JP2007049319A - ダイバーシチ受信方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 信号系列の選択の切替がなされた場合に、その切替前後における伝送路推定値を適切に補間する。
【解決手段】 ダイバーシチ受信装置において、補間部100は、信号系列の切替がない場合には、パイロット信号に対する伝送路推定値を線形補間することにより、データ信号に対する伝送路推定値を導出する。信号系列の切替がある場合には、信号系列の切替前後において、パイロット信号に対する伝送路推定値をステップ補間することにより、データ信号に対する伝送路推定値を導出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイバーシチ受信技術に関し、特に、パイロット信号を含む信号系列を複数のアンテナによりそれぞれ受信するダイバーシチ受信方法および装置に関する。
移動体通信や地上デジタル放送などにおいては、マルチキャリア方式のひとつであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式が利用される。
一方、移動体通信においては、マルチパスフェージングの影響のため、移動局の移動に伴い受信電力は大きく変化する。このため、OFDM変調方式を移動体通信に用いる場合は、マルチパスフェージングに対する対策として、ダイバーシチ受信技術が用いられる(たとえば、下記特許文献1および2参照)。
また、移動体通信においては、パイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出することが行われる。この際、選択合成法により信号系列の選択の切替がなされると、その切替の前後において伝送路推定値の不連続が生じる問題がある(たとえば、下記特許文献2参照)。これは、切替前の信号系列を受信したアンテナと、切替後の信号系列を受信したアンテナとにおける伝送路特性が全く異なることに起因する。
特開2000−13289号公報 特開2004−172716号公報
信号系列の選択の切替がなされた場合、切替がなされた信号系列における切替前後の伝送路推定値を適切に導出できないと、切替のたびに受信信号の品質が著しく悪化する。上記いずれの文献においても、切替がなされた信号系列における切替前後の伝送路推定値を適切に導出する技術の開示はない。
本発明者はこうした状況を認識して本発明をなしたものであり、その目的は信号系列の切替がなされた場合に受信信号の悪化が少ない伝送路推定値の導出が可能なダイバーシチ受信方法および装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のダイバーシチ受信装置は、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を複数のアンテナによりそれぞれ受信する受信部と、複数のアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列のいずれかを選択する信号選択部と、信号選択部において選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する補間部とを備える。補間部は、信号選択部において信号系列の選択の切替がなされた場合、切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する手段を含む。
「いずれかを選択」とは、1つを選択する場合に限られない。すべてを選択するのでなければよい。「第1パイロット信号」とは、1つのパイロット信号に限られないが、切替前に最後に受信したパイロット信号であるか、それを含んでもよい。「第2パイロット信号」も、1つのパイロット信号に限られないが、切替後に最初に受信したパイロット信号であるか、それを含んでもよい。
この態様によれば、補間部は、異なったアンテナにより受信したパイロット信号の間に配置されたデータ信号のうち、切替前に受信したデータ信号に対する伝送路推定値を、第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替後に受信したデータ信号に対する伝送路推定値を、第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出するので、信号選択部において信号系列の選択の切替がなされても、適切な伝送路推定値の導出が可能となる。
本発明の別の態様もまた、ダイバーシチ受信装置である。この装置は、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を少なくとも3つのアンテナによりそれぞれ受信する受信部と、少なくとも3つのアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列の中から少なくとも2つの信号系列を選択する信号選択部と、信号選択部において選択した少なくとも2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値をそれぞれ導出する補間部と、補間部においてそれぞれ導出したデータ信号に対する伝送路推定値より、少なくとも2つの信号系列をそれぞれ等化する等化処理部と、等化処理部においてそれぞれ等化した少なくとも2つの信号系列をダイバーシチ合成する合成部とを備える。補間部は、信号選択部において少なくとも2つの信号系列のいずれかにおける信号系列の選択の切替がなされた場合、切替がなされた方の信号系列における切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替がなされた方の信号系列における切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する手段を含み、合成部は、切替がなされた方の信号系列を、切替前後の所定の時間はダイバーシチ合成に使用しない。
「所定の時間」は、パイロット信号の挿入間隔やフェージング変動の速さなどにより適宜決められる。
この態様によれば、信号選択部において信号系列の選択の切替がなされた場合でも、適切な伝送路推定値の導出が可能となるので、合成部によるダイバーシチ利得を向上しうる。また、切替がなされた方の信号系列を、切替前後の所定の時間はダイバーシチ合成に使用しないので、信号選択部において信号系列の選択の切替がなされた場合でも、受信信号の品質の悪化を低減できる。
本発明のさらに別の態様もまた、ダイバーシチ受信装置である。この装置は、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を少なくとも3つのアンテナによりそれぞれ受信する受信部と、少なくとも3つのアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列の中から少なくとも2つの信号系列を選択する信号選択部と、信号選択部において選択した少なくとも2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値をそれぞれ導出する補間部とを備える。信号選択部は、少なくとも2つの信号系列をそれぞれ共通の利得により増幅する自動利得調整部と、自動利得調整部おいて増幅した少なくとも2つの信号系列を互いに比較する比較部と、比較部における比較の結果にもとづき信号系列の選択を切り替える信号切替部とを備える。補間部は、信号選択部において少なくとも2つの信号系列のいずれかにおける信号系列の選択の切替がなされた場合、切替がなされた方の信号系列における切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替がなされた方の信号系列における切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する手段を含む。
この態様によれば、信号選択部において信号系列の選択の切替がなされた場合でも適切な伝送路推定値の導出が可能となるとともに、自動利得調整部による増幅後においても受信した少なくとも2つの信号系列の強度の比が失われないので、適切な信号系列の選択の切替が可能となる。
補間部は、切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、第1パイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出し、切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、第2パイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出する手段と、切替がなされなかった場合、信号選択部において選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する手段とを含んでもよい。
この場合、補間部は、同一のアンテナにより受信したパイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、パイロット信号に対する伝送路推定値を線形補間することにより導出し、異なったアンテナにより受信したパイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値のうち、切替前の伝送路推定値を、第1パイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出し、切替後の伝送路推定値を、第2パイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出するので、信号選択部において信号系列の選択の切替がなされても、適切な伝送路推定値の導出が可能となる。
比較部は、増幅された少なくとも2つの信号系列の強度の比として、強度が大きい方の信号系列の強度を分母とする強度の比を導出し、信号切替部は、比較部において導出した強度の比が所定の閾値以下の場合、強度が弱い方の信号系列を他の信号系列に切り替えてもよい。この場合、受信した信号系列の強度の比にもとづき、適切な信号系列の選択の切替を容易にできる。
本発明のさらに別の態様は、ダイバーシチ受信方法である。この方法は、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を複数のアンテナによりそれぞれ受信するステップと、複数のアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列のいずれかを選択するステップと、選択するステップにおいて選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出するステップとを含む。導出するステップは、選択するステップにおいて信号系列の選択の切替がなされた場合、切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する。
本発明のさらに別の態様もまた、ダイバーシチ受信方法である。この方法は、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を少なくとも3つのアンテナによりそれぞれ受信するステップと、少なくとも3つのアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列の中から少なくとも2つの信号系列を選択するステップと、選択するステップにおいて選択した少なくとも2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値をそれぞれ導出するステップと、補間するステップにおいてそれぞれ導出したデータ信号に対する伝送路推定値より、少なくとも2つの信号系列をそれぞれ等化するステップと、等化するステップにおいてそれぞれ等化した少なくとも2つの信号系列をダイバーシチ合成するステップとを含む。補間するステップは、選択するステップにおいて少なくとも2つの信号系列のいずれかにおける信号系列の選択の切替がなされた場合、切替がなされた方の信号系列における切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替がなされた方の信号系列における切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出するステップを含む。合成するステップは、切替がなされた方の信号系列を、切替前後の所定の時間はダイバーシチ合成に使用しない。
本発明のさらに別の態様もまた、ダイバーシチ受信方法である。この方法は、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を少なくとも3つのアンテナによりそれぞれ受信するステップと、少なくとも3つのアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列の中から少なくとも2つの信号系列を選択するステップと、選択するステップにおいて選択した少なくとも2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出するステップとを含む。選択するステップは、少なくとも2つの信号系列をそれぞれ共通の利得により増幅するステップと、増幅するステップにおいて増幅した少なくとも2つの信号系列を互いに比較するステップと、比較するステップにおける比較の結果にもとづき信号系列の選択を切り替えるステップとを含む。補間するステップは、選択するステップにおいて少なくとも2つの信号系列のいずれかにおける信号系列の選択の切替がなされた場合、切替がなされた方の信号系列における切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、切替がなされた方の信号系列における切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出するステップを含む。
補間するステップは、切替の前に最後に受信したパイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、最後に受信したパイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出し、切替から切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、最初に受信したパイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出するステップと、切替がなされなかった場合、信号選択部において選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出するステップとを含んでもよい。
比較するステップは、増幅された少なくとも2つの信号系列の強度の比として、強度が大きい方の信号系列の強度を分母とする強度の比を導出し、切り替えるステップは、比較するステップにおいて導出した強度の比が所定の閾値以下の場合、強度が弱い方の信号系列を他の信号系列に切り替えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を、方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、信号系列の切替がなされた場合に受信信号の悪化が少ない伝送路推定値の導出が可能となる。
実施の形態は、たとえば移動体通信や地上波デジタル放送などにおいて採用されているOFDM変調方式に対応したダイバーシチ受信装置に関する。
まず、実施の形態にかかるダイバーシチ受信装置の概要を述べる。受信装置において受信するOFDM変調された信号系列は、データ信号と、その間に周期的に挿入されたパイロット信号とを含む。受信装置は、ダイバーシチブランチの構成法として、空間的に離れた4本のアンテナにおいてOFDM変調された信号系列をそれぞれ受信する。
受信装置は、受信した4つの信号系列のうち2つの信号系列を選択する信号選択部を含むことを特徴とする。信号選択部は、現在選択中の2つの信号系列を共通の利得により増幅する機能を有する。したがって、2つの信号系列の強度比は、増幅後においても失われないので、その強度比にもとづき、適切な信号系列の切替が可能となる。
また、受信装置は、選択された2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を任意の規則により補間する補間部を含むことを特徴とする。補間部は、同一のアンテナにおいて受信したパイロット信号に対する伝送路推定値を補間する手段と、異なったアンテナにおいて受信したパイロット信号に対する伝送路推定値を補間する手段とを含む。したがって、これら2つの手段における伝送路推定値の補間方法を適宜選択することで、信号系列の切替がなされた場合でも、適切な伝送路推定値の導出が可能となる。
また、受信装置は、選択された2つの信号系列をダイバーシチ合成する合成部を含むことを特徴とする。合成部は、信号系列の切替がなされた場合、切替前後において、切替がなされた方の信号系列を所定の期間ダイバーシチ合成に使用しない。したがって、信号系列の切替に伴う受信信号の品質の悪化を低減できる。
上記3つの特徴のすべてを備えてもよいし、いずれか1つまたは2つを備えていてもよい。
図1は、実施の形態にかかるダイバーシチ受信装置500の構成を示す。図1において、ダイバーシチ受信装置500は、受信部としてのアンテナ群10と、信号選択部200と、第1フーリエ変換部30aと、第2フーリエ変換部30bと、補間部100と、第1等化処理部50aと、第2等化処理部50bと、合成部70とを含む。アンテナ群10は、第1アンテナ10a、第2アンテナ10b、第3アンテナ10c、および第4アンテナ10dを含む。信号選択部200は、信号切替部202と、自動利得調整部204と、比較部206とを含む。自動利得調整部204は、第1チューナー208aと、第2チューナー208bと、利得制御部210とを含む。補間部100は、補間制御部104と、第1導出部106aと、第2導出部106bと、第1線形補間器108aと、第2線形補間器108bと、第1ステップ補間器110aと、第2ステップ補間器110bとを含む。
アンテナ群10は、OFDM変調された信号系列をそれぞれ受信する。ここで、第1アンテナ10aにおいて受信した信号系列をSig1、第2アンテナ10bにおいて受信した信号系列をSig2、第3アンテナ10cにおいて受信した信号系列をSig3、第4アンテナ10dにおいて受信した信号系列をSig4、とそれぞれ表記する。ここで、アンテナ群10において受信するOFDM変調された信号系列について述べる。
図2は、ダイバーシチ受信装置500において受信するOFDM変調された信号系列の信号配列を示す。図2において、縦軸は時間軸、横軸は周波数軸である。周波数軸上には多数のサブキャリアが存在する。各サブキャリアには時間軸に沿って信号が配置される。したがって、全体としては、マトリクス状の信号配列である。この信号配列において、Dはデータ信号、Pはパイロット信号である。すなわち、このOFDM変調された信号系列においては、データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入されている。図1にもどる。
アンテナ群10において受信した4つの信号系列は、信号選択部200にそれぞれ入力される。信号選択部200は、以下に述べるように、4つの信号系列から2つの信号系列を選択する。なお、図1においては、例として、Sig1およびSig3が選択されている。
信号切替部202は、アンテナ群10において受信した4つの信号系列Sig1〜Sig4のうち信号系列Sig1、Sig3を出力する。第1チューナー208aは、出力された信号系列Sig1を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換するとともに、信号系列Sig1を増幅する。同様に、第2チューナー208bは、出力された信号系列Sig3を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換するとともに、信号系列Sig3を増幅する。第1チューナー208aおよび第2チューナー208bにおいて周波数変換され増幅された信号系列Sig1、Sig3の一部は、利得制御部210に入力される。利得制御部210は入力された信号系列Sig1、Sig3の強度にもとづき第1チューナー208aおよび第2チューナー208bの利得を制御する。この制御において、第1チューナー208aおよび第2チューナー208bの利得は、共通の大きさに制御され、かつ、信号系列Sig1、Sig3のうち、たとえば強度の強い方の信号系列のレベルが一定の大きさとなるように制御される。つまり、自動利得調整部204は、信号切替部202において出力した2つの信号系列Sig1、Sig3を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換するとともに、強度の強い方の信号系列のレベルが一定の大きさになるようにそれぞれ共通の利得により増幅する。
比較部206は、第1チューナー208aおよび第2チューナー208bにおいて周波数変換され増幅された2つの信号系列Sig1、Sig3の強度の比を導出する。強度とは、たとえば電力である。この強度の比は、信号切替部202に入力され、信号切替部202における信号系列の切替を制御する。たとえば、信号切替部202は、信号系列Sig1、Sig3の強度の比が所定の閾値を超えた場合、強度が弱い方の信号系列を別の信号系列に切り替える。
また、信号切替部202は、信号系列の選択の切替をなす場合に、切り替えられる信号系列の情報(以下、「切替信号情報」という)と切替タイミングの情報とを含む制御情報250を出力するタイミング出力部としても機能する。すなわち、信号切替部202は、比較部206における信号系列Sig1、Sig3の比較結果にもとづき信号系列の選択を切り替える場合、その制御情報250を予め出力する。この制御情報250は、後述するように、補間部100において、信号系列の選択の切替前後における伝送路推定値の補間方法が制御される際に用いられる。合成部70におけるダイバーシチ合成が制御される際にも用いられる。
選択された信号系列Sig1は、第1フーリエ変換部30aにおいてフーリエ変換処理される。選択された信号系列Sig3は、第2フーリエ変換部30bにおいてフーリエ変換処理される。フーリエ変換処理とは、たとえば、DFT(Discrete Fourier Transform)やFFT(Fast fourie Transform)である。フーリエ変換処理された信号系列Sig1、Sig3は、補間部100にそれぞれ入力される。
補間部100は、以下に述べるように、入力された2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値をそれぞれ導出する。
補間制御部104は、信号切替部202から制御情報250を受け取ると、制御情報250に含まれる切替信号情報にもとづき、切替タイミングの情報を第1導出部106aまたは第2導出部106bに入力する。たとえば、上述のように初期状態としてSig1およびSig3が選択されている状態において、Sig1がSig2に切り替えられた場合、補間制御部104は、第1導出部106aに切替のタイミング情報を入力する。切り替えられる信号系列がSig3である場合、補間制御部104は、第2導出部106bに切替のタイミング情報を入力する。なお、Sig1およびSig3は、同時に切り替えられれないものとする。
第1導出部106aおよび第2導出部106bは、入力された信号系列に含まれるパイロット信号により、そのパイロット信号に対する伝送路推定値を導出する。これについては周知技術であるので説明を省略する。
第1導出部106aは、切替のタイミング情報が入力されない場合は、入力された信号系列Sig1を第1線形補間器108aに入力する。一方、第1導出部106aは、切替のタイミング情報が入力されると、切替前後の信号のうち第1ステップ補間器110aに入力されるべき信号を特定する。特定された信号は、第1ステップ補間器110aに入力される。
同様に、第2導出部106bは、切替のタイミング情報が入力されない場合は、入力された信号系列Sig3を第2線形補間器108bに入力する。一方、第2導出部106bは、切替のタイミング情報が入力されると、切替前後の信号のうち第2ステップ補間器110bに入力されるべき信号を特定する。特定された信号は、第2ステップ補間器110bに入力される。
第1導出部106aおよび第2導出部106bにおける上記の信号の特定については、図3において後述する。なお、第1導出部106aおよび第2導出部106bは、第1フーリエ変換部30aおよび第2フーリエ変換部30bにおいてフーリエ変換処理された信号系列を一定量蓄積しながら処理する。
第1線形補間器108aおよび第2線形補間器108bは、入力された信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を線形補間することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する。なお、線形補間とは、パイロット信号に対する伝送路推定値を直線的に補間することをいう。
第1ステップ補間器110aおよび第2ステップ補間器110bは、入力された信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をステップ補間する、つまり、そのパイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する。ステップ補間の詳細は、図3において後述する。
図3は、実施の形態において、信号系列Sig1がSig2に切り替えられた場合におけるパイロット信号に対する伝送路推定値の補間方法を示す。OFDM変調された信号系列の信号配列は、図2と同様であるからここでは説明を省略する。図3において、時間軸上のtswは信号系列Sig1がSig2に切り替えられた時刻を示す。時刻tswより前に受信した各サブキャリアにおける四角で囲まれたパイロット信号Pは、切替の前に最後に受信したパイロット信号(以下、「第1パイロット信号」という)を示す。時刻tswより後に受信した各サブキャリアにおける四角で囲まれたパイロット信号Pは、切替の後に最初に受信したパイロット信号(以下、「第2パイロット信号」という)を示す。また、時刻tswより前に受信した各サブキャリアにおける丸で囲まれたデータ信号Dは、第1パイロット信号から切替までの間に配置されたデータ信号(以下、「第1データ信号」という)を示す。時刻tswより後に受信した各サブキャリアにおける丸で囲まれたデータ信号Dは、切替から第2パイロット信号までの間に配置されたデータ信号(以下、「第2データ信号」という)を示す。第1データ信号および第2データ信号は、異なったアンテナにおいて受信したパイロット信号間に配置されたデータ信号である。ここで、第1データ信号および第2データ信号以外のデータ信号、すなわち、同一のアンテナにおいて受信したパイロット信号間に配置されたデータ信号を、以下、「一般データ信号」という。
第1導出部106aは、上述のように、切替のタイミング情報が入力されない場合は、入力された信号系列Sig1を第1線形補間器108aに入力する。第1線形補間器108aは、各サブキャリアにおけるパイロット信号に対する伝送路推定値を時間軸方向に線形補間することにより、各サブキャリアにおける一般データ信号に対する伝送路推定値を導出する。
一方、第1導出部106aは、補間制御部104から切替のタイミング情報が入力されると、時刻tswの前後における信号系列Sig1およびSig2のうち、第1パイロット信号と、第1データ信号と、第2パイロット信号と、第2データ信号とを特定する。第1パイロット信号から第2パイロット信号までの信号系列(以下「特定信号系列」という)は、第1ステップ補間器110aに入力される。
第1ステップ補間器110aは、各サブキャリアにおける第1パイロット信号と第2パイロット信号との間における伝送路推定値を時間軸方向にステップ補間することにより、各サブキャリアにおける第1データ信号および第2データ信号に対する伝送路推定値を導出する。すなわち、第1パイロット信号に対する伝送路推定値を時間軸方向の正の向きに複製することにより、第1データ信号に対する伝送路推定値を導出する。また、第2パイロット信号に対する伝送路推定値を時間軸方向の負の向きに複製することにより、第2データ信号に対する伝送路推定値を導出する。
なお、上記のように、伝送路推定値が時間軸方向に補間され、時間軸方向に配置された信号系列に対する伝送路推定値が導出された後、パイロット信号が挿入されていない周波数帯における信号系列に対する伝送路推定値が導出される。すなわち、時間軸方向において導出された伝送路推定値を周波数軸方向に線形補間することで、パイロット信号が挿入されていない周波数帯における信号系列に対する伝送路推定値が導出される。また、線形補間のみならず、ローパスフィルタを通過させることによって周波数軸方向に補間することも可能である。
図4(a)は、図3において、1つのサブキャリアに着目した場合におけるパイロット信号に対する伝送路推定値の補間方法を示す。図4(b)は、図3の場合におけるSig3に対する伝送路推定値の補間方法を示す。
図4(a)−(b)において、縦軸は伝送路推定値、横軸は時間である。黒丸で示されるのは、パイロット信号に対する伝送路推定値である。伝送路推定値は一般的にI成分とQ成分を含むが、ここでは、説明を簡単にするため、これを電力値として説明する。
図4(a)において、時刻tswの前において黒い四角で示されるのは、第1パイロット信号に対する伝送路推定値である。時刻tswの後において黒い四角で示されるのは、第2イロット信号に対する伝送路推定値である。白丸で示されるのは、第1線形補間器108aにおいて線形補間された伝送路推定値である。時刻tswの前において白い四角で示されるのは、第1ステップ補間器110aにおいて第1パイロット信号に対する伝送路推定値を複製した伝送路推定値である。すなわち、これは第1データ信号に対する伝送路推定値である。時刻tswの後において白い四角で示されるのは、第1ステップ補間器110aにおいて第2パイロット信号に対する伝送路推定値を複製した伝送路推定値である。すなわち、これは第2データ信号に対する伝送路推定値である。
また、時刻tswにおける信号に対する伝送路推定値が描かれていないのは、後述するように、時刻tswにおける信号が、合成部70におけるダイバーシチ合成に使用されないことを示す。
図4(b)において、白丸で示されるのは、第2線形補間器108bにおいて線形補間された伝送路推定値である。Sig3は時刻tswにおいて切り替えられないので、時刻tswにおけるSig3は、後述する合成部70において当然に使用される。図1にもどる。
第1等化処理部50aは、第1線形補間器108aおよび第1ステップ補間器110aにおいて導出したデータ信号に対する伝送路推定値にもとづき、入力された信号系列を等化する。同様に、第2等化処理部50bは、第2線形補間器108bおよび第2ステップ補間器110bにおいて導出したデータ信号に対する伝送路推定値にもとづき、入力された信号系列を等化する。なお、第1等化処理部50aおよび第2等化処理部50bは、入力された信号系列を一定量蓄積しながら処理する。
合成部70は、第1等化処理部50aおよび第2等化処理部50bにおいてそれぞれ等化した信号系列Sig1、Sig3をたとえば最大比合成法によりダイバーシチ合成する。ここで、合成部70は、信号系列の切替がなされた場合、信号切替部202が出力する制御情報250に含まれる切替のタイミング情報にもとづき、切替がなされた時刻における切替がなされた方の信号をダイバーシチ合成に使用しない。したがって、たとえば、時刻tswにおいて信号系列Sig1がSig2に切り替えられる場合、出力時刻tswにおいては、Sig3のみが合成部70において使用される単ブランチ受信が行われる。
以上の構成によるダイバーシチ受信装置500の動作を述べる。図5は、ダイバーシチ受信装置500の一連の動作を示すフローチャートである。第1アンテナ10a、第2アンテナ10b、第3アンテナ10c、および第4アンテナ10dは、OFDM変調された信号系列をそれぞれ受信する(S20)。信号選択部200は、受信された信号系列の中から例としてSig1、Sig3を選択する(S40)。選択された信号系列Sig1およびSig3は、第1フーリエ変換部30aおよび第2フーリエ変換部30bにおいてFFT処理される(S60)。補間部100は、選択された信号系列Sig1およびSig3にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間し、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する(S80)。導出されたデータ信号に対する伝送路推定値により、信号系列Sig1およびSig3は、それぞれ等化される(S120)。等化された信号系列Sig1およびSig3は、たとえば最大比合成法によりダイバーシチ合成される(S140)。
図6は、図5における信号系列の選択の手順を示すフローチャートである。第1チューナー208aおよび第2チューナー208bは、初期状態で選択された信号系列Sig1およびSig3を無線周波数からベースバンド周波数に周波数変換するとともに、それぞれ共通の利得により増幅する(S42)。増幅された信号系列Sig1、Sig3の一部は、利得制御部210に入力され、利得制御部210は、第1チューナー208aおよび第2チューナー208bの利得の制御が必要かどうかを判断する(S44)。利得制御部210は、必要があれば、第1チューナー208aおよび第2チューナー208bの利得を制御する(S46)。比較部206は、増幅された信号系列Sig1とSig3の強度(電力値)の大小関係を判断し、その強度の大きい方を分母、小さい方を分子として、2信号の比を導出する(S48)。信号切替部202は、導出された強度の比を所定の閾値と比較し(S49)、信号系列の切替の要否を判断する(S50)。比較の結果、強度の比が所定の閾値より大きければ、信号切替部202は、信号系列の選択を切り替えない。強度の比が所定の閾値以下であれば、信号切替部202は、制御情報250を補間制御部104および合成部70に出力し(S52)、強度が小さい方の信号系列を他の信号系列に切り替える(S54)。
図7は、図5における伝送路推定値の導出の手順を示すフローチャートである。ここでは、時刻tswにおいてSig1がSig2に切り替えられる場合を例に、伝送路推定値の導出手順を述べる。
補間制御部104は、制御情報250の有無を判断する(S82)。制御情報250の入力がある場合、補間制御部104は、切替のタイミング情報を第1導出部106aに入力する(S84)。第1導出部106aは、入力された信号系列に含まれるパイロット信号に対する伝送路推定値を導出するとともに、入力された切替のタイミング情報にもとづき、入力された信号系列が特定信号系列であるか否かを判断する(S86)。第1導出部106aは、入力された信号系列が特定信号系列であれば、その特定信号系列を第1ステップ補間器110aに入力する(S88)。第1ステップ補間器110aは、入力された信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をステップ補間により補間し、第1データ信号および第2データ信号に対する伝送路推定値を導出する(S90)。第1導出部106aは、入力された信号系列が特定信号系列でなければ、その特定信号系列でない信号系列(以下、「一般信号系列」という)を第1線形補間器108aに入力する(S92)。第1線形補間器108aは、一般信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を線形補間により補間し、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する(S94)。
制御情報250の入力がない場合、第1導出部106aは、入力された信号系列を第1線形補間器108aに入力する(S96)。第1線形補間器108aは、入力された信号系列Sig1に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を線形補間により補間し、パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する(S98)。なお、ここではSig3は切り替えられていないので、Sig3に対する伝送路推定値の導出手順は、制御情報250の入力がない場合に準じるので、説明を省略する。
図8は、図5におけるダイバーシチ合成の手順を示すフローチャートである。ここでは、時刻tswにおいてSig1がSig2に切り替えられる場合を例に、ダイバーシチ合成の手順を述べる。
合成部70は、制御情報250の有無を調べる(S142)。制御情報250がない場合、合成部70は、等化処理部50においてそれぞれ等化した2つのデータ信号系列を最大比合成法によりダイバーシチ合成する(S144)。制御情報250がある場合、合成部70は、入力された信号系列が時刻tswにおける信号か否かを判断する(S146)。合成部70は、入力された信号系列が時刻tswにおける信号でない場合、等化処理部50においてそれぞれ等化した2つのデータ信号系列を最大比合成法によりダイバーシチ合成する(S144)。合成部70は、入力された信号系列が時刻tswにおける信号である場合、切替がなされた方の信号系列をダイバーシチ合成に使用しない(S148)。すなわち、この所定の時間は、切替がなされなかった方の信号系列のみが使用される単ブランチ受信が行われる。
本実施の形態のダイバーシチ受信装置500は、以下の効果を奏する。ダイバーシチ受信装置500は、アンテナの数に比してチューナーの数を減らした構成であるから、低コストである。また、信号系列の切替前後における伝送路推定値、すなわち、第1パイロット信号と第2パイロット信号との間の伝送路推定値をステップ補間するので、切替がなされた信号系列における切替前後の伝送路推定値を適切に補間できる。したがって、信号系列の切替がなされた場合でも、受信信号の悪化が少ない伝送路推定値の導出が可能となり、低コストの構成にもかかわらず、ダイバーシチ利得を向上しうる。また、線形補間およびステップ補間は、必要とする計算量が少ないため、処理の高速化を図りうる。また、切替がなされた方の信号系列における時刻tswの信号については、合成部70におけるダイバーシチ合成に使用しないので、信号系列切替時に生じる合成信号の悪化を防ぎうる。また、自動利得調整部204は、2つの信号系列を共通の利得により増幅する。したがって、受信した2つの信号系列の強度の比が失われないので、適切な信号系列の選択の切替が可能となる。また、信号選択部200は、選択されている信号系列のうち、受信状況の悪い信号系列を特定し、その信号系列を別の信号系列に切り替えるので、選択されていない信号系列の受信状況を常にモニタする必要がない。したがって、信号選択部200が簡易な構造により実現されるので、コストを抑えうる。
上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態において、ダイバーシチ受信装置500は、OFDM変調された信号系列を受信したが、これには限定されない。本発明は、他のマルチキャリア方式およびシングルキャリア方式にも適用できる。つまり、信号系列の切替を伴う受信技術全般に適用可能である。この場合、ダイバーシチ受信装置500の適用可能範囲が広がる。
また、実施の形態において、ダイバーシチ受信装置500は、4つのアンテナによりOFDM変調された信号系列を受信し、2つの信号系列を選択したが、これには限定されない。要するにアンテナの数より少ない数の信号系列を選択するのであればよい。これによれば、アンテナの数および選択される信号系列の数を適宜選択できるので、高品質が要求されるときはアンテナの数を増やし、低コストが要求されるときはチューナーの数を減らすなどして、品質やコストの要求に臨機応変に対応できる。
また、実施の形態において、信号選択部200は、選択されている信号系列のうち、受信状況の悪い信号系列を特定し、その信号系列を別の信号系列に切り替えたが、これには限定されない。信号選択部200は、4つのアンテナにおいてそれぞれ受信する信号系列を常にモニタし、受信状態のよいアンテナ2つを選択してもよい。つまり、結果として2つの信号系列が選択されればよい。
また、実施の形態において、自動利得調整部204は、信号切替部202において出力した2つの信号系列に対し、強度の強い方の信号系列のレベルが一定の大きさになるように、それぞれ共通の利得を付与したが、これには限定されない。強度の弱い方の信号系列のレベルまたは2つの信号系列の平均レベルが一定の大きさになるように、それぞれ共通の利得を付与してもよい。要は、利得を付与することで、受信した少なくとも2つの信号系列の強度の比が失われなければよい。
また、実施の形態においては、線形補間とステップ補間を適用したが、これには限定されない。任意の補間方法が適用可能である。
また、実施の形態において、第1パイロット信号は切替の前に最後に受信したパイロット信号であり、第2パイロット信号は切替の後に最初に受信したパイロット信号であるとしたが、これには限定されない。第1パイロット信号は、切替の前に受信したパイロット信号であればよく、第2パイロット信号は、切替の後に受信したパイロット信号であればよい。また、第1パイロット信号および第2パイロット信号は1つの信号である必要もない。これによれば、第1データ信号および第2データ信号に対する伝送路推定値の導出方法の選択肢が増える。
また、実施の形態においては、2つの信号系列を合成部70でダイバーシチ合成したが、これには限定されない。1つの信号系列を用いる場合であってもよい。この場合、合成部70など不要となる構成は適宜削除できる。
実施の形態にかかるダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図である。 図1のダイバーシチ受信装置において受信する受信するOFDM変調された信号系列の信号配列を示す説明図である。 実施の形態において、信号系列Sig1がSig2に切り替えられた場合におけるパイロット信号に対する伝送路推定値の補間方法を示す説明図である。 図4(a)は、図3において、1つのサブキャリアに着目した場合におけるパイロット信号に対する伝送路推定値の補間方法を示す説明図である。図4(b)は、図3の場合におけるSig3に対する伝送路推定値の補間方法を示す説明図である。 実施の形態にかかるダイバーシチ受信装置500の一連の動作を示すフローチャートである。 図5における信号系列の選択の手順を示すフローチャートである。 図5における伝送路推定値の導出の手順を示すフローチャートである。 図5におけるダイバーシチ合成の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 アンテナ群、 10a 第1アンテナ、 10b 第2アンテナ、 10c 第3アンテナ、 10d 第4アンテナ、 30a 第1フーリエ変換部、 30b 第2フーリエ変換部、 50a 第1等化処理部、 50b 第2等化処理部、 70 合成部、 100 補間部、 104 補間制御部、 106a 第1導出部、 106b 第2導出部、 108a 第1線形補間器、 108b 第2線形補間器、 110a 第1ステップ補間器、 110b 第2ステップ補間器、 200 信号選択部、 202 信号切替部、 204 自動利得調整部、 206 比較部、 208a 第1チューナー、 208b 第2チューナー、 210 利得制御部、 250 制御情報、 500 ダイバーシチ受信装置、 Sig1〜Sig4 信号系列。

Claims (6)

  1. データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を複数のアンテナによりそれぞれ受信する受信部と、
    前記複数のアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列のいずれかを選択する信号選択部と、
    前記信号選択部において選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、前記パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する補間部とを備え、
    前記補間部は、前記信号選択部において信号系列の選択の切替がなされた場合、前記切替の前に最後に受信したパイロット信号から前記切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、前記切替から前記切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する手段を含むことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  2. データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を少なくとも3つのアンテナによりそれぞれ受信する受信部と、
    前記少なくとも3つのアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列の中から少なくとも2つの信号系列を選択する信号選択部と、
    前記信号選択部において選択した前記少なくとも2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間することにより、前記パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値をそれぞれ導出する補間部と、
    前記補間部においてそれぞれ導出した前記データ信号に対する伝送路推定値より、前記少なくとも2つの信号系列をそれぞれ等化する等化処理部と、
    前記等化処理部においてそれぞれ等化した前記少なくとも2つの信号系列をダイバーシチ合成する合成部とを備え、
    前記補間部は、前記信号選択部において前記少なくとも2つの信号系列のいずれかにおける信号系列の選択の切替がなされた場合、前記切替がなされた方の信号系列における前記切替の前に最後に受信したパイロット信号から前記切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、前記切替がなされた方の信号系列における前記切替から前記切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する手段を含み、
    前記合成部は、前記切替がなされた方の信号系列を、前記切替前後の所定の時間はダイバーシチ合成に使用しないことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  3. データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を少なくとも3つのアンテナによりそれぞれ受信する受信部と、
    前記少なくとも3つのアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列の中から少なくとも2つの信号系列を選択する信号選択部と、
    前記信号選択部において選択した前記少なくとも2つの信号系列にそれぞれ含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値をそれぞれ補間することにより、前記パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値をそれぞれ導出する補間部とを備え、
    前記信号選択部は、前記少なくとも2つの信号系列をそれぞれ共通の利得により増幅する自動利得調整部と、
    前記自動利得調整部おいて増幅した前記少なくとも2つの信号系列を互いに比較する比較部と、
    前記比較部における比較の結果にもとづき信号系列の選択を切り替える信号切替部とを備え、
    前記補間部は、前記信号選択部において前記少なくとも2つの信号系列のいずれかにおける信号系列の選択の切替がなされた場合、前記切替がなされた方の信号系列における前記切替の前に最後に受信したパイロット信号から前記切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、前記切替がなされた方の信号系列における前記切替から前記切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出する手段を含むことを特徴とするダイバーシチ受信装置。
  4. 前記補間部は、前記切替の前に最後に受信したパイロット信号から前記切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記最後に受信したパイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出し、前記切替から前記切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記最初に受信したパイロット信号に対する伝送路推定値を複製することにより導出する手段と、前記切替がなされなかった場合、前記信号選択部において選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、前記パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出する手段とを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のダイバーシチ受信装置。
  5. 前記比較部は、増幅された前記少なくとも2つの信号系列の強度の比として、強度が大きい方の信号系列の強度を分母とする強度の比を導出し、
    前記信号切替部は、前記比較部において導出した前記強度の比が所定の閾値以下の場合、強度が弱い方の信号系列を他の信号系列に切り替えることを特徴とする請求項3に記載のダイバーシチ受信装置。
  6. データ信号の間に周期的にパイロット信号が挿入された信号系列を複数のアンテナによりそれぞれ受信するステップと、
    前記複数のアンテナのそれぞれにおいて受信した信号系列のいずれかを選択するステップと、
    前記選択するステップにおいて選択した信号系列に含まれたパイロット信号に対する伝送路推定値を補間することにより、前記パイロット信号間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を導出するステップとを含み、
    前記導出するステップは、前記選択するステップにおいて信号系列の選択の切替がなされた場合、前記切替の前に最後に受信したパイロット信号から前記切替までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の前に受信した第1パイロット信号に対する伝送路推定値より導出し、前記切替から前記切替の後に最初に受信したパイロット信号までの間に配置されたデータ信号に対する伝送路推定値を、前記切替の後に受信した第2パイロット信号に対する伝送路推定値より導出することを特徴とするダイバーシチ受信方法。
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