JP4566787B2 - 基板処理装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
ALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(またはそれ以上)の原料となるガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。
基板を処理する処理室と、
前記処理室に基板を処理する処理ガスを供給する第1のガス供給ライン及び前記第1のガス供給ラインに上流側から順に設けられた第1の流量制御手段、第1バルブ、第1のガス溜、第2のバルブを有する処理ガス供給手段と、
前記第1のガス溜の上流側で前記第1のガス供給ラインに接続され、不活性ガスを供給する第2のガス供給ライン及び前記第2のガス供給ラインに上流側から順に設けられた不活性ガス流量制御手段、第3のバルブ、第2ガス溜、第4バルブを有する第2のガス供給手段と、
前記第1のガス供給手段、前記第2のガス供給手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記処理ガス供給手段、前記不活性ガス供給手段を制御し、前記処理室に前記第1のガス溜を介して前記処理ガスを供給した後、前記第2のガス溜を介して前記不活性ガスを前記第1のガス溜に供給して、前記ガス溜の内部に残留する前記処理ガスを置換する基板処理装置が提供される。
また、本発明によれば、
処理室に処理ガスを供給して基板を処理する半導体装置の製造方法であって、
前記処理室に接続された処理ガス供給ラインに設けられた第1のガス溜に所定量まで前記処理ガスを充填する処理ガス充填工程と、
基板が収容された前記処理室に、前記第1のガス溜に充填された前記処理ガスを供給する処理ガス供給工程と、
前記処理ガス供給ラインであって前記第1のガス溜の上流側に接続された不活性ガス供給ラインに設けられた第2のガス溜に所定量まで不活性ガスを充填する不活性ガス充填工程と、
前記第1のガス溜に、前記第2のガス溜に充填された前記不活性ガスを供給して前記第1のガス溜に残留する処理ガスを置換する不活性ガス供給工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の好ましい実施例においては、ガス溜が設けられた基板処理用の反応性ガスの供給ラインに、パージ用またはこの反応性ガス処理用のガスを供給するガス供給ラインを接続し、このガス供給ラインに別のガス溜を設けている。
図1は、本発明の好ましい一実施例に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉を説明するための概略縦断面図であり、処理炉部分を縦断面で示し、図2は、本発明の好ましい実施例に係る基板処理装置の縦型の基板処理炉を説明するための概略横断面図であり、処理炉部分を横断面で示す。
ステップ1では、プラズマ励起の必要なNH3ガスと、プラズマ励起の必要のないDCSガスとを併行して流す。まずガス供給管232aに設けたバルブ243a、及びガス排気管231に設けたバルブ243dを共に開けて、ガス供給管232aからマスフローコントローラ243aにより流量調整されたNH3ガスをノズル233のガス供給孔248bからバッファ室237へ噴出し、棒状電極269及び棒状電極270間に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加してNH3をプラズマ励起し、活性種として処理室201に供給しつつガス排気管231から排気する。NH3ガスをプラズマ励起することにより活性種として流すときは、バルブ243dを適正に調整して処理室201内圧力を10〜100Paとする。マスフローコントローラ241aで制御するNH3の供給流量は1000〜10000sccmである。NH3をプラズマ励起することにより得られた活性種にウエハ200を晒す時間は2〜120秒間である。このときのヒータ207の温度はウエハが500〜600℃になるよう設定してある。NH3は反応温度が高いため、上記ウエハ温度では反応しないので、プラズマ励起することにより活性種としてから流すようにしており、このためウエハ温度は設定した低い温度範囲のままで行える。
ステップ2では、ガス供給管232aのバルブ243aを閉めて、NH3の供給を止めるが、引続きガス溜め247および251へ供給を継続する。ガス溜め247に所定圧、所定量のDCSが溜まったら上流側のバルブ243bも閉めて、ガス溜め247にDCSを閉じ込めておく。ガス溜め251に所定圧、所定量の不活性ガス等が溜まったら上流側のバルブ243fも閉めて、ガス溜め521に不活性ガス等を閉じ込めておく。また、ガス排気管231のバルブ243dは開いたままにし真空ポンプ246により、処理室201を20Pa以下に排気し、残留NH3を処理室201から排除する。また、この時にはN2等の不活性ガスを処理室201に供給すると、更に残留NH3を排除する効果が高まる。ガス溜め247内には、圧力が20000Pa以上になるようにDCSを溜める。また、ガス溜め247と処理室201との間のコンダクタンスが1.5×10−3m3/s以上になるように装置を構成する。また、反応管203の容積とこれに対する必要なガス溜め247の容積との比として考えると、反応管203の容積1001(リットル)の場合においては、100〜300ccであることが好ましく、容積比としてはガス溜め247は反応室容積の1/1000〜3/1000倍とすることが好ましい。
ステップ3では、処理室201の排気が終わったらガス排気管231のバルブ243cを閉じて排気を止める。ガス供給管232bの下流側のバルブ243cを開く。これによりガス溜め247に溜められたDCSが処理室201に一気に供給される。このときガス排気管231のバルブ243dが閉じられているので、処理室201内の圧力は急激に上昇して約931Pa(7Torr)まで昇圧される。DCSを供給するための時間は2〜4秒設定し、その後上昇した圧力雰囲気中に晒す時間を2〜4秒に設定し、合計6秒とした。このときのウエハ温度はNH3の供給時と同じく、500〜600℃である。DCSの供給により、下地膜上のNH3とDCSとが表面反応して、ウエハ200上にSiN膜が成膜される。
なお、カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
101…筐体
105…カセットステージ
109…カセット棚
110…予備カセット棚
112…ウエハ移載機
113…移載エレベータ
114…カセット移載機
115…カセットエレベータ
116…炉口シャッタ
118…クリーンユニット
121…ボートエレベータ
122…昇降部材
123…移載棚
124…搬送制御手段
200…ウエハ
201…処理室
202…処理炉
203…反応管
207…ヒータ
208…断熱部材
217…ボート
218…石英キャップ
219…シールキャップ
220…Oリング
224…プラズマ生成領域
231…ガス排気管
232a…ガス供給管
232b…ガス供給管
232c…ガス供給管
232d…ガス供給管
233…ノズル
237…バッファ室
241a…マスフローコントローラ
241b…マスフローコントローラ
241c…マスフローコントローラ
241d…マスフローコントローラ
243a…バルブ
243b…バルブ
243c…バルブ
243d…バルブ
243e…バルブ
243f…バルブ
243g…バルブ
243h…バルブ
246…真空ポンプ
247…ガス溜
248a…ガス供給孔
248b…ガス供給孔
248c…ガス供給孔
249…ガス供給部
251…ガス溜
252…ガス溜
267…ボート回転機構
269…棒状電極
270…棒状電極
272…整合器
273…高周波電源
275…電極保護管
321…コントローラ
Claims (3)
- 基板を処理する処理室と、
前記処理室に基板を処理する処理ガスを供給する第1のガス供給ライン及び前記第1のガス供給ラインに上流側から順に設けられた第1の流量制御手段、第1バルブ、第1のガス溜、第2のバルブを有する処理ガス供給手段と、
前記第1のガス溜の上流側で前記第1のガス供給ラインに接続され、不活性ガスを供給する第2のガス供給ライン及び前記第2のガス供給ラインに上流側から順に設けられた不活性ガス流量制御手段、第3のバルブ、第2ガス溜、第4バルブを有する第2のガス供給手段と、
前記第1のガス供給手段、前記第2のガス供給手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記処理ガス供給手段、前記不活性ガス供給手段を制御し、前記処理室に前記第1のガス溜を介して前記処理ガスを供給した後、前記第2のガス溜を介して前記不活性ガスを前記第1のガス溜に供給して、前記ガス溜の内部に残留する前記処理ガスを置換する基板処理装置。 - 処理室に処理ガスを供給して基板を処理する半導体装置の製造方法であって、
前記処理室に接続された処理ガス供給ラインに設けられた第1のガス溜に所定量まで前記処理ガスを充填する処理ガス充填工程と、
基板が収容された前記処理室に、前記第1のガス溜に充填された前記処理ガスを供給する処理ガス供給工程と、
前記処理ガス供給ラインであって前記第1のガス溜の上流側に接続された不活性ガス供給ラインに設けられた第2のガス溜に所定量まで不活性ガスを充填する不活性ガス充填工程と、
前記第1のガス溜に、前記第2のガス溜に充填された前記不活性ガスを供給して前記第1のガス溜に残留する処理ガスを置換する不活性ガス供給工程と、
を有する半導体装置の製造方法。 - 少なくとも前記処理ガス充填工程及び前記不活性ガス充填工程を同時に行う請求項2記載の半導体装置の製造方法。
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