JP2008072224A - Ofdm受信装置及びofdm受信方法 - Google Patents

Ofdm受信装置及びofdm受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 マルチパス耐性を劣化させることなく、時間方向伝送路推定が不可能な高速移動環境においても、周波数領域の伝送路推定と時間領域の伝送路推定の両方を正確に行って、適切な伝送路歪み補正とウインドウ再生を行い、移動環境における受信性能を向上させる。
【解決手段】受信された直交周波数分割多重OFDM時間領域信号をフーリエ変換したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信装置50において、パイロット利用伝送路推定回路7における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定回路による時間方向伝送路推定結果の成否を時間方向伝送路推定成否判定回路13により判定し、その判定結果に従って、方向伝送路推定の有無をセレクタ8cにより切り替える。
【選択図】図6

Description

本発明は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信して復調するOFDM受信装置及びOFDM受信方法に関する。
地上デジタル放送方式の変復調方式として、直交周波数分割多重方式(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式が用いられている。このOFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それぞれのサブキャリアの振幅および位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデジタル変調する方式である。
このOFDM方式は、多数のサブキャリアで伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波当たりの帯域は狭くなり変調速度は遅くなるが、トータルの伝送速度は、従来の変調方式と変わらないと言う特徴を有している。また、このOFDM方式は、多数のサブキャリアが並列に伝送されるために、シンボル速度が遅くなると言う特徴を有している。そのため、このOFDM方式は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受け難くなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに対してデータの割り当てが行われることから、変調時には逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより、送受信回路を構成することができると言う特徴を有している。
以上のような特徴からOFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に適用されることが多い。このようなOFDM方式を採用した地上波デジタル放送としては、例えば、DVB-T( Digital Video Broadcasting-Terrestrial )やISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting -Terrestrial)やISDB-TSB(Integrated Services Digital Broadcasting -Terrestrial Sound Broadcasting)といった規格がある(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)。
OFDM方式による送信信号は、OFDMシンボルと呼ばれるシンボル単位で伝送される。このOFDMシンボルは、送信時にIFFTが行われる信号期間である有効シンボルと、この有効シンボルの後半の一部分の波形がそのままコピーされたガードインターバルとから構成されている。このガードインターバルは、OFDMシンボルの前半部分に設けられている。OFDM方式では、このようなガードインターバルが設けられることにより、マルチパス耐性を向上させている。また、OFDMシンボルを複数集めて一つのOFDM伝送フレームを形成する。例えば、ISDB−T規格においては、204OFDMシンボルで1OFDM伝送フレームを形成している。このOFDM伝送フレーム単位を基準としてパイロット信号の挿入位置が定められている。
各サブキャリアに対する変調方式としてQAM系の変調を用いるOFDM方式においては、伝送時にマルチパス等の影響により各サブキャリア毎に振幅および位相の特性が異なるものとなってしまう。そのため、受信側では、各サブキャリア毎の振幅および位相が等しくなるように、受信信号を等化する必要がある。OFDM方式では、送信側で伝送信号中に所定の振幅および所定の位相のパイロット信号を伝送シンボル内に離散的に挿入しておき、受信側でこのパイロット信号の振幅および位相を利用して、伝送路の周波数特性を求め、この求めた伝送路の特性により受信信号を等化するようにしている。
また、伝送路特性を算出するために用いられるパイロット信号のことをスキャッタードパイロット(SP)信号という。
ここで、日本のデジタル地上波放送規格であるISDB−Tの基本的なOFDM受信装置の構成を図17のブロック図に示す。
このOFDM受信装置100は、アンテナ101と、チューナ102と、バンドパスフィルタ(BPF)103と、A/D変換回路104と、デジタル直交復調回路105と、FFT演算回路106と、パイロット利用伝送路推定回路107と、伝送路歪み補償回路108と、誤り訂正回路109と、伝送パラメータ復号回路110と、遅延プロファイル推定回路111と、ウインドウ再生回路112とを備えている。
放送局から放送されたデジタル放送の放送波は、OFDM受信装置100のアンテナ101により受信され、RF信号としてチューナ102に供給される。
チューナ102は、局部発振器102bおよび乗算回路102aからなり、上記アンテナ101により受信されたRF信号をIF信号に周波数変換する。このチューナ102により得られたIF信号は、バンドパスフィルタ(BPF)103によりフィルタリングされた後、A/D変換回路104によりデジタル化され、デジタル直交復調回路105に供給される。
デジタル直交復調回路105は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を出力する。このデジタル直交復調回路105から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算される前のいわゆる時間領域の信号である。このことから、以下デジタル直交復調後でFFT演算される前のベースバンド信号をOFDM時間領域信号と呼ぶ。このOFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャンネル信号)と虚軸(Qチャンネル信号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路105により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演算回路106およびウインドウ再生回路112と遅延プロファイル推定回路111に供給される。
FFT演算回路106は、OFDM時間領域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されているデータを抽出して出力する。このFFT演算回路106から出力される信号は、FFTされた後のいわゆる周波数領域の信号である。このことから、FFT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
FFT演算回路106は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長の範囲の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシンボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出したOFDM時間領域信号に対してFFT演算を行う。具体的に、その演算開始位置は、OFDMシンボルの境界からガードインターバルの終了位置までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲をFFTウインドウと呼ぶ。
OFDM受信装置100において、このFFTウインドウ位置の指定は、ウインドウ再生回路112で行われる。ウインドウ再生回路112としては、例えば、OFDM時間領域信号を用いて、ガードインターバル期間の相関値検出によりウインドウ再生を行う手段や、後述する遅延プロファイル推定器111により伝送路の遅延プロファイルを推定し、ウインドウ再生を行う手段が知られている。
FFT演算回路106により得られるOFDM周波数領域信号は、SP信号抽出回路107aに供給される。SP信号抽出回路107aは、挿入されたSP信号のみを抽出し、パイロット信号の変調成分の除去を行うことで、SP位置での伝送路特性を算出する。
SP信号抽出回路107aで算出されたSP位置での伝送路特性は、時間方向伝送路推定回路107bに供給される。時間方向伝送路推定回路107bでは、各OFDMシンボル毎に、SP信号が配置されているサブキャリアの伝送路特性を推定する。時間方向伝送路推定回路107bでは、全てのOFDMシンボルに対して、周波数方向に3サブキャリア毎に伝送路特性を推定することができる。
続いて、上記時間方向伝送路推定回路107bにより3サブキャリア毎に算出された伝送路特性について、周波数方向伝送路推定回路108bにより、周波数方向に処理を行い、OFDMシンボル内の全サブキャリアの伝送路特性を算出する。
その結果、OFDM信号の全てのサブキャリアに対して、伝送路特性を推定することができる。補償回路108aは、FFT演算回路106で算出されたOFDM周波数領域信号に対して、周波数方向伝送路推定回路108bから供給される全てのサブキャリアの伝送路特性を用いて、伝送路による歪みを除去するものである。
また、伝送パラメータ復号回路110では、OFDM周波数領域信号から、伝送パラメータ情報が挿入されたサブキャリアを復号することにより伝送パラメータ情報を抽出し、誤り訂正回路109へ供給する。
誤り訂正回路109では、伝送路歪み補償回路108で伝送路歪みを除去されたOFDM周波数領域信号に対して、伝送パラメータ復号回路110から供給される伝送パラメータ情報にしたがって、デインターリーブ処理を施し、デパンクチャ、ビタビ、拡散信号除去、RS復号を通して、復号データとして出力される。
遅延プロファイル推定器111は、伝送路のインパルス応答を算出し、これをウインドウ再生回路112に供給するものである。遅延プロファイル推定の方法としては、OFDM時間領域信号を用いて、ガードインターバル期間をタップ係数とする整合フィルタを利用する方法や、時間方向伝送路推定回路107bから供給される伝送路特性をIFFTすることにより求める方法などが知られている。
「地上デジタル音声放送用受信装置 標準規格(望ましい仕様) ARIB STD-B30 1.1版」,社団法人電波産業界,平成13年5月31日 策定,平成14年3月28日 1.1改定 「地上デジタル音声放送の伝送方式 ARIB STD-B29 1.1版」,社団法人電波産業界,平成13年5月31日 策定,平成14年3月28日 1.1改定
ところで、DVB−T規格やISDB−T規格においては、SPはシンボル方向には4シンボル毎に挿入されており、周波数方向には12キャリア毎に挿入されている。この配置を利用して、時間方向伝送路推定を行い、その結果を利用して周波数方向に伝送路を推定する方法では、推定可能な伝送路特性は、ドップラー周波数について1/(Tg+Tu)/8[Hz]以下と言う制約があり,遅延についてはTu/3[s]以下という制約があることが知られている。ここで、Tgはガードインターバル長であり、Tuは有効シンボル長である。
従来のOFDM受信装置100では、時間方向伝送路推定を行った結果を使って伝送路推定やウインドウ再生のためのチャンネルプロファイル推定を行う場合、伝送路の時間変動が高速になり、ドップラー周波数が1/(Tg+Tu)/8[Hz]以下と言う条件を満足しなくなると、時間方向伝送路推定に失敗し、結果として、誤った伝送路推定を行い、これによって正しく伝送路歪み補償ができず大きな劣化を引き起こすことになる。
伝送路歪み補償に関しては、図18に示すOFDM受信装置100Aのように、時間方向伝送路推定を無くして、12キャリア毎のSPを利用して周波数方向伝送路推定を行うことにより周波数領域における伝送路特性を推定する方法も知られている。しかし、この方法だと、推定できる遅延がTu/12[s]までとなり、遅延広がりに対する推定可能範囲が狭くなるという問題を有している。
なお、図18に示したOFDM受信装置100Aは、図17に示したOFDM受信装置100におけるパイロット利用伝送路推定回路107をSP信号抽出回路107aのみで構成したものであって、上記OFDM受信装置100と同一の構成要素については、同じ番号を図18中に付し、説明を省略する。
ここで、 時間方向伝送路推定を行わない場合の周波数方向伝送路推定回路で推定されるサブキャリアの様子を図19に示す。
ウインドウ再生においては、誤った遅延プロファイル推定を行ってしまい、ガード適応整合フィルタ出力とプロファイルの不一致が生じてしまい、誤った位置にFFTトリガーパルスを発生してしまうことになる。
伝送路の変動が高速で、時間方向伝送路推定に失敗した場合のパイロットIFFT出力の例を図20及び図21に示す。1波の場合、図20に示すように、メインパスのシフトやパワー漏れが発生する。2波の場合、図21に示すように、メインパスもしくはエコー、またはその両方のシフトやパワー漏れが発生する。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の問題点に鑑み、本発明では、マルチパス耐性を劣化させることなく、時間方向伝送路推定が不可能な高速移動環境においても、周波数領域の伝送路推定と時間領域の伝送路推定の両方を正確に行って、適切な伝送路歪み補正とウインドウ再生を行い、移動環境における受信性能を向上させたOFDM受信装置及びOFDM受信方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
図20及び図21に示すように、伝送路の変動が高速で、時間方向伝送路推定に失敗した場合、パイロットIFFT出力は、パスがTu/12の整数倍だけシフトしたり、パワー漏れして見えるので、本発明では、パイロットIFFT出力とガードインターバル相関演算回路出力との比較や、パイロットIFFT出力とガード適応整合フィルタ出力との比較によって、時間方向伝送路推定の成否信号を生成する。この信号にしたがって、高速移動環境であるかを判定し、高速移動の場合には、時間方向伝送路推定を行わないで周波数方向伝送路推定のみを行う。さらに、成否信号を利用して、時間領域における伝送路特性を判定する。
すなわち、本発明に係るOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM信号受信手段と、上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、上記伝送路特性推定手段における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定手段と、上記時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定結果の成否を判定する判定手段と、上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、上記伝送路特性推定手段における時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定の有無を切り替える切替制御手段と、上記OFDM信号受信手段により受信されフーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記伝送路特性推定手段により推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施す伝送歪み補償手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信方法であって、上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、その成否判定結果に従って、上記伝送路特性の推定における時間方向伝送路推定の有無を切り替えることを特徴とする。
本発明に係るOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM信号受信手段と、上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、上記伝送路特性推定手段における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定手段と、上記時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定結果の成否を判定する判定手段と、上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、上記時間領域伝送路特性推定手段により推定された時間領域伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行うFFTウインドウ再生手段と、上記OFDM信号受信手段により受信されフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号について、上記伝送路特性推定手段により推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施す伝送歪み補償手段とを備え、上記FFTウインドウ再生手段は、上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とする。
また、本発明は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信方法であって、上記OFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて時間方向の伝送路特性を推定し、上記推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定し、上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、上記時間領域の伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行い、上記時間方向の伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とする。
本発明に係るOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM信号受信手段と、上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、上記伝送路特性推定手段における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定手段と、上記時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定結果の成否を判定する判定手段と、上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、上記伝送路特性推定手段における時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定の有無を切り替える切替制御手段と、上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、上記時間領域伝送路特性推定手段により推定された時間領域伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行うFFTウインドウ再生手段と、上記OFDM信号受信手段により受信されフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号について、上記伝送路特性推定手段により推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施す伝送歪み補償手段とを備え、上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、上記伝送路特性推定手段における時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定の有無を切り替えるとともに、上記FFTウインドウ再生手段により時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とする。
また、本発明は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換されたOFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信方法であって、上記OFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて時間方向の伝送路特性を推定し、上記推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定し、上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、その成否判定結果に従って、上記伝送路特性の推定における時間方向伝送路推定の有無を切り替えるとともに、上記時間領域の伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行い、上記時間方向の伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とする。
本発明では、マルチパス耐性を劣化させることなく、時間方向伝送路推定が不可能な高速移動環境においても、周波数領域の伝送路推定と時間領域の伝送路推定の両方を正確に行うことができ、これにより、適切な伝送路歪み補正とウインドウ再生を達成でき、移動環境における受信性能の向上が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成のOFDM受信装置50に適用される。
このOFDM受信装置50は、アンテナ1と、チューナ2と、バンドパスフィルタ(BPF)3と、A/D変換回路4と、デジタル直交復調回路5と、FFT演算回路6と、パイロット利用伝送路推定回路7と、伝送路歪み補償回路8と、誤り訂正回路9と、伝送パラメータ復号回路10と、遅延プロファイル推定回路11と、ウインドウ再生回路12と、時間方向伝送路推定成否判定回路13を備えている。
放送局から放送されたデジタル放送の放送波は、OFDM受信装置50のアンテナ1により受信され、RF信号としてチューナ2に供給される。
チューナ2は、局部発振器2bおよび乗算回路2aからなり、上記アンテナ1により受信されたRF信号をIF信号に周波数変換する。このチューナ2により得られたIF信号は、バンドパスフィルタ(BPF)3によりフィルタリングされた後、A/D変換回路4によりデジタル化され、デジタル直交復調回路5に供給される。
デジタル直交復調回路5は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号すなわちOFDM時間領域信号を出力する。このOFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャンネル信号)と虚軸(Qチャンネル信号)とを含んだ複素信号となっている。デジタル直交復調回路5により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演算回路6およびウインドウ再生回路12と遅延プロファイル推定回路11に供給される。
FFT演算回路6は、OFDM時間領域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されているデータを抽出してOFDM周波数領域信号を出力する。このFFT演算回路6では、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長の範囲の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシンボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出したOFDM時間領域信号に対してFFT演算を行う。具体的に、その演算開始位置は、図2に示すように,OFDMシンボルの境界(図2中Aの位置)からガードインターバルの終了位置(図2中Bの位置)までの間のいずれかの位置となる。この演算範囲をFFTウインドウと呼ぶ。
このOFDM受信装置50において、FFTウインドウ位置の指定は、ウインドウ再生回路12で行われる。ウインドウ再生回路12としては、例えば、OFDM時間領域信号を用いて、ガードインターバル期間の相関値検出によりウインドウ再生を行う手段や、後述する遅延プロファイル推定回路11により伝送路の遅延プロファイルを推定し、ウインドウ再生を行う手段が用いられる。
FFT演算回路6により得られるOFDM周波数領域信号は、パイロット利用伝送路推定回路7のSP信号抽出回路7aと、伝送路歪み補償回路8の補償回路8aに供給される。
パイロット利用伝送路推定回路7では、SP信号抽出回路7aにより、図3の位置に挿入されたSP信号のみを抽出し、パイロット信号の変調成分の除去を行うことで、SP位置での伝送路特性を算出する。
SP信号抽出回路7aで算出されたSP位置での伝送路特性は、時間方向伝送路推定回路7bに供給される。時間方向伝送路推定回路7bでは、各OFDMシンボル毎に、SP信号が配置されているサブキャリアの伝送路特性を推定する。時間方向伝送路推定回路7bでは、図4に示すように、全てのOFDMシンボルに対して、周波数方向に3サブキャリア毎に伝送路特性を推定することができる。
上記パイロット利用伝送路推定回路7は、上記時間方向伝送路推定回路7bにより全てのOFDMシンボルに対して周波数方向に3サブキャリア毎に推定した伝送路特性を伝送路歪み補償回路8の周波数方向伝送路推定回路8bに供給し、また、上記SP信号抽出回路7aにより算出したSP位置での伝送路特性を伝送路歪み補償回路8の周波数方向伝送路推定回路8dに供給する。
伝送路歪み補償回路8は、補償回路8aと、周波数方向伝送路推定回路8bと、周波数方向伝送路推定回路8dと、セレクタ8cからなる。
上記伝送路歪み補償回路8において、周波数方向伝送路推定回路8bは、上記時間方向伝送路推定回路7bにより3サブキャリア毎に算出された伝送路特性について、周波数方向に処理を行い、図5に示すように、OFDMシンボル内の全サブキャリアの伝送路特性を算出する。その結果、OFDM信号の全てのサブキャリアに対して、伝送路特性を推定することができる。
また、周波数方向伝送路推定回路8dは、上記SP信号抽出回路7aにより算出されたSP位置での伝送路特性について、周波数方向に処理を行い、周波数方向の伝送路特性を推定する。
セレクタ8cは、時間方向伝送路推定成否判定回路13による判定出力に応じて、上記周波数方向伝送路推定回路8b又は周波数方向伝送路推定回路8dの出力を補償回路8aに選択的に供給する。
そして、補償回路8aは、FFT演算回路6で算出されたOFDM周波数領域信号に対して、上記周波数方向伝送路推定回路8b又は周波数方向伝送路推定回路8dの出力すなわち推定された周波数方向の伝送路特性を用いて伝送路による歪みを除去する。
時間方向伝送路推定成否判定回路13は、上記パイロット利用伝送路推定回路7に備えられた時間方向伝送路推定回路7bによる時間方向伝送路推定結果の成否を判定し、その成否判定結果に従って上記セレクタ8cを制御することによって、上記パイロット利用伝送路推定回路7における時間方向伝送路推定の有無を切り替える。
また、伝送パラメータ復号回路10では、OFDM周波数領域信号から、伝送パラメータ情報が挿入されたサブキャリアを復号することにより伝送パラメータ情報を抽出し、誤り訂正回路9へ供給する。
誤り訂正回路9では、伝送路歪み補償回路8で伝送路歪みを除去されたOFDM周波数領域信号に対して、伝送パラメータ復号回路10から供給される伝送パラメータ情報にしたがって、デインターリーブ処理を施し、デパンクチャ、ビタビ、拡散信号除去、RS復号を通して、復号データとして出力される。
遅延プロファイル推定回路11は、伝送路のインパルス応答を算出し、これをウインドウ再生回路12に供給する。遅延プロファイル推定の方法としては、OFDM時間領域信号を用いて、ガードインターバル期間をタップ係数とする整合フィルタを利用する方法や、時間方向伝送路推定回路7bから供給される伝送路特性をIFFTすることにより求める方法などが採用される。
このOFDM受信装置50のように、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すにあたり、上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、その成否判定結果に従って、上記伝送路特性の推定における時間方向伝送路推定の有無を切り替えることによって、精度の良い伝送路歪み補償を行うことができる。
ここで、ウインドウ再生回路12と遅延プロファイル推定回路11について、さらに詳細に説明する。
ウインドウ再生回路12と遅延プロファイル推定回路11の詳細のブロック図と、それと関係のある周辺回路を図6に示す。
図6において、図1と同じ構成要素については、同じ番号を付し、関係の無い部分は省略している。
図6に示すウインドウ再生回路12と遅延プロファイル推定回路11では、OFDM時間領域信号が入ってくると、まずウインドウ再生回路12のガードインターバル相関演算回路12bにおいて、おおよそのパス推定を行い、その出力からシンボルタイミング推定回路12aが粗いウインドウ再生を行い、FFT演算位置を決定して、FFT演算回路6によるFFT演算がスタートする。
そして、このFFT演算回路6のFFT出力であるOFDM周波数領域信号を使ってパイロット利用伝送路推定回路7において周波数領域での伝送路推定を行い、上記時間方向伝送路推定回路107bによる時間方向伝送路推定の結果を遅延プロファイル推定回路11のパイロットIFFT11bでIFFT演算することにより、時間領域の伝送路特性が求まる。ウインドウ再生回路12のシンボルタイミング推定回路12aは、このIFFT出力を元に、より精度良くFFTトリガーパルスを調整する。最後に、このパイロットIFFT11bのIFFT出力から最も強いパスの位置情報を取り出し、それを用いて、ガード適応整合フィルタ11aを動かす。以降、シンボルタイミング推定回路12aは、ガードインターバル相関演算回路12bとパイロットIFFT11bとガード適応整合フィルタ11aの各出力を用いて、伝送路プロファイルをパスの存在位置をモニタして適切に、FFTトリガーパルスを調整する。
そして、このOFDM受信装置50では、上記時間方向伝送路推定成否判定回路13による判定結果を上記シンボルタイミング推定回路12aに供給することにより、上記時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせるようにし、精度良くウインドウ再生を行うようにしている。
次に、ガードインターバル相関演算回路12bとガード適応整合フィルタ11aとパイロットIFFT11bについて詳細に説明する。
ガードインターバル相関演算回路12bは、例えば図7に示すように、有効シンボル長遅延部12b−1、複素共役部12b−2、複素乗算器12b−3及びガードインターバル長移動平均算出部12b−4にて構成される。また、図8はガードインターバル相関の演算状況を示している。
図2を参照して説明したように、ガードインターバルは、有効シンボルの後半の一部のコピーとなっているので、図8に示す斜線部分の信号Cと信号Dは全く同じ信号である。
OFDM信号は、ガードインターバル部分と有効シンボルの後半が同じ信号であるために強い相関を持つと言う特徴を有しており、それ以外の部分の相関は非常に小さくなると言う特徴を有している。この特徴を用いて、図7のような構成のガードインターバル相関演算回路12bで相関値を求めることによりシンボルの区切りを検出することが可能となる。図8では、図7のような構成のガードインターバル相関演算回路12bの動作を説明するために、OFDM時間領域信号と、これを有効シンボル長遅延部12b−1により有効シンボル長だけ遅らせた信号から複素共役部12b−2により取り出した信号を複素共役部12b−2により掛け合わせ、ガードインターバル長移動平均算出部12b−4によりガードインターバル長の移動平均を取ることの様子を示している。単に有効シンボル長だけ遅延させるので、図8に示す斜線部分の信号C’と信号Cは全く同じ信号であり、信号Cが信号Dのコピーであることから、信号C’と信号Dは強い相関を出力する。
また、ガード適応整合フィルタ11aは、例えば図9に示すように、基本的にFIRフィルタにより構成される。そのフィルタ係数は、データの複素共役を特定のタイミングでロードするようになっている。このロードタイミングは、ちょうどフィルタ係数がメインパスのガードインターバルの複素共役となるようなタイミングである。つまり、このフィルタは、ガードインターバル部分のデータとの相関を計算する回路となっている。ガードインターバルは有効シンボルの後半と同じ信号になっているので、シンボルの終わりで相関が強く出る。また、マルチパスの場合には、図10に示すように、それぞれの遅延波のシンボルの終わりで相関が強く出る。それらの相関出力をモニタすることで、マルチパスがどのようなプロファイルで存在するかが分かる。
さらに、パイロットIFFT11bでは、時間方向伝送路推定回路7bで求めた周波数領域における時間方向の伝送路特性をIFFTすることにより時間領域における伝送路のインパルス応答を求める。パイロットIFFT11bでは、図11に示すように、伝送路のインパルス応答を求めることができるが、図4で示した3キャリア毎のデータを使っていることから、有効シンボルの1/3のレンジでしか推定できない。これを超える遅延波がある場合は、折り返しが発生する。
ここで、上記時間方向伝送路推定成否判定回路13では、上記パイロット利用伝送路推定回路7で時間方向伝送路推定回路7bにより周波数領域での伝送路推定を行い、その結果を上記遅延プロファイル推定回路11のパイロットIFFT11bでIFFT演算することにより求められた時間領域の伝送路特性と、上記OFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算回路12bにより得られる演算結果を比較することにより、例えば、図12に示すようにメインパスのシフトの有無を判定することができ、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することができる。
また、上記時間方向伝送路推定成否判定回路13では、上記パイロット利用伝送路推定回路7で時間方向伝送路推定回路7bにより周波数領域での伝送路推定を行い、その結果を上記遅延プロファイル推定回路11のパイロットIFFT11bでIFFT演算することにより求められた時間領域の伝送路特性と、上記OFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタ11aによる検出結果と比較することによって、例えば、図13に示すようにメインパスのパワー洩れをチェックしたり、図14に示すようにエコーのシフトの有無を判定したり、あるいは、図15に示すようにエコーのパワー洩れをチェックしたりすることができ、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することができる。
このOFDM受信装置50における時間方向伝送路推定成否判定回路13では、図16のフローチャートに示すように、上記ガード適応整合フィルタ11aによる検出結果と上記ガードインターバル相関演算回路12bによる演算結果とを切り替えながら上記遅延プロファイル推定回路11のパイロットIFFT11bで求められた時間領域の伝送路特性と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定するようにしている。
すなわち、このOFDM受信装置50において、上記時間方向伝送路推定成否判定回路13は、上記ガードインターバル相関演算回路12bにより得られる演算結果と上記パイロットIFFT11bによるIFFT演算の結果を比較し(ステップS1)、メインパスのシフトの有無を判定し(ステップS2)、その判定結果が「YES」、すなわち、例えば図12に示すように、メインパスのシフトがある場合には、時間方向伝送路推定を失敗したものと判定する。
上記ステップS2における判定結果が「NO」、すなわち、メインパスのシフトがない場合には、上記ガード適応整合フィルタ11aによる検出結果と上記パイロットIFFT11bによるIFFT演算の結果を比較し(ステップS3)、メインパスのパワー洩れの有無を判定し(ステップS4)、その判定結果が「YES」、すなわち、例えば図13に示すように、メインパスのパワー洩れがある場合には、時間方向伝送路推定を失敗したものと判定する。
また、上記ステップS4における判定結果が「NO」、すなわち、メインパスのパワー洩れがない場合には、上記ガード適応整合フィルタ11aによる検出結果と上記パイロットIFFT11bによるIFFT演算の結果を比較し(ステップS5)、エコーのシフトの有無を判定し(ステップS6)、その判定結果が「YES」、すなわち、例えば図14に示すように、エコーのシフトがある場合には、時間方向伝送路推定を失敗したものと判定する。
さらに、上記ステップS6における判定結果が「NO」、すなわち、エコーのシフトがない場合には、上記ガード適応整合フィルタ11aによる検出結果と上記パイロットIFFT11bによるIFFT演算の結果を比較し(ステップS7)、エコーのパワー洩れの有無を判定し(ステップS8)、その判定結果が「YES」、すなわち、例えば図15に示すように、エコーのパワー洩れがある場合には、時間方向伝送路推定を失敗したものと判定する。
そして、上記ステップS8における判定結果が「NO」、すなわち、エコーのパワー洩れがない場合に時間方向伝送路推定を成功したものと判定する。
このような構成のOFDM受信装置50では、上記OFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて時間方向の伝送路特性を推定し、上記推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定し、上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、その成否判定結果に従って、上記伝送路特性の推定における時間方向伝送路推定の有無を切り替えるとともに、上記時間領域の伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行い、上記時間方向の伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることによって、精度の良い伝送路歪み補償及びウインドウ再生を行うことができ、マルチパス耐性を劣化させることなく、時間方向伝送路推定が不可能な高速移動環境においても、周波数領域の伝送路推定と時間領域の伝送路推定の両方を正確に行って、適切な伝送路歪み補正とウインドウ再生を行い、移動環境における受信性能を向上させることができる。
本発明を適用したOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 OFDM信号の伝送シンボルについて説明する図である。 OFDM信号におけるSP信号の配置パターンを説明する図である。 上記OFDM受信装置における時間方向伝送路推定回路によって推定されるサブキャリアを説明する図である。 上記OFDM受信装置における周波数方向伝送路推定回路によって推定されるサブキャリアを説明する図である。 上記OFDM受信装置におけるウインドウ再生回路と遅延プロファイル推定回路の詳細と、それと関係のある周辺回路を示すブロック図である。 上記OFDM受信装置におけるガードインターバル相関演算回路の構成を示すブロック図である。 ガードインターバル相関を説明する図である。 上記OFDM受信装置におけるガード適応整合フィルタの構成を説明するブロック図である。 上記ガード適応整合フィルタのタイミングを説明する図である。 上記OFDM受信装置におけるパイロットIFFTで求められる伝送路のインパルス応答を示す2波マルチパスの場合の出力波形図である。 上記OFDM受信装置における時間方向伝送路推定成否判定回路によるメインパスのシフトの有無の判定方法を模式的に示す図である。 上記時間方向伝送路推定成否判定回路によるメインパスのパワー洩れの有無の判定方法を模式的に示す図である。 上記時間方向伝送路推定成否判定回路によるエコーのシフトの有無の判定方法を模式的に示す図である。 上記時間方向伝送路推定成否判定回路によるエコーのパワー洩れの有無の判定方法を模式的に示す図である。 上記時間方向伝送路推定成否判定回路の動作を示すフローチャートである。 従来のISDB−Tの基本的なOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 時間方向伝送路推定を無くして、12キャリア毎のSPを利用して周波数方向伝送路推定を行うことにより周波数領域における伝送路特性を推定するようにしたOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 時間方向伝送路推定を行わない場合の周波数方向伝送路推定回路で推定されるサブキャリアの様子を示す図である。 伝送路の変動が高速で、時間方向伝送路推定に失敗した場合の1波のパイロットIFFT出力の例を示す図である。 伝送路の変動が高速で、時間方向伝送路推定に失敗した場合の2波のパイロットIFFT出力の例を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ、2 チューナ、2a 乗算回路、2b 局部発振器、3 バンドパスフィルタ、4 A/D変換回路、5 デジタル直交復調回路、6 FFT演算回路、7 パイロット利用伝送路推定回路、7a SP信号抽出回路、7b 時間方向伝送路推定回路、8 伝送路歪み補償回路、8a 補償回路、8b 周波数方向伝送路推定回路、8c セレクタ、8d 周波数方向伝送路推定回路、9 誤り訂正回路、10 伝送パラメータ復号回路、11 遅延プロファイル推定回路、11a ガード適応整合フィルタ、11b パイロットIFFT、12 ウインドウ再生回路、12a シンボルタイミング推定回路、12b ガードインターバル相関演算回路、12b−1 有効シンボル長遅延部、12b−2 複素共役部、12b−3 複素乗算器、12b−4 ガードインターバル長移動平均算出部、13 時間方向伝送路推定成否判定回路、50 OFDM受信装置

Claims (15)

  1. 直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM信号受信手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    上記伝送路特性推定手段における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定手段と、
    上記時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定結果の成否を判定する判定手段と、
    上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、上記伝送路特性推定手段における時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定の有無を切り替える切替制御手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されフーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記伝送路特性推定手段により推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施す伝送歪み補償手段と
    を備えることを特徴とするOFDM受信装置。
  2. 上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算手段とを備え、
    上記判定手段は、上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を上記ガードインターバル相関演算手段による演算結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項1記載のOFDM受信装置。
  3. 上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタとを備え、
    上記判定手段は、上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を上記ガード適応整合フィルタによる検出結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項1記載のOFDM受信装置。
  4. 上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタと、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算手段とを備え、
    上記判定手段は、上記ガード適応整合フィルタによる検出結果と上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を切り替えながら上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項1記載のOFDM受信装置。
  5. 直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信方法であって、
    上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、
    その成否判定結果に従って、上記伝送路特性の推定における時間方向伝送路推定の有無を切り替えることを特徴とするOFDM信号受信方法。
  6. 直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM信号受信手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    上記伝送路特性推定手段における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定手段と、
    上記時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定結果の成否を判定する判定手段と、
    上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、
    上記時間領域伝送路特性推定手段により推定された時間領域伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行うFFTウインドウ再生手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号について、上記伝送路特性推定手段により推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施す伝送歪み補償手段とを備え、
    上記FFTウインドウ再生手段は、上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とするOFDM受信装置。
  7. 上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算手段を備え、
    上記判定手段は、上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を上記ガードインターバル相関演算手段による演算結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項6記載のOFDM受信装置。
  8. 上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタを備え、
    上記判定手段は、上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を上記ガード適応整合フィルタによる検出結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項6記載のOFDM受信装置。
  9. 上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタと、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算手段とを備え、
    上記判定手段は、上記ガード適応整合フィルタによる検出結果と上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を切り替えながら上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項6記載のOFDM受信装置。
  10. 直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、上記フーリエ変換された上記OFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信方法であって、
    上記OFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて時間方向の伝送路特性を推定し、
    上記推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定し、
    上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、
    上記時間領域の伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行い、上記時間方向の伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とするOFDM信号受信方法。
  11. 直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信するOFDM信号受信手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    上記伝送路特性推定手段における伝送路特性推定に用いる時間方向伝送路推定手段と、
    上記時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定結果の成否を判定する判定手段と、
    上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、上記伝送路特性推定手段における時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定の有無を切り替える切替制御手段と、
    上記時間方向伝送路推定手段により推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定する時間領域伝送路特性推定手段と、
    上記時間領域伝送路特性推定手段により推定された時間領域伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行うFFTウインドウ再生手段と、
    上記OFDM信号受信手段により受信されフーリエ変換されたOFDM周波数領域信号について、上記伝送路特性推定手段により推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施す伝送歪み補償手段とを備え、
    上記判定手段による時間方向伝送路推定の成否判定結果に従って、上記伝送路特性推定手段における時間方向伝送路推定手段による時間方向伝送路推定の有無を切り替えるとともに、上記FFTウインドウ再生手段により時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とするOFDM受信装置。
  12. 上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算手段を備え、
    上記判定手段は、上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を上記ガードインターバル相関演算手段による演算結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項11記載のOFDM受信装置。
  13. 上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタを備え、
    上記判定手段は、上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を上記ガード適応整合フィルタによる検出結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項11記載のOFDM受信装置。
  14. 上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間のデータの相関検出を行うガード適応整合フィルタと、
    上記OFDM信号受信手段により受信されたOFDM時間領域信号に対してガードインターバル期間の相関検出を行うガードインターバル相関演算手段とを備え、
    上記判定手段は、上記ガード適応整合フィルタによる検出結果と上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果を切り替えながら上記時間領域伝送路特性推定手段による推定結果と比較することにより、上記時間方向伝送路推定の成否を判定することを特徴とする請求項11記載のOFDM受信装置。
  15. 直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を受信し、受信されたOFDM時間領域信号をフーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)したOFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて伝送路特性を推定し、
    上記フーリエ変換されたOFDM周波数領域信号について、上記推定された伝送路特性に基づいて、伝送歪みを補償する処理を施すようにしたOFDM信号受信方法であって、
    上記OFDM周波数領域信号中のパイロット信号を用いて時間方向の伝送路特性を推定し、
    上記推定された時間方向伝送路推定結果を逆フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)して時間領域における伝送路特性を推定し、
    上記伝送路特性の推定に用いる時間方向の伝送路推定結果の成否を判定し、
    その成否判定結果に従って、上記伝送路特性の推定における時間方向伝送路推定の有無を切り替えるとともに、
    上記時間領域の伝送路特性に応じてフーリエ変換の演算範囲を指定するFFTウインドウ再生を行い、上記時間方向の伝送路推定の成否判定結果に従って、時間領域における伝送路特性推定のパス存在位置を有効シンボル長/12の定数倍だけシフトさせることを特徴とするOFDM信号受信方法。
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