JP2003200069A - 煙突ライニング部の破砕装置 - Google Patents

煙突ライニング部の破砕装置

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JP2003200069A
JP2003200069A JP2002003986A JP2002003986A JP2003200069A JP 2003200069 A JP2003200069 A JP 2003200069A JP 2002003986 A JP2002003986 A JP 2002003986A JP 2002003986 A JP2002003986 A JP 2002003986A JP 2003200069 A JP2003200069 A JP 2003200069A
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crushing
positioning
swivel
chimney
lining part
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JP2002003986A
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English (en)
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Michio Kakio
道夫 垣尾
Shigenobu Nagai
重信 永井
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FUSO KAKO KK
Original Assignee
FUSO KAKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】筒身を損傷することなく正確にライニング部を
破砕できる。 【解決手段】内面にライニング部1bが内貼りされた煙
突1内に昇降自在に配置したゴンドラ2に、ライニング
部1bを破砕する破砕機13を配置した煙突ライニング
部の破砕装置であって、ゴンドラ2を旋回軸心O’が煙
突軸心Oに一致するように位置決め固定する位置決め固
定装置9と、ゴンドラ2に旋回軸心O’周りに旋回可能
に支持された旋回台4と、旋回台4に水平面内で旋回軸
心から半径方向に等角度ごとに配置されて作動端にそれ
ぞれ破砕刃30を有し、同期して進展駆動される4本の
破砕用シリンダ41と、すべての破砕用シリンダ41の
固定端を一体に支持する反力支持部材42とを具備し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気筒も含む煙突
に内貼りされたライニング部を破砕して除去するための
煙突ライニング部の破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼製煙突や鋼製排気筒の内面にライニン
グされた耐火煉瓦やキャスタブルの張替えや煙突排気筒
の解体のために、煙突内を昇降移動してライニング部を
破砕除去する煙突ライニング部の破砕装置を、本出願人
は特公平4−18105号公報に提案している。この破
砕装置は、煙突内に昇降自在に吊り下げられた作業台
に、一端側に当て板を出退自在に支持するシリンダ装置
を設けるとともに、他端側に破砕刃を出退させるシリン
ダ装置を一体に設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
によれば、左右のシリンダ装置を同期して突出駆動する
と、当て板と破砕刃が相対方向に離間して煙突の筒身が
直径方向に弾性変形して拡張され楕円形に変形するた
め、突出ストロークが不足してライニング部を完全に破
砕できない。このためシリンダ装置の突出ストロークを
多くすると、ライニング部を完全に破砕できるものの、
破砕後に筒身の弾性により元に形状に戻るバックリング
を起こし、筒身が破砕刃に衝突して筒身を損傷させる事
故が生じ、筒身の補修が必要となるという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記問題点を解決して、筒身を損
傷することなく正確にライニング部を破砕できる煙突ラ
イニング部の破砕装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の煙突ライニング部の破砕装置は、
内面にライニング部が内貼りされた煙突内に昇降台を昇
降自在に設け、該昇降台ライニング部を破砕可能な破砕
機を設けた煙突ライニング部の破砕装置であって、前記
昇降台に、昇降フレームと該昇降フレームに旋回軸心周
りに旋回自在に支持された旋回台とを具備し、前記昇降
台に旋回軸心が煙突軸心に一致するように位置決め固定
する位置決め固定装置を設け、前記旋回台に、水平面内
で旋回軸心から半径方向に等角度ごとに配置されるとと
もに作動端にそれぞれ破砕刃を有し、同期して進展駆動
される3個以上の破砕用出退駆動装置を設け、すべての
前記破砕用出退駆動装置の固定端を一体に支持する反力
支持部材を設けたものである。
【0006】上記構成によれば、反力支持部材により、
3個以上の破砕用出退駆動装置の固定端を一体に支持す
るとともに、すべての破砕用出退駆動装置を同期して進
展駆動して破砕刃を同時にライニング部に貫入させて破
砕するので、筒身が変形するのを防止することができ、
筒身がバックリングを起こして破砕刃により損傷するこ
とが無い。また、破砕時のすべての破砕用出退駆動装置
の反力を反力支持部で支持することにより、破砕力を大
きくしても、その反力を効果的に相殺することができ、
破砕装置をコンパクトに構成することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、反力支持部材を、各破砕用出退駆動装置の
固定端をそれぞれ水平面内で所定範囲で回動自在に支持
するように構成し、前記各破砕用出退駆動装置をそれぞ
れ作動位置に位置決めするとともに、水平面内での回動
を許容する弾性支持装置を設けたものである。
【0008】上記構成によれば、一部の破砕刃がライニ
ング部に内装された鉄筋などに当たっても、弾性支持装
置により破砕用出退駆動装置を回動を許容して破砕刃を
金物から逃がすことができるので、すべての破砕刃でラ
イニング部に貫入して破砕することができる。これによ
り、一部の破砕刃の貫入が拒まれることで、他の破砕刃
が破砕停止位置より外周側に押し込まれて、筒身を損傷
する事故を未然に防止することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成において、昇降台と旋回台との間に、旋回台
を旋回自在に支持する旋回支持手段を設けるとともに、
旋回台を旋回駆動する旋回駆動装置を設け、前記該旋回
支持手段に、旋回台の外周側への変位を所定範囲で許容
する退避許容機構を設けたものである。
【0010】上記構成によれば、破砕時に、筒身の変形
誤差や破砕用出退駆動装置のストローク誤差により、相
殺されない水平方向の反力が旋回台に加わっても、退避
許容機構により旋回台が外周側に変位することにより、
筒身や破砕機の部材に大きい負荷がかかるのを未然に防
止することで、破砕装置の部材や部品の損傷を未然に防
止することができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の構成において、位置決め固定装置は、
旋回軸心から半径方向に等角度ごとに配置されて作動端
をライニング部内面または筒身内面に当接可能な3つ以
上の液圧式の位置決め固定用シリンダにより構成され、
前記各位置決め固定用シリンダに、位置決め予定位置よ
り所定距離手前の設定位置で一旦停止させるためのスト
ロークセンサをそれぞれ設け、前記各位置決め固定用シ
リンダをそれぞれ同期して進展させるとともに、ストロ
ークセンサの検出信号により一旦停止させた後、再度進
展駆動して作動端をライニング層または筒身内面に当接
させる位置決め制御部を設けたものである。
【0012】上記構成によれば、複数の液圧式の位置決
め固定用シリンダに同一流量で圧液を供給して同期駆動
しても、配管や摩擦抵抗などに起因して、一定ストロー
クで高精度に出退できることが少く、特に出退ストロー
クが長いとその傾向が顕著にあらわれる。しかし、スト
ロークセンサにより、位置決め予定位置より所定距離手
前で一旦停止させ、さらに同期して再進展させることに
より、位置決め固定用シリンダの突出ストロークの精度
を向上させることができ、昇降台を煙突の軸心位置に高
精度で位置決め固定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る煙突ライニ
ング部の破砕装置の実施の形態を図1〜図6に基づいて
説明する。
【0014】図1に示すように、この破砕装置は、直径
が約1m〜2m程度の小口径で、高さが40〜100m
程度と高い円筒形で直状または上部が小さいテーパ状の
鋼製煙突1のライニング部1bを破砕するために製作さ
れたもので、分解されて煙突1内に下部から搬入され組
み立てられる昇降台であるゴンドラ2は、昇降フレーム
3と、この昇降フレーム3の下部に旋回可能に支持され
た旋回台4とで構成されている。
【0015】前記昇降フレーム3には、上段の作業ケー
ジ5と下段の位置決めテーブル6からなり、作業ケージ
5には昇降用ウインチ7、ゴンドラ制御盤8、破砕用操
作器20、ゴンドラ用操作器10がそれぞれ配置され、
位置決めテーブル6には、位置決め固定装置9が配置さ
れている。また旋回台4は、上段の破砕用テーブル11
と下段のユニット用フレーム12からなり、破砕用テー
ブル11に破砕機13が設置され、ユニット用フレーム
12に油圧ユニット14と油圧制御装置15が配置され
ている。
【0016】煙突1は、外周側の筒身1aと、筒身1a
の内面のライニング部1bからなり、ライニング部1b
は外面側の耐熱・耐熱層1cと内面側の耐酸層1dとで
構成されている。
【0017】前記ゴンドラ2は、煙突1の上端部に設置
された吊り梁16に、複数の昇降ワイヤ17を介して昇
降用ウインチ5に昇降自在に吊下支持され、また吊り梁
16には、ゴンドラ2の油圧ユニットや昇降用ウインチ
7などに駆動電源を供給する電源ケーブル19を巻取り
繰出し自在なケーブル巻取装置18が設置されている。
そして、作業ケージ5に乗った作業員がゴンドラ用操作
器10を操作してゴンドラ制御盤8により昇降用ウイン
チ7を駆動し、ゴンドラ2が昇降移動される。
【0018】前記位置決め固定装置9は、ゴンドラ2を
煙突1の軸心O位置に位置決めして旋回反力を支持する
もので、図2に示すように、位置決めテーブル6上に設
置されている。位置決めテーブル上には、煙突1の軸心
Oと重なる旋回軸心O’中心から120度ごとに半径方
向に伸びる3本の位置決めシリンダ31が取り付けら
れ、位置決めシリンダ31のピストンロッドの先端に設
けられた押さえ金物(作動端)32をライニング部1b
に当接可能に構成されている。
【0019】これら位置決めシリンダ31は、図6に示
すように、破砕制御装置21の位置決め制御部22によ
り油圧ユニット14から供給排出される油圧を位置決め
固定用シリンダ制御弁25を介して制御されて同期駆動
するように構成されている。また、各位置決めシリンダ
31には、それぞれ一旦停止する設定位置を検出するた
めのストロークセンサ33がストローク調整自在に設け
られている。この一旦停止位置は、煙突1の内径に対応
する位置決め予定位置より所定の短い距離、たとえば1
0cm程度手前に調整して設定される。そして、位置決
め制御部22により位置決め固定用シリンダ制御弁25
を操作し、位置決めシリンダ31をそれぞれ同期して進
展させる途中で、予め設定されたストロークセンサ33
の検出信号に基づいて一旦停止させ、次いで再度同期し
て進展駆動し押さえ金物32をライニング層1bに当接
させる。これは、油圧ユニット14から各位置決めシリ
ンダ31に等しい供給速度で等量の圧油を供給しても、
配管やシリンダの状態、摩擦抵抗などに起因して、各位
置決めシリンダ31のピストンロッドの突出ストローク
が等しくならず、ゴンドラ2を煙突1の軸心O位置に高
精度で位置決めするのが困難で、特に突出ストロークが
長いと位置決め精度が低下する。しかし、ストロークセ
ンサ33により検出される設定位置で一旦停止させ、そ
の後同期して再進展駆動することにより、各位置決めシ
リンダ31の突出ストロークを高精度で一致させて、ゴ
ンドラ2を高精度でトンネル軸心O位置に位置決めする
ことができる。
【0020】図2,図3に示すように、位置決めテーブ
ル6と旋回台4の間には、旋回軸心O’に沿って旋回支
持軸34とガイド装置35からなる旋回支持手段が設け
られており、位置決めテーブル6に旋回台4を旋回駆動
する旋回駆動装置36が設けられている。すなわち、位
置決めテーブル6の旋回軸心位置に形成された貫通孔
に、所定範囲で軸の回動を許容する調心機能付の軸受3
7を介して旋回支持軸34が回転自在に垂下され、この
旋回支持軸34に旋回台4が固定されている。また、ガ
イド装置35は、旋回台4の上面外周部に取り付けられ
て外周面が開口された円形ガイドレール35aと、位置
決めテーブル6の外周部に取り付けられてガイドレール
35aに嵌合する複数のガイドローラ35bとを具備
し、ガイドローラ35bはガイドレール35aに内外周
方向に所定範囲で位置ずれ可能に設定されている。した
がって、この旋回支持手段の旋回支持軸34とガイド装
置35により、破砕機13による反力が旋回台4に偏っ
て負荷された場合でも、旋回台4を所定範囲で外周側に
揺動させて反力を吸収可能な退避許容機構が構成されて
いる。
【0021】位置決めテーブル6上に設けられた旋回駆
動装置36は、旋回支持軸34を上端部に取り付けられ
た旋回レバー36aを介して所定の角度範囲(破砕用シ
リンダの本数に対応する角度、この実施の形態では略9
0°)で回動させる旋回用シリンダ36bにより構成さ
れ、破砕制御装置21の旋回制御部23により旋回用シ
リンダ制御弁26を操作して、ライニング部1bの破砕
を連続させる角度で旋回台4を旋回するように構成され
ている。
【0022】旋回台4の上段の破砕用テーブル11に設
置された破砕機13は、図3〜図5に示すように、旋回
軸心O’に直交する水平面内で、旋回支持軸34を中心
にして半径方向に90°ごとに配置されてピストンロッ
ド(作動端)に破砕刃40を有する4本の破砕用シリン
ダ(破砕用出退駆動装置)41と、旋回支持軸に配置さ
れて破砕用シリンダ41の固定端を一体に支持する反力
支持部材42と、破砕用シリンダ41をそれぞれ作動位
置に弾性的に位置決めするとともに水平面内での回動を
許容する弾性支持装置43とで構成され、前記反力支持
部材42は、各破砕用シリンダ41のシリンダチューブ
41aをそれぞれ水平面内で所定範囲で回動を許容する
ように構成されている。
【0023】また前記反力支持部材42は、旋回支持軸
34に固定されるとともに、破砕用シリンダ41の固定
端を水平面内で所定範囲(数度の範囲)で回動を許容す
るように構成されている。また弾性支持装置43は、破
砕用シリンダ41のシリンダチューブ41aに固定され
た支持枠43aに接線方向に複数のガイドロッド43b
が突設され、これらガイドロッド43bは、支持枠43
a両側に所定間隔あけて設置された受け部材43cの貫
通孔に遊嵌され、支持枠43aと受け部材43cの間に
ガイドロッドに遊嵌されたコイルバネ43dにより、接
線方向に付勢されて破砕用シリンダ41が所定の作動位
置に弾性支持されている。
【0024】したがって、破砕制御装置21の破砕制御
部24により、破砕用シリンダ制御弁27が駆動され
て、4本の破砕用シリンダ41が同期して進展され、破
砕刃40がライニング部1bに貫入された時に、4つの
破砕刃40による半径方向の反力を反力支持部材42で
相殺させることができる。またこの時、一部の破砕刃4
0がライニング部1bに内蔵された鉄筋などに当った場
合でも、コイルバネ44dに抗して破砕用シリンダ41
が固定端を中心に回動し破砕刃40を貫入できる側に逃
がして貫入させることができ、これによりすべての破砕
刃40によりライニング部1bに貫入してライニング部
1aを確実に破砕することができる。なお、ここで一部
の破砕刃40がライニング部1bの鉄筋に当たって停止
されると、その反動で回動台4が傾斜し、すべての破砕
用シリンダ41には破砕刃40の破砕ストロークがそれ
ぞれ均等に設定されていることから、他の破砕刃40が
必要以上に突出されて筒身1aを損傷するおそれがある
からである。
【0025】また、破砕刃40がそれぞれ均等な破砕ス
トローク分突出移動されても、煙突1の変形誤差などに
より、相殺できない反力が生じることがあり、この場合
退避許容機構により旋回台4が傾動して外周側に位置ず
れされることにより、余分な反力が吸収されて機器や筒
身1aなどの破損を防止することができる。
【0026】次に上記構成の破砕装置による煙突ライニ
ング部の破砕作業を説明する。複数に分割されたゴンド
ラ2を煙突1の底部から搬入してゴンドラ2を組み立て
る。また吊り梁16を煙突1の上端開口部に設置し、昇
降用ウインチ7により駆動される4本の昇降ワイヤ17
を吊り梁16に連結し、吊り梁16にケーブル巻取装置
18を設置して電源ケーブル19をゴンドラ2の給電プ
ラグに接続する。ゴンドラ2に搭載された機器のセット
と機能確認が終了すると、ライニング部1bの内径を測
定し、この測定値に基づいて位置決め固定装置9の位置
決めシリンダ31のストロークセンサ33を調整し、ま
た破砕機13の破砕用シリンダ41の嵌入ストロークを
ライナー等により設定する。これら調整作業に並行し
て、この破砕機13で破砕不可能なデッドスペースなど
のライニング部を破砕除去する。
【0027】次いで昇降用ウインチ7を操作して破砕刃
40が破砕開始ラインの上部にくるようにゴンドラ2の
位置を調整する。次いで位置決め固定装置9の位置決め
シリンダ31を駆動してゴンドラ2を煙突軸心O上に固
定する。そしてゴンドラ2が煙突軸心Oとなると、確認
ボタンを押してゴンドラ2を固定する。
【0028】さらに旋回駆動装置36により初期破砕位
置を決め、全破砕用シリンダ41を同時に進展させて4
個の破砕刃40を同時にライニング部1bに貫入させて
破砕する。これにより、筒身1aが変形することがな
く、ライニング部1bの4箇所の良好に破砕することが
でき、バックリングにより筒身1bが破砕刃40に当た
って損傷することもない。
【0029】破砕用シリンダ41を収縮して破砕刃40
を後退させ、破砕状態を確認した後、旋回駆動装置36
により旋回台4を所定角度ずつ回転させ、破砕機13に
より上記と同様に順次破砕を繰り返して、90°の範囲
で破砕することにより、全周囲に亘ってライニング層1
bを破砕する。さらに位置決め固定装置9によるゴンド
ラの固定を解除後、昇降用ウインチ7によりゴンドラ2
を所定量上昇させて、上記と同じ手順で煙突1の頂部ま
で破砕作業を順次行う。なお、上端が漸次縮径されたテ
ーパ状の煙突1では、位置決め固定装置9の一旦停止位
置や破砕機13の嵌入ストロークを調整しつつ、ゴンド
ラ2の上昇限までの間のライニング部1aを破砕する。
【0030】なお、煙突1の内径の大きい変化には、押
さえ金物32や破砕刃40を交換することにより所定の
内径範囲での対応する。またテレビカメラなどを搭載し
て煙突外から遠隔操作することにより、自動化して作業
員が煙突内に入らなくても破砕作業が可能なように構成
することもできる。
【0031】また上記実施の形態では、90°ごとに4
本の破砕用シリンダ41を設けたが、3本以上であれば
よく、内径に対応して増加させて8本程度までがコスト
的に良好である。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、反力支持部材により、3個以上の破砕用出退
駆動装置の固定端を一体に支持するとともに、すべての
破砕用出退駆動装置を同期して進展駆動して破砕刃を同
時にライニング部に貫入させて破砕するので、筒身が変
形するのを防止することができ、筒身がバックリングを
起こして破砕刃により損傷することが無い。また、破砕
時のすべての破砕用出退駆動装置の反力を反力支持部で
支持することにより、破砕力を大きくしても、その反力
を効果的に相殺することができ、破砕装置をコンパクト
に構成することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、一部の破砕
刃がライニング部に内装された鉄筋などに当たっても、
弾性支持装置により破砕用出退駆動装置を回動を許容し
て破砕刃を金物から逃がすことができるので、すべての
破砕刃でライニング部に貫入して破砕することができ
る。これにより、一部の破砕刃の貫入が拒まれること
で、他の破砕刃が破砕停止位置より外周側に押し込まれ
て、筒身を損傷する事故を未然に防止することができ
る。
【0034】請求項3記載の発明によれば、破砕時に、
筒身の変形誤差や破砕用出退駆動装置のストローク誤差
により、相殺されない水平方向の反力が旋回台に加わっ
ても、退避許容機構により旋回台が外周側に変位するこ
とにより、筒身や破砕機の部材に大きい負荷がかかるの
を未然に防止することで、破砕装置の部材や部品の損傷
を未然に防止することができる。
【0035】請求項4記載の発明によれば、複数の液圧
式の位置決め固定用シリンダに同一流量で圧液を供給し
て同期駆動しても、配管や摩擦抵抗などに起因して、一
定ストロークで高精度に出退できることが少く、特に出
退ストロークが長いとその傾向が顕著にあらわれる。し
かし、ストロークセンサにより、位置決め予定位置より
所定距離手前で一旦停止させ、さらに同期して再進展さ
せることにより、位置決め固定用シリンダの突出ストロ
ークの精度を向上させることができ、昇降台を煙突の軸
心位置に高精度で位置決め固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る煙突ライニング部の破砕装置の実
施の形態を示す全体側面断面図である。
【図2】図1に示すA−A断面図である。
【図3】同破砕装置の要部を示す部分側面断面図であ
る。
【図4】図1に示すB−B断面図である。
【図5】同破砕装置の破砕機の弾性支持装置を示す正面
図である。
【図6】同破砕装置の制御装置を示す構成図である。
【符号の説明】
O 煙突軸心 O’ 旋回軸心 1 煙突 1a 筒身 1b ライニング部 2 ゴンドラ 3 昇降フレーム 4 旋回台 5 作業ケージ 6 位置決めテーブル 7 昇降用ウインチ 9 位置決め固定装置 10 ゴンドラ操作器 13 破砕機 14 油圧ユニット 17 昇降ワイヤ 18 ケーブル巻取装置 21 破砕制御装置 31 位置決めシリンダ 32 押さえ金物 33 ストロークセンサ 34 旋回支持軸 35 ガイド装置 36 旋回駆動装置 36a 旋回レバー 36b 旋回用シリンダ 37 軸受 40 破砕刃 41 破砕用シリンダ 42 反力支持部材 43 弾性支持装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E176 AA14 DD61 3K070 BA02 BA14 BA26 4D063 AA03 AA18 GA10 GD01 GD11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内面にライニング部が内貼りされた煙突内
    に昇降台を昇降自在に設け、該昇降台ライニング部を破
    砕可能な破砕機を設けた煙突ライニング部の破砕装置で
    あって、 前記昇降台に、昇降フレームと該昇降フレームに旋回軸
    心周りに旋回自在に支持された旋回台とを具備し、 前記昇降台に旋回軸心が煙突軸心に一致するように位置
    決め固定する位置決め固定装置を設け、 前記旋回台に、水平面内で旋回軸心から半径方向に等角
    度ごとに配置されるとともに作動端にそれぞれ破砕刃を
    有し、同期して進展駆動される3個以上の破砕用出退駆
    動装置を設け、 すべての前記破砕用出退駆動装置の固定端を一体に支持
    する反力支持部材を設けたことを特徴とする煙突ライニ
    ング部の破砕装置。
  2. 【請求項2】反力支持部材を、各破砕用出退駆動装置の
    固定端をそれぞれ水平面内で所定範囲で回動自在に支持
    するように構成し、 前記各破砕用出退駆動装置をそれぞれ作動位置に位置決
    めするとともに、水平面内での回動を許容する弾性支持
    装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の煙突ライ
    ニング部の破砕装置。
  3. 【請求項3】昇降台と旋回台との間に、旋回台を旋回自
    在に支持する旋回支持手段を設けるとともに、旋回台を
    旋回駆動する旋回駆動装置を設け、 前記該旋回支持手段に、旋回台の外周側への退避を所定
    範囲で許容する退避許容機構を設けたことを特徴とする
    請求項1または2記載の煙突ライニング部の破砕装置。
  4. 【請求項4】位置決め固定装置は、旋回軸心から半径方
    向に等角度ごとに配置されて作動端をライニング部内面
    または筒身内面に当接可能な3つ以上の液圧式の位置決
    め固定用シリンダにより構成され、 前記各位置決め固定用シリンダに、位置決め予定位置よ
    り所定距離手前の設定位置で一旦停止させるためのスト
    ロークセンサをそれぞれ設け前記各位置決め固定用シリ
    ンダをそれぞれ同期して進展させるとともに、ストロー
    クセンサの検出信号により一旦停止させた後、再度進展
    駆動して作動端をライニング層または筒身内面に当接さ
    せる位置決め制御部を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の煙突ライニング部の破砕装
    置。
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