JP2005164948A - コンタクトレンズ装着剤及びコンタクトレンズ装着剤セット - Google Patents
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Abstract
【課題】 滴下性、使用性が良好で、衛生面、安全面に優れたコンタクトレンズ装着剤及びコンタクトレンズ装着剤セットの提供。
【解決手段】 少なくとも高分子化合物を含有するコンタクトレンズ装着液と、該コンタクトレンズ装着液を密封状態で充填し、かつ内容積が0.5〜2mLである樹脂製容器を含むコンタクトレンズ装着剤であって、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度が10〜100mPa・sであると共に、前記樹脂製容器が、前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、該滴下口の直径が0.3〜1.5mmであり、かつ前記コンタクトレンズ装着剤の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%であることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤。該コンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなるコンタクトレンズ装着剤セット。
【選択図】 なし
【解決手段】 少なくとも高分子化合物を含有するコンタクトレンズ装着液と、該コンタクトレンズ装着液を密封状態で充填し、かつ内容積が0.5〜2mLである樹脂製容器を含むコンタクトレンズ装着剤であって、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度が10〜100mPa・sであると共に、前記樹脂製容器が、前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、該滴下口の直径が0.3〜1.5mmであり、かつ前記コンタクトレンズ装着剤の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%であることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤。該コンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなるコンタクトレンズ装着剤セット。
【選択図】 なし
Description
本発明は、滴下性、使用性が良好で、衛生面、安全面に優れたコンタクトレンズ装着剤及び該コンタクトレンズ装着剤を用いたコンタクトレンズ装着剤セットに関する。
従来、コンタクトレンズを装用する際の装着容易性・装用感を向上させる目的で、高分子化合物を有効成分とするコンタクトレンズ装着剤が使用されており、該コンタクトレンズ装着剤は、コンタクトレンズ装着液が5mL以上、多くは50mL以上の樹脂製容器に充填されている。
しかし、コンタクトレンズ装着液は、高分子化合物による粘性を有するため、1滴の量をコントロールすることが容易ではなかった。また、近年発売されている使いきりタイプの目薬のように、容量の小さい樹脂製容器に点眼液を充填する場合には、樹脂製容器の側面部を指で押して内容液(コンタクトレンズ装着液)をコンタクトレンズに滴下する際に、内容液を押出し難いという問題があった。
しかし、コンタクトレンズ装着液は、高分子化合物による粘性を有するため、1滴の量をコントロールすることが容易ではなかった。また、近年発売されている使いきりタイプの目薬のように、容量の小さい樹脂製容器に点眼液を充填する場合には、樹脂製容器の側面部を指で押して内容液(コンタクトレンズ装着液)をコンタクトレンズに滴下する際に、内容液を押出し難いという問題があった。
このため、前記内容液の押出し性向上を図る観点から、例えば、内溶液に脂溶性成分及び非イオン界面活性剤を含有させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、この方法では、従来よりも内容液の押出しは容易になるが、樹脂製容器内の液体部と空気部の割合によって、滴下性が異なり、1滴の量をコントロールできないという不具合がある。即ち、内容液が多い場合よりも内容液が少ない場合の方が内溶液が出やすく、1滴の滴下量も多くなるという不都合があった。このため、内容液が多い場合を基準として滴下量を調整すると、内容液減少時には内容液が出すぎて滴下量のコントロールが困難となる。また、内容液が出すぎたために、コンタクトレンズ装着液の使用量が多くなりすぎると、レンズ装着時に液が目から溢れ、目の周りがべたついたり、睫毛などに付着した液が乾燥して析出物を生じる。この場合、使用感や見映えが悪いばかりでなく、析出物が目に入るなど衛生面、安全面でも問題があり、改善が望まれていた。
一方、内容液減少時を基準にして滴下量を調整した容器設計とした場合には、内容液が多い時には滴下が困難であるという問題が生じる。
しかしながら、この方法では、従来よりも内容液の押出しは容易になるが、樹脂製容器内の液体部と空気部の割合によって、滴下性が異なり、1滴の量をコントロールできないという不具合がある。即ち、内容液が多い場合よりも内容液が少ない場合の方が内溶液が出やすく、1滴の滴下量も多くなるという不都合があった。このため、内容液が多い場合を基準として滴下量を調整すると、内容液減少時には内容液が出すぎて滴下量のコントロールが困難となる。また、内容液が出すぎたために、コンタクトレンズ装着液の使用量が多くなりすぎると、レンズ装着時に液が目から溢れ、目の周りがべたついたり、睫毛などに付着した液が乾燥して析出物を生じる。この場合、使用感や見映えが悪いばかりでなく、析出物が目に入るなど衛生面、安全面でも問題があり、改善が望まれていた。
一方、内容液減少時を基準にして滴下量を調整した容器設計とした場合には、内容液が多い時には滴下が困難であるという問題が生じる。
従って、滴下性、使用性が良好で、衛生面、安全面に優れたコンタクトレンズ装着剤は、未だ十分満足し得るものが提供されていないのが現状である。
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、滴下性、使用性が良好で、衛生面、安全面に優れたコンタクトレンズ装着剤及び該コンタクトレンズ装着剤を用いたコンタクトレンズ装着剤セットを提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、従来大きな容器に充填されていたコンタクトレンズ装着液を、内容積が0.5〜2mLの樹脂製容器を使用して1〜数回、好ましくは1使用単位ずつ分割し、前記樹脂製容器の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%となるように充填及び密封することにより、粘性を有するコンタクトレンズ装着液であっても、滴下口から良好に適量を滴下できることを見出し、本発明を完成するに至った。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 少なくとも高分子化合物を含有するコンタクトレンズ装着液と、該コンタクトレンズ装着液を密封状態で充填し、かつ内容積が0.5〜2mLである樹脂製容器を含むコンタクトレンズ装着剤であって、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度が10〜100mPa・sであると共に、前記樹脂製容器が、前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、該滴下口の直径が0.3〜1.5mmであり、かつ前記コンタクトレンズ装着剤の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%であることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤である。
<2> 樹脂製容器における樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートから選択される少なくとも1種である前記<1>に記載のコンタクトレンズ装着剤である。
<3> コンタクトレンズ装着液が、界面活性剤、ポリオール化合物、アミノ酸類及びムコ多糖類の少なくともいずれかを含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤である。
<4> コンタクトレンズ装着液の1回の滴下量が、5〜30μLである前記<1>から<3>のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤セットである。
<1> 少なくとも高分子化合物を含有するコンタクトレンズ装着液と、該コンタクトレンズ装着液を密封状態で充填し、かつ内容積が0.5〜2mLである樹脂製容器を含むコンタクトレンズ装着剤であって、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度が10〜100mPa・sであると共に、前記樹脂製容器が、前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、該滴下口の直径が0.3〜1.5mmであり、かつ前記コンタクトレンズ装着剤の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%であることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤である。
<2> 樹脂製容器における樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートから選択される少なくとも1種である前記<1>に記載のコンタクトレンズ装着剤である。
<3> コンタクトレンズ装着液が、界面活性剤、ポリオール化合物、アミノ酸類及びムコ多糖類の少なくともいずれかを含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤である。
<4> コンタクトレンズ装着液の1回の滴下量が、5〜30μLである前記<1>から<3>のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤である。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤セットである。
本発明のコンタクトレンズ装着剤は、少なくとも高分子化合物を含有するコンタクトレンズ装着液と、該コンタクトレンズ装着液を密封状態で充填し、かつ内容積が0.5〜2mLである樹脂製容器を含むコンタクトレンズ装着剤であって、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度が10〜100mPa・sであると共に、前記樹脂製容器が、前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、該滴下口の直径が0.3〜1.5mmであり、かつ前記コンタクトレンズ装着剤の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%であるので、滴下性、使用性が良好である。
また、前記コンタクトレンズ装着剤は、1回〜数回毎の使用に適し、前記コンタクトレンズ装着液の細菌汚染の懸念が低く、防腐剤の配合量を低減することができるため、衛生面、安全面に優れ、防腐剤の吸着が問題となるソフトコンタクトレンズにも好適に使用可能である。
また、前記コンタクトレンズ装着剤は、1回〜数回毎の使用に適し、前記コンタクトレンズ装着液の細菌汚染の懸念が低く、防腐剤の配合量を低減することができるため、衛生面、安全面に優れ、防腐剤の吸着が問題となるソフトコンタクトレンズにも好適に使用可能である。
また、本発明のコンタクトレンズ装着剤セットは、本発明のコンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなるので、常備性に優れるとともに、前記コンタクトレンズ装着剤を手軽に使用することができ、使用性が更に向上する。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、滴下性、使用性が良好で、衛生面、安全面に優れたコンタクトレンズ装着剤及び該コンタクトレンズ装着剤を用いたコンタクトレンズ装着剤セットを提供することができる。
(コンタクトレンズ装着剤)
本発明のコンタクトレンズ装着剤は、コンタクトレンズ装着液と、樹脂製容器とを有し、更に必要に応じてその他の部材を有する。
本発明のコンタクトレンズ装着剤は、コンタクトレンズ装着液と、樹脂製容器とを有し、更に必要に応じてその他の部材を有する。
<樹脂製容器>
前記樹脂製容器は、樹脂で形成された容器であり、少なくとも前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、更に収容部、蓋部などを有し、必要に応じてその他の部材を有する。
前記樹脂製容器は、樹脂で形成された容器であり、少なくとも前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、更に収容部、蓋部などを有し、必要に応じてその他の部材を有する。
前記収容部は、可撓性を有する材料からなり、前記コンタクトレンズ装着液の滴下時に、前記収容部を指などで押すことにより、前記滴下口から前記コンタクトレンズ装着液が容易に押出される構造に形成されることが好ましい。
前記樹脂製容器の内容積(収容部の内容積)は0.5mL〜2mLが好ましく、0.5mL〜1mLがより好ましい。
前記収容部を形成する材料としては、可撓性を有する樹脂であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などが好適に挙げられる。
前記収容部を形成する前記樹脂の厚さとしては、0.3〜2mmが好ましく、0.5〜1mmがより好ましい。
前記樹脂製容器の内容積(収容部の内容積)は0.5mL〜2mLが好ましく、0.5mL〜1mLがより好ましい。
前記収容部を形成する材料としては、可撓性を有する樹脂であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などが好適に挙げられる。
前記収容部を形成する前記樹脂の厚さとしては、0.3〜2mmが好ましく、0.5〜1mmがより好ましい。
前記滴下口の直径は、前記コンタクトレンズ装着液の1回の滴下量が、5〜30μLとなるように設けられることが好ましい。ここで、該コンタクトレンズ装着液の1回の滴下量における最適値は、前記コンタクトレンズ装着液をコンタクトレンズの凹面に滴下し装着する場合において、レンズ装着時に前記コンタクトレンズ装着液が目から溢れ出ることなく目に入れることのできるのは30μL以下であり、レンズの異物感の緩和やうるおい感などの装着液使用の効果が十分得られるのが5μL以上である。
具体的には、前記滴下口の直径は、0.3〜1.5mmが好ましく、0.5〜1mmがより好ましい。この範囲を充たす場合に、10〜100mPa・sの粘性を有する前記コンタクトレンズ装着液の1滴の滴下量が前記最適量(5〜30μL)となる。
前記滴下口の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などが好適に挙げられる。
具体的には、前記滴下口の直径は、0.3〜1.5mmが好ましく、0.5〜1mmがより好ましい。この範囲を充たす場合に、10〜100mPa・sの粘性を有する前記コンタクトレンズ装着液の1滴の滴下量が前記最適量(5〜30μL)となる。
前記滴下口の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などが好適に挙げられる。
前記樹脂製容器に前記コンタクトレンズ装着液を充填する際の、前記樹脂製容器の開封前における前記樹脂製容器中のヘッドスペース(空隙)は、前記樹脂製容器の内容積の5〜95%が好ましい。前記ヘッドスペースが5%未満では前記コンタクトレンズ装着液を滴下しづらく、95%を超えるとコストパフォーマンスが悪くなるため好ましくない。
前記蓋部は、前記滴下口を覆うことにより、前記コンタクトレンズ装着液を前記樹脂製容器内に密封する。
また、前記蓋部は、例えば、前記収容部と分離して設けられ、かつ着脱可能に形成されてもよいが、一体化して形成されることが好ましい。前記蓋部が着脱可能である場合には、蓋部を開閉することにより前記滴下口が使用可能となる。一方、前記蓋部が前記収容部と一体形成される場合には、前記滴下口が密閉された状態にて、使用時に前記蓋部を切り取ることにより、前記滴下口が使用可能となる(例えば、アンプルのような形状を有する使い切りタイプ)。
また、前記蓋部は、例えば、前記収容部と分離して設けられ、かつ着脱可能に形成されてもよいが、一体化して形成されることが好ましい。前記蓋部が着脱可能である場合には、蓋部を開閉することにより前記滴下口が使用可能となる。一方、前記蓋部が前記収容部と一体形成される場合には、前記滴下口が密閉された状態にて、使用時に前記蓋部を切り取ることにより、前記滴下口が使用可能となる(例えば、アンプルのような形状を有する使い切りタイプ)。
<コンタクトレンズ装着液>
前記コンタクトレンズ装着液は、有効成分として高分子化合物を含有し、更に必要に応じて、界面活性剤、ポリオール化合物、アミノ酸類、ムコ多糖類などの成分を含有してなる。これらの成分を配合することにより、前記コンタクトレンズ装着液の滴下性が向上する。
前記コンタクトレンズ装着液は、有効成分として高分子化合物を含有し、更に必要に応じて、界面活性剤、ポリオール化合物、アミノ酸類、ムコ多糖類などの成分を含有してなる。これらの成分を配合することにより、前記コンタクトレンズ装着液の滴下性が向上する。
前記コンタクトレンズ装着液は、使用回数が1〜3回で使い切る分量となるように前記樹脂製容器に充填されることが好ましく、使用回数が1回で使い切る分量となるように充填されることがより好ましい。
−高分子化合物−
前記高分子化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水溶性であることが好ましく、例えば、セルロース誘導体、ポリビニル系高分子化合物などが好適に挙げられる。
前記セルロース誘導体としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ−ス、などが挙げられる。
前記ポリビニル系高分子化合物としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
前記高分子化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水溶性であることが好ましく、例えば、セルロース誘導体、ポリビニル系高分子化合物などが好適に挙げられる。
前記セルロース誘導体としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ−ス、などが挙げられる。
前記ポリビニル系高分子化合物としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
前記高分子化合物の分子量は、5000〜5000000が好ましい。
前記高分子化合物の前記コンタクトレンズ装着液における含有量は、0.1〜5g/100mLが好ましい。
前記高分子化合物の前記コンタクトレンズ装着液における含有量は、0.1〜5g/100mLが好ましい。
前記コンタクトレンズ装着液の25℃における粘度は、10〜100mPa・sが好ましい。
また、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度は、10〜70mPa・sが好ましく、10〜50mPa・sがより好ましい。
また、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度は、10〜70mPa・sが好ましく、10〜50mPa・sがより好ましい。
−界面活性剤−
前記界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(例えば日本サーファクタント工業(株)製、HCO−60等)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(例えば日本サーファクタント工業(株)製、TO−10等)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー(例えば日本油脂(株)製、ポロクサマー407等)などが好適に使用可能である。
前記界面活性剤の含有量は、0.005〜5%が好ましく、0.01〜1%がより好ましい。
前記界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(例えば日本サーファクタント工業(株)製、HCO−60等)、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(例えば日本サーファクタント工業(株)製、TO−10等)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー(例えば日本油脂(株)製、ポロクサマー407等)などが好適に使用可能である。
前記界面活性剤の含有量は、0.005〜5%が好ましく、0.01〜1%がより好ましい。
−ポリオール化合物−
前記ポリオール化合物は、常温(25℃)において、液状であることが好ましい。該液状のポリオール化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、低分子量のポリエチレングリコール、グリセリンなど眼科用薬剤に配合可能であるものが好ましく、前記コンタクトレンズ装着液が乾燥しにくいという点で、グリセリンが特に好ましい。
前記液状のポリオール化合物の配合量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01〜10g/100mLが好ましく、0.05〜5g/100mLがより好ましく、0.1〜2g/100mLが更に好ましい。前記液状のポリオール化合物の配合量が多すぎると浸透圧が高くなりすぎ、配合量が少なすぎると十分な乾燥防止効果が得られないことがある。
前記ポリオール化合物は、常温(25℃)において、液状であることが好ましい。該液状のポリオール化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、低分子量のポリエチレングリコール、グリセリンなど眼科用薬剤に配合可能であるものが好ましく、前記コンタクトレンズ装着液が乾燥しにくいという点で、グリセリンが特に好ましい。
前記液状のポリオール化合物の配合量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01〜10g/100mLが好ましく、0.05〜5g/100mLがより好ましく、0.1〜2g/100mLが更に好ましい。前記液状のポリオール化合物の配合量が多すぎると浸透圧が高くなりすぎ、配合量が少なすぎると十分な乾燥防止効果が得られないことがある。
−アミノ酸類−
前記アミノ酸類としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、例えば、L−アスパラギン酸又はその塩、グルタミン酸又はその塩、アミノエチルスルホン酸又はその塩、イプシロン−アミノカプロン酸又はその塩、などが好適に挙げられる。
前記アミノ酸類としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、例えば、L−アスパラギン酸又はその塩、グルタミン酸又はその塩、アミノエチルスルホン酸又はその塩、イプシロン−アミノカプロン酸又はその塩、などが好適に挙げられる。
−ムコ多糖類−
前記ムコ多糖類としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、例えば、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、などが好適に挙げられる。
前記ムコ多糖類としては、特に制限はなく、適宜選択することができるが、例えば、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、などが好適に挙げられる。
前記乾燥防止剤の配合量としては、0.001〜10g/100mLが好ましく、0.005〜5g/100mLがより好ましく、0.01〜2g/100mLが更に好ましい。
また、必要に応じて、例えば、点眼剤などの眼科用薬剤の調製に通常使用する各種成分を、更に配合することができる。この際、通常使用量において好適に配合することが可能である。
前記各種成分としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲で配合する限り、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム等の抗炎症剤;フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンB2)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、ビタミンEアセテート、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール(ビタミンAパルミテート)等のビタミン類;エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸テトラヒドロゾリン等の充血除去成分;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソミジンナトリウム等のサルファ剤;クロモグリク酸、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、ペミロラストカリウム等の抗アレルギー剤;メチル硫酸ネオスチグミン等の有効成分;ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アルキルポリアミノエチルグリシン(例えばKOTOBUKI CO.LTD製、テゴ−51等)、パラオキシ安息香酸塩等の防腐剤;ホウ酸、ホウ砂、トロメタモール、リン酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム等の緩衝剤;塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、乾燥炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩類、ブドウ糖、D−マンニトール等の等張化剤;エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(エデト酸ナトリウム)、亜硫酸水素ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム等の安定化剤;ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、アスコルビン酸等の抗酸化剤;エタノール、尿素、モノエタノールアミン、マクロゴール4000、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン等の溶解補助剤;メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、リナロール、シネオール、クールミント、ハッカ水、ハッカ油、ウイキョウ油、ベルガモット油、ユーカリ油、WS−3等の香料(清涼化剤);水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム等のアルカリ剤;塩酸、クエン酸、リン酸、酢酸等の酸、クロロブタノール等の局所麻酔剤などの添加剤が挙げられる。
前記各種成分としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲で配合する限り、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、グリチルリチン酸二カリウム、アラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム等の抗炎症剤;フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンB2)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、ビタミンEアセテート、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール(ビタミンAパルミテート)等のビタミン類;エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、塩酸テトラヒドロゾリン等の充血除去成分;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソミジンナトリウム等のサルファ剤;クロモグリク酸、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、ペミロラストカリウム等の抗アレルギー剤;メチル硫酸ネオスチグミン等の有効成分;ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アルキルポリアミノエチルグリシン(例えばKOTOBUKI CO.LTD製、テゴ−51等)、パラオキシ安息香酸塩等の防腐剤;ホウ酸、ホウ砂、トロメタモール、リン酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム等の緩衝剤;塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、乾燥炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩類、ブドウ糖、D−マンニトール等の等張化剤;エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(エデト酸ナトリウム)、亜硫酸水素ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム等の安定化剤;ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、アスコルビン酸等の抗酸化剤;エタノール、尿素、モノエタノールアミン、マクロゴール4000、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン等の溶解補助剤;メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、リナロール、シネオール、クールミント、ハッカ水、ハッカ油、ウイキョウ油、ベルガモット油、ユーカリ油、WS−3等の香料(清涼化剤);水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム等のアルカリ剤;塩酸、クエン酸、リン酸、酢酸等の酸、クロロブタノール等の局所麻酔剤などの添加剤が挙げられる。
前記コンタクトレンズ装着液の調製方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法の中から適宜選択することができ、常法により調製することが可能である。
前記コンタクトレンズ装着剤の製造方法としては、特に制限はないが、例えば、常法により調製した前記コンタクトレンズ装着液を、前記樹脂製容器の前記収容部(容積が0.5〜2mL)内に、前記ヘッドスペースが5〜95%となるように無菌充填し、密封するなどの方法が挙げられる。
本発明のコンタクトレンズ装着剤は、滴下性、使用性が良好で、衛生面、安全面に優れるので、医療用、一般用を問わず、コンタクトレンズ装着時に好適に使用可能である。適用可能なコンタクトレンズの材質や、用法などは、特に制限はなく、例えば、ハードコンタクトレンズ、酸素透過型ハードコンタクトレンズ、(従来型)ソフトコンタクトレンズ、頻回交換型ソフトコンタクトレンズ、毎日交換型ソフトコンタクトレンズ、バイフォーカルコンタクトレンズ、マルチフォーカルコンタクトレンズ、トーリックコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズなど、あらゆるコンタクトレンズに対して好適に使用することができる。
(コンタクトレンズ装着剤セット)
本発明のコンタクトレンズ装着剤セットは、前記コンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなる。
前記ディスポーザブル型のコンタクトレンズ装着剤を1ユニットとして、該ユニットを2以上組合わせて製品化することにより、常備性に優れるとともに、前記コンタクトレンズ装着剤を手軽に使用することができ、使用性が更に向上する。
本発明のコンタクトレンズ装着剤セットは、前記コンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなる。
前記ディスポーザブル型のコンタクトレンズ装着剤を1ユニットとして、該ユニットを2以上組合わせて製品化することにより、常備性に優れるとともに、前記コンタクトレンズ装着剤を手軽に使用することができ、使用性が更に向上する。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実験例1〜7)
−コンタクトレンズ装着液の調製−
常温の精製水にポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、EG−05T)2.0gを分散させた後、液温を80℃に加温して溶解した。次いで、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業製、メトローズ60SH−50)を分散させた後、室温まで冷却して溶解した。これに、塩化ナトリウム0.6g、エデト酸ナトリウム0.05g、塩化ベンザルコニウム液(10質量%)0.1g、及びα−シクロデキストリン0.1gを精製水に予備溶解させた液を加え、適量の水酸化ナトリウムにてpHを6.0に調整した後、精製水にて100mLのメスアップを行った。その後、0.22μmの滅菌濾過を行い、コンタクトレンズ装着液を調製した。得られたコンタクトレンズ装着液の粘度は、20℃において18mPa・sであった。
−コンタクトレンズ装着液の調製−
常温の精製水にポリビニルアルコール(日本合成化学工業製、EG−05T)2.0gを分散させた後、液温を80℃に加温して溶解した。次いで、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業製、メトローズ60SH−50)を分散させた後、室温まで冷却して溶解した。これに、塩化ナトリウム0.6g、エデト酸ナトリウム0.05g、塩化ベンザルコニウム液(10質量%)0.1g、及びα−シクロデキストリン0.1gを精製水に予備溶解させた液を加え、適量の水酸化ナトリウムにてpHを6.0に調整した後、精製水にて100mLのメスアップを行った。その後、0.22μmの滅菌濾過を行い、コンタクトレンズ装着液を調製した。得られたコンタクトレンズ装着液の粘度は、20℃において18mPa・sであった。
次に、得られたコンタクトレンズ装着液について、下記装着試験を行った。結果を表1に示す。
−試験方法−
コンタクトレンズ装着液について、1回の使用量(1滴の量)が、表1に示す量となるように、定量ピペットを使用してコンタクトレンズの凹部に滴下し、装着試験を行った。装着試験は、コンタクトレンズ使用者10名(酸素透過型ハードコンタクトレンズ使用者2名、頻回交換型ソフトコンタクトレンズ使用者8名)のボランティアをパネラーとし、該10名のパネラーに、コンタクトレンズ装着液が滴下されたコンタクトレンズを目に装着してもらい、以下のようにしてコンタクトレンズ装着液の溢れ出し、べたつき、及びコンタクトレンズの装用感について評価した。
コンタクトレンズ装着液について、1回の使用量(1滴の量)が、表1に示す量となるように、定量ピペットを使用してコンタクトレンズの凹部に滴下し、装着試験を行った。装着試験は、コンタクトレンズ使用者10名(酸素透過型ハードコンタクトレンズ使用者2名、頻回交換型ソフトコンタクトレンズ使用者8名)のボランティアをパネラーとし、該10名のパネラーに、コンタクトレンズ装着液が滴下されたコンタクトレンズを目に装着してもらい、以下のようにしてコンタクトレンズ装着液の溢れ出し、べたつき、及びコンタクトレンズの装用感について評価した。
<溢れ出し>
実験例のコンタクトレンズ装着液が目から溢れ出すかどうかについて、以下の基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
○:全くコンタクトレンズ装着液の溢れがない
△:コンタクトレンズ装着液の溢れが1人以上3人以下のパネラーに認められる
×:コンタクトレンズ装着液の溢れが4人以上のパネラーに認められる
実験例のコンタクトレンズ装着液が目から溢れ出すかどうかについて、以下の基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
○:全くコンタクトレンズ装着液の溢れがない
△:コンタクトレンズ装着液の溢れが1人以上3人以下のパネラーに認められる
×:コンタクトレンズ装着液の溢れが4人以上のパネラーに認められる
<べたつき>
実験例のコンタクトレンズ装着液が滴下されたコンタクトレンズを前記10名のパネラーが装着し、1時間後の目の周りのべたつき感について、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
◎:全くべたつきがない
○:ほとんどべたつきが気にならない
△:べたつきがあるともないともいえない
×:べたつきがある
実験例のコンタクトレンズ装着液が滴下されたコンタクトレンズを前記10名のパネラーが装着し、1時間後の目の周りのべたつき感について、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
◎:全くべたつきがない
○:ほとんどべたつきが気にならない
△:べたつきがあるともないともいえない
×:べたつきがある
<装用感>
実験例のコンタクトレンズ装着液が滴下されたコンタクトレンズを前記パネラー10名が装着し、1時間後の装用感について、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
5:装用感が非常によい
4:装用感がよい
3:装用感がよいとも悪いともいえない
2:装用感が悪い
1:装用感が非常に悪い
実験例のコンタクトレンズ装着液が滴下されたコンタクトレンズを前記パネラー10名が装着し、1時間後の装用感について、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
5:装用感が非常によい
4:装用感がよい
3:装用感がよいとも悪いともいえない
2:装用感が悪い
1:装用感が非常に悪い
表1の結果から、1滴の量が5〜30μLである実験例1〜4のコンタクトレンズ装着液は、実験例5〜7に比べて、コンタクトレンズ装着液が目から溢れ出ることがなく、べたつきも感じられず、しかも、コンタクトレンズの装用感に優れていることが確認された。即ち、コンタクトレンズ装着液の1滴の量としては、5〜30μLが最適であることが認められた。
(実施例1〜6及び比較例1〜6)
−コンタクトレンズ装着剤の調製−
前記コンタクトレンズ装着液の調製で得られたコンタクトレンズ装着液の所定量を、表2及び表3に示す構造を有する樹脂製容器に充填し、実施例1〜6及び比較例1〜6のコンタクトレンズ装着剤を調製した。得られたコンタクトレンズ装着剤について、以下のようにして滴下試験を行い、滴下性について評価した。結果を表2及び表3に示す。
−コンタクトレンズ装着剤の調製−
前記コンタクトレンズ装着液の調製で得られたコンタクトレンズ装着液の所定量を、表2及び表3に示す構造を有する樹脂製容器に充填し、実施例1〜6及び比較例1〜6のコンタクトレンズ装着剤を調製した。得られたコンタクトレンズ装着剤について、以下のようにして滴下試験を行い、滴下性について評価した。結果を表2及び表3に示す。
−滴下試験−
実施例及び比較例のコンタクトレンズ装着液について、滴下開始1滴目の滴下量と、樹脂製容器内の残存液量が1/10のときの滴下量を測定した。
また、滴下開始1滴目と、樹脂製容器内の残存液量が1/10のときの滴下性について、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
○:良好である
△:出し難い
×:液漏れを生じる
実施例及び比較例のコンタクトレンズ装着液について、滴下開始1滴目の滴下量と、樹脂製容器内の残存液量が1/10のときの滴下量を測定した。
また、滴下開始1滴目と、樹脂製容器内の残存液量が1/10のときの滴下性について、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
○:良好である
△:出し難い
×:液漏れを生じる
表2及び表3の結果から、実施例1〜6では、いずれも滴下開始1滴目と、樹脂製容器内のコンタクトレンズ装着液の1/10残存時における滴下量は30μL以下で、滴下性も良好であることが確認された。
一方、比較例1、2及び5では、樹脂製容器の内容積が2mLより大きくなる、あるいは、滴下口の直径が1.5mmより大きくなると、滴下量が30μLより多くなり、液漏れさえ生じた。これに対して、比較例3及び4では、前記内容積が0.5mLより小さくなる、あるいは、前記滴下口の直径が0.3mmより小さくなると、滴下性が悪化することが認められた。また、比較例6では、ヘッドスペースが5%よりも小さくなると、コンタクトレンズ装着液の1滴目の滴下性が著しく悪化することが確認された。
一方、比較例1、2及び5では、樹脂製容器の内容積が2mLより大きくなる、あるいは、滴下口の直径が1.5mmより大きくなると、滴下量が30μLより多くなり、液漏れさえ生じた。これに対して、比較例3及び4では、前記内容積が0.5mLより小さくなる、あるいは、前記滴下口の直径が0.3mmより小さくなると、滴下性が悪化することが認められた。また、比較例6では、ヘッドスペースが5%よりも小さくなると、コンタクトレンズ装着液の1滴目の滴下性が著しく悪化することが確認された。
(実施例7〜12)
−コンタクトレンズ装着剤の調製−
表4に示す組成のコンタクトレンズ装着液を、内容積0.5mL、樹脂材質がPE、樹脂の厚みが0.7mm、滴下口直径が0.3mmの樹脂製容器に、ヘッドスペースが20%となるように充填し、実施例7〜12のコンタクトレンズ装着剤を調製した。得られたコンタクトレンズ装着剤について、下記方法に基づいて、乾燥試験を行い、高分子化合物の析出の有無についての評価を行った。結果を表4に示す。
−コンタクトレンズ装着剤の調製−
表4に示す組成のコンタクトレンズ装着液を、内容積0.5mL、樹脂材質がPE、樹脂の厚みが0.7mm、滴下口直径が0.3mmの樹脂製容器に、ヘッドスペースが20%となるように充填し、実施例7〜12のコンタクトレンズ装着剤を調製した。得られたコンタクトレンズ装着剤について、下記方法に基づいて、乾燥試験を行い、高分子化合物の析出の有無についての評価を行った。結果を表4に示す。
−乾燥試験−
実施例7〜12のコンタクトレンズ装着液30μLを、スライドガラスに滴下し、50℃、75%RH雰囲気にて1時間放置した後、前記スライドガラスの外観を目視で観察し、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
5:透明である又は固化していない
4:わずかに白い
3:やや白い
2:白い
1:非常に白い
実施例7〜12のコンタクトレンズ装着液30μLを、スライドガラスに滴下し、50℃、75%RH雰囲気にて1時間放置した後、前記スライドガラスの外観を目視で観察し、以下の基準に基づいて官能評価を行った。
〔評価基準〕
5:透明である又は固化していない
4:わずかに白い
3:やや白い
2:白い
1:非常に白い
表4の結果より、実施例7〜12、特に、実施例8〜12では、高分子化合物の析出抑制効果が確認され、衛生面、安全面に優れたコンタクトレンズ装着剤であることが認められた。
本発明のコンタクトレンズ装着剤及びコンタクトレンズ装着剤セットは、医療用、一般用を問わず、コンタクトレンズ装着時に好適に使用可能である。適用可能なコンタクトレンズの材質や、用法などは、特に制限はなく、例えば、ハードコンタクトレンズ、酸素透過型ハードコンタクトレンズ、(従来型)ソフトコンタクトレンズ、頻回交換型ソフトコンタクトレンズ、毎日交換型ソフトコンタクトレンズ、バイフォーカルコンタクトレンズ、マルチフォーカルコンタクトレンズ、トーリックコンタクトレンズ、カラーコンタクトレンズなど、あらゆるコンタクトレンズに対して好適に使用することができる。
Claims (5)
- 少なくとも高分子化合物を含有するコンタクトレンズ装着液と、該コンタクトレンズ装着液を密封状態で充填し、かつ内容積が0.5〜2mLである樹脂製容器を含むコンタクトレンズ装着剤であって、前記コンタクトレンズ装着液の20℃における粘度が10〜100mPa・sであると共に、前記樹脂製容器が、前記コンタクトレンズ装着液を滴下する滴下口を有し、該滴下口の直径が0.3〜1.5mmであり、かつ前記コンタクトレンズ装着剤の開封前におけるヘッドスペースが、該樹脂製容器の内容積に対し5〜95%であることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤。
- 樹脂製容器における樹脂が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートから選択される少なくとも1種である請求項1に記載のコンタクトレンズ装着剤。
- コンタクトレンズ装着液が、界面活性剤、ポリオール化合物、アミノ酸類及びムコ多糖類の少なくともいずれかを含有する請求項1から2のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤。
- コンタクトレンズ装着液の1回の滴下量が、5〜30μLである請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤。
- 請求項1から4のいずれかに記載のコンタクトレンズ装着剤を、ディスポーザブル型(1回使いきり型)の1ユニットとし、該ユニットを2以上組合せてなることを特徴とするコンタクトレンズ装着剤セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003403423A JP2005164948A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | コンタクトレンズ装着剤及びコンタクトレンズ装着剤セット |
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Publications (1)
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ID=34726731
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JP2003403423A Pending JP2005164948A (ja) | 2003-12-02 | 2003-12-02 | コンタクトレンズ装着剤及びコンタクトレンズ装着剤セット |
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JP (1) | JP2005164948A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2014123140A1 (ja) * | 2013-02-08 | 2017-02-02 | ロート製薬株式会社 | 点眼用容器 |
-
2003
- 2003-12-02 JP JP2003403423A patent/JP2005164948A/ja active Pending
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JPWO2014123140A1 (ja) * | 2013-02-08 | 2017-02-02 | ロート製薬株式会社 | 点眼用容器 |
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