JPH09330564A - ディジタル情報再生装置 - Google Patents

ディジタル情報再生装置

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JPH09330564A
JPH09330564A JP14696596A JP14696596A JPH09330564A JP H09330564 A JPH09330564 A JP H09330564A JP 14696596 A JP14696596 A JP 14696596A JP 14696596 A JP14696596 A JP 14696596A JP H09330564 A JPH09330564 A JP H09330564A
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JP
Japan
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signal
digital information
timing signal
maximum likelihood
equation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14696596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nakajima
健 中嶋
Kenji Koishi
健二 小石
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to EP96304604A priority patent/EP0750306B1/en
Publication of JPH09330564A publication Critical patent/JPH09330564A/ja
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の再生信号にレベル変動が生じた場
合でも、PRML信号処理によるエラーレートの改善効
果を十分に発揮する。 【解決手段】 本発明のディジタル情報再生装置は、最
尤復号手段が再生信号に含まれるレベル変動を求め、利
得制御信号として自動利得手段に出力し、オフセットキ
ャンセル手段へオフセット制御信号を出力し、イコライ
ザ手段へブースト量制御信号とカットオフ周波数制御信
号を出力し、ディジタルイコライザ手段へ係数設定信号
を出力し、自動利得制御手段が、再生信号の振幅の大き
さを一定に制御し、オフセットキャンセル手段がオフセ
ット制御信号によって再生信号に含まれるオフセット成
分を取り除き、イコライザ手段がブースト量制御信号と
カットオフ制御信号をもとに再生信号の波形等化量を制
御し、ディジタルイコライザ手段は係数設定信号をもと
にフィルタ係数を制御する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体から再生
されたアナログ信号から原ディジタル情報を再生するデ
ィジタル情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、媒体上に高密度記録されたディジ
タル情報を復調する方式として、パーシャルレスポンス
処理とビタビ復号を組み合わせたPRML信号処理が用
いられている。媒体上に高密度記録を図ると、記録再生
系の周波数特性から符号間の干渉が発生する。パーシャ
ルレスポンス処理は、既知の符号間干渉を与えることで
従来のナイキスト等化に比べてS/N比を改善できる。
一方、ビタビ復号は符号前後に相関がある場合に有効で
ある。パーシャルレスポンス処理は、符号間に相関を持
たせて既知の符号間干渉を与えてるので、ビタビ復号と
の組み合わせが有効となる。一般に、周波数特性から、
光ディスクの記録再生特性とパーシャルレスポンスクラ
ス1等化特性、磁気ディスクの記録再生特性とパーシャ
ルレスポンスクラス4等化特性との整合性がよいとされ
ている。さらに高密度化するために、より符号間干渉を
もたせた多値レベルのPRML信号処理方式が検討され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ビタビ復号は
再生信号の振幅情報を利用するため、振幅変動の影響を
強く受けることになる。例えば光ディスクでは、デフォ
ーカスやディスクの反射率変動や、イコライザの波形等
化の不足や、レーザの記録パワーの変動などにより再生
信号波形にレベル変動が生じる。記録媒体からの再生信
号にはガウス分布に近いホワイトノイズが含まれてい
る。このようなホワイトノイズだけが再生信号に含まれ
る場合、再生信号を量子化した量子化データはあるばら
つきをもって分布する。この場合には最尤復号で用いら
れる等化期待値を量子化データのばらつきの中心に固定
すれば、復号時に最良のエラーレートを実現できる。ホ
ワイトノイズ以外にレベル変動が再生信号に加わると、
量子化データはホワイトノイズによるばらつきに加え、
レベル変動によりさらにばらつく。このような再生信号
を最尤復号する際、等化期待値をばらつきの中心となる
位置に固定すると、ホワイトノイズのみならずレベル変
動によるばらつきをもPRML処理されてしまい、PR
ML信号処理によるエラーレートの改善効果が十分に得
られないといった課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル情報
再生装置は、タイミング信号抽出手段から出力されたタ
イミング信号をもとに再生信号を量子化データに変換す
るA/D変換手段と、A/D変換手段から出力された量
子化データを入力として原ディジタル情報を復号する最
尤復号手段と、最尤復号手段から出力された利得制御信
号をもとに再生信号の振幅方向の大きさを制御し、A/
D変換手段に再生信号を出力する自動利得制御手段を備
えたディジタル情報再生装置において、最尤復号手段が
再生信号に含まれるレベル変動を求め、利得制御信号と
して自動利得手段に出力し、自動利得制御手段が、再生
信号の振幅の大きさを一定に制御する構成とした。
【0005】本発明のディジタル情報再生装置は、再生
信号に含まれる振幅方向の変動を抑えるオフセットキャ
ンセル手段と、オフセットキャンセル手段から出力され
た再生信号をタイミング信号抽出手段からのタイミング
信号でサンプリングし、量子化データに変換するA/D
変換手段と、量子化データを入力として原ディジタル情
報を復号する最尤復号手段を備えたディジタル情報再生
装置において、最尤復号手段が復号結果をもとに再生信
号に含まれる振幅方向の変動成分を検出し、検出結果か
らオフセットキャンセル手段へオフセット制御信号を出
力し、オフセットキャンセル手段がオフセット制御信号
によって再生信号に含まれるオフセット成分を取り除く
構成とした。
【0006】本発明のディジタル情報再生装置は、再生
信号を所定のパーシャルレスポンス等化に波形等化する
イコライザ手段と、イコライザ手段から出力された再生
信号をタイミング信号抽出手段からのタイミング信号で
サンプリングし、量子化データに変換するA/D変換手
段と、量子化データを入力として原ディジタル情報を復
号する最尤復号手段を備えたディジタル情報再生装置に
おいて、最尤復号手段が復号結果をもとにイコライザ手
段の等化誤差量を検出し、検出結果からイコライザ手段
へブースト量制御信号とカットオフ周波数制御信号を出
力し、イコライザ手段がブースト量制御信号とカットオ
フ制御信号をもとに再生信号の波形等化量を制御する構
成とした。
【0007】本発明のディジタル情報再生装置は、再生
信号をタイミング信号抽出手段からのタイミング信号で
サンプリングし、量子化データに変換するA/D変換手
段と、量子化データを入力として所定のパーシャルレス
ポンス等化に波形等化するディジタルイコライザ手段
と、ディジタルイコライザ手段の出力信号から原ディジ
タル情報を復号する最尤復号手段を備えたディジタル情
報再生装置において、最尤復号手段は復号結果をもとに
等化誤差量を検出し、検出結果からディジタルイコライ
ザ手段へ係数設定信号を出力し、ディジタルイコライザ
手段は係数設定信号をもとにフィルタ係数を制御する構
成とした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディジタル情報再
生装置の第1の実施例について述べる。変調符号として
いわゆる(d,k)制限(d、kはd、k≧0を満たす
整数)を満足するランレングス制限符号(以後RLL符
号とする)であって、特に最小のランレングスの条件
(d=2)を満たす符号を用いる。記録符号は変調符号
をNRZI(Non Return to Zero Inverted)変調する。
またパーシャルレスポンス等化としてインパルス応答h
(t)が(数1)を満たす等化方式をもちいることとす
る。
【0009】
【数1】
【0010】なお本実施例では以降、簡単のため、いわ
ゆるPR(1,3,3,1)等化を取り上げ、インパル
ス応答における定数をそれぞれa=d=1、b=c=3
とする。本実施例のように最小極性反転距離が3の記録
符号とPR(1,3,3,1)等化方式を組み合わせた
場合、原ディジタル情報bt(tは時刻を表し、0以上
の整数とする)とPR等化出力の振幅値xtは図1の状
態遷移図に従う。図1では、各状態に記号S(l,m,
n)が付加されており、S(l,m,n)は1ビット前
の記録符号ct-1がlで、2ビット前の記録符号ct-2
mで、3ビット前の記録符号ct-3がnであること示し
ている。また、記録符号ctのシンボルを0または1と
している。図1の各状態遷移に付加されたv/uは、v
は現時刻に入力されたの原ディジタル情報btの値を、
uはPR等化出力の振幅期待値xtを示している。図1
の状態遷移図を時間軸方向に展開したものが図2のよう
なトレリス線図となる。最尤復号を行う上で各状態の確
からしさを表す指標として、再生信号を再生信号から抽
出したタイミング信号でサンプリングした結果得られる
値を再生信号振幅値ytとすると、ytとPR等化出力の
振幅期待値xtの差の絶対値の2乗を毎時刻、累積加算
し、常に最小値をとるように状態遷移の選択を行う。毎
時刻の累積加算値がメトリック値と呼ばれている。この
メトリック値はL (l,m,n) tとしてトレリス線図の各時刻
tの各状態に付加されている。時刻tについて考える
と、時刻tの各状態において、とりうる時刻t−1から
の状態遷移のうち、最尤な状態遷移を選択する。
【0011】ここで状態遷移をpathi(iは0から7ま
での整数)とおき、各状態遷移を次のように定義する。
時刻t−1の各状態のメトリック値L(1,1,1) t-1,L
(1,1,0 ) t-1,L(1,0,0) t-1,L(0,1,1) t-1,L(0,0,1)
t-1,L(0,0,0) t-1,と時刻tの再生信号振幅値ytが与
えられると、毎時刻とりうる8本の状態遷移のうち6本
の状態遷移が選択される。ここで状態L(1,1,1) t-1から
(1,1,1) tへの状態遷移をpath7、状態L(1,1,0) t-1
らL(1,1,1) tへの状態遷移をpath6、状態L(1,0 ,0) t-1
からL(1,1,0) tへの状態遷移をpath5、状態L(0,0,0)
t-1からL(0,0,1) tへの状態遷移をpath4、状態L
(1,1,1) t-1からL(0,1,1) tへの状態遷移をpath3、状態
(0,1,1) t-1からL(0,0,1) tへの状態遷移をpath2、状
態L(0,0,1) t-1からL(0,0,0) tへの状態遷移をpath1、
状態L(0,0,0) t-1からL(0,0,0) tへの状態遷移をpath0
と呼ぶことにする。
【0012】このように各時刻においてメトリック値を
求め、最尤な状態遷移を選択する。選択結果を所定の長
さのレジスタに格納し、状態遷移列のうち、時間軸方向
にトレリス線図に従う状態遷移列がただ1つ求まる。こ
れが最尤な状態遷移列、いわゆる生き残りパスptとな
る。生き残りパスptから原ディジタル情報btが一意に
求まり、最尤復号が実現できる。
【0013】図3は本発明のディジタル情報再生装置の
原理図である。記録媒体から再生された再生信号は、再
生信号に含まれる直流オフセット成分を取り除くオフセ
ットキャンセル手段1へ入力される。
【0014】さらに自動利得制御手段(以降AGC手
段)12では再生信号振幅が所定の値となる。さらに記
録再生系の周波数特性と波形等化手段の周波数特性があ
わせて所定のPR等化方式となるように波形等化手段3
によって波形整形される。波形整形された再生信号をA
/D変換手段4は、タイミング信号抽出手段7により抽
出されたタイミング信号により入力された再生信号を量
子化する。A/D変換手段4から出力された量子化デー
タをディジタルイコライザ手段5でさらに波形等化し、
ディジタルイコライザ手段5は波形等化手段3で等化し
きれない等化誤差を補う働きをする。最尤復号手段6は
入力された量子化データから最尤な状態遷移系列を推定
し、原ディジタル情報を再生する。最尤復号手段6は復
号結果をもちいてタイミング信号抽出手段7へ位相誤差
情報を、オフセットキャンセル手段1へオフセットキャ
ンセル制御情報を、自動利得制御手段2へ自動利得制御
情報を、波形等化手段3へ波形等化誤差情報を、ディジ
タルイコライザ手段5へディジタルイコライザ誤差情報
を出力する。タイミング信号抽出手段7は位相誤差情報
をもとにタイミング信号を発生し、これをA/D変換手
段4へ出力する。以後、各ブロックの動作について詳細
に説明する。
【0015】図4は本発明のディジタル情報再生装置の
最尤復号手段の実施例のブロック図である。最尤復号手
段の動作について詳細に述べる。本実施例の最尤復号手
段は枝メトリック演算手段8(以後BMUとする)と加
算比較選択手段9(以後ACSとする)と生き残りパス
検出手段10(以後SMUとする)と平滑化手段11
(以後LPFとする)とシフトレジスタ12(以後RE
Gとする)で構成されている。BMU8はLPF11か
ら出力された8つのPR等化出力の振幅期待値をxi,t
(iは前記の8種類の状態遷移のうちpathi(i=0〜
7)を表し、またtは時刻を示している。)で表すと、
(数2)で表される再生信号振幅値ytとPR等化出力
の振幅期待値xi,tの差の絶対値の2乗いわゆる枝メト
リックを算出する。
【0016】
【数2】
【0017】振幅期待値xi,tは記録再生系の応答特性
において各状態遷移が生じた場合のPR等化後の振幅値
を表している。例えば、理想的なPR(1,3,3,
1)等化の場合、x7,t=8,x3,t=x6,t=7,x2,t
=x5,t=4,x1,t=x4,t=1,x0,t=0となる。
【0018】時刻tの各状態において、とりうる時刻t
−1からの状態遷移のうち、最尤な状態遷移を選択する
方法について説明する。(数2)を用いると(数3)が
得られる。
【0019】
【数3】
【0020】ここでmax[α,β]はα,βのうち大きな
値をとるものを選択する演算子 さらに(数4)のように各状態のメトリック値の差M
j,t(jは1から6の整数)を定義する。
【0021】
【数4】
【0022】(数3)を(数4)に代入すると、(数
5)が得られる。
【0023】
【数5】
【0024】図5は本実施例におけるBMU8のブロッ
ク図である。BMU8は、絶対値演算器と2乗演算器と
減算器(sub)で構成されており、再生信号振幅値y
tとPR等化出力の振幅期待値xi,tの差の絶対値の2乗
いわゆる枝メトリックを算出し、さらに(数6)の演算
を行い、演算結果E01,t,E76,t,E32,t,E45,t,E
20,t,E04,t,E21,t,E14,t,E73,t,E57,t,E6
3,t,E56,tをACS9に出力する。
【0025】
【数6】
【0026】なお、実施例では最尤復号手段が枝メトリ
ックを演算する際(数2)のPR等化出力の振幅期待値
tの差の絶対値の2乗を算出する方法を示した。(数
2)を(数7)に置き換え、PR等化出力の振幅期待値
tの差の絶対値を算出する方法を示す。2乗演算器が
不要のため、回路規模が縮小できる。
【0027】
【数7】
【0028】
【数8】
【0029】図6は本実施例におけるACS9のブロッ
ク図である。ACS9は加算器(add)と比較器(c
omp)とセレクタ(sel)とレジスタ(reg)で
構成されており、ACS9は、時刻tにおいて常に、時
刻t−1でのメトリック値の差Mj,t-1(jは1から6
の整数)をレジスタに格納しており、時刻tの(数6)
で表される入力信号E01,t,E76,t,E32,t,E45,t
E20,t,E04,t,E21,t,E14,t,E73,t,E57,t,E
63,t,E56,tと時刻t−1でのメトリック値の差M
1,t-1,M2,t-1,M3,t-1,M4,t-1,M5,t-1,M6,t-1
から(数9)の演算によって時刻tでのメトリック値の
差M1,t,M2,t,M3,t,M4,t,M5,t,M6 ,tをもとめ
る。レジスタに格納される値は2つの状態のもつメトリ
ック値の差となるため、つねに所定の値より小さな値を
示している。したがって、個々の状態のもつメトリック
値がたとえどのような値をとっても、メトリック値の差
j,t- 1(jは1から6の整数)は所定のビット幅で表
すことができる。
【0030】
【数9】
【0031】ACS9はメトリック値の差を求めると同
時に、8本の状態遷移のうちいずれの状態遷移を選択し
たかを2ビットの情報としてSMU10に出力する。2
ビットの出力信号を選択信号と呼び、SEL0,SEL1とす
る。具体的なACS9の動作を説明する。ACS9は毎
時刻tにおいて、path2、path3、path4、path5を必
ず選択する。ただし、M1,t-1≧E01,tならばpath0を
選択し、ハイレベルを示す選択信号SEL0をSMU10へ
出力する。逆にM1,t-1<E01,tならば、path1を選択
し、ローレベルを示す選択信号SEL0をSMU10へ出力
する。またM6,t- 1≧E76,tならばpath7を選択し、ハ
イレベルを示す選択信号SEL1をSMU10へ出力する。
逆にM6,t-1<E76,tならばpath6を選択し、ローレベ
ルを示す選択信号SEL1をSMU10へ出力する。
【0032】図7は本実施例のSMU10のブロック図
である。SMU10の動作について詳細に説明する。S
MU10は、8×所定の長さ(以後パスメモリ長mとす
る)のレジスタ(以後パスメモリとする)を持ち、AC
S9から入力された選択信号に基づき、状態遷移の選択
結果をパスメモリに格納する。8つの状態遷移が起こり
うるので、1つの状態遷移につきパスメモリ長個のレジ
スタを用意する。
【0033】このパスメモリをMEMi,n(iは状態遷移p
athi(iは0から7までの整数)を表し、簡単のた
め添え字には整数iのみを付加することとする。またn
はパスメモリのアドレスを示し、1からパスメモリ長m
の値をとる。)で表す。SMU10は、論理回路Aと論
理回路Bとレジスタで構成されている。論理回路Aは3
つの入力a,b,cからf=a×(b+c)を満たす信
号fを出力する。記号×は論理積を表し、記号+は論理
和を表している。
【0034】また論理回路Bは2つの入力d,eからg
=d×eを満たす信号gを出力する。論理回路Aと論理
回路Bにより、時刻tと時刻t+1の状態遷移選択結果
から、時刻tの状態遷移選択結果のうち時刻t+1では
生き残らない状態遷移をパスメモリから取り除くことが
できる。
【0035】たとえば、時刻tと時刻t+1と時刻t+
2において、ともにハイレベルである選択信号SEL0とSE
L1が入力される場合について説明する。前述のとおり、
選択信号SEL0とSEL1がハイレベルであるのでpath0とpa
th7が選択され、path1とpath6は選択されなかったこ
とを示している。SMU10は時刻tにおいて選択信号
SEL0とSEL1が入力されると、パスメモリMEM0,1とMEM2,1
とMEM3,1とMEM4,1とMEM5,1とMEM7,1に’1’を格納し、
MEM1,1とMEM6,1に’0’を格納する。
【0036】ここで’1’はレジスタに格納されたデー
タがハイレベルであることを示し、’0’はレジスタに
格納されたデータがローレベルであることを示す。時刻
t+1において選択信号SEL0とSEL1が入力されると、パ
スメモリMEM0,1,MEM1,1,MEM2,1,MEM3,1,MEM4,1,ME
M5,1,MEM6,1,MEM7,1に格納されていたデータをパスメ
モリMEM0,2,MEM1,2,MEM2,2,MEM3,2,MEM4,2,ME
M5,2,MEM6,2,MEM7,2に格納し、パスメモリMEM0,1とME
M2,1とMEM3,1とMEM4,1とMEM5,1とMEM7,1に’1’を、ME
M1,1とMEM6,1に’0’を格納する。さらに時刻t+2に
おいて選択信号SEL0とSEL1が入力されると、論理回路A
の入力aは、MEM0,2のデータ’1’となり、論理回路A
の入力bは、MEM0,1のデータ’1’となり、MEM4,1のデ
ータ’1’を論理回路Aの入力cとすれば、論理回路A
の出力はf=’1’となり、MEM0,3に格納する。
【0037】また、論理回路Aの入力aは、MEM1,2のデ
ータ’0’となり、論理回路Aの入力bは、MEM0,1のデ
ータ’1’となり、MEM4,1のデータ’1’を論理回路A
の入力cとすれば、論理回路Aの出力はf=’0’とな
り、MEM1,3に格納する。
【0038】また、MEM2,2のデータ’1’を論理回路B
の入力dとし、MEM1,1のデータ’0’を論理回路Bの入
力eとすれば、論理回路Bの出力は、g=’0’とな
り、MEM2,3に格納する。
【0039】また、MEM3,2のデータ’1’を論理回路B
の入力dとし、MEM2,1のデータ’1’を論理回路Bの入
力eとすれば、論理回路Bの出力は、g=’1’とな
り、MEM3,3に格納する。
【0040】また、MEM4,2のデータ’1’を論理回路B
の入力dとし、MEM5,1のデータ’1’を論理回路Bの入
力eとすれば、論理回路Bの出力は、g=’1’とな
り、MEM4,3に格納する。
【0041】また、MEM5,2のデータ’1’を論理回路B
の入力dとし、MEM6,1のデータ’0’を論理回路Bの入
力eとすれば、論理回路Bの出力は、g=’0’とな
り、MEM5,3に格納する。
【0042】また、論理回路Aの入力aは、MEM6,2のデ
ータ’0’となり、論理回路Aの入力bは、MEM3,1のデ
ータ’1’となり、MEM7,1のデータ’1’を論理回路A
の入力cとすれば、論理回路Aの出力は、f=’0’と
なり、MEM6,3に格納する。さらに、論理回路Aの入力a
は、MEM7,2のデータ’1’となり、論理回路Aの入力b
は、MEM3,1のデータ’1’となり、MEM7,1のデータ’
1’を論理回路Aの入力cとすれば、論理回路Aの出力
は、f=’1’となり、MEM7,3に格納する。
【0043】以上の演算により、時刻tから時刻t+1
に遷移するpathのうちpath2とpath5が除去された。さ
らにパスメモリMEM0,1,MEM1,1,MEM2,1,MEM3,1,MEM
4,1,MEM5,1,MEM6,1,MEM7,1に格納されていたデータ
をパスメモリMEM0,2,MEM1,2,MEM2,2,MEM3,2,ME
M4,2,MEM5,2,MEM6,2,MEM7,2に格納し、パスメモリME
M0,1とMEM2,1とMEM3,1とMEM4,1とMEM5,1とMEM7,1に’
1’を、MEM1,1とMEM6,1に’0’を格納する。パスメモ
リMEMi,3(iは0から7までの整数)における演算をME
Mi,n(nは4以上パスメモリ長以下の整数)についても
行うと、十分にパスメモリ長が大きい場合、8つのパス
メモリMEMi,m(mはパスメモリ長)のうちただ1つのパ
スメモリに’1’が格納されることになる。これが生き
残りパスとなる。
【0044】図1の状態遷移図で説明したようにパスメ
モリMEM3,mに’1’が格納されているあるいは、パスメ
モリMEM4,mに’1’が格納されていれば、SMU10は
復号結果として’1’を出力し、そうでなければSMU
13は復号結果として’0’を出力する。これにより原
ディジタル情報btが再生される。SMU13は生き残
りパスを示す8ビットの情報pi,t(iは0から7まで
の整数、tは時刻を示す整数)としてpi,t=MEM
i,m(mはパスメモリ長)を満たすようにLPF11に
出力し、位相誤差情報として、後述のタイミング信号抽
出手段7に出力する。
【0045】なお本発明の実施例のSMU10では、論
理回路Aと論理回路Bにより、時刻tと時刻t+1の状
態遷移選択結果から、時刻tの状態遷移選択結果のうち
時刻t+1では生き残らない状態遷移をパスメモリから
取り除く構成としたが、時刻tから時刻t+r(rは1
以上の整数)の状態遷移選択結果から、時刻tの状態遷
移選択結果のうち時刻t+1から時刻t+rでは生き残
らない状態遷移をパスメモリから取り除く構成にしても
同様の効果が得られる。
【0046】図4においてREG12はBMU8とAC
S9とSMU10の処理時間分だけ、シフトレジスタに
よって遅延させた再生信号振幅値ytをLPF11に出
力する。また位相誤差情報として、後述のタイミング信
号抽出手段7へ、同様にオフセットキャンセル制御情報
として後述のオフセットキャンセル手段1へ、自動利得
制御情報として後述の自動利得制御手段2へ、波形等化
誤差情報として後述の波形等化手段3へ、ディジタルイ
コライザ誤差情報として後述のディジタルイコライザ手
段5へ出力する。
【0047】図8は本実施例のLPF11のブロック図
である。LPF11には初期動作と定常動作の2つの動
作が行われる。初期動作はいわゆるアクイジションモー
ドと呼ばれ、記録媒体上の特定パターンからタイミング
信号を高速に抽出し、これに同期するための動作であ
り、定常動作はトラッキングモードと呼ばれ、再生信号
からタイミング信号を抽出し、これに追従するための動
作である。LPF11は等化期待値x7,t,x6,t,x
5,t,x4,t,x3,t,x2,t,x1,t,x0,tを格納するた
めのレジスタを持ち、(数10)を満たす演算を行い、
演算結果をレジスタに格納する。
【0048】
【数10】
【0049】初期動作において、外部から与えられた8
つのPR等化出力の初期振幅期待値x7,init
6,init,x5,init,x4,init,x3,init,x2,init
1,init,x 0,initをBMU8に出力しているが、定常
動作では(数10)の演算を行い、更新したレジスタの
データを8つのPR等化出力の振幅期待値x7,t
6,t,x5, t,x4,t,x3,t,x2,t,x1,t,x0,t
してBMU11に出力する。これは最尤復号結果から記
録再生系の応答特性を検出し、検出結果から適応的にP
R等化特性を変化させていることになる。
【0050】つぎに、タイミング信号抽出手段7の動作
について説明する。タイミング信号抽出手段7はSMU
10から出力された生き残りパスpi,tとBMU8とA
CS9とSMU10でかかった処理時間遅延させた再生
信号振幅値ytを入力とし、(数11)にしたがって演
算を行う。演算結果はレジスタleveli,tに格納する
【0051】
【数11】
【0052】A/D変換手段4で量子化に用いられるタ
イミング信号に位相誤差がなく、記録再生系の等化特性
が(数1)で表されるインパルス応答となる場合、leve
l2,tは再生信号のたち下がり波形の振幅値c+dの値を
とり、level5,tは再生信号のたち上がり波形の振幅値a
+bの値をとる。簡単のために対称なインパルス応答の
場合を考えるとa=d、b=cとなるので、level2,t
level5,tが満たされる。そこで位相誤差量を(数12)
で定義する。
【0053】
【数12】
【0054】したがって位相誤差量phase_errortが正の
値を示すときにはタイミング信号の位相は量子化すべき
サンプリング位置より進んでおり、負の値を示すときに
はタイミング信号の位相は量子化すべきサンプリング位
置より遅れていることになる。さらに(数13)で定ま
るVCO制御信号VCOCTLtをもとめる。
【0055】
【数13】
【0056】ここでiは初期位相情報が有効になった後
のA/D変換手段のサンプリング回数である。さらにタ
イミング信号抽出手段7が出力するタイミング信号の周
波数をftを(数14)で定義する。
【0057】
【数14】
【0058】 ここでGAINは周波数設定手段の増幅率、f
centerは中心周波数情報である。なお、インパルス応答
が非対称な場合には、(数14)を(数15)に変形す
る。
【0059】
【数15】
【0060】またα、βはループフィルタの係数であ
り、GAINはVCOの増幅率である。これらをアクイジシ
ョンモードとトラッキングモードにおいて値を変化させ
ることで、フェーズロックループの応答特性を変化させ
ることができ、アクイジションモードではいち早く同期
動作を実現でき、トラッキングモードでは同期はずれを
抑えることができる。タイミング信号抽出手段7は、初
期位相情報いわゆるゼロフェーズスタート信号が有効に
なった瞬間にあわせて、(数14)あるいは(数15)
で定まる周波数のタイミング信号をA/D変換手段4へ
出力する。
【0061】つぎに、オフセットキャンセル手段1の動
作について説明する。オフセットキャンセル手段1はS
MU10から出力された生き残りパスpi,tとBMU8
とACS9とSMU10でかかった処理時間遅延させた
再生信号振幅値ytを入力とし、(数11)にしたがっ
て演算を行う。演算結果はレジスタleveli,tに格納す
る。A/D変換手段4で量子化に用いられるタイミング
信号に位相誤差がなく、記録再生系の等化特性が(数
1)で表されるインパルス応答となる場合、level2 ,t
再生信号のたち下がり波形の振幅値c+dの値をとり、
level5,tは再生信号のたち上がり波形の振幅値a+bの
値をとる。簡単のために対称なインパルス応答の場合を
考えるとa=d、b=cとなるので、level2,t=level
5,tが満たされる。そこでオフセット誤差量を(数1
6)で定義する。
【0062】
【数16】
【0063】したがってオフセット誤差量offset_error
tが正の値を示すときには再生信号がA/D変換手段4
のダイナミックレンジの中心値に対して、正の方向にず
れていること示し、負の値を示すときには、再生信号が
A/D変換手段4のダイナミックレンジの中心値に対し
て、負の方向にずれていること示している。さらに(数
17)で定まるオフセット制御信号OFFSET_CTLtをもと
める。
【0064】
【数17】
【0065】ここでiは初期位相情報が有効になった後
のA/D変換手段4のサンプリング回数である。オフセ
ット制御信号OFFSET_CTLtはD/A変換回路によりアナ
ログ信号に変換され、さらに増幅率-offset_gainだけ増
幅される。さらにオフセットキャンセル手段1に入力さ
れた再生信号に加算され、出力信号としてAGC手段2
へ出力される。α、βはループフィルタの係数であり、
offset_gainはの増幅率である。これらをアクイジショ
ンモードとトラッキングモードにおいて値を変化させる
ことで、フィードバックループの応答特性を変化させる
ことができる。
【0066】つぎに、AGC手段2の動作について説明
する。AGC手段2はSMU10から出力された生き残
りパスpi,tとBMU8とACS9とSMU10でかか
った処理時間遅延させた再生信号振幅値ytを入力と
し、(数18)にしたがって演算を行う。演算結果はレ
ジスタleveli,tに格納する。
【0067】
【数18】
【0068】A/D変換手段4で量子化に用いられるタ
イミング信号に位相誤差がなく、記録再生系の等化特性
が(数1)で表されるインパルス応答となる場合、leve
l0,tは振幅値0の値をとり、level7,tは再生信号の振幅
値a+b+c+dの値をとる。そこでAGC誤差量AGC_
errortを(数19)で定義する。
【0069】
【数19】
【0070】ここでAGC_initは初期設定された所定の再
生信号振幅値である。したがってAGC誤差量AGCt_err
ortが正の値を示すときには再生信号が所定の振幅値よ
りも大きく、負の値を示すときには、再生信号が所定の
振幅値よりも小さいことを示している。さらに(数2
0)で定まるAGC制御信号AGC_CTLtをもとめる。
【0071】
【数20】
【0072】ここでiは初期位相情報が有効になった後
のA/D変換手段4のサンプリング回数である。AGC
制御信号AGC_CTLtはD/A変換回路によりアナログ信号
に変換され、さらに増幅率-AGC_gainだけ増幅される。
バリアブルゲインアンプ制御電圧が(数21)によりも
とまる。
【0073】
【数21】
【0074】(数21)で定まる利得だけ増幅された再
生信号が波形等化手段3へ出力される。またα、βはル
ープフィルタの係数であり、AGC_gainは増幅率である。
これらをアクイジションモードとトラッキングモードに
おいて値を変化させることで、フィードバックループの
応答特性を変化させることができる。
【0075】つぎに、波形等化手段3の動作について説
明する。波形等化手段3はSMU10から出力された生
き残りパスpi,tとBMU8とACS9とSMU10で
かかった処理時間遅延させた再生信号振幅値ytを入力
とし、(数22)〜(数29)にしたがって演算を行
う。時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き残りパス
がそれぞれ(表1)であれば、(数22)の演算結果を
レジスタlevel1,t,3Tへ格納する。
【0076】
【表1】
【0077】
【数22】
【0078】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表2)であれば、(数23)の演
算結果をレジスタlevel4,t,3Tへ格納する。
【0079】
【表2】
【0080】
【数23】
【0081】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表3)であれば、(数24)の演
算結果をレジスタlevel6,t,3Tへ格納する。
【0082】
【表3】
【0083】
【数24】
【0084】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表4)であれば、(数25)の演
算結果をレジスタlevel3,t,3Tへ格納する。
【0085】
【表4】
【0086】
【数25】
【0087】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表5)であれば、(数26)の演
算結果をレジスタlevel1,t,4Tへ格納する。
【0088】
【表5】
【0089】
【数26】
【0090】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表6)であれば、(数27)の演
算結果をレジスタlevel4,t,4Tへ格納する。
【0091】
【表6】
【0092】
【数27】
【0093】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表7)であれば、(数28)の演
算結果をレジスタlevel6,t,4Tへ格納する。
【0094】
【表7】
【0095】
【数28】
【0096】時刻t−1と時刻tと時刻t+1での生き
残りパスがそれぞれ(表8)であれば、(数29)の演
算結果をレジスタlevel6,t,4Tへ格納する。
【0097】
【表8】
【0098】
【数29】
【0099】A/D変換手段4で量子化に用いられるタ
イミング信号に位相誤差がなく、記録再生系の等化特性
が(数1)で表されるインパルス応答となる場合、leve
l1,t ,3T,level4,t,3T,level1,t,4T,level4,t,4T,振
幅値aの値をとり、level6,t ,3T,level3,t,3T,level
6,t,4T,level3,t,4T,は再生信号の振幅値a+b+c
の値をとる。そこで波形等化誤差量EQ_errortを(数3
0)で定義する。
【0100】
【数30】
【0101】波形等化誤差量EQ_errortが負の値を示す
ときには、十分に所定のパーシャルレスポンス等化方式
に波形等化されておらず、高域での波形等化量(以降ブ
ースト量)が不足していることを示し、正の値を示すと
きには、十分に所定のパーシャルレスポンス等化に波形
等化されておらず、高域での波形等化量(以降ブースト
量)が過剰であることを示している。さらに(数31)
で定まる波形等化制御信号EQ_CTLtをもとめる。
【0102】
【数31】
【0103】ここでiは初期位相情報が有効になった後
のA/D変換手段のサンプリング回数である。波形等化
制御信号EQ_CTLtはD/A変換回路によりアナログ信号
に変換され、(式32)で定まる波形等化回路のブース
ト量で波形等化された再生信号をA/D変換手段4へ出
力する。
【0104】
【数32】
【0105】α、βはループフィルタの係数であり、EQ
_gainは増幅率である。これらの値をアクイジションモ
ードとトラッキングモードにおいて変化させることで、
フィードバックループの応答特性を変化させることがで
きる。
【0106】つぎに、ディジタルイコライザ手段5の動
作について説明する。ディジタルイコライザ手段5はS
MU10から出力された生き残りパスpi,tとBMU8
とACS9とSMU10でかかった処理時間遅延させた
再生信号振幅値ytを入力とし、波形等化手段3と同様
に(数22)、(数23)、(数24)、(数25)、
(数26)、(数27)、(数28)、(数29)にし
たがって演算を行う。ここではディジタルフィルタとし
て3タップの対称なFIRフィルタを考えることにす
る。レジスタlevel1,t,3T、level4,t,3T、leve
l6,t,3T、level3,t,3T、level1,t,4T、level4,t,4T、le
vel6,t,4T、level3,t,4Tに格納された値からFIRフィ
ルタの係数FIRtの値を定義する。(数30)と(数3
1)から波形等化制御信号EQ_CTLtをもとめ、(数3
2)で定まるFIRフィルタによってフィルタリングさ
れた量子化データを最尤復号手段14へ出力する。
【0107】α、βはループフィルタの係数であり、FI
R_gainは増幅率である。これらの値をアクイジションモ
ードとトラッキングモードにおいて変化させることで、
フィードバックループの応答特性を変化させることがで
きる。
【0108】
【発明の効果】本発明によれば、本発明のディジタル情
報再生装置は、タイミング信号抽出手段から出力された
タイミング信号をもとに再生信号を量子化データに変換
するA/D変換手段と、A/D変換手段から出力された
量子化データを入力として原ディジタル情報を復号する
最尤復号手段と、最尤復号手段から出力された利得制御
信号をもとに再生信号の振幅方向の大きさを制御し、A
/D変換手段に再生信号を出力する自動利得制御手段を
備えており、最尤復号手段が再生信号に含まれるレベル
変動を求め、利得制御信号として自動利得手段に出力
し、自動利得制御手段が、再生信号の振幅の大きさを一
定に制御し、再生信号に含まれるレベル変動成分の影響
を低減し、最尤復号による誤り率改善効果十分に発揮す
ることができる。
【0109】また、本発明のディジタル情報再生装置
は、再生信号に含まれる振幅方向の変動を抑えるオフセ
ットキャンセル手段と、オフセットキャンセル手段から
出力された再生信号をタイミング信号抽出手段からのタ
イミング信号でサンプリングし、量子化データに変換す
るA/D変換手段と、量子化データを入力として原ディ
ジタル情報を復号する最尤復号手段を備えており、、最
尤復号手段が復号結果をもとに再生信号に含まれる振幅
方向の変動成分を検出し、検出結果からオフセットキャ
ンセル手段へオフセット制御信号を出力し、オフセット
キャンセル手段がオフセット制御信号によって再生信号
に含まれるオフセット成分を取り除き、最尤復号による
誤り率改善効果十分に発揮することができる。
【0110】また、本発明のディジタル情報再生装置
は、再生信号を所定のパーシャルレスポンス等化に波形
等化するイコライザ手段と、イコライザ手段から出力さ
れた再生信号をタイミング信号抽出手段からのタイミン
グ信号でサンプリングし、量子化データに変換するA/
D変換手段と、量子化データを入力として原ディジタル
情報を復号する最尤復号手段を備えており、最尤復号手
段が復号結果をもとにイコライザ手段の等化誤差量を検
出し、検出結果からイコライザ手段へブースト量制御信
号とカットオフ周波数制御信号を出力し、イコライザ手
段がブースト量制御信号とカットオフ制御信号をもとに
再生信号の波形等化量を制御し、イコライザ手段による
等化誤差量を常に最小に適応制御し、最尤復号による誤
り率改善効果十分に発揮することができる。
【0111】また、本発明のディジタル情報再生装置
は、再生信号をタイミング信号抽出手段からのタイミン
グ信号でサンプリングし、量子化データに変換するA/
D変換手段と、量子化データを入力として所定のパーシ
ャルレスポンス等化に波形等化するディジタルイコライ
ザ手段と、ディジタルイコライザ手段の出力信号から原
ディジタル情報を復号する最尤復号手段を備えており、
最尤復号手段は復号結果をもとに等化誤差量を検出し、
検出結果からディジタルイコライザ手段へ係数設定信号
を出力し、ディジタルイコライザ手段は係数設定信号を
もとにフィルタ係数を制御し、イコライザ手段による等
化誤差量を常に最小に適応制御し、最尤復号による誤り
率改善効果十分に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】最小極性反転距離が3の記録符号とPR(1,
3,3,1)等化方式を組み合わせた場合の状態遷移図
【図2】最小極性反転距離が3の記録符号とPR(1,
3,3,1)等化方式を組み合わせた場合のトレリス線
【図3】本発明のディジタル情報再生装置のブロック図
【図4】本発明のディジタル情報再生装置の最尤復号手
段の実施例のブロック図
【図5】本発明の実施例におけるBMU8のブロック図
【図6】本発明の実施例におけるACS9のブロック図
【図7】本発明の実施例のSMU10のブロック図
【図8】本発明の実施例のLPF11のブロック図
【符号の説明】
1 オフセットキャンセル手段 2 自動利得制御手段(以降AGC手段) 3 波形等化手段 4 A/D変換手段 5 ディジタルイコライザ手段 6 最尤復号手段 7 タイミング信号抽出手段 8 枝メトリック演算手段(BMU) 9 加算比較選択手段(ACS) 10 生き残りパス検出手段(SMU) 11 平滑化手段(LPF) 12 シフトレジスタ(REG)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録した原ディジタル情報を
    パーシャルレスポンス等化方式を利用して再生するディ
    ジタル情報再生装置であって、記録媒体から再生された
    再生信号の信号振幅が一定となるように制御する自動利
    得制御手段と、自動利得制御手段から出力された再生信
    号をタイミング信号抽出手段からのタイミング信号でサ
    ンプリングし、量子化データに変換するA/D変換手段
    と、前記量子化データを入力として前記原ディジタル情
    報を復号し、最尤復号結果をもとに再生信号に含まれる
    振幅方向の変動成分を検出し、検出結果から前記自動利
    得制御手段へ利得制御信号を出力する最尤復号手段と、
    再生信号に含まれるタイミング信号を抽出して出力する
    前記タイミング信号抽出手段を備えたことを特徴とする
    ディジタル情報再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に記録した原ディジタル情報を
    パーシャルレスポンス等化方式を利用して再生するディ
    ジタル情報再生装置であって、記録媒体から再生された
    再生信号に含まれる振幅方向の変動を抑えるオフセット
    キャンセル手段と、オフセットキャンセル手段から出力
    された再生信号をタイミング信号抽出手段からのタイミ
    ング信号でサンプリングし、量子化データに変換するA
    /D変換手段と、前記量子化データを入力として前記原
    ディジタル情報を復号し、最尤復号結果をもとに再生信
    号に含まれる振幅方向の変動成分を検出し、検出結果か
    ら前記オフセットキャンセル手段へオフセット制御信号
    を出力する最尤復号手段と、再生信号に含まれるタイミ
    ング信号を抽出して出力する前記タイミング信号抽出手
    段を備えたことを特徴とするディジタル情報再生装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に記録した原ディジタル情報を
    パーシャルレスポンス等化方式を利用して再生するディ
    ジタル情報再生装置であって、記録媒体から再生された
    再生信号を所定のパーシャルレスポンス等化に波形等化
    するイコライザ手段と、イコライザ手段から出力された
    再生信号をタイミング信号抽出手段からのタイミング信
    号でサンプリングし、量子化データに変換するA/D変
    換手段と、前記量子化データを入力として前記原ディジ
    タル情報を復号し、最尤復号結果をもとにイコライザ手
    段の等化誤差量を検出し、検出結果から前記イコライザ
    手段へブースト量制御信号とカットオフ周波数制御信号
    を出力する最尤復号手段と、再生信号に含まれるタイミ
    ング信号を抽出して出力する前記タイミング信号抽出手
    段を備えたことを特徴とするディジタル情報再生装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体に記録した原ディジタル情報を
    パーシャルレスポンス等化方式を利用して再生するディ
    ジタル情報再生装置であって、記録媒体から再生された
    再生信号をイミング信号抽出手段からのタイミング信号
    でサンプリングし、量子化データに変換するA/D変換
    手段と、前記量子化データを入力として所定のパーシャ
    ルレスポンス等化に波形等化するディジタルイコライザ
    手段と、前記ディジタルイコライザ手段の出力信号から
    前記原ディジタル情報を復号し、最尤復号結果をもとに
    ディジタルイコライザ手段の等化誤差量を検出し、検出
    結果から前記ディジタルイコライザ手段へ係数設定信号
    を出力する最尤復号手段と、再生信号に含まれるタイミ
    ング信号を抽出して出力する前記タイミング信号抽出手
    段を備えたことを特徴とするディジタル情報再生装置。
JP14696596A 1995-06-22 1996-06-10 ディジタル情報再生装置 Withdrawn JPH09330564A (ja)

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DE69621519T DE69621519T2 (de) 1995-06-22 1996-06-21 Verfahren zur Maximalwahrscheinlichkeitsdekodierung und Gerät zur Wiedergabe von Digitalinformationen
US08/668,178 US5719843A (en) 1995-06-22 1996-06-21 Method of maximum likelihood decoding and digital information playback apparatus
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