JP4762186B2 - Ofdm受信装置 - Google Patents

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本発明は、OFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用するデジタル放送やデジタル伝送分野の受信技術に係わり、特に、デジタル放送や無線LAN(Local Area Network)等の電波を受信する際に発生するマルチパスフェージングの影響を低減するダイバーシティ合成技術や干渉波の影響を除去するためのアダプティブアレーアンテナ技術に関する。
OFDM方式を採用するデジタル放送やデジタル伝送における従来の受信技術として、非特許文献1及び特許文献1に記載のものがある。非特許文献1には、地上デジタル放送を4本のアンテナで受信し、4系統の受信信号のうちの、レベルの高い上位2系統の信号を選択して切り換え、これら2系統の信号によりダイバーシティ合成処理を行う技術が記載されている。また、この信号選択切り換えの際に生じる受信信号の品質劣化を軽減するために、切り換えの影響を受けるシンボルに関して、SPから算出される伝送路推定の時間方向の補間方法を4シンボル推定から1シンボル推定へと変更する手法も記載されている。
また、特許文献1には、3本以上のアンテナを有するダイバーシティ受信装置において、切替制御部の制御アルゴリズムとして、信号合成部に入力される信号の品質を監視し、信号品質がある基準以下に低下した場合に、最も品質が低下した信号を入力対象から除外して適切なアンテナを探索し、この探索により所定の条件を満たすアンテナが見つかったときに、そのアンテナをアンテナ切替部で接続し、信号合成部がそのアンテナからの信号を入力する技術が記載されている。
電子情報通信学会総合大会、B−5−29、Mar.2006、「地上デジタル放送向けアンテナ切り換えダイバーシティ合成の検討」 特開2005−65001号公報
前述の非特許文献1によれば、信号選択切り換えの際に生じる受信信号の品質劣化を軽減することができる。しかしながら、この技術は、切り換えの影響を受けるシンボルに関して、SPから算出される伝送路推定の時間方向の補間方法を、4シンボル推定から1シンボル推定へと変更することから、4シンボル推定が適用される計6シンボル期間に対して、1シンボル推定を適用することになる。このため、この期間における長遅延マルチパスに対する耐性が悪くなるという問題があった。
また、前述の特許文献1の方式では、切替制御部の制御アルゴリズムにおいて、信号合成部に入力される信号の品質が、ある基準以下に低下した場合に、最も品質が低下した信号を入力対象から除外するようにしている。このため、一時的にダイバーシティ合成数が減少するとともに、ダイナミックな切り換え処理(信号総入れ替え処理)に対応することができないという問題があった。
そこで、本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、信号選択切り換えの際に生じる受信信号の品質劣化の影響を軽減し、一時的にダイバーシティ合成数が減少することなく、しかもダイナミックな切り換えが可能なOFDM受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、OFDM変調方式を用いたデジタル伝送の受信装置において、K本のアンテナで構成される受信アンテナ部と、前記受信アンテナ部を介して受信したK系統の信号をIQ信号に直交復調する直交復調部と、前記直交復調部から出力されたK系統の信号の各信号レベルを測定し、そのうちの信号レベルの高い上位L系統(L<K)の信号を選択切換する信号選択切換部と、前記L系統の信号をサブキャリア毎に最大比合成するダイバーシティ合成部とを備え、前記信号選択切換部が、前記直交復調部からのK系統の信号の各信号レベルを測定し、系統番号及びレベル値を出力するレベル測定部と、前記出力された系統番号及びレベル値に基づいて、K系統の系統番号のうちのレベル値の高い上位L系統の系統番号を判定するレベル判定部と、前記判定されたL系統の系統番号に基づいて、K系統の信号のうちのL系統の信号を選択切換し、予め設定された時間分遅延させて前記L系統の信号を出力する選択切換部とを備え、前記ダイバーシティ合成部が、前記L系統の信号におけるパイロット信号から算出した伝送路特性を入力し、時間単位であるシンボル方向の補間処理により伝送路特性を推定するシンボルフィルタ部と、前記信号選択切換部のレベル判定部からL系統の系統番号を入力し、該L系統の系統番号と前記信号選択切換部の選択切換部における遅延時間とに基づいて、前記シンボル方向の伝送路を推定する際の補間処理を特定するための信号を前記シンボルフィルタ部に出力するシンボルフィルタ指定部とを備えて、前記L系統の信号をサブキャリア毎に最大比合成し、前記シンボルフィルタ部が、前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿補間により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、本来のSP位置の伝送路特性を削除して0とした伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項に記載のOFDM受信装置において、前記シンボルフィルタ部が、前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に3シンボル及び周波数方向に3キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項に記載のOFDM受信装置において、前記シンボルフィルタ部が、前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性及び周波数方向に3キャリア離れたSP位置の伝送路特性を用いて重み付けして求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性及び周波数方向に3キャリア離れたSP位置の伝送路特性を用いて重み付けして求めた伝送路特性と、本来のSP位置の伝送路特性を削除して0とした伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項に記載のOFDM受信装置において、前記シンボルフィルタ部が、前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性にて直線内挿処理により求めた伝送路特性及び時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理を行う2段階の直線内挿処理により求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項に記載のOFDM受信装置において、前記シンボルフィルタ部が、前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に3シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、時間方向に2シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、請求項からまでのいずれか一項に記載の第2の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、請求項からまでのいずれか一項に記載の第3の補間処理を行い、前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1からまでのいずれか一項に記載のOFDM受信装置において、前記受信アンテナ部は、K本のアンテナを各アレー素子として構成され、前記直交復調部から出力された信号をN系統のIQ信号に分配し、該N系統のIQ信号と、N系統の指向性ビームに対応するアレー合成用重み係数とに基づいてアレー合成信号を生成し、前記受信アンテナ部への到来波を分離したN系統の信号を生成する指向性形成部と、前記指向性形成部により生成されたN系統の信号に対し、周波数シフトを補償するAFC部とをさらに備え、前記信号選択切換部が、前記AFC部により周波数シフトが補償されたN系統の信号の各信号レベルを測定し、そのうちの信号レベルの高い上位L系統の信号を選択切換することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、信号選択切り換えの際に、不連続な信号を用いてダイバーシティ合成処理を行うことにより生じる信号の品質劣化の影響を軽減することが可能となる。また、一時的にダイバーシティ合成数が減少することなく、しかもダイナミックな切り換えが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
〔実施例1〕
まず、実施例1について説明する。図1は、本発明による実施例1のOFDM受信装置を示すシステム構成図である。このOFDM受信装置1は、K本のアンテナを有する受信アンテナ部10と、K系統分の受信OFDM信号を復調してIQ信号(I:In−Phase(同相成分)、Q:Quadrature−Phase(直交成分))を得る直交復調部20と、直交復調後のK系統の各信号レベルを測定し、そのうちの測定値の高い上位L系統を選択切換して出力する信号選択切換部30と、信号選択切換部30からのL系統の出力信号を、サブキャリア毎に最大比合成するダイバーシティ合成部40とを備えて構成される。以下、各部の詳細について説明する。
〔直交復調部〕
直交復調部20は、受信アンテナ部10からK系統分の受信OFDM信号を入力し、これらの受信OFDM信号を直交復調してIQ信号を生成し、K系統分のIQ信号を出力する。ここで、IQ信号は、等価ベースバンド信号であり、以下、IQ信号を等価ベースバンド信号として説明する。尚、直交復調処理をIF(Intermediate Frequency)信号で行って、そのあと等価ベースバンドに変換してもかまわない。
図13は、図1に示した直交復調部20の構成を示す図である。この直交復調部20は、K系統分のBPF(Band Pass Filter)部21、ローカル信号発生部22、π/2移相器26、2個のK分配部23−1,23−2、(K系統×2)個の乗算部24−1,24−2、及び(K系統×2)個のLPF部25−1,25−2を備えて構成される。
BPF部21は、受信アンテナ部10からのK系統分の受信OFDM信号を入力し、予め設定された周波数範囲の信号のみを通過させる。ローカル信号発生部22は、予め設定されたローカル信号を発生し、K分配部23−1は、そのローカル信号を等レベル及び同位相の信号に、K系統分の数だけ分配する。また、K分配部23−2は、π/2移相器26で位相がπ/2シフトされたローカル信号を等レベル及び同位相の信号に、K系統分の数だけ分配する。乗算部24−1,24−2は、BPF部21通過後の信号と、K分配部23−1,23−2により分配されたローカル信号とをそれぞれ乗算(直交復調)し、K系統分のI信号とQ信号を各々出力する。LPF部25−1,25−2は、K系統分のIQ信号をそれぞれ入力し、予め設定された遮断周波数以下の信号のみを通過させる。このようにして生成されたK系統分のIQ信号は、信号選択切換部30に送られる。
〔信号選択切換部〕
信号選択切換部30は、直交復調部20から直交復調後のK系統のIQ信号を入力し、各信号レベルを測定し、K系統の信号レベル測定値のうちの予め設定されたL系統(L<N)について、信号レベル測定値の高い上位L系統を選択し、L系統のIQ信号を出力する。
図2は、図1に示した信号選択切換部30の構成を示す図である。この信号選択切換部30は、K系統の1シンボルレベル測定部31、レベル判定部32、及び選択切換部33を備えて構成される。選択切換部33は、入力ポート34、出力ポート35、及びL系統の遅延部36を備えている。
1シンボルレベル測定部31は、直交復調部20からのK系統のIQ信号を入力し、(1)式により、第n番目の系統について1シンボル期間のサンプル数Mにおける平均信号レベルP(n)を測定し、系統番号(1,2,・・・,K)及びレベル値(例えば、−10dBm)をレベル判定部32に出力する。
Figure 0004762186
レベル判定部32は、K系統の1シンボルレベル測定部31から系統番号及びレベル値を入力し、レベル値を基準にしてK系統の信号から信号レベルの高い上位L系統の信号を選択し、選択した系統番号を選択切換部33、及び後述するダイバーシティ合成部40のシンボルフィルタ指定部49(図3を参照)に出力する。
選択切換部33は、レベル判定部32からL系統の系統番号を入力し、この系統番号に基づいて、1シンボルレベル測定部31から入力ポート34に入力したN系統のIQ信号のうち、出力ポート35から出力するL系統のIQ信号に切り換えるために、入力ポート34と出力ポート35との接続を切り換える。そして、遅延部36は、出力ポート35からのL系統のIQ信号に対し、後述するダイバーシティ合成部40のシンボルフィルタ部43(図3を参照)における切り換え対応処理の準備時間分遅延させて出力する。
後述するダイバーシティ合成部40は、伝送路推定処理において一般的な伝送路推定方式を利用した場合、伝送路推定対象であるシンボルを含めて計7シンボルを使用した時間内挿処理を行うことから、選択されていた系統の信号と、選択切換後に選択された新たな系統の信号とを用いて伝送路推定を行う場合が生じる。この場合、系統が異なることから、伝送路を正しく推定することができず、受信品質劣化が生じてしまう。そこで、選択切換部33は、L系統の遅延部36によって数シンボルの遅延を生じさせることにより、ダイバーシティ合成部40のシンボルフィルタ部43において選択切換部33での切り換えタイミングに合った伝送路推定のフィルタ処理が行われるように、切換対応処理の準備時間を与える。具体的には、遅延部36は、シンボルフィルタ部43において後述する補間処理A(図4〜8を参照)を行う場合に少なくとも7シンボル分データ蓄積を与え、補間処理Bを行う場合に少なくとも5シンボル分のデータ蓄積を与え、補間処理Cを行う場合に少なくとも3シンボル分のデータ蓄積を与え、補間処理Dを行う場合に少なくとも1シンボル分のデータ蓄積を与える必要があることから、結果として、少なくとも7シンボル期間の遅延を与える必要がある。尚、伝送路推定の対象シンボルは、計7シンボルデータのうちの4番目のシンボルデータを使用して行うものとする。
また、選択切換部33において選択切り換えが頻繁に発生しないように、一度選択された信号は、選択されなくなるまで入力ポート34と出力ポート35との間の接続を換えないものとする。尚、前述の信号選択切換部30では、信号選択基準として信号レベルを用いたが、信号品質(MER:変調誤差比 Modulation Error Ratio)を選択基準として用いるようにしてもよい。
〔ダイバーシティ合成部〕
ダイバーシティ合成部40は、信号選択切換部30からL系統のIQ信号を入力し、L系統のダイバーシティ合成をする際に、サブキャリア毎に最大比合成を行い、最大比合成後のIQ信号を出力する。
図3は、図1に示したダイバーシティ合成部40の構成を示す図である。このダイバーシティ合成部40は、FFT部41、SP抽出部42−1、SP発生部42−2、除算部42−3、シンボルフィルタ部43、キャリアフィルタ部44、ダイバーシティ合成用重み係数計算部45、遅延調整部46、及び乗算部47をそれぞれL系統分備えて構成され、さらに、シンボルフィルタ指定部49及び同相合成部48を備えて構成される。
FFT部41は、信号選択切換部30からL系統のIQ信号を入力し、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。SP抽出部42−1は、FFT部41からの周波数領域の信号を入力し、復調の際の基準信号となるSP信号を抽出する。SPの位置を示すサブキャリア番号kpは(2)式により定義される。
Figure 0004762186


ここで、sはシンボル番号を示す。
SP発生部42−2は、既知のSP信号を発生する。除算部42−3は、SP抽出部42−1により抽出されたSP信号とSP発生部42−2により発生された既知のSP信号とを複素除算する。これにより、SPの位置の伝送路特性(振幅と位相)
Figure 0004762186
を求めることができる。ここで、lはダイバーシティ合成部40への入力系統番号を示す。
シンボルフィルタ部43は、時間方向の内挿処理であるシンボルフィルタ処理を行い、キャリアフィルタ部44は、周波数方向の内挿処理であるキャリアフィルタ処理を行い、これらの処理により、各系統のサブキャリア毎の伝送路特性H(s,c)を推定する。ダイバーシティ合成用重み係数計算部45は、伝送路特性H(s,c)を使用して最大比合成用のサブキャリア毎の重み係数W(s,c)を求める。乗算部47は、ダイバーシティ合成用重み係数計算部45からの重み係数W(s,c)と、FFT部41からのもう一方の出力信号とを複素乗算する。ここで、FFT部41からのもう一方の出力信号は、遅延調整部46により、SP抽出部42−1、除算部42−3、シンボルフィルタ部43、キャリアフィルタ部44及びダイバーシティ合成用重み係数計算部45の処理時間分遅延される。同相合成部48は、乗算部47からの各系統の出力信号を同相合成して出力する。ここで、sはシンボル番号、cはサブキャリア番号、lはダイバーシティ合成部40への入力系統番号を示す。
以下、シンボルフィルタ処理、キャリアフィルタ処理、最大比合成処理、及び伝送路推定手法について説明する。
〔シンボルフィルタ処理〕
シンボルフィルタ部43によるシンボルフィルタ処理の一例として直線内挿手法を説明する。
SPの位置の伝送路特性
Figure 0004762186
、及びこのシンボルよりも4シンボル後のSPの位置の伝送路特性
Figure 0004762186
が除算部42−3により既に算出されていると仮定すると、残りのシンボルは、まずシンボル間の差分量ΔHl,kpを(3)式により計算し、残りの各シンボルの伝送路特性を(4)式により推定する。
Figure 0004762186
Figure 0004762186
〔キャリアフィルタ処理〕
次に、キャリアフィルタ部44によるキャリアフィルタ処理の一例としてFFT法を説明する。FFT法では、まずシンボルフィルタ部43により推定された伝送路特性以外に零内挿を行う。
Figure 0004762186
さらに、OFDM信号帯城端の誤差を低減するため、OFDM信号帯域の左端及び右端にA及びBで示したベクトルを挿入し、IFFTを行う。clはOFDMの総キャリア数である。
Figure 0004762186
Figure 0004762186
Figure 0004762186
Figure 0004762186
その後、折り返し除去のため、帯域制限フィルタ係数Fを
Figure 0004762186
に乗算し、フーリエ変換して伝送路特性H(s,c)を得る。
Figure 0004762186
〔最大比合成処理〕
ダイバーシティ合成用重み係数計算部45は、シンボルフィルタ処理及びキャリアフィルタ処理の2次元フィルタを行うことにより得られた伝送路特性H(s,c)から、最大比合成用のダイバーシティ合成用重み係数をサブキャリア毎に算出する。系統間の重み割合は、(11)式に示すように伝送路推定値の大小によって決定される。尚、
Figure 0004762186
はHの共役複素数である。
Figure 0004762186
〔伝送路推定手法〕
マルチパスフェージング影響下では、シンボルフィルタ部43の内挿処理の違いにより移動受信特性やマルチパス耐性が異なる。ここでは、一般的な伝送路推定方式と高速移動受信用の伝送路推定方式について説明する。一般的な伝送路推定方式は、図14(a)に示すように、時間的に計7シンボル離れたSPを使用して直線内挿する方式であるため、時変動の影響を受けやすい。しかし、マルチパス環境下では周波数方向に3キャリア毎に内挿されたSPを使用して伝送路推定を行うため、長い遅延時間のマルチパス波の影響を受けにくい。一方、高速移動受信用の伝送路推定方式は、図14(b)に示すように、時間方向の内挿は行わず、周波数方向の内挿処理のみを行う方式であるため、時変動に強い。しかし、マルチパス環境下では、周波数方向の12キャリア毎のSPしか使用しないため、長い遅延時間のマルチパス波の影響を受けやすい。
〔切換対策用のシンボルフィルタ処理〕
次に、シンボルフィルタ部43による切換対策用のシンボルフィルタ処理について説明する。この処理は、信号選択切換部30からの系統番号及び信号選択切換部30の遅延部36における遅延時間(予め設定された遅延時間)に基づいて、補間処理を順次切り換えるものである。シンボルフィルタ指定部49は、信号選択切換部30のレベル判定部32からL系統の系統番号を入力し、常に系統番号をモニターすることにより、何シンボル後に現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が送られてくるのかを知ることができる。すなわち、シンボルフィルタ指定部49は、入力した系統番号が変化したことを判断した場合、そのときから、信号選択切換部30の遅延部36により信号を遅延させる予め設定された時間に相当するシンボル後に、新たな系統の信号が送られてくる切換発生ラインを認識する。したがって、シンボルフィルタ指定部49は、入力した系統番号が変化したタイミング及びその後のタイムカウントによって切換発生ラインのタイミングを認識し、図4〜図8に示す補間処理A〜Dを使い分けるための信号をシンボルフィルタ部43に出力し、シンボルフィルタ部43に、その信号に応じた補間処理を行わせる。以下、βは非負整数である。尚、補間処理の優先順位は、A>B>C>Dである。
(シンボルフィルタ処理(1))
まず、切換対策用のシンボルフィルタ処理(1)について説明する。図4は、シンボルフィルタ処理(1)による補間処理1−A〜1−Dを説明する図である。本図において、処理の優先順位は、1−A>1−B>1−C>1−Dである。補間処理1−Aは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する。
また、補間処理1−Bは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(a)時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(b)時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性、
(c)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理1−Cは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(d)時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性、
(e)本来のSP位置の伝送路特性を削除して0となった伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
尚、(e)では本来のSP位置の伝送路特性を用いていない。これは、本来のSP位置の伝送路特性を用いるとすると、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて推定されるキャリアシンボルが規則性を有することにならず、結果として正しく伝送路を推定することができないからである。後述するシンボルフィルタ処理(3)(5)についても同様である。
また、補間処理1−Dは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、シンボルフィルタ処理を行わない。
このように、シンボルフィルタ指定部49は、入力した系統番号が変化したことを判断した場合、新たな系統の信号が送られてくるのが遅延部36において予め設定された遅延時間に相当するシンボル後(伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル後)であることを判断する。この場合、シンボルフィルタ部43に補間処理1−Aを引き続き行わせる。そして、シンボルフィルタ指定部49は、タイムカウントにより、新たな系統の信号が送られてくるのが伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル後であることを判断すると、シンボルフィルタ部43に補間処理1−Bを行わせる。さらに、伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル後であることを判断すると、シンボルフィルタ部49に補間処理1−Cを行わせる。そして、伝送路推定の対象シンボルしかない場合(伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル後に新たな系統の信号が送られてくる場合)であることを判断すると、シンボルフィルタ部43に補間処理1−Dを行わせる。以上の処理は、後述する切換対策用のシンボルフィルタ処理(2)〜(5)においても同様である。
(シンボルフィルタ処理(2))
次に、切換対策用のシンボルフィルタ処理(2)について説明する。図5は、シンボルフィルタ処理(2)による補間処理2−A〜2−Dを説明する図である。本図において、処理の優先順位は、2−A>2−B>2−C>2−Dである。補間処理2−Aは、前述した補間処理1−Aと同様である。
また、補間処理2−Bは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(a)時間方向に3シンボル、周波数方向に3キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(b)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理2−Cは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(c)時間方向に2シンボル、周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(d)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理2−Dは、前述した補間処理1−Dと同様である。
(シンボルフィルタ処理(3))
次に、切換対策用のシンボルフィルタ処理(3)について説明する。図6は、シンボルフィルタ処理(3)による補間処理3−A〜3−Dを説明する図である。本図において、処理の優先順位は、3−A>3−B>3−C>3−Dである。補間処理3−Aは、前述した補間処理1−Aと同様である。
また、補間処理3−Bは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(a)時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(b)時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、周波数方向に3キャリア離れたSP位置の伝送路特性を用いて重み付けして求めた伝送路特性、
(c)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
尚、(b)における重み付けは、伝送路特性が推定されるキャリアシンボルにおいて、そのキャリアシンボルとシンボル方向に離れているSPとの間の距離(シンボル数)、及び、そのキャリアシンボルとキャリア方向に離れているSPとの間の距離(キャリア数)に反比例するように設定される。伝送路特性は、SP位置との間の距離が短いほどSP位置の伝送路特性に近くなるように推定されるべきだからである。また、シンボル方向の距離に伴う重み付けを、キャリア方向の距離に伴う重み付けよりも大きくなるように設定されるのが望ましい。シンボル方向の伝送路特性の変化が、キャリア方向の伝送路特性の変化よりも小さいからである。尚、(16)式では、シンボル方向の重み付けが3、キャリア方向の重み付けが1に設定されている。後述する補間処理3−C(d)についても同様である。
また、補間処理3−Cは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(d)時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、周波数方向に3キャリア離れたSP位置の伝送路特性を用いて重み付けして求めた伝送路特性、
(e)本来のSP位置の伝送路特性を削除して0となった伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理3−Dは、前述した補間処理1−Dと同様である。
(シンボルフィルタ処理(4))
次に、切換対策用のシンボルフィルタ処理(4)について説明する。図7は、シンボルフィルタ処理(4)による補間処理4−A〜4−Dを説明する図である。本図において、処理の優先順位は、4−A>4−B>4−C>4−Dである。補間処理4−Aは、前述した補間処理1−Aと同様である。
また、補間処理4−Bは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(a)時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を使用して直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(b)時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性とを用いて直線内挿処理を行い、これら2段階の直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(c)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理4−Cは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(d)時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性、
(e)時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性、
(f)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理4−Dは、前述した補間処理1−Dと同様である。
(シンボルフィルタ処理(5))
切換対策用のシンボルフィルタ処理(5)について説明する。図8は、シンボルフィルタ処理(5)による補間処理5−Aを説明する図である。本図において、処理の優先順位は、5−A>5−B>5−C>5−Dである。尚、補間処理5−B〜5−Dは、図4〜7に示したB〜Dの処理と同様であるので、省略してある。補間処理5−Aは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、
(a)時間方向に3シンボル離れたSP位置の伝送路特性、
(b)時間方向に2シンボル離れたSP位置の伝送路特性、
(c)時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性、
(d)SP位置の伝送路特性、
をそれぞれ用いて、以下の式により伝送路特性を推定する。
Figure 0004762186
また、補間処理5−Bは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、前述の補間処理1−B,2−B,3−B,4−Bのうちのいずれか一つの処理を用いて伝送路特性を推定する。
また、補間処理5−Cは、シンボルフィルタ指定部49において、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が、伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル以上遅れて到達すると判断した場合に使用する。この場合、シンボルフィルタ部43は、伝送路推定処理の対象シンボルにおいて、前述の補間処理1−C,2−C,3−C,4−Cのうちのいずれか一つの処理を用いて伝送路特性を推定する。また、補間処理5−Dは、前述した補間処理1−Dと同様である。
以上のように、実施例1のOFDM受信装置1によれば、信号選択切換部30の選択切換部33により信号を切り換える際に信号は不連続になるが、信号選択切換部30の遅延部36が信号を遅延させ、ダイバーシティ合成部40がこの遅延した信号により合成処理を行うようにし、この合成処理の際に、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が何シンボル後に到達するかを判断し、この異なる系統の信号を用いることなく、シンボル毎に補間処理を変更しながら伝送路推定を行うようにした。これにより、ダイバーシティ合成部40において、合成処理後の信号の品質に与える劣化を軽減することができ、一時的にダイバーシティ合成数が減少することなく、ダイナミックな切換が可能となる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。図9は、本発明による実施例2のOFDM受信装置を示すシステム構成図である。このOFDM受信装置2は、K本のアンテナを各アレー素子として構成するアレーアンテナ部70と、アレーアンテナ部70からのK素子分の受信OFDM信号を復調してIQ信号を得る直交復調部20と、直交復調部20から出力されるK系統のIQ信号とN系統の固定指向性重み係数とからN系統のアレー合成信号を生成する指向性形成部50と、指向性形成部50からの出力であるN系統の信号に対する周波数シフトを補償するAFC(Auto Frequency Control)部60と、AFC部60で補償されたN系統の信号の各信号レベルを測定し、そのうちの測定値の高い上位L系統を選択切換して出力する信号選択切換部30と、信号選択切換部30からのL系統の出力信号を、サブキャリア毎に最大比合成するダイバーシティ合成部40とを備えて構成される。
図1に示した実施例1のOFDM受信装置1とこのOFDM受信装置2とを比較すると、OFDM受信装置2は、受信アンテナ部10とは異なるアレーアンテナ部70、並びに、直交復調部20と信号選択切換部30との間に指向性形成部50及びAFC部60を備えている点で相違する。以下、図9において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、重複する直交復調部20、信号選択切換部30及びキャリア合成ダイバーシティ部40の詳しい説明は省略する。
〔アレーアンテナ部〕
アレーアンテナ部70は、K本のアンテナを各アレー素子として構成するアンテナ部であり、配置によって様々な形状のアレーアンテナ部とすることができる。図12は、図9に示したアレーアンテナ部70のアレー素子の配置例を示す図である。図12において、(a)は各アレー素子を線上に配置した線形アレーを示している。(b)は各アレー素子を平面上に配置した平面アレーを示している。(c)は各アレー素子を円形に配置した円形アレーを示している。尚、図12(a)〜(c)に示したアレーアンテナ部70の配置は一例であり、他の配置により構成するようにしてもよい。また、アレー素子の間隔は等間隔であってもよいし、不等間隔であってもよい。
〔指向性形成部〕
指向性形成部50は、N系統の固定指向性ビームを形成し、直交復調部20から出力されるK系統のIQ信号と、N系統の固定指向性重み係数であるアレー合成用重み係数とからN系統のアレー合成信号を計算する。図10は、図9に示した指向性形成部50の構成を示す図である。この指向性形成部50は、N個の指向性重み係数部51、N×K個の乗算部52及びN個の加算部53を備えて構成される。
直交復調部20からのK素子分のIQ信号xj=(x1,・・・,xk)は,等レベル及び同位相でN系統に分配される。各系統において、乗算部52は、前記分配されたK素子分のIQ信号xj=(x1,・・・,xk)と、重み係数部51において予め設定されたK素子分の固定指向性重み係数wnj=(w* n1,・・・,w* nk)とを複素乗算する。そして、加算部53は、乗算部52により複素乗算された信号を系統毎に加算し、アレー合成信号ynを得る。アレー合成信号ynを以下に示す。
Figure 0004762186
〔AFC部〕
図9に戻って、AFC部60は、指向性形成部50からのN系統のアレー合成信号(IQ信号)を入力し、ドップラーシフトの周波数を推定して補償し、ドップラー補償後のIQ信号を出力する。
図11は、図9に示したAFC部60の構成を示す図である。このAFC部60は、有効シンボル長遅延部61−1,61−2、乗算部62−1,62−2、移動平均部63−1,63−2、ドップラー周波数計算部64、及び周波数補正部65をそれぞれN系統分備えて構成される。
有効シンボル長遅延部61−1は、指向性形成部50からのI信号I(t)を入力し、有効シンボル期間T遅延されたI信号I(t+T)を生成する。また、有効シンボル長遅延部61−2は、指向性形成部50からのQ信号Q(t)を入力し、有効シンボル期間T遅延されたQ信号Q(t+T)を生成する。
乗算部62−1は、指向性形成部50からのI信号I(t)と、有効シンボル長遅延部61−1により遅延されたI信号I(t+T)とを乗算する(相関をとる)。また、乗算部62−2は、指向性形成部50からのI信号I(t)と、有効シンボル長遅延部61−2により遅延されたQ信号Q(t+T)とを乗算する(相関をとる)。
移動平均部63−1は、乗算部62−1により乗算された信号について、ガードインターバル期間のサンプル(NT)分の移動平均をとったSii(t)を生成する。また、移動平均部63−2は、乗算部62−2により乗算された信号について、ガードインターバル期間のサンプル(NT)分の移動平均をとったSiq(t)を生成する。これらの信号Sii(t)及びSiq(t)は、ドップラー周波数計算部64に送られる。
Sii(t)及びSiq(t)は、(22)式及び(23)式によりそれぞれ計算する。
Figure 0004762186
Figure 0004762186
ドップラー周波数計算部64は、移動平均部63−1,63−2により算出されたSii(t)及びSiq(t)から、OFDMシンボル毎にIシンボル分の加算平均を行い、(24)式によってドップラー周波数fを計算する。
Figure 0004762186
周波数補正部65は、指向性形成部50からのIQ信号と、ドップラー周波数計算部64からのドップラー周波数fとをそれぞれ入力し、ドップラー周波数fを位相回転量θfdに換算した(25)式及び(26)式により、ドップラー補償後のIQ信号を得る。
Figure 0004762186
Figure 0004762186
このような処理がN系統分行われ、得られたドップラー補償後のN系統のIQ信号は、信号選択切換部30に送られる。尚、前述したAFC部60によるドップラー補償の手法はフィードフォワード型を例として説明したが、ドップラー補償の手法にはその他多くの手法があり、本発明をフィードフォワード型に限定するものではない。
以上のように、実施例2のOFDM受信装置2によれば、実施例1と同様の効果を奏する。すなわち、信号選択切換部30及びダイバーシティ合成部40により、合成処理の際に、現在選択されている系統の信号と異なる系統の信号が何シンボル後に到達するかを判断し、この異なる系統の信号を用いることなく、シンボル毎に補間処理を変更しながら伝送路推定を行うようにした。これにより、ダイバーシティ合成部40において、合成処理後の信号の品質に与える劣化を軽減することができ、一時的にダイバーシティ合成数が減少することなく、ダイナミックな切換が可能となる。
本発明による実施例1のOFDM受信装置を示すシステム構成図である。 信号選択切換部の構成を示す図である。 ダイバーシティ合成部の構成を示す図である。 シンボルフィルタ処理(1)を説明する図である。 シンボルフィルタ処理(2)を説明する図である。 シンボルフィルタ処理(3)を説明する図である。 シンボルフィルタ処理(4)を説明する図である。 シンボルフィルタ処理(5)を説明する図である。 本発明による実施例2のOFDM受信装置を示すシステム構成図である。 指向性形成部の構成を示す図である。 AFC部の構成を示す図である。 アレーアンテナ部のアレー素子の配置例を示す図である。 直交復調部の構成を示す図である。 伝送路推定手法を説明する図である。
符号の説明
1,2 OFDM受信装置
10 受信アンテナ部
20 直交復調部
21 BPF部
22 ローカル信号発生部
23−1,23−2 K分配部
24−1,24−2 乗算部
25−1,25−2 LPF部
30 信号選択切換部
31 1シンボルレベル測定部
32 レベル判定部
33 選択切換部
34 入力ポート
35 出力ポート
36 遅延部
40 ダイバーシティ合成部
41 FFT部
42−1 SP抽出部
42−2 SP発生部
42−3 除算部
43 シンボルフィルタ部
44 キャリアフィルタ部
45 ダイバーシティ合成用重み係数計算部
46 遅延調整部
47 乗算部
48 同相合成部
49 シンボルフィルタ指定部
50 指向性形成部
51 重み係数部
52 乗算部
53 加算部
60 AFC部
61−1,61−2 有効シンボル長遅延部
62−1,62−2 乗算部
63−1,63−2 移動平均部
64 ドップラー周波数計算部
65 周波数補正部
70 アレーアンテナ部

Claims (6)

  1. OFDM変調方式を用いたデジタル伝送の受信装置において、
    K本のアンテナで構成される受信アンテナ部と、
    前記受信アンテナ部を介して受信したK系統の信号をIQ信号に直交復調する直交復調部と、
    前記直交復調部から出力されたK系統の信号の各信号レベルを測定し、そのうちの信号レベルの高い上位L系統(L<K)の信号を選択切換する信号選択切換部と、
    前記L系統の信号をサブキャリア毎に最大比合成するダイバーシティ合成部とを備え、
    前記信号選択切換部が、
    前記直交復調部からのK系統の信号の各信号レベルを測定し、系統番号及びレベル値を出力するレベル測定部と、
    前記出力された系統番号及びレベル値に基づいて、K系統の系統番号のうちのレベル値の高い上位L系統の系統番号を判定するレベル判定部と、
    前記判定されたL系統の系統番号に基づいて、K系統の信号のうちのL系統の信号を選択切換し、予め設定された時間分遅延させて前記L系統の信号を出力する選択切換部とを備え、
    前記ダイバーシティ合成部が、
    前記L系統の信号におけるパイロット信号から算出した伝送路特性を入力し、時間単位であるシンボル方向の補間処理により伝送路特性を推定するシンボルフィルタ部と、
    前記信号選択切換部のレベル判定部からL系統の系統番号を入力し、該L系統の系統番号と前記信号選択切換部の選択切換部における遅延時間とに基づいて、前記シンボル方向の伝送路を推定する際の補間処理を特定するための信号を前記シンボルフィルタ部に出力するシンボルフィルタ指定部とを備えて、前記L系統の信号をサブキャリア毎に最大比合成し、
    前記シンボルフィルタ部が、
    前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿補間により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、本来のSP位置の伝送路特性を削除して0とした伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とするOFDM受信装置。
  2. 請求項に記載のOFDM受信装置において、
    前記シンボルフィルタ部が、
    前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に3シンボル及び周波数方向に3キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とするOFDM受信装置。
  3. 請求項に記載のOFDM受信装置において、
    前記シンボルフィルタ部が、
    前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性及び周波数方向に3キャリア離れたSP位置の伝送路特性を用いて重み付けして求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性及び周波数方向に3キャリア離れたSP位置の伝送路特性を用いて重み付けして求めた伝送路特性と、本来のSP位置の伝送路特性を削除して0とした伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とするOFDM受信装置。
  4. 請求項に記載のOFDM受信装置において、
    前記シンボルフィルタ部が、
    前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に4シンボル離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性にて直線内挿処理により求めた伝送路特性及び時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理を行う2段階の直線内挿処理により求めた伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第2の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、時間方向に2シンボル及び周波数方向に6キャリア離れた各SP位置の伝送路特性を用いて直線内挿処理により求めた伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第3の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とするOFDM受信装置。
  5. 請求項に記載のOFDM受信装置において、
    前記シンボルフィルタ部が、
    前記シンボルフィルタ指定部からの信号に基づいて、前記信号選択切換部の選択切換により異なる系統の信号が該ダイバーシティ合成部における伝送路推定の対象シンボルに対して4シンボル以上遅れて到達する場合に、時間方向に3シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、時間方向に2シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、時間方向に1シンボル離れたSP位置の伝送路特性と、SP位置の伝送路特性とにより伝送路特性を推定する第1の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して3シンボル遅れて到達する場合に、請求項からまでのいずれか一項に記載の第2の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して2シンボル遅れて到達する場合に、請求項からまでのいずれか一項に記載の第3の補間処理を行い、
    前記異なる系統の信号が伝送路推定の対象シンボルに対して1シンボル遅れて到達する場合に、伝送路特性を推定しないことを特徴とするOFDM受信装置。
  6. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のOFDM受信装置において、
    前記受信アンテナ部は、K本のアンテナを各アレー素子として構成され、
    前記直交復調部から出力された信号をN系統のIQ信号に分配し、該N系統のIQ信号と、N系統の指向性ビームに対応するアレー合成用重み係数とに基づいてアレー合成信号を生成し、前記受信アンテナ部への到来波を分離したN系統の信号を生成する指向性形成部と、
    前記指向性形成部により生成されたN系統の信号に対し、周波数シフトを補償するAFC部とをさらに備え、
    前記信号選択切換部が、前記AFC部により周波数シフトが補償されたN系統の信号の各信号レベルを測定し、そのうちの信号レベルの高い上位L系統の信号を選択切換することを特徴とするOFDM受信装置。
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