JP7481586B2 - 回転子及び回転電機並びに回転電機の製造方法 - Google Patents
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Description
また、単に分割した鉄心及び磁石をそのままモールド成形しただけでは、各部品を金型内へ投入しやすいよう確保されたクリアランスの分、成形時に部品が動いてしまい、モールド成形完了後の回転子外径の精度が悪く、回転電機の振動または騒音の特性が悪化する問題があった。また、上述したクリアランスが磁気回路の抵抗となるため、回転電機の効率を上げにくい問題もあった。
また、本願に開示される回転子は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、前記第1の鉄心の前記分割面は、前記磁石の周方向中央に位置することを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転子は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、前記第2の鉄心の軸方向の長さは、前記磁石の軸方向の長さよりも長く、前記第2の鉄心は、前記磁石の軸方向の長さよりも長い部分が、軸方向端面に向かうにつれて内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有することを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転子は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、前記第1の鉄心は、軸方向端面に向かうにつれて内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有することを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転子は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、前記第1の鉄心の最内径端面は、前記第2の鉄心の最外径端面と同一の曲率を有する円弧であることを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転子は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、前記磁石は磁極数の半数個配置され、同じ極性を径方向外側に有しており、前記第1の鉄心は、磁極数の半数個配置されており、前記第1の鉄心は、内径側から前記磁石の前記周方向端面の間に突出した突出部を有しており、前記第1の鉄心の前記突出部の最外径端面は、前記第2の鉄心の最外径端面と同一半径の円弧として磁極を形成しており、前記突出部の周方向端面は、前記磁石の前記周方向端面と離間していることを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転電機の製造方法は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、前記回転子の内径に密着して、周方向に複数配置された前記第1の鉄心および前記第2の鉄心を内径側から押すことによって、前記第2の鉄心の外周に接する金型に前記第1の鉄心および前記第2の鉄心を押し付けながら樹脂を充填して、前記第1の樹脂部、前記第2の樹脂部を成形する工程を備えたことを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転電機の製造方法は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、前記第2の鉄心の外周面に対向するように金型に配置された永久磁石または電磁石によって、前記第2の鉄心の外周面を前記金型の内周面に引きつけることを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転電機の製造方法は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、前記第2の鉄心は、前記磁石の軸方向の長さよりも長い部分を有しており、前記磁石よりも長い部分に流動樹脂を押し当てることで前記第2の鉄心を金型に押し付けて成形することを特徴とするものである。
また、本願に開示される回転電機の製造方法は、回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、前記第1の鉄心は、軸方向端面に向かうにつれて、内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有しており、前記テーパ形状に流動樹脂を押しあてることにより、前記第1の鉄心、前記磁石、前記第2の鉄心を金型に押し付け、前記磁石と前記第1の鉄心及び前記第2の鉄心を密着させて形成することを特徴とするものである。
以下、図面に基づいて実施の形態1について説明する。なお、各図面において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
なお、本願において、軸(方向)、径(方向)、内径(側、方向)、外径(側、方向)、周(方向)と表記した場合、特に明記しない限り、回転子の回転軸を中心とした円筒座標系における回転軸(方向)、半径(方向)、相対的に径方向中心に向かう(側、方向)、相対的に径方向外側に向かう(側、方向)、回転軸の周(方向)を示すものとする。
また、図2は実施の形態1による回転電機の回転子を示す側面図である。また、図3は図2のA‐A線の断面図であり、図4は図2のB‐B線の断面図である。
外径側鉄心400は磁石側内径端面400aで磁石200に接しており、外径方向に微小な空気層(エアギャップ)を挟んで固定子2と磁石200との間の磁路を担う。外径側鉄心400の側面である周方向端面には、磁石側内径端面400aの長さと比較して、外径側鉄心400の最外径端面400cの円弧長を狭めるような角度を有するテーパ部400bが設けられている。
実施の形態1による回転電機1の回転子100を樹脂一体成型するための成形金型700は、成形前の回転子部材である、磁石200、外径側鉄心400、内径側鉄心300、主軸600を固定するための下型700aとエンドプレート部500cを形成し、成形金型700を閉じるための上型700eを備えている。下型700aの底面700gには、外径側鉄心400の周方向の位置を決めるための位置決めピン700bと、同様に磁石200の周方向の位置を決めるための位置決めピン700cが設けられている。
また、主軸600も成形時に下型700aの底面700gの中央に設けられた嵌め合い部700kに挿入することによって、成形金型700内で同軸度を確保した状態で一体成型することができる。ゲート位置、鉄心の形状、公差ばらつきによっては成形圧での矯正の不足が予想され、その場合能動的に磁石200、各鉄心を下型内径端面700aaに押し当てる機構を追加してもよい。
以上のように、鉄心及び磁石200を密着させて、金型内周である下型内径端面700aaに押し付けることで、磁石200-鉄心間の磁気抵抗を最小にし、回転子100の外径精度を確保することができる。
さらに、固定子2と回転子100の径方向の隙間であるエアギャップ3も、外径側鉄心400、主軸600を成形金型700で位置決めして成形するため、寸法の安定化を図ることができ、エアギャップ3の縮小、真円度向上を図ることができる。
また、実施の形態1による回転子100の説明において、一例として8極の円筒形の回転子100を例示したが、実施の形態1の構成を踏襲する限りにおいて他の極数の回転子、外径側鉄心400の外径曲率が回転子最外径の曲率よりも大きな、所謂花びら型回転子であってもよい。
また、第1の樹脂部である内径充填部500bと第2の樹脂部である間隙充填部500aは、上述した構造体の軸方向両端面において第3の樹脂部であるエンドプレート部500c、500dにより連結されているものである。
さらに、第2の鉄心である外径側鉄心400の周方向端面は、径方向外側に向かうにつれて周方向幅が狭くなるテーパ形状である。
また、実施の形態1の回転電機1の製造方法は、回転子100の内径に密着して、周方向に複数配置された第1の鉄心である内径側鉄心300および第2の鉄心である外径側鉄心400を内径側から押すことによって、第2の鉄心の外周に接する成形金型700に第1の鉄心および第2の鉄心を押し付けながら樹脂を充填して、内径充填部500bである第1の樹脂部、間隙充填部500aである第2の樹脂部を成形する工程を備えたものである。
実施の形態1による回転子100及び回転電機1並びに回転電機1の製造方法によれば、漏れ磁束を低減できる高効率な回転子において、鉄心の歩留まりが良好で、外径精度の高い回転子100及び回転電機1並びに回転電機の製造方法を得ることができる。
図8は実施の形態2による回転子を示す斜視図である。また、図9は実施の形態2による回転子を示す断面図である。
以下、実施の形態2による回転子100について、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。以下において、言及していない主軸600、磁石200、鉄心、成形金型700の特徴については、実施の形態1と同一としてここでは説明を省略する。
実施の形態1では磁石200、鉄心を回転子100として一体にするために、鉄心のブリッジ部に代わる構造部材として間隙充填部500aを設けた。この間隙充填部500aはエンドプレート部500c、500dを介して内径充填部500bと連結し、テーパ部400bによって、鉄心、磁石200に作用する回転遠心力に抗することができる。しかし、高速で回転する回転電機1に適用した場合、遠心力の大きさによっては間隙充填部500aのみでは強度または剛性が不足して回転子100が変形し、部品が飛散するといった懸念が生じる場合もある。
図8は実施の形態2における回転子100の樹脂成型前の状態を示している。実施の形態2における内径側鉄心300は、実施の形態1の内径側鉄心300と比較して磁気回路に使用しない回転子内径部分に鉄心を延長し、軸方向を貫通する補強孔301aを有している。同様に、外径側鉄心400についても磁気回路に影響の小さな大きさの補強孔401aを有する。補強孔301a、401aともに磁気回路への影響が許容できる範囲において丸穴である必要がなく、多角柱、スロット孔でもよく、数量も各鉄心に複数個、または孔部を有さない鉄心を設けてもよい。
実施の形態2における回転子100および回転電機1によれば、実施の形態1における利点を維持しつつ、より大きな回転遠心力に対して抗することができ、より大きな回転数での使用が可能となる。
図10は、実施の形態3による回転子を示す斜視図である。以下、実施の形態3による回転子100および回転電機1について図10を用いて説明する。
実施の形態1では、プレス工程において良好な歩留まりを得るために、内径側鉄心300同士の分割面300aを磁石200同士の周方向中間に設けていた。分割面300aの大きさは鉄心同士の密着を最小として、内径側鉄心300の仕上がり寸法のばらつきの範囲ですきまが生じうるが、隣接する磁石200同士の磁気回路として使用する部分(すなわち、磁束が通る部分)であるため、すきまによって磁束密度が低下してしまうという問題がある。
したがって、実施の形態3における回転子100および回転電機1によれば、実施の形態1で示した磁束の漏れ低減に加えて、磁石内径での磁束密度の低下も抑えることができる。
図11は実施の形態4による回転子を示す断面図である。実施の形態4の回転子100の構成は、実施の形態2と同様に、回転子100の回転遠心力に対して強固に抗することを目的した構成とする。外径側鉄心400は、実施の形態1の外径側鉄心400の基本形状を踏襲し、テーパ部400bを有する周方向端面に突起部402aを有する。突起部402aは周方向で隣接する突起部402aと近接して漏れ磁束の経路とならない限り、図11に示すような方形状以外にも、多角形または曲面であってもよい。突起部402aは、軸方向でエンドプレート部500c、500dと連結するため、回転子100の遠心力に抗することができ、単独、または実施の形態2の構成と組み合わせることでより高速回転の回転電機1に適用することができる。
図12Aは、実施の形態5による回転子を示す平面図である。以下、実施の形態5による回転子100および回転電機1について図12Aを参照して説明する。
実施の形態1から実施の形態4においては、いずれも内径側鉄心300および外径側鉄心400を回転子100の磁極数と同数分割して構成し、また、磁石200は、磁極数と等しい個数配置されていたが、実施の形態5では部品点数を削減し、さらに磁石200の加工費を削減できる構造を提供する。
実施の形態5における回転子100および回転電機1によれば、磁石200は磁極数の半数個配置され、同じ極性を径方向外側に有しており、第1の鉄心である内径側鉄心300は、磁極数の半数個配置されている。また、第1の鉄心である内径側鉄心300は、内径側から磁石200の周方向端面の間に突出した突出部306aを有しており、第1の鉄心の突出部の最外径端面305aは、第2の鉄心の最外径端面400cと同一半径の円弧として磁極を形成しており、突出部306aの周方向端面は、磁石200の周方向端面と離間している。実施の形態5における回転子100および回転電機1によれば、実施の形態1における利点を維持しつつ、部品点数を半数に抑えることができ、磁石200の個数の削減も含めた加工費の抑制と自動化の難易度の緩和が可能である。
図13は、実施の形態6による回転子を示す平面図である。また、図14Aは実施の形態6による回転子100の鉄心をプレス加工においてロール材に配置するレイアウトを示す平面図である。以下、実施の形態6による回転子100および回転電機1について図13および図14Aを参照して説明する。
実施の形態6における回転子100の構造は、大部分が実施の形態5の回転子100を踏襲するものとし、実施の形態6では、内径側鉄心300の最内周面である最内径端面304aが外径側鉄心400の最外周面である最外径端面400cと同一の曲率をもつ円弧であることを特徴とする。このような形状とすることで、図14Aに示すように、プレス加工の鉄心ロール材800へのレイアウトとして、内径側鉄心300の内径に外径側鉄心400を配置することができ、コンシンクエントポール方式でもプレス加工において良好な材料歩留まりを得ることができる。また、この考え方はコンシクエントポール方式ではない他の実施の形態の場合でも適用できる。図14Bは、実施の形態6による回転子の変形例を示す平面図であり、図14Cは図14Bに示す回転子の鉄心をプレス加工においてロール材に配置するレイアウトを示す平面図である。図14Bおよび図14Cに示すように、外径側鉄心400の最外径端面400cの曲率と内径側鉄心300の最内径端面304aの曲率を同一にできれば、鉄心ロール材800における鉄心の占有率を高めることができる。
図15は、実施の形態7による回転子の樹脂部を成形する前の状態を示す平面図であり、より詳細には、成形金型に鉄心及び磁石を投入した状態を示す。図15に示すように、実施の形態7では、成形金型700の円筒部の外径側鉄心400に対向する位置に、永久磁石または電磁石700zを埋め込んでいる。鉄心は磁性体であるために、永久磁石または電磁石700zによって発生される磁力によって成形金型700に吸引された状態で樹脂が充填されるため、実施の形態7では、回転子100の外径精度を向上することができる。永久磁石の場合、成形後の離型時に磁力による摩擦力がエジェクタの力より弱く設計する必要がある。電磁石の場合、電流の設定によって磁力を制御できる。
なお、実施の形態7において、成形金型700に埋め込む永久磁石または電磁石700zは、すべてを同一の磁石とする必要はなく、例えば一部を永久磁石、残りを電磁石という構成としても良い。
実施の形態7による回転子100及び回転電機1並びに回転電機の製造方法によれば、第2の鉄心である外径側鉄心400の外周面に対向するように成形金型700に配置された永久磁石または電磁石700zによって、第2の鉄心の外周面を成形金型700の内周面に引きつけることを特徴とする。したがって、実施の形態7によれば、外形精度が向上された回転子100を得ることができる。
図17は、実施の形態8による回転子の樹脂部を成形する前の状態を示す断面図であり、より詳細には、成形金型に鉄心及び磁石を投入した状態を示す。図17に示すように、外径側鉄心400は、磁石200よりも軸方向長さが長く、樹脂充填時に内径から外径へ向かう方向に樹脂の流動圧を受ける。また、外径側鉄心400を成形金型700内周である下型内径端面700aaに押し付ける樹脂の流動方向とするために、樹脂を注入するゲート700yを外径側鉄心400よりも内径側に配置してある。またさらに、内径側鉄心300も外径方向に押して磁石200と密着させたほうが良いため、ゲート700yは内径側鉄心300よりも内側に配置することが望ましい。
なお、テーパ形状は稼働式パンチまたは複数列の順送プレス金型で積層できるが、鍛造した鉄部品または圧粉鉄心で代用してもいい。
以上のように、実施の形態8による回転子100及び回転電機1並びに回転電機の製造方法によれば、第2の鉄心である外径側鉄心400は、磁石200の軸方向の長さよりも長い部分を有しており、磁石200よりも長い部分に流動樹脂を押し当てることで第2の鉄心を成形金型700に押し付けて成形するものである。また、第1の鉄心である内径側鉄心300は、軸方向端面に向かうにつれて、内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有しており、テーパ形状に流動樹脂を押しあてることにより、第1の鉄心、磁石200、第2の鉄心を成形金型700に押し付け、磁石200と第1の鉄心及び第2の鉄心を密着させて形成するものである。
図19は、実施の形態7、実施の形態8による回転子を下型側から見た平面図である。図19に示すように、回転子100では、外径側鉄心400と磁石200の周方向の位置決めをした箇所が露出している。回転子100は、磁石200の周方向端面に、樹脂が充填されていない、間隙充填部500aが形成されていない位置決め跡である露出部800cを有している。位置決め跡である露出部800cは、位置決めピン700cを設けた位置に対応する。また、回転子100は、外径側鉄心400の周方向端面に、樹脂が充填されていない、間隙充填部500aが形成されていない位置決め跡である露出部800bを有している。位置決め跡である露出部800bは、位置決めピン700bを設けた位置に対応する。位置決め跡である露出部800c、800bは、磁石200、外径側鉄心400の周方向端面の一部または全部に形成される。
成形金型700の位置決め形状で外径側鉄心400及び磁石200の周方向の位置決めをするため、図19、図23に示すように、内径側鉄心300に磁石200をはめ込む凹みを無くすことができ、図23に図示した破線矢印のような磁石200から内径側鉄心300への漏れ磁束を低減し、回転子100の効率を上げることができる。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
Claims (19)
- 回転軸となる主軸と、
前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、
前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、
前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、
前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、
前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、
前記第1の樹脂部と前記第2の樹脂部は、前記構造体の軸方向両端面において第3の樹脂部により連結されており、
前記磁石の前記周方向端面の一部または全部には、前記第2の樹脂部が充填されていない露出部を有することを特徴とする回転子。 - 前記第2の鉄心の前記周方向端面は、径方向外側に向かうにつれて周方向幅が狭くなるテーパ形状であることを特徴とする請求項1に記載の回転子。
- 前記第1の鉄心と前記第2の鉄心の少なくとも一方には、軸方向に貫通する孔部に樹脂が充填されることにより第4の樹脂部が形成されており、
前記第4の樹脂部は、前記第3の樹脂部と連結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転子。 - 回転軸となる主軸と、
前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、
前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、
前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、
前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、
前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、
前記第1の鉄心の前記分割面は、前記磁石の周方向中央に位置することを特徴とする回転子。 - 前記第2の鉄心は、前記周方向端面に突起部を有することを特徴とする請求項1または請求項4に記載の回転子。
- 前記第2の鉄心の軸方向の長さは、前記磁石の軸方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の回転子。
- 回転軸となる主軸と、
前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、
前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、
前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、
前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、
前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、
前記第2の鉄心の軸方向の長さは、前記磁石の軸方向の長さよりも長く、
前記第2の鉄心は、前記磁石の軸方向の長さよりも長い部分が、軸方向端面に向かうにつれて内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有することを特徴とする回転子。 - 回転軸となる主軸と、
前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、
前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、
前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、
前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、
前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、
前記第1の鉄心は、軸方向端面に向かうにつれて内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有することを特徴とする回転子。 - 前記磁石は、磁極数と等しい個数配置されていることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項7、請求項8のいずれか1項に記載の回転子。
- 前記磁石は磁極数の半数個配置され、同じ極性を径方向外側に有しており、
前記第1の鉄心は、磁極数の半数個配置されていることを特徴とする請求項1、請求項4、請求項7、請求項8のいずれか1項に記載の回転子。 - 回転軸となる主軸と、
前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、
前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、
前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、
前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、
前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、
前記第1の鉄心の最内径端面は、前記第2の鉄心の最外径端面と同一の曲率を有する円弧であることを特徴とする回転子。 - 回転軸となる主軸と、
前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、
前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、
前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、
前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を備え、
前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体は、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、
前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、
前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しておらず、
前記磁石は磁極数の半数個配置され、同じ極性を径方向外側に有しており、
前記第1の鉄心は、磁極数の半数個配置されており、
前記第1の鉄心は、内径側から前記磁石の前記周方向端面の間に突出した突出部を有しており、
前記第1の鉄心の前記突出部の最外径端面は、前記第2の鉄心の最外径端面と同一半径の円弧として磁極を形成しており、
前記突出部の周方向端面は、前記磁石の前記周方向端面と離間していることを特徴とする回転子。 - 前記第1の鉄心の前記分割面は、前記突出部の周方向中央に位置していることを特徴とする請求項12に記載の回転子。
- 前記第1の鉄心の最内径端面は、前記第2の鉄心の前記最外径端面と同一の曲率を有する円弧であることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の回転子。
- 請求項1、請求項4、請求項7、請求項8、請求項11、請求項12のいずれか1項に記載の回転子と径方向に対向して配置された固定子を備えたことを特徴とする回転電機。
- 回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、
前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、
前記回転子の内径に密着して、周方向に複数配置された前記第1の鉄心および前記第2の鉄心を内径側から押すことによって、前記第2の鉄心の外周に接する金型に前記第1の鉄心および前記第2の鉄心を押し付けながら樹脂を充填して、前記第1の樹脂部、前記第2の樹脂部を成形する工程を備えたことを特徴とする回転電機の製造方法。 - 回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、
前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、
前記第2の鉄心の外周面に対向するように金型に配置された永久磁石または電磁石によって、前記第2の鉄心の外周面を前記金型の内周面に引きつけることを特徴とする回転電機の製造方法。 - 回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、
前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、
前記第2の鉄心は、前記磁石の軸方向の長さよりも長い部分を有しており、前記磁石よりも長い部分に流動樹脂を押し当てることで前記第2の鉄心を金型に押し付けて成形することを特徴とする回転電機の製造方法。 - 回転軸となる主軸と、前記主軸の周囲を取り囲むように樹脂を充填して形成された第1の樹脂部と、前記第1の樹脂部の外周部に密着して配置された第1の鉄心と、前記第1の鉄心の径方向外側に取り付けられた磁石と、前記磁石の外径側端面に密着して配置された第2の鉄心と、を有し、前記第1の鉄心と前記第2の鉄心とに前記磁石が挟まれた構造体が、前記主軸に対して周方向に複数配置され、隣り合う前記第2の鉄心の周方向端面の間および隣り合う前記磁石の周方向端面の間に第2の樹脂部が形成されており、前記第1の鉄心は、隣り合う前記第1の鉄心との間に、隣り合う前記第1の鉄心の周方向端面同士が面接触する分割面を有しており、前記第2の鉄心は、隣り合う前記第2の鉄心と接しない回転子、
前記回転子と径方向に対向して配置された固定子、を備えた回転電機の製造方法であって、
前記第1の鉄心は、軸方向端面に向かうにつれて、内周側から外周側に径方向厚みが狭くなるテーパ形状を有しており、
前記テーパ形状に流動樹脂を押しあてることにより、前記第1の鉄心、前記磁石、前記第2の鉄心を金型に押し付け、前記磁石と前記第1の鉄心及び前記第2の鉄心を密着させて形成することを特徴とする回転電機の製造方法。
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