JP2008227622A - 受信装置及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信装置から受信する信号の伝送路特性の推定精度を向上させ、送信装置から受信する信号の歪みの補正精度を向上させることを可能とする受信装置及び通信方法を提供する。
【解決手段】複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、単位信号を受信する受信装置100が、パイロット信号を用いてデータ信号を時間軸方向に補間することにより時間軸補間信号を生成する時間軸方向補間部49aと、少なくともパイロット信号を用いてデータ信号を周波数軸方向に補間することにより周波数軸補間信号を生成する周波数軸方向補間部49bとを備え、周波数軸方向補間部49bは、単位信号の間接波における直接波からの遅延時間に基づいて、時間軸補間信号を用いてデータ信号を周波数軸方向に補間するか否かを決定する。
【選択図】図3
【解決手段】複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、単位信号を受信する受信装置100が、パイロット信号を用いてデータ信号を時間軸方向に補間することにより時間軸補間信号を生成する時間軸方向補間部49aと、少なくともパイロット信号を用いてデータ信号を周波数軸方向に補間することにより周波数軸補間信号を生成する周波数軸方向補間部49bとを備え、周波数軸方向補間部49bは、単位信号の間接波における直接波からの遅延時間に基づいて、時間軸補間信号を用いてデータ信号を周波数軸方向に補間するか否かを決定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、単位信号を受信する受信装置及び通信方法に関する。
わが国のデジタル放送システムでは、1チャネルの周波数帯域内で複数のサブキャリアを用いるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている。OFDM方式にしたがったOFDM信号を受信する受信装置は、データ信号の間に所定の間隔で挿入されるパイロット信号(SP;Scattered Pilot symbol)を用いることにより、各データ信号の伝送路特性を推定し、データ信号の歪みを補正する。
具体的に、受信装置は、時間軸方向においてSPを用いてデータ信号の伝送路特性を補間して、時間軸方向で補間された単位信号(以下、時間軸補間信号)を取得する。続いて、受信装置は、周波数軸方向においてSP及び時間軸補間信号を用いてデータ信号の伝送路特性を推定し補間して、周波数軸方向で補間された単位信号(以下、周波数軸補間信号)を取得する。
一方、受信装置が高速で移動している場合には、時間軸方向における伝送路特性の変動が大きくなる。この場合、時間軸方向の補間に誤りが生じやすいため、受信装置はOFDM信号を正しく復調することができない。
そこで、特許文献1では、受信装置が高速で移動している場合には、時間軸補間信号を用いずに周波数軸方向の補間を行う技術が提案されている。即ち、特許文献1では、時間軸補間信号を用いずに、SPのみを用いて周波数軸補間信号を取得する。
特開2006−140987号公報
ここで、受信装置は、送信装置から直接的に到来する直接波だけではなく、遮蔽物(山や建物など)により反射され遅延して到来する間接波をも受信する。直接波は間接波と干渉して、直接波の受信電力(振幅)には、周波数軸上における周期的な落ち込みが発生する(いわゆる、周波数選択性フェージング)。図1(a)は、間接波の遅延時間が短い場合における、直接波の振幅の落ち込みを周波数軸上で示している。一方、図1(b)は、間接波の遅延時間が長い場合における、直接波の振幅の落ち込みを周波数軸上で示している。図1に示す通り、間接波の遅延時間が長い場合には、周波数軸上において振幅が落ち込む頻度は高くなる。なお、図1に示すように、サブキャリア番号♯1及び♯13にはSPが挿入されており、時間軸方向の補間を行った場合には、サブキャリア番号♯4、♯7及び♯10に時間軸補間信号が挿入される。
上述したように、特許文献1では、受信装置が高速で移動している場合、時間軸補間信号を用いずに、SPのみを用いて周波数軸方向の補間を行う。即ち、特許文献1の技術によると、図1(a)に示すように振幅の落ち込み頻度が低い場合には、SPのみを用いて周波数軸方向の補間を行ったとしても、伝送路特性の推定精度は維持される。しかしながら、図1(b)に示すように振幅の落ち込み頻度が高い場合には、SPのみを用いて周波数軸方向の補間を行うと、全ての振幅の落ち込みを推定することができない。
このように、受信装置が高速で移動している場合において、時間軸補間信号を用いずに、SPのみを用いて周波数軸方向の補間を行うと、伝送路特性の推定精度が低下する場合があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、送信装置から受信する信号の伝送路特性の推定精度を向上させ、送信装置から受信する信号の歪みの補正精度を向上させることを可能とする受信装置及び通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、前記単位信号を受信する受信装置であって、前記単位信号は、前記受信装置にとって既知であるパイロット信号と、前記受信装置にとって未知であるデータ信号とを含んでおり、前記パイロット信号を用いて前記データ信号を時間軸方向に補間することにより時間軸補間信号を生成する時間軸方向補間部と、少なくとも前記パイロット信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間することにより周波数軸補間信号を生成する周波数軸方向補間部とを備え、前記周波数軸方向補間部は、前記単位信号の間接波における直接波からの遅延時間に基づいて、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間するか否かを選択することを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴にかかり、前記周波数軸方向補間部は、前記遅延時間が所定時間以上である場合には、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間し、前記遅延時間が前記所定時間未満である場合には、前記時間軸補間信号を用いずに前記データ信号を周波数軸方向に補間することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴にかかり、前記周波数軸方向補間部は、受信装置の移動速度が所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間以上である場合には、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間し、受信装置の移動速度が前記所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間未満である場合には、前記時間軸補間信号を用いずに前記データ信号を周波数軸方向に補間することを要旨とする。
本発明第4の特徴は、複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、前記単位信号を受信装置が受信する通信方法であって、前記単位信号は、前記受信装置にとって既知であるパイロット信号と、前記受信装置にとって未知であるデータ信号とを含んでおり、前記パイロット信号を用いて前記データ信号を時間軸方向に補間することにより時間軸補間信号を生成するステップAと、少なくとも前記パイロット信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間することにより周波数軸補間信号を生成するステップBとを含み、前記ステップBにおいて、前記単位信号の間接波の直接波からの遅延時間に基づいて、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間するか否かを選択することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記ステップBにおいて、受信装置の移動速度が所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間以上である場合には、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間し、受信装置の移動速度が前記所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間未満である場合には、前記時間軸補間信号を用いずに前記データ信号を周波数軸方向に補間することを要旨とする。
本発明によれば、送信装置から受信する信号の伝送路特性の推定精度を向上させ、送信装置から受信する信号の歪みの補正精度を向上させることを可能とする受信装置及び通信方法を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る受信装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
〈受信装置100の構成〉
以下において、実施形態に係る受信装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る受信装置100の構成を示すブロック図である。
以下において、実施形態に係る受信装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る受信装置100の構成を示すブロック図である。
ここで、受信装置100が用いられる通信システムでは、1チャネルの周波数帯域内で複数のサブキャリアを用いるOFDM方式が採用されている。受信装置100が用いられる通信システムとしては、デジタル放送システムなどが挙げられる。
本実施形態において、受信装置100は、送信装置(不図示)から直接的に到来する直接波だけではなく、ある程度遅延して到来する間接波をも受信することが想定されている。特に、図1に示すように、各サブキャリア(♯1〜♯12)における受信電力(振幅)には、長遅延の間接波により短周期の落ち込みが発生することが想定されている。
また、本実施形態では、受信装置100が高速で移動することが想定されている。すなわち、受信装置100が受信するOFDM信号は、フェージング変動によって悪影響を受ける。
なお、送信装置から受信装置100に送信されるOFDM信号(単位信号)は、受信装置100にとって既知であるパイロット信号(SP)と、受信装置100にとって未知であるデータ信号とを含んでいる。SPは、マルチパスやフェージング変動によって受ける悪影響を取り除くために用いられる。
図2に示すように、受信装置100は、アンテナ10と、チューナ部20と、FFT処理部30と、等価処理部40と、復調処理部50とを有する。
アンテナ10は、送信装置から直接的に到来する直接波と、長遅延又は短遅延の間接波にかかるOFDM信号を受信する。
チューナ部20は、送信装置から送信されるOFDM信号のうち、所望のチャネルに対応するOFDM信号を抽出する。チューナ部20は、所望のチャネルに対応するOFDM信号をFFT処理部30に入力する。なお、通信システムがデジタル放送システムである場合を例に挙げると、所望のチャネルは、ユーザによって選局された局である。
FFT処理部30は、チューナ部20から取得したOFDM信号に対してフーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)を行う。具体的には、FFT処理部30は、OFDM信号を時間軸領域から周波数軸領域に変換する。
等価処理部40は、周波数軸領域に変換されたOFDM信号(単位信号)の伝送路特性の補間を行って、マルチパスやフェージング変動によって生じる悪影響を取り除く。なお、等価処理部40は本発明の特徴にかかるため、詳細については後述する。
復調処理部50は、等価処理部40によって悪影響が取り除かれたOFDM信号(単位信号)を復調する。復調方式としては、QAM、QPSKやDQPSKなどが挙げられる。なお、復調処理部50によって復調された信号は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)などに準拠する規格に応じて復号される。
〈等価処理部40の構成〉
以下において、本実施形態に係る等価処理部40の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る等価処理部40の構成を示すブロック図である。
以下において、本実施形態に係る等価処理部40の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る等価処理部40の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、等価処理部40は、SP抽出部41と、SP複素除算部42と、遅延時間算出部43と、速度計測部44と、補間選択部45と、第1補間部46と、第2補間部47と、複素除算部48とを有する。
SP抽出部41は、送信装置から受信したOFDM信号(単位信号)の中から、パイロット信号(SP)を抽出する。例えば、日本で採用されているデジタル放送システム(ISBD−T)において、SPは、図4に示すように、時間軸方向に4シンボル毎に配置されており、周波数軸方向に12サブキャリア毎に配置されている。
SP複素除算部42は、SPを用いて、送信装置と受信装置100との間の伝送路特性を推定する。具体的には、SP複素除算部42は、送信装置から受信したパイロット信号(FFT処理済みの受信値)を受信装置100にとって既知であるパイロット信号(正解値)で複素除算し、SPの伝送路特性を求める。なお、伝送路特性とは、送信装置と受信装置100との間の空間で生じた位相の歪みや振幅値(絶対値)の歪みを表す。
遅延時間算出部43は、図5に示すように、IFFT処理部431と、遅延プロファイル作成部432と、遅延時間算出部433とを備える。IFFT処理部431は、SP複素除算部42から取得したSPの伝送路特性に対して逆フーリエ変換(IFFT;Inverse Fast Fourier Transform)を行う。具体的には、IFFT処理部431は、伝送路特性を周波数軸領域から時間軸領域に変換する。これによって、時間軸上における単位信号の振幅値が算出される。遅延プロファイル作成部432は、算出された単位信号の振幅値を時系列にプロットすることにより、図6に示すような遅延プロファイルを作成する。遅延時間算出部433は、遅延プロファイルに表された直接波の受信時刻と間接波の受信時刻との差、すなわち間接波の遅延時間を算出する。ここで、直接波の受信時刻は、振幅が極大値をとる時刻t1であり、間接波の受信時刻は、振幅が極大値の次に大きな値をとる時刻t2であるものとする。従って、間接波の遅延時間Tnは、Tn=t2−t1として算出される。
速度計測部44は、受信装置100が移動している速度を計測する。例えば、速度計測部44による移動速度Vnの計測は、受信装置100に内蔵されたGPSによって行うことができる。なお、受信装置100は必ずしも速度計測部44を備えていなくてもよく、受信装置100が積載されている車両等に設けられた速度計やGPSなどにより移動速度Vnを計測してもよい。
補間選択部45は、遅延時間算出部43から遅延時間Tnを取得し、速度計測部44から移動速度Vnを取得する。補間選択部45は、遅延時間Tnと移動速度Vnとに基づいて、SP複素除算部42から取得する伝送路特性を、第1補間部46又は第2補間部47のいずれに転送するかを選択する。具体的には、補間選択部45は、図7に示すような選択テーブルを保持しており、遅延時間Tnと所定時間Thを比較するとともに、移動速度Vnと所定速度Vhとを比較する。補間選択部45は、Vn>VhかつTn>Thの場合には第1補間部を選択し、Vn>VhかつTn<Thの場合には第2補間部を選択し、また、Vn<Vhの場合には第1補間部を選択する。ここで、所定時間Thは、間接波が長遅延であるか短遅延であるかを判定するための閾値であり、直接波の振幅において、SPの伝送路特性のみでは推定できない落ち込みが発生するときを基準として設定される。また、所定速度Vhは、時間軸方向における伝送路特性の変動が大きくなるときを基準に設定される。
第1補間部46は、時間軸方向補間部46aと周波数軸方向補間部46bとを備える。時間軸方向補間部46aは、パイロット信号の伝送路特性を用いて、時間軸方向においてデータ信号の伝送路特性を推定し補間を行う。なお、時間軸方向における補間としては、線形補間などが考えられるが、これに限定されるものではない。
例えば、上述したデジタル放送システム(ISBD−T)を例に挙げて、図8を参照しながら説明する。サブキャリア番号#1について考えると、時間軸方向補間部46aは、シンボル番号#1、シンボル番号#5及びシンボル番号#9に対応するパイロット信号の伝送路特性を用いて、シンボル番号#2〜シンボル番号#4、シンボル番号♯6〜シンボル番号#8及びシンボル番号#10に対応するデータ信号の伝送路特性を推定し補間を行う。同様に、時間軸方向補間部46aは、サブキャリア番号#4、サブキャリア番号#7、サブキャリア番号#10、サブキャリア番号#13及びサブキャリア番号#16についても、時間軸方向にデータ信号の伝送路特性を推定し補間を行う。
以下においては、時間軸方向に伝送路特性が補間されるデータ信号について、時間軸補間信号と称する。
周波数軸方向補間部46bは、パイロット信号及び時間軸補間信号の伝送路特性を用いて、周波数軸方向においてデータ信号の伝送路特性の補間を行う。なお、周波数軸方向における補間としては、内挿補間などが考えられるが、これに限定されるものではない。
例えば、上述したデジタル放送システム(ISBD−T)を例に挙げて、図9を参照しながら説明する。シンボル番号#1について考えると、周波数軸方向補間部46bは、サブキャリア番号#1、サブキャリア番号#4、サブキャリア番号#7、サブキャリア番号#10、サブキャリア番号#13及びサブキャリア番号#16に対応する単位信号の伝送路特性を用いて、他のサブキャリア番号に対応するデータ信号の伝送路特性を推定し補間を行う。同様に、周波数軸方向補間部46bは、シンボル番号#2〜シンボル番号#10についても、周波数軸方向にデータ信号の伝送路特性を推定し補間を行う。
以下においては、周波数軸方向に伝送路特性が補間されるデータ信号について、周波数軸補間信号と称する。
第2補間部47は、周波数軸方向補間部47aのみを備える。周波数軸方向補間部47aは、時間軸補間信号を用いず、パイロット信号の伝送路特性のみを用いて、周波数軸方向においてデータ信号の伝送路特性の補間を行う。
従って、上述したデジタル放送システム(ISBD−T)を例に挙げて、図10を参照しながら説明する。シンボル番号#1について考えると、周波数軸方向補間部47aは、サブキャリア番号#1及びサブキャリア番号#13に対応する単位信号の伝送路特性のみを用いて、他のサブキャリア番号に対応するデータ信号の伝送路特性を推定し補間を行う。同様に、周波数軸方向補間部47aは、シンボル番号#2〜シンボル番号#10についても、周波数軸方向にデータ信号の伝送路特性の補間を行う。
複素除算部48は、第1補間部46又は第2補間部47からの伝送路特性を用いて、FFT処理部30から取得した周波数領域の単位信号を複素除算することにより等価を行う。
〈受信装置の動作〉
以下において、本実施形態に係る受信装置100の動作について、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係る受信装置100の動作を示すフロー図である。
以下において、本実施形態に係る受信装置100の動作について、図面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係る受信装置100の動作を示すフロー図である。
ステップ10において、受信装置100は、FFT処理部30によって時間軸領域から周波数軸領域に変換されたOFDM信号(単位信号)を取得する。
ステップ11において、受信装置100は、周波数軸領域に変換された単位信号の中から、パイロット信号(SP)を抽出して複素除算することにより、SPの伝送路特性を推定する。
ステップ12において、受信装置100は、SPの伝送路特性に対して逆フーリエ変換を行って、遅延プロファイルを作成し、間接波の遅延時間を算出する。
ステップ13において、受信装置100は、Vn>VhかつTn<Thか否かを判定する。Vn>VhかつTn<Thである場合にはステップ14へ、そうでない場合にはステップ15へ進む。
ステップ14において、SPのみを用いて周波数軸補間を行って伝送路特性を推定し補間を行う。
ステップ15において、時間軸補間信号を取得した後に、時間軸補間信号及びSPを用いて周波数軸補間を行って伝送路特性を推定し補間する。
ステップ16において、周波数領域の単位信号を、ステップ14又はステップ15において算出した伝送路特性を用いて複素除算することにより等価を行う。
〈作用及び効果〉
本実施形態に係る受信装置100によれば、パイロット信号を用いてデータ信号を時間軸方向に補間して時間軸補間信号を生成し、時間軸補間信号及びパイロット信号を用いてデータ信号を周波数軸方向に補間して周波数軸補間信号を生成する第1補間部46と、時間軸補間信号を用いずにSPのみを用いてデータ信号を周波数軸方向に補間して周波数軸補間信号を生成する第2補間部47とを備える。受信装置100の移動速度Vnが所定速度Vh以上、かつ、間接波の遅延時間Tnが所定時間Th以上である場合には、第1補間部46によってデータ信号の伝送路特性を補間する。また、移動速度Vnが所定速度Vh以上、かつ、遅延時間Tnが所定時間Th未満である場合には、第2補間部47によってデータ信号の伝送路特性を補間する。
本実施形態に係る受信装置100によれば、パイロット信号を用いてデータ信号を時間軸方向に補間して時間軸補間信号を生成し、時間軸補間信号及びパイロット信号を用いてデータ信号を周波数軸方向に補間して周波数軸補間信号を生成する第1補間部46と、時間軸補間信号を用いずにSPのみを用いてデータ信号を周波数軸方向に補間して周波数軸補間信号を生成する第2補間部47とを備える。受信装置100の移動速度Vnが所定速度Vh以上、かつ、間接波の遅延時間Tnが所定時間Th以上である場合には、第1補間部46によってデータ信号の伝送路特性を補間する。また、移動速度Vnが所定速度Vh以上、かつ、遅延時間Tnが所定時間Th未満である場合には、第2補間部47によってデータ信号の伝送路特性を補間する。
このような受信装置100によれば、所定速度Vh以上の高速で移動している場合であって、間接波の遅延時間Tnが所定時間Th以上であるとき、時間軸補間信号を用いて周波数軸方向における補間が行われる。即ち、図1(b)に示すように、周波数選択性フェージングによる直接波の振幅の落ち込み頻度が高いときは、時間軸補間信号を用いて周波数軸方向における補間が行われる。
従って、本実施形態に係る受信装置100によれば、振幅の落ち込み頻度が高い場合であっても、伝送路特性を正確に推定することができる。例えば、図1(b)を用いて説明すると、SPのみを用いて周波数軸方向の補間を行っても、高頻度の振幅の落ち込みを正確に推定することはできないが、時間軸補間信号をも用いて周波数軸方向の補間を行うことにより、高頻度の振幅の落ち込みを正確に推定することができる。
一方、所定速度Vh以上の高速で移動している場合であって、間接波の遅延時間Tnが所定時間Th未満であるとき、即ち、図1(a)に示すように、直接波の振幅の落ち込み頻度が低いときは、時間軸補間信号を用いずSPのみを用いて周波数軸方向の補間が行われる。
従って、本実施形態に係る受信装置100によれば、高速移動している場合であって、振幅の落ち込み頻度が低いときであっても、伝送路特性を正確に推定することができる。例えば、図1(a)では、高速移動に起因して推定誤差が大きくなる時間軸補間信号を用いずに、SPのみを用いて周波数軸方向の補間をしても、低頻度の振幅の落ち込みは正確に推定される。
以上のように、本実施形態に係る受信装置100によれば、移動速度Vnと間接波の遅延時間Tnとに基づいて、周波数軸方向の補間において時間軸補間信号を用いるか否かを決定するため、伝送路特性の推定精度が向上し、送信装置から受信する信号の歪みの補正精度が向上する。
〈比較結果〉
以下において、間接波の遅延時間と補間方法との関係について、図面を参照しながら説明する。
以下において、間接波の遅延時間と補間方法との関係について、図面を参照しながら説明する。
図13は、様々なノイズ環境下(C/N;Carrier to Noise Ratio)における、復調信号のビットエラー率(BER;Bit Error Rate)をシミュレーションした結果を示す。また、シミュレーションは、時間軸補間信号を用いずに周波数軸方向における補間を行った場合と、時間軸補間信号を用いて周波数軸方向における補間を行った場合とについて行った。
図13(a)は、短遅延の間接波がある場合について示している。この場合、時間軸補間信号を用いずに周波数軸方向における補間を行うと、C/Nが増加するほどビットエラー率が低減されることが確認された。これは、時間軸方向における伝送路特性の変動が大きい環境では時間軸方向の補間に誤りが生じやすく、信号を正しく復調することができないためである。
図13(b)は、長遅延の間接波がある場合について示している。この場合、時間軸補間信号を用いて周波数軸方向における補間を行うと、C/Nが増加するほどビットエラー率が低減されることが確認された。これは、長遅延の間接波がある場合には、周波数軸上において振幅が落ち込む頻度は高くなるため、伝送路特性を正確に推定できないためである。
以上より、C/Nが高い環境では、間接波の遅延時間に応じて補間方法を切り替えることによりビットエラー率を低減できることが確認された。
《その他の実施形態》
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態において、遅延時間算出部43は、SP複素除算部42から取得したSPの伝送路特性に対して逆フーリエ変換を行うことにより遅延プロファイル(図6参照)を作成したが、図12に示すように、周波数軸領域に変換されたOFDM信号(単位信号)に対して逆フーリエ変換を行うことにより遅延プロファイルを作成してもよい。
また、上述した実施形態において、等価処理部40は、第1補間部46(時間軸方向補間部46a、周波数軸方向補間部46b)と第2補間部47(周波数軸方向補間部47a)とを備える構成としたが、図12に示すように、時間軸方向補間部49aと周波数軸方向補間部49bとを備える構成としてもよい。この場合、補間選択部45は、選択テーブル(図7参照)を参照して、周波数軸方向補間部49bが時間軸補間信号を用いずに補間を行うように、或いは、時間軸方向補間部49aの機能を停止するように制御すればよい。
また、上述した実施形態では、補間選択部45が、遅延時間Tnと移動速度Vnとに基づいて使用する補間部を選択したが、遅延時間Tnのみに基づいて選択してもよい。この場合、受信装置100の移動速度に関わらず、間接波が長遅延であるか短遅延であるかによって時間軸補間信号を用いるか否かが決定されるため、等価処理部40の処理負荷が軽減される。
Th…所定時間、Tn…遅延時間、Vh…所定速度、Vn…移動速度、10…アンテナ、20…チューナ部、30…FFT処理部、40…等価処理部、41…SP抽出部、42…SP複素除算部、43…遅延時間算出部、44…速度計測部、45…補間選択部、46…第1補間部、46a…時間軸方向補間部、46b…周波数軸方向補間部、47…第2補間部、47a…周波数軸方向補間部、48…複素除算部、49a…時間軸方向補間部、49b…周波数軸方向補間部、50…復調処理部、100…受信装置、431…IFFT処理部、432…遅延プロファイル作成部、433…遅延時間算出部
Claims (5)
- 複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、前記単位信号を受信する受信装置であって、
前記単位信号は、前記受信装置にとって既知であるパイロット信号と、前記受信装置にとって未知であるデータ信号とを含んでおり、
前記パイロット信号を用いて前記データ信号を時間軸方向に補間することにより時間軸補間信号を生成する時間軸方向補間部と、
少なくとも前記パイロット信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間することにより周波数軸補間信号を生成する周波数軸方向補間部とを備え、
前記周波数軸方向補間部は、前記単位信号の間接波における直接波からの遅延時間に基づいて、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間するか否かを決定することを特徴とする受信装置。 - 前記周波数軸方向補間部は、
前記遅延時間が所定時間以上である場合には、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間し、
前記遅延時間が前記所定時間未満である場合には、前記時間軸補間信号を用いずに前記データ信号を周波数軸方向に補間する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記周波数軸方向補間部は、
受信装置の移動速度が所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間以上である場合には、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間し、
受信装置の移動速度が前記所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間未満である場合には、前記時間軸補間信号を用いずに前記データ信号を周波数軸方向に補間する
ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。 - 複数のキャリアを用いて送信装置が単位信号を送信する通信システムにおいて、前記単位信号を受信装置が受信する通信方法であって、
前記単位信号は、前記受信装置にとって既知であるパイロット信号と、前記受信装置にとって未知であるデータ信号とを含んでおり、
前記パイロット信号を用いて前記データ信号を時間軸方向に補間することにより時間軸補間信号を生成するステップAと、
少なくとも前記パイロット信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間することにより周波数軸補間信号を生成するステップBとを含み、
前記ステップBにおいて、前記単位信号の間接波における直接波からの遅延時間に基づいて、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間するか否かを決定する
ことを特徴とする通信方法。 - 前記ステップBにおいて、
受信装置の移動速度が所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間以上である場合には、前記時間軸補間信号を用いて前記データ信号を周波数軸方向に補間し、
受信装置の移動速度が前記所定速度以上、かつ、前記遅延時間が前記所定時間未満である場合には、前記時間軸補間信号を用いずに前記データ信号を周波数軸方向に補間する
ことを特徴とする請求項4に記載の通信方法。
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