JP2005158215A - 情報再生方法および情報再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ビタビ検出器に入力される信号の雑音特性に依らず、bERが最小となる条件でタップ係数を決定することのできる情報再生方法および情報再生装置を提供する。
【解決手段】 クロック周期毎にサンプリングされた再生データ列がFIRフィルタ14でパーシャルレスポンス波形に等化された後、FIRフィルタ17に入力される。一方、ビタビ検出器18からの識別データaが、FIRフィルタ15によってパーシャルレスポンス波形と畳み込み演算された後、FIRフィルタ16に入力される。係数算出器19は、FIRフィルタ16の出力とFIRフィルタ17の出力とを入力して、パーシャルレスポンス波形に等化された再生データ列の雑音成分の自己相関に基づいてFIRフィルタ14のタップ係数を算出する。それによって、ビタビ検出器の検出性能が最良となって、bERが最小化される。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報記録媒体に記録された記録信号を再生する情報再生方法および情報再生装置に関し、特にパーシャルレスポンス等化及びビタビ復号を用いて記録信号を再生する情報再生方法および情報再生装置に関する。
信号処理による記録密度向上の手法として、ビタビ復号処理を含むPRML(Partial Response Maximum Likelihood)技術が一般に知られている。PRML方式では、意図的に与えた符号干渉を有するPR(Partial Response:パーシャルレスポンス)波形に再生信号を等化し、符号間干渉から生じる多値レベルの遷移を利用してビタビ検出器によりデータの判別を行う。
図10は、PRML方式によりデータの判別を行う従来の情報再生装置の再生回路部のブロック図である。情報記録媒体(図示せず)から得られたアナログ再生信号がローパスフィルタ111に入力された後、その出力がADコンバータ112によりデジタル化される。ADコンバータ112からの出力は、PLL(位相同期ループ)回路113に入力され、クロック周期毎にサンプリングされた時系列の再生データ列Y(dは1以上の整数)が得られる。時系列の再生データ列YはFIR(Finite Impulse Response)フィルタ114に入力され、そのタップ係数W(sは1≦s<dを満たす整数)を介して所定のパーシャルレスポンス波形H(tは1≦t<dを満たす整数)に等化される。パーシャルレスポンス等化後の再生データはビタビ検出器118に入力され、ビタビ検出器118から識別データAが出力される。識別データAは、FIRフィルタ115に入力され、その出力が、係数算出器119に入力される。係数算出器119には、また、FIRフィルタ114の出力も入力される。
パーシャルレスポンス等化の手法には、ゼロフォース法、MMSE(Minimum Mean Square Error)法(例えば、特許文献1参照)等、いくつかの手法があるが、一般によく用いられているのはMMSE法である。MMSE法は、次式で定義される等化誤差vのdに関する自乗平均値が最小となるようにタップ係数Wを決定する手法である。
Figure 2005158215
したがって、具体的には、タップ係数Wは、次式で表わされるε’を最小とするように決定される。
Figure 2005158215
ここで、E[ ]は[ ]内の数式についてdに関する平均値を求める操作を表している。[ ]内の数式は、式(5)で定義される等化誤差vの自乗、すなわち、等化された再生データと、識別データとパーシャルレスポンス波形との畳み込み演算によって算出されるデータ(=理想信号)との差の自乗を表している。図10において、係数算出器119が、FIRフィルタ114から等化された再生データ列を、FIRフィルタ115から理想信号のデータ列を入力して、等化誤差vのdに関する自乗平均値、即ち、ε’を最小にするように、FIRフィルタ114のタップ係数Wを決定する。
具体的にε’を最小とする条件、もしくは、最小に準ずる条件を求める手法としては、ε’のタップ係数Wに関する偏分が0となる条件(方程式)を行列計算により求める手法や、タップ係数Wの適当な初期値から出発し、反復的にタップ係数Wを更新して求めていく手法(例えば、特許文献2参照)などがある。
また、パーシャルレスポンス波形Hを算出するのにディスクからの再生波形に基づき最小自乗法を用いる手法(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特開2000−123487号公報 (第9頁、図2) 特開2001−189053号公報 (第5−7頁、図7−8) 特開2003−303417号公報 (第7−9頁、図3)
しかしながら、本願発明者らはMMSE法に基づいた等化が必ずしもデータ検出誤り率(ビットエラーレート:以下、「bER」という)最小とはならないことを見いだした。これは、後に詳述するように、ビタビ検出器に入力される信号の雑音特性が有色であるか白色であるかによって、ビタビ検出器の復号性能が異なるためである。雑音が白色であるか有色であるかの一般的な定義について、上述の等化誤差vを用いて説明すれば以下の通りである。雑音成分(等化誤差)vについて、R=E[v×vd+f]で定義される自己相関Rが、Rのみ零でない有限の値を取り、R以外は全て0となる場合には、その雑音は白色であり、RやRなど、R以外にも零でない有限の値を取る雑音成分がある場合には、その雑音は有色である。ビタビ検出器に入力されるデータの雑音特性が白色である場合には、MMSE法を適用することで、そのビタビ検出器に最良の検出性能を得ることができる。しかしながら、一般に情報記録媒体から得られる再生信号の雑音特性は有色であるため、MMSE法に基づく等化では、bERは一般に最小とはならない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ビタビ検出器に入力される信号の雑音特性に依らず、検出性能最良、すなわち、bER最小となる条件でタップ係数を決定することのできる情報再生方法および情報再生装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明によれば、情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をFIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、前記再生データ列または前記FIRフィルタの出力データ列と、前記記録信号のデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列と、に畳み込み演算を行って算出されるデータ列に基づいて前記FIRフィルタのタップ係数を決定することを特徴とする情報再生方法、が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をFIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、前記再生データ列または前記FIRフィルタの出力データ列と、前記記録信号のデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列との差信号を算出し、該差信号に畳み込み演算を行って算出されるデータ列に基づいて前記FIRフィルタのタップ係数を決定することを特徴とする情報再生方法、が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列を、FIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、前記情報記録媒体に記録された記録信号のデータ列をa(kは1以上の整数)、前記情報記録媒体から前記記録信号を再生して得られる再生データ列をy、前記パーシャルレスポンス波形のデータ列をh(jは1≦j<kを満たす整数)、前記FIRフィルタのタップ係数のデータ列をw(iは1≦i<kを満たす整数)とし、任意のデータ列をr(mは1≦m<kを満たす整数)としたとき、下記式(1)、(2)、(3)、(4)で定義されるεが最小となるように前記タップ係数のデータ列wが決定されることを特徴とする情報再生方法、が提供される。
Figure 2005158215
ここで、E[ ]は、[ ]内の数式のkに関する平均を意味する。
Figure 2005158215
Figure 2005158215
Figure 2005158215
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生装置であって、前記再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する第1のFIRフィルタと、前記再生データ列または前記第1のFIRフィルタからの出力と畳み込み演算を行う第2のFIRフィルタと、前記記録信号のデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列と畳み込み演算を行う第3のFIRフィルタと、前記第2のFIRフィルタの出力と前記第3のFIRフィルタの出力とを入力して、前記第1のFIRフィルタのタップ係数を算出する係数算出器と、を有することを特徴とする情報再生装置、が提供される。
また、上記目的を達成するため、本発明によれば、情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生装置であって、前記再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する第1のFIRフィルタを有し、前記再生データ列または前記第1のFIRフィルタからの出力と、前記記録信号のデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列との差信号を算出する減算器を有し、前記差信号を第2のFIRフィルタに入力して得られる出力をもとに前記第1のFIRフィルタのタップ係数を算出する係数算出器と、を有することを特徴とする情報再生装置、が提供される。
本発明の情報再生方法および情報再生装置は、情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をFIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する際、前記再生データ列または前記FIRフィルタの出力データ列と、前記記録信号のデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列と、に畳み込み演算を行って算出されるデータ列に基づいて前記FIRフィルタのタップ係数を決定するものであるから、パーシャルレスポンス波形に等化された再生データ列の雑音成分の自己相関に基づいて前記FIRフィルタのタップ係数が算出され、それによって、ビタビ検出器の検出性能が最良となって、bERが改善され、また、情報記録媒体のチルトや光学系のデフォーカスなどの再生マージンが拡大される。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1に本発明に掛かる情報再生装置の再生部の主要部分を示す。従来のMMSE法等の等化方法では、等化波形と目標波形との差である等化誤差を算出し、等化誤差をそのまま係数算出器に入力していた。係数算出器は入力された等化誤差の自乗平均が略最小となるようにFIRフィルタのタップ係数を算出することになる。
これに対し、本発明では、等化誤差を係数算出器に入力する前に、所定の畳み込み演算を行ってから係数算出器に入力することとなる。すなわち、図1に示すように、FIRフィルタ1において畳み込み演算された再生信号は、目標信号生成器2の出力信号と共に重み付け等化誤差算出器3に入力され、所定の畳み込み演算が施される。算出された等化誤差に基づいて係数算出器4においてFIRフィルタ1にて用いられるタップ係数が算出される。重み付け等化誤差算出器3での畳み込み演算は、等化係数決定に際して、等化誤差の有色性を反映させるために行われるものである。なお、畳み込み演算は線型演算であるので、演算の順序に特に制限はない。すなわち、必ずしも等化誤差を算出した後に畳み込み演算を行う必要はなく、等化波形及び目標波形それぞれに畳み込み演算を行って、両者の差信号を係数算出器に入力しても良く、結果的に有色性が反映された等化誤差のデータ列が係数算出器4に入力されれば良い。
重み付け等化誤差算出のより具体的な構成例およびその動作について図面を参照して詳しく説明する。
図2は、本発明の情報再生装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。図2に示すように、本発明に係る再生装置は、ローパスフィルタ11、ADコンバータ12、PLL回路13、FIRフィルタ14、15、16、17、ビタビ検出器18、係数算出器19を有している。
図2において、光ディスクなどの情報記録媒体(図示せず)から読み出された再生アナログ信号は、ノイズ抑制の役割を果たすローパスフィルタ11に入力された後、ADコンバータ12によってデジタル化され、離散化(量子化)された値を取る。デジタル化された再生信号は、PLL回路13に入力される。PLL回路13は、入力してきた再生ディジタル信号からクロック信号を抽出するとともに、クロック周期毎にサンプリングされた再生信号の時系列の波形データyを出力する。ここで、kは、1≦k≦nを満たす整数であり、nは、クロック周期毎にサンプリングされたサンプリング数で、1以上の整数である。
次に、時系列の再生波形データyが、FIRフィルタ14に入力される。FIRフィルタ14は、図3に示すように、I個(Iは、1≦I<kを満たす整数)の縦続接続された遅延素子51、それぞれタップ係数w、w、…、w、…、w(iは、1≦i≦Iを満たす整数)を持つI個の乗算器52、および、加算器53を有するトランスバーサルフィルタを構成している。遅延素子51は、例えばDフリップフロップで構成されており、そのクロック端子にクロック信号の1パルスが入力される毎に、各1個の素子につき再生波形データyの1Tの遅延を行う。ここで、Tは、クロック信号の周期である。縦続接続された遅延素子51を順次通った再生波形データyk−I、…、yk−i、…、yk−2、yk−1が、各1個の乗算器52を通って、それぞれ、タップ係数w、…、w、…、w、wを乗ぜられた後、加算器53によって加算されて、次式で示される時系列データxとして出力される。
Figure 2005158215
即ち、FIRフィルタ14の出力xは、時系列の再生波形データyとFIRフィルタ14のタップ係数wとを畳み込み演算した演算結果である。
再生波形データyは、FIRフィルタ14のタップ係数wを介して、所定のパーシャルレスポンス波形h(jは、1≦j≦Jを満たす整数;Jはパーシャルレスポンス波形のデータ数で、1≦J<kを満たす整数)に等化される。FIRフィルタ14のタップ数(=乗算器の数)Iは、通常7〜20程度に設定される。なお、図3において、1個の遅延素子毎に1個の乗算器を設けているが、再生波形データyの周波数特性によっては、複数個の遅延素子毎に1個の乗算器を設けてもよい。
FIRフィルタ14によって等化された後の時系列の出力波形xは、ビタビ検出器18に入力される。ビタビ検出器18からは、暫定的な時系列の2値の識別データaが出力される。時系列の識別データaは、FIRフィルタ15に入力される。FIRフィルタ15は、FIRフィルタ14と同様のトランスバーサルフィルタを構成しており、識別データaとパーシャルレスポンス波形hとの畳み込み演算を行う。FIRフィルタ15の時系列の出力データνは、次式で与えられる。
Figure 2005158215
FIRフィルタ14、15の出力信号はそれぞれFIRフィルタ17、16に入力されて畳み込み演算された後減算器20に入力され、ここで算出された等化誤差は係数算出器19へ入力される。従来の等化手法では、FIRフィルタ16、17は存在せず、図10に示すように、FIRフィルタ114の出力、および、FIRフィルタ115の出力がそれぞれ係数算出器119に入力され、係数算出器119が、式(6)のε’を最小にするようにFIRフィルタ114のタップ係数Wを決定していた。最終的に決定されたタップ係数Wで等化された波形は再度ビタビ検出器に入力され、最終的な時系列の識別データAが出力されることになる。
図10において、ビタビ検出器の検出性能を、正しい識別データの理想信号と誤りの識別データの理想信号との間のユークリッド距離dの最小値と、式(6)で与えられる等化誤差の自乗平均ε’=E[(ΣYd−s×W−ΣAd−t×H]の最小値との比で算定することが可能である。ここで、理想信号とは、識別データとパーシャルレスポンス波形との畳み込み演算によって定義される。例えば、パーシャルレスポンス波形が(1,2,2,1)であり、ビタビ検出器によって検出される正しい識別データが〔0001111〕であったとすると、その理想信号は、〔0001356〕である。このとき、誤りの識別データとして、〔0000111〕を考えると、その理想信号は、〔0000135〕である。したがって、2つの理想信号の間のユークリッド距離dは、d =(1−0)+(3−1)+(5−3)+(6−5)=10となる。このユークリッド距離dが大きいほど、識別データが、この誤りの識別データに誤って検出される確率が小さくなる。そして、正しい識別データの理想信号と全ての誤りの識別データの理想信号との間のユークリッド距離のうちの最小値が大きいほど、その識別データが誤って検出される確率が小さくなる。ただし、このようなユークリッド距離は、パーシャルレスポンス波形と正しい識別データ(=記録データ)とによって決まる量である。なお、正しい識別データが〔0001111〕のとき、最小のユークリッド距離を与える誤りの識別データは上述の〔0000111〕であり、最小のユークリッド距離の自乗は10である。
通常のMMSE法では、式(6)で与えられるε’=E[v ]が最小となる条件でタップ係数Wを決定している。雑音特性が白色であれば、すなわち、自己相関RをR=E[v×vd+f]で定義したとき、R=ε’=E[v ]以外のRが全て0であれば、通常通りのMMSE法で決定されるタップ係数Wで最良の検出性能が得られることになる。しかしながら、情報記録媒体から得られる再生信号の雑音特性は通常有色であり、R以外のRも0とはならない。この場合、等化誤差の自乗平均は、R以外のRの寄与も考慮して算出する必要がある。図2におけるFIRフィルタ16、17は、R以外のRの寄与を考慮するために加えられているものである。FIRフィルタ16、17のタップ係数r(mは1≦m≦Mを満たす整数;Mはタップ数で、1≦M<kを満たす整数)は、パーシャルレスポンス波形に依存して決定されることとなる。
以下に、FIRフィルタ16、17のタップ係数rの設定基準を、実際のパーシャルレスポンス波形に対応付けて、具体的に説明する。
パーシャルレスポンス波形をh、誤りデータ列をe(eは、−1、 0、1のいずれかの値)として、A=Σr (Σはmに関する和)、r=Σhm−L×e(ΣはLに関する和)で定義されるAを最小とするr、eを求めればよい。Aが小さいほどユークリッド距離の小さい識別データ間での誤検出の発生を抑制する効果があり、ビタビ検出ではユークリッド距離が小さい識別データ間で誤検出が起きやすいためである。パーシャルレスポンス波形hがPR(1,2,2,1)、即ち、h=1、h=2、h=2、h=1においては、e=1で他のeが0のときに、r=1、r=2、r=2、r=1でA=10が最小値となる。パーシャルレスポンス波形hがPR(1,2,2,2,1)においては、e=1、e=0、e=−1、e=0、e=1で他のeが0のとき[e=(1,0,−1,0,1)とも表現できる]に、r=1、r=2、r=1、r=0、r=0、r=0、r=1、r=2、r=1[r=(1,2,1,0,0,0,1,2,1)とも表現できる]でA=12が最小値となる。なお、PR(1,2,2,2,1)においては、e=(1,0,−1)、あるいは、e=(1,0,−1,0,1,0,−1)の場合にもA=12となるが、e=(1,0,−1,0,1)[r=(1,2,1,0,0,0,1,2,1)]に対して有色性を考慮して等化誤差の自乗平均を最小とすることが、最もbER改善に有効であることを実験的に確認している。ただし、e=(1,0,−1)[r=(1,2,1,0,−1,−2,−1)]やe=(1,0,−1,0,1,0,−1)[r=(1,2,1,0,0,0,0,0,−1,−2,−1)]について本発明を適用することによっても、有色性を考慮せずに単に式(6)を最小とした従来手法に比してbERが改善されるので、rとしてこれらの値を設定してもbERの改善の効果がある。また、これら以外にも、bERを改善できるrは、全て用い得る。しかしながら、r=(1,2,1,0,0,0,1,2,1)とするのが、最もbER改善に効果がある。
以上の議論をまとめると、本発明では、図2のようにFIRフィルタ16、17を加えて、以下の式で与えられるεを最小もしくは最小に準ずる条件で、FIRフィルタ14のタップ係数wを求めればよい。
Figure 2005158215
ここで、E[ ]は、[ ]内の数式のkに関する平均を意味する。
Figure 2005158215
Figure 2005158215
Figure 2005158215
ここで、rは、パーシャルレスポンス波形が決まれば、上述のように求めることができる。PR(1,2,2,2,1)の場合のように、候補となるrが複数存在するときには、各rに対してεの最小値を計算して、最も小さい最小値を与えるrを、求めるrとして選択すればよい。式(4)で与えられるνは、最終的な識別データ(=記録データ)とパーシャルレスポンス波形との畳み込み演算、即ち、FIRフィルタ15の出力である。また、式(3)で与えられるuは、FIRフィルタ15の出力νとFIRフィルタ16のタップ係数rとの畳み込み演算、即ち、FIRフィルタ16の出力である。
一方、式(1)中のΣw×zk−iは、x=Σw×yk−i(Σはiに関する和)とすると、Σr×xk−m(Σはmに関する和)と書き換えることができる。xは、FIRフィルタ14のタップ係数wと再生波形データyとの畳み込み演算、即ち、FIRフィルタ14の出力である。Σr×xk−m、即ち、Σw×zk−iは、FIRフィルタ17のタップ係数rとFIRフィルタ14の出力xとの畳み込み演算、即ち、FIRフィルタ17の出力である。したがって、式(1)のεを最小にするということは、図2において、係数算出器19が、FIRフィルタ16の出力とFIRフィルタ17の出力とを入力して、その差である有色性を考慮した等化誤差の自乗平均値を最小にするように、FIRフィルタ14のタップ係数wを算出するということを意味する。
タップ係数wを算出する係数算出器19は、例えば、式(1)のεにおいてwについて偏分δεをとって得られるδε=0の多変数の連立方程式を解く機能を有していてもよく、あるいは、適当なタップ係数wの初期値から出発して適応的に反復収束計算を行う機能を有していてもよい。前者の多変数の連立方程式を解く場合には、図2において、再生波形データyが、FIRフィルタ14を介することなく、FIRフィルタ17に直接入力されてもよい。また、後者の収束計算によりタップ係数を算出する手法は、厳密にはεが最小となる条件と一致せず、準最小条件となる場合もあるが、回路構成がより簡便になるという利点を有する。
本発明は、等化誤差の有色性を考慮して、理想信号のユークリッド距離が小さいデータ列間での誤りを軽減するように等化誤差の自乗平均を最小とする条件で等化を行っていることとなる。理想信号のユークリッド距離が小さくなる特定のデータパターンの組み合わせを予め設定しておき、それらに含まれるいずれかのデータパターンが検出された時にのみ本発明によりタップ係数wを決定し、その他のデータパターンでは従来手法によりwを決定する手法を取ってもよいが、それらのデータパターンを登録するためのテーブル、及び、データパターンを判別するための回路が余分に必要となるので、データパターンを選ばずにwを決定する方が簡便である。
図4は、本発明の第2の実施の形態である、書き換え型光ディスクの記録再生装置の再生部のブロック図である。図4において、図2の部分と同等の部分には同一の参照符号を付し重複する説明を適宜省略する。書き換え型光ディスクの記録再生装置においては、既知の記録データをディスクに記録して、タップ係数wを調整することが可能である。この場合には、記録データが予め分かっているので、FIRフィルタ15にビタビ検出器の出力を入力させる必要はなく、既知の記録データaを入力させればよい。ビタビ検出器18は、記録信号を出力するだけである。図2の場合の最終的な識別データが最初からFIRフィルタ15に入力されていることになるので、タップ係数wをより高速に決定できるという効果を有する。
図5は、本発明に係る情報再生装置の第3の実施の形態を示すブロック図である。図5に示した本実施の形態の再生装置により、図2に示される第1の実施の形態の再生装置と同等の機能が実現される。本実施の形態の回路では、再生データ列及び目標波形それぞれをFIRフィルタに入力してその出力を係数算出器に入力する代わりに、予め再生データ列または再生データ列をFIRフィルタ14に入力して得られた出力データ列と、目標波形(パーシャルレスポンス波形を元に規定される)との差信号を減算器20にて算出し、その差信号を係数rmを有するFIRフィルタ21に入力する構成となっている。そして、上記式(1)〜(4)で与えられるεを最小もしくは最小に準ずる条件で、FIRフィルタ14のタップ係数wが求められる。
図6は、本発明に係る情報再生装置の第4の実施の形態を示すブロック図である。上記第1〜第3の実施の形態では、パーシャルレスポンス波形を規定するデータ列hとして予め決められたものを用いていたが、hを再生波形データ列から決定することも可能である。例えば、ディスクのタンジェンシャルチルトが正規の状態から大きくずれた場合には、ディスクから得られる再生波形の非対称性が大きくなってしまい、パーシャルレスポンス等化後の波形も非対称になってしまう。これは、目標のパーシャルレスポンス波形と実際の再生波形とのずれが大きくなり、ノイズを増大させること無く目標のパーシャルレスポンス波形に等化を行うことができなくなるからである。この場合、予め決められたhを用いるより、実際の波形からhを求めた方が検出性能が改善できる。そこで、本実施の形態においては、図6に示すように、FIRフィルタ14から出力される畳み込み演算された再生波形データとトビタビ検出器18から出力される識別データとがパルス応答算出器22に入力され、ここでデータ列hとタップ係数rとが算出される。なお、この場合にはビタビ検出器のブランチメトリック値も求められたhiに応じて変化させる必要がある。
情報記録媒体として相変化型光ディスクを用いて、本発明の効果を確認した。波長405nm、開口数NA=0.65の光ヘッドを用い、記録パワーをパラメータとして、(1−7)変調方式に基づいて変調されたランダムデータを線密度130nm/bitで記録した記録データを、図2に示す再生部の構成で再生して、bERを測定した。具体的には、PR(1,2,2,2,1)に等化されたクロック周期毎にサンプリングされた時系列の再生データをビタビ検出器18により識別(2値化)し、元データ[(1−7)変調方式に基づいて変調されたランダムデータ]と識別データとを比較することによってbERを測定した。FIRフィルタ14のタップ数は9とし、FIRフィルタ16、17のタップ係数rは、r=(1,2,1,0,0,0,1,2,1)とした。図7は、bERの測定結果を、記録パワーの関数として示している。図7には、また、従来通りに,FIRフィルタ16、17を持たない再生部構成で再生してbERを測定した結果も示されている。曲線Aが本発明による構成で測定されたbER、曲線Bが従来通りの構成で測定されたbERである。いずれの記録パワーにおいても、本発明の適用により、従来に比して、bERの改善が実現されていることが明らかである。
実施例1と同様の相変化光ディスクに、実施例1と同じ仕様の図2の再生装置を用いて、実施例1と同じ記録データを同じ線密度で記録した。1つの記録パワーにおいて最適条件で記録を行った後、ディスクのチルト角を変化させて、実施例1と同様にして、本発明の構成および従来通りの構成でbERを測定した。パーシャルレスポンス波形、および、FIRフィルタ14、16、17の構成も実施例1と同じである。図8より、本発明の構成で測定されたbER(曲線A)の方が、いずれのチルト角においても、従来通りの構成で測定されたbER(曲線B)よりも相当に改善されていることが明らかである。
情報記録媒体として再生専用型光ディスクを用いて、本発明の効果を確認した。再生専用型光ディスクには、(1−7)変調方式に基づいて変調されたランダムデータを線密度210nm/bitで記録した深さ約100nmのピット列が形成された。波長660nm、開口率NA=0.6の光ヘッドを用いて、ディスクのチルト角を変化させながら、これらのピット列から再生信号の再生を行った。実施例2と同様にして、本発明の構成および従来通りの構成でbERを測定した。ただし、本実施例においては、パーシャルレスポンス波形としてPR(1,2,2,1)を選択し、FIRフィルタ14のタップ数を7とし、また、FIRフィルタ16、17のタップ係数をr=(1,2,2,1)とした。図9より、図8に示す実施例2の相変化型光ディスクの場合と同様に、本発明の構成で測定されたbER(曲線A)の方が、いずれのチルト角においても、従来通りの構成で測定されたbER(曲線B)よりも相当に改善されていることが明らかである。
本実施例では、図6に示す情報再生装置を用いてパーシャルレスポンス波形を規定するデータ列hを求めた。これにより、ディスクのタンジェンシャルチルトが正規の状態から大きくずれ、ディスクから得られる再生波形の非対称性が大きくなってしまっても、等化目標となるパーシャルレスポンス波形自体を非対称な波形に設定することになるので、パーシャルレスポンス波形と実際の再生波形とのずれを小さくして、パーシャルレスポンス等化におけるノイズ増加を抑制することができる。
具体的には、目標のパーシャルレスポンス波形hとして、PR(1,2,2,2,1)を選択しても、タンジェンシャルチルトが大きい場合には、(1,2,2,2,1)に等化することはできなくなってしまう。例えば、h1=1.0、h2=1.8、h3=2、h4=1.9、h5=1.1のように、h1≠h4、h2≠h5の非対称な波形となる。この場合、段落[0031]で説明したAはeL=(1,0,−1,0,1)に対してA=10.9と最小の値を取り、rはr=(1,1.8,1,0.1,−0.1,−0.1、−0.9,1.9,1.1)で規定されることになる。
このように、rを予め決めた係数だけではなく、ディスクからの再生波形に基づいて決定することも可能である。ディスクからの再生波形に基づいてhを算出するには、図6に示す再生装置のパルス応答算出器22において例えば、上記の特許文献3に記載されている最小自乗法を用いればよい。この場合、等化後の波形データ列とビタビ検出器18から出力される識別データまたはディスク上に記録されているデータ列からhを算出することができる。図6の回路構成において一度目の等化は、例えば、(1,2,2,2,1)を目標として従来どおりMMSE法を用いて行う。この等化された波形と識別データまたはディスク上に記録されているデータ列から最小自乗法によりhを導出する。hを導出した後、今度は、hを目標とし、かつ、本発明の特徴であるノイズの有色性を考慮して、具体的には、rのタップ係数を有するFIRフィルタ21を介して等化を行い、その等化波形から算出されるタップ係数wによりFIRフィルタ14において等化が行われ、ビタビ検出により最終的な判別データを出力する。
タンジェンシャルチルトが0.4度と大きい場合に、(1)従来方法(MMSE)により等化を行った場合、(2)hとして(1,2,2,2,1)を用いて、ノイズの有色性を考慮して等化を行った場合、(3)hを実際の再生波形から導出し、かつ、ノイズの有色性を考慮して等化を行った場合の3条件でbERの比較を行った。結果を表1に示す。
Figure 2005158215
bERの比較
本発明の情報再生装置の再生部の主要部のブロック図。 本発明の情報再生装置の第1の実施の形態を示すブロック図。 図2の再生信号等化用FIRフィルタのブロック図。 本発明の情報再生装置の第2の実施の形態を示すブロック図。 本発明の情報再生装置の第3の実施の形態を示すブロック図。 本発明の情報再生装置の第4の実施の形態を示すブロック図。 本発明の第1の実施例におけるbER−記録パワー特性図。 本発明の第2の実施例におけるbER−チルト角特性図。 本発明の第3の実施例におけるbER−チルト角特性図。 従来の情報再生装置の再生部のブロック図。
符号の説明
1:FIRフィルタ
2:目標信号生成器
3:重み付け等化誤差算出器
4:係数算出器
11:ローパスフィルタ
12:ADコンバータ
13:PLL回路
14、15、16、17、21:FIRフィルタ
18:ビタビ検出器
19:係数算出器
20:減算器
22:パルス応答算出器
51:遅延素子
52:乗算器
53:加算器

Claims (13)

  1. 情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をFIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、等化波形と所定の等化目標波形との差で定義される等化誤差のデータ列に所定の畳み込み演算を行い、畳み込み演算された等化誤差の自乗平均が略最小となる条件で前記FIRフィルタのタップ係数を決定することを特徴とする情報再生方法。
  2. 情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をFIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、前記再生データ列または前記FIRフィルタの出力データ列と、前記記録信号のデータ列、あるいは識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列と、に畳み込み演算を行って算出されるデータ列に基づいて前記FIRフィルタのタップ係数を決定することを特徴とする情報再生方法。
  3. 情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をFIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、前記再生データ列または前記FIRフィルタの出力データ列と、前記記録信号のデータ列、あるいは識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列との差信号からなるデータ列を算出し、該差信号に畳み込み演算を行って算出されるデータ列に基づいて前記FIRフィルタのタップ係数を決定することを特徴とする情報再生方法。
  4. 情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列を、FIRフィルタによりパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生方法において、前記情報記録媒体に記録された記録信号のデータ列、あるいは、識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列をa(kは1以上の整数)、前記情報記録媒体から前記記録信号を再生して得られる再生データ列をy、前記パーシャルレスポンス波形のデータ列をh(jは1≦j<kを満たす整数)、前記FIRフィルタのタップ係数のデータ列をw(iは1≦i<kを満たす整数)とし、任意のデータ列をr(mは1≦m<kを満たす整数)としたとき、下記式(1)、(2)、(3)、(4)で定義されるεが最小となるように前記タップ係数のデータ列wが決定されることを特徴とする情報再生方法。
    Figure 2005158215
    ここで、E[ ]は、[ ]内の数式のkに関する平均を意味する。
    Figure 2005158215
    Figure 2005158215
    Figure 2005158215
  5. 前記識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列が、前記FIRフィルタに接続されたビタビ検出器からの出力として供給されることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の情報再生方法。
  6. 前記データ列rが、前記データ列hから導出されることを特徴とする請求項4または5に記載の情報再生方法。
  7. 前記データ列hが、h=1、h=2、h=2、h=1、h=0(Jは5以上の整数)であり、前記データ列rが、r=1、r=2、r=2、r=1、r=0(Mは5以上の整数)であることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の情報再生方法。
  8. 前記データ列hが、h=1、h=2、h=2、h=2、h=1、h=0(Jは6以上の整数)であり、前記データ列rが、r=1、r=2、r=1、r=0、r=0、r=0、r=1、r=2、r=1、r=0(Mは10以上の整数)であることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の情報再生方法。
  9. 前記データ列hjを再生波形データから求めることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の情報再生方法。
  10. 情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生装置であって、前記再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する第1のFIRフィルタと、前記再生データ列または前記第1のFIRフィルタからの出力と畳み込み演算を行う第2のFIRフィルタと、前記記録信号のデータ列、あるいは、前記識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列と畳み込み演算を行う第3のFIRフィルタと、前記第2のFIRフィルタの出力と前記第3のFIRフィルタの出力とを入力して、前記第1のFIRフィルタのタップ係数を算出する係数算出器と、を有することを特徴とする情報再生装置。
  11. 情報記録媒体に記録された記録信号を再生して得られる再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する情報再生装置であって、前記再生データ列をパーシャルレスポンス波形に等化する第1のFIRフィルタを有し、前記再生データ列または前記第1のFIRフィルタからの出力と、前記記録信号のデータ列、あるいは、前記識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列と前記パーシャルレスポンス波形との畳み込み演算で得られるデータ列との差信号を算出する減算器を有し、前記差信号を第2のFIRフィルタに入力して得られる出力をもとに前記第1のFIRフィルタのタップ係数を算出する係数算出器と、を有することを特徴とする情報再生装置。
  12. 前記第2のFIRフィルタの出力と前記第3のFIRフィルタの出力とから導出される雑音成分の自己相関に基づいて、前記第1のFIRフィルタのタップ係数が算出されることを特徴とする請求項10または11に記載の情報再生装置。
  13. 前記第1のFIRフィルタにビタビ検出器が接続されており、前記識別データ列、あるいは前記記録データと推定されるデータ列が、前記ビタビ検出器からの出力として供給されることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の情報再生装置。
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