JP2005134757A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもつとともに、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときにおいても光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタを提供する。
【解決手段】 楕円面リフレクタ114と、発光管112と、インテグレータロッド120と、液晶表示装置400と、投写光学系600と、インテグレータロッド120の液晶表示装置400側に配置され、液晶表示装置400上で光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域32A及び光反射領域34Aを有する回転ホイール30Aとを備えたプロジェクタであって、回転ホイール30Aは光路から離脱可能であることを特徴とするプロジェクタ。
【選択図】 図1
【解決手段】 楕円面リフレクタ114と、発光管112と、インテグレータロッド120と、液晶表示装置400と、投写光学系600と、インテグレータロッド120の液晶表示装置400側に配置され、液晶表示装置400上で光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域32A及び光反射領域34Aを有する回転ホイール30Aとを備えたプロジェクタであって、回転ホイール30Aは光路から離脱可能であることを特徴とするプロジェクタ。
【選択図】 図1
Description
本発明はプロジェクタに関する。
図5は、従来のプロジェクタを説明するために示す図である。図5(a)は従来のプロジェクタの光学系を示す図であり、図5(b)及び図5(c)はこのような従来のプロジェクタの問題点を説明するための図である。
このプロジェクタ900Aにおいては、電気光学変調装置として用いる液晶表示装置400R,400G,400Bが、図5(b)に示すような輝度特性を有するホールド型の表示装置であるため、図5(c)に示すような輝度特性を有するインパルス型の表示装置であるCRTの場合とは異なり、いわゆる尾引き現象のために滑らかな動画表示が得られないという問題点がある(この尾引き現象については、例えば、非特許文献1参照。)。
このプロジェクタ900Aにおいては、電気光学変調装置として用いる液晶表示装置400R,400G,400Bが、図5(b)に示すような輝度特性を有するホールド型の表示装置であるため、図5(c)に示すような輝度特性を有するインパルス型の表示装置であるCRTの場合とは異なり、いわゆる尾引き現象のために滑らかな動画表示が得られないという問題点がある(この尾引き現象については、例えば、非特許文献1参照。)。
図6は、従来の他のプロジェクタを説明するために示す図である。図6(a)は従来の他のプロジェクタの光学系を示す図であり、図6(b)及び図6(c)はこのような従来の他のプロジェクタに用いられる光シャッタを示すための図である。
このプロジェクタ900Bにおいては、図6(a)に示すように、液晶表示装置400R,400G,400Bの光入射側に光シャッタ420R,420G,420Bを配置し、これらの光シャッタにより間欠的に光を遮断するようにして、上記した問題を解決している。すなわち、いわゆる尾引き現象を緩和して滑らかで良質な動画表示が得られるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
「ホールド型ディスプレイにおける動画表示の画質」(電子情報通信学会技報、EID99−10、第55〜60頁(1999−06)) 特開2002−148712号公報(図1〜図7)
このプロジェクタ900Bにおいては、図6(a)に示すように、液晶表示装置400R,400G,400Bの光入射側に光シャッタ420R,420G,420Bを配置し、これらの光シャッタにより間欠的に光を遮断するようにして、上記した問題を解決している。すなわち、いわゆる尾引き現象を緩和して滑らかで良質な動画表示が得られるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
「ホールド型ディスプレイにおける動画表示の画質」(電子情報通信学会技報、EID99−10、第55〜60頁(1999−06))
しかしながら、このような従来の他のプロジェクタにおいては、液晶表示装置の直前に光シャッタが配置されているため、大きい光シャッタが必要であり、プロジェクタの小型化が容易ではないという問題があった。また、このようなプロジェクタにおいては、光シャッタにより間欠的に光を遮断するようにしているため、滑らかで良質な動画表示が得られるようにしたときはもちろん、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときにおいても、常に光利用効率が大幅に低下するという問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタを提供することを第1の目的とする。また、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときにおいても、光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタを提供することを第2の目的とする。また、滑らかで良質な動画表示が得られるようにしたときにも光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタを提供することを第3の目的とする。
(1)本発明のプロジェクタは、楕円面リフレクタと、この楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管と、前記楕円面リフレクタの第2焦点近傍に入射面を有し、前記楕円面リフレクタからの光をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッドと、このインテグレータロッドからの射出光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、この電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系と、前記インテグレータロッドの前記電気光学変調装置側に配置され、光軸に平行な回転軸を有するとともに、その回転によって、前記電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とが前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域と光非透過領域とを有する回転ホイールとを備えたプロジェクタであって、前記回転ホイールは、光路から離脱可能であることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域及び光非透過領域を有する回転ホイールを備えているため、電気光学変調装置の画像形成領域においては光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるようになる。その結果、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。
また、本発明のプロジェクタによれば、このような効果を奏する回転ホイールを比較的小さな面積となるインテグレータロッドの光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイールの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなり、本発明の第1の目的が達成される。
また、本発明のプロジェクタによれば、このような効果を奏する回転ホイールを比較的小さな面積となるインテグレータロッドの光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイールの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなり、本発明の第1の目的が達成される。
また、本発明のプロジェクタによれば、回転ホイールが光路から離脱可能であるため、静止画を表示するときや、動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときには、回転ホイールを光路から離脱させることにより、電気光学変調装置には連続して光が照射されるようになり、光利用効率が低下することがなくなり、本発明の第2の目的が達成される。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイールを光路に配置することにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイールを光路から離脱させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイールを光路に配置することにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイールを光路から離脱させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
(2)本発明のプロジェクタは、楕円面リフレクタと、この楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管と、前記楕円面リフレクタの第2焦点近傍に入射面を有し、前記楕円面リフレクタからの光をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッドと、このインテグレータロッドからの射出光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、この電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系と、前記インテグレータロッドの前記電気光学変調装置側に配置され、光軸に平行な回転軸を有するとともに、その回転によって、前記電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とが前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域と光反射領域とを有する回転ホイールとを備えたプロジェクタであって、前記回転ホイールは、前記インテグレータロッドからの射出光がすべて前記光透過領域を通過する状態で静止することが可能であることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域及び光非透過領域を有する回転ホイールを備えているため、電気光学変調装置の画像形成領域においては光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるようになる。その結果、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。
また、本発明のプロジェクタによれば、このような効果を奏する回転ホイールを比較的小さな面積となるインテグレータロッドの光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイールの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなり、本発明の第1の目的が達成される。
また、本発明のプロジェクタによれば、このような効果を奏する回転ホイールを比較的小さな面積となるインテグレータロッドの光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイールの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなり、本発明の第1の目的が達成される。
また、本発明のプロジェクタによれば、インテグレータロッドからの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイールが静止することが可能であるため、静止画を表示するときや、動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときには、インテグレータロッドからの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイールを静止させることにより、電気光学変調装置には連続して光が照射されるようになり、光利用効率が低下することがなくなり、本発明の第2の目的が達成される。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイールを所定速度で回転させることにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイールを所定位置で静止させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
このため、本発明のプロジェクタは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイールを所定速度で回転させることにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイールを所定位置で静止させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載のプロジェクタにおいては、前記回転ホイールの光非透過領域は光反射領域であり、かつ、前記インテグレータロッドの光入射面には、中央部に光入射のための開口部を有する反射層が配置されてなることが好ましい。
このように構成することにより、回転ホイールの光反射領域で反射された光は、インテグレータロッド内に戻され、さらにインテグレータロッドの光入射面側に設けられた反射層(以下、「リサイクルミラー」ということもある。)で反射されてインテグレータロッドの光射出面から再度射出される。この場合、この射出光が回転ホイールの光透過領域に照射される場合にはそのままこれを透過し、射出光が回転ホイールの光反射領域に照射される場合には反射されて再度インテグレータロッドに戻され、再度同じことを繰り返すことになる。
このため、本発明のプロジェクタによれば、光の再利用が図られ、光利用効率の低下を極力抑制することができ、その結果、滑らかで良質な動画表示が得られるようにしたときにも光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタとなり、本発明の第3の目的も達成される。
このように構成することにより、回転ホイールの光反射領域で反射された光は、インテグレータロッド内に戻され、さらにインテグレータロッドの光入射面側に設けられた反射層(以下、「リサイクルミラー」ということもある。)で反射されてインテグレータロッドの光射出面から再度射出される。この場合、この射出光が回転ホイールの光透過領域に照射される場合にはそのままこれを透過し、射出光が回転ホイールの光反射領域に照射される場合には反射されて再度インテグレータロッドに戻され、再度同じことを繰り返すことになる。
このため、本発明のプロジェクタによれば、光の再利用が図られ、光利用効率の低下を極力抑制することができ、その結果、滑らかで良質な動画表示が得られるようにしたときにも光利用効率が大幅に低下しないプロジェクタとなり、本発明の第3の目的も達成される。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記回転ホイールの光透過領域には、減反射膜が形成されてなるなることが好ましい。
このように構成することにより、回転ホイールにおける光透過率が向上するため光利用効率の低下を最小限のものにすることができるとともに、迷光レベルが低減しコントラストが向上する。
上記(2)に記載のプロジェクタにおいては、インテグレータロッドからの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイールが静止するため、光透過領域における光吸収による発熱で回転ホイールが割れたり変形したりする可能性が生じるが、回転ホイールの光透過領域には減反射膜が形成されてなるため、光透過領域における発熱が抑制され、回転ホイールが割れたり変形したりすることを効果的に抑制することができるようになる。
このように構成することにより、回転ホイールにおける光透過率が向上するため光利用効率の低下を最小限のものにすることができるとともに、迷光レベルが低減しコントラストが向上する。
上記(2)に記載のプロジェクタにおいては、インテグレータロッドからの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイールが静止するため、光透過領域における光吸収による発熱で回転ホイールが割れたり変形したりする可能性が生じるが、回転ホイールの光透過領域には減反射膜が形成されてなるため、光透過領域における発熱が抑制され、回転ホイールが割れたり変形したりすることを効果的に抑制することができるようになる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記インテグレータロッドの光射出面には、光進行方向に沿ってλ/4板と反射型偏光板とがこの順序で配置されてなることが好ましい。
このように構成することにより、一方の偏光成分の光が反射型偏光板を通過したときには、他方の偏光成分の光は反射型偏光板で反射される。そして、この反射光は、インテグレータロッドの光入射面側に設けられたリサイクルミラーで反射されて再度反射型偏光板に到達する。このとき、この光は、λ/4板をすでに2回通過しているため、偏光方向が90度回転し、一方の偏光成分の光として反射型偏光板を通過する。このため、インテグレータロッドから射出される光はすべて一方の偏光成分の光となるため、このインテグレータロッドが偏光変換素子としての機能も果たすことができるようになる。従って、液晶表示装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置の場合に特に好適なものになる。
λ/4板としては、耐熱性が高い雲母や水晶などからなるλ/4板を好ましく用いることができる。反射型偏光板としては、耐熱性の高いワイヤグリッド型の反射型無機偏光板を好ましく用いることができる。
このように構成することにより、一方の偏光成分の光が反射型偏光板を通過したときには、他方の偏光成分の光は反射型偏光板で反射される。そして、この反射光は、インテグレータロッドの光入射面側に設けられたリサイクルミラーで反射されて再度反射型偏光板に到達する。このとき、この光は、λ/4板をすでに2回通過しているため、偏光方向が90度回転し、一方の偏光成分の光として反射型偏光板を通過する。このため、インテグレータロッドから射出される光はすべて一方の偏光成分の光となるため、このインテグレータロッドが偏光変換素子としての機能も果たすことができるようになる。従って、液晶表示装置のように偏光方向を制御する電気光学変調装置の場合に特に好適なものになる。
λ/4板としては、耐熱性が高い雲母や水晶などからなるλ/4板を好ましく用いることができる。反射型偏光板としては、耐熱性の高いワイヤグリッド型の反射型無機偏光板を好ましく用いることができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のプロジェクタにおいては、前記発光管には、前記発光管から被照明領域側に射出される光を前記楕円面リフレクタに向けて反射する反射手段が設けられていることが好ましい。
このように構成することにより、発光管から被照明領域側に放射される光が楕円面リフレクタに向けて反射されるため、発光管の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタの大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタの小型化を図ることができ、結果としてプロジェクタの小型化を図ることができる。
また、楕円面リフレクタの小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができ、光シャッタの大きさ、インテグレータロッドの大きさ、回転ホイールの大きさなどをさらに小さくすることができ、プロジェクタのさらなる小型化を図ることができる。
このように構成することにより、発光管から被照明領域側に放射される光が楕円面リフレクタに向けて反射されるため、発光管の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタの大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタの小型化を図ることができ、結果としてプロジェクタの小型化を図ることができる。
また、楕円面リフレクタの小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタから楕円面リフレクタの第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができ、光シャッタの大きさ、インテグレータロッドの大きさ、回転ホイールの大きさなどをさらに小さくすることができ、プロジェクタのさらなる小型化を図ることができる。
以下、本発明のプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタを説明するために示す図である。図1(a)は平面図であり、図1(b)は側面図であり、図1(c)は図1(a)及び(b)の回転ホイールを説明するために示す図であり、図1(d)は被照明領域である電気光学変調装置としての液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
図1は、本発明の実施形態1に係るプロジェクタを説明するために示す図である。図1(a)は平面図であり、図1(b)は側面図であり、図1(c)は図1(a)及び(b)の回転ホイールを説明するために示す図であり、図1(d)は被照明領域である電気光学変調装置としての液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aは、図1(a)及び(b)に示すように、照明光束を射出する照明光学系100Aと、照明光学系100Aからの射出光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての液晶表示装置400と、この液晶表示装置400によって変調された光をスクリーンSCRなどの投写面上に投写する投写光学系600と、を備えている。
照明光学系100Aは、楕円面リフレクタ114、高圧水銀ランプなどからなる発光管112及び反射手段としての補助ミラー116を有する光源装置110と、この光源装置110から射出された光を液晶表示装置400の画像表示領域(被照明領域)上に均一に照射するためのインテグレータロッド120と、このインテグレータロッド120からの射出光を液晶表示装置400の画像表示領域(被照明領域)上に導くリレー光学系140とを有している。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、図1(a)及び(b)に示すように、楕円面リフレクタ114の第2焦点位置近傍に、インテグレータロッド120の光入射面が配置されている。また、インテグレータロッド120の電気光学変調装置側には回転ホイール30Aが配置されている。この回転ホイールは、図1(b)に示すように、光軸に平行な回転軸を有するとともに、図1(c)に示すように、その回転によって、液晶表示装置400上で光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域32Aと光非透過領域としての光反射領域34Aとを有している。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aによれば、図1(d)に示すように、液晶表示装置400の画像形成領域においては光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400の画面書き込み方向に沿って順次スクロールされるようになる。その結果、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aによれば、このような効果を奏する回転ホイール30Aを比較的小さな面積となるインテグレータロッド120の光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイール30Aの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aによれば、このような効果を奏する回転ホイール30Aを比較的小さな面積となるインテグレータロッド120の光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイール30Aの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、図1(b)の破線で示すように、回転ホイール30A(30A’)及びモータ10A(10A’)を図1(b)の下方に移動させることにより、回転ホイール30Aを光路から離脱させることを可能としている。このため、静止画を表示するときや、動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときには、回転ホイール30Aを光路から離脱させることにより、液晶表示装置400には連続して光が照射されるようになり、光利用効率が低下することがなくなる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイール30Aを光路に配置することにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイール30Aを光路から離脱させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイール30Aを光路に配置することにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイール30Aを光路から離脱させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、インテグレータロッド120の光入射面には中央部に光入射のための開口部を有する反射層(リサイクルミラー)が配置されている(図2(a)の符号125参照。)。このため、回転ホイール30Aの光反射領域34Aで反射された光は、インテグレータロッド120内に戻され、さらにインテグレータロッド120のリサイクルミラー125で反射されてインテグレータロッド120の光射出面から再度射出される。この場合、この射出光が回転ホイール30Aの光透過領域32Aに照射される場合にはそのままこれを透過し、射出光が回転ホイール30Aの光反射領域34Aに照射される場合には反射されて再度インテグレータロッド120に戻され、再度同じことを繰り返すことになる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタによれば、光の再利用が図られ、光利用効率の低下を極力抑制することができ、その結果、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても光利用効率が大幅に低下しないようになる。
このため、実施形態1に係るプロジェクタによれば、光の再利用が図られ、光利用効率の低下を極力抑制することができ、その結果、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても光利用効率が大幅に低下しないようになる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、光透過領域32Aには減反射膜が形成されている。このため、光透過率が向上して光利用効率の低下を最小限のものにすることができるとともに、迷光レベルが低減しコントラストが向上する。
図2は、インテグレータロッドを説明するために示す図である。図2(a)は実施形態1に係るプロジェクタで用いるインテグレータロッドを示す図であり、図2(b)及び図2(c)はその変形例に係るインテグレータロッドを示す図である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、図2(a)に示すように、インテグレータロッド120の光射出面には、光進行方向に沿ってλ/4板126と反射型偏光板128とがこの順序で配置されている。このため、一方の偏光成分の光(例えばP偏光)が反射型偏光板128を通過したときには、他方の偏光成分の光(S偏光)は反射型偏光板128で反射される。そして、この反射光は、インテグレータロッド120の光入射面側に設けられたリサイクルミラー125で反射されて再度反射型偏光板128に到達する。このとき、この光は、λ/4板126をすでに2回通過しているため、偏光方向が90度回転し、一方の偏光成分の光(P偏光)として反射型偏光板128を通過する。このため、インテグレータロッド120から射出される光はすべて一方の偏光成分の光(P偏光)となるため、このインテグレータロッドが偏光変換素子としての機能も果たすことができるようになる。
λ/4板126としては、耐熱性が高い雲母や水晶などからなるλ/4板を好ましく用いることができる。反射型偏光板128としては、耐熱性の高いワイヤグリッド型の反射型無機偏光板を好ましく用いることができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、図2(a)に示すように、インテグレータロッド120の光射出面には、光進行方向に沿ってλ/4板126と反射型偏光板128とがこの順序で配置されている。このため、一方の偏光成分の光(例えばP偏光)が反射型偏光板128を通過したときには、他方の偏光成分の光(S偏光)は反射型偏光板128で反射される。そして、この反射光は、インテグレータロッド120の光入射面側に設けられたリサイクルミラー125で反射されて再度反射型偏光板128に到達する。このとき、この光は、λ/4板126をすでに2回通過しているため、偏光方向が90度回転し、一方の偏光成分の光(P偏光)として反射型偏光板128を通過する。このため、インテグレータロッド120から射出される光はすべて一方の偏光成分の光(P偏光)となるため、このインテグレータロッドが偏光変換素子としての機能も果たすことができるようになる。
λ/4板126としては、耐熱性が高い雲母や水晶などからなるλ/4板を好ましく用いることができる。反射型偏光板128としては、耐熱性の高いワイヤグリッド型の反射型無機偏光板を好ましく用いることができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、図2(a)に示すインテグレータロッド120に代えて、図2(b)に示す中空タイプのインテグレータロッド120Bや、図2(c)に示すλ/4板及び反射型偏光板が配置されていないインテグレータロッド120Cをも好適に用いることができる。
特に、電気光学変調装置として、偏光方向を制御しないタイプの電気光学変調装置(例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(TI社の商標))を用いる場合には、偏光変換機能は不要であるため、図2(c)に示すインテグレータロッド120Cを特に好適に用いることができる。
特に、電気光学変調装置として、偏光方向を制御しないタイプの電気光学変調装置(例えば、デジタルマイクロミラーデバイス(TI社の商標))を用いる場合には、偏光変換機能は不要であるため、図2(c)に示すインテグレータロッド120Cを特に好適に用いることができる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、図1(a)及び図1(b)に示すように、発光管112には発光管112から被照明領域側に射出される光を楕円面リフレクタ114に向けて反射する反射手段としての補助ミラー116が設けられている。
このため、発光管112から被照明領域側に放射される光が楕円面リフレクタ114に向けて反射されるため、発光管112の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタ114の大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができ、結果としてプロジェクタの小型化を図ることができる。
また、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタ114から楕円面リフレクタ114の第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができ、インテグレータロッド120の大きさ、回転ホイール30Aの大きさなどをさらに小さくすることができ、プロジェクタのさらなる小型化を図ることができる。
このため、発光管112から被照明領域側に放射される光が楕円面リフレクタ114に向けて反射されるため、発光管112の被照明領域側端部を覆うような大きさに楕円面リフレクタ114の大きさを設定することを必要とせず、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができ、結果としてプロジェクタの小型化を図ることができる。
また、楕円面リフレクタ114の小型化を図ることができることにより、楕円面リフレクタ114から楕円面リフレクタ114の第2焦点に向けて集束するビームの集束角やビームスポットを小さくすることができ、インテグレータロッド120の大きさ、回転ホイール30Aの大きさなどをさらに小さくすることができ、プロジェクタのさらなる小型化を図ることができる。
〔実施形態2〕
図3は、本発明の実施形態2に係るプロジェクタを説明するために示す図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は側面図であり、図3(c)は図3(a)及び(b)の回転ホイールを説明するために示す図であり、図3(d)は被照明領域である液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
図3は、本発明の実施形態2に係るプロジェクタを説明するために示す図である。図3(a)は平面図であり、図3(b)は側面図であり、図3(c)は図3(a)及び(b)の回転ホイールを説明するために示す図であり、図3(d)は被照明領域である液晶表示装置上における照明状態を示す図である。
実施形態2に係るプロジェクタ1000Bは、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aと、基本的には同じ構成を有している。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bによっても、液晶表示装置400の画面書込み周波数に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域32B及び光非透過領域としての光反射領域34Bを有する回転ホイール30Bを備えているため、液晶表示装置400の画像形成領域においては光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400の画面書き込み方向に沿って順次スクロールされるようになる。その結果、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。
また、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bによれば、このような効果を奏する回転ホイール30Bを比較的小さな面積となるインテグレータロッド120の光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイール30Bの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなる。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bによっても、液晶表示装置400の画面書込み周波数に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域32B及び光非透過領域としての光反射領域34Bを有する回転ホイール30Bを備えているため、液晶表示装置400の画像形成領域においては光照射領域と光非照射領域とが液晶表示装置400の画面書き込み方向に沿って順次スクロールされるようになる。その結果、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。
また、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bによれば、このような効果を奏する回転ホイール30Bを比較的小さな面積となるインテグレータロッド120の光射出面の直後に配置することができるため、回転ホイール30Bの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなる。
実施形態2に係るプロジェクタ1000Bは、回転ホイールの部分で、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aと異なっている。すなわち、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aにおいては、回転ホイール30Aが光路から離脱可能であるのに対して、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいては、回転ホイール30Bが回転ホイール30Aの場合よりも幅の広い光透過領域32Bを有し、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域32Bを通過する状態で静止させることが可能となっている。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bによれば、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aの場合のように回転ホイールが光路から離脱はしないが、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域32Bを通過する状態で回転ホイール30Bが静止させることが可能であるため、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときには、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域32Bを通過する状態で回転ホイールを静止させることにより、液晶表示装置400には連続して光が照射されるようになり、光利用効率が低下しなくなる。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイール30Bを所定速度で回転させることにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイール30Bを所定位置で静止させることにより、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aの場合と同様に、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
このため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイール30Bを所定速度で回転させることにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイール30Bを所定位置で静止させることにより、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aの場合と同様に、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいても、回転ホイール30Bの光透過領域32Bには減反射膜が形成されている。
実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいては、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域32Bを通過する状態で回転ホイールが静止するため、光透過領域32Bにおける光吸収による発熱で回転ホイールが割れたり変形したりする可能性が生じる。しかしながら、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいては、回転ホイール30Bの光透過領域32Bには減反射膜が形成されてなるため、光透過領域32Bにおける発熱が抑制され、回転ホイールが割れたり変形したりすることを効果的に抑制することができるようになっている。
実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいては、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域32Bを通過する状態で回転ホイールが静止するため、光透過領域32Bにおける光吸収による発熱で回転ホイールが割れたり変形したりする可能性が生じる。しかしながら、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいては、回転ホイール30Bの光透過領域32Bには減反射膜が形成されてなるため、光透過領域32Bにおける発熱が抑制され、回転ホイールが割れたり変形したりすることを効果的に抑制することができるようになっている。
なお、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bにおいては、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aのインテグレータロッド120と同じインテグレータロッドを用い、実施形態1000Aの回転ホイール30Aの場合よりも光透過領域の幅の広い回転ホイール30Bを用いているが、これに代えて、実施形態1000Aの回転ホイール30Aと同じ回転ホイールを用い、実施形態1に係るプロジェクタ1000Aのインテグレータロッド120よりも小さなインテグレータロッドを用いるようにしてもよい。こうすることによっても、インテグレータロッドからの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイールが静止することが可能となる。
〔実施形態3〕
図4は、本発明の実施形態3に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図4(a)は平面図であり、図4(b)は側面図である。
実施形態3に係るプロジェクタ1000Cは、図4に示すように、3つの液晶表示装置400B,400G,400Rを有するとともに、回転ホイール30Bから各液晶表示装置400B,400G,400Rまでを等距離とする光学系を採用している。このため、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cにおいては、各色で等価なスクロールシステムが構成されることになり、色再現性のよいフルカラー表示を実現できるようになっている。
図4は、本発明の実施形態3に係るプロジェクタの光学系を示す図である。図4(a)は平面図であり、図4(b)は側面図である。
実施形態3に係るプロジェクタ1000Cは、図4に示すように、3つの液晶表示装置400B,400G,400Rを有するとともに、回転ホイール30Bから各液晶表示装置400B,400G,400Rまでを等距離とする光学系を採用している。このため、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cにおいては、各色で等価なスクロールシステムが構成されることになり、色再現性のよいフルカラー表示を実現できるようになっている。
このような実施形態3に係るプロジェクタ1000Cにおいても、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bの場合と同様に、液晶表示装置(液晶表示装置400R,400G,400B)の画面書込み周波数に同期して、光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域及び光反射領域を有する回転ホイール30Bを備えているため、液晶表示装置(液晶表示装置400R,400G,400B)の各画像形成領域においては光照射領域と光非照射領域とが順次交互にスクロールされるようになる。その結果、尾引き現象が緩和され、滑らかで良質な動画表示が得られるプロジェクタとなる。
また、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cによれば、このような効果を奏する回転ホイール30Bを比較的小さな面積となるインテグレータロッド120の光射出面の直後(光射出側)に配置しているため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bの場合と同様に、回転ホイール30Bの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなる。
また、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cによれば、このような効果を奏する回転ホイール30Bを比較的小さな面積となるインテグレータロッド120の光射出面の直後(光射出側)に配置しているため、実施形態2に係るプロジェクタ1000Bの場合と同様に、回転ホイール30Bの大きさを比較的小さくすることができ、プロジェクタの大型化を極力抑制することができる構造となっている。
このため、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cは、滑らかで良質な動画表示が得られるようにした場合であっても小型化が容易な構造をもったプロジェクタとなる。
また、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cによれば、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイール30Bが静止することが可能であるため、静止画を表示するときや、動画表示の滑らかさよりも画面の明るさが優先されるようなときには、インテグレータロッド120からの射出光がすべて光透過領域を通過する状態で回転ホイール30Bを静止させることにより、液晶表示装置400R,400G,400Bには連続して光が照射されるようになり、光利用効率が低下することがなくなる。
このため、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイール30Bを所定速度で回転させることにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイール30Bを所定位置で静止させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
このため、実施形態3に係るプロジェクタ1000Cは、滑らかで良質な動画表示が求められるときには回転ホイール30Bを所定速度で回転させることにより、滑らかで良質な動画表示を得ることができ、静止画を表示するときや動画表示の滑らかさよりも明るさが求められるときには回転ホイール30Bを所定位置で静止させることにより、明るい表示画面を得ることができ、使用目的に応じて最適な性能を発揮することができる。
以上、本発明のプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態のプロジェクタ1000A〜1000Cは透過型のプロジェクタであるが、本発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶表示装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型液晶表示装置のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
(2)上記各実施形態のプロジェクタ1000A〜1000Cは、電気光学変調装置として液晶表示装置を用いているが、本発明はこれに限られない。電気光学変調装置としては、一般に、入射光を画像情報に応じて変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
10A,10B…モータ、30A,30B…回転ホイール、32A,32B…光透過領域、34A,34B…光反射領域、100A,100B…照明光学系、110…光源装置、112…発光管、114…楕円面リフレクタ、120,120B,120C…インテグレータロッド、122…光学ガラス、124…ミラー、125…リサイクルミラー、126…λ/4板、128…反射型偏光板、140…リレー光学系、400,400R,400G,400B…液晶表示装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、900A,900B,1000A,1000B,1000C…プロジェクタ
Claims (6)
- 楕円面リフレクタと、
この楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管と、
前記楕円面リフレクタの第2焦点近傍に入射面を有し、前記楕円面リフレクタからの光をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッドと、
このインテグレータロッドからの射出光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
この電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系と、
前記インテグレータロッドの前記電気光学変調装置側に配置され、光軸に平行な回転軸を有するとともに、その回転によって、前記電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とが前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域と光非透過領域とを有する回転ホイールとを備えたプロジェクタであって、
前記回転ホイールは、光路から離脱可能であることを特徴とするプロジェクタ。 - 楕円面リフレクタと、
この楕円面リフレクタの第1焦点近傍に発光中心を有する発光管と、
前記楕円面リフレクタの第2焦点近傍に入射面を有し、前記楕円面リフレクタからの光をより均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータロッドと、
このインテグレータロッドからの射出光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
この電気光学変調装置によって変調された光を投写する投写光学系と、
前記インテグレータロッドの前記電気光学変調装置側に配置され、光軸に平行な回転軸を有するとともに、その回転によって、前記電気光学変調装置上で光照射領域と光非照射領域とが前記電気光学変調装置の画面書込み周波数に同期して順次交互にスクロールされるように構成された光透過領域と光非透過領域とを有する回転ホイールとを備えたプロジェクタであって、
前記回転ホイールは、前記インテグレータロッドからの射出光がすべて前記光透過領域を通過する状態で静止することが可能であることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクタにおいて、
前記回転ホイールの光非透過領域は、光反射領域であり、かつ、前記インテグレータロッドの光入射面には、中央部に光入射のための開口部を有する反射層が配置されてなることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記回転ホイールの光透過領域には、減反射膜が形成されてなるなることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、、
前記インテグレータロッドの光射出面には、光進行方向に沿ってλ/4板と反射型偏光板とがこの順序で配置されてなることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記発光管には、前記発光管から被照明領域側に射出される光を前記楕円面リフレクタに向けて反射する反射手段が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003372596A JP2005134757A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003372596A JP2005134757A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | プロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005134757A true JP2005134757A (ja) | 2005-05-26 |
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ID=34648934
Family Applications (1)
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JP2003372596A Withdrawn JP2005134757A (ja) | 2003-10-31 | 2003-10-31 | プロジェクタ |
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JP (1) | JP2005134757A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100582926C (zh) * | 2007-10-30 | 2010-01-20 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 投影机 |
-
2003
- 2003-10-31 JP JP2003372596A patent/JP2005134757A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100582926C (zh) * | 2007-10-30 | 2010-01-20 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 投影机 |
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