のロータの径方向における一方側の端面に設けられた嵌合部がロータフレームと嵌合することにより、ステータによる磁気吸引力が作用した場合でも磁性部材の嵌合部がロータフレームと嵌合し、磁性部材がロータフレームから脱落することがない。また、ハルバッハタイプのモータの副永久磁石も確実にロータフレームで保持することができる。
請求項の発明によれば、積層された磁性板からなる磁性部材が、温度上昇や経年劣化などによって磁性板同士の接着力が低下した場合であっても、それぞれの磁性板のかしめ部が上下の磁性板とかみあうことにより、磁性部材がずれたり、折れたり、ばらけたりといった不具合を防止することができる。
請求項の発明によれば、磁性部材のロータの径方向における他方側の端面とロータフレームとの間に、他方側の端面のかしめ部と係合する引掛け板を装着することで、嵌合部と反対側においても磁性部材を位置決めすることができる。なお、引掛け板は圧入リングによりロータフレームに固定してもよく、環状板とねじによりロータフレームに固定してもよい。
請求項の発明によれば、磁性部材の内部を挿通するピンにより嵌合部が構成されることで、ステータによる磁気吸引力が作用した場合でも磁性部材を挿通するピンによりロータフレームと嵌合し、磁性部材がロータフレームから脱落することがない。また、磁性部材が積層された磁性板からなる場合、温度上昇や経年劣化などによって磁性板同士の接着力が低下しても、内部を挿通するピンが上下の磁性板との相対移動を規制することにより、磁性部材がずれたり、折れたり、ばらけたりといった不具合を防止することができる。
請求項の発明によれば、磁性部材のロータの径方向における他方側の端面とロータフレームとの間に前記ピンと係合して固定する係合リングが介在するので、嵌合部と反対側においても磁性部材を位置決めすることができる。
請求項の発明によれば、複数の嵌合部により、より確実に磁性部材がロータフレームに保持される。
以下、本発明の各実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
(第1実施形態)
まず、図1〜図10を参照して、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第1実施形態について説明する。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10は、図1及び図2に示すように、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられる略円環状のロータ11と、回転軸Oの軸方向(以後、単に軸方向と言う)の両側からロータ11を挟み込むようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する一対のステータ12,12と、を備える。
アキシャルギャップ型モータ10は、例えば、ハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えば、ハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10のロータ11が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達されて、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から軸方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)と、を備える。
各ステータ12は、例えば、主極が6個(例えば、U,V,W,U,V,W)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U,V,W極に対して、他方のステータ12の各U,V,W極が軸方向で対向するように設定されている。例えば、軸方向で対向する一対のステータ12,12に対し、U,V,W極及びU,V,W極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U,V,W極及びU,V,W極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22と、が軸方向で対向するように設定され、軸方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
ロータ11は、図3及び図4に示すように、ロータフレーム33内に、主永久磁石片41,…,41を中心として軸方向両側に、磁性部材42,…,42と、副永久磁石片43,…,43と、引掛け板44,…,44と、圧入リング50とを収容して構成されている。なお、図3において、ロータフレーム33の図中右側には主永久磁石片41,…,41と、磁性部材42,…,42、副永久磁石片43,…,43と、引掛け板44,…,44と、圧入リング50とを組み合わせた組立体が描かれており、ロータフレーム33の図中左側には磁性部材42,…,42、副永久磁石片43,…,43と、引掛け板44,…,44と、圧入リング50とがそれぞれ分解して描かれている。
ロータフレーム33は、非磁性材からなり、周方向に所定間隔をおいて配置された複数の径方向リブ34,…,34によって接続された内周側筒状部35と外周側筒状部36と、内周側筒状部35の内周面上から内方に向かい突出する円環板状に形成され、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される接続部37とを備えて構成されている。この実施の形態では、ロータフレーム33の内周側筒状部35が外部の駆動軸に接続されることから、径方向リブ34の径方向の内方側がシャフト部側となり、径方向リブ34の径方向の外方側がリム部側となる。
また、ロータフレーム33の外周側筒状部36の内周面には、円環状溝38が形成され、後述する磁性部材42のかしめ部42b(嵌合部)及び副永久磁石片43の突起部43a(嵌合部)が嵌合するように構成されている。
主永久磁石片41,…,41は、略扇形板状を有し、厚さ方向(つまり、回転軸O方向)に磁化され、、周方向で隣り合う各主永久磁石片41,41は、例えば図5に示すように、磁化方向が互いに異方向となるように設定されている。
そして、ロータフレーム33内に収容された複数の主永久磁石片41,…,41は、径方向の両側から内周側筒状部35と外周側筒状部36とにより挟み込まれると共に、径方向リブ34を介して周方向で隣り合うように配置されている。つまり、ロータフレーム33内において、主永久磁石片41は2つの径方向リブ34によって周方向の両側から挟み込まれている。
副永久磁石片43,…,43は、略直方体形状を有し、外周面と内周面にはそれぞれ径方向に突出する突起部43a、43bが形成されている。また、回転軸O方向で対向する1対の副永久磁石片43,43がロータフレーム33内において回転軸O方向の両側から径方向リブ34を挟み込むように構成され、その1対の副永久磁石片43,43は、例えば図5に示すように、それぞれ回転軸O方向および径方向に直行する方向(略周方向)に磁化され、互いに磁化方向が異方向とされている。
そして、ロータフレーム33内において、周方向で隣り合う副永久磁石片43,43同士は、磁性部材42を周方向の両側から挟み込んでいる。
磁性部材42を介して周方向で対向する1対の副永久磁石片43,43同士は、例えば図5に示すように、互いに磁化方向が異方向とされている。そして、回転軸O方向の一方側に配置された1対の副永久磁石片43,43同士は、回転軸O方向に磁化された主永久磁石片41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させ、回転軸O方向の他方側に配置された1対の副永久磁石片43,43同士は、回転軸O方向に磁化された主永久磁石片41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置されている。
つまり、例えば回転軸O方向の一方側がN極かつ他方側がS極とされた主永久磁石片41に対して、回転軸O方向の一方側において磁性部材42を周方向の両側から挟み込む1対の副永久磁石片43,43は、互いのN極が周方向で対向するように配置され、回転軸O方向の他方側において磁性部材42を周方向の両側から挟み込む1対の副永久磁石片43,43は、互いのS極が周方向で対向するように配置されている。これにより、所謂永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果により主永久磁石片41および各副永久磁石片43,43の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
磁性部材42は、略扇形板状を有し、図4、図6に示すように、複数の電磁鋼板42aが径方向に積層された構成を有し、それぞれの電磁鋼板42aの略中央部には、内周面側から外周面側に向かって湾曲するかしめ部42bが形成されている。このかしめ部42bによって、各電磁鋼板42aの内周面には凹部が、また外周面には凸部形成され、複数の電磁鋼板42aを積層したとき、外周面の凸部が隣接する電磁鋼板42aの内周面の凹部に嵌合して互いに軸方向の位置決めがなされる。
かしめ部42bの形状は、例えば、図7(a)に示す径方向断面視で略円弧形状でもよく、図7(b)に示す径方向断面視で略台形形状でもよく、図7(c)に示す径方向断面視で略三角形形状でもよく、任意の形状を採用することができる。
また、それぞれの電磁鋼板42aに形成されるかしめ部の数は1個に限定されず、それぞれの電磁鋼板42aに2つ以上のかしめ部42b(図8においては電磁鋼板42aの両端側に2つ)を形成してもよい。
引掛け板44は、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成されており、図9に示すように磁性部材42の内周面に当接する内周押え部44aと、内周押え部44aの軸方向一端に設けられて周方向両側に延設され副永久磁石片43の内周面の一部に当接する副磁石支持面44bと、内周押え部44aの軸方向他端に設けられて内径側に屈曲する屈曲部44cと、を備える。内周押え部44aには、磁性部材42の内周面に形成されたかしめ部42bの凹部に対応する位置に、この凹部に嵌合する一対の嵌合凸部44dが形成されている。
圧入リング50は、例えば、ステンレス鋼板などの非磁性材から形成され、引掛け板44と内周側筒状部35との隙間を埋めて磁性部材42を外周側筒状部36に向けて付勢するとともに、引掛け板44の屈曲部44cと係合し引掛け板44の軸方向の位置決めをするように構成されている。
続いて、図9を参照してロータ11の組み立て方法について説明する。なお、図9は、ロータ11が軸方向に左右対称であるため軸方向一方(図中左側)のみを図示し、他方(図中右側)を省略している。
径方向の両側から内周側筒状部35の円弧状凸部39と外周側筒状部36とにより囲まれ、かつ、隣接する径方向リブ34に周方向を囲まれる空間に主永久磁石片41を装着したロータフレーム33に、図9(a)に示すように、各主永久磁石片41に軸方向に対向するように各磁性部材42を装着する。このとき、最外径側に位置する電磁鋼板42aのかしめ部42bを、外周側筒状部36の内周面に形成された円環状溝38に嵌合させ、軸方向の位置決めをする。
次に、図9(b)に示すように、周方向に隣接する磁性部材42、42によって形成された空間であって、軸方向一方を径方向リブ34に閉塞された空間に副永久磁石片43を装着する。このとき、副永久磁石片43の突起部43aを、外周側筒状部36の内周面に形成された円環状溝38に嵌合させ、軸方向の位置決めをする。
続いて、図9(c)に示すように、磁性部材42の内周面と内周側筒状部35によって形成された空間に引掛け板44を挿入し、引掛け板44の嵌合凸部44dが磁性部材42の内周面に形成されたかしめ部42bの凹部に嵌合させる。このとき隣接する引掛け板44の副磁石支持面44b、44bが副永久磁石片43の内周面を支持するとともに、隣接する引掛け板44の副磁石支持面44b、44bの軸方向他方に形成される空間44eに副永久磁石片43の突起部43bが挿入される。
最後に、図9(d)に示すように、圧入リング50を引掛け板44と内周側筒状部35との隙間に圧入し、圧入リング50の軸方向先端部を引掛け板44の屈曲部44cに係合させ固定する(図4参照)。これにより、図9(e)に示すようにロータ11が組み立てられる。
以上説明したように、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、最外径側に位置する電磁鋼板42aのかしめ部42bがロータフレーム33の外周側筒状部36の内周面に形成された円環状溝38に嵌合するので軸方向の位置決めがなされ、ステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、磁性部材42自体がロータフレーム33から脱落することがない。また、圧入リング50の弾性力により引掛け板44を介して磁性部材42が外周側筒状部36に向けて付勢することにより、より確実に磁性部材42をロータフレーム33内に保持することができる。また、引掛け板44の嵌合凸部44dが磁性部材42の内周面に形成されたかしめ部42bの凹部に嵌合し、圧入リング50の軸方向先端部が引掛け板44の屈曲部44cに係合するので、磁性部材42は内径側においても軸方向の位置決めがなされ、ステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、磁性部材42自体がロータフレーム33から脱落することがない。
また、副永久磁石片43の外周面に突起部43aを設け、突起部43aがロータフレーム33の外周側筒状部36の内周面に形成された円環状溝38に嵌合するので、磁性部材42とともに副永久磁石片43もロータフレーム33に確実に保持することができる。また、副永久磁石片43の内周面に突起部43bを設け、突起部43bが隣接する引掛け板44の副磁石支持面44b、44bの軸方向他方に形成される空間44eに係合し、圧入リング50の軸方向先端部が引掛け板44の屈曲部44cと係合するので、副永久磁石片43は内径側においても軸方向の位置決めがなされ、ステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、副永久磁石片43自体がロータフレーム33から脱落することがない。
なお、第1実施形態の変形例として、図10に示すように、ロータ11は、ロータフレーム33の内周側筒状部(シャフト部)を別部材とし、この別部材をボルト締結することで引掛け板44を固定するようにしてもよい。即ち、ロータ11は、接続部37と別体に設けられた、断面略L字型の一対のリング部材55を備える。このリング部材55の外周側角部には、屈曲部44cを収容するための押え凹部56がリング状に形成されている。
このロータ11では、押え凹部56の軸方向先端部が引掛け板44の屈曲部44cと係合するので、軸方向が位置決めされ、第1実施形態と同様にステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、磁性部材42自体がロータフレーム33から脱落することがない。
また、かしめ部42bによって、各電磁鋼板42aの内周面には凹部が、また外周面には凸部形成され、複数の電磁鋼板42aを積層したとき、外周面の凸部が隣接する電磁鋼板42aの内周面の凹部に嵌合して互いに軸方向の位置決めがなされるので、温度上昇や経年劣化などによって磁性板同士の接着力が低下した場合であっても、それぞれの磁性板のかしめ部が上下の磁性板とかみあうことにより、磁性部材がずれたり、折れたり、ばらけたりといった不具合を防止することができる。なお、かしめ部42bを形成するとともに、接着剤等により磁性部材42とロータフレーム33、電磁鋼板42a同士を接着してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて、図11〜図14を参照して説明する。なお、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータは、電磁鋼板の構造が、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータと異なる。このため、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図11〜図14に示すように、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータの磁性部材42は、略扇形板状を有し、複数の電磁鋼板42aが径方向に積層された構成を有し、それぞれの電磁鋼板42aの略中央部には、内周面側と外周面側を貫通する貫通孔42cが形成され、貫通孔42cを通る貫通ピン65により隣接する電磁鋼板62aが互いに位置決めされる。
貫通ピン65は、磁性材からなり、磁性部材42の径方向長さよりも少し長く形成され、磁性部材42に挿入された場合、磁性部材の内周側及び外周側から突出するように構成されている。
ロータフレーム33の外周側筒状部36の内周面には、ピン孔38aが形成され、磁性部材42から外周側に突出する貫通ピン65の先端がピン孔38aに嵌合するように構成されている。また、外周側筒状部36の内周面には副永久磁石片43の突起部43aが嵌合する突起用孔38bが、隣接するピン孔38aの略中間部に形成されている。なお、第1実施形態と同様に貫通ピン65及び突起部43aを収容する円環状溝38を形成してもよいが、ピン孔38a及び突起用孔38bとすることで、軸方向に加え周方向にも位置決めすることができる。
なお、それぞれの電磁鋼板42aに形成される貫通孔42cの数は1個に限定されず、それぞれの電磁鋼板42aに2つ以上の貫通孔42cを形成し、それぞれ貫通ピン65を挿入してもよい。
図14を参照してロータ11の組み立て方法について説明する。なお、図14は、ロータ11が軸方向に左右対称であるため軸方向一方(図中左側)のみを図示し、他方(図中右側)を省略している。
先ず、図14(a)に示すように磁性部材42の貫通孔42cに貫通ピン65を挿入する。続いて、貫通ピン65を挿入した磁性部材42を、径方向の両側から内周側筒状部35の円弧状凸部39と外周側筒状部36とにより囲まれ、かつ、隣接する径方向リブ34に周方向を囲まれる空間に主永久磁石片41を装着したロータフレーム33に、図14(b)に示すように、各主永久磁石片41に軸方向に対向するように各磁性部材42を装着する。このとき、磁性部材42から外径側に突出する貫通ピン65の先端部を、外周側筒状部36の内周面に形成されたピン孔38aに嵌合させ、軸方向及び周方向の位置決めをする。
次に、図14(c)に示すように、周方向に隣接する磁性部材42、42によって形成された空間であって、軸方向一方を径方向リブ34に閉塞された空間に副永久磁石片43を装着する。このとき、副永久磁石片43の突起部43aを、外周側筒状部36の内周面に形成された突起用孔38bに嵌合させ、軸方向の位置決めをする。
続いて、図14(d)に示すように、磁性部材42の内周面と内周側筒状部35によって形成された空間に、磁性部材42の内周側から突出する貫通ピン65及び副永久磁石片43の突起部43bを引掛ける引掛け部51が形成された圧入リング50を挿入し、圧入リングの引掛け部51に磁性部材42の内周側から突出する貫通ピン65及び副永久磁石片43の突起部43bを引掛け固定する。これにより、図14(e)に示すようにロータ11が組み立てられる。
以上説明したように、本実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、外径側から突出する貫通ピン65の先端部がロータフレーム33の外周側筒状部36の内周面に形成されたピン孔38aに嵌合しているので軸方向及び周方向の位置決めがなされ、ステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、磁性部材42自体がロータフレーム33から脱落することがない。また、圧入リング50の引掛け部51が磁性部材42の内周面から突出した貫通ピン65に係合するので、磁性部材42は内径側においても軸方向の位置決めがなされ、ステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、磁性部材42自体がロータフレーム33から脱落することがない。
また、副永久磁石片43の外周面に突起部43aを設け、突起部43aがロータフレーム33の外周側筒状部36の内周面に形成された突起用孔38bに嵌合するので、磁性部材42とともに副永久磁石片43もロータフレーム33に確実に保持することができる。また、副永久磁石片43の内周面に突起部43bを設け、突起部43bが圧入リング50の引掛け部51に係合するので、副永久磁石片43は内径側においても、軸方向が位置決めされ、ステータ12による磁気吸引力が作用した場合でも、副永久磁石片43自体がロータフレーム33から脱落することがない。
なお、本実施形態においても、第1実施形態の変形例と同様に、ロータフレーム33の内周側筒状部(シャフト部)を別部材とし、この別部材をボルト締結することで貫通ピン65及び副永久磁石片43の突起部43bを固定するようにしてもよい。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。なお、本発明では、ロータフレームのシャフト部又はリム部と嵌合する嵌合部を磁性部材の外径側又は内径側のいずれかに設ければよいが、ロータが回転すると、磁性部材には半径方向外方に遠心力が作用するので、磁性部材を安定して支持するには、外径側をロータフレームのリム部と嵌合させることが好ましい。また、本発明のアキシャルギャップ型モータは、ハルバッハ型に限らず、副永久磁石片の代わりに非磁性体を配設することができる。さらに、ステータはロータの両側に配置される必要はなく、ロータの少なくとも一方側に配置されていればよい。
本発明に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための全体斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図2に示すロータの分解斜視図である。 図2に示すロータの縦断面図である。 図2に示すロータの要部分解斜視図ある。 磁性部材の正面図及び斜視図である。 電磁鋼板のかしめ部を説明する部分斜視図である。 磁性部材の変形例を示す正面図及び斜視図である。 図2に示すロータの組立て方法を説明する説明図である。 図2に示すロータの変形例を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータの磁性部材を説明する説明図である。 図11の磁性部材を組み込んだロータの分解斜視図である。 図11の磁性部材を組み込んだロータの縦断面図である。 図11の磁性部材を組み込んだロータの組立て方法を説明する説明図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
33 ロータフレーム
34 径方向リブ
35 内周側筒状部
36 外周側筒状部
39 円弧状凸部
41 主永久磁石片(主永久磁石)
42 磁性部材
42a 電磁鋼板(磁性板)
42b かしめ部(嵌合部)
42c 貫通孔
43 副永久磁石片(副永久磁石)
43a、43b 突起部(嵌合部)
44 引掛け板
50 圧入リング(係合リング)
65 貫通ピン(嵌合部)
O 回転軸

Claims (6)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    回転軸方向の少なくとも一方側において前記ロータに対向配置されるステータと、
    を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、ロータフレーム内に磁化方向が前記回転軸方向であって周方向に配置された複数の主永久磁石と、前記各主永久磁石の前記回転軸方向の前記少なくとも一方側の表面上にそれぞれ配置された磁性部材と、磁化方向が周方向であって前記磁性部材を周方向両側から挟みこむように配置された複数の副永久磁石と、を備え、
    前記磁性部材は、前記ロータの径方向における一方側の端面において前記ロータフレームと嵌合する嵌合部を有し、
    前記副永久磁石は、前記ロータの径方向における一方側の端面において前記ロータフレームと嵌合する嵌合部を有し、
    前記ロータフレームの外周側筒状部の内周面に形成された円環状溝に前記磁性部材の嵌合部と前記副永久磁石の嵌合部を嵌合させて、周方向に並んで配置される前記磁性部材と前記副永久磁石とを軸方向に固定することを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記磁性部材は、それぞれかしめ部が設けられた磁性板を前記径方向に積層してなり、
    前記ロータの径方向における一方側の端面を構成する前記磁性板の前記かしめ部が前記磁性部材の前記嵌合部を構成することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記磁性部材の前記ロータの径方向における他方側の端面と前記ロータフレームとの間に、前記他方側の端面の前記かしめ部と係合する引掛け板を備えることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記磁性部材は、その内部を前記径方向に貫通するピンが挿通され、
    前記磁性部材から突出したピンが前記磁性部材の前記嵌合部を構成することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記磁性部材の前記ロータの径方向における他方側の端面と前記ロータフレームとの間に介在され、前記ピンと係合して固定する係合リングをさらに有することを特徴とする請求項4に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 前記磁性部材の前記一方側の端面に前記嵌合部が複数設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアキシャルギャップ型モータ。
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