JP2005160033A - Ofdm復調装置、ofdm復調用集積回路、及びofdm復調方法 - Google Patents

Ofdm復調装置、ofdm復調用集積回路、及びofdm復調方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シンボル方向の補間を状況に応じて適宜選択、又は組み合わせて実行することにより受信性能を向上させたOFDM復調装置及びその方法を提供する。
【解決手段】 低次シンボルフィルタ(101)により次数の低いシンボル方向の補間を行い、高次シンボルフィルタ(102)により低次シンボルフィルタ(101)より次数の高いシンボル方向の補間を行う。検出手段(24、25、26、27)はシンボル方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさを検出し、選択手段(31)は、検出手段(24、25、26、27)の検出結果に基づいて低次シンボルフィルタ(101)と高次シンボルフィルタ(102)の内少なくとも一方、或いは、それらの予測値の重み付け合成値の何れかを状況に応じて適宜選択する。等価手段(32)は選択手段(31)の選択結果に基づき変換手段(15)から出力されたシンボル内のキャリアを波形等価する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、復調装置に関し、詳しくは、たとえば、地上波デジタル放送などに用いられる直交周波数分割多重化伝送(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式のOFDM復調装置、OFDM復調用集積回路及びOFDM復調方法に関する。
OFDM方式は、伝送帯域内に、互いに干渉しない程度まで密度を高めた多数の搬送波(キャリア)を設け、それぞれのキャリアの振幅と位相にデータを割り当てて、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)等のデジタル変調を行う伝送技術であり、フェージング(壁などで反射した電波による干渉)に強いという特徴を持つ。ODFM方式を採用した地上波デジタル放送の規格は、我が国のISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)とヨーロッパのDVB−T(Digital Video Broadcasting−Terrestrial)の二つが提案されている。
図12は、従来の地上波デジタル放送の受信用に提案されている復調回路の構成図である。この図12において、チューナ1で選局された信号はADC2でデジタル信号に変換された後、このデジタル信号がFFT3に入力され、シンボル領域(時間領域)の信号からキャリア領域(周波数領域)の信号への変換が行われる。FFT3から出力されたキャリア領域の信号は、同期信号回路4と波形乗算回路5に入力される。同期信号回路4は、FFT3から出力されたキャリア領域の信号から同期信号(スキャッタード・パイロット信号)を抽出し波形乗算回路5に出力する。また、波形乗算回路5に入力されたキャリア領域の信号は、同期信号回路4から出力された同期信号を用いて波形等価処理が行われた後、復調回路6と誤り訂正回路7などを経て出力される。
図13は、従来の受信機が受信したデータ信号の構成概念図から補正信号係数の導き方を示す図である。横軸は異なるキャリア(搬送波)からなる周波数方向を示し、縦軸は伝送される最小単位の情報としてのシンボルからなる時間方向を示す。横軸に沿ってキャリアが並び、縦軸に沿ってシンボルが並ぶ。図中の丸記号はデータ信号としてのキャリアである。黒く塗りつぶされたキャリアは既知の電力と位相情報を持つ同期信号(スキャッタード・パイロット信号、又はSP信号)と呼ばれるキャリアであり、非塗りつぶしのものは同期信号未挿入の音声、映像等のデータを保持するデータ・キャリアである。同期信号は、例えば、日本の地上波デジタル放送(ISDB-T)では、キャリア方向(周波数軸方向)の12個のキャリアに1個の割合で飛び飛びに挿入されており、且つ、シンボル方向(時間軸方向)のシンボルごとに3キャリアずつキャリア方向にシフトして挿入されている。
いま、ハッチングで示すキャリアを補正対象信号とすると、この補正対象信号に適用する「補正信号係数」の算出方法には、例えば、同一シンボル内の複数の同期信号に基づき直線フィルタで算出した値を補正信号係数とする方法、具体的には、補正対象信号S(n+6,m+2)の同一シンボル内の複数の同期信号S(n,m+2)及びS(n+12,m+2)を用いて予測する方法(第一従来例)。又は、複数のシンボル間の同期信号に基づいて予測する方法、具体的には、複数のシンボルにまたがる同期信号S(n+6,m)、S(n+6,m+4)を用いて予測する(第二従来例)方法等が用いられる。
あるいは、デジタル直交復調処理を受けたOFDM信号を、高速フーリエ変換によって周波数領域信号であるOFDMシンボルに変換し、このOFDMシンボルに挿入された同期信号を抽出して、同期信号のシンボル方向補間とキャリア方向補間とを行い、その補間データを用いて、OFDMシンボルの各キャリア毎の波形等価を行うもの(第三従来例)も知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−344410号公報
しかしながら、第一従来例(同一シンボル内の複数の同期信号に基づき予測するもの)は、同期信号の近傍に補正対象信号が位置している場合には正しい補正が行われるものの、そうでない場合、すなわち、同期信号の近傍に補正対象信号が位置していない場合には正しい補正が行われにくく、誤りが発生しやすいという欠点がある。
また、第二従来例(複数のシンボル間の同期信号に基づいて予測する方法)は、時間的変動がない場合にのみ有効な方法であり、時間的変動がある場合には正しい補正が行われにくく、誤りが発生しやすいという同様の欠点がある。
さらに、第一及び第二従来例は、補正がその近傍の同期信号のみで行われるものであるため、受信環境に急激な変動があった場合、たとえば、S(n,m+2)及びS(n+12,m+2)のいずれかにダメージを受けた場合には、補正信号係数も大きな変動を受ける結果となり、間違ったデータが後段の回路(復調回路等)で処理されてしまうという欠点がある。
以上のことから、第一及び第二従来例にあっては、2波以上の合成波形であるマルチパス環境下や、受信機が移動した場合に生じるドップラー現象下において、復調装置としての性能が大幅に劣化し、その結果、C/N(career/noise)値が大きくなって、そのC/N値以下の信号を受信できなくなるという問題点がある。
図14は、2波のマルチパス環境下におけるOFDM復調装置のC/N特性図である。この図14において、誤り訂正可能なBERを2×1E−04とすると、1波の場合のC/Nが約5dBであるのに対して、基本信号に対して第2波の信号レベルが3dBの比となるD/U(device/under test)比が3dBのマルチパス環境下ではC/Nが約10dBとなり、信号が誤りなく処理されるには、従来の復調回路に入力される信号に対してより大きなC/N値が必要となる。
図15は、ドップラー現象下におけるC/N特性図である。受信機が移動する場合には、ドップラー周波数fdが30Hzの場合で要求されるC/N値は約20dBとなり、入力信号で大きな改善が必要になる。
また、第3の従来例の不都合な点は、本来の同期信号からシンボル方向の同期信号非挿入キャリアの伝送特性を予測した後、その予測結果に基づいてキャリア方向の同期信号非挿入キャリアの伝送特性を予測する仕組みになっているため、たとえば、時間軸上の振幅変動や位相変動(フェージング)が発生していた場合には、上記のシンボル方向の同期信号非挿入キャリアの伝送特性予測値が不確かなものとなり、その結果、最終的に予測されるキャリア方向の同期信号非挿入キャリアの伝送特性予測値も自ずと不確かなものになってしまうことにある。
そこで、本発明の目的は、シンボル方向の補間を状況に応じて適宜選択、又は組み合わせて実行することにより受信性能を向上させたOFDM復調装置、OFDM復調用集積回路、及び、OFDM復調方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置(例えば、図1のテレビ受信機)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換手段(例えば、図1及び図9のFFT部15)と、この変換手段によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出手段(例えば、図9の同期信号抽出部23)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に離れたシンボル内に有する前記同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する複数の時間軸フィルタ手段(例えば、図9の低次シンボルフィルタ101、高次シンボルフィルタ102)と、この複数の時間軸フィルタ手段によって予測された夫々のキャリアの補正値に対して重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力手段(例えば、図9の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における前記同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出手段(例えば、図9の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出手段の検出結果に基づいて前記複数の時間軸フィルタ手段によって予測された夫々のキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ手段によって予測されたキャリアの補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ手段によって予測された夫々のキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択手段(例えば、図9の選択回路部31)と、この選択手段によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測手段(例えば、図9のキャリアフィルタ28)と、この周波数軸予測手段によって予測された結果を用いて前記変換手段によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価手段(例えば、図9の等価回路32)とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は請求項1に係る発明において、前記複数の時間軸フィルタ手段は、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に対して前後に離れた特定数のシンボル内に有する同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する高次時間軸フィルタ手段(例えば、図9及び図11の高次シンボルフィルタ102)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に対して前後に離れた前記特定数より少ないシンボル内に有する同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する低次時間軸フィルタ手段(例えば、図9及び図10の低次シンボルフィルタ101)とから構成されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は請求項1に係る発明において、前記低次時間軸フィルタ手段は、0次のフィルタから構成されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は請求項1に係る発明において、前記重み付け合成出力手段は、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を増加させる第一の重み付け手段(例えば、図9の重み値発生回路部30b、第一の重み値Wa)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を減少させる第二の重み付け手段(例えば、図9の重み値発生回路部30a、第二の重み値Wb)とを備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は請求項1に係る発明において、前記検出手段は、同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第1の算出手段(例えば、図9の前シンボル合成回路部24)と、他の同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第2の算出手段(例えば、図9の後シンボル合成回路部25)と、前記第1の算出手段によって算出された合成値と前記第2の算出手段によって算出された合成値との差分値から前記データ信号における補正値の時間的変動の大きさを複数段階に判定し出力する判定出力手段(例えば、図9の判定回路部27)とを備えたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置(例えば、図1のテレビ受信機)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換手段(例えば、図1及び図6のFFT部15)と、この変換手段によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出手段(例えば図6の同期信号抽出部23)と、この抽出手段によって抽出された同期信号に基づいて補正対象とするキャリアの時間軸方向における補正値を予測する時間軸予測手段(例えば、図6のシンボルフィルタ100)と、前記抽出手段によって抽出された同期信号と前記時間軸予測手段によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力手段(例えば、図6の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出手段(例えば、図6の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出手段の検出結果に基づいて前記抽出手段によって抽出された同期信号の補正値と前記時間軸予測手段によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択手段(例えば、図6の選択回路部31)と、この選択手段によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測手段(例えば、図6のキャリアフィルタ28)と、この周波数軸予測手段によって予測された結果を用いて前記変換手段によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価手段(例えば、図6の等価回路部32)とを備えたことを特徴とする。
請求項7に係る発明は請求項6に係る発明において、前記重み付け合成出力手段は、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を増加させる第一の重み付け手段(例えば、図6の重み値発生回路部30b、第一の重み値Wa)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を減少させる第二の重み付け手段(例えば、図6の重み値発生回路部30a、第二の重み値Wb)とを備えたことを特徴とする。
請求項8に係る発明は請求項6に係る発明において、前記検出手段は、同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第1の算出手段(例えば、図6の前シンボル合成回路部24)と、他の同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第2の算出手段(例えば、図6の後シンボル合成回路部25)と、前記第1の算出手段によって算出された合成値と前記第2の算出手段によって算出された合成値との差分値から前記データ信号における補正値の時間的変動の大きさを複数段階に判定し出力する判定出力手段(例えば、図6の判定回路部27)とを備えたことを特徴とする。
請求項9に係る発明は請求項6に係る発明において、前記選択手段は、前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が大きい場合に前記抽出手段によって抽出された同期信号を選択することを特徴とする。
請求項10に係る発明は請求項6に係る発明において、前記選択手段は、前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が小さい場合に前記時間軸予測手段の予測結果を選択することを特徴とする。
請求項11に係る発明は請求項6に係る発明において、前記選択手段は、前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が中程度の場合に前記抽出手段によって抽出された同期信号と前記時間軸予測手段の予測結果にそれぞれ重み値を適用して合成した値を選択することを特徴とする。
請求項12に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置(例えば、図1のテレビ受信機10)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換手段(例えば、図1及び図2(a)のFFT部15)と、この変換手段によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出手段(例えば、図2(a)の同期信号抽出部23)と、この抽出手段によって抽出された同期信号のうち同一シンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記同一シンボル内における同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第一の予測手段(例えば、図2(a)のキャリアフィルタ28)と、前記抽出手段によって抽出された同期信号のうち異なる複数のシンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記複数のシンボル内における同期信号以外のキャリアの補正値を予測すると共に、その予測結果を時間軸方向に補間して前記複数のシンボルの間に介在する他のシンボル内の同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第二の予測手段(例えば、図2(a)のキャリアシンボルフィルタ29)と、前記第一の予測手段によって予測されたキャリアの補正値と前記第二の予測手段によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力手段(例えば、図2(a)の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出手段(例えば、図2(a)の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出手段の検出結果に基づいて前記第一の予測手段と前記第二の予測手段の内、少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを選択する選択手段(例えば、図2(a)の選択回路部31)と、この選択手段によって選択された結果を用いて前記変換手段によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価手段(例えば、図2(a)の等価回路部32)とを備えたことを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項12に係る発明において、前記重み付け合成出力手段は、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を増加させる第一の重み付け手段(例えば、図2(a)及び図2(b)の第一の重み値Wa)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を減少させる第二の重み付け手段(例えば、図2(a)及び図2(b)の第二の重み値Wb)とを備えたことを特徴とする。
請求項14に係る発明は、請求項12に係る発明において、前記検出手段は、同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第1の算出手段(例えば、図2(a)及び図3(a)の前シンボル合成部24)と、他の同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第2の算出手段(例えば、図2(a)及び図3(a)の後シンボル合成部25)と、前記第1の算出手段によって算出された合成値と前記第2の算出手段によって算出された合成値との差分値から前記データ信号における補正値の時間的変動の大きさを複数段階に判定し出力する判定出力手段(図2(a)の判定回路部27)とを備えたことを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項12に係る発明において、前記選択手段は、前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が大きい場合に前記第一の予測手段の予測結果を選択することを特徴とする。
請求項16に係る発明は、請求項12に係る発明において、前記選択手段は、前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が小さい場合に前記第二の予測手段の予測結果を選択することを特徴とする。
請求項17に係る発明は、請求項12に係る発明において、前記選択手段は、前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が中程度の場合に前記第一の予測手段の予測結果と前記第二の予測手段の予測結果にそれぞれ重み値を適用して合成した値を選択することを特徴とする。
請求項18に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調用集積回路(例えば、図1のテレビ受信機)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換回路(例えば、図1及び図9のFFT部15)と、この変換回路によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出回路(例えば、図9の同期信号抽出部23)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に離れたシンボル内に有する前記同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する複数の時間軸フィルタ回路(例えば、図9の低次シンボルフィルタ101、高次シンボルフィルタ102)と、この複数の時間軸フィルタ回路によって予測された夫々のキャリアの補正値に対して重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力回路(例えば、図9の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における前記同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出回路(例えば、図9の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出回路の検出結果に基づいて前記複数の時間軸フィルタ回路によって予測された夫々のキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ回路によって予測されたキャリアの補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ回路によって予測された夫々のキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択回路(例えば、図9の選択回路部31)と、この選択回路によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測回路(例えば、図9のキャリアフィルタ28)と、この周波数軸予測回路によって予測された結果を用いて前記変換回路によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価回路(例えば、図9の等価回路32)とを備えたことを特徴とする。
請求項19に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調用集積回路(例えば、図1のテレビ受信機)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換回路(例えば、図1及び図6のFFT部15)と、この変換回路によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出回路(例えば図6の同期信号抽出部23)と、この抽出回路によって抽出された同期信号に基づいて補正対象とするキャリアの時間軸方向における補正値を予測する時間軸予測回路(例えば、図6のシンボルフィルタ100)と、前記抽出回路によって抽出された同期信号と前記時間軸予測回路によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力回路(例えば、図6の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出回路(例えば、図6の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出回路の検出結果に基づいて前記抽出回路によって抽出された同期信号の補正値と前記時間軸予測回路によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択回路(例えば、図6の選択回路部31)と、この選択回路によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測回路(例えば、図6のキャリアフィルタ28)と、この周波数軸予測回路によって予測された結果を用いて前記変換回路によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価回路(例えば、図6の等価回路部32)とを備えたことを特徴とする。
請求項20に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調用集積回路(例えば、図1のテレビ受信機10)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換回路(例えば、図1及び図2(a)のFFT部15)と、この変換回路によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出回路(例えば、図2(a)の同期信号抽出部23)と、この抽出回路によって抽出された同期信号のうち同一シンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記同一シンボル内における同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第一の予測回路(例えば、図2(a)のキャリアフィルタ28)と、前記抽出回路によって抽出された同期信号のうち異なる複数のシンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記複数のシンボル内における同期信号以外のキャリアの補正値を予測すると共に、その予測結果を時間軸方向に補間して前記複数のシンボルの間に介在する他のシンボル内の同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第二の予測回路(例えば、図2(a)のキャリアシンボルフィルタ29)と、前記第一の予測回路によって予測されたキャリアの補正値と前記第二の予測回路によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力回路(例えば、図2(a)の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出回路(例えば、図2(a)の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出回路の検出結果に基づいて前記第一の予測回路と前記第二の予測回路の内、少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを選択する選択回路(例えば、図2(a)の選択回路部31)と、この選択回路によって選択された結果を用いて前記変換回路によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価回路(例えば、図2(a)の等価回路部32)とを備えたことを特徴とする。
請求項21に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置(例えば、図1のテレビ受信機)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換工程(例えば、図1及び図9のFFT部15)と、この変換工程によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出工程(例えば、図9の同期信号抽出部23)と、補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に離れたシンボル内に有する前記同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する複数の時間軸フィルタ工程(例えば、図9の低次シンボルフィルタ101、高次シンボルフィルタ102)と、この複数の時間軸フィルタ工程によって予測された夫々のキャリアの補正値に対して重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力工程(例えば、図9の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における前記同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出工程(例えば、図9の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出工程の検出結果に基づいて前記複数の時間軸フィルタ工程によって予測された夫々のキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ工程によって予測されたキャリアの補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ工程によって予測された夫々のキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択工程(例えば、図9の選択回路部31)と、この選択工程によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測工程(例えば、図9のキャリアフィルタ28)と、この周波数軸予測工程によって予測された結果を用いて前記変換工程によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価工程(例えば、図9の等価回路32)とを備えたことを特徴とする。
請求項22に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置(例えば、図1のテレビ受信機)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換工程(例えば、図1及び図6のFFT部15)と、この変換工程によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出工程(例えば図6の同期信号抽出部23)と、この抽出工程によって抽出された同期信号に基づいて補正対象とするキャリアの時間軸方向における補正値を予測する時間軸予測工程(例えば、図6のシンボルフィルタ100)と、前記抽出工程によって抽出された同期信号と前記時間軸予測工程によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力工程(例えば、図6の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出工程(例えば、図6の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出工程の検出結果に基づいて前記抽出工程によって抽出された同期信号の補正値と前記時間軸予測工程によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択工程(例えば、図6の選択回路部31)と、この選択工程によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測工程(例えば、図6のキャリアフィルタ28)と、この周波数軸予測工程によって予測された結果を用いて前記変換工程によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価工程(例えば、図6の等価回路部32)とを備えたことを特徴とする。
請求項23に係る発明は、所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置(例えば、図1のテレビ受信機10)において、
前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換工程(例えば、図1及び図2(a)のFFT部15)と、この変換工程によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出工程(例えば、図2(a)の同期信号抽出部23)と、この抽出工程によって抽出された同期信号のうち同一シンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記同一シンボル内における同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第一の予測工程(例えば、図2(a)のキャリアフィルタ28)と、前記抽出工程によって抽出された同期信号のうち異なる複数のシンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記複数のシンボル内における同期信号以外のキャリアの補正値を予測すると共に、その予測結果を時間軸方向に補間して前記複数のシンボルの間に介在する他のシンボル内の同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第二の予測工程(例えば、図2(a)のキャリアシンボルフィルタ29)と、前記第一の予測工程によって予測されたキャリアの補正値と前記第二の予測工程によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力工程(例えば、図2(a)の重み付け回路部30)と、異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出工程(例えば、図2(a)の前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27)と、この検出工程の検出結果に基づいて前記第一の予測工程と前記第二の予測工程の内、少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを選択する選択工程(例えば、図2(a)の選択回路部31)と、この選択工程によって選択された結果を用いて前記変換工程によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価工程(例えば、図2(a)の等価回路部32)とを備えたことを特徴とする。
請求項1、請求項18、及び、請求項21における発明によれば、時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさに基づいて、複数の時間軸フィルタ手段によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ手段によって予測された補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ手段により予測されたキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかが選択され、この選択結果を周波数軸方向に補正した結果を用いて変換手段により変換されたデータ信号が波形等価される。これにより、時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさに適した波形等価手段を選択することが可能となり、波形等価精度をより向上させることができると共に、フェージングやマルチパスなどによる時間軸上の振幅変動や位相変動の影響を受けにくいOFDM復調装置を提供することができる。
請求項6、請求項19、及び、請求項22における発明によれば、時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさに基づいて、抽出手段によって抽出された同期信号と時間軸予測手段によって予測された補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの重み付け合成値のいずれかが選択され、この選択結果を周波数軸方向に補正した結果を用いて変換手段から出力されたシンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号が波形等価される。
これにより、抽出手段によって抽出された同期信号と時間軸予測手段によって予測された補正値の内少なくとも一方、あるいは、それらの重み付け合成値のいずれかを、時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさに応じて組み合わせて実行することができるので、フェージングやマルチパスなどによる時間軸上の振幅変動や位相変動の影響を受けにくいOFDM復調装置を提供することができる。
また、前記選択手段は、前記検出手段で検出された時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動が大きい場合に前記抽出手段によって抽出された同期信号を選択し、あるいは、前記検出手段で検出された時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動が小さい場合に前記時間軸予測手段によって予測された補正値を選択し、もしくは、前記検出手段で検出された時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動が中程度の場合に、前記抽出手段によって抽出された同期信号と前記時間軸予測手段によって予測された補正値にそれぞれ重み値を適用して合成した値を選択するようにしたので、時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさに適した波形等価手段を選択することが可能となり、波形等価精度をより向上させることができる。
請求項12、請求項20、及び、請求項23における発明によれば、時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさに基づいて、第一の予測手段の予測結果と第二の予測手段の予測結果の内少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかが選択手段により選択され、この選択結果を用いて、変換手段から出力されたシンボル内のキャリアが波形等価される。ここで、第一の予測手段はもっぱら周波数軸方向の補間を行うものであり、一方、第二の予測手段は、異なる複数のシンボル内における同期信号の周波数軸方向の補間と、それらの補間結果を用いた時間軸方向の補間とを行うものである。
これにより、第一の予測手段の予測結果と第二の予測手段の予測結果の内少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさに応じて組み合わせて実行することができ、マルチパスやフェージングなどによる時間軸上の振幅変動や位相変動の影響を受けにくいOFDM復調装置を提供することができる。
また、前記選択手段は、前記検出手段で検出された時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動が大きい場合に前記第一の予測手段の予測結果を選択し、あるいは、前記検出手段で検出された時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動が小さい場合に前記第二の予測手段の予測結果を選択し、もしくは、前記検出手段で検出された時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動が中程度の場合に前記第一の予測手段の予測結果と前記第二の予測手段の予測結果にそれぞれ重み値を適用して合成した値を選択するようにしたので、時間軸方向におけるキャリアの補正値の変動の大きさに適した波形等価手段を選択することが可能となり、波形等価精度をより向上させることができる。
以下、本発明の実施例を、地上波デジタル放送のテレビ受信機への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、地上波デジタル放送のテレビ受信機の概念的なブロック構成図である。この図において、テレビ受信機10(OFDM復調装置)は、アンテナ11、チューナ12、A/D変換部13、直交復調部14、FFT部15、波形等価部16、デマッピング部17、エラー訂正部18、MPEG復号部19、映像音声分離部20、映像復号部21及び音声復号部22などで構成されている。
不図示の放送局から送出された地上波デジタル放送信号は、アンテナ11で受信され、RF(高周波)信号としてチューナ12に供給される。RF信号はチューナ12で所定のIF(中間周波)信号に変換された後、A/D変換部13でデジタル信号に変換される。このデジタル信号は、直交復調部14に送られ、この直交復調部14で所定周波数のキャリア信号を用いて直交復調され、ベースバンドのOFDM信号に再生される。このOFDM信号はFFT演算前の時間領域の信号(OFDMシンボル領域信号)であり、直交復調を受けたことによって、実軸成分(Iチャンネル信号)と虚軸成分(Qチャンネル信号)とを含む複素信号になっている。
OFDMシンボル領域信号はFFT部15に送られ、このFFT部15で周波数領域の信号(OFDMキャリア領域信号)に変換される。FFT部15は、各キャリア(搬送波)に直交変調されているデータを抽出して出力するものであり、具体的には、FFT部15は、一つのOFDMシンボルから有効シンボル長の範囲、すなわち、一つのOFDMシンボルからガードインターバル分を除いた範囲(たとえば、2048サンプル)を抜き出し、この範囲のOFDMシンボル領域信号に対してFFT演算を行う。このように、FFT部15から出力されたOFDMキャリア領域信号も、上記のOFDMシンボル領域信号と同様に、実軸成分(Iチャンネル信号)と虚軸成分(Qチャンネル信号)とを含む複素信号になっている。
OFDMキャリア領域信号は、本実施形態の特徴的構成を含む波形等価部16によってキャリア(搬送波)ごとの波形等価(振幅等価及び位相等価)処理を受けた後、伝送方式(16QAM等)に対応したデマッピングを行うデマッピング部17、ビタビ復号やリードソロモン符号等のエラー訂正を行うエラー訂正部18、エラー訂正後の信号をMPEG伸張するMPEG復号部19、MPEG伸張後の信号から映像信号と音声信号を分離する映像音声分離部20、映像信号の復号処理を行う映像復号部21及び音声信号の復号処理を行う音声復号部22などを経て、不図示の映像音声再生部(あるいは録画録音部)に出力される。
図2(a)は、波形等価部16のブロック図である。この図において、波形等価部16は、同期信号抽出部23、前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26、判定回路部27、キャリアフィルタ28、キャリアシンボルフィルタ29、重み付け回路部30、選択回路部31及び等価回路部32などを含み、重み付け回路部30は、さらに、差分演算回路部26の出力(C)に対応した大きさで且つ特性が異なる二つの重み値(Wa、Wb)を発生する二つの重み値発生回路部30a、30bと、第一の重み値Waとキャリアフィルタ28の出力とを乗算する乗算回路部30cと、第二の重み値Wbとキャリアシンボルフィルタ29の出力とを乗算する乗算回路部30dと、これら二つの乗算回路の乗算結果を加算する加算回路部30eとを有する。
図2(b)は、二つの重み値(Wa、Wb)の特性図である。縦軸は重みの割合(%)、横軸は差分演算回路部26の出力(C)の大きさを表している。第一の重み値Wa及び第二の重み値Wbは所定のしきい値(α、β)の範囲内において、ほぼ50%で交差するような特性となっている。すなわち、第一の重み値Waは、差分演算回路部26の出力(C)がβからαへと増加する範囲において、0%から100%へと増大し、一方、第二の重み値Wbは、同範囲において、逆に100%から0%へと減少する特性を有している。
図3は、前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、差分演算回路部26及び判定回路部27の概念図である。
まず、前シンボル合成回路部24と後シンボル合成回路部25について説明する。図3(a)において、SC(n、m)は、補正対象の同期信号(スキャッタード・パイロット信号、又はSP信号)非挿入の注目キャリア(搬送波)である。前シンボル合成回路部24と後シンボル合成回路部25は、このSC(n、m)に関する二つの値をそれぞれ生成出力する。これら二つの値を、前シンボル合成値(A)及び後シンボル合成値(B)ということにする。図中のSP(n-j、m-i)、SP(n、m-i)、SP(n+j、m-i)は前シンボル合成回路部24に入力される同期信号であり、SP(n-j、m+i)、SP(n、m+i)、SP(n+j、m+i)は後シンボル合成回路部25に入力される同期信号である。
ここで、mはシンボル方向(時間軸方向)のシンボル番号であり、m−iは注目シンボルmよりもiだけ時間軸方向の前側(過去側、又は時間的に送れ方向)に位置するシンボル番号、m+iは注目シンボルmよりもiだけ時間軸方向の後側(未来側、又は時間的に進み方向)に位置するシンボル番号である。また、nは注目キャリアSC(n、m)のキャリア番号であり、n−jは注目キャリアのキャリア番号nよりもjだけ周波数軸方向(キャリア方向)の前側(低周波側)に位置するキャリア番号、n+jは同じくそのキャリア番号nよりもjだけ周波数軸方向の後側(高周波側)に位置するキャリア番号である。
前シンボル合成回路部24は入力された3個の同期信号、すなわち、SP(n-j、m-i)、SP(n、m-i)、SP(n+j、m-i)のシンボル合成値(A)を演算して出力し、同様に、後シンボル合成回路部25は入力された3個の同期信号、すなわち、SP(n-j、m+i)、SP(n、m+i)、SP(n+j、m+i)のシンボル合成値(B)を演算して出力する。
なお、この例では、同期信号の合成数を3個としているが、これに限定されない。原理上、必要な個数は3個から6個程度である。
また、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の前後に同じ距離iだけ離れて位置するシンボルについて前シンボル合成値(A)、及び、後シンボル合成値(B)を求めるようにしたが、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の距離の異なる前シンボルと後シンボルを用いても良い。即ち、例えば、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の前方に距離iだけ離れている前シンボルと、時間軸方向の後方に距離kだけ離れている後シンボルを用いて、それぞれのシンボルにおける合成値を求めるようにしても良い。
図3(b)において、差分演算回路部26は、前シンボル合成値(A)と後シンボル合成値(B)の差分を演算して補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向(シンボル方向)の前後のシンボルが時間的に変動したか否かを検出し、前記差分の大小関係を三段階で判定して、その判定結果を出力するものであり、例えば、前シンボル合成値(A)と後シンボル合成値(B)の差分の絶対値(C)を演算する差分絶対値演算回路で構成される。 また、判定回路部27は、差分演算回路部26の出力(差分絶対値(C))と大小二つのしきい値α、βとを比較してその比較結果(L、M、S)を出力する三つの比較回路27a〜27cで構成されている。
ここで、二つのしきい値α、βは「α>β>0」の関係にある。このため、判定回路部27における判定結果は「C>α」、「α>C>β」及び「β>C」の三つのいずれかになる。すなわち、前シンボル合成値(A)と後シンボル合成値(B)の差分の絶対値(C)がαを越えるケース(L)、αよりも小さく且つβを越えるケース(M)、βよりも小さいケース(S)の三つのいずれかになる。
信号Lは、前シンボル合成値(A)と後シンボル合成値(B)の差が大きい場合、すなわち、フェージングやマルチパスに伴う時間軸上の振幅変動や位相変動が大きく起きている場合に出力される。また、信号Mは、前シンボル合成値(A)と後シンボル合成値(B)の差がそれほど大きくない場合、すなわち、ごく僅かにしかフェージングやマルチパスが起きていない場合に出力される。さらに、信号Sは、前シンボル合成値(A)と後シンボル合成値(B)の差がゼロないしは無視できる程度の場合、すなわち、フェージングやマルチパスが発生していない場合に出力される。
図4は、キャリアフィルタ28の概念図である。キャリアフィルタ28は、補正対象の注目キャリアSC(n、m)について、その同一シンボル番号m内の、例えば、前後3個ずつの計6個の同期信号、すなわち、SP(n-3、m)、SP(n-2、m)、SP(n-1、m)、SP(n+1、m)、SP(n+2、m)、SP(n+3、m)を入力信号とし、それらを直線補間して注目キャリアSC(n、m)の伝送特性を予測し補正信号係数として出力する。
ここで、SP(n-3、m)の値をH1、SP(n-2、m) の値をH2、SP(n-1、m) の値をH3、SP(n+1、m) の値をH4、SP(n+2、m) の値をH5、SP(n+3、m) の値をH6としたとき、キャリア方向(周波数軸方向)のフェージング等の影響による変動がないものとすれば、それらの値H1〜H6を結ぶ直線32上の一点から、補正対象注目キャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値H7が得られる。
なお、補正対象とするキャリアSC(n、m)の予測値H7が求められた場合に、このキャリアSC(n、m)を前記6個の同期信号、即ちSP(n-3、m)、SP(n-2、m)、SP(n-1、m)、SP(n+1、m)、SP(n+2、m)、SP(n+3、m)の内の一つに変えて、他のキャリアの予測値を得ることができる。
また、キャリア方向の変動があった場合は、たとえば、図中のH55で示すように一部の同期信号の値がかけ離れて観測されるため、そのような顕著に異なる値H55を排除して直線補間することにより、キャリア方向の変動の影響を受けることなく、注目キャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値H7を正しく求めることができる。
更に、上記においては、同一シンボル番号m内の前後3個ずつの計6個の同期信号を入力信号とし、それらを直線補間して注目キャリアSC(n,m)の伝送特性を予測したが、同期信号の数は6個に限定されるものではない。
図5は、キャリアシンボルフィルタ29の概念図である。SC(n、m)は、補正対象の注目キャリアである。キャリアシンボルフィルタ29は、SC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の前後にiシンボル離れて位置する、例えば、各々3個ずつの同期信号、すなわち、SP(n-j、m-i)、SP(n、m-i)、SP(n+j、m-i)の直線補間と、SP(n-j、m+i)、SP(n、m+i)、SP(n+j、m+i)の直線補間とを行い、それら二つの直線補間の結果(第一の予測値:H8、第二の予測値:H9)を結ぶ直線33上の一点から、補正対象注目キャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値H10を得る。このとき、SP(n、m-i)とSP(n、m+i)は、SC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の前後にiシンボル離れると共に、周波数軸方向に対して同じ位置に配置する同期信号となる。
なお、予測値H10は、補正信号係数としてキャリアシンボルフィルタ29から出力される。
ここで、第一の予測値H8はm−iシンボル内の3個の同期信号の補間結果であり、また、第二の予測値H9はm+iシンボル内の3個の同期信号の補間結果である。したがって、これらの第一の予測値H8及び第二の予測値H9は、いずれもm−iシンボル及びm+iシンボルのそれぞれの周波数軸方向の補間結果である。加えて、これらの第一の予測値H8及び第二の予測値H9を元にして得られる予測値H10は、異なるシンボル(m−iシンボルとm+iシンボル)間の補間結果、つまり、時間軸方向の補間結果であるから、結局、キャリアシンボルフィルタ29は、周波数軸方向(キャリア方向)のみならず時間軸方向(シンボル方向)の補間も行っていることになる。
なお、上記図5のキャリアシンボルフィルタにおいては、SP(n、m-i)とSP(n、m+i)を、補正対象とするキャリアSC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の前後にiシンボル離れると共に、周波数軸方向に対して同じ位置に配置する同期信号とした。しかし、補正対象とするキャリアSC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の前後にiシンボル離れた位置に、同期信号ではなく同期信号に挿入のデータ・キャリアが位置している場合は、キャリアSC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の前後にiシンボル離れた同じシンボル内の3個の同期信号による直線補間によって前記データ・キャリアの値を求め、この求めたデータ・キャリアの値に基づいて時間軸方向の補間を行なう。
また、前記第一の予測値、及び、第二の予測値は、3個の同期信号の補間結果としたが、同期信号の数は3個に限定されるものではない。
更に、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の前後に同じ距離iだけ離れて位置するシンボルについて直線補間を行うとしたが、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の距離の異なる前シンボルと後シンボルを用いても良い。即ち、例えば、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の前方に距離iだけ離れている前シンボルと、時間軸方向の後方に距離kだけ離れている後シンボルを用いるようにしても良い。
選択回路部31は、キャリアフィルタ28の予測値H7とキャリアシンボルフィルタ29の予測値H10の少なくとも一方を選択し、この選択した結果を補正信号係数として等価回路部32に出力する。又は、キャリアフィルタ28の予測値H7とキャリアシンボルフィルタ29の予測値H10のそれぞれに、重み付け回路部30で発生した所定の重み値(Wa、Wb)を適用して合成した値(H7×Wa+H10×Wb)を選択し、この選択した結果を補正信号係数として等価回路部32に出力する。
これらの選択動作は、判定回路部27から出力される三つの判定結果(L、M、S)に対応して行われる。すなわち、判定結果がLの場合は、データ信号の時間的変動が大きいとみなしてキャリアフィルタ28の予測値H7を選択し、判定結果がSの場合は、データ信号の時間的変動が小さいとみなしてキャリアシンボルフィルタ29の予測値H10を選択し、あるいは、判定結果が中間のMの場合は、両フィルタ(キャリアフィルタ28とキャリアシンボルフィルタ29)の予測値に重み値(Wa、Wb)を適用して合成した値(H7×Wa+H10×Wb)を選択する。
等価回路部32は、これらの補正信号係数を用いてFFT部15から出力されたキャリア領域信号を除算して、同期信号非挿入のデータ・キャリア(補正対象キャリア)の振幅等価や位相等価、つまり、予測された伝送特性に合わせて補正対象キャリアの振幅や位相を補正する。
以上の構成において、本実施の形態の特徴的事項を有する波形等価部16では、次の作用が得られる。すなわち、同期信号抽出部23で抽出された同期信号を前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、キャリアフィルタ28及びキャリアシンボルフィルタ29に各々入力すると、前シンボル合成回路部24と後シンボル合成回路部25及び差分演算回路部26並びに判定回路部27によって、シンボル方向(時間軸方向)の変動の大きさが3段階(L、M、S)に判定される。そして、この判定結果に従って、キャリアフィルタ28の予測値H7又はキャリアシンボルフィルタ29の予測値H10の少なくとも一方、あるいは、それらの予測値H7、H10の重み付け合成値(H7×Wa+H10×Wb)のいずれかが選択回路部31で選択され、注目キャリアの振幅等価や位相等価を行うために、等価回路32に与えられる。
ここで、シンボル方向の変動が大きい場合(判定回路部27の判定結果=L)は、キャリアフィルタ28の予測値H7が選択され、等価回路部32に与えられる。この予測値H7は、図4に示すように、注目キャリア「SC(n、m)」と同じシンボル番号mの6個の同期信号「SP(n-3、m)、SP(n-2、m)、SP(n-1、m)、SP(n+1、m)、SP(n+2、m)、SP(n+3、m)」を元にして予測された値であり、時間軸方向の補間結果を含んでいない。したがって、シンボル方向の変動が大きい場合(判定回路部27の判定結果=L)は、キャリア方向の予測結果のみを用いて等価を行うので、シンボル方向の変動の影響を排除して等価の精度を向上することができる。
一方、シンボル方向の変動が小さい場合(判定回路部27の判定結果=S)は、キャリアシンボルフィルタ29の予測値H10が選択され、等価回路部32に与えられる。この予測値H10は、二つの周波数補間結果を時間方向に補間したものである。すなわち、図5に示すように、注目キャリア「SC(n、m)」のiシンボル前の3個の同期信号「SP(n-j、m-i)、SP(n、m-i)、SP(n+j、m-i)」をキャリア方向(周波数軸方向)に補間した第一の予測値H8と、注目キャリア「SC(n、m)」のiシンボル後の3個の同期信号「SP(n-j、m+i)、SP(n、m+i)、SP(n+j、m+i)」をキャリア方向に補間した第二の予測値H9とを、シンボル方向に補間したものである。したがって、キャリア方向とシンボル方向の補間結果を共に含むので、シンボル方向の変動が小さい場合(判定回路部27の判定結果=S)の等価精度を向上することができる。
又は、シンボル方向の変動の大きさが中間の場合(判定回路部27の判定結果=M)は、キャリアフィルタ28の予測値H7とキャリアシンボルフィルタ29の予測値H10に所定の重み値を適用した合成値(H7×Wa+H10×Wb)が選択され、等価回路部32に与えられる。この場合は、重み値(Wa、Wb)を適正化することにより、同様に等価精度を向上することができる。
(変形例1)
図6は、図2(a)における波形等価部16の変形例1を表すブロック図である。図6において図2(a)との違いは、キャリアフィルタ28を図2(a)の配置位置から削除して同期信号抽出部23の出力を重み付け回路30に直接入力するようにし、キャリアシンボルフィルタ29をシンボルフィルタ100に置換え、選択回路部31と等価回路部32との間にキャリアフィルタ28を挿入した点である。また、シンボルフィルタ100を除いて、図2(a)のブロックと同一名称、且つ、同一番号のブロックの作用効果は、図2(a)のブロックと同じである。
図7は、シンボルフィルタ100の概念図である。SC(n、m)は、補正対象の注目キャリアである。シンボルフィルタ100は、SC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の前後にiシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m-i)の伝送特性H108と、SP(n、m+i)の伝送特性H109とを直線133で結び、この直線133の一点から補正対象注目キャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値H110を得て補正信号係数として出力する。
なお、補正対象とするキャリアSC(n、m)に対して、時間軸方向の前後に同じ距離iだけ離れて位置するシンボルに対して直線補間を用いて伝送特性を求めるとしたが、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の距離の異なる前シンボルと後シンボルを用いても良い。即ち、例えば、補正対象とするキャリアに対して、時間軸方向の前方に距離iだけ離れている前シンボルと、時間軸方向の後方に距離kだけ離れている後シンボルを用いるようにしても良い。
また、補正対象とするキャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値が求められた場合に、このキャリアSC(n、m)を前記同期信号SP(n、m-i)、又は、同期信号SP(n、m+i)に変えて、他の補正対象とするキャリアの伝送特性の予測値を得ることができる。
選択回路部31は、同期信号抽出部23から出力された同期信号とシンボルフィルタ100の予測値H110の少なくとも一方を選択し、この選択した結果を補正信号係数としてキャリアフィルタ28に出力する。又は、同期信号抽出部23から出力された同期信号とシンボルフィルタ100の予測値H110のそれぞれに、重み付け回路部30で発生した所定の重み値(Wa、Wb)を適用して合成した値(同期信号×Wa+H110×Wb)を選択し、この選択した結果を補正信号係数としてキャリアフィルタ28に出力する。
これらの選択動作は、判定回路部27から出力される三つの判定結果(L、M、S)に対応して行われる。すなわち、判定結果がLの場合は、データ信号の時間的変動が大きいとみなして同期信号抽出部23から出力された同期信号を選択し、判定結果がSの場合は、データ信号の時間的変動が小さいとみなしてシンボルフィルタ100の予測値H110を選択し、あるいは、判定結果が中間のMの場合は、同期信号抽出部23から出力された同期信号とシンボルフィルタ100の予測値H110に重み値(Wa、Wb)を適用して合成した値(同期信号×Wa+H110×Wb)を選択する。
キャリアフィルタ28は、選択回路部31から出力された補正信号係数に対して周波数軸方向の補正を行い等価回路部32に出力する。
等価回路部32は、この補正信号係数を用いてFFT部15から出力されたキャリア領域信号を除算して、同期信号非挿入のデータ・キャリア(補正対象キャリア)の振幅等価や位相等価、つまり、予測された伝送特性に合わせて対象キャリアの振幅や位相を補正する。
図8は、OFDM復調装置を移動させながら受信した場合を想定した、ドップラー周波数fdとC/Nとの関係を表す特性図である。gf1は上記変形例1におけるC/N特性であり、gf2は従来の地上波デジタル放送の復調回路におけるC/N特性である。図8によれば、上記変形例を用いた場合は従来の地上波デジタル放送の復調回路に比べて、ドップラー周波数が60Hzの時、14dBのC/Nが改善されることがわかる。
変形例1の構成において、特徴的事項を有する波形等価部16では、次の作用が得られる。即ち、同期信号抽出部23で抽出された同期信号を前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、シンボルフィルタ100に各々入力すると、前シンボル合成回路部24と後シンボル合成回路部25及び差分演算回路部26並びに判定回路部27によって、シンボル方向(時間軸方向)の変動の大きさが3段階(L、M、S)に判定される。そして、この判定結果に従って、同期信号抽出部23から出力された同期信号、又はシンボルフィルタ100の予測値H110の少なくとも一方、あるいは、同期信号、予測値H110の重み付け合成値(同期信号×Wa+H110×Wb)のいずれかが選択回路部31で選択され、この選択された結果に対してキャリアフィルタ28において周波数軸方向の補正が行なわれ、注目キャリアの振幅等価や位相等価を行うために、等価回路部32に与えられる。
ここで、シンボル方向(時間軸方向)の変動が大きい場合(判定回路部27の判定結果=L)は、同期信号抽出部23で抽出された同期信号が選択回路部31で選択され、この選択された同期信号に対してキャリアフィルタ28で周波数軸補正のみが行われる。したがって、シンボル方向の変動が大きい場合は、シンボル方向の予測を行わないようにして等価の精度を向上することができる。
一方、シンボル方向の変動が小さい場合(判定回路27の判定結果=S)は、シンボルフィルタ100の予測値H110が選択回路部31で選択され、更に、キャリアフィルタ28において周波数軸補正が行われる。したがって、シンボル方向(時間軸方向)とキャリア方向(周波数軸方向)の予測を順次行うことによって、シンボル方向の変動が小さい場合は、より等価精度を向上することができる。
更に、シンボル方向の変動の大きさが中間の場合(判定回路27の判定結果=M)は、同期信号抽出部23から出力された同期信号とシンボルフィルタ100の予測値H110に所定の重み値を適用した合成値(同期信号×Wa+H110×Wb)が選択され、キャリアフィルタ28に与えられる。この場合は、重み値(Wa、Wb)を適正化することにより、同様に等価精度を向上することができる。
(変形例2)
図9は、図2(a)における波形等価部16の変形例2を表すブロック図である。図9において図2(a)との違いは、キャリアフィルタ28を図2(a)の配置位置から削除して低次シンボルフィルタ101を挿入し、キャリアシンボルフィルタ29を高次シンボルフィルタ102に置換え、選択回路部31と等価回路部32との間にキャリアフィルタ28を挿入した点である。また、低次シンボルフィルタ101、及び、高次シンボルフィルタ102を除いて、図2(a)のブロックと同一名称、且つ、同一番号のブロックの作用効果は、図2(a)のブロックと同じである。
図10は、低次シンボルフィルタ101の概念図である。SC(n、m)は、補正対象の注目キャリアである。低次シンボルフィルタ101は、SC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の後方にiシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m-i)の伝送特性H208と、時間軸方向の前方にkシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m+k)の伝送特性H209とを直線233で結び、この直線233の一点から補正対象注目キャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値H210を得て補正信号係数として出力する。
このように、低次シンボルフィルタ101は、補正対象のキャリアSC(n、m)に対して時間軸方向に離れた2個の同期信号を用いて補正対象キャリアの伝送特性を予測しているので2次のシンボルファイルタとなる。
なお、低次シンボルフィルタ101は、2個の同期信号から補正キャリアの伝送特性を予測したが、2個に限定されず、例えば、0個、4個、6個・・・のように偶数個からなる同期信号であれば良い。ここで、0個の場合は、補正対象のキャリアSC(n、m)に対して時間軸方向に離れた同期信号が存在しないので、補正対象キャリアの伝送特性の予測は行われない。例えば図6において、同期信号抽出部23の出力が重み付け回路部30へ入力されているが、この同期信号抽出部23と重み付け回路部30との間に0次のシンボルフィルタが存在していると考えられる。
また、補正対象とするキャリアSC(n、m)に対して、時間軸方向の前後に同じ距離iだけ離れて位置するシンボルに対して直線補間を用いて伝送特性を求めても良い。
更に、補正対象とするキャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値が求められた場合に、このキャリアSC(n、m)を前記同期信号SP(n、m-i)、又は、同期信号SP(n、m+k)に変えて、他の補正対象とするキャリアの伝送特性の予測値を得ることができる。
図11は、高次シンボルフィルタ102の概念図である。SC(n、m)は、補正対象の注目キャリアである。高次シンボルフィルタ101は、SC(n、m)のシンボル番号mから時間軸方向の後方にiシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m-i)の伝送特性H308と、時間軸方向の後方にpシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m-p)の伝送特性H306と、時間軸方向の前方にkシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m+k)の伝送特性H309、及び、時間軸方向の前方にpシンボル離れて位置する同期信号SP(n、m+p)の伝送特性H307とを直線333で結び、この直線333の一点から補正対象注目キャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値H310を得て補正信号係数として出力する。 このように、高次シンボルフィルタ102は、補正対象のキャリアSC(n、m)に対して時間軸方向に離れた4個の同期信号を用いて補正対象キャリアの伝送特性を予測しているので4次のシンボルファイルタとなる。
なお、高次シンボルフィルタ102は、4個の同期信号における直線補間に基づいて補正キャリアの伝送特性を予測したが、4個に限定されず、例えば、6個、8個・・・のように偶数個からなる同期信号で、且つ、次数が低次シンボルフィルタ101の次数より高い、高次の他の補間であっても良い。
また、補正対象とするキャリアSC(n、m)の伝送特性の予測値が求められた場合に、このキャリアSC(n、m)を前記同期信号SP(n、m-i)、SP(n、m+k)、SP(n、m-p)、又は、SP(n、m+p)に変えて、他の補正対象とするキャリアの伝送特性の予測値を得ることができる。
選択回路部31は、低次シンボルフィルタ101の予測値H210と高次シンボルフィルタ102の予測値H310の少なくとも一方を選択し、この選択した結果を補正信号係数としてキャリアフィルタ28に出力する。又は、低次シンボルフィルタ101から出力された予測値H210と高次シンボルフィルタ102から出力された予測値H310のそれぞれに、重み付け回路部30で発生した所定の重み値(Wa、Wb)を適用して合成した値(H210×Wa+H310×Wb)を選択し、この選択した結果を補正信号係数としてキャリアフィルタ28に出力する。
これらの選択動作は、判定回路部27から出力される三つの判定結果(L、M、S)に対応して行われる。すなわち、判定結果がLの場合は、データ信号の時間的変動が大きいとみなして低次シンボルフィルタ101から出力された予測値H210を選択し、判定結果がSの場合は、データ信号の時間的変動が小さいとみなして高次シンボルフィルタ102の予測値H310を選択し、あるいは、判定結果が中間のMの場合は、低次シンボルフィルタ101から出力された予測値210と高次シンボルフィルタ102の予測値H310に重み値(Wa、Wb)を適用して合成した値(H210×Wa+H310×Wb)を選択する。
キャリアフィルタ28は、選択回路部31から出力された補正信号係数に対して周波数軸方向の補正を行い等価回路部32に出力する。
等価回路部32は、この補正信号係数を用いてFFT部15から出力されたキャリア領域信号を除算して、同期信号非挿入のデータ・キャリア(補正対象キャリア)の振幅等価や位相等価、つまり、予測された伝送特性に合わせて対象キャリアの振幅や位相を補正する。
変形例2の構成において、特徴的事項を有する波形等価部16では、次の作用が得られる。即ち、同期信号抽出部23で抽出された同期信号を前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25、低次シンボルフィルタ101、及び、高次シンボルフィルタ102に各々入力すると、前シンボル合成回路部24と後シンボル合成回路部25及び差分演算回路部26並びに判定回路部27によって、シンボル方向(時間軸方向)の変動の大きさが3段階(L、M、S)に判定される。そして、この判定結果に従って、低次シンボルフィルタ101から出力された予測値H210、又は高次シンボルフィルタ102の予測値H310の少なくとも一方、あるいは、予測値H210、予測値H310の重み付け合成値(H210×Wa+H310×Wb)のいずれかが選択回路部31で選択され、この選択された結果に対してキャリアフィルタ28において周波数軸方向の補正が行なわれ、注目キャリアの振幅等価や位相等価を行うために、等価回路部32に与えられる。
ここで、シンボル方向(時間軸方向)の変動が大きい場合(判定回路部27の判定結果=L)は、低次シンボルフィルタ101における予測値H210が選択回路部31で選択され、この選択された予測値H210に対してキャリアフィルタ28で周波数軸補正が行われる。したがって、シンボル方向の変動が大きい場合は、次数の低いシンボルフィルタを用いることでシンボル方向の変動の影響をあまり受けないようにして等価の精度を向上することができる。
一方、シンボル方向の変動が小さい場合(判定回路27の判定結果=S)は、高次シンボルフィルタ102の予測値H310が選択回路部31で選択され、更に、キャリアフィルタ28において周波数軸補正が行われる。したがって、次数の高いシンボルフィルタを用いた時間軸方向の予測を行ってから周波数軸方向の予測を行うことによって、シンボル方向の変動が小さい場合は、より等価精度を向上することができる。
更に、シンボル方向の変動の大きさが中間の場合(判定回路27の判定結果=M)は、低次シンボルフィルタ101から出力された予測値H210と高次シンボルフィルタ102の予測値H310に所定の重み値を適用した合成値(H210×Wa+H310×Wb)が選択され、キャリアフィルタ28に与えられる。この場合は、重み値(Wa、Wb)を適正化することにより、同様に等価精度を向上することができる。
なお、本実施形態では、判定回路部27の判定結果を三段階としているが、これに限定されない。例えば、シンボル方向の変動が大きい場合と小さい場合の二段階としてもよい。この場合、重み付け回路部30は不要であり、選択回路部31は、キャリアフィルタ28の出力とキャリアシンボルフィルタ29の出力とを状況に応じて適宜選択、同期信号抽出部23の出力とシンボルフィルタ100の出力とを状況に応じて適宜選択、又は、低次シンボルフィルタ101の出力と高次シンボルフィルタ102の出力とを状況に応じて適宜選択すればよい。
また、本実施形態では、差分演算回路部26で、前シンボル合成回路部24の出力と後シンボル合成回路部25の出力との差分を演算し、判定回路部27で、その差分と所定のしきい値(α、β)と比較して「シンボル方向の変動が大きい場合」や「シンボル方向の変動が小さい場合」などを判定し、それらの判定結果に応じて、キャリアフィルタ28の出力と、キャリアシンボルフィルタ29の出力とを適宜選択、同期信号抽出部23の出力とシンボルフィルタ100の出力とを適宜選択、又は、低次シンボルフィルタ101の出力と高次シンボルフィルタ102の出力とを適宜選択しているが、この態様に限定されない。たとえば、シンボル方向の前後のシンボルを見て時間的に動いたか否かを判定し、時間的に動いていなかった場合にはキャリアシンボルフィルタ29の出力を選択して時間的に動いていた場合にはキャリアフィルタ28の出力を選択する、時間的に動いていなかった場合にはシンボルフィルタ100の出力を選択して時間的に動いていた場合には同期信号抽出部23の出力を選択する、又は、時間的に動いていなかった場合には高次シンボルフィルタ102の出力を選択して時間的に動いていた場合には低次シンボルフィルタ101の出力を選択するようにしてもよい。また、この場合も、時間的に動いたか否かを二値的に判定するだけでなく、その中間(すなわち、時間的に動いた量が中間程度であること)も判定してもよく、その中間判定結果が得られた場合には、前記実施形態と同様の重み付けを行い、その重み付け合成値を選択するようにしてもよい。

本発明における地上波デジタル放送のテレビ受信機の概念的なブロック構成図である。 (a)は、本発明における波形等価部16のブロック図である。(b)は、差分演算回路部26の出力(C)に対応した大きさで且つ特性が異なる二つの重み値(Wa、Wb)の特性図である。 (a)は、本発明における前シンボル合成回路部24、後シンボル合成回路部25の概念図である。(b)は、本発明における差分演算回路部26及び判定回路部27の概念図である。 本発明におけるキャリアフィルタ28の概念図である。 本発明におけるキャリアシンボルフィルタ29の概念図である。 本発明における波形等価部16の変形例1を表すブロック図である。 本発明の変形例1におけるシンボルフィルタ100の概念図である。 本発明の変形例1におけるOFDM復調装置を移動させながら受信した場合を想定したドップラー周波数fdとC/Nとの関係を表す特性図である。 本発明における波形等価部16の変形例2を表すブロック図である。 本発明の変形例2における低次シンボルフィルタ101の概念図である。 本発明の変形例2における高次シンボルフィルタ102の概念図である。 従来の地上波デジタル放送における受信用に提案された復調回路の構成図である。 従来の地上波デジタル放送における受信したデータ信号の構成概念図から補正信号係数の導き方を示す図である。 従来のマルチパス環境下におけるOFDM復調装置のC/N特性図である。 従来のOFDM復調装置のドップラー現象下におけるC/N特性図である。
符号の説明
10 テレビ受信機
15 FFT部
23 同期信号抽出回路部
24 前シンボル合成回路部
25 後シンボル合成回路部
26 差分演算回路部
27 判定回路部
28 キャリアフィルタ
29 キャリアシンボルフィルタ
31 選択回路部
32 等価回路部
100 シンボルフィルタ
101 低次シンボルフィルタ
102 高次シンボルフィルタ

Claims (23)

  1. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換手段と、
    この変換手段によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出手段と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に離れたシンボル内に有する前記同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する複数の時間軸フィルタ手段と、
    この複数の時間軸フィルタ手段によって予測された夫々のキャリアの補正値に対して重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力手段と、
    異なる複数のシンボル内における前記同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出手段と、
    この検出手段の検出結果に基づいて前記複数の時間軸フィルタ手段によって予測された夫々のキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ手段によって予測されたキャリアの補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ手段によって予測された夫々のキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択手段と、
    この選択手段によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測手段と、
    この周波数軸予測手段によって予測された結果を用いて前記変換手段によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価手段と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調装置。
  2. 前記複数の時間軸フィルタ手段は、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に対して前後に離れた特定数のシンボル内に有する同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する高次時間軸フィルタ手段と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に対して前後に離れた前記特定数より少ないシンボル内に有する同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する低次時間軸フィルタ手段と、
    から構成されたことを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。
  3. 前記低次時間軸フィルタ手段は、0次のフィルタから構成されたことを特徴とする請求項2記載のOFDM復調装置。
  4. 前記重み付け合成出力手段は、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を増加させる第一の重み付け手段と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を減少させる第二の重み付け手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。
  5. 前記検出手段は、
    同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第1の算出手段と、
    他の同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段によって算出された合成値と前記第2の算出手段によって算出された合成値との差分値から前記データ信号における補正値の時間的変動の大きさを複数段階に判定し出力する判定出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のOFDM復調装置。
  6. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換手段と、
    この変換手段によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出手段と、
    この抽出手段によって抽出された同期信号に基づいて補正対象とするキャリアの時間軸方向における補正値を予測する時間軸予測手段と、
    前記抽出手段によって抽出された同期信号と前記時間軸予測手段によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力手段と、
    異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出手段と、
    この検出手段の検出結果に基づいて前記抽出手段によって抽出された同期信号の補正値と前記時間軸予測手段によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択手段と、
    この選択手段によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測手段と、
    この周波数軸予測手段によって予測された結果を用いて前記変換手段によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価手段と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調装置。
  7. 前記重み付け合成出力手段は、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を増加させる第一の重み付け手段と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を減少させる第二の重み付け手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項6記載のOFDM復調装置。
  8. 前記検出手段は、
    同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第1の算出手段と、
    他の同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段によって算出された合成値と前記第2の算出手段によって算出された合成値との差分値から前記データ信号における補正値の時間的変動の大きさを複数段階に判定し出力する判定出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項6記載のOFDM復調装置。
  9. 前記選択手段は、
    前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が大きい場合に前記抽出手段によって抽出された同期信号を選択することを特徴とする請求項6記載のOFDM復調装置。
  10. 前記選択手段は、
    前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が小さい場合に前記時間軸予測手段の予測結果を選択することを特徴とする請求項6記載のOFDM復調装置。
  11. 前記選択手段は、
    前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が中程度の場合に前記抽出手段によって抽出された同期信号と前記時間軸予測手段の予測結果にそれぞれ重み値を適用して合成した値を選択することを特徴とする請求項6記載のOFDM復調装置。
  12. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換手段と、
    この変換手段によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出手段と、
    この抽出手段によって抽出された同期信号のうち同一シンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記同一シンボル内における同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第一の予測手段と、
    前記抽出手段によって抽出された同期信号のうち異なる複数のシンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記複数のシンボル内における同期信号以外のキャリアの補正値を予測すると共に、その予測結果を時間軸方向に補間して前記複数のシンボルの間に介在する他のシンボル内の同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第二の予測手段と、
    前記第一の予測手段によって予測されたキャリアの補正値と前記第二の予測手段によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力手段と、
    異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出手段と、
    この検出手段の検出結果に基づいて、前記第一の予測手段と前記第二の予測手段の内少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを選択する選択手段と、
    この選択手段によって選択された結果を用いて前記変換手段によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価手段と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調装置。
  13. 前記重み付け合成出力手段は、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を増加させる第一の重み付け手段と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向の前後のシンボルが時間的に変動した場合に重み付けの値を減少させる第二の重み付け手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項12記載のOFDM復調装置。
  14. 前記検出手段は、
    同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第1の算出手段と、
    他の同一のシンボル内における複数の同期信号の合成値を算出する第2の算出手段と、
    前記第1の算出手段によって算出された合成値と前記第2の算出手段によって算出された合成値との差分値から前記データ信号における補正値の時間的変動の大きさを複数段階に判定し出力する判定出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項12記載のOFDM復調装置。
  15. 前記選択手段は、
    前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が大きい場合に前記第一の予測手段の予測結果を選択することを特徴とする請求項12記載のOFDM復調装置。
  16. 前記選択手段は、
    前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が小さい場合に前記第二の予測手段の予測結果を選択することを特徴とする請求項12記載のOFDM復調装置。
  17. 前記選択手段は、
    前記検出手段で検出された補正値の時間的変動が中程度の場合に前記第一の予測手段の予測結果と前記第二の予測手段の予測結果にそれぞれ重み値を適用して合成した値を選択することを特徴とする請求項12記載のOFDM復調装置。
  18. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調用集積回路において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換回路と、
    この変換回路によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出回路と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に離れたシンボル内に有する前記同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する複数の時間軸フィルタ回路と、
    この複数の時間軸フィルタ回路によって予測された夫々のキャリアの補正値に対して重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力回路と、
    異なる複数のシンボル内における前記同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出回路と、
    この検出回路の検出結果に基づいて前記複数の時間軸フィルタ回路によって予測された夫々のキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ回路によって予測されたキャリアの補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ回路によって予測された夫々のキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択回路と、
    この選択回路によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測回路と、
    この周波数軸予測回路によって予測された結果を用いて前記変換回路によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価回路と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調用集積回路。
  19. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調用集積回路において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換回路と、
    この変換回路によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出回路と、
    この抽出回路によって抽出された同期信号に基づいて補正対象とするキャリアの時間軸方向における補正値を予測する時間軸予測回路と、
    前記抽出回路によって抽出された同期信号と前記時間軸予測回路によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力回路と、
    異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出回路と、
    この検出回路の検出結果に基づいて前記抽出回路によって抽出された同期信号の補正値と前記時間軸予測回路によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択回路と、
    この選択回路によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測回路と、
    この周波数軸予測回路によって予測された結果を用いて前記変換回路によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価回路と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調用集積回路。
  20. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調用集積回路において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換回路と、
    この変換回路によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出回路と、
    この抽出回路によって抽出された同期信号のうち同一シンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記同一シンボル内における同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第一の予測回路と、
    前記抽出回路によって抽出された同期信号のうち異なる複数のシンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記複数のシンボル内における同期信号以外のキャリアの補正値を予測すると共に、その予測結果を時間軸方向に補間して前記複数のシンボルの間に介在する他のシンボル内の同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第二の予測回路と、
    前記第一の予測回路によって予測されたキャリアの補正値と前記第二の予測回路によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力回路と、
    異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出回路と、
    この検出回路の検出結果に基づいて、前記第一の予測回路と前記第二の予測回路の内少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを選択する選択回路と、
    この選択回路によって選択された結果を用いて前記変換回路によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価回路と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調用集積回路。
  21. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換工程と、
    この変換工程によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出工程と、
    補正対象とするキャリアに対して時間軸方向に離れたシンボル内に有する前記同期信号に基づいて時間軸方向の補正を行なって前記補正対象とするキャリアの補正値を予測する複数の時間軸フィルタ工程と、
    この複数の時間軸フィルタ工程によって予測された夫々のキャリアの補正値に対して重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力工程と、
    異なる複数のシンボル内における前記同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出工程と、
    この検出工程の検出結果に基づいて前記複数の時間軸フィルタ工程によって予測された夫々のキャリアの補正値の内、少なくとも一つの時間軸フィルタ工程によって予測されたキャリアの補正値、あるいは、複数の時間軸フィルタ工程によって予測された夫々のキャリアの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択工程と、
    この選択工程によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測工程と、
    この周波数軸予測工程によって予測された結果を用いて前記変換工程によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価工程と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調方法。
  22. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換工程と、
    この変換工程によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出工程と、
    この抽出工程によって抽出された同期信号に基づいて補正対象とするキャリアの時間軸方向における補正値を予測する時間軸予測工程と、
    前記抽出工程によって抽出された同期信号と前記時間軸予測工程によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力工程と、
    異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出工程と、
    この検出工程の検出結果に基づいて前記抽出工程によって抽出された同期信号の補正値と前記時間軸予測工程によって予測されたキャリアの補正値の内、少なくとも一方、あるいは、それらの補正値に対する重み付け合成値のいずれかを選択する選択工程と、
    この選択工程によって選択された結果に基づいて補正対象とするキャリアの周波数軸方向における補正値を予測する周波数軸予測工程と、
    この周波数軸予測工程によって予測された結果を用いて前記変換工程によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価工程と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調方法。
  23. 所定の帯域内の複数のキャリアに対して情報が分割されて直交変調されることにより生成されるシンボルを伝送単位とし、既知の電力と既知の位相を持つ同期信号が上記シンボル内の所定のキャリアに離散的に挿入された直交周波数分割多重信号を復調するOFDM復調装置において、
    前記直交周波数分割多重信号を前記シンボル単位のキャリアから構成されるデータ信号に変換する変換工程と、
    この変換工程によって変換されたデータ信号から同期信号を抽出する抽出工程と、
    この抽出工程によって抽出された同期信号のうち同一シンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記同一シンボル内における同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第一の予測工程と、
    前記抽出工程によって抽出された同期信号のうち異なる複数のシンボル内における同期信号を周波数軸方向に補間して前記複数のシンボル内における同期信号以外のキャリアの補正値を予測すると共に、その予測結果を時間軸方向に補間して前記複数のシンボルの間に介在する他のシンボル内の同期信号以外の補正対象となるキャリアの補正値を予測する第二の予測工程と、
    前記第一の予測工程によって予測されたキャリアの補正値と前記第二の予測工程によって予測されたキャリアの補正値との夫々に重み付けを行って合成出力する重み付け合成出力工程と、
    異なる複数のシンボル内における同期信号に基づいて時間軸方向におけるキャリアの補正値の時間的変動の大きさを検出する検出工程と、
    この検出工程の検出結果に基づいて、前記第一の予測工程と前記第二の予測工程の内少なくとも一方、あるいは、それらの予測値の重み付け合成値のいずれかを選択する選択工程と、
    この選択工程によって選択された結果を用いて前記変換工程によって変換されたデータ信号を除算することにより該データ信号を波形等価する波形等価工程と、
    を備えたことを特徴とするOFDM復調方法。
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