JP2005152139A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 賞球箱の装着前に遊技球を落下させないように規制し、且つ大当たり中の賞球箱の交換作業時における所謂パンクの発生を確実に防止し得るように構成した遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機1は、発射装置36の作動で遊技球を遊技盤7上に発射して遊技を進行させ、大当たり状態ではアタッカー25を入球可能に開放させて入球数に対応する遊技球を払い出し口15から払い出すように構成されている。このパチンコ機1は、賞球箱17を払い出し口15に臨ませた形に装着し得る賞球箱装着部19と、賞球箱装着部19への賞球箱17の着脱に対応して払い出し口15を開閉するシャッタ部材18と、賞球箱装着部19への賞球箱17の未装着状態では発射装置36の発射動作を禁止する発射制御手段45と、大当たり中に操作されたとき発射制御手段45による発射動作禁止状態を解除する解除操作ボタン37とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 パチンコ機1は、発射装置36の作動で遊技球を遊技盤7上に発射して遊技を進行させ、大当たり状態ではアタッカー25を入球可能に開放させて入球数に対応する遊技球を払い出し口15から払い出すように構成されている。このパチンコ機1は、賞球箱17を払い出し口15に臨ませた形に装着し得る賞球箱装着部19と、賞球箱装着部19への賞球箱17の着脱に対応して払い出し口15を開閉するシャッタ部材18と、賞球箱装着部19への賞球箱17の未装着状態では発射装置36の発射動作を禁止する発射制御手段45と、大当たり中に操作されたとき発射制御手段45による発射動作禁止状態を解除する解除操作ボタン37とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、特に大当たり中に払い出される遊技球を収容する賞球箱の取り扱いを簡便にした遊技機に関する。
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、上受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に基づいて遊技盤上に打ち出された後、遊技盤面上の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパチンコ機においては、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、またスタートチャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等からなる特別図柄表示画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。そして、大当たり中に多量に放出されて上受け皿からオーバーフローした遊技球は下受け皿に流下して滞留するが、この際、下受け皿に設けられた開放レバーの操作により下受け皿底部が開放されて、下方に準備された賞球箱(所謂ドル箱)内に落下することになる。
ところで、上述のパチンコ機を配備している各遊技店には、大当たり発生時点で初めて賞球箱を準備してくれる店と、大当たり発生の有無に拘わらず下受け皿の下方に賞球箱が予め準備されている店とがあるが、いずれの場合においても、遊技球が下受け皿に満杯になる都度に開放レバーをいちいち操作しなければ、下受け皿に順次溜まる遊技球を下方の賞球箱に落下させることは難しい。
近年では、開閉レバーをいちいち操作する煩雑さを解消するため、開放レバーをその開放位置に一旦固定した状態として、遊技球を下受け皿から賞球箱に継続的に落下させ得るように構成したものも出現している。しかし、これにあっては、遊技者が大当たり終了後に開放レバーを元の閉塞位置に戻すことを忘れた場合、次の大当たり発生時等に、流下してくる遊技球を下受け皿から落下させる不都合を生じることがある。この際、下受け皿の下方に賞球箱が予め準備されていれば問題はないが、賞球箱が準備されていない場合、遊技球は遊技者の意に反して床面に落下することになる。
そこで、床面に遊技球を落下させる上記不都合を防止するため、賞球箱が準備されない状態では、上受け皿から下受け皿への経路をシャッタで閉塞して、上受け皿からの遊技球の移動を阻止するような構造のパチンコ機も考えられる。しかしこれによると、大当たり中、遊技球が満杯になった賞球箱を別の賞球箱と交換する際、遊技店係員による交換作業が必要以上に長引いたときには、打ち出しを継続していることに起因して、順次払い出される遊技球がシャッタで閉塞された経路に多く溜まって詰まりを引き起こす虞がある。
従って、上記球詰まりの発生を防止するため、例えば、大当たり中の賞球箱交換時、交換状態をセンサで検知し、当該検知に基づいて発射装置の遊技球打ち出しを禁止するような構成も考えられる。しかしこれによると、賞球箱の交換作業に必要以上の時間を要した際には、大当たり中に、遊技盤のアタッカーに遊技球を継続して入球させることができなくなり、著しい場合には、所定回数開放するはずのアタッカーがそのまま閉じてしまう不具合(所謂パンク)を生じる虞がある。当該アタッカーは、大当たり中に、1回の開放で所定数の入球を完了した時点で閉じ、且つこの開閉動作を所定回数繰り返すように構成されると共に、1回の開放中において所定数の入球が完了しない状態が所定時間を超えたとき上記パンクの状態となる。パンクが発生したとき、1回の大当たりで本来得られる球数を獲得できないといった、遊技者にとって不利な状況が現出する。
そこで、本発明は、賞球箱の取り扱いを簡便にしながらも、賞球箱の装着前には遊技球を落下させないように規制すると共に、大当たり中の賞球箱の交換作業時における所謂パンクの発生を確実に防止し得るように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、発射装置の作動で遊技球を遊技盤上に発射して遊技を進行させ、大当たり状態では大入賞口を入球可能に開放させて入球数に対応する遊技球を払い出し口から払い出してなる遊技機において、
多数の遊技球を収容し得る賞球箱を前記払い出し口に臨ませた形に装着し得る賞球箱装着部と、
前記賞球箱装着部への前記賞球箱の着脱に対応して前記払い出し口を開閉するシャッタ部材と、
前記賞球箱装着部への前記賞球箱の未装着状態では前記発射装置の発射動作を禁止する発射規制手段と、
大当たり中に操作されたとき前記発射規制手段による発射動作禁止状態を解除する解除操作部材とを備えたことを特徴とする。
多数の遊技球を収容し得る賞球箱を前記払い出し口に臨ませた形に装着し得る賞球箱装着部と、
前記賞球箱装着部への前記賞球箱の着脱に対応して前記払い出し口を開閉するシャッタ部材と、
前記賞球箱装着部への前記賞球箱の未装着状態では前記発射装置の発射動作を禁止する発射規制手段と、
大当たり中に操作されたとき前記発射規制手段による発射動作禁止状態を解除する解除操作部材とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機の発明において、前記賞球箱装着部に、前記賞球箱の装着の有無を検知する賞球箱装着検知手段が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機の発明において、前記解除操作部材の操作に応答して、前記発射規制手段による発射動作禁止状態を解除すべき所定の時間値をセットする解除手段を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、賞球箱装着部に対し賞球箱を払い出し口に臨ませた形で装着することができるので、遊技開始時において賞球箱装着部に賞球箱が予め装着されていれば、その状態のまま大当たりが発生しても、払い出される遊技球を直ちに賞球箱に落下、収容することができる利点がある。また、たとえ賞球箱が装着されない状態で遊技を開始したとしても、大当たりが発生してなければ、発射規制手段が発射装置の発射動作を禁止するので、賞球箱の装着前の段階で遊技球を遊技店の床面に落下させるような不都合の発生を確実に防止できる。そして、賞球箱を所定の状態に装着した後、大当たりに当選した際、当該大当たり中に、遊技球で一杯になった賞球箱を別の賞球箱と交換する際に必要以上の時間を要するようなことがあっても、解除操作部材の操作で遊技球の発射を継続して行うことができるので、アタッカーと呼ばれる大入賞口に所定時間内に入球できなくなって所謂パンクさせてしまうような不都合の発生を確実に防止できる。この際、賞球箱の交換時にシャッタ部材で閉塞される時間がそれほど長くなければ、賞球箱交換が完了するまでに払い出される遊技球は、シャッタ部材で閉塞された経路内にて問題なく滞留させられた後、交換完了後のシャッタ部材開放で、新たな賞球箱に円滑に放出されることになる。
請求項2に記載の発明によれば、賞球箱の装着の有無を検知する賞球箱装着検知手段を賞球箱装着部に備えるので、賞球箱が所定の位置に装着されたか否かを容易且つ確実に検知して、遊技球発射制御を高精度で実行することができる。
請求項3に記載の発明によれば、大当たり中、解除操作部材の操作に基づいて遊技球の打ち出しを所定時間確実に継続させ、アタッカーと呼ばれる大入賞口に所定時間内に入球できずに所謂パンクさせるような不都合を確実に防止し得る機能を、比較的簡素な制御構成で実現することが可能になる。
以下、本発明の遊技機の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図1乃至図6に沿って説明する。本パチンコ機1は、後述の発射ハンドル9の操作による発射装置36の作動によって遊技球を遊技盤7上に打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー(大入賞口)25に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動(確変当たり)とは、後述の大当たり判定手段40による判定(抽選)結果にて確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
なお、図1は本パチンコ機1の外部構造を示す正面図、図2は本パチンコ機1の制御系を示すブロック図、図3乃至図5は本実施形態における制御例を示すフローチャート、図6は図1における賞球箱装着部19の理解を容易にするため当該装着部19を拡大して示す斜視図である。
本パチンコ機1は、筐体2と、筐体2に開閉可能に取り付けられた前扉3とを有しており、前扉3の前面には、ガラス6を有する金枠5が開閉可能に取付けられており、ガラス6の後側には遊技盤7が配置されている。この遊技盤7における左方には、発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール10が設けられており、中央部分には、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり大当たり時の演出等のゲーム態様を表示する遊技表示装置22が設けられている。この遊技表示装置22の下方には、スタートチャッカー23と、大当たり発生時において所定回転数の開閉動作を所定数入球する毎(又は所定時間経過する毎)に繰り返すアタッカー25とが設けられている。なお、遊技盤7の上部には演出用の照明装置27が設けられ、前扉3における最上部には、演出用の照明装置26が設けられている。
前扉3における中央部分には前面パネル11が設けられており、前面パネル11の中央部分には上受け皿13が設けられている。この上受け皿13の左上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口12が形成されている。上受け皿13の下方には、遊技球が排出される払い出し口15が設けられており、この払い出し口15は、上受け皿13でオーバーフローした遊技球(賞球)、上受け皿13から発射装置36によって発射された後に遊技盤7に到達できずに戻る遊技球(ファール球)、或いは、上受け皿13に設けられた球抜きレバー16の操作によって上受け皿13から送り出される遊技球を排出する。上受け皿13の左上部壁面には、球貸ボタン14a及びプリベートカード返却ボタン14bが設けられている。また、前扉3における右側下方には、遊技球を遊技盤7に向けて打ち出す発射装置36(図2参照)を操作するための発射ハンドル9が設けられている。
払い出し口15内には、その出口付近にて突出し又は待避することによって当該払い出し口15を閉塞又は開放するシャッタ部材18が設けられている。即ち、このシャッタ部材18は、図1及び図6に示すように、払い出し口15の下面15aから上下に進退するように構成されるもので、賞球箱装着部19への賞球箱17の脱着動作に連動して払い出し口15内に突出/待避することによって払い出し口15を閉止し或いは開放する。またシャッタ部材18は、このように上下方向に進退する構成のものに限らず、例えば、払い出し口15の左右方向に延びる回動軸を中心として前後方向に回動して払い出し口15を開閉し得る構成のものを採用することもできる。なお、図1において、払い出し口15の閉塞状態でシャッタ部材18と払い出し口15内面との間に隙間が存在するように図示されているが、当該隙間寸法は遊技球1個の大きさ(外径)よりも小さく設定されており、従って、閉塞状態にて遊技球が外方にこぼれ落ちることはない。
そして、払い出し口15の周囲、特に下方側に拡がる空間を含む賞球箱装着部19が形成されている。この賞球箱装着部19は、図1及び図6に示すように、所謂ドル箱と呼ばれる賞球箱17を払い出し口15に臨ませた状態でその全体を覆うように収容し得るサイズを有しており、内部壁面の左右及び後方(紙面の奥側)には、収容した賞球箱17の上部外周に亘るように形成された把持部17aの左右部分及び奥側を下方から担持する担持段部20が形成されている。そして、担持段部20におけるやや奥側には、上記装着部19内に収容される賞球箱17の把持部17aに押圧されてオンする構成の賞球箱装着検知センサ34(図2参照)が設けられている。賞球箱装着検知センサ34は、このような押圧時にオン、解放時にオフする形式のセンサに限らず、例えば、把持部17aによって遮蔽又は開放されてオン、オフする形式のフォトインタラプタ等を用いることも可能である。なお、図中の符号21は、プリベートカードを挿入するための挿入口である。
ついで、図2を参照して本実施形態の制御系について説明する。すなわち、本制御系は、主基板30及びサブ制御基板31を有しており、該主基板30には、アタッカー開閉装置32、球払い出し装置33、賞球箱装着検知センサ34、シャッタ開閉装置35、発射装置36、及び解除操作ボタン37が接続されている。またサブ制御基板31には、照明装置26,27と、遊技表示装置22とが接続されている。
アタッカー開閉装置32は、スタートチャッカー23への入球に伴って行われる大当たり判定手段40による抽選判定結果に応答して、大当たり時には、アタッカー25を所定時間間隔(例えば5秒)で所定回数(例えば15回)だけ繰り返し開閉動作させる。アタッカー25の各開放は夫々、所定数(例えば10個)の遊技球が所定時間内に入球完了した時点で、或いは入球完了しない場合であっても所定時間の経過とともに終了する。
球払い出し装置33は、大当たり判定手段40による大当たり判定結果に応答して、アタッカー25への入球数に対応するだけの個数の遊技球を払い出し口15から払い出す。賞球箱装着検知センサ(賞球箱装着検知手段)34は、賞球箱装着部19に設けられて賞球箱17の装着の有無を検知するものであり、担持段部20上に賞球箱17が載置された状態で発生するオン信号を後述の賞球箱装着検出手段43に送信する。
シャッタ開閉装置35は、ソレノイド等からなる駆動手段を有し、賞球箱装着検出手段43の検出に基づくシャッタ開閉制御手段44の指令に応答してシャッタ部材18を開閉(待避/突出)動作させる。発射装置36は、発射ハンドル9(図1参照)の回動操作角に対応して、不図示の遊技球発射経路に順次送られる遊技球を、ガイドレール10を介して遊技盤7に打ち出す。
解除操作ボタン37は、大当たり判定手段40により判定された大当たり中(大当たり状態の継続中)に遊技者や遊技店係員によって押圧操作された際に、賞球箱装着部19に賞球箱17が装着されていないことに起因して発射制御手段(発射規制手段)45が発射装置36の発射動作を禁止している状態を解除するためのものである。照明装置26,27は、サブ制御基板31による制御に応答して所定の演技を実行する。また遊技表示装置22は、サブ制御基板31による通常時の演出や、大当たり時における特別な演出等を表示する。
上記主基板30は、本パチンコ機1の動作全体を管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行するマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。当該主基板30は、大当たり判定手段40、アタッカー開閉制御手段41、球払い出し制御手段42、賞球箱装着検出手段43、シャッタ開閉制御手段44、発射制御手段45、及び解除手段46を有している。
また、上記サブ制御基板31は、主基板30中の上記マイクロプロセッサから供給される演出制御信号に従って、実装された電気回路が照明装置26,27を駆動して、遊技者の視覚に訴える演出表示を行うように機能する。
大当たり判定手段40は、内部に大当たりカウンタ等を有しており、スタートチャッカー23(図1参照)への入球に伴う抽選の結果に基づいて、少なくとも大当たり状態と外れ状態のいずれであるかを判定する。アタッカー開閉制御手段41は、大当たり判定手段40による判定結果が大当たりであった場合に、不図示のソレノイドの作動により所定回数だけ、各回にて所定数の入球を完了するまでアタッカー25を開閉動作させるようにアタッカー開閉装置32に信号を出力する。なお、アタッカー開閉制御手段41は、アタッカー25の開放時間が所定時間を超えた場合には、所定数の入球の未完了に拘わらずアタッカー25を閉塞するように制御する。
球払い出し制御手段42は、アタッカー25への入球数に対応する数の遊技球を払い出すように球払い出し装置33を制御する。賞球箱装着検出手段43は、賞球箱装着検知センサ34による検知結果に基づいて、賞球箱装着部19の担持段部20に賞球箱17がセットされているか否かを判定する。シャッタ開閉制御手段44は、賞球箱装着部19から賞球箱17が取り出されたことが賞球箱装着検出手段43で検出されたとき、これに応答してシャッタ開閉装置35に信号を出力し、該シャッタ開閉装置35を介してシャッタ部材18を払い出し口15内で突出させて該払い出し口15を閉塞する。またシャッタ開閉制御手段44は、賞球箱17が装着されていることが賞球箱装着検出手段43で検出されている際には、シャッタ開閉装置35を介してシャッタ部材18を待避させて払い出し口15を開放する。
発射制御手段(発射規制手段)45は、発射ハンドル9の回動操作角に対応した信号を発射装置36に出力して該発射装置36を作動させ、所定の状態に準備された遊技球を遊技盤7に向けて発射するように機能すると共に、賞球箱装着部19から賞球箱17が取り外された状態では発射装置36の発射動作を禁止するように機能する。解除手段46は、大当たり中に解除操作ボタン37が操作された際、これに応答して、発射制御手段45による発射動作禁止状態を解除すべき所定の時間値(図4中の猶予時間値1及び2参照)をセットし、上記発射動作禁止状態を解除する機能を有している。
ついで、本実施形態の作用について、図3乃至図5を参照して説明する。まず、図4に沿って、「解除操作ボタンの有効条件」のラベルで始まる処理について説明する。即ち、ステップS11において、大当たり判定手段40が大当たり中であるか否かを判定し、その結果、大当たり中であれば、ステップS12に進んで、解除操作ボタン37の機能を有効にして処理を終了する。一方、ステップS11にて、大当たり判定手段40が大当たり中では無いと判定した場合、ステップS13に進んで、解除操作ボタン37の機能を無効にし、処理を終了する。
そして、図4に示すように、「解除操作ボタン押下処理」のラベルで始まる処理において、ステップS21で解除操作ボタン37が有効と判定されれば、ステップS22に進み、更に解除操作ボタン37が押下されているか否かを判定する。その結果、解除操作ボタン37が押下されていれば、ステップS23に進んで、解除操作ボタン押下信号猶予時間値1をセットした後、処理を終了する。この猶予時間値1は、大当たり中に解除操作ボタン37が操作されたときに設定されるもので、大当たり状態が継続している間、発射制御手段45から出力される発射規制信号を解除し続ける所定の時間を意味している。
一方、ステップS21で解除操作ボタン37が無効と判定された際、またはステップS22で解除操作ボタン37が押下されていないと判定された際には、ステップS24に進んで、賞球箱装着検知センサ34がオフされたか否か、つまり賞球箱17が賞球箱装着部19から外されたか否かを判定する。その結果、賞球箱装着検知センサ34がオンされていると判定されればステップS21に戻って処理を繰り返し、オフされていると判定されれば、ステップS25に進んで、解除操作ボタン押下信号猶予時間値2をセットした後、処理を終了する。この猶予時間値2は、大当たり中でなく解除操作ボタン37が無効である状態、または大当たり中であるが解除操作ボタン37が操作されない状態において設定されるもので、発射制御手段45から出力される発射規制信号を解除し続ける所定の時間を意味する。
そして、図5に示すように、「遊技球発射条件」のラベルで始まる処理において、ステップS1で賞球箱装着検出手段43が賞球箱装着検知センサ34のオン/オフを判定する。その結果、賞球箱装着検知センサ34がオンされていると判定されれば、ステップS2において、払い出し口15が開放された状態で、発射制御手段45から発射装置36に遊技球発射許可信号が出力される。この場合、シャッタ部材18は、ステップS2より前の時点で、即ちステップS1の時点又はそれ以前の時点で賞球箱装着検知センサ34がオンされたとき、シャッタ開閉装置35によって待避させられる。
一方、ステップS1で、賞球箱装着検知センサ34がオフ、つまり賞球箱17が賞球箱装着部19から外されていると判定されれば、ステップS3において、猶予時間1(即ち、上述の解除操作ボタン押下信号猶予時間値1)が経過した(=0)か否か(≠0)を判定する。その結果、猶予時間1の継続中であれば、ステップS2に進んで、発射制御手段45から遊技球発射許可信号を出力して、発射ハンドル9の操作に応じて遊技球を打ち出しできる状態にする。
一方、ステップS3で、猶予時間1が経過したと判定されれば、ステップS4に進んで、猶予時間2(即ち、上述の解除操作ボタン押下信号猶予時間値2)が経過した(=0)か否か(≠0)を判定する。その結果、猶予時間2の継続中であれば、ステップS2に進んで、上記同様の処理を行い、また猶予時間2が経過したと判定されれば、ステップS5において、シャッタ開閉装置35によりシャッタ部材18が突出させられて払い出し口15が閉塞され、発射制御手段45から発射装置36に遊技球発射禁止信号が出力される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、賞球箱装着部19に対し賞球箱17を払い出し口15に臨ませた形で装着することができるので、遊技開始時において賞球箱装着部19に賞球箱17が予め装着されていれば、その状態のまま大当たりが発生しても、払い出される遊技球を直ちに賞球箱17に落下、収容することができる利点がある。また、たとえ賞球箱17が装着されない状態で遊技を開始したとしても、大当たりが発生してなければ発射制御手段45が発射装置36の発射動作を禁止するので、賞球箱17の装着前の段階で遊技球を遊技店の床面に落下させるような不都合の発生を確実に防止できる。
そして、賞球箱17を所定の状態に装着した後、大当たりに当選した際、当該大当たり中に、遊技球で一杯になった賞球箱17を別の賞球箱17と交換する際に必要以上の時間を要するようなことがあっても、解除操作ボタン37の操作で遊技球の発射を継続して行うことができるので、アタッカー25に所定時間内に入球できなくなって所謂パンクさせてしまうような不都合の発生を確実に防止できる。この際、賞球箱17の交換時にシャッタ部材18で閉塞される時間がそれほど長くなければ、賞球箱交換が完了するまでに払い出される遊技球は、シャッタ部材18で閉塞された経路内にて問題なく滞留させられた後、交換完了後のシャッタ部材18開放で、新たな賞球箱17に円滑に放出されることになる。
また、賞球箱17の装着の有無を検知する賞球箱装着検知センサ34を賞球箱装着部19に備えるので、賞球箱17が所定の位置に装着されたか否かを容易且つ確実に検知して、遊技球発射制御を高精度で実行することができる。更に、大当たり中、解除操作ボタン37の操作に基づいて遊技球の打ち出しを所定時間確実に継続させ、アタッカー25に所定時間内に入球できずに所謂パンクさせるような不都合を確実に防止し得る機能を、比較的簡素な制御構成で実現することが可能になる。
なお、本実施形態では、賞球箱17を人手を介して賞球箱装着部19に着脱するように構成したが、これに限らず、例えば、賞球箱装着部19の下方から次なる賞球箱17が順次補充されるように構成し、賞球箱装着部19からの賞球箱17の取り外しに準じて次なる賞球箱17が自動的にセットされるように構成することも可能である。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る遊技機は、遊技中に賞球箱を交換する可能性のある遊技機に用いて有用であり、特に大当たり中の賞球箱の交換を円滑に行う必要のある遊技機に適している。
1…パチンコ機(遊技機)
7…遊技盤
15…払い出し口
17…賞球箱
18…シャッタ部材
19…賞球箱装着部
25…アタッカー(大入賞口)
34…賞球箱装着検知センサ(賞球箱装着検知手段)
36…発射装置
37…解除操作ボタン(解除操作部材)
45…発射制御手段(発射規制手段)
46…解除手段
7…遊技盤
15…払い出し口
17…賞球箱
18…シャッタ部材
19…賞球箱装着部
25…アタッカー(大入賞口)
34…賞球箱装着検知センサ(賞球箱装着検知手段)
36…発射装置
37…解除操作ボタン(解除操作部材)
45…発射制御手段(発射規制手段)
46…解除手段
Claims (3)
- 発射装置の作動で遊技球を遊技盤上に発射して遊技を進行させ、大当たり状態では大入賞口を入球可能に開放させて入球数に対応する遊技球を払い出し口から払い出してなる遊技機において、
多数の遊技球を収容し得る賞球箱を前記払い出し口に臨ませた形に装着し得る賞球箱装着部と、
前記賞球箱装着部への前記賞球箱の着脱に対応して前記払い出し口を開閉するシャッタ部材と、
前記賞球箱装着部への前記賞球箱の未装着状態では前記発射装置の発射動作を禁止する発射規制手段と、
大当たり中に操作されたとき前記発射規制手段による発射動作禁止状態を解除する解除操作部材とを備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記賞球箱装着部に、前記賞球箱の装着の有無を検知する賞球箱装着検知手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記解除操作部材の操作に応答して、前記発射規制手段による発射動作禁止状態を解除すべき所定の時間値をセットする解除手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003392824A JP2005152139A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003392824A JP2005152139A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005152139A true JP2005152139A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34719403
Family Applications (1)
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JP2003392824A Withdrawn JP2005152139A (ja) | 2003-11-21 | 2003-11-21 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005152139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009225980A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Sammy Corp | 遊技機 |
-
2003
- 2003-11-21 JP JP2003392824A patent/JP2005152139A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009225980A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Sammy Corp | 遊技機 |
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