JP2005167826A - 画像処理方法、画像処理装置、印刷媒体、記録媒体及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複写機における濃度調整や色調整をどのようにしても、元原稿とまったく同じコピー原稿が複製されることを防止できるようにする。
【解決手段】 複写処理前は面積階調が等しく、複写処理後は面積階調が異なる第1の画像A1と第2の画像A2とから第1の地紋画像1を第1の色で構成し、複写処理前は面積階調が等しく、複写処理後は面積階調が異なる第3の画像B1と第4の画像B2とから上記第1の色とは異なる第2の色で第2の地紋画像2を構成し、第1の地紋画像1と第2の地紋画像2とを合成してページ画像を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理方法、画像処理装置、印刷媒体、記録媒体及びプログラムに関し、詳しくは、文書等の複写を防止するための複写防止画像の形成に関する。
従来、複写機を用いて文書等を複写しても、元原稿(原本)と複写物との違いが明らかになるような文書の作成方法があった(例えば、特許文献1参照。)。
上記特許文献1には、原稿画像を読み取るCCDと、その出力をデジタル画像情報に変換するA/D変換部とを有し、A/D変換部から出力されるデジタル画像情報に基づいて記録を行うデジタル記録装置が開示されている。具体的には、特定の共通濃度であって第1線数の網点で構成される第1画像データ及び第2線数の網点で構成される第2画像データを出力する2種類のディザ処理部と、所定の画像パターンを登録する記憶部と、記憶部から読み出された画像パターンの画像部と背景部とに対応させて、2種類のディザ処理部から第1画像データ又は第2画像データの何れか一方を選択する選択部と、選択部からの画像データとデジタル画像情報とを加算する加算部とを有し、加算部からの出力に基づいて記録を行うことが開示されている。
これによれば、文字部(画像部)と背景部とが面積率が一定のドットで構成されているため、肉眼では網点の線数差が目立たず、一様な濃度に見えるグレー領域中に文書が形成されたオリジナル原稿画像が作成される、即ち、文字部が背景部に隠れ、全体にグレーの画像領域として見える、と記載されている。
また、デジタル複写機は、CCDを用いて画像を読み取る。CCDは、特定の配列間隔(例えば、400dpi)で主走査方向に画像を領域分割して読み取る。このため、周期的な線数の網点画像を読み取る場合にはモアレが発生し、線数が異なる領域では、各々発生するモアレの発生周期が異なり、これがモアレの差となる。上述したオリジナル原稿画像をデジタル複写機を用いてコピーした場合には、文字部に相当する第1線数のグレー領域と背景部に相当する第2線数のグレー領域とは、網点の線数差がモアレの差となって、隠された文字部と背景部とが識別でき、文字部がクッキリと浮かび上がって見える複写原稿画像が作成される、と記載されており、元原稿と複写物とを異ならせる技術が上記特許文献1には説明されている。
また、上記特許文献1以外にも、面積濃度が等しく、画像を構成する要素が互いに異なる2つの画像(潜像画像と周辺画像)を文書の背景に配置して、複写すると、画像を構成する要素の違いから、一方の画像が消える或いは2つの画像の濃度差が大きくなることで、複写物において潜像画像を浮かび上がらせる技術が開示されている(例えば、特許文献2、3、4参照。)。
また、画面を構成するパターン中の2種のパターンをそれぞれ色相が異なる特定色で印刷形成してなり、カラーコピー機のある一定の複写条件で特定色の一方が消色してコピーされ、他方が変色してコピーされるようにして、複写条件をいかように調整しても2つの特定色の同時色再現が不可能な印刷物に関する技術が開示されている(例えば、特許文献5参照。)。
特開平7−231384号公報 特開2001−238075号公報 特開2001−324898号公報 特開2001−197297号公報 特開平9−123586号公報
しかしながら、近年における複写機の技術発達は目覚しく、元原稿とほとんど同じ複写物を得られるほどに技術が向上している。そのため、上記特許文献1〜4に記載された技術を適用して作成した文書であっても、複写機の読み取り濃度を調整すれば、潜像画像と周辺画像との濃度が等しいままに複写できる可能性がある。
また、上記特許文献5に記載された技術を適用した印刷物においても、近年の色再現性が良好なカラー複写機を用い、複写時の色調整を適切に行えば、2種のパターンに対応する両方の特定色とも消色及び変色させずに複写することが可能である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複写機における濃度調整や色調整をどのように行っても、元原稿とまったく同じ複写物が得られることを防止できるようにすることを目的とする。
本発明の画像処理方法は、複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とから第1の地紋画像を第1の色で構成する第1の地紋構成工程と、上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とから第2の地紋画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第2の地紋構成工程と、上記第1の地紋構成工程にて構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成工程にて構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成工程とを有することを特徴とする。
本発明の画像処理装置は、複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とから第1の地紋画像を第1の色で構成する第1の地紋構成手段と、上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とから第2の地紋画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第2の地紋構成手段と、上記第1の地紋構成手段により構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成手段により構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成手段とを備えることを特徴とする。
本発明の印刷媒体は、複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とからなる第1の色の第1の地紋画像と、上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とからなる、上記第1の色とは異なる第2の色の第2の地紋画像とで形成されたページ画像を有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とから第1の地紋画像を第1の色で構成する第1の地紋構成ステップと、上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とから第2の地紋画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第2の地紋構成ステップと、上記第1の地紋構成ステップにて構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成ステップにて構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上述したプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、ページ画像として第1の色の地紋画像と第2の色の地紋画像とを有する画像が形成されるので、どのように複写機における濃度調整や色調整が行われても、元原稿とまったく同じ複写物を得ることを防止することができ、原本性が要求される証明書などの不正コピーを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による複写防止画像が形成された複写防止用紙の一例を示す図である。なお、図1においては、文書の背景画像としての複写防止画像のみを示しているが、通常、実際の文書等ではこの背景画像の上に文字・写真等が重ねて印刷される。
図1において、1は第1の地紋画像であり、第1の画像A1と第2の画像A2とで構成される。同様に、2は第2の地紋画像であり、第3の画像B1と第4の画像B2とで構成される。第1の地紋画像1は緑色の画像であり、第2の地紋画像2はオレンジ色の画像である。なお、特許請求の範囲に記載した「第1の条件」とは、第1の地紋画像を形成する第1の色(本実施形態では緑色)と異なる色の照射光を使った複写条件のことであり、また「第2の条件」とは、第2の地紋画像を形成する第2の色(本実施形態ではオレンジ色)と異なる照射光を使った複写条件のことである。もちろん、本発明は本実施形態に記載した色の種類に限定されるものではない。
なお、以下の説明において、第2の画像A2及び第4の画像B2の形状は、それぞれ図1に示したように三角形として説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2の画像A2及び第4の画像B2の形状は任意であり、幾何学的形状に限らず、例えば文字図形であっても良い。また、第2の画像A2の形状と第4の画像B2の形状とは、図1に示したように同一の形状であっても良いし、異なる形状であっても良い。
次に、第1〜第4の画像A1、A2、B1、B2について、図2及び図3を参照し説明する。第1の画像A1と第3の画像B1とは同様であり、また第2の画像A2と第4の画像B2とは同様であるので、図2及び図3においては、第1の画像A1及び第2の画像A2についてそれぞれ説明し、第3の画像B1及び第4の画像B2については括弧書きにて併せて記す。
図2は、第1の画像A1(第3の画像B1)の一例を拡大して示した図である。
図2において、201は第1の画像A1(第3の画像B1)を構成する第1の要素画像(第3の要素画像)である。第1の要素画像(第3の要素画像)201は、形状がd1を直径とする円状であり、内部が緑色(オレンジ色)で塗り潰されている。第1の要素画像(第3の要素画像)201は、平面を敷き詰めるように一辺の長さがp1の正三角形を配置したと仮定し、その正三角形の各頂点に対応する位置に配置される。つまり、第1の要素画像(第3の要素画像)201の配置間隔である要素画像間ピッチはp1である。
図3は、第2の画像A2(第4の画像B2)の一例を拡大して示した図である。
図3において、301は第2の画像A2(第4の画像B2)を構成する第2の要素画像(第4の要素画像)である。第2の要素画像(第4の要素画像)301は、形状がd2を直径とする円状であり、内部が緑色(オレンジ色)で塗り潰されている。第2の要素画像(第4の要素画像)301は、配置間隔である要素画像間ピッチがp2であり、平面を敷き詰めるように一辺の長さがp2の正三角形を配置したと仮定し、その正三角形の各頂点に対応する位置に配置される。
ここで、第1〜第4の画像A1、A2、B1、B2は、印刷した場合には等しい大きさの所定領域202、302(図2及び図3参照)における面積階調(面積濃度)が等しく(或いは略等しく)なるように各要素画像の大きさd1、d2、及び要素画像間ピッチp1、p2があらかじめ調整されている。ただし、印刷された画像を緑色(オレンジ色)とは異なる照射光の複写機等を用いて複写して得られた複写物においては、第1の画像A1(第3の画像B1)と第2の画像A2(第4の画像B2)との面積階調の差は、観察者が認識可能である。
図4は、上述した図1〜図3に示したようなページ画像を生成可能な、本実施形態による画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施形態における画像処理装置は、地紋データ記憶部401、第1画像構成部402、第2画像構成部403、第3画像構成部404、第4画像構成部405、第1地紋構成部406、第2地紋構成部407、ページ画像形成部408、画像入力部409、及び出力画像形成部410を有する。
地紋データ記憶部401は、各要素画像の大きさd1、d2、要素画像間ピッチp1、p2、及び色等の要素画像に係る画像情報を記憶するためのものである。
第1画像構成部402は、第1の要素画像201の画像情報を地紋データ記憶部401から読み込み、当該画像情報に基づいて第1の画像A1を構成する。第2の画像構成部403は、第1の要素画像301の画像情報を地紋データ記憶部401から読み込み、当該画像情報に基づいて第2の画像A2を構成する。
同様に、第3画像構成部404及び第4画像構成部405は、地紋データ記憶部401から第1の要素画像201及び第2の要素画像301の画像情報を読み込み、当該画像情報に基づいて第3の画像B1及び第4の画像B2をそれぞれ構成する。
第1地紋構成部406は、第1画像構成部402及び第2画像構成部403にてそれぞれ構成された第1の画像A1及び第2の画像A2を用いて第1の地紋画像1を構成する。また、第2地紋構成部407は、第3画像構成部404及び第4画像構成部405にてそれぞれ構成された第3の画像B1及び第4の画像B2を用いて第2の地紋画像2を構成する。
ページ画像形成部408は、第1地紋構成部406にて構成された第1の地紋画像1と、第2地紋構成部407にて構成された第2の地紋画像2とを合成し、ページ全体の地紋画像を形成する。
画像入力部409は、地紋画像とともに印刷する文書等に係る画像(印刷)データ等を入力するものである。
出力画像形成部410は、ページ画像形成部408にて形成されたページ全体の地紋画像と、画像入力部409より入力された画像データとを合成し、出力画像を形成する。なお、出力画像形成部410は、図1に示したような複写防止画像のみを出力する場合には、ページ画像形成部408にて形成されたページ全体の地紋画像を出力画像として出力する。
上述した本実施形態における画像処理装置は、例えば図5に示すようなハードウェア構成により実現可能である。
図5は、本実施形態における画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図5においては、コンピュータにプリンタを接続した構成を一例として示しているが、これに限定されるものではなく、コンピュータ機能とプリンタ機能とが一体化されたプリンタあるいはデジタル複合機(例えば、ネットワークに接続されたマルチファンクション装置)のようなものであっても良い。
図5において、501はバス、502はプログラムを実行し全体を制御するCPU(Central Processing Unit)、503はBIOS(Basic Input Output System)が記憶されているROM(Read Only Memory)、504はプログラムの作業領域であるRAM(Random Access Memory)、505はプリンタ用インターフェース、506はプリンタ、507はハードディスク用インターフェース、508はオペレーティングシステムやプログラム(本実施形態の動作を実行するためのプログラムやアプリケーションソフトウェアなど)及びデータ(要素画像に係る画像情報d1、d2、p1、p2など)を格納するハードディスク(以下「HDD」とも称す。)、509はキーボード・マウス用インターフェース、510はキーボード、511はマウス、512はモニタ用インターフェース、513は表示部としてのモニタである。
図5に示す構成において、CPU502、ROM503、RAM504、及びインターフェース505、507、509、512は、バス501を介して互いに通信可能に接続されており、CPU502がHDD508に格納されたプログラムを読み出して実行することで、バス501に接続された各構成部を総括的に制御し、画像処理装置における動作が実現される。
図5に示したコンピュータは、OS(例えば、マイクロソフト社のWindows(R) XPなど)が稼動するコンピュータであり、ハードディスク508に文書作成ソフトウェア(例えば、マイクロソフト社のWord)が格納されて利用できるようになっている。
ユーザーである操作者がキーボード510とマウス511とを操作して文書を作成し、その文書をプリンタ506を用いて印刷することができる。このとき、文書の背景画像として図1に示した複写防止画像を、印刷する文書と合成して印刷することができるようになっており、文書データとともに図1に示した複写防止画像を重ねて印刷するためのプリンタドライバ(OSの一部である)がハードディスク508に格納されている。
文書作成ソフトウェアにより文書を印刷するとき、このプリンタドライバを選択して印刷を実行すると、プリンタドライバは背景のページ画像、すなわち複写防止画像を生成する。さらに、プリンタドライバは、生成した背景のページ画像に文書データを重ねてレンダリング画像を生成し、レンダリング画像をプリンタ506に送信することで文書を印刷するようになっている。このように文書データと背景画像とを重ねて印刷することは、例えばプリンタ506のオーバレイ機能を使えば実現可能である。
図6は、本実施形態における画像処理動作の一例を示すフローチャートであり、図6に示す処理は、例えば、上述したプリンタドライバにより実行される。
まず、ステップS601にて、第1の画像A1を構成する。すなわち、第1画像構成部402は、HDD508により構成される地紋データ記憶部401から、第1の要素画像201に係る画像情報(大きさd1、及び要素画像間ピッチp1等)を読み込み、図2に示したような内部が緑色で塗られた第1の要素画像201からなる第1の画像A1を構成する。
次に、ステップS602にて、第2の画像A2を構成する。すなわち、第2画像構成部403は、第2の要素画像301に係る画像情報(大きさd2、及び要素画像間ピッチp2等)を地紋データ記憶部401から読み込み、図3に示したような内部が緑色で塗られた第2の要素画像301からなる第2の画像A2を構成する。
ステップS603にて、第1地紋構成部406は、図1に示したページ上半分(三角形の内部部分は除く。)にステップS601において構成された第1の画像A1を配置するとともに、ページ上半分における三角形の部分にステップS602において構成された第2の画像A2を配置して第1の地紋画像1(ページ上半分)を構成する。この第1の地紋画像1を、仮に印刷した場合には、上述したように第1の画像A1と第2の画像A2とは面積階調が等しい(略等しい)ため、観察者の目には第1の地紋画像1が一様に観察され、(一見しただけでは)第1の画像A1と第2の画像A2との識別ができず、並んでいる三角形を認識できない。
次に、ステップS604にて、第3の画像B1を構成する。すなわち、第3画像構成部404は、第3の要素画像201に係る画像情報(大きさd1、及び要素画像間ピッチp1等)を地紋データ記憶部401から読み込み、図2に示したような内部がオレンジ色で塗られた第3の要素画像201からなる第3の画像B1を構成する。
ステップS605にて、第4の画像B2を構成する。すなわち、第4画像構成部405は、第2の要素画像301に係る画像情報(大きさd2、及び要素画像間ピッチp2等)を地紋データ記憶部401から読み込み、図3に示したような内部がオレンジ色で塗られた第2の要素画像301からなる第4の画像B2を構成する。
ステップS606にて、第2地紋構成部407は、図1に示したページ下半分(三角形の内部部分は除く。)にステップS604において構成された第3の画像B1を配置し、ページ下半分における三角形の部分にステップS605において構成された第4の画像B2を配置して第2の地紋画像2(ページ下半分)を構成する。この第2の地紋画像2を、もし印刷した場合には、上述したように第3の画像B1と第4の画像B2とは面積階調が等しいために、観察者の目には第2の地紋画像2が一様に観察され、第3の画像B1と第4の画像B2との識別ができず、並んでいる三角形は認識できない。
次に、ステップS607にて、ページ画像形成部408は、ステップS603において構成された第1の地紋画像1と、ステップS606において構成された第2の地紋画像2とを合成し、ページ全体の背景画像としての地紋画像を形成する。
そして、出力画像形成部410が、この背景画像に文書作成ソフトウェアで作成された文字などで構成された文書データを重ねて出力画像を形成し出力することで、当該出力画像が印刷される。ここで、背景画像を構成する第1の画像A1、第2の画像A2、第3の画像B1、及び第4の画像B2の面積階調は、文書データの濃度に対して20%程度の濃さであるものとする。
また、第1の要素画像(第3の要素画像)201の大きさd1は、通常の複写機において平均的な濃度設定で複写したときには複写される(消えない)程度の大きさが選択されている。また、第2の要素画像(第4の要素画像)301の大きさd2は、通常の複写機において平均的な濃度設定で複写したときには複写されない(消える、又は複写された第1の要素画像(第3の要素画像)201に対して面積階調が認識可能な程度に低くなる)程度に小さな大きさが選択されている。
このようにして作成された背景画像付の文書を、カラー複写機を用いて複写してコピー文書を作成した場合には、平均的な複写濃度であれば、図1に示した地紋画像1、2における三角形の内部(第2の画像A2と、第4の画像B2)は、要素画像が複写されず白抜きになる。これにより、コピー文書は、元原稿にはない模様(元原稿では観察者が認識できない模様)が背景画像として現れるので、元原稿とまったく同じものとはならない。
ここで、もし複写機の読み取り濃度を濃くするように調整して複写し、白抜きが生じないようにしようとした場合について説明する。一般に、複写機における読み取り装置(イメージスキャナ)の照射光源の色は、緑色かもしくはオレンジ色である。
例えば、照射光源の色が緑色であると仮定すると、図1における第4の画像B2に対応する部分は、要素画像301がオレンジ色であるので、緑色の光源の光をよく吸収するために白抜きにはならず、色が消えない。すなわち、第4の画像B2の要素画像301は複写される。また、第3の画像B1も複写されるので、濃度調整及び色調整をすれば、第3の画像B1と第4の画像B2との濃さを同じようにして複写できる場合がある。
しかし、図1における第2の画像A2に対応する部分は、要素画像301が緑色であり照射光源の色と同じ色であるから、緑色の光源の光をよく反射する。したがって、第2の画像2の部分は、複写機においてどのように濃度調整及び色調整を行っても複写されず白抜きになる。
また、例えば、照射光源の色がオレンジ色であれば、上述した照射光源の色が緑色の場合とは逆になり、第2の画像A2については複写されてしまうことがあるが、第4の画像B2はどのように調整しても複写されず白抜きになる。
すなわち、照射光源の色にかかわらず、図1に示した複写防止画像を含む文書を複写した場合には、常に、第2の画像A2又は第4の画像B1のどちらか一方が複写されず白抜きとなる。これにより、複写機においてどのように濃度調整及び色調整を行っても、元原稿とコピー原稿との背景画像(複写防止画像)が異なることとなり、元原稿とまったく同じコピー原稿を絶対に得ることができず、原本性が要求される証明書などの不正コピーを防止することができる。したがって、証明書などの不正コピーを防止したい文書等の作成を、普通紙を用いて安価に確実に行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、複写防止画像が表示(印刷)される媒体は用紙としたが、本発明はこれに限定されず、図1に示したような複写防止画像を表面に印刷した他のメディア、例えば、プラスティック、金属板、木製の板、セラミック板、高分子化合物の板、ガラス板等でも良い。
また、上述した実施形態においては、第1の画像A1を図2に示した第1の要素画像201で構成し(大きな要素画像からなる画像)、第2の画像A2を図3に示した第2の要素画像301で構成したが(小さな要素画像からなる画像)、第1の画像A1を図3に示した第2の要素画像301で構成し、第2の画像A2を図2に示した第1の要素画像201で構成するようにしても良い。この場合には、複写した際に第1の画像A1に対応するが部分が白くなり、第2の画像A2に対応する部分は色が残るようになる。同様に、第3の画像B1を図3に示した第2の要素画像301で構成し、第4の画像B2を図2に示した第1の要素画像201で構成するようにしても良い。
また、上述した実施形態においては、図2に示した第1の要素画像201は、それぞれ同じ大きさの要素画像としているが、面積階調及び要素画像に関する複写性の条件を満足すれば、異なる大きさの要素画像を任意に組み合わせても良い。図3に示した第2の要素画像301についても同様である。また、上述した実施形態では、第1及び第2の画像A1、A2を緑色で構成し、第3及び第4の画像B1、B2をオレンジ色で構成したが、これに限定されず、第1及び第2の画像A1、A2の色と第3及び第4の画像B1、B2の色とが補色的関係もしくはそれに近い関係を有すれば良い。
(本発明の他の実施形態)
上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体は本発明を構成する。また、そのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態における複写防止画像が形成された複写防止用紙の一例を示す図である。 本発明の実施形態における第1又は第3の画像の一例を示す拡大図である。 本発明の実施形態における第2又は第4の画像の一例を示す拡大図である。 本発明の実施形態における画像処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における画像処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態における画像処理動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
401 地紋データ記憶部
402〜405 画像構成部
406、407 地紋構成部
408 ページ画像構成部
409 画像入力部
410 出力画像形成部
501 バス
502 CPU
503 ROM
504 RAM
505、507、509、512 インタフェース
506 プリンタ
508 HDD
510 キーボード
511 マウス
513 モニタ

Claims (10)

  1. 複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とから第1の地紋画像を第1の色で構成する第1の地紋構成工程と、
    上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とから第2の地紋画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第2の地紋構成工程と、
    上記第1の地紋構成工程にて構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成工程にて構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 上記第1の地紋構成工程は、
    第1の要素画像から上記第1の画像を上記第1の色で構成する第1の画像構成工程と、
    上記第1の要素画像とは異なる第2の要素画像から上記第2の画像を上記第1の色で構成する第2の画像構成工程とを有し、
    上記第1の画像構成工程にて構成された第1の画像と、上記第2の画像構成工程にて構成された第2の画像とを配置して上記第1の地紋画像を構成し、
    上記第2の地紋構成工程は、
    第3の要素画像から上記第3の画像を上記第2の色で構成する第3の画像構成工程と、
    上記第3の要素画像とは異なる第4の要素画像から上記第4の画像を上記第2の色で構成する第4の画像構成工程とを有し、
    上記第3の画像構成工程にて構成された第3の画像と、上記第4の画像構成工程にて構成された第4の画像とを配置して上記第2の地紋画像を構成することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 上記第1の要素画像と上記第3の要素画像とは、大きさ及び要素画像の配置間隔が等しいとともに、
    上記第2の要素画像と上記第4の要素画像とは、大きさ及び要素画像の配置間隔が等しいことを特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  4. 上記第1の色及び上記第2の色の少なくとも一方は、上記複写処理にて使用する読み取り装置が有する照射光源の色と同じ色であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理方法。
  5. 複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とから第1の地紋画像を第1の色で構成する第1の地紋構成手段と、
    上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とから第2の地紋画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第2の地紋構成手段と、
    上記第1の地紋構成手段により構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成手段により構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  6. 第1の要素画像から上記第1の画像を上記第1の色で構成する第1の画像構成手段と、
    上記第1の要素画像とは異なる第2の要素画像から上記第2の画像を上記第1の色で構成する第2の画像構成手段と、
    第3の要素画像から上記第3の画像を上記第2の色で構成する第3の画像構成手段と、
    上記第3の要素画像とは異なる第4の要素画像から上記第4の画像を上記第2の色で構成する第4の画像構成手段とをさらに備え、
    上記第1の地紋構成手段は、上記第1の画像構成手段により構成された第1の画像と、上記第2の画像構成手段により構成された第2の画像とを配置して上記第1の地紋画像を構成し、
    上記第2の地紋構成手段は、上記第3の画像構成手段により構成された第3の画像と、上記第4の画像構成手段により構成された第4の画像とを配置して上記第2の地紋画像を構成することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とからなる第1の色の第1の地紋画像と、
    上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とからなる、上記第1の色とは異なる第2の色の第2の地紋画像とで形成されたページ画像を有することを特徴とする印刷媒体。
  8. 複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第1の画像と第2の画像とから第1の地紋画像を第1の色で構成する第1の地紋構成ステップと、
    上記複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第3の画像と第4の画像とから第2の地紋画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第2の地紋構成ステップと、
    上記第1の地紋構成ステップにて構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成ステップにて構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 第1の要素画像から第1の画像を第1の色で構成する第1の画像構成ステップと、
    上記第1の要素画像とは異なる第2の要素画像から、上記第1の画像に対して複写処理前は面積階調が等しく、第1の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第2の画像を上記第1の色で構成する第2の画像構成ステップと、
    上記第1の画像構成ステップにて構成された第1の画像と、上記第2の画像構成ステップにて構成された第2の画像とを配置して第1の地紋画像を構成する第1の地紋構成ステップと、
    第3の要素画像から第3の画像を、上記第1の色とは異なる第2の色で構成する第3の画像構成ステップと、
    上記第3の要素画像とは異なる第4の要素画像から、上記第3の画像に対して複写処理前は面積階調が等しく、第2の条件での複写処理の後は面積階調が異なる第4の画像を上記第2の色で構成する第4の画像構成ステップと、
    上記第1の地紋構成ステップにて構成された第1の地紋画像と、上記第2の地紋構成ステップにて構成された第2の地紋画像とを合成してページ画像を形成するページ画像形成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項8又は9記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008268525A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Canon Inc 画像形成装置
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