JP2005164057A - 煙突内筒解体機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 揚重機により煙突の内筒内に吊下される外筒、内筒及び内筒を下方へ進退させる油圧シリンダからなる伸縮ポストと、その外筒の外側に装着した4本の油圧シリンダ及びその四方を向くピストンロッドの先端に装着されて煙突外筒に圧接される圧接パッドからなる機体保持装置と、伸縮ポストの内筒の下端に装着されて垂直軸回りに回動される回動テーブルと、その下方に水平に並設した2本の油圧シリンダ及びその向きを反対にしたピストンロッドの先端に装着されて煙突の内、外筒間に挿入可能な掻き落としウエッジからなる掻き落とし装置と、その下方に水平に並設した2本の油圧シリンダ及びその向きを反対にしたピストンロッドの先端に装着されて煙突内筒に喰い込み可能な突き崩しウエッジからなる突き崩し装置とを備える。
【選択図】 図1
Description
油圧ユニット、監視カメラ、油圧シリンダ制御等の電源、信号ケーブルは、煙突の外部の地上に設置した制御盤、モニター装置等に接続されていることが好ましい。
又、解体作業時に発生する粉塵の飛散防止や集塵の手段を備えることが好ましい。
伸縮ポスト3は、図1、図2及び図3に示すように、上端部に水平に突設した複数のアーム4上の係止片5にワイヤWを係止して揚重機に吊持される角筒状の外筒6と、外筒6内に摺動可能に嵌挿された角筒状の内筒7と、内筒7の軸心部に配置されると共に、シリンダ本体8aの基端を外筒6の上端に固定し、かつピストンロッド8bの先端を内筒7の下端寄りに固定し、内筒7の下端を外筒6の下端から下方へ進退させる油圧シリンダ8とから構成されている。
機体保持装置9は、伸縮ポスト3の外筒6の外側における上部の対向する一組の側面(図4においては左右の側面)と下部の対向する残り一組の側面(図4においては上下の側面)にピストンロッド10aをそれぞれ反対方向へ向けてシリンダ本体10bを水平に取り付けた回り止めロッド11付きの油圧シリンダ10と、各回り止めロッド11を案内する円筒状のロッドガイド12と、各油圧シリンダ10のピストンロッド10aの先端に垂直なピン10cを介し取り付けられて煙突2の外筒2aの内周面に圧接される圧接パッド13とから構成されている。
回動テーブル14は、これに後述するように装着される掻き落とし装置及び突き崩し装置を上述した範囲で回動するためのものであり、伸縮ポスト3の内筒7の下端に取り付けた円板状のベースプレート15と、ベースプレート15の下面に取り付けたインナーリング16と、インナーリング16の外周に多数のベアリングボール17を介在して回転自在に嵌合されたギヤリング18と、ギヤリング18と噛合するピニオン19を出力軸に取り付けてベースプレート15に搭載した油圧モータ20と、ギヤリング18の下面に取り付けた方形状のテーブル本体21とから構成されている。
掻き落とし装置22は、溝形鋼からなる4本の支柱23を介して回動テーブル14のテーーブル本体21の下面に水平に吊持された矩形状の支持プレート24と、支持プレート24の上面にその長辺を長手方向とすると共に、長辺と並行に立設した矩形板状の3枚のシリンダ支持部材25と、ピストンロッド26aを反対方向へ向けて隣接するシリンダ支持部材25間に配置されると共に、シリンダ本体26bに突設したトラニオン27を各シリンダ支持部材25の上面にその長手方向へ所定間隔を存して設けた2つのトラニオン係合溝28の任意の1つに係合させ、かつ、トラニオン押え29及びシリンダ押え30によってそれぞれのシリンダ支持部材25に固定された角柱状の回り止めバー付きの2本の油圧シリンダ26と、各回り止めバー31を案内するバーガイト32と、両油圧シリンダ26のピストンロッド26aの先端に取り付けられて煙突2の外筒2aと内筒2bの間の空隙Cに挿入可能な方形状の掻き落としウエッジ33とから構成されている。
掻き落としウエッジ33は、油圧シリンダ26のピストンロッド26aの先端に固定して取り付けてもよいし、又は水平なピンを介して多少の揺動を可能とするように取り付けてもよい。
突き崩し装置34は、支持プレート24の下面にその長辺を長手方向とすると共に、長辺と平行に垂設した矩形板状の3枚のシリンダ支持部材35と、ピストンロッド36aを反対方向へ向けて隣接するシリンダ支持部材35間に配置されると共に、シリンダ本体36bに突設したトラニオン37を各シリンダ支持部材35の下面にその長手方向へ所定間隔を存して設けた2つのトラニオン係合溝38の任意の1つに係合させ、かつ、トラニオン押え39及びシリンダ押え40によってそれぞれのシリンダ支持部材35に固定された角柱状の回り止めバー41付きの2本の油圧シリンダ36と、各回り止めバー41を案内するバーガイド42と、両油圧シリンダ36のピストンロッド36aの先端に取り付けられて煙突2の内筒2bの内壁面に2枚の耐火れんがに及んで喰い込み可能な垂直なブレードを有する突き崩しウエッジ43から構成されている。
そして、煙突内筒解体機1を遠隔操作可能とするべく、油圧ユニット44、監視カメラ45、油圧シリンダ制御等の電源、信号同軸ケーブル47は、図7に示すように、煙突2の外部の地上に設置した電源48、制御盤49、及びモニター50と接続され、又、揚重機用の監視カメラ46は、地上に設置したモニター51とトリンプラ専用ケーブル52を介して接続されている。
次に、監視カメラ45とモニター50を用いて機体位置や各装置の動作を監視しながらの遠隔操作で、機体保持装置9により煙突内筒解体機1を煙突2の外筒2aに固定した後、突き崩し装置34の突き崩しウエッジ43が所定位置に位置するように伸縮ポスト3の内筒7を進退させ、しかる後に、油圧シリンダ36のピストンロッド36aを伸長作動させて突き崩しウエッジ43を煙突2の内筒2bに喰い込ませてからピストンロッド36aを縮小作動させる。
次いで、回動テーブル14を所定角度ずつ回動し、突き崩し装置34による煙突2の内筒2bの突き崩しが全周に亘って終了すると、油圧シリンダ26のピストンロッド26aを伸長作動させて掻き落とし装置22の掻き落としウエッジ33が煙突2の外筒2aと内筒2bの間の空隙Cと対応する位置に位置するようにした後、掻き落としウエッジ33が突き崩し装置34によって突き崩された内筒2bと対応する位置に位置するように伸縮ポスト3の内筒7を下降させ、しかる後に、油圧シリンダ26のピストンロッド26aを縮小作動させて内筒2bを掻き落とす。
次に、回動テーブル14を所定角度ずつ回動し、掻き落とし装置22による煙突2の内筒2bの掻き落としが全周に亘って終了すると、伸縮ポスト3の内筒7を所定寸法ずつ下降させ、突き崩し装置34と掻き落とし装置22により煙突2の内筒2bの解体を繰り返し、伸縮ポスト3のストローク長に亘って内筒2bの解体が終了すると、揚重機の作動により煙突内筒解体機1を伸縮ポスト3のストローク長分下降させて解体を行う。
2 煙突
2a 外筒
2b 内筒
3 伸縮ポスト
6 外筒
7 内筒
8 油圧シリンダ
9 機体保持装置
10 油圧シリンダ
10a ピストンロッド
13 圧接パッド
14 回動テーブル
22 掻き落とし装置
26 油圧シリンダ
26a ピストンロッド
27 トラニオン
28 トラニオン係合溝
33 掻き落としウエッジ
34 突き崩し装置
36 油圧シリンダ
36a ピストンロッド
37 トラニオン
38 トラニオン係合溝
43 突き崩しウエッジ
C 空隙
Claims (2)
- 鉄筋コンクリート製の外筒と、この外筒内に空隙を存して配置した耐火れんが製の内筒とからなる煙突の内筒を解体するものであって、揚重機により煙突の内筒内に垂直に吊下されて昇降される角筒状の外筒、外筒内に摺動可能に嵌挿された角筒状の内筒、及び内筒を外筒の下端から下方へ進退させる油圧シリンダからなる伸縮ポストと、伸縮ポストの外筒の外側における上部の対向する一組の側面と下部の対向する残り一組の側面にピストンロッドをそれぞれ反対方向へ向けて水平に取り付けた油圧シリンダ、及び各油圧シリンダのピストンロッドの先端に取り付けられて煙突の外筒の内壁面に圧接される圧接パッドからなる機体保持装置と、伸縮ポストの内筒の下端に取り付けられて垂直軸回りに回動される回動テーブルと、回動テーブルの下方にピストンロッドを反対方向へ向けて水平に並設した2本の油圧シリンダ、及び両油圧シリンダのピストンロッドの先端に取り付けられて煙突の外筒と内筒の間の空隙に挿入可能な掻き落としウエッジからなる掻き落とし装置と、掻き落とし装置の下方にピストンロッドを反対方向へ向けて水平に並設した2本の油圧シリンダ、及び両油圧シリンダのピストンロッドの先端に取り付けられて煙突の内筒の内壁面に喰い込み可能な垂直なブレードを有する突き崩しウエッジからなる突き崩し装置とを備えることを特徴とする煙突内筒解体機。
- 前記掻き落とし装置及び突き崩し装置の各油圧シリンダがそれぞれ長手方向へ位置移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の煙突内筒解体機。
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JP2002213730A (ja) * | 2001-01-18 | 2002-07-31 | Matsushima Kogyo Kk | 廃棄物焼却装置の内部構造物の解体方法及びその解体装置 |
JP2003200069A (ja) * | 2002-01-11 | 2003-07-15 | Fuso Kako Kk | 煙突ライニング部の破砕装置 |
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