JPH11238320A - 信号処理方法およびそれを用いた記録再生装置 - Google Patents

信号処理方法およびそれを用いた記録再生装置

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JPH11238320A
JPH11238320A JP4162298A JP4162298A JPH11238320A JP H11238320 A JPH11238320 A JP H11238320A JP 4162298 A JP4162298 A JP 4162298A JP 4162298 A JP4162298 A JP 4162298A JP H11238320 A JPH11238320 A JP H11238320A
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error
equalization
equation
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JP4162298A
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English (en)
Inventor
Takuji Nishitani
卓史 西谷
Takashi Nara
孝 奈良
Hiroshi Ide
博史 井出
Seiichi Mita
誠一 三田
Hiroshi Kimura
博 木村
Tatsuya Hirai
達哉 平井
Masako Tsukano
匡子 塚野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】NRZI等の方法によってデータを記録再生す
る場合、再生信号の波形等化に伴う等化誤差の相関ノイ
ズの相関によって、ビタビ復号における復号誤り率が劣
化するという問題があった。 【解決手段】データを復号するに際し、ビタビ復号器3
70でビタビ復号を行った後に、等化誤差の相関の影響
を緩和したチャネル特性による等化誤差パターンを期待
値計算部450の計算結果から求め、復号誤りを検出し
誤り修正部470で修正することにより、復号誤りの少
ない記録再生装置を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】データを符号化して記録し再
生と復号を行う装置に関し、特にデータの復号方法およ
び回路に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、記録再生装置にデータを符号
化して記録し、再生と復号を行う装置において、記録す
るデータを符号に変換するに際し、再生信号(入力アナ
ログ信号)からの復号によって復号誤りの少ない復号方
法とその回路に関する。
【0003】発明の理解のために、従来技術について簡
単に述べる。これらは、ビタビ復号とトレリス表現、パ
ーシャル・レスポンス・チャネル、に関する説明を含
む。以下、磁気記録チャネルを例として説明する。磁気
記録チャネルは、周波数応答が微分器およびローパス・
フィルタが直列に接続されたものに類似している。ま
た、磁気記録チャネルは、Dを1時刻の遅延演算子とす
るとその符号間干渉が、(1-D)(1+D)^n((1+D)の
n乗n=1,2,3,…)のインパルス応答を持つパーシャル・
レスポンス・チャネルとしてモデル化される。符号間干
渉が(1-D)(1+D)でモデル化されるチャネルは、1および
0(あるいは一般的に+a,−a)の2進符号は、+
1,0および−1(あるいは、+c,0,−c)の3値
出力となる。また、インパルス応答が(1-D)(1+D)^2で
モデル化されるチャネルは拡張PR4あるいはEPR4
と呼ばれ、1および0(あるいは一般的に+a,−a)
の2進符号は+2,+1,0,−1,−2(あるいは,
+2c,+c,0,−c,−2c)の5値出力となる。
【0004】さらに、インパルス応答が(1-D)(1+D)^3
でモデル化されるチャネルは拡張EPR4あるいはEE
PR4と呼ばれ、1および0(あるいは一般的に+a,
−a)の2進符号は+3,+2,+1,0,−1,−
2,−3(あるいは、+3c,+2c,+c,0,−
c,−2c,−3c)の7値出力となる。以上のよう
に、磁気記録チャネルでは2進符号が3値、5値あるい
は7値の信号に変換される。
【0005】この3値、5値あるいは7値の信号系列か
ら1および0の2進符号を生成するようにビタビ復号さ
れる。ビタビ復号は、N状態(畳み込み符号の符号器の
記憶メモリ長をmとした時に2m−1となる)を持つ任
意の有限状態マシン(finite state machine)として表
現できる。この有限状態マシンのある時刻kの状態(N
個)を縦方向にならべたノードで表現し、各状態から時
刻(k+1)の各状態への遷移をブランチとして表現す
る2次元グラフの形式をトレリス線図という。
【0006】ビタビ復号はトレリス線図上で最短パスを
探索するのに用いられ、多段決定過程に対する動的プロ
グラミング問題と等価となる。ビタビ復号器は、符号間
干渉を有する帯域制限のあるチャネルにおける伝送系列
の最尤推定を行うのに用いられる。すなわち、可能な符
号系列の中から、例えば、受信信号系列の自乗誤差の総
和など、受信信号の系列に関する距離メトリック(距離
関数)を最小化する符号系列を選択する。
【0007】生波形から符号間干渉を除去し、ビット毎
の復号値の期待値を求める過程を波形等化という。等化
の過程では一般的にFIRフィルタという線形フィルタ
が用いられ、出力される等化値は有色性の雑音が含まれ
ることになる。このために、ビタビ復号により最尤推定
を行って復号する場合、この有色性の雑音によって復号
誤りが増加してしまうという問題があった。この問題に
対処するために、チャネル特性が例えば(1-D^2)(a+bD
+cD^2)のインパルス応答を持つパーャル・レスポンス
・チャネルとしてモデル化し、チャネル特性を定める定
数(a,b,c)を適正化することによって等化誤差に含まれ
る相関を小さくし復号誤りを減少させるMEEPRML
方式が行われている。しかしながら、定数(a,b,c)の適
性な値を用いるとビタビ復号における演算が複雑にな
り、回路規模が大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、等化
値に含まれる有色性の雑音による復号誤りの増加を、ビ
タビ復号後に修正する手段を提供することにより、復号
回路の構成が簡素でしかも復号誤り率の低い復号方式、
ひいては復号誤り率の低い記録再生装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ビタビ
復号の結果を用いて望ましいチャネル応答の期待値を生
成し、該チャネル特性に対応した等化値とによって得ら
れる等化誤差を用いて、FIRフィルタによる等化値の
等化誤差に含まれる有色性の雑音による復号誤りを検出
し、該誤りを修正することによって達成される。
【0010】本発明による信号処理方法および回路は、
(a)ビタビ復号の結果を用いて望ましいチャネル応答
の期待値を計算する手段と、(b)前記望ましいチャネ
ル応答に対応する等化値を計算する手段と、(c)前記
望ましいチャネル応答の期待値と等化値の差(等化誤
差)からビタビ復号の結果に含まれる復号誤りを検出す
る手段と、(d)前記復号誤りの検出結果に基づいてビ
タビ復号の結果を修正する手段と、を含む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による記録再生装置
の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1
は本発明を用いた磁気記録再生装置を示す。磁気記録再
生装置内部10はデータが書き込まれれている磁気ディ
スク円盤20、ディスク円盤20を回転させるスピンド
ルモータ30、ディスク円盤20からデータの読み出し
を行うヘッド40、ヘッド40を支えるアーム35、ヘ
ッド40を移動させるためのボイスコイルモータ45、
ヘッドからの信号を増幅するリードライトアンプ50か
らなる。
【0012】また、磁気記録再生装置電子回路部60
は、ホスト等の情報処理装置に接続するためのインター
フェイス70、インターフェイス70の入出力を制御す
るインターフェイス制御回路75、データの受け渡し及
びフォーマット等の制御をする磁気ディスクコントロー
ラ80、マイコン85、リードライトアンプ50からの
信号を処理する信号処理回路90、スピンドルモータ3
0を制御するためのスピンドル制御回路95、ボイスコ
イルモータ45を制御するボイスコイルモータ制御回路
98からなる。
【0013】本発明の適用対象となる磁気記録・再生装
置の信号の流れの概略を、図2を参照して説明する。な
お、本実施形態ではデータの記録および再生が可能な装
置に含まれるデジタル信号復号装置について説明する
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばデ
ータの再生専用装置等に含まれるデジタル信号復号装置
にも適用することができる。
【0014】磁気記録・再生装置100は、コンピュー
タ等のホスト装置110から出力されたデータを記録媒
体150に記録すると共に、該記録媒体150に記録さ
れたデータを読み出しホスト装置110へ出力する。磁
気記録・再生装置100は、例えば図2に示すように、
データを記録媒体150に書き込むための主要な構成と
して、符号化器120,アンプ130,及び書き込みヘ
ッド140を備え、さらに、データ読み出しのための主
要な構成として、読み取りヘッド160,プレアンプ1
70、デジタル信号復号装置180,及びエラー訂正回
路190を備えている。
【0015】本発明が適用されるデジタル信号復号装置
180において、磁気ディスク等の記録媒体150から
読み取りヘッド160によって読み出された信号は、プ
レアンプ170によって増幅されたあと、フィルタ20
0によって高周波ノイズが除去される。高周波ノイズが
除去された再生信号は、ADC(アナログ/デジタル変
換器)210によってデジタル信号に変換されたあと、
等化回路220によって復号のための等化が行われる。
ここで、等化とは、再生された信号の振幅特性および位
相特性を整形、アナログ的な値を持つデジタル信号を元
の“1”あるいは“0”のデジタル信号に識別しやすく
することを指す。
【0016】等化された信号は、ビタビ復号回路230
によってデジタル信号に識別再生され、復号器185に
よって元のデータに変換される。VCO240は、等化
回路220の出力を用いて、各部の動作タイミングを決
めるクロック信号CLK250を生成する。
【0017】本実施形態では、上述したディジタル信号
復号装置180において、ビタビ復号回路230と復号
器185に、以下に説明するようなポストプロセッサ部
を設けることで上述した本発明の目的を達成するもので
ある。まず、本発明によるディジタル信号復号装置の基
本的な原理について説明しておく。まず、ビタビ復号の
復号誤りの上界Peは数1で与えられる。
【0018】
【数1】
【0019】ここに、Kiは復号誤りの発生する符号パ
ターンの発生確率、dminは正しい符号と誤った符号間の
ユークリッド距離、Q[・]は誤差補関数である。誤差補
関数の引数の分母にあるSは数2であたえられる等化誤
差の二乗平均値である。
【0020】
【数2】
【0021】ここに、数2のTは転置を意味し、Vは信号
誤りベクトル、Фはビタビ復号器入力(等化器出力)の
共分散行列で、その要素Фijは数3により与えられる。
【0022】
【数3】
【0023】ここに、σの2乗およびρ(|i−j|T
b)は復号器入力雑音サンプル値の分散および雑音サン
プル値の相関係数である。数1の意味を分かり易く説明
すると、ビタビ復号器における復号誤りパターンに対し
てその符号の発生確率と復号誤り確率の積で表わされる
復号誤りの発生確率を求め、ユークリッド距離が小さい
パターンについての総和を求めれば理論的な復号誤り確
率が求められる、ということを示している。
【0024】ここで、数3の雑音サンプル値の相関係数
ρ(κTb)は以下のようにして求められる。波形等化
を行うFIRフィルタの係数をW(i)とすると、数4で与え
られる。
【0025】
【数4】
【0026】以上から、ビタビ復号において復号誤り率
を低減するには、符号間の距離(誤りパターン)のユー
クリッド距離dminが大きい符号を用いること、復号器入
力の等化値の相関係数ρを小さくすることが考えられ
る。ユークリッド距離dminを大きくする方法としてはEE
PR4のように高次のパーシャルレスポンスチャネルを用
いる方式が提案されている。また、EEPR4チャネルで相
関係数を小さくするMEEPR4チャネルも提案されている。
ここでEEPR4チャネルとはチャネルのレスポンスを(1-D)
(1+D)^3としたものであり、MEEPR4チャネルは(1-D)(1
+D)(a+bD+cD^2)として相関係数が小さくなる適当な
(a,b,c)の組み合わせを用いるものである。
【0027】以下、記録媒体への記録がNRZI符号の
記録(記録時に1/(1+D)という演算でプリコードされ
る)であり、チャネルの特性を決める定数(a,b,c)が(5,
4,2)の場合を例にして、ビタビ復号結果の復号誤り検出
方法について説明する。チャネル特性(a,b,c)が(5,4,2)
の場合、ビタビ復号結果から求められるチャネルレスポ
ンスの期待値piは、ビタビ復号器の出力をaiとすると pi=(5ai+4ai-1+2ai-2)(1+D) 数 5 と表わされる。一方、PR4等化出力から求められるチ
ャネルレスポンス(等化値)qiは、PR4等化出力をri
とすると qi=5ri+4ri-1+2ri-2 数 6 と表わされる。期待値piと等化値qiの差として、等化誤
差eiは次式で求められる。
【0028】 ei=pi-qi =(5+4D+2D^2){(1+D)ai-ri} 数 7 パーシャルレスポンスチャネルの再生点((1-D)の信
号)における基本的な誤りパターンは以下の3つのパタ
ーンである。
【0029】 (a)1ビット誤り ±( 1,-1) 数8 (b)2ビット誤り ±( 1,-2, 1) 数9 (c)3ビット誤り ±( 1,-2, 2,-1) 数10 それぞれの誤りパターンに対するチャネルレスポンス(1
-D2)(a+bD+cD2)は、(a,b,c)=(5,4,2)の場合、 1ビット誤り ±(1-D^2)(5+4D+2D^2) =±(5+4D-3D^2-4D^3-2D^4) 数11 2ビット誤り ±(1-D^2)(5+4D+2D^2)(1+D) =±(5-D-7D^2-D^3+2D^4+2D^5) 数12 3ビット誤り ±(1-D^2)(5+4D+2D^2)(1+D)^2 =±(5-D-2D^2+3D^3-D^4-2D^5-2D^6) 数13 と表わされる。
【0030】復号誤りが無い場合(誤りパターンがすべ
て0の場合)と、数7で表わされる等化誤差のパターン
と上記の数11から数13で表わされる誤りパターンの
チャネルレスポンスとのユークリッド距離とを計算し、
誤りパターンのチャネルレスポンスにユークリッド距離
が近ければ、復号誤りが発生していると判定される。す
なわち、1ビットエラーの場合、ケース1-1(数14で
表現)またはケース1-2(数15で表現)の場合がある。
すなわち ケース1-1は数16に、ケース1-2は数17で表
わされ、これらの場合は復号誤りが発生していると判定
される。
【0031】
【数14】
【0032】
【数15】
【0033】
【数16】
【0034】
【数17】
【0035】同様にして、2ビット誤りの場合は、ケー
ス2-1は数18、ケース2-2は数19となる。
【0036】
【数18】
【0037】
【数19】
【0038】また、3ビット誤りの場合は、ケース3-1
で数20、ケース3-2で数21が成り立つ場合はビタビ
復号結果に誤りが発生していると判定される。
【0039】ビタビ復号結果に復号誤りが発生している
と判定された場合は、それぞれの誤りパターンに応じて
復号誤りが修正される。NRZI記録の場合は、ビット
誤りの修正演算は以下のようにすればよい。
【0040】
【数20】
【0041】
【数21】
【0042】1ビット誤りの場合、ケース1-1は数22、
ケース1-2は数23となる。2ビット誤りの場合、ケー
ス2-1は数24、ケース2-2は数25となる。3ビット誤
りの場合、ケース3-1は数26となる。ケース3-2は数2
7となる。
【0043】
【数22】
【0044】
【数23】
【0045】
【数24】
【0046】
【数25】
【0047】
【数26】
【0048】
【数27】
【0049】実際のビット誤りの修正演算は、該当する
ビタビ復号結果が1の場合は0に、0の場合は1に変換
すれば良い。ここで、ビタビ復号器の出力から復号結果
aiを求める方法についてまとめておく。ビタビ復号に
おいては、トレリス線図上の最尤パスを求めるために、
十分なパスメモリを設ける必要がある。復号結果として
必要な結果は元の1、0の2値データであることと、パ
スメモリの回路を簡単にするために、通常はパスメモリ
は2値(1ビット幅)のシフトレジスタで構成される。
しかしながら、数5に従ってチャネルレスポンスの期待
値を求めるには3値の復号結果が必要となる。本発明で
は、アナログ/ディジタル変換器の出力を利用して、ビ
タビ復号結果の2値のデータから3値のデータを復元す
る。ビタビ出力の2値のデータをbi、3値の復号結果をa
i、対応するアナログディジタル変換器の出力をsiとす
るとき、3値の復号結果は以下のようにして復元でき
る。
【0050】
【数28】
【0051】
【数29】
【0052】
【数30】
【0053】
【数31】
【0054】
【数32】
【0055】以上の基本となっている考え方は、磁化反
転が3ビット連続しその前後2ビットでは磁化反転が無
い場合、(0,1,-1,1,0)の場合は信号のパワーが十分に正
となり、逆に(0,-1,1,-1,0)の場合は十分に負となる事
実を利用している。本実施例では、図4(a)に示すよ
うに、データは1/(1+D)という演算でプリコードされた
(NRZIと呼ばれる)符号で記録されている場合で説明す
る。いま、チャネル特性をEEPR4としてビタビ復号を行
う場合、ビタビ復号の状態番号と状態移図はそれぞれ図
3(a)(b)のようになる。データがNRZI符号として
記録されている場合は各状態遷移に対応した復号結果は
図3(c)のようになる。また、EEPR4ビタビの場
合の状態遷移図の各ブランチのメトリック(理想等化
値)は図3(d)のようになる。同様に、MEEPR4
ビタビで(a,b,c)の値を(5,4,2)とした場合の各ブランチ
メトリックは図3(e)のようになる。
【0056】復号におけるビット誤り率を低減するには
図3(e)のブランチメトリックを用いてビタビ復号を
行い、生き残ったパスのブランチに対応する図3(c)
のNRZの値を復号結果として出力すれば良い。しかし
ながら、図3(e)のメトリックは17値であり、ビタ
ビ復号の演算が非常に複雑になってしまう。本実施例で
は、図3(d)のメトリックを用いてビタビ復号を行
い、復号結果に対してポストプロセッサによる後処理を
行って等価的に図3(e)のメトリックを用いたビタビ
復号と同様な復号性能を達成する。
【0057】図4(b)を用いて本発明によるポストプ
ロセッサ部と従来のディジタル信号復号装置との関連を
示す。ヘッド160で再生された記録信号はプレアンプ
170で増幅されたあと、アナログフィルタ330に送
られる。アナログフィルタ330により高域のノイズの
除去が行われた信号はアナログ/ディジタル変換器34
0でディジタル信号に変換されたあと、等化器350に
よってPR4等化が行われる。PR4等化された信号は
さらに演算器360で(1+D)^2演算が行われEEPR4のチ
ャネル信号に変換される。ビタビ復号器370で、この
EEPR4チャネルの信号を用いた最尤推定が行われ、元の
記録データに復号される。従来は、この復号結果を復号
器400で元のデータに変換し、エラー訂正回路190
に送っていた。本発明では、この従来の構成に加えポス
トプロセッサ部390が設けられている。
【0058】ここで、図4(b)のアナログフィルタ3
30は図2のフィルタ200と同一であり、A/D34
0はADC210と、PR4等化350と演算器360
が等化回路220に、EEPR4ビタビ復号器がビタビ
復号回路230に復号器400が復号器185にそれぞ
れ相当する。
【0059】次に、ポストプロセッサ部390の構成を
説明する。ビタビ復号器370からの出力は1または0
の2値であるが、実際の読み出し信号でこれに対応する
信号は磁化反転と対応した1,0,−1の3値である。
極性判定部410はA/D変換器340の出力から磁化
反転の方向を判定する部分である。遅延素子420で遅
延された極性信号と、ビタビ復号器370の2値出力を
用いて、等化誤差の相関を考慮した所定のチャネル応答
に対する期待値が期待値計算部450で計算される。一
方、PR4等化器350の出力を遅延素子430によっ
てタイミングを調整された等化値と期待値演算部450
の出力との差が加算器455で演算され、PR4チャネル
に対応した等化誤差が出力される。等化誤差演算部44
0で(5+4D+2D^2)演算が行われ、EEPR4チャネルにおけ
る等化誤差がエラー検出部460に送られる。誤り検出
部460において所定の誤りパターンと、等化誤差のパ
ターンとの比較が行われ、誤りが検出された場合、誤り
修正部470で誤りの修正が行われる。
【0060】ここで、遅延素子380は期待値演算部4
50、加算器455、等化誤差演算部440、および誤
り検出部460での演算遅れを保証し、誤り修正部47
0でのタイミングを調整するために設けている。
【0061】以下、図5を用いて極性判定部410の説
明を行う。アナログ/ディジタル変換器340から送ら
れた再生信号を、遅延素子700、710および加算器
705、720を用いて3ビット加算を行う。該加算結
果の符号をレベル判定器730で判定し、結果を遅延素
子420を介して期待値演算部450へ送る。符号が正
の場合は1を、負の場合は0を送ることにすれば1ビッ
トのデータで良い。
【0062】図6を用いて期待値演算部450を説明す
る。ビタビ復号器370からの出力が順次遅延素子75
0A〜750Dに送られる。遅延素子750B〜750
Dに格納されている値がすべて1の場合、その中心ビッ
トに対応した極性判定部410からの値が1の場合は(-
1,1,-1)がラッチ765A〜765Cに出力される。極
性判定部410からの値が0の場合は(1,-1,1) がラッ
チ765A〜765Cに出力される。また、遅延素子7
50B〜750Dに格納されている値がすべて1の場
合、状態記憶素子760の内容を、極性判定部410か
らの値に書き換える。遅延素子750B〜750Dに格
納されている値がすべて1ではない場合、状態記憶素子
760の値を使ってビタビ復号器370から送られる復
号結果の符号が決定される。ラッチ765A〜765C
の値は順次、加算器790および遅延素子785に送ら
れ(1+D)演算が行われる。以上、期待値演算部450に
おける演算結果は(1+D)aiを演算したことになる。演算
結果は加算器455に送られる。
【0063】加算器455は、期待値演算部450から
送られるデータ(1+D)aiと、遅延素子430を介して送
られるPR4等化値riの差を演算し、PR4等化の等化
誤差{(1+D)ai-ri}を演算する。演算結果は等化誤差演算
部440に送られる。
【0064】図7を用いて等化誤差演算部440の説明
をする。加算器455から送られてくるPR4における
等化誤差は遅延素子830でタイミングを調整された
後、乗算器800A〜800C、加算器820A〜82
0B、および遅延素子810A〜810Bによって(5+4
D+D^2)の演算が行われ、MEEPRMLチャネルすなわちレ
スポンスが(1-D^2)(5+4D+D^2)で表わされるチャネ
ルの等化誤差に変換される。結果は誤り検出部460に
送られる。
【0065】以下、図8を用いて誤り検出部460の説
明を行う。等化誤差演算部440より送られた信号は遅
延素子560に入力されたあと、遅延素子570A、5
70Bおよび加算器580によって(1-D^2)演算が行わ
れ、ラッチ500でタイミング調整された後、乗算器5
10A〜510C、遅延素子520A〜520B、加算
器515A〜515Bにより(5+4D+2D^2)演算が行わ
れれ、遅延素子522に数16に対応した1ビット誤り
のメトリックe1が出力される。遅延素子525Aでタイ
ミングを調整された誤りパターンの距離を加算器530
で加算して2ビット誤りのパターン距離e2i(=e1i-e1,i
+1)が計算される。さらに、遅延素子540でタイミン
グを調整されたe2iに、加算器535でe1,i+2を加算し
てe3i(=e1i-e1,i+1+e1,+2)が求められる。数16〜数
21にしたがって、1ビット誤りのパターン距離は+3
5および−35と、2ビット誤りのパターン距離は+4
2および−42と、2ビット誤りのパターン距離は+2
4および−24と大小比較される。比較結果は誤り修正
回路470に送られる。
【0066】次に、図9を用いて誤り修正回路470の
説明をする。誤り検出部460における誤りパターン距
離と定数値との比較結果、数16〜数21を満たすもの
があり、しかも数22〜数27の条件をみたしていれ
ば、その誤りパターンに対応した誤りが発生していると
判定され、復号結果が修正される。デコード回路610
はラッチ600A〜600Eでタイミングを調整された
復号結果と、誤り検出回路460からの誤りパターン距
離が数22〜数27の条件を満足しているかを判定し、
満足していれば、数22〜数27に従って復号誤りの修
正が行われ、修正結果がラッチ600C〜600Eに書
き込まれて順に出力される。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
NRZI法等に特に適した符号化方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である磁気記録再生装置の構
成図である。
【図2】従来技術による磁気記録再生装置の信号の概略
流れ図である。
【図3】EEPR4ビタビの状態遷移図と復号値および
ブランチメトリックの関係を示す図である。
【図4】本発明によるポストプロセッサの構成を説明す
る図である。
【図5】極性判定部の回路を説明する図である。
【図6】期待値演算部の回路を説明する図である。
【図7】等化誤差演算部の回路を説明する図である。
【図8】誤り検出部の回路を説明する図である。
【図9】誤り修正部の回路を説明する図である。
【符号の説明】
10…磁気ディスク装置内部、60…磁気ディスク電子
回路部、100…磁気記録再生装置、120…符号化
器、130…アンプ、140…磁気記録書込ヘッド、1
50…磁気記録媒体、160…磁気記録再生ヘッド、1
70…プレアンプ、180…ディジタル信号復号装置、
185…復号器、190…エラー訂正回路、200…フ
ィルタ、210…アナログ/ディジタル変換器、220
…等化回路、230…ビタビ復号回路
フロントページの続き (72)発明者 三田 誠一 神奈川県小田原国府津2880番地 株式会社 日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 木村 博 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 平井 達哉 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 塚野 匡子 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号処理チャネルにおいて、コ
    ード化2進データを表わす入力アナログ信号をディジタ
    ル化した信号を処理する方法であって、 ビタビ復号器の出力を用いて、予め定めたチャネル特性
    における復号結果の期待値を演算し、 等化器の出力から、前記チャネル特性における等化値を
    求め、 前記期待値と前期等化値の差を示す等化誤差を計算し、 前記等化誤差に基づいて、前記ビタビ復号器の復号誤り
    を検出し、 前記復号誤りを修正することを特徴とする信号処理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1の信号処理方法において、 前記ビタビ復号器の出力が1または0の2値であり、 前記等化器への入力信号から符号の極性信号を生成し、
    該符号の極性信号と前記ビタビ復号器の2値の出力とか
    ら復号結果の期待値を演算することを特徴とする信号処
    理方法。
  3. 【請求項3】ディジタル信号処理チャネルにおいて、コ
    ード化2進データを表わす入力アナログ信号をディジタ
    ル化した信号を再生する記録再生装置において、 ビタビ復号器の出力を用いて、予め定めたチャネル特性
    における復号結果の期待値を演算する手段と、 等化器の出力から、前記チャネル特性における等化値を
    求める手段と、 前記期待値と前期等化値の差を示す等化誤差を計算する
    手段と、 前記等化誤差に基づいて、前記ビタビ復号器の復号誤り
    を検出する手段と、 前記復号誤りを修正する手段とを備えたことを特徴とす
    る記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100408281B1 (ko) * 2001-01-18 2003-12-01 삼성전자주식회사 채널 왜곡을 보상하는 신호 재생 장치 및 방법

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