JP2005033058A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005033058A
JP2005033058A JP2003271910A JP2003271910A JP2005033058A JP 2005033058 A JP2005033058 A JP 2005033058A JP 2003271910 A JP2003271910 A JP 2003271910A JP 2003271910 A JP2003271910 A JP 2003271910A JP 2005033058 A JP2005033058 A JP 2005033058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
gas supply
supply hole
chamber
processing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003271910A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Toyoda
一行 豊田
Nobuhito Shima
信人 嶋
Toru Kagaya
徹 加賀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2003271910A priority Critical patent/JP2005033058A/ja
Publication of JP2005033058A publication Critical patent/JP2005033058A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】
処理室にガスを供給するバッファ室237に設けられたガス供給孔の開口面積を最適な値
にするには、様々な開口面積のガス供給孔を持つ反応管を準備し、それらを一つずつ処理
炉に装着してウエハの処理状況を検証する必要があり、ガス供給孔の開口面積の検証に多
くの費用と時間がかかる。また、反応管203やバッファ室237は、通常、石英等の高
価な材料で製造されるため、ガス供給孔の開口面積の検証にさらに多くの費用がかかると
いう問題もある。
【解決手段】
上記課題を解決するため、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とするものである
。即ち、基板を収容し処理する処理室と、前記処理室に開口したガス供給孔を通じて前記
処理室内に所望のガスを供給するガス供給手段とを有する基板処理装置であって、前記ガ
ス供給孔に開口調整部材を挿入し、前記ガス供給孔の開口面積を調整可能としたことを特
徴とする基板処理装置とするものである。

【選択図】図2

Description

本発明はウエハ等の基板に薄膜の生成、不純物の拡散、エッチング等の処理を行う基板
処理装置に関するものであり、特に基板処理を行う処理室にガスを供給する手段に係わる
基板処理装置、例えば半導体製造装置の処理室構造の一例を図5、図6に示す。図5は
縦断面構造を示し、図6は横断面構造を示している。
図5,図6において、200はウエハ、201は処理室、202は処理炉、203は反応
管、207はヒータ、217はボートである。また、処理炉202には、処理室201内
に複数種類、ここでは2種類のガスを供給するためのガス供給手段が設けられる。前記ガ
ス供給手段は、供給管としての2本のガス供給管232a、232bと、流量制御手段で
ある第1のマスフローコントローラ241a、第2のマスフローコントローラ241bと
、開閉弁である第1のバルブ243a、第2のバルブ243b、第3のバルブ243cと
、ガス溜め247などを有する。そして、第1のガス供給管232aからは第1のマスフ
ローコントローラ241a及び第1のバルブ243aを介し、更に処理室201内に形成
されたバッファ室237の第1のガス供給孔248aを介して処理室201に反応ガスが
供給される。また、第2のガス供給管232bからは第2のマスフローコントローラ24
1b、第2のバルブ243b、ガス溜め247、及び第3のバルブ243cを介し、更に
ガス供給部249の第3のガス供給孔248cを介して処理室201に反応ガスが供給さ
れている。
処理室201はガスを排気する排気管であるガス排気管231により第4のバルブ24
3dを介して排気手段である真空ポンプ246に接続され、処理室201内の雰囲気は所
定の排気速度で真空排気できるようになっている。
処理室201内に載置されたウエハ200は前記ヒータ207により所望の温度に維持
され、前記排気手段により処理室201内の圧力が調整された後、前記ガス供給手段から
供給されるガスによりウエハ200に所望の処理が施されるようになっている。
特開2002−203397号公報
上述のようなウエハ200の処理において、ウエハ200の処理状態は、処理室201
内の圧力、ウエハ200や処理室201内の温度、ガス供給手段から供給されるガスの速
度や流量などの条件に依存し、ウエハ200の処理状態を最適にするためには、これらの
条件を最適にする必要がある。
前記条件の内、温度はヒータ207の制御手段であるコントローラ121により制御で
き、また、ガスの流量は流量制御手段であるマスフローコントローラにより制御できる。
しかし、ウエハに供給されるガスの速度は、排気速度などの他の条件が一定の場合、ガス
の流量とガス供給孔の開口面積に関係する。即ち、ガスの速度をV、ガスの流量をQ、ガ
ス供給孔の開口面積をSとすると、V=Q/Sとなり、ガス供給孔の開口面積Sが小さく
なるにつれ、ガスの速度Vは大きくなる。
また、特に、バッファ室237内でプラズマなどの活性種を生成し、この活性種をウエ
ハに供給するような装置の場合、活性種の寿命を考慮したガスの流量、ガスの速度を設定
する必要があり、この点からも、ガス供給孔の開口面積を最適にする必要がある。
しかしながら、ガス供給孔を有するバッファ室237、ガス供給部249、ノズル23
3は、反応管203に形成されているため、ガス供給孔の開口面積を最適な値にするため
には、様々な開口面積のガス供給孔を有する反応管を準備し、それらを一つずつ処理炉に
装着してウエハの処理状況を検証する必要があり、ガス供給孔の開口面積の検証に多くの
費用と時間がかかる。また、反応管203やバッファ室237、ガス供給部249は、通
常、石英等の高価な材料で製造されるため、ガス供給孔の開口面積の検証にさらに多くの
費用がかかるという問題もある。
上記課題を解決するために、本発明は特許請求の範囲に記載のような構成とするものであ
る。すなわち、本発明は請求項1に記載のように、基板を収容し処理する処理室と、前記
処理室に開口したガス供給孔を通じて前記処理室内に所望のガスを供給するガス供給手段
とを有する基板処理装置であって、前記ガス供給孔に開口調整部材を挿入し、前記ガス供
給孔の開口面積を調整可能としたことを特徴とする基板処理装置とするものである。
本発明によれば、
基板を収容し処理する処理室と、前記処理室に開口したガス供給孔を通じて前記処理室内
に所望のガスを供給するガス供給手段とを有する基板処理装置であって、前記ガス供給孔
に開口調整部材を挿入し、前記ガス供給孔の開口面積を調整可能としたので、ガス供給孔
の開口面積の検証をする場合でも、多くの反応管を用意する必要がなく低コストである。
また、開口調整部材をガス供給孔に挿入するだけでガス供給孔の開口面積を変えられるの
で、反応管を処理炉から取り外す必要がなくなり、ガス供給孔の開口面積の検証を容易に
かつ短時間で行うことができる。
図4において本発明が適用される基板処理装置の一例である半導体製造装置についての
概略を説明する。
筐体101内部の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としての
カセット100の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ105が設けられ
、該カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設
けられ、該カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取り
つけられている。前記カセットエレベータ115の後側には、前記カセット100の載置
手段としてのカセット棚109が設けられ、該カセット棚109はスライドステージ12
2上に横行可能に設けられている。又、前記カセット棚の上方には前記カセット100の
載置手段としてのバッファカセット棚110が設けられている。更に、前記バッファカセ
ット棚110の後側にはクリーンユニット118が設けられ、クリーンエアを前記筐体1
01の内部を流通させるように構成されている。
前記筐体101の後部上方には、処理炉202が設けられる。この処理炉202内には
、ウエハ200に所定の処理を行う処理室201が形成されている。該処理炉202の下
側には、半円筒形状の気密室としてのロードロック室102が仕切弁としてのゲートバル
ブ244により連接され、該ロードロック室102の前面には前記カセット棚109と対
向する位置に仕切手段としてのロードロックドア123が設けられている。前記ロードロ
ック室102内には、基板としてのウエハ200を水平姿勢で多段に保持する基板保持手
段としてのボート217を、前記処理室201に昇降させる昇降手段としてのボートエレ
ベータ121が内設され、該ボートエレベータ121には蓋体としてのシールキャップ2
19が取りつけられ該ボート217を垂直に支持している。前記ロードロック室102と
前記カセット棚109との間には図示しない昇降手段としての移載エレベータが設けられ
、該移載エレベータには搬送手段としてのウエハ移載機112が取りつけられている。
以下、基板処理装置における一連の動作を説明する。図示しない外部搬送装置から搬送
された前記カセット100は、前記カセットステージ105に載置され、該カセットステ
ージ105で該カセット100の姿勢を90°変換され、更に、前記カセットエレベータ
115の昇降動作、横行動作及び、前記カセット移載機114の進退動作の協働により前
記カセット棚109又は、前記バッファカセット棚110に搬送される。
前記ウエハ移載機112により前記カセット棚109から前記ボート217へ前記ウエ
ハ200が移載される。前記ウエハ200を移載する準備として、前記ボート217が前
記ボートエレベータ121により降下され、前記ゲートバルブ244により前記処理室2
201が閉塞され、更に前記ロードロック室102の内部に前記パージノズル234から
窒素ガス等のパージガスが導入される。前記ロードロック室102が大気圧に復圧された
後、前記ロードロックドア123が開かれる。
前記水平スライド機構122は前記カセット棚109を水平移動させ、移載の対象とな
る前記カセット100を前記ウェハ移載機112に対峙する様に位置決めする。前記ウェ
ハ移載機は昇降動作、回転動作の協働により前記ウェハ200を前記カセット100より
前記ボート217へと移載する。前記ウェハ200の移載はいくつかの前記カセット10
0に対して行われ、前記ボート217へ所定枚数ウェハの移載が完了した後、前記ロード
ロックドア123が閉じられ、前記ロードロック室102が真空引きされる。
真空引きが完了後に前記ガスパージノズル234よりガスが導入され、前記ロードロッ
ク室102内部が大気圧に復圧されると前記ゲートバルブ244が開かれ、前記ボートエ
レベータ121により前記ボート217が前記処理室201内に挿入され、該ゲートバル
ブ244が閉じられる。尚、真空引き完了後に前記ロードロック102内部を大気圧に復
圧させず大気圧未満の状態で前記ボート217を前記処理室201内に挿入しても良い。
前記処理室201内で前記ウェハ200に所定の処理が為された後、前記ゲートバルブ2
44が開かれ、前記ボートエレベータ121により前記ボート217が引き出され更に、
前記ロードロック室102内部を大気圧に復圧させた後に前記ロードロックドア123が
開かれる。
処理後の前記ウェハ200は上記した作動の逆の手順により前記ボート217から前記
カセット棚109を経て前記カセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装
置により搬出される。
前記カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
次に、本発明が適用される基板処理装置の処理炉にて行われる処理の一例として、CV
D法の中の1つであるALD法を用いたウエハ等の基板への成膜処理について、簡単に説
明する。
ALD法は、ある成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(またはそれ
以上)の原料となるガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、
表面反応を利用して成膜を行う手法である。
即ち、利用する化学反応は、例えばSiN(窒化珪素)膜形成の場合ALD法ではDC
S(SiH2Cl2、ジクロルシラン)とNH3(アンモニア)を用いて300〜600
℃の低温で高品質の成膜が可能である。また、ガス供給は、複数種類の反応性ガスを1種
類ずつ交互に供給する。そして、膜厚制御は、反応性ガス供給のサイクル数で制御する。
(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、処理を20
サイクル行う。)
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図5は、本実施の形態にかかる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦
断面で示し、図6は本実施の形態にかかる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉
部分を横断面で示す。加熱手段であるヒータ207の内側に、基板であるウエハ200を
処理する反応容器として反応管203が設けられ、この反応管203の下端開口は蓋体で
あるシールキャップ219により気密部材であるOリング220を介して気密に閉塞され
、処理室201を形成している。また、少なくとも、このヒータ207、反応管203、
及びシールキャップ219により処理炉202を形成している。シールキャップ219に
は石英キャップ218を介して基板保持手段であるボート217が立設され、前記石英キ
ャップ218はボートを保持する保持体となっている。そして、ボート217は処理室2
01に挿入される。ボート217にはバッチ処理される複数のウエハ200が水平姿勢で
管軸方向に多段に積載される。前記ヒータ207は処理室201に挿入されたウエハ20
0を所定の温度に加熱する。
また、処理炉202には、処理室201内に複数種類、ここでは2種類のガスを供給す
るためのガス供給手段が設けられる。前記ガス供給手段は、供給管としての2本のガス供
給管232a、232bと、流量制御手段である第1のマスフローコントローラ241a
、第2のマスフローコントローラ241bと、開閉弁である第1のバルブ243a、第2
のバルブ243b、第3のバルブ243cと、ガス溜め247などを有する。そして、第
1のガス供給管232aからは第1のマスフローコントローラ241a及び第1のバルブ
243aを介し、更に後述する処理室201内に形成されたバッファ室237を介して処
理室201に反応ガスが供給され、第2のガス供給管232bからは第2のマスフローコ
ントローラ241b、第2のバルブ243b、ガス溜め247、及び第3のバルブ243
cを介し、更に後述するガス供給部249を介して処理室201に反応ガスが供給されて
いる。
処理室201はガスを排気する排気管であるガス排気管231により第4のバルブ24
3dを介して排気手段である真空ポンプ246に接続され、真空排気されるようになって
いる。尚、この第4のバルブ243dは弁を開閉して処理室201の真空排気・真空排気
停止ができ、更に弁開度を調節して圧力調整可能になっている開閉弁である。
反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間には、反応管203の
下部より上部の内壁にウエハ200の積載方向に沿って、ガス分散空間であるバッファ室
237が設けられており、そのバッファ室237のウエハ200と隣接する壁の端部には
ガスを供給する供給孔である第1のガス供給孔248aが設けられている。この第1のガ
ス供給孔248aは反応管203の中心へ向けて開口している。この第1のガス供給孔2
48aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、更に同じ開口ピッチ
で設けられている。
そしてバッファ室237の第1のガス供給孔248aが設けられた端部と反対側の端部
には、ノズル233が、やはり反応管203の下部より上部にわたりウエハ200の積載
方向に沿って配設されている。そしてノズル233には複数のガスを供給する供給孔であ
る第2のガス供給孔248bが設けられている。この第2のガス供給孔248bの開口面
積は、バッファ室237と処理室201の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで
同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には上流側から下
流側に向かって開口面積を大きくするか、開口ピッチを小さくすると良い。
本発明において、第2のガス供給孔248bの開口面積や開口ピッチを上流側から下流
にかけて調節することで、まず、第2の各ガス供給孔248bよりガスの流速の差はある
が、流量はほぼ同量であるガスを噴出させる。そしてこの各第2のガス供給孔248bか
ら噴出するガスをバッファ室237に噴出させて一旦導入し、前記ガスの流速差の均一化
を行う。
すなわち、バッファ室237において、各第2のガス供給孔248bより噴出したガス
はバッファ室237で各ガスの粒子速度が緩和された後、第1のガス供給孔248aより
処理室201に噴出する。この間に、各第2のガス供給孔248bより噴出したガスは、
各第1のガス供給孔248aより噴出する際には、均一な流量と流速とを有するガスとな
る。
さらに、バッファ室237に、細長い構造を有する第1の電極である第1の棒状電極2
69及び第2の電極である第2の棒状電極270が上部より下部にわたって電極を保護す
る保護管である電極保護管275に保護されて配設され、この第1の棒状電極269又は
第2の棒状電極270のいずれか一方は整合器272を介して高周波電源273に接続さ
れ、他方は基準電位であるアースに接続されている。この結果、第1の棒状電極269及
び第2の棒状電極270間のプラズマ生成領域224にプラズマが生成される。
この電極保護管275は、第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270のそれぞれ
をバッファ室237の雰囲気と隔離した状態でバッファ室237に挿入できる構造となっ
ている。ここで、電極保護管275の内部は外気(大気)と同一雰囲気であると、電極保
護管275にそれぞれ挿入された第1の棒状電極269及び第2の棒状電極270はヒー
タ207の加熱で酸化されてしまう。そこで、電極保護管275の内部は窒素などの不活
性ガスを充填あるいはパージし、酸素濃度を充分低く抑えて第1の棒状電極269又は第
2の棒状電極270の酸化を防止するための不活性ガスパージ機構が設けられる。
さらに、第1のガス供給孔248aの位置より、反応管203の内周を120°程度回
った内壁に、ガス供給部249が設けられている。このガス供給部249は、ALD法に
よる成膜においてウエハ200へ、複数種類のガスを1種類ずつ交互に供給する際に、バ
ッファ室237とガス供給種を分担する供給部である。
このガス供給部249もバッファ室237と同様にウエハと隣接する位置に同一ピッチ
でガスを供給する供給孔である第3のガス供給孔248cを有し、下部では第2のガス供
給管232bが接続されている。
第3のガス供給孔248cの開口面積はバッファ室237と処理室201の差圧が小さ
い場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、
差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか開口ピッチを
小さくすると良い。
処理室201内の中央部には複数枚のウエハ200を多段に同一間隔で載置するボート
217が設けられており、このボート217は図中省略のボートエレベータ機構により処
理室201に出入りできるようになっている。また処理の均一性を向上する為にボート2
17を回転するための回転手段であるボート回転機構267が設けてあり、ボート回転機
構267を回転することにより、石英キャップ218に保持されたボート217を回転す
るようになっている。
制御手段であるコントローラ121は、第1、第2のマスフローコントローラ241a
、241b、第1〜第4のバルブ243a、243b、243c、243d、ヒータ20
7、真空ポンプ246、ボート回転機構267、図中省略のボート昇降機構、高周波電源
273、整合器272に接続されており、第1、第2のマスフローコントローラ241a
、241bの流量調整、第1〜第3のバルブ243a、243b、243cの開閉動作、
第4のバルブ243dの開閉及び圧力調整動作、ヒータ207温度調節、真空ポンプ24
6の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボート昇降機構の昇降動作制御
、高周波電源273の電力供給制御、整合器272によるインピーダンス制御が行われる
次にALD法による成膜例について、DCS及びNH3ガスを用いてSiN膜を成膜す
る例で説明する。
まず成膜しようとするウエハ200をボート217に装填し、処理室201に搬入する
。搬入後、次の3つのステップを順次実行する。
[ステップ1]
ステップ1では、プラズマ励起の必要なNH3ガスと、プラズマ励起の必要のないDC
Sガスとを併行して流す。まず第1のガス供給管232aに設けた第1のバルブ243a
、及びガス排気管231に設けた第4のバルブ243dを共に開けて、第1のガス供給管
232aから第1のマスフローコントローラ243aにより流量調整されたNH3ガスを
ノズル233の第2のガス供給孔248bからバッファ室237へ噴出し、第1の棒状電
極269及び第2の棒状電極270間に高周波電源273から整合器272を介して高周
波電力を印加してNH3をプラズマ:励起し、活性種として処理室201に供給しつつガ
ス排気管231から排気する。NH3ガスをプラズマ励起することにより活性種として流
すときは、第4のバルブ243dを適正に調整して処理室201内圧力を10〜100P
aとする。第1のマスフローコントローラ241aで制御するNH3の供給流量は100
0〜10000sccmである。NH3をプラズマ励起することにより得られた活性種に
ウエハ200を晒す時間は2〜120秒間である。このときのヒータ207温度はウエハ
が300〜600℃になるよう設定してある。NH3は反応温度が高いため、上記ウエハ
温度では反応しないので、プラズマ励起することにより活性種としてから流すようにして
おり、このためウエハ温度は設定した低い温度範囲のままで行える。
このNH3をプラズマ励起することにより活性種として供給しているとき、第2のガス
供給管232bの上流側の第2のバルブ243bを開け、下流側の第3のバルブ243c
を閉めて、DCSも流すようにする。これにより第2、第3のバルブ243b、243c
間に設けたガス溜め247にDCSを溜める。このとき、処理室201内に流しているガ
スはNH3をプラズマ励起することにより得られた活性種であり、DCSは存在しない。
したがって、NH3は気相反応を起こすことはなく、プラズマにより励起され活性種とな
ったNH3はウエハ200上の下地膜と表面反応する。
[ステップ2]
ステップ2では、第1のガス供給管232aの第1のバルブ243aを閉めて、NH3
の供給を止めるが、引続きガス溜め247へ供給を継続する。ガス溜め247に所定圧、
所定量のDCSが溜まったら上流側の第2のバルブ243bも閉めて、ガス溜め247に
DCSを閉じ込めておく。また、ガス排気管231の第4のバルブ243dは開いたまま
にし真空ポンプ246により、処理室201を20Pa以下に排気し、残留NH3を処理
室201から排除する。また、この時にはN2等の不活性ガスを処理室201に供給する
と、更に残留NH3を排除する効果が高まる。ガス溜め247内には、圧力が2.0×1
04Pa以上になるようにDCSを溜める。また、ガス溜め247と処理室201との間
のコンダクタンスが1.5×10−3m3/s以上になるように装置を構成する。また、
反応管203容積とこれに対する必要なガス溜め247の容積との比として考えると、反
応管203容積100l(リットル)の場合においては、100〜300ccであること
が好ましく、容積比としてはガス溜め247は反応室容積の1/1000〜3/1000
倍とすることが好ましい。
[ステップ3]
ステップ3では、処理室201の排気が終わったらガス排気管231の第4のバルブ2
43dを閉じて排気を止める。第2のガス供給管232bの下流側の第3のバルブ243
cを開く。これによりガス溜め247に溜められたDCSが処理室201に一気に供給さ
れる。このときガス排気管231の第4のバルブ243dが閉じられているので、処理室
201内の圧力は急激に上昇して約931Pa(7Torr)まで昇圧される。DCSを
供給するための時間は2〜4秒設定し、その後上昇した圧力雰囲気中に晒す時間を2〜4
秒に設定し、合計6秒とした。このときのウエハ温度はNH3の供給時と同じく、300
〜600℃である。DCSの供給により、下地膜上のNH3とDCSとが表面反応して、
ウエハ200上にSiN膜が成膜される。成膜後、第3のバルブ243cを閉じ、第4の
バルブ243dを開けて処理室201を真空排気し、残留するDCSの成膜に寄与した後
のガスを排除する。また、この時にはN2等の不活性ガスを処理室201に供給すると、
更に残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを処理室201から排除する効果が高まる
。また第2のバルブ243bを開いてガス溜め247へのDCSの供給を開始する。
上記ステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことによりウエ
ハ上に所定膜厚のSiN膜を成膜する。
ALD装置では、ガスは下地膜表面に吸着する。このガスの吸着量は、ガスの圧力、及
びガスの暴露時間に比例する。よって、希望する一定量のガスを、短時間で吸着させるた
めには、ガスの圧力を短時間で大きくする必要がある。この点で、本実施の形態では、第
4のバルブ243dを閉めたうえで、ガス溜め247内に溜めたDCSを瞬間的に供給し
ているので、処理室201内のDCSの圧力を急激に上げることができ、希望する一定量
のガスを瞬間的に吸着させることができる。
また、本実施の形態では、ガス溜め247にDCSを溜めている間に、ALD法で必要
なステップであるNH3ガスをプラズマ励起することにより活性種として供給、及び処理
室201の排気をしているので、DCSを溜めるための特別なステップを必要としない。
また、処理室201内を排気してNH3ガスを除去しているからDCSを流すので、両者
はウエハ200に向かう途中で反応しない。供給されたDCSは、ウエハ200に吸着し
ているNH3とのみ有効に反応させることができる。
次に、図1、図2、図3を用いて、バッファ室237を例にガス供給孔248aの開口
面積の変更手段を説明する。尚、ノズル233に設けられた第2のガス供給孔248b、
ガス供給部249に設けられたガス供給孔248cの開口面積を変更する場合も同様であ
るので説明を省略する。また、図1、2、3において、図4、5、6、と同様のものは同
符号を付け、説明を省略する。
図1は、図5に示されるバッファ室237のガス供給孔248aの拡大図である。また
、図2は、図1において、紙面横の方向から見た図である。図1、図2において、1はガ
ス供給孔248aの開口面積を変えるための開口調整部材を示しており、通常、反応管と
同じ材質、例えば、石英で構成されている。図3に示すように開口調整部材1は略「コ」
の字の形状をしており、図2中の点線4に示すように横向きでガス供給孔248aに挿入
し、矢印5の方向に90度回転することで、前記開口調整部材1をガス供給孔248aに
装着する。この様に、開口調整部材1は、ガス供給孔248aを跨ぐように装着されるた
め、ガスが高速でガス供給孔248aを通過しても開口調整部材1は外れることはない。
また、開口調整部材1の大きさを変えたり、開口調整部材1をガス供給孔に複数個装着す
ることで、ガス供給孔248aの開口面積の大きさを容易に、かつ低コストで変更するこ
とができる。また、図2に示すように、ガス供給孔毎に、例えば、ガスの上流側と下流側
で、装着する開口調整部材1の数、形状を変化させることで、ガスの上流側と下流側でガ
スの速度、流量を容易に変化させることができる。
以上のように本発明によれば、ガス供給孔に開口調整部材を挿入し、前記ガス供給孔の
開口面積を変えるようにしたので、処理室に供給するガスの速度、流量を最適にするため
、ガス供給孔の開口面積を検証する場合でも、多くの反応管を用意する必要がなく低コス
トで行うことができる。また、開口調整部材をガス供給孔に挿入するだけでガス供給孔の
開口面積を変えられるので、反応管を処理炉から取り外す必要がなくなり、ガス供給孔の
開口面積の検証を容易にかつ短時間で行うことができる。
本発明はウエハ等の基板に薄膜の生成、不純物の拡散、エッチング等の処理を行う基
板処理装置に関するものであり、特に基板処理を行う処理室にガスを供給する手段に係わ
るものである。本発明によれば、基板を収容し処理する処理室に開口したガス供給孔の開
口面積を、開口調整部材を用いることで容易に変化させることができるので、ガス供給孔
の開口面積の検証をする場合、多くの反応管を用意する必要がなく低コストである。また
、開口調整部材をガス供給孔に挿入するだけでガス供給孔の開口面積を変えられるので、
反応管を処理炉から取り外す必要がなくなり、ガス供給孔の開口面積の検証を容易にかつ
短時間で行うことができる。
本発明が適用されるバッファ室のガス供給孔の拡大図(縦断面図) 本発明が適用されるバッファ室のガス供給孔の拡大図 本発明における開口調整部材を示す概略斜視図 本発明の基板処理装置を示す概略斜示図 本発明の実施の形態にかかる縦型の基板処理炉の概略図(縦断面) 本発明の実施の形態にかかる縦型の基板処理炉の概略図(横断面)
符号の説明
1 開口調整部材
100 カセット
102 ロードロック室
109 カセット棚
110 バッファカセット棚
112 ウエハ移載機
114 カセット移載機
115 カセットエレベータ
121 ボートエレベータ
123 ロードロックドア
124 搬送制御手段
200 ウエハ
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
207 ヒータ
217 ボート
231 ガス排気管
232a 第1のガス供給管
232b 第2のガス供給管
233 ノズル
237 バッファ室
241a 第1のマスフローコントローラ
241b 第2のマスフローコントローラ
243a 第1のバルブ
243b 第2のバルブ
243c 第3のバルブ
243d 第4のバルブ
247 ガス溜め
248a 第1のガス供給孔
248b 第2のガス供給孔
248c 第3のガス供給孔
249 ガス供給部

Claims (1)

  1. 基板を収容し処理する処理室と、
    前記処理室に開口したガス供給孔を通じて前記処理室内に所望のガスを供給するガス供給
    手段とを有する基板処理装置であって、
    前記ガス供給孔に開口調整部材を挿入し、前記ガス供給孔の開口面積を調整可能としたこ
    とを特徴とする基板処理装置。
JP2003271910A 2003-07-08 2003-07-08 基板処理装置 Pending JP2005033058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271910A JP2005033058A (ja) 2003-07-08 2003-07-08 基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271910A JP2005033058A (ja) 2003-07-08 2003-07-08 基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005033058A true JP2005033058A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34209624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003271910A Pending JP2005033058A (ja) 2003-07-08 2003-07-08 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005033058A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150106620A (ko) * 2014-03-12 2015-09-22 주성엔지니어링(주) 기판처리장치용 가스분배판

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150106620A (ko) * 2014-03-12 2015-09-22 주성엔지니어링(주) 기판처리장치용 가스분배판
KR102261681B1 (ko) 2014-03-12 2021-06-08 주성엔지니어링(주) 기판처리장치용 가스분배판

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4734317B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP4516969B2 (ja) 基板処理装置および半導体デバイスの製造方法
JP5027850B2 (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
JP2009147372A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2004281853A (ja) 基板処理装置
JP5568212B2 (ja) 基板処理装置、そのコーティング方法、基板処理方法及び半導体デバイスの製造方法
JP4242733B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4938805B2 (ja) 基板処理装置
JP4267434B2 (ja) 基板処理装置
JP4434807B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2005033058A (ja) 基板処理装置
JP4716737B2 (ja) 基板処理装置
JP2005167027A (ja) 基板処理装置
JP2006287153A (ja) 基板処理装置
JP2005243737A (ja) 基板処理装置
JP2010118441A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2011035191A (ja) 基板処理装置
JP4634155B2 (ja) 基板処理装置及び成膜方法
JP4509697B2 (ja) 基板処理装置
JP4267441B2 (ja) 基板処理装置
JP2005277264A (ja) 基板処理装置
JP2005251775A (ja) 基板処理装置
JP2006216612A (ja) 基板処理装置
JP2006066593A (ja) 基板処理装置
JP2005150586A (ja) 基板処理装置