JP2005164824A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光源装置110と、インテグレータロッド120と、リレー光学系140と、液晶表示装置400と、投写光学系600とを備えたプロジェクタにおいて、
リレー光学系140は、インテグレータロッド120からの照明光束を、液晶表示装置400の画像形成領域におけるx方向に沿った横方向については画像形成領域の全体を、y方向に沿った縦方向についてはその画像形成領域の一部を照明するような断面形状を有する照明光束に変換するためのアナモフィック光学系からなり、
インテグレータロッド120と液晶表示装置400との間に、液晶表示装置400の画面書き込み周波数に同期して画像形成領域上で前記縦方向に沿って照明光束を走査する走査手段200をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。
【選択図】 図1
Description
このプロジェクタ900Aにおいては、電気光学変調装置として用いる液晶表示装置400R,400G,400Bが、図10(b)に示すような輝度特性を有するホールド型の表示装置であるため、図10(c)に示すような輝度特性を有するインパルス型の表示装置であるCRTの場合とは異なり、いわゆる尾引き現象のために滑らかで良質な動画表示が得られないという問題がある(尾引き現象については、例えば、非特許文献1参照。)。
このプロジェクタ900Bにおいては、図11(a)に示すように、液晶表示装置400R,400G,400Bの入射側に光シャッタ420R,420G,420Bを配置し、これらの光シャッタ420R,420G,420Bにより間欠的に光を遮断するようにして、上記した問題を解決している。すなわち、いわゆる尾引き現象を緩和して滑らかで良質な動画表示が得られるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
「ホールド型ディスプレイにおける動画表示の画質」(電子情報通信学会技報、EID99−10、第55〜60頁(1999−06))
また、楕円面リフレクタの小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができ、インテグレータロッドや後段の各種光学要素の大きさをさらに小さくすることができ、プロジェクタのさらなる小型化を図ることができる。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図1(a)は平面図であり、図1(b)は側面図であり、図1(c)はリレー光学系の斜視図である。図2は、リレー光学系の作用効果を説明するために示す図である。図2(a)はインテグレータロッドの光射出面上における照明状態を模式的に示す図であり、図2(b)は電気光学変調装置としての液晶表示装置上における照明状態を模式的に示す図であり、図2(c)は液晶表示装置上における照明状態を示す図である。図3は、走査手段としてのガルバノミラーの作用効果を説明するために示す図である。図3(a)はガルバノミラーの動作を示す図であり、図3(b)は液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
実現できる。
このため、集束光束を得るため凸レンズを必要としないため、凸レンズを必要とする放物面リフレクタを用いた光源装置と比較して、よりコンパクトな光学装置を実現することができる。
このため、発光管112から被照明領域側に放射される光が楕円面リフレクタ114に向けて反射されるため、発光管112の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタ114の大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができ、結果としてプロジェクタの小型化を図ることができる。
また、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタ114から楕円面リフレクタ114の第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができ、インテグレータロッド120や後段の各種光学要素の大きさをさらに小さくすることができ、プロジェクタのさらなる小型化を図ることができる。
このため、被照明領域側に赤外線が射出されるのを防止することができ、後段の各光学要素における望ましくない発熱を抑制することができる。
変形例1に係るプロジェクタは、プロジェクタ1000Aのガルバノミラー210を図4に示す他のガルバノミラーに代えたものである。
図4は、変形例1に係る他のガルバノミラーの作用効果を説明するために示す図である。図4(a)は他のガルバノミラーの動作を示す図であり、図4(b)は液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
このため、変形例1に係る他のガルバノミラーを用いた場合には、液晶表示装置400上における照明状態は、図4(b)に示すように、光照射領域が上下に往復するような照明状態になる。
また、変形例1に係るプロジェクタにおいては、プロジェクタ1000Aの場合と同様に、y方向に圧縮された断面形状を有する照明光束を、アナモフィック光学系からなるリレー光学系の光整形作用によって実現しているため、インテグレータロッドからの照明光束を無駄なく液晶表示装置400の画像形成領域に導くことができ、光利用効率が大幅に低下することがなくなる。
このため、変形例1に係るプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタとなる。
変形例2に係るプロジェクタは、プロジェクタ1000Aのリレー光学系140を図5に示す他のリレー光学系140Bに代えたものである。図5は、変形例2に係る他のリレー光学系の斜視図である。
このため、変形例2に係るプロジェクタは、このような他のリレー光学系140Bを用いることにより、各シリンドリカルレンズ152B,154B,162B,164Bの収差を小さくすることができ、液晶表示装置400の画像形成領域上における光照射領域と光非照射領域との間におけるコントラストが向上し、尾引き現象がより効果的に緩和されるようになる。
図6は、実施形態2〜8に係るプロジェクタにおける、インテグレータロッドの光射出面上における照明光束と液晶表示装置上における照明光束の形状との関係及び結像倍率を示す図である。実施形態2〜8に係るプロジェクタは、図6に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおけるインテグレータロッド120の断面形状、液晶表示装置400の画像形成領域の形状及びリレー光学系の結像倍率の少なくともいずれかを変化させたものである。リレー光学系の結像倍率は、2つのシリンドリカルレンズの焦点距離を変化させることにより変化させることができる。
図7は、実施形態9に係るプロジェクタの光学系を示す図である。実施形態9に係るプロジェクタ1000Bは、図7に示すように、3つの液晶表示装置400R,400G,400Bを備えた三板式のプロジェクタであって、これらの液晶表示装置400R,400G,400Bを照明するための照明装置として、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aの照明装置100及び走査手段200を用いた構成を有している。
図8は、実施形態10に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図8(a)は平面図であり、図8(b)は側面図である。実施形態10に係るプロジェクタ1000Cは、図8に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aの走査手段200を反射ミラー210C及びポリゴンミラー230からなる走査手段200Cに代えたものである。
図9は、実施形態11に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図9(a)は平面図であり、図9(b)は側面図である。図9(c)は回転プリズムの作用効果を説明するために示す図である。
実施形態11に係るプロジェクタ1000Dは、図9に示すように、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aの走査手段200を回転プリズム250からなる走査手段に代えたものである。
Claims (9)
- 被照明領域側に照明光束を集束光束として射出する光源装置と、
前記光源装置からの照明光束が集束する位置近傍に光入射面を有し、前記光源装置からの照明光束をより均一な強度分布を有する照明光束に変換するインテグレータロッドと、
このインテグレータロッドからの照明光束を被照明領域側に導くリレー光学系と
このリレー光学系からの照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
この電気光学変調装置によって変調された照明光束を投写する投写光学系とを備えたプロジェクタにおいて、
前記リレー光学系は、前記インテグレータロッドからの照明光束を、前記電気光学変調装置の画像形成領域における縦横方向のうちいずれか一方方向については画像形成領域の全体を、他方方向についてはその画像形成領域の一部を照明するような断面形状を有する照明光束に変換するためのアナモフィック光学系からなり、
前記インテグレータロッドと前記電気光学変調装置との間に、前記電気光学変調装置の画面書き込み周波数に同期して前記画像形成領域上で前記他方方向に沿って前記照明光束を走査する走査手段をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記リレー光学系は、互いに異なる結像倍率をもち、かつ、2つのシリンドリカルレンズからなる2組のタンデム光学系を有し、
これら2組のタンデム光学系のうち一方組のタンデム光学系の各シリンドリカルレンズは、前記他方方向に沿った母線をもつように配置されてなり、
他方組のタンデム光学系の各シリンドリカルレンズは、前記一方方向に沿った母線をもつように配置されてなることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記2組のタンデム光学系のうち前記一方組のタンデム光学系の結像倍率は前記他方組のタンデム光学系の結像倍率より大きい倍率に設定され、前記他方組のタンデム光学系の各シリンドリカルレンズの母線方向と前記電気光学変調装置の画像形成領域における一方方向とが一致していることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2又は3に記載のプロジェクタにおいて、
前記2組のタンデム光学系は、照明光軸を枢軸として回転調整可能に構成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2〜4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記各組のタンデム光学系は、互いに各シリンドリカルレンズが一体化されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2〜5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記各シリンドリカルレンズはダブレットであることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記走査手段は、ガルバノミラー、ポリゴンミラー又は回転プリズムを有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記光源装置は、楕円面リフレクタと、この楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管とを有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項8に記載のプロジェクタにおいて、
前記発光管には、前記発光管から被照明領域側に射出される光を前記楕円面リフレクタに向けて反射する反射手段が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
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