JP2005167021A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理室に処理ガスを導入する2重のガス導入部を有する基板処理炉であって、パージが困難な領域を少なくでき、効率的な基板処理を行うことができる基板処理炉を備える基板処理装置を提供する。
【解決手段】本基板処理装置は、処理室と、処理室内に処理ガスを導入するバッファ室237であって、複数のガス供給孔248aが垂直方向に並んで設けられたバッファ室237と、バッファ室237の内部に配置され、バッファ室237内に処理ガスを導入するノズル233であって、複数のガス供給孔248bが垂直方向に並んで設けられたノズル233とを有し、上から平面図的に見た場合に、ガス供給孔248bの開口が、ガス供給孔248aとガス供給孔248bの間の距離よりも、ガス供給孔248aから離れているバッファ室237の壁251に対して向けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板処理装置に関し、特に、Siなどの半導体デバイスを製造する際に用いられる成膜装置に関するものである。
成膜を行う半導体デバイス製造装置として、成膜を行う処理室内に2重のガス導入部を介して処理ガスを導入するものがある。
図1は、従来のこのような2重のガス導入部を備える半導体デバイス製造装置の基板処理炉の反応管を説明するための概略横断面図であり、図2は、図1のA部の部分拡大図である。
図1、図2に示すように、反応管203内にバッファ室237が設けられ、バッファ室237内にノズル233が設けられている。バッファ室237の内側の壁252にはガス供給孔248aが設けられ、ノズル233には、ガス供給孔248bが設けられている。ガス供給孔248bの開口は、バッファ室237の壁252の内壁面からガス供給孔248aに向かう方向に向けられている。処理ガスはノズル233のガス供給孔248bからバッファ室237の壁252の内壁面からガス供給孔248aに向かう方向に向けて噴出され、その後、ガスの流れ254、255となり、バッファ室237のガス供給孔248aに向けて処理ガスが流れ、その後、バッファ室237のガス供給孔248aから反応管203内に噴出されていた。
このように、従来では、ノズル233のガス供給孔248bは、バッファ室237の壁252の内壁面からガス供給孔248aに向かう方向に向けられているので、ノズル233に対してガス供給孔248aとは反対側の部分(バッファ室237の壁252とノズル233との間)には、ガスの流れにくい部分ができて、十分にパージできない部分280が存在した。
その結果、パージ時間を長く取るなどして対応する必要があるため、装置のスループットが悪化するという欠点があった。
従って、本発明は、処理室に処理ガスを導入する2重のガス導入部を備える基板処理炉であって、パージが困難な領域を少なくでき、効率的な基板処理を行うことができる基板処理炉を備える基板処理装置を提供することを主な目的とする。
本発明によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に処理ガスを導入する第1のガス導入部であって、複数の第1のガス供給孔が所定の方向に並んで設けられた前記第1のガス導入部と、
前記第1のガス導入部の内部に配置され、前記第1のガス導入部内に前記処理ガスを導入する第2のガス導入部であって、複数の第2のガス供給孔が前記所定の方向に並んで設けられた前記第2のガス導入部と、を有し、
前記所定の方向から平面図的に見た場合に、前記第2のガス導入部の前記第2のガス供給孔の開口が、前記第1のガス導入部の前記第1のガス供給孔と前記第2のガス導入部の前記第2のガス供給孔との間の距離よりも、前記第1のガス導入部の前記第1のガス供給孔から離れている前記第1のガス導入部の内壁面に対して向けられていることを特徴とする基板処理装置が提供される。
好ましくは、前記複数の第1のガス供給孔が前記所定の方向に所定の長さに亘って設けられており、複数の第2のガス供給孔も、前記所定の方向に所定の長さに亘って設けられている。
また、本発明によれば、
基板を処理する処理室と、
前記処理室内に処理ガスを導入する第1のガス導入部であって、複数の第1のガス供給孔が所定の方向に並んで設けられた前記第1のガス導入部と、
前記第1のガス導入部の内部に配置され、前記第1のガス導入部内に前記処理ガスを導入する第2のガス導入部であって、複数の第2のガス供給孔が前記所定の方向に並んで設けられた前記第2のガス導入部と、を有し、
前記所定の方向から平面図的に見た場合に、前記第2のガス導入部の前記第2のガス供給孔の開口が、前記第2のガス導入部に対して前記第1のガス供給孔とは反対側の第1のガス導入部の内壁面に対して向けられていることを特徴とする基板処理装置が提供される。
本発明によれば、処理室に処理ガスを導入する2重のガス導入部を備える基板処理炉であって、パージが困難な領域を少なくでき、効率的な基板処理を行うことができる基板処理炉を備える基板処理装置が提供される。
次に、図面を参照して本発明の好ましい実施例を説明をする。
本発明の実施例として、ウエハ等の基板へのプロセス処理例としてCVD法の中の1つであるALD(Atomic Layer Deposition)法を用いた成膜処理について、簡単に説明する。
ALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(またはそれ以上)の原料となるガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。
即ち、利用する化学反応は、例えばSiN(窒化珪素)膜形成の場合ALD法ではDCS(SiHCl、ジクロルシラン)とNH(アンモニア)を用いて300〜600℃の低温で高品質の成膜が可能である。また、ガス供給は、複数種類の反応性ガスを1種類ずつ交互に供給する。そして、膜厚制御は、反応性ガス供給のサイクル数で制御する。(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、処理を20サイクル行う。)
図3は、本発明の実施例1に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略横断面図であり、図4は、本実施例にかかる縦型の基板処理炉を説明するための概略構成図であり、処理炉部分を縦断面で示し、図5は本実施例にかかる縦型の基板処理炉を説明するための概略構成図であり、処理炉部分を横断面で示す。加熱手段であるヒータ207の内側に、基板であるウエハ200を処理する反応容器として反応管203が設けられ、この反応管203の下端開口は蓋体であるシールキャップ219により気密部材であるOリング220を介して気密に閉塞されている。反応管203およびヒータ207の外側には断熱部材208が設けられている。断熱部材208は断熱部材208の上方端を覆うように設けられている。少なくとも、ヒータ207、断熱部材208、反応管203、及びシールキャップ219により処理炉202を形成している。また、反応管203及びシールキャップ219により処理室201を形成している。シールキャップ219には石英キャップ218を介して基板保持手段であるボート217が立設され、石英キャップ218はボートを保持する保持体となっている。そして、ボート217は処理炉202に挿入される。ボート217にはバッチ処理される複数のウエハ200が水平姿勢で管軸方向に多段に垂直方向に積載される。ヒータ207は処理炉202に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱する。
そして、処理炉202へは複数種類、ここでは2種類のガスを供給する供給管としての2本のガス供給管232a、232bが設けられる。ここではガス供給管232aからは流量制御手段であるマスフローコントローラ241a及び開閉弁であるバルブ243aを介し、更に後述する反応管203内に形成されたバッファ室237を介して処理室201に反応ガスが供給され、ガス供給管232bからは流量制御手段であるマスフローコントローラ241b、開閉弁であるバルブ243b、ガス溜め247、及び開閉弁であるバルブ243cを介し、更に後述するガス供給部249を介して処理室201に反応ガスが供給されている。
処理室201ガスを排気する排気管であるガス排気管231によりバルブ243dを介して排気手段である真空ポンプ246に接続され、真空排気されるようになっている。尚、このバルブ243dは弁を開閉して処理室201の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能になっている開閉弁である。
処理室201を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間には、反応管203の下部より上部の内壁にウエハ200の積載方向に沿って、ガス分散空間であるバッファ室237が設けられており、そのバッファ室237のウエハ200と隣接する内側の壁252の端部近傍にはガスを供給する供給孔であるガス供給孔248aが設けられている。このガス供給孔248aは反応管203の中心へ向けて開口している。このガス供給孔248aは、ウエハ200の積載方向に沿って下部から上部に所定の長さにわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチで設けられている。
そしてバッファ室237のガス供給孔248aが設けられた端部と反対側の端部近傍には、ノズル233が、やはり反応管203の下部より上部にわたりウエハ200の積載方向に沿って配設されている。そしてノズル233にはガスを供給する供給孔であるガス供給孔248bが複数設けられている。複数のガス供給孔248bは、ガス供給孔248aの場合と同じ所定の長さにわたってウエハ200の積載方向に沿って配設されている。そして、複数のガス供給孔248bと複数のガス供給孔248aとをそれぞれ1対1で対応させて配置している。
また、図3に示すように、ノズル233のガス供給孔248bの開口は、ノズル233に対してガス供給孔248aとは反対側のバッファ室237の壁の一部である壁251の内壁面に対して向けられている。
このような方向にノズル233のガス供給孔248bの開口を向けて設けることによって、パージが困難な領域に意図的にガスを流すことができ、その結果、パージが困難な領域を少なくでき、効率的なパージが行えるようになり、ひいては効率的な基板処理を行うことができるようになる。
なお、本実施例では、ノズル233のガス供給孔248bの開口は、バッファ室237の壁251に対して向けられているが、ノズル233のガス供給孔248bの開口が、バッファ室237のガス供給孔248aとノズル233のガス供給孔248bとの間の距離よりも、ガス供給孔248aから離れているバッファの内壁面に対して向けられているか、または、ノズル233のガス供給孔248bの開口が、ノズル233に対してガス供給孔248aとは反対側のバッファ室237の壁の内壁面に対して向けられていれば、パージが困難な領域を少なくでき、効率的なパージが行えるようになる。
また、ガス供給孔248bの開口面積は、バッファ室237と処理炉202の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか、開口ピッチを小さくすると良い。
ガス供給孔248bの開口面積や開口ピッチを上流側から下流にかけて調節することで、まず、各ガス供給孔248bよりガスの流速の差はあるが、流量はほぼ同量であるガスを噴出させる。そしてこの各ガス供給孔248bから噴出するガスをバッファ室237に噴出させて一旦導入し、ガスの流速差の均一化を行うことができる。
すなわち、バッファ室237において、各ガス供給孔248bより噴出したガスはバッファ室237で各ガスの粒子速度が緩和された後、ガス供給孔248aより処理室201に噴出する。この間に、各ガス供給孔248bより噴出したガスは、各ガス供給孔248aより噴出する際には、均一な流量と流速とを有するガスとすることができる。
さらに、バッファ室237に、細長い構造を有する棒状電極269及び棒状電極270が上部より下部にわたって電極を保護する保護管である電極保護管275に保護されて配設され、この棒状電極269又は棒状電極270のいずれか一方は整合器272を介して高周波電源273に接続され、他方は基準電位であるアースに接続されている。この結果、棒状電極269及び棒状電極270間のプラズマ生成領域224にプラズマが生成される。
この電極保護管275は、棒状電極269及び棒状電極270のそれぞれをバッファ室237の雰囲気と隔離した状態でバッファ室237に挿入できる構造となっている。ここで、電極保護管275の内部は外気(大気)と同一雰囲気であると、電極保護管275にそれぞれ挿入された棒状電極269及び棒状電極270はヒータ207の加熱で酸化されてしまう。そこで、電極保護管275の内部は窒素などの不活性ガスを充填あるいはパージし、酸素濃度を充分低く抑えて棒状電極269又は棒状電極270の酸化を防止するための不活性ガスパージ機構が設けられる。
さらに、ガス供給孔248aの位置より、反応管203の内周を120°程度回った内壁に、ガス供給部249が設けられている。このガス供給部249は、ALD法による成膜においてウエハ200へ、複数種類のガスを1種類ずつ交互に供給する際に、バッファ室237とガス供給種を分担する供給部である。
このガス供給部249もバッファ室237と同様にウエハと隣接する位置に同一ピッチでガスを供給する供給孔であるガス供給孔248cを有し、下部ではガス供給管232bが接続されている。
ガス供給孔248cの開口面積はバッファ室237と処理室201の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか開口ピッチを小さくすると良い。
反応管203内の中央部には複数枚のウエハ200を多段に同一間隔で鉛直方向に載置するボート217が設けられており、このボート217は図中省略のボートエレベータ機構により反応管203に出入りできるようになっている。また処理の均一性を向上するためにボート217を回転するための回転手段であるボート回転機構267が設けてあり、ボート回転機構267を回転することにより、石英キャップ218に保持されたボート217を回転するようになっている。
制御手段であるコントローラ321は、マスフローコントローラ241a、241b、バルブ243a、243b、243c、243d、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、図中省略のボート昇降機構、高周波電源273、整合器272に接続されており、マスフローコントローラ241a、241bの流量調整、バルブ243a、243b、243cの開閉動作、バルブ243dの開閉及び圧力調整動作、ヒータ207温度調節、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボート昇降機構の昇降動作制御、高周波電極273の電力供給制御、整合器272によるインピーダンス制御が行われる。
次にALD法による成膜例について、DCS及びNHガスを用いてSiN膜を成膜する例で説明する。
まず成膜しようとするウエハ200をボート217に装填し、処理炉202に搬入する。搬入後、次の3つのステップを順次実行する。
[ステップ1]
ステップ1では、プラズマ励起の必要なNHガスと、プラズマ励起の必要のないDCSガスとを併行して流す。まずガス供給管232aに設けたバルブ243a、及びガス排気管231に設けたバルブ243dを共に開けて、ガス供給管232aからマスフローコントローラ243aにより流量調整されたNHガスをノズル233のガス供給孔248bからバッファ室237へ噴出し、棒状電極269及び棒状電極270間に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加してNHをプラズマ励起し、活性種として処理室201に供給しつつガス排気管231から排気する。NHガスをプラズマ励起することにより活性種として流すときは、バルブ243dを適正に調整して処理室201内圧力を10〜100Paとする。マスフローコントローラ241aで制御するNHの供給流量は1000〜10000sccmである。NHをプラズマ励起することにより得られた活性種にウエハ200を晒す時間は2〜120秒間である。このときのヒータ207温度はウエハが300〜600℃になるよう設定してある。NHは反応温度が高いため、上記ウエハ温度では反応しないので、プラズマ励起することにより活性種としてから流すようにしており、このためウエハ温度は設定した低い温度範囲のままで行える。
このNHをプラズマ励起することにより活性種として供給しているとき、ガス供給管232bの上流側のバルブ243bを開け、下流側のバルブ243cを閉めて、DCSも流すようにする。これによりバルブ243b、243c間に設けたガス溜め247にDCSを溜める。このとき、処理室201内に流しているガスはNHをプラズマ励起することにより得られた活性種であり、DCSは存在しない。したがって、NHは気相反応を起こすことはなく、プラズマにより励起され活性種となったNHはウエハ200上の下地膜と表面反応する。
[ステップ2]
ステップ2では、ガス供給管232aのバルブ243aを閉めて、NHの供給を止めるが、引続きガス溜め247へ供給を継続する。ガス溜め247に所定圧、所定量のDCSが溜まったら上流側のバルブ243bも閉めて、ガス溜め247にDCSを閉じ込めておく。また、ガス排気管231のバルブ243dは開いたままにし真空ポンプ246により、処理室201を20Pa以下に排気し、残留NHを処理室201から排除する。また、この時にはN等の不活性ガスを処理室201に供給すると、更に残留NHを排除する効果が高まる。ガス溜め247内には、圧力が20000Pa以上になるようにDCSを溜める。また、ガス溜め247と処理室201との間のコンダクタンスが1.5×10−3/s以上になるように装置を構成する。また、反応管203容積とこれに対する必要なガス溜め247の容積との比として考えると、反応管203容積1001(リットル)の場合においては、100〜300ccであることが好ましく、容積比としてはガス溜め247は反応室容積の1/1000〜3/1000倍とすることが好ましい。
[ステップ3]
ステップ3では、処理室201の排気が終わったらガス排気管231のバルブ243cを閉じて排気を止める。ガス供給管232bの下流側のバルブ243cを開く。これによりガス溜め247に溜められたDCSが処理室201に一気に供給される。このときガス排気管231のバルブ243dが閉じられているので、処理室201内の圧力は急激に上昇して約931Pa(7Torr)まで昇圧される。DCSを供給するための時間は2〜4秒設定し、その後上昇した圧力雰囲気中に晒す時間を2〜4秒に設定し、合計6秒とした。このときのウエハ温度はNHの供給時と同じく、300〜600℃である。DCSの供給により、下地膜上のNHとDCSとが表面反応して、ウエハ200上にSiN膜が成膜される。成膜後、バルブ243cを閉じ、バルブ243dを開けて処理室201を真空排気し、残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを排除する。また、この時にはN等の不活性ガスを処理室201に供給すると、更に残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを処理室201から排除する効果が高まる。またバルブ243bを開いてガス溜め247へのDCSの供給を開始する。
上記ステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことによりウエハ上に所定膜厚のSiN膜を成膜する。
ALD装置では、ガスは下地膜表面に吸着する。このガスの吸着量は、ガスの圧力、及びガスの暴露時間に比例する。よって、希望する一定量のガスを、短時間で吸着させるためには、ガスの圧力を短時間で大きくする必要がある。この点で、本実施例では、バルブ243dを閉めたうえで、ガス溜め247内に溜めたDCSを瞬間的に供給しているので、処理室201内のDCSの圧力を急激に上げることができ、希望する一定量のガスを瞬間的に吸着させることができる。
また、本実施例では、ガス溜め247にDCSを溜めている間に、ALD法で必要なステップであるNHガスをプラズマ励起することにより活性種として供給、及び処理室201の排気をしているので、DCSを溜めるための特別なステップを必要としない。また、処理室201内を排気してNHガスを除去しているからDCSを流すので、両者はウエハ200に向かう途中で反応しない。供給されたDCSは、ウエハ200に吸着しているNHとのみ有効に反応させることができる。
図6は、本発明の第2の実施例に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略横断面図であり、本発明の第2の実施例に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略縦断面図である。
実施例1では、ノズル233に、複数のガス供給孔248aの場合と同じ所定の長さにわたって複数のガス供給孔248aとそれぞれ1対1で対応させてウエハ200の積載方向に沿って配設され、その開口がバッファ室237の壁の一部である壁251の内壁面に対して向けられている複数のガス供給孔248bを設けているのに対して、本実施例においては、ノズル233に、複数のガス供給孔248bと複数のガス供給孔248dを設け、複数のガス供給孔248bの開口は、ノズル233に対してガス供給孔248aとは反対側のバッファ室237の壁の一部である壁251の内壁面に対して向けられ、複数のガス供給孔248dの開口は、ガス供給孔248bの開口とは反対側に向けられ、ガス供給孔248bとガス供給孔248dはウエハ200の積載方向に沿って交互に配設され、複数のガス供給孔248bと複数のガス供給孔248dとは両者合わさって、複数のガス供給孔248aの場合と同じ所定の長さにわたって配置され、複数のガス供給孔248aと1対1で対応して配置されている点で、本実施例は実施例1と異なるが、他の点は同じである。
このように構成した場合、ガス供給孔248bによって、パージが困難な領域に意図的にガスを流すためのガスの流れ256(ガス供給孔248aに対して逆方向の流れ)を作り出して、パージが困難な領域を少なくすることができと共に、ガス供給孔248dによって、ガス供給孔248aに向かう順方向のガスの流れ257を作り出すことができるため、整ったガスの流れ258を作り出すことが期待できるようになる。
また、逆方向のガス供給孔248bと、順方向のガス供給孔248dとで、その数の割合を変えることによって、パージ効果を強くしたり、流れを整える効果を強くしたりすることができ、これにより、パージ時間を短くした効率的な成膜を行うようにすることができる。
次に、図8を参照して、本発明が適用される基板処理装置の一例である半導体製造装置300についての概略を説明する。
筐体101内部の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット100の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ105が設けられ、該カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設けられ、該カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取りつけられている。又、カセットエレベータ115の後側には、カセット100の載置手段としてのカセット棚109が設けられると共にカセットステージ105の上方にも予備カセット棚110が設けられている。予備カセット棚110の上方にはクリーンユニット118が設けられクリーンエアを筐体101の内部を流通させるように構成されている。
筐体101の後部上方には、処理炉202が設けられ、該処理炉202の下方には基板としてのウエハ200を水平姿勢で多段に保持する基板保持手段としてのボート217を該処理炉202に昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ121が設けられ、該ボートエレベータ121に取りつけられた昇降部材122の先端部には蓋体としてのシールキャップ219が取りつけられ該ボート217を垂直に支持している。ボートエレベータ121とカセット棚109との間には昇降手段としての移載エレベータ113が設けられ、該移載エレベータ113には搬送手段としてのウエハ移載機112が取りつけられている。又、ボートエレベータ121の横には、開閉機構を持ち処理炉202の下面を塞ぐ遮蔽部材としての炉口シャッタ116が設けられている。
ウエハ200が装填されたカセット100は、図示しない外部搬送装置からカセットステージ105に該ウエハ200が上向き姿勢で搬入され、該ウエハ200が水平姿勢となるよう該カセットステージ105で90°回転させられる。更に、カセット100は、カセットエレベータ115の昇降動作、横行動作及びカセット移載機114の進退動作、回転動作の協働によりカセットステージ105からカセット棚109又は予備カセット棚110に搬送される。
カセット棚109にはウエハ移載機112の搬送対象となるカセット100が収納される移載棚123があり、ウエハ200が移載に供される該カセット100はカセットエレベータ115、カセット移載機114により該移載棚123に移載される。
カセット100が移載棚123に移載されると、ウエハ移載機112の進退動作、回転動作及び移載エレベータ113の昇降動作の協働により該移載棚123から降下状態のボート217にウエハ200を移載する。
ボート217に所定枚数のウエハ200が移載されるとボートエレベータ121により該ボート217が処理炉202に挿入され、シールキャップ219により処理炉202が気密に閉塞される。気密に閉塞された処理炉202内ではウエハ200が加熱されると共に処理ガスが該処理炉202内に供給され、ウエハ200に処理がなされる。
ウエハ200への処理が完了すると、該ウエハ200は上記した作動の逆の手順により、ボート217から移載棚123のカセット100に移載され、該カセット100はカセット移載機114により該移載棚123からカセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により筐体101の外部に搬出される。尚、炉口シャッタ116は、ボート217が降下状態の際に処理炉202の下面を塞ぎ、外気が該処理炉202内に巻き込まれるのを防止している。
カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
従来の基板処理装置に係る縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略横断面図である。 図1のA部の部分拡大図である。 本発明の実施例1に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例1および2に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施例1および2に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例2に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略横断面図である。 本発明の実施例2に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉の反応管を説明するための概略縦断面図である。 本発明の実施例1および2に係る基板処理装置を説明するための概略斜視図である。
符号の説明
100…カセット
112…ウエハ移載機
114…カセット移載機
121…ボートエレベータ
200…ウエハ
202…処理炉
203…反応管
207…ヒータ
208…断熱部材
217…ボート
218…石英キャップ
219…シールキャップ
220…Oリング
224…プラズマ生成領域
231…ガス排気管
232a…ガス供給管
232b…ガス供給管
233…ノズル
237…バッファ室
241a…マスフローコントローラ
241b…マスフローコントローラ
243a…バルブ
243b…バルブ
243c…バルブ
243d…バルブ
246…真空ポンプ
247…ガス溜め
248a…ガス供給孔
248b…ガス供給孔
248c…ガス供給孔
248d…ガス供給孔
249…ガス供給部
251…壁
255…ガスの流れ
256…ガスの流れ(逆方向)
257…ガスの流れ(順方向)
258…整ったガスの流れ
267…ボート回転機構
269…棒状電極
270…棒状電極
271…アース
272…整合器
273…高周波電源
275…電極保護管
280…パージできない部分
321…コントローラ

Claims (1)

  1. 基板を処理する処理室と、
    前記処理室内に処理ガスを導入する第1のガス導入部であって、複数の第1のガス供給孔が所定の方向に並んで設けられた前記第1のガス導入部と、
    前記第1のガス導入部の内部に配置され、前記第1のガス導入部内に前記処理ガスを導入する第2のガス導入部であって、複数の第2のガス供給孔が前記所定の方向に並んで設けられた前記第2のガス導入部と、を有し、
    前記所定の方向から平面図的に見た場合に、前記第2のガス導入部の前記第2のガス供給孔の開口が、前記第1のガス導入部の前記第1のガス供給孔と前記第2のガス導入部の前記第2のガス供給孔との間の距離よりも、前記第1のガス導入部の前記第1のガス供給孔から離れている前記第1のガス導入部の内壁面に対して向けられていることを特徴とする基板処理装置。
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