JP2003107416A - コンタクトレンズ用組成物及び洗眼剤組成物 - Google Patents

コンタクトレンズ用組成物及び洗眼剤組成物

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JP2003107416A JP2001335703A JP2001335703A JP2003107416A JP 2003107416 A JP2003107416 A JP 2003107416A JP 2001335703 A JP2001335703 A JP 2001335703A JP 2001335703 A JP2001335703 A JP 2001335703A JP 2003107416 A JP2003107416 A JP 2003107416A
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eye wash
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Teruto Tabuchi
照人 田淵
Manabu Hattori
学 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、使用後の保存においても成分の析
出がなく、しかもコンタクトレンズの使用感が良好なコ
ンタクトレンズ用溶液を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、洗眼効果の持続や使用感に優れ、しかも
析出などの問題がない洗眼剤を提供することを目的とす
る。 【解決手段】(A)重量平均分子量5万〜100万のセ
ルロース系高分子化合物0.01〜10W/V% (B)液状多価アルコール0.1〜10W/V% を含有することを特徴とするコンタクトレンズ用組成物
または洗眼剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系高分
子化合物を含有するコンタクトレンズ用剤、洗眼剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズの装用は、コンタクト
レンズ表面の濡れ性を向上させ、コンタクトレンズ装用
時の異物感、乾燥感を軽減させることが必要である。さ
らに、コンタクトレンズ装用により眼細胞が損傷を受け
るため、薬物を配合してその諸症状を緩和、治療するこ
とが好ましいが、コンタクトレンズ装用中の眼の乾燥状
態では、薬物の有効性が十分発現されないおそれがあ
る。特開平11−130667号にはテルペノイドを有
効成分として含有するソフトコンタクトレンズの濡れ増
強方法、WO97/28827号公報にはポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレングリコールまたはポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレン置換エチレンジアミン
と粘調剤を含有するコンタクトレンズの濡れ性が良好な
眼科用組成物が開示されている。しかし、これらの組成
物は装用中の濡れ性の維持の点で満足できるものではな
かった。また、特開2001−187733号公報には
高分子化合物及びアミノ酸類を含有する装着・装用時の
使用感が優れたコンタクトレンズ用眼科組成物が開示さ
れている。上記組成物はコンタクトレンズの装用感、使
用感に優れた組成物であるが、これら高分子化合物を含
有した眼科組成物は粘性が付与されているため点眼後に
点眼口から液だれしやすい。さらにそのままキャップを
閉めて時間が経過すると、容器の点眼口付近やキャップ
に高分子由来の白色固形物が析出し、その固形物が容器
内に混入したり、点眼時に眼に入るなどの問題があっ
た。また、コンタクトレンズ装用中に蓄積したタンパク
汚れや雑菌を除去するため、またコンタクトレンズ装用
中に乾燥し、細胞損傷を起こした眼に対して、各種薬物
を配合した洗眼剤により洗眼を行うことは、深刻な眼病
予防のために有効である。しかし、薬物を眼粘膜に良く
滞留させるために薬物滞留成分を配合して効果を維持さ
せ、使用感良くしかも析出などの問題がない安定な製剤
であることが、重要な課題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用後の保
存においても成分の析出がなく、しかもコンタクトレン
ズの使用感が良好なコンタクトレンズ用溶液を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、薬物の滞留性に優
れしかも析出などの問題がない洗眼剤を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明者らは、検討の結果、特
定分子量のセルロース系高分子化合物と液状多価アルコ
ールを含有し、特定の疎水性樹脂からなる容器に充填す
ることにより、上記問題が解決されることを見出し、本
発明を完成した。すなわち本発明は、第一に、
【0005】<1> (A)重量平均分子量5万〜100万のセルロース系高
分子化合物0.01〜5g/100ml (B)液状多価アルコール0.1〜10g/100ml を含有することを特徴とするコンタクトレンズ用組成物
を提供する。また、本発明は
【0006】<2>薬物を含有することを特徴とする、
請求項1に記載のコンタクトレンズ用組成物。
【0007】<3> <1><2>に記載したコンタクトレンズ用組成物が、
PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチ
レンナフタレート)から選ばれる樹脂を主成分とする樹
脂製の口部及びキャップを有する容器に充填されている
ことを特徴とする、コンタクトレンズ用剤
【0008】<4> (A)重量平均分子量5万〜100万のセルロース系高
分子化合物0.01〜5g/100ml (B)液状多価アルコール0.1〜5g/100ml を含有することを特徴とする洗眼剤組成物。
【0009】<5>薬物を含有することを特徴とする、
請求項4に記載の洗眼剤組成物。
【0010】<6>PE(ポリエチレン)、PP(ポリ
プロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PEN(ポリエチレンナフタレート)から選ばれ
る樹脂を主成分とする樹脂製の口部及びキャップを有す
る容器、洗眼カップと、<4><5>に記載した洗眼剤
組成物を備えたことを特徴とする洗眼用セット。を提供
する。以下本発明につき、さらに詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】(A)本発明で使用するセルロー
ス系高分子化合物としては、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースが挙げ
られるが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロースが特に好適である。これらは1
種単独またはそれ以上含有することができる。
【0012】本発明で使用するセルロース系高分子化合
物の分子量は、重量平均分子量が5万〜100万であ
り、好ましくは10万〜100万、特に好ましくは10
万〜50万である。重量平均分子量が5万より低いとコ
ンタクトレンズの装用感が悪く、100万以上であると
べたつくなど使用感が悪く、また製剤の安定性上問題が
ある。
【0013】本発明で使用するセルロース系高分子化合
物の配合量は、組成物に対して好ましくは0.01〜1
0W/V%、好ましくは0.05〜5.00W/V%で
ある。配合量が高すぎると液状多価アルコールによる析
出物抑制効果が十分ではない。
【0014】(B)本発明で使用する液状多価アルコー
ルはグリセリン、プロピレングリコール、重量平均分子
量100〜500のポリエチレングリコールが挙げられ
るが、グリセリンが特に好適である。これらは1種単独
またはそれ以上含有することができる。
【0015】液状多価アルコールの配合量は、通常眼科
組成物に対して0.1〜10W/V%とすると好適であ
る。0.1W/V%以下の配合量であると析出物抑制効
果が十分ではなく、10W/V%以上であると、浸透圧
が高くなり、眼科組成物としてふさわしくない。好まし
くは0.3〜5W/V%、特に好ましくは0.5〜3W
/V%である。
【0016】また、セルロース系高分子化合物と液状多
価アルコールの配合比はセルロース系高分子化合物:液
状多価アルコール=1:40〜100:1、好ましくは
1:10〜10:1にすると、特に析出抑制効果が高
い。
【0017】本発明の組成物の粘度は、特に制限される
ものではないが、通常20℃における粘度が200mP
a・S以下、好ましくは100mPa・S以下より好ま
しくは50mPa・S以下、特に好ましくは15mPa
・S以下であると好適である。粘度が高すぎると使用上
の面で問題となる場合がある。下限は特に制限されない
が、好ましくは1mPa・S以上、より好ましくは3m
Pa・S以上である。適度な粘性を有することにより、
使用時のしっとり感が優れるため、好ましい。
【0018】(C)本発明に使用する薬物としては、グ
リチルリチン酸二カリウム、アラントイン、塩化ベルベ
リン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウ
ム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチームなどの抗炎症
剤、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性
型ビタミンB2)、シアノコバラミン(ビタミンB1
2)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンE
アセテート、パンテノール、パントテン酸カルシウム、
パントテン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン
酸レチノール(ビタミンAパルミテート)などのビタミ
ン類、L−アスパラギン酸カリウム、L−アスパラギン
酸マグネシウム、L−アスパラギン酸カリウムマグネシ
ウム(等量混合物)、アミノエチルスルホン酸(タウリ
ン)、イプシロンアミノカプロン酸、L−グルタミン
酸、L−グルタミン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸
ナトリウムなどのアミノ酸類、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、マレイン酸クロルフェニラミンなどの充血除去成
分、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾール
ナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソキジン
ナトリウムなどのサルファ剤、クロモグリク酸、クロモ
グリク酸ナトリウム、トラニラストなどの抗アレルギー
剤などがあげられる。薬物の量は、各薬物の有効量及び
安全性、安定性を維持できる範囲で適宜配合することと
する。
【0019】本発明コンタクトレンズ用組成物、洗眼剤
組成物には、上記成分以外に、本発明の効果を妨げない
限り、通常の眼科用剤などに慣用されている各種添加成
分、例えば薬剤、防腐剤、等張化剤、pH調整剤、緩衝
化剤、安定化剤、香料、界面活性剤、各種酵素などをさ
らに含有することができる。
【0020】防腐剤としては、例えば塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジ
ンなどの4級アンモニウム塩、ソルビン酸、ソルビン酸
カリウム、クロロブタノール、パラオキシ安香酸エステ
ル、安息香酸などが挙げられる。防腐剤の量は、各防腐
剤の有効量と安全性(眼刺激がないこと)を維持する量
を配合することができる。0.001〜0.5W/V%
の範囲が好ましい。
【0021】等張化剤としては、例えば塩化カリウム、
塩化ナトリウムなどが挙げられる。含有量は、組成物中
0.05〜1.0W/V%の範囲が好ましい。
【0022】pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、トリエタノールアミン、塩酸、硫酸な
どがあげられる。緩衝化剤としては、例えばクエン酸、
ホウ酸、ホウ砂、リン酸、リン酸水素ナトリウム、リン
酸二水素ナトリウム、氷酢酸、トロメタモール、炭酸水
素ナトリウムなどが挙げられる。緩衝剤の含有量は、組
成物中0.01〜2.0W/V%の範囲が好ましい。本
発明の組成物は、pH調整剤、緩衝剤などで好ましくは
pH5.0〜8.0、より好ましくは5.5〜7.5に
調整される。
【0023】安定化剤としては、例えばエデト酸ナトリ
ウム、エデト酸などが挙げられる。含有量は、組成物中
0.005〜0.5W/V%の範囲が好ましい。
【0024】香料としては、例えばカンフル、メントー
ル、ボルネオール、ユーカリ油、ゲラニオール、ウイキ
ョウ油、ベルガモット油、などが挙げられる。含有量
は、組成物中0.001〜0.005W/V%の範囲が
好ましい。
【0025】界面活性剤としては、ポリソルベート8
0、プロクサマー類、モノオレイン酸POE(20)ソ
ルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、PO
E(60)硬化ヒマシ油等のPOE硬化ヒマシ油等が挙
げられる。含有量は、組成物中0.005〜0.5W/
V%の範囲が好ましい。
【0026】増粘剤としては、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナ
トリウム、ブドウ糖などが挙げられる。これらの配合量
は特に制限されるものではないが、通常上記組成物に対
して0.01〜5質量%、好ましくは0.1〜2質量%
とすると好適である。配合量が多すぎると粘度が高くな
り、使用上の面で問題となる場合がある。なお、同様の
理由により上記セルロース系高分子化合物に対する配合
割合は、セルロース系高分子化合物:増粘剤=1:30
〜20:1、好ましくは1:10〜10:1、より好ま
しくは1:2〜2:1とすると好適である。
【0027】酵素としては、例えばタンパク分解酵素、
脂質分解酵素等が挙げられる。これらは本発明の効果が
損なわれることがない範囲で適宜配合することができ
る。
【0028】本発明の組成物の製造方法は、特に制限さ
れるものではなく、例えば上記各成分を滅菌精製水、イ
オン交換水などの水、あるいはエタノールなどのアルコ
ールとの混合溶媒などに溶解させた後、pH、更に必要
に応じて浸透圧などをpH調整剤、等張化剤により適宜
調整することによって、眼科組成物を得ることができ
る。
【0029】本発明のコンタクトレンズ用組成物は、口
部とキャップの素材がポチエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
エチレンナフタレートである容器に充填することによ
り、コンタクトレンズ装用者用点眼剤、コンタクトレン
ズ装着液、コンタクトレンズ洗浄剤、コンタクトレンズ
保存液、コールド消毒剤などマルチパーパスソリューシ
ョンといわれるコンタクトレンズ洗浄保存剤の各製品と
することができる。口部とキャップの特に好ましい素材
はPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、P
ET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエ
チレンナフタレート)である。口部は本体容器と一体に
なっていてもよいが、本体上部に設置された中栓として
設けられたものが好ましい。
【0030】容器本体の材質としては、厚さ0.3〜
1.3mmの可撓性樹脂であることが好ましい。具体的
な素材としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプ
ロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、
PEN(ポリエチレンナフタレート)などがあげられ
る。さらに、樹脂中にはフタル酸エステル等の可塑剤、
Uポリマー等の紫外線防止剤、酸化チタンなどの無機粉
体を配合しても良い。
【0031】本発明のコンタクトレンズ用製品は、ハー
ドコンタクトレンズ、酸素透過性ハードコンタクトレン
ズ、ソフトコンタクトレンズ、1日使い捨てソフトコン
タクトレンズ、1週間使い捨てソフトコンタクトレン
ズ、2週間使い捨てソフトコンタクトレンズなど、コン
タクトレンズの種類によらずいずれに対しても適用する
できる。
【0032】本発明の洗眼剤組成物は、口部とキャップ
の素材がポチエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンナフ
タレートである容器に充填することにより、洗眼剤製品
とすることが出来る。容器の口部は本体容器と一体にな
っていてもよいが、本体上部に設置された中栓として設
けられたものが好ましい。
【0033】容器本体の材質としては、厚さ0.3〜
1.3mmの可撓性樹脂であることが好ましい。具体的
な素材としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプ
ロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、
PEN(ポリエチレンナフタレート)などがあげられ
る。さらに、樹脂中にはフタル酸エステル等の可塑剤、
Uポリマー等の紫外線防止剤、酸化チタンなどの無機粉
体を配合しても良い。
【0034】さらに好ましくは、前記洗眼剤製品と樹脂
製の洗眼カップ、特にポチエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
エチレンナフタレート製の洗眼カップを組み合わせた洗
眼セットとすることが好ましい。
【0035】本発明の洗眼剤としては、特にコンタクト
レンズを装用した後の眼を洗眼する目的で使用すること
が好ましい。
【0036】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって何
ら限定されるものではない。
【0037】<実験1>表1〜4に示す組成となるよう
に(配合単位W/V%)表中の各配合成分を常法に準じ
て滅菌精製水に溶解した後、各溶液を無菌ろ過して、コ
ンタクトレンズ用溶液、洗眼剤を調整した。得られた各
製剤について、下記試験を実施した。結果を表1〜4に
示す。
【0038】[析出物抑制評価試験]各液0.5mLを
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート
材質の板(2cm×2cm)のうえに滴下し、一晩室温
で放置した。その後、析出物の様子を観察した。 (析出物抑制評価基準) ○:析出物が全くでない △:析出物がわずかにでる ×:析出物がでる 上記3段階評価で析出物抑制効果を評価した。
【0039】〔使用感の評価〕コンタクトレンズ使用者
10名、表4に示す洗眼剤については健常人男性10名
に下記の基準で眼科用組成物の使用感の評価を行った。
乾燥、異物感とべたつきの双方の平均点が4以上を◎、
3以上を○、2以上を△、2未満を×とした。
【0040】(乾燥感、異物感) 5:乾燥感、異物感がない 4:乾燥感、異物感がほとんどない 3:乾燥感、異物感がややある 2:乾燥感、異物感がある 1:乾燥感、異物感の症状ががひどい
【0041】(べたつき感) 5:べたつきがない 4:べたつきがほとんどない 3:べたつきがややある 2:べたつきがある 1:非常にべたつきがある
【0042】<実施例で使用した高分子化合物> HPMC60SH−50:ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース メトローズ60SH−50(信越化学工業
(株)) HPMC65SH−1500:ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース メトローズ65SH−1500(信越化
学工業(株)) MC SM−15:メチルセルロース メトローズSM
−15(信越化学工業(株)) MC SM−400:メチルセルロース メトローズS
M−4000(信越化学工業(株))PVA ゴーセノ
ールEG−05 :ポリビニルアルコール(日本合成化
学工業(株)) PVP コリドン90F:ポリビニルピロリドン (B
ASF(株)) HEC CF−G:ヒドロキシエチルセルロース(住友
精化(株))
【0043】
【表1】 PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチ
レンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】また、PET、PE、PP、PEN製の口
部とキャップを有する点眼容器に上記組成物を充填した
ところ、点眼使用後も経時で口部に析出がない良好なコ
ンタクトレンズ装用者用点眼剤が得られた。
【0047】
【表4】
【0048】さらに、PET、PE、PP、PEN製の
口部とキャップを有する容器に上記組成物を充填し、P
ET、PE、PP、PEN製の洗眼カップに注いでコン
タクトレンズ装用者に一日装用後、洗眼させた。洗眼後
は眼のしっとり感などの洗眼効果が持続した。また、使
用後の容器は、経時で口部、キャップ内壁の析出は認め
られなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、使用感と有効性に優
れ、容器の口部、キャップ、洗眼容器に残留付着した製
剤の乾燥による高分子化合物の析出が抑制されたコンタ
クトレンズ用溶液、洗眼剤が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/765 A61K 31/765 A61P 27/04 A61P 27/04 Fターム(参考) 2H006 DA08 DA09 4C076 AA12 BB24 CC10 FF11 FF18 FF68 4C086 AA01 EA21 FA02 MA02 MA04 MA08 MA17 MA58 NA03 NA04 NA14 ZA33 4C206 AA01 CA05 MA02 MA05 MA28 MA29 MA37 MA78 NA03 NA04 NA14 ZA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)重量平均分子量5万〜100万のセ
    ルロース系高分子化合物0.01〜10W/V% (B)液状多価アルコール0.1〜10W/V% を含有することを特徴とするコンタクトレンズ用組成
    物。
  2. 【請求項2】薬物を含有することを特徴とする、請求項
    1に記載のコンタクトレンズ用組成物。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のコンタクトレンズ
    用組成物が、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピ
    レン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE
    N(ポリエチレンナフタレート)から選ばれる樹脂を主
    成分とする樹脂製の口部及びキャップを有する容器に充
    填されていることを特徴とする、コンタクトレンズ用
    剤。
  4. 【請求項4】(A)重量平均分子量5万〜100万のセ
    ルロース系高分子化合物0.01〜10W/V% (B)液状多価アルコール0.1〜10W/V% を含
    有することを特徴とする洗眼剤組成物。
  5. 【請求項5】薬物を含有することを特徴とする、請求項
    4に記載の洗眼剤組成物。
  6. 【請求項6】PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピ
    レン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE
    N(ポリエチレンナフタレート)から選ばれる樹脂を主
    成分とする樹脂製の口部及びキャップを有する容器と洗
    眼カップ、及び請求項4または5記載の洗眼剤組成物を
    備えたことを特徴とする洗眼用セット。
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