JP2010130720A - アキシャルギャップ型モータ - Google Patents

アキシャルギャップ型モータ Download PDF

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武輝 貴志
Arata Aoki
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Abstract

【課題】熱収縮や、ステータによる磁気吸引力に対抗し、副磁石部とヨーク部をロータフレーム内に確実に保持することが可能なアキシャルギャップ型モータを提供する。
【解決手段】アキシャルギャップ型モータ10は、ロータ11と、ステータ12とを備え、ロータ11は、複数の主磁石部41と、複数の副磁石部43と、複数のヨーク部42と、を備える。ロータ11は、複数の副磁石部43の回転軸方向外側に位置し、ロータフレーム33に固定された、少なくとも副磁石部43を押さえる押さえ部材44をさらに備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、アキシャルギャップ型モータに関する。
従来、例えば、回転軸周りに回転可能なロータと、回転軸方向の両側から挟み込むようにして対向配置される一対のステータと、を備え、ロータの永久磁石による界磁磁束に対して、一対のステータを介した磁束ループを形成するアキシャルギャップ型モータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなアキシャルギャップ型モータにおけるロータは、主磁石片、副磁石片及び磁性部材などの磁気回路要素が非磁性材料からなるロータフレームに収容されて構成されている。また、ロータフレームは、周方向に所定間隔をおいて配置されて径方向に延びる複数のリブと、複数のリブによって接続されるシャフト部及びリム部と、を備える。
特開2008−104278号公報
上述のモータにおいては、使用中に発生する熱によりロータの副磁石部が熱収縮した場合に対する対策が望まれる。
また、ヨーク部は渦電流対策として薄板電磁鋼板を径方向に接着積層した構造とし、損失を小さくしている。このような積層ヨーク部は、モータ使用中の温度上昇や経年劣化により、接着力の低下が懸念される。そのため、ステータの磁気吸引力によるロータフレームからの積層部分のずれや屈曲に対しても、さらに改善が望まれる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、副磁石部の脱落を防止すると共に、ステータによる磁気吸引力に対抗してヨーク部を確実にロータフレーム内に保持することが可能なアキシャルギャップ型モータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転軸周りに回転可能なロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ11)と、前記ロータの少なくとも一方側において前記ロータと対向するように配置されるステータ(例えば、後述の実施形態におけるステータ12)と、を備えるアキシャルギャップ型モータ(例えば、後述の実施形態におけるアキシャルギャップ型モータ10)であって、前記ロータは、周方向に所定間隔で配置されて径方向に延びる複数の径方向リブを有するロータフレーム(例えば、後述の実施形態におけるロータフレーム33)と、前記回転軸方向に磁化され、周方向に隣接する前記径方向リブ間にそれぞれ配置される複数の主磁石部(例えば、後述の実施形態における主磁石部41)と、前記回転軸方向及び前記径方向に直交する方向に磁化され、前記各径方向リブの前記回転軸方向の少なくとも片側にそれぞれ配置される複数の副磁石部(例えば、後述の実施形態における副磁石部43)と、径方向に磁性板を積層して形成され、前記主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも片側で、前記周方向に隣り合う前記副磁石部間にそれぞれ配置されるヨーク部(例えば、後述の実施形態におけるヨーク部42)と、前記複数の副磁石部の回転軸方向外側に位置し、前記ロータフレームに固定された、少なくとも前記副磁石部を押さえる押さえ部材(例えば、後述の実施形態における押さえ部材44)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記ヨーク部は、前記副磁石部と対向する周方向端面の回転軸方向外側に面取り部(例えば、後述の実施形態における面取り部42b)を有し、前記押さえ部材は、前記ヨーク部の前記面取り部に沿った形状を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記押さえ部材は非磁性材からなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記ロータフレームは、前記複数の径方向リブの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部(例えば、後述の実施形態におけるシャフト部35)及びリム部(例えば、後述の実施形態におけるリム部36)を有し、前記押さえ部材は、前記ロータフレームの前記シャフト部に固定される内周部(例えば、後述の実施形態における内周部45)と、前記内周部から径方向外方に延びる少なくとも一つの延出部(例えば、後述の実施形態における延出部46)と、前記ロータフレームの前記リム部に固定される外周部(例えば、後述の実施形態における外周部47)を有し、前記内周部と前記外周部とが前記延出部により接続されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記ロータフレームは、前記複数の径方向リブの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部及びリム部を有し、前記押さえ部材は、前記ロータフレームの前記シャフト部に固定される内周部と、前記内周部から径方向外方に延びる少なくとも一つの延出部と、を有し、前記延出部に設けられた挿入部(例えば、後述の実施形態における挿入部46a)が前記リム部内周面に設けられた溝部(例えば、後述の実施形態における溝部37)に係合することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記押さえ部材が、前記複数の副磁石部をそれぞれ押さえる、前記副磁石部と同数の複数の押さえ部材片(例えば、後述の実施形態における押さえ部材片44a)によって構成されることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1から5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記押さえ部材は、前記周方向に隣接する2つ以上の副磁石部を押さえる、複数の押さえ部材片によって構成されることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項6または7に記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、隣接する前記押さえ部材片の各内周部は互いに接触しないことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項1から8のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータにおいて、前記押さえ部材が弾性材料からなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、少なくとも副磁石部が押さえ部材によって回転軸方向外側からロータフレームに押さえられているので、副磁石部が熱収縮により縮んでしまった場合であっても、ロータフレームからの軸方向の脱落を防止することができる。
請求項2の発明によれば、押さえ部材によって副磁石部とヨーク部とが押さえられているので、ヨーク部のずれや屈曲等の不具合を防止することができる。また、押さえ部材は面取り部に収まるため軸方向に突出することがなく、ロータをコンパクトに構成できる。
請求項3の発明によれば、前記押さえ部材は非磁性材からなるので、磁性材と比べて渦電流を抑えることができる。押さえ部材の位置は副磁石部の上であるため、主磁石部の磁束の向きを整流する効果を半減させることなく、ハルバッハ磁石とステータの磁束の流れを抑制する効果がある。
請求項4、5の発明によれば、ヨーク部の折れ曲がりを防止するために押さえ部材の内周側と外周側の両方で固定するので、さらに折れ曲がりを抑制する効果がある。
請求項6の発明によれば、副磁石部各々に押さえ部材片が存在するので、押さえ部材の密着性を向上することができる。
請求項7の発明によれば、押さえ部材の密着性を向上させるのに加え、押さえ部材片の数が減少するために製造時間を短縮することができる。
請求項8の発明によれば、作業性が向上し、取り付けの際に押さえ部材全てをロータフレームに確実に取り付けることができる。
請求項9の発明によれば、押さえ部材の固定をより容易に行うことができ、作業性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の各実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
(第1実施形態)
まず、図1〜図13を参照して、本発明に係るアキシャルギャップ型モータの第1実施形態について説明する。
本実施形態のアキシャルギャップ型モータ10は、図1及び図2に示すように、アキシャルギャップ型モータ10の回転軸O周りに回転可能に設けられる略円環状のロータ11と、回転軸Oの軸方向(以後、単に軸方向と言う)の両側からロータ11を挟み込むようにして対向配置され、ロータ11を回転させる回転磁界を発生する複数相の各固定子巻線を有する一対のステータ12,12と、を備える。
アキシャルギャップ型モータ10は、例えば、ハイブリッド車両や電動車両等の車両に駆動源として搭載され、出力軸がトランスミッション(図示略)の入力軸に接続されることで、アキシャルギャップ型モータ10の駆動力がトランスミッションを介して車両の駆動輪(図示略)に伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪側からアキシャルギャップ型モータ10に駆動力が伝達されると、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、例えば、ハイブリッド車両においては、アキシャルギャップ型モータ10のロータ11が内燃機関(図示略)のクランクシャフトに連結されると、内燃機関の出力がアキシャルギャップ型モータ10に伝達されて、アキシャルギャップ型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
各ステータ12は、略円環板状のヨーク部21と、ロータ11に対向するヨーク部21の対向面上で周方向に所定間隔をおいた位置から軸方向に沿ってロータ11に向かい突出すると共に径方向に伸びる複数のティース22,…,22と、適宜のティース22,22間に装着される固定子巻線(図示略)と、を備える。
各ステータ12は、例えば、主極が6個(例えば、U+,V+,W+,U−,V−,W−)とされた6N型であって、一方のステータ12の各U+,V+,W+極に対して、他方のステータ12の各U−,V−,W−極が軸方向で対向するように設定されている。例えば、軸方向で対向する一対のステータ12,12に対し、U+,V+,W+極及びU−,V−,W−極の一方に対応する一方のステータ12の3個のティース22,22,22と、U+,V+,W+極及びU−,V−,W−極の他方に対応する他方のステータ12の3個のティース22,22,22と、が軸方向で対向するように設定され、軸方向で対向する一方のステータ12のティース22と、他方のステータ12のティース22とに対する通電状態が電気角で反転状態となるように設定されている。
図3に示すように、ロータ11は、ロータフレーム33と、ロータフレーム33内に収容される主磁石部41,…,41、ヨーク部42,…,42、及び副磁石部43,…,43と、ボルト48によって軸方向の両側からロータフレームに押さえ部材44とを有する。なお、図3中、主磁石部41,…,41と、ヨーク部42,…,42と、副磁石部43,…,43とは、組み合わされた状態で示される。
ロータフレーム33は、非磁性材からなり、周方向に所定間隔をおいて配置された複数の径方向リブ34,…,34によって接続された内周側のシャフト部35と外周側のリム部36と、シャフト部35の内周面上から内方に向かい突出する円環板状に形成され、外部の駆動軸(例えば、車両のトランスミッションの入力軸等)に接続される接続部37とを備えて構成されている。シャフト部35の軸方向寸法は、後述する押さえ部材44の軸方向寸法(即ち、厚さ)分、リム部36に対して小さく設定されている。
主磁石部41,…,41は、略扇形板状を有し、厚さ方向(つまり、回転軸O方向)に磁化され、周方向で隣り合う各主磁石部41,41は、磁化方向が互いに異方向となるように設定されている。
そして、ロータフレーム33内に収容された複数の主磁石部41,…,41は、径方向の両側からシャフト部35とリム部36とにより挟み込まれると共に、周方向において径方向リブ34と交互に配置されている。つまり、ロータフレーム33内において、主磁石部41は2つの径方向リブ34によって周方向の両側から挟み込まれている。
副磁石部43,…,43は、略直方体形状を有する。また、回転軸O方向で対向する1対の副磁石部43,43がロータフレーム33内において回転軸O方向の両側から径方向リブ34を挟み込むように構成され、その1対の副磁石部43,43は、それぞれ回転軸O方向および径方向に直交する方向(略周方向)に磁化され、互いに磁化方向が異方向とされている。そして、ロータフレーム33内において、周方向で隣り合う副磁石部43,43同士は、ヨーク部42を周方向の両側から挟み込んでいる。
ヨーク部42を介して周方向で対向する1対の副磁石部43,43同士は、互いに磁化方向が異方向とされている。そして、回転軸O方向の一方側に配置された1対の副磁石部43,43同士は、回転軸O方向に磁化された主磁石部41の一方側の磁極と同極の磁極を対向させ、回転軸O方向の他方側に配置された1対の副磁石部43,43同士は、回転軸O方向に磁化された主磁石部41の他方側の磁極と同極の磁極を対向させるように配置されている。
つまり、例えば回転軸O方向の一方側がN極かつ他方側がS極とされた主磁石部41に対して、回転軸O方向の一方側においてヨーク部42を周方向の両側から挟み込む1対の副磁石部43,43は、互いのN極が周方向で対向するように配置され、回転軸O方向の他方側においてヨーク部42を周方向の両側から挟み込む1対の副磁石部43,43は、互いのS極が周方向で対向するように配置されている。これにより、所謂永久磁石のハルバッハ配置による磁束レンズ効果により主磁石部41および各副磁石部43,43の各磁束が収束し、各ステータ12,12に鎖交する有効磁束が相対的に増大するようになっている。
ヨーク部42は、略扇形板状を有し、図5に示すように、複数の電磁鋼板42aが径方向に積層された構成を有する。そして、各ヨーク部42は、副磁石部43と対抗する周方向端面の回転軸方向外側において面取り部42bが設けられている。ヨーク部42に面取り部42bが設けられることによって極弧角を調整し、これによりステータ12,12間での磁気抵抗の急激な変化を抑制し、トルクリップルの発生を抑制することができる。図7に示すように、面取り部42bは、その軸方向内縁部が副磁石部43の軸方向外側面と連続するように形成されている。
押さえ部材44は、例えばステンレス鋼板などの非磁性材からなる一枚の板から形成されており、図4に示すように、ロータフレーム33のシャフト部35の側面に固定される環状の内周部45と、内周部45から径方向外方に延びる延出部46と、を有する。本実施形態において押さえ部材44は、内周部45がシャフト部35にボルト48によって固定されている。
図7に示すように、押さえ部材44の延出部46は前記ヨーク部42の面取り部42bと副磁石部43の軸方向側面に沿った径方向断面視で略台形に形成されており、副磁石部43と、ヨーク部42の一部分が軸方向外側よりロータフレーム33に対し押さえつけられる。これにより、モータ使用中に発生する熱により副磁石部43が熱収縮し、回転軸方向に脱落してしまうのを防ぐことができると共に、ステータ12の磁気吸引力によるヨーク部42のずれや屈曲を防ぐことができる。また、ロータ11ないしはモータ10全体を軸方向にコンパクトに構成することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータ10によれば、複数の副磁石部43の回転軸方向外側に位置するようにロータフレーム33に固定される押さえ部材44を備えるので、副磁石部43が熱収縮により縮んでしまった場合であっても、ロータフレーム33からの軸方向の脱落を防止することができる。
また、ヨーク部42は、副磁石部43と対向する周方向端面の回転軸方向外側に面取り部42bを有し、押さえ部材44は、ヨーク部42の面取り部42bに沿った形状を有するので、押さえ部材44によって副磁石部43とヨーク部42とが押さえられ、ヨーク部のずれや屈曲等の不具合を防止することができる。また、押さえ部材44が面取り部42bに収まることに加え、シャフト部35の回転軸方向の寸法は、押さえ部材44の回転軸方向寸法(即ち、厚さ)分、リム部36に対して小さく設定されているので、押さえ部材44が軸方向に突出することがなく、ロータ11をコンパクトに構成できる。
また、押さえ部材44は非磁性材からなるので、磁性材と比べて渦電流を抑えることができる。押さえ部材44の位置は副磁石部43の上であるため、主磁石部41の磁束の向きを整流する効果を半減させることなく、ハルバッハ磁石とステータ12の磁束の流れを抑制する効果がある。
なお、第1実施形態の変形例として、押さえ部材44に外周部47を設け、この外周部47をロータフレーム33のリム部36に固定するように構成してもよい。例えば図8〜10に示すロータにおいて、押さえ部材44は、環状の内周部45から延びる延出部46の径方向外方に環状の外周部47を接続して構成されている。本変形例において、押さえ部材44の内周部45はロータフレーム33のシャフト部35に、外周部47はリム部36に、それぞれボルト48により固定されている。
また、第1実施形態のさらなる変形例として、ロータフレーム33のリム部36の軸方向両面に円環状の凹部36aを設け、この凹部36aに押さえ部材44の外周部47を固定してもよい。例えば図11〜13に示すロータにおいて、押さえ部材44の内周部45はロータフレーム33のシャフト部35にボルト48により固定されており、外周部47はリム部36の凹部36aに溶接により固定されている。円環状の凹部36aの径方向寸法は押さえ部材44の円環状の外周部47の径方向寸法と略等しく、凹部36aの軸方向寸法は押さえ部材44の厚さと略同一である。これらの変形例の構成により、前記押さえ部材44は、ロータフレーム33のシャフト部35に固定される内周部45と、前記内周部45から径方向外方に延びる少なくとも一つの延出部46と、ロータフレーム33のリム部36に固定される外周部47と、を有するので、押さえ部材44を内周側と外周側の両方で固定でき、押さえ部材44の折れ曲がりやヨーク部42のずれをさらに抑制する効果がある。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて、図14〜図18を参照して説明する。なお、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータは、押さえ部材やロータフレームのリム部の構造において、第1実施形態のアキシャルギャップ型モータと異なる。このため、第1実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図14〜図17に示すように、第2実施形態のアキシャルギャップ型モータの押さえ部材44は、非磁性の弾性材料で形成され、周方向に分割された、複数の押さえ部材片44aから構成されている。図14において、押さえ部材44は副磁石部43と同数の押さえ部材片44aから構成されており、各押さえ部材片44aの内周部45はボルト48によりシャフト部35に固定されている。
この押さえ部材片44aは、円弧状の内周部45の周方向両端面から2つの延出部46が延びており、各延出部46の先端には挿入部46aが設けられて形成されている(図17参照)。押さえ部材片44aの一方の延出部46は、周方向に隣接する押さえ部材片44aの延出部46と協働して、1つの副磁石部43を押さえる(図16参照)。
また、図15からわかるように、ロータフレーム33のリム部36内周の軸方向両端面には溝部37が設けられている。各押さえ部材片44aの延出部46の挿入部46aを、リム部36の溝部37に挿入して引っ掛けることにより、押さえ部材片44aを径方向外側においてもロータフレーム33に固定することができる。これにより、押さえ部材片44aを径方向の両側においてロータフレーム33に固定することができる。
以上説明したように、第2実施形態において、押さえ部材44は、複数の副磁石部43をそれぞれ押さえる、副磁石部43と同数の複数の押さえ部材片44aによって構成されているので、押さえ部材44の密着性を向上することができる。
また、ロータフレーム33は、複数の径方向リブ34の内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部35及びリム部36を有し、押さえ部材44は、ロータフレーム33のシャフト部35に固定される内周部45と、内周部45から径方向外方に延びる少なくとも一つの延出部46と、を有し、延出部46に設けられた挿入部46aがリム部36の内周面に設けられた溝部37に係合するので、押さえ部材44を内周側と外周側の両方で固定するので、押さえ部材44の折れ曲がりやヨーク部42のずれをさらに抑制する効果がある。また、押さえ部材44は弾性材料からなるので、押さえ部材44の固定をより容易に行うことができ、作業性をさらに向上させることができる。
なお、第2実施形態の変形例として、複数の押さえ部材片44aは、それぞれが周方向に隣接する2つ以上の副磁石部43を押さえるように構成されてもよい。例えば、図18に示す押さえ部材片44aは、共通の内周部45から3つの延出部46が延びている。内周部45の周方向略中央から延びる延出部46は、単独で1つの副磁石部43を押さえることができる。また内周部45の周方向両端から延びる延出部46は、周方向にそれぞれ隣接する押さえ部材片44aの延出部46とそれぞれ協働して副磁石部43を押さえることができる。すなわち、1つの押さえ部材片44aによって周方向に隣接する2つ以上の副磁石部43を押さえることができる。この構成により、押さえ部材44の密着性を向上させるのに加え、部品点数と組立工程が削減されるので、製造時間を短縮することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータについて、図19〜図22を参照して説明する。なお、第3実施形態のアキシャルギャップ型モータは、押さえ部材(押さえ部材片)の構造において、第1実施形態や第2実施形態のアキシャルギャップ型モータと異なる。このため、第1、第2実施形態と同一又は同等部分には同一符号又は相当符号を付して説明を簡略化又は省略する。
図19及び図20に示すように、第3実施形態のアキシャルギャップ型モータの押さえ部材44もまた、第2実施形態と同じように複数の押さえ部材片44aから構成されている。図19、図20を参照すると、押さえ部材44は副磁石部43と同数の押さえ部材片44aから構成されており、各押さえ部材片44aの内周部45はボルト48によりロータフレーム33のシャフト部35に固定されている。第3実施形態の押さえ部材片44aでは、前記した第2実施形態のものと比べて、延出部46の構成はほぼ同様であるが、内周部45の周方向の寸法は小さく形成されて、周方向に隣接する押さえ部材片44aの内周部45が互いに接触しないように構成されている。
以上説明したように、第3実施形態においては、隣接する押さえ部材片44aの各内周部45は互いに接触しないように構成されているので、作業性が向上し、取り付けの際に押さえ部材片44a全てをロータフレームに確実に取り付けることができる。
なお、本実施形態の変形例として、複数の押さえ部材片44aは、それぞれが周方向に隣接する2つ以上の副磁石部43を押さえるように構成されてもよい。図21、図22を参照すると、各押さえ部材片44aは、円弧状の内周部45から2つの延出部46が延びていて、延出部46のそれぞれが副磁石部43を押さえるように構成されると共に、周方向に隣接する押さえ部材片44aの内周部45が互いに接触しないように構成されている。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。なお、本発明のアキシャルギャップ型モータにおいて、ステータはロータの両側に配置される必要はなく、ロータの少なくとも一方側に配置されていればよい。
本発明の第1実施形態に係るアキシャルギャップ型モータを説明するための全体斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図2に示すロータの正面図である。 図2に示すロータのA−A断面図である。 図2に示すロータのB−B断面図である。 図2に示すロータのC−C断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るロータの正面図である。 図8に示すロータのA−A断面図である。 図8に示すロータのB−B断面図である。 本発明の第1実施形態の他の変形例に係るロータの正面図である。 図11に示すロータのA−A断面図である。 図11に示すロータのB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの正面図である。 図14に示すロータのA−A断面図である。 図14に示すロータのB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る押さえ部材片の正面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る押さえ部材片の正面図である。 本発明の第3実施形態に係るアキシャルギャップ型モータのロータの正面図である。 本発明の第3実施形態に係る押さえ部材片の正面図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係るロータの正面図である。 本発明の第3実施形態の変形例に係る押さえ部材片の正面図である。
符号の説明
10 アキシャルギャップ型モータ
11 ロータ
12 ステータ
33 ロータフレーム
34 径方向リブ
35 シャフト部
36 リム部
36a 凹部
37 溝部
41 主磁石部
42 ヨーク部
42a 電磁鋼板(磁性材)
42b 面取り部
43 副磁石部
44 押さえ部材
44a 押さえ部材片
45 内周部
46 延出部
46a 挿入部
47 外周部
48 ボルト
O 回転軸

Claims (9)

  1. 回転軸周りに回転可能なロータと、
    前記ロータの少なくとも一方側において前記ロータと対向するように配置されるステータと、
    を備えるアキシャルギャップ型モータであって、
    前記ロータは、
    周方向に所定間隔で配置されて径方向に延びる複数の径方向リブを有するロータフレームと、
    前記回転軸方向に磁化され、周方向に隣接する前記径方向リブ間にそれぞれ配置される複数の主磁石部と、
    前記回転軸方向及び前記径方向に直交する方向に磁化され、前記各径方向リブの前記回転軸方向の少なくとも片側にそれぞれ配置される複数の副磁石部と、
    径方向に磁性板を積層して形成され、前記主磁石部の前記回転軸方向の少なくとも片側で、前記周方向に隣り合う前記副磁石部間にそれぞれ配置されるヨーク部と、
    前記複数の副磁石部の回転軸方向外側に位置し、前記ロータフレームに固定された、少なくとも前記副磁石部を押さえる押さえ部材と、
    を備えることを特徴とするアキシャルギャップ型モータ。
  2. 前記ヨーク部は、前記副磁石部と対向する周方向端面の回転軸方向外側に面取り部を有し、
    前記押さえ部材は、前記ヨーク部の前記面取り部に沿った形状を有することを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  3. 前記押さえ部材は非磁性材からなることを特徴とする請求項1または2に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  4. 前記ロータフレームは、前記複数の径方向リブの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部及びリム部を有し、
    前記押さえ部材は、前記ロータフレームの前記シャフト部に固定される内周部と、前記内周部から径方向外方に延びる少なくとも一つの延出部と、前記ロータフレームの前記リム部に固定される外周部と、を有し、前記内周部と前記外周部とが前記延出部により接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  5. 前記ロータフレームは、前記複数の径方向リブの内径側及び外径側にそれぞれ設けられるシャフト部及びリム部を有し、
    前記押さえ部材は、前記ロータフレームの前記シャフト部に固定される内周部と、前記内周部から径方向外方に延びる少なくとも一つの延出部と、を有し、前記延出部に設けられた挿入部が前記リム部内周面に設けられた溝部に係合することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  6. 前記押さえ部材は、前記複数の副磁石部をそれぞれ押さえる、前記副磁石部と同数の複数の押さえ部材片によって構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  7. 前記押さえ部材は、前記周方向に隣接する2つ以上の副磁石部を押さえる、複数の押さえ部材片によって構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
  8. 隣接する前記押さえ部材片の各内周部は互いに接触しないことを特徴とする請求項6または7に記載のアキシャルギャップ型モータ。
  9. 前記押さえ部材が弾性材料からなることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のアキシャルギャップ型モータ。
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