JP2005150297A - 電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 基板の反りや半導体の欠損部を発生させる原因となる高温長時間の熱処理を行うことなく、基板本体上に半導体薄膜を積層した電気光学基板を提供することを目的とする。
【解決手段】 SIMOX法により半導体基板の内部に絶縁層を形成した後、これを基板本体上に貼り合わせて積層基板とし、スイッチング素子の能動層となる半導体層以外の不要な積層部を除去する。半導体層の膜厚は、SIMOX法での絶縁層形成時のイオンの加速電圧によって調整することができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電気光学装置用基板の製造方法と電気光学装置用基板、およびこれを用いた電気光学装置、電子機器に関するものである。
近年、液晶パネルを表示部とする電気光学装置が、種々の電子機器に搭載されて利用されている。液晶パネルは、一対の基板間に液晶が封入されたものであり、一方の基板をなす薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと略記する。)アレイ基板と、これに対向配置された他方の基板をなす対向基板とを備えている。
TFTアレイ基板は、光透過性の絶縁基板からなる基板本体と、スイッチング素子としてのTFTと、透明導電膜からなる画素電極と、配向膜とを主体として構成されている。液晶パネルの表示領域内に設けられた画素スイッチング用TFTの能動層と、非表示領域内に設けられた周辺駆動回路用TFTの能動層とは、同一の半導体層からなり、同一の膜厚とされている。他方、対向基板は、光透過性基板からなる基板本体と、対向電極と、配向膜と、遮光膜とを主体として構成されている。このように構成され、画素電極と対向電極とが対向するように配置されたTFTアレイ基板と対向基板との間には、液晶層が形成されている。
TFTアレイ基板では、高速化、低消費電力化、高集積化等の観点から、周辺駆動回路および画素スイッチング素子を構成する各TFTの能動層に単結晶シリコンを用いることが好ましい。単結晶シリコンを基板本体上に形成する技術としては、SOI(Silicon On Insulator)技術が知られている。この技術は、例えばガラス基板等の支持基板と単結晶シリコン基板とを貼り合わせ、複合基板とした上で単結晶シリコン層をTFTの能動層として加工するものである。また、基板本体上に積層された単結晶シリコンの膜厚を調整する技術としては、単結晶シリコン表面を高温加熱によってシリコン酸化膜とした後に、このシリコン酸化膜を除去する犠牲酸化の手法が一般的である(例えば特許文献1参照)。
特開2002−334994号公報
犠牲酸化における酸化膜形成時には、例えば1000℃で60分以上というような長時間の高温熱処理が必要となるが、半導体層と支持基板との熱膨張係数は大きく異なるので、このような熱処理を施すと、半導体層にスリップや転位等の欠損部が発生し、デバイス特性が変動するという問題があった。さらに、長時間の高温熱処理によって、支持基板の反り量が数十μmにまで増加してしまい、液晶パネルとした際の光学特性に悪影響がでるという問題があった。
加えて、犠牲酸化においては、酸化膜の除去工程が不可欠となるが、この工程はウエット処理であるために、半導体層と支持基板との接合界面にエッチャントが滲み込み、半導体層に剥がれやパーティクルが発生するという問題があった。特に、画素部に発生したHF欠陥は、表示不良を招き、プロジェクタのライトバルブとして用いた場合には、画素部の欠陥が拡大投影されて表示品位が大きく損なわれるという問題があった。
このような問題を回避する方法として、CMP(化学的機械研磨)法によって、半導体層を所定膜厚にまで研磨する方法や、予め単結晶シリコン膜を所望膜厚にした後に支持基板に接合する方法等が考えられる。
ところで、各スイッチング素子の半導体膜の膜厚は、表示領域の画素部においては光リークを防止する目的で、薄くすることが好ましいが、非表示領域の周辺駆動回路部では、耐電圧を大きくする目的で、厚くすることが好ましい。このように相反する条件を共に満たす半導体層の膜厚は、例えば200nm程度となる。このような膜厚の半導体層をCMP法によって研磨すると、研磨量が大きくなるので、研磨ムラによって半導体層の面内均一性が低くなり、所定膜厚200nmに対して±10nmものバラつきが発生してしまうという問題があった。また、このような膜厚の半導体層を予め用意し、これを支持基板へ接合することは現状技術では対応しかねるという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、基板の反りや半導体膜への欠損部の発生を防止する一方で、所望の膜厚を有する半導体層を支持基板上に形成できるようにし、電気特性と光学的特性とに優れた電気光学装置用基板の製造方法を提供することを目的とする。さらには、この製造方法により製造された電気光学装置用基板を備えた電気光学装置、電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の電気光学装置用基板の製造方法は、半導体基板と支持基板とを貼り合わせてなる複合基板が用いられ、表示領域および周辺回路領域となる各領域にスイッチング素子をそれぞれ備えてなる電気光学装置用基板の製造方法であって、前記半導体基板の内部に絶縁層を形成する工程と、内部に絶縁層を有する前記半導体基板を支持基板に貼り合わせる工程と、前記支持基板に貼り合わされた前記半導体基板の表層側の半導体層を除去する工程とを有し、前記支持基板上に残存した半導体層を用いて前記各領域のスイッチング素子を形成することを特徴とする。
半導体基板の内部に絶縁層を形成すると、この絶縁層により半導体基板が上下2層の半導体層に区分される。絶縁層によって区分された半導体層の一方を支持基板上に貼り合わせた状態でスイッチング素子の能動層として用い、他方の半導体層、すなわち半導体基板と支持基板とを積層してなる複合基板の表層側の半導体層を除去することにより、薄膜化された半導体層を基板本体上に積層することができる。本製造方法によれば、従来、半導体層を薄膜化する際に必要とされていた犠牲酸化工程の高温長時間の熱処理が不要となるので、これを原因とした基板の反りや半導体層の欠損部の発生がなくなり、高品質のスイッチング素子を備え、かつ光学特性に優れた電気光学装置用基板を高い歩留まりで簡単に製造することができる。つまり、半導体基板の内部に絶縁層を形成する工程に熱処理工程が含まれていても、半導体基板と支持基板との貼り合わせの前に行われるために、基板本体の反りや、半導体層の欠損部が発生することがない。本製造方法では、基板本体へ半導体層を貼り合わせた後の薄膜化工程(例えば犠牲酸化等の高温の熱処理工程)が不要となり、製造工程中の基板の反りや半導体膜へのダメージを防止することができるのである。
また、前記絶縁層形成工程においては、半導体基板の片側表面からイオン注入を行った後に熱処理を施すことによって、半導体基板の内部に絶縁層を形成することができる。
半導体基板の内部に絶縁層を設ける手法として、半導体基板の片側表面からイオン注入を行った後に、熱処理を施す方法、いわゆるSIMOX法(Separation by Implantation of Oxygen)を採用することが好ましい。一般にSIMOX法とは、シリコン基板の内部に酸素イオンを注入し、熱処理することで基板内部に埋め込みシリコン酸化膜を形成する手法をいうが、本明細書では、酸素イオンの他に窒素イオン等、シリコン原子と結合して絶縁膜を形成するイオンを注入し、熱処理することで基板内部に絶縁層を形成する手法として、SIMOX法を定義する。このSIMOX法で半導体基板の内部に絶縁層を設けることにより、半導体基板の薄膜化を行うことができる。この方法ではウエット工程を含まないので、ウエット工程を原因とする半導体層の剥がれやパーティクル発生等の不良がなくなり、表示品位の高い電気光学装置用基板の提供が可能となる。さらに、支持基板上に、表示領域と周辺回路領域の各スイッチング素子の同一の能動層厚となる薄膜の半導体層を一工程で容易に形成できる。
また、SIMOX法によって半導体基板の内部に形成された絶縁層は除去しても良いし、除去しなくても良い。絶縁層を支持基板上に貼り合わされた半導体膜上から除去しない場合には、これをスイッチング素子のゲート絶縁膜として利用することができる。この場合、一工程で、スイッチング素子の能動層となる半導体層とゲート絶縁膜とを、それぞれ所望の膜厚で支持基板上に積層することができる。
また、本発明の製造方法にあっては、イオン注入を行う側の半導体基板の表面に、イオン注入の前に予め酸化膜層を設ける工程を有することが好ましい。酸化膜層を設けることにより、SIMOX法のイオン注入の際に半導体基板表面が荒れたり、ダメージを受けるのを防止できるので、より一層高品質の電気光学装置用基板を安定して提供可能となる。
さらに、本発明の製造方法では、半導体基板に注入するイオン種が酸素または窒素であることが好ましい。この場合、半導体基板の内部に形成される絶縁層がシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜となり、スイッチング素子のゲート絶縁膜として使用すると好適なものとなる。
本発明の製造方法においては、半導体基板へのイオン注入の加速電圧を調整することにより、半導体基板の内部に所望の深さで絶縁層を形成することが望ましい。
SIMOX法で形成された絶縁層により半導体基板が上下2層の半導体層に区分され、その一方がスイッチング素子の能動層となるので、この半導体層の膜厚は半導体基板内での絶縁層が形成される深さによって決まる。よって、半導体基板の内部に所望の深さで絶縁層を形成すれば、この絶縁層によって区分される半導体層の膜厚が調整できる。本発明の製造方法によれば、半導体基板の内部に絶縁層を設ける方法として、SIMOX法を使用するので、イオン注入の際の加速電圧を変化させることにより、絶縁層が形成される深さを容易かつ正確に調整することができる。よって、所望膜厚の半導体層を支持基板上に形成でき、目的に応じた特性を有する電気光学装置用基板が提供できる。
イオン注入の際の加速電圧は、10〜50keVであることが好ましい。10keV未満であると、半導体基板内に絶縁膜が形成されるに十分な量のイオンが注入されないばかりでなく、半導体内部に形成される絶縁膜の深さが浅すぎる。また、50keVを超えると、絶縁層が形成される深さが深すぎて、能動層となる半導体層の膜厚が大きくなりすぎるためである。上記範囲内の加速電圧であれば、半導体基板のイオン注入側表面から内部絶縁層までの半導体層の膜厚がスイッチング素子の膜厚として好適なものとなる。
本発明の電気光学装置用基板の製造方法にあっては、支持基板が絶縁性基板からなることが好ましく、さらには透明基板であることが好ましい。例えば、ガラスまたは石英からなることが好ましい。
また、半導体基板は単結晶シリコン基板であることが好ましい。単結晶シリコン基板によれば、基板本体上に単結晶シリコン薄膜を能動層として積層することとなるので、キャリア移動度が高く、高性能のスイッチング素子が高い集積度で形成された電気光学装置用基板を提供できる。
本発明の電気光学基板は、本発明の電気光学装置用基板の製造方法によって得られるものであるので、高品質のスイッチング素子を備え、かつ光学特性にすぐれたものとなる。
また、本発明の電気光学装置は、上記電気光学装置用基板を備えたことを特徴とする。また、本発明の電子機器は、この電気光学装置を備えたことを特徴とする。本構成によれば、光リーク電流の発生を十分に防止し、かつ十分な耐圧特性を有した高性能な電気光学装置及び電子機器を実現することができる。また、製造の歩留まりも高めることができる。特に、本電気光学装置を投射型表示装置の光変調手段として用いた場合、HF欠陥等が拡大投影されることによる表示品質の低下を確実に防止できるため、本発明の効果がよりよく発揮される。
[第1実施形態]
[電気光学基板および電気光学装置]
図1は、本発明の液晶パネルの一実施形態の全体構成を示す平面図である。この液晶パネルは、本発明の電気光学基板の製造方法によって得られたTFTアレイ基板を備えてなるものであって、図1は、このTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素とともに対向基板の側から見た状態を示した平面図である。また、図2は、図1のA−A’断面図であり、図3は、図1のB−B’断面図である。
図1〜図3に示す液晶パネルは、一対の基板間に液晶が封入されたものであり、一方の基板をなすTFTアレイ基板10と、これに対向配置された他方の基板をなす対向基板20とを備えている。
図1は、TFTアレイ基板10をその上に形成された各構成要素とともに対向基板20の側から見たものである。図1に示すように、TFTアレイ基板10の上には、シール材51がその縁に沿って設けられており、その内側には、シール材51に並行して額縁としての遮光膜53が設けられている。また、図1において、符号52は、表示領域を示している。表示領域52は、額縁としての遮光膜53の内側の領域であり、液晶パネルの表示に実質的に寄与する領域である。また、符号54は、表示領域の外側の領域である周辺回路領域を示している。
周辺回路領域54には、データ線駆動回路101および外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられ、走査線駆動回路104がこの一辺に隣接する2辺に沿って設けられ、プリチャージ回路103が残る一辺に沿って設けられている。さらに、データ線駆動回路101、プリチャージ回路103、走査線駆動回路104と外部回路接続端子102との間をつなぐための複数の配線105が設けられている。また、対向基板20のコーナー部に対応する位置には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための導通材106が設けられている。そして、シール材51とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材51によりTFTアレイ基板10に固着されている。
また、図2および図3に示すように、TFTアレイ基板10は、石英などの光透過性の絶縁基板からなる基板本体10Aと、その液晶層50側の表面上に形成され、ITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電性膜からなる画素電極9aと、表示領域52に設けられた画素スイッチング用TFT(スイッチング素子)30および周辺回路領域54に設けられた駆動回路用TFT(スイッチング素子)31と、ポリイミド膜等の有機膜から形成され、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16とを主体として構成されている。
他方、対向基板20は、石英からなる基板本体20Aと、その液晶層50側の表面上に形成された対向電極21と、配向膜22と、金属などからなり、各画素部の開口領域以外の領域に設けられた遮光膜23、および、遮光膜23と同じかあるいは異なる材料からなる額縁としての遮光膜53とを主体として構成されている。
このように構成され、画素電極9aと対向電極21とが対向するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、液晶層50が形成されている。
また、図2に示すように、TFTアレイ基板10の基板本体10Aの液晶層50側の表面上において、各画素スイッチング用TFT30に対応する位置には、遮光膜11が設けられている。また、遮光膜11と複数の画素スイッチング用TFT30との間には、第1層間絶縁膜12が設けられている。第1層間絶縁膜12は、画素スイッチング用TFT30を構成する半導体膜1aを遮光膜11から電気的に絶縁するために設けられるものである。
図2および図3に示すように、画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体膜1aのチャネル領域1a’、ゲート電極3cからの電界によりチャネルが形成される半導体膜1aのチャネル領域1k’、走査線3a及びゲート電極3cと半導体膜1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線6a、半導体膜1aの低濃度ソース領域1b、1g及び低濃度ドレイン領域1c、1h、半導体膜1aの高濃度ソース領域(ソース領域)1d、1i並びに高濃度ドレイン領域1e、1j(ドレイン領域)を備えている。
また、この液晶パネルにおいては、図2に示すように、ゲート絶縁膜2を走査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として用い、半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fとし、更にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積容量電極とすることにより、蓄積容量70が構成されている。容量線3bおよび走査線3aは、同一のポリシリコン膜、または、ポリシリコン膜と、金属単体、合金、金属シリサイド等の積層構造からなる。蓄積容量70の誘電体膜と画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31のゲート絶縁膜2とは、同一の酸化膜からなっている。また、画素スイッチング用TFT30のチャネル領域1a’、ソース領域1d、ドレイン領域1eと、駆動回路用TFT31のチャネル領域1k’、ソース領域1i、ドレイン領域1jと、第1蓄積容量電極1fとは、同一の半導体膜1aからなっている。半導体膜1aは、単結晶シリコンによって形成されたものであり、SOI(Silicon On Insulator)技術により絶縁基板10A上に形成されている。このように、トランジスタの能動層となる半導体膜1aに単結晶シリコンを用いることで、トランジスタの高性能化及び高集積化を図ることができる。
また、図2に示すように、走査線3a、ゲート絶縁膜2の上には、画素スイッチング用TFT30の高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5と、画素スイッチング用TFT30の高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が各々形成された第2層間絶縁膜4が形成されている。さらに、データ線6aおよび第2層間絶縁膜4の上には、画素スイッチング用TFT30の高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8が形成された第3層間絶縁膜7が形成されている。また、画素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられている。
一方、図3に示すように、駆動回路用TFT31には、画素電極9aは接続されておらず、駆動回路用TFT31のソース領域1iにはソース電極6bが、ドレイン領域1jにはドレイン電極6cが、それぞれ接続されている。
画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31の各積層膜において、それぞれの能動層となる半導体膜1aの膜厚は、同一膜厚の単結晶シリコンからなり、いずれも45nm以上、55nm以下の範囲であることが好ましい。ここで、半導体膜1aには、表示領域52および周辺回路領域54の各領域でそれぞれ異なる特性が必要とされので、これらの特性を兼ね備える必要がある。すなわち、表示領域52においては、光リーク電流の発生を十分に低減できるように、膜厚を小さくすることが要求される一方で、周辺回路領域54においては十分な耐電圧特性が得られるように、膜厚を大きくすることが要求される。これらの互いに相反する特性を兼ね備える膜厚として、45nm以上、55nm以下の範囲が限定される。半導体膜1aの膜厚を45nm未満とした場合、スイッチング素子の耐圧に悪影響を及ぼす恐れがあり好ましくない。一方、55nmを越える範囲とした場合、光リーク電流を防止することができなくなる。
[電気光学装置用基板の製造方法]
上記液晶パネルのTFTアレイ基板10を製造する方法を、図4ないし図11を参照して詳細に説明する。なお、図1〜図3と図4〜図11とは、異なる縮尺で示している。まず、基板本体10A上に、遮光膜11と第1層間絶縁膜12とを形成する工程について詳細に説明する。図4はこの工程におけるTFTアレイ基板10を図2および図3に示した液晶パネルの断面図に対応させて示す工程図である。
はじめに、基板本体10Aを用意する。この基板本体10Aは、透明な絶縁体からなり、例えばガラス基板、石英基板である。この基板本体10Aを、好ましくは窒素等の不活性ガス雰囲気下、約850〜1300℃、より好ましくは1000℃の高温でアニール処理し、基板本体10Aに歪が発生しなくなるように前処理をすることが望ましい。すなわち、製造工程において処理される最高温度に合わせて基板本体10Aを同温度か、それ以上の温度で熱処理しておくことが望ましい。このように処理された基板本体10Aの表面上の全面に、図4(a)に示したように、Ti、Cr、W、Ta、MoおよびPbのうちの少なくとも一つを含む金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、例えば150〜200nmの膜厚で積層することにより、遮光膜11を形成する。
次に、基板本体10Aの表面上の全面にフォトレジストを形成し、最終的に形成する遮光膜11aのパターンを有するフォトマスクを用いてフォトレジストを露光する。その後、フォトレジストを現像することにより、図4(b)に示したように、最終的に形成する遮光膜11aのパターンを有するフォトレジスト207を形成する。次にフォトレジスト207をマスクとして遮光層11のエッチングを行い、その後、フォトレジスト207を剥離することにより、基板本体10Aの表面上において、画素スイッチング用TFT30の形成領域には、図4(c)に示したように、所定パターンを有する遮光膜11aが形成される。
ついで、図4(d)に示したように、所定のパターンを有する遮光膜11aが形成された基板本体10Aの表面上に、スパッタリング法、CVD法などの薄膜形成技術により、第1層間絶縁層12となる絶縁膜13を形成する。この絶縁膜13の材料としては、酸化シリコン、窒化シリコンのほか、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)などの高絶縁性ガラス等を例示することができる。また、絶縁膜13は、上記絶縁体材料の単一層であるほか、複数の絶縁体材料を組み合わせて積層したものであってもよい。例えば、膜厚50nmのHTO膜と、膜厚15nmのSiN膜、膜厚160nmのTEOS−NSG膜とを、遮光膜11a上に順次積層して、絶縁膜13とすることができる。絶縁膜13の膜厚は、400〜1000nm、より好ましくは800nm程度とする。この工程にて、遮光膜11上に積層された絶縁膜13の表面には、凸部13aが形成されるので、CMP(化学的機械研磨)法などの方法を用いて、図4(e)に示したように、表面を平坦化する。
次に、半導体基板206内に絶縁層206cを形成する工程について、図5を参照して、詳細に説明する。
まず、半導体基板206として、単結晶シリコン基板206aを用意する。単結晶シリコン基板206aの厚さは、例えば600μmであり、図5(a)に示したように、基板本体10Aと貼り合わされる側の表面には、酸化膜層206bが形成されることが好ましい。酸化膜層206bは、単結晶シリコン基板206aの表面を0.05〜0.8μm程度、酸化することにより形成できる。酸化膜層206bは、後述する水素イオン注入工程およびSIMOX法のイオン注入工程において、単結晶シリコン基板206aの表面荒れを防止する目的で形成するものであるので、イオン注入工程の条件によっては、酸化膜層206bを形成しなくても良い。
単結晶シリコン基板206a内には、水素イオンを、例えば加速電圧100keV、ドーズ量10×1016/cmにて注入する。この水素イオンの注入は、単結晶シリコン基板206aを基板本体10Aに貼り合わせた後に、不要となる半導体層を分離させて、除去する目的で行われるものである。したがって、単結晶シリコン基板206aを基板本体10Aに貼り合わす前であれば、どの工程中で行われてもよい。
次に、図5(b)に示したように、いわゆるSIMOX法により、単結晶シリコン基板206a内に絶縁層206cを形成する。本発明の製造方法において、SIMOX法とは、酸化膜層206bが形成された側の表面から、単結晶シリコン基板206a内に、酸素(O)または窒素イオン(N)などのシリコンと結合して絶縁体となるイオン211を注入した後、熱処理を施して、絶縁層206cを形成する工程を指すものである。半導体基板206aは、この絶縁層206cによって上下2つの半導体層206dと206eとに区分される。絶縁層206cと酸化膜層206bとに挟まれた下側の半導体層206dは、TFT30およびTFT31の能動層となる半導体膜1aとされる部分であり、絶縁層206cを挟んで半導体基板206aの反対側の表面となる上側の半導体層206eは、後に除去される部分である。半導体層206dの膜厚は、単結晶シリコン基板206aにおける絶縁層206cの形成位置により調整可能であり、この形成位置は単結晶シリコン基板206aへのイオン注入の深さにより調整可能である。さらに、このイオン注入の深さは、SIMOX法でのイオンの加速電圧を調整することにより、容易かつ精密に行うことができる。よって、SIMOX法でのイオン注入時の加速電圧を調整することにより、半導体層206dを所望膜厚とすることができることとなる。
半導体層206dの膜厚は、45nm以上55nm以下の範囲であることが好ましく、絶縁層206cの膜厚は特に限定されるものではないが、各TFT30、31のゲート絶縁層2として利用する場合があることを考慮すれば、50nm以上80nm以下であることが好ましい。このような層構造を実現するためのイオン注入の条件としては、イオン211の加速電圧を10〜50keVとし、ドーズ量を2×1017〜2×1018keV/cmとすることが好ましい。また、注入するイオン211は、酸素イオンや窒素イオンに限らず、シリコンと結合して絶縁層を形成するものであれば、特に限定されるものではない。また、注入したイオンを絶縁性の化合物とするための熱処理条件は、特に限定されるものではないが、例えば600〜1300℃が好ましい。
次に、図5(c)に示したように、酸化膜層206bを基板本体10Aへの貼り代206b´とする目的で、熱酸化やCVD等によって、酸化膜層206bの膜厚を200nm程度になるまで成長させる。この工程は、前述のSIMOX工程で行う熱処理時に、併せて行うこともできる。
そして、図6(a)に示したように、この酸化膜206b´を介して、基板本体10Aと単結晶シリコン基板206aとを貼り合わせる。これにより、遮光膜11と、第1層間絶縁膜12と、能動層となる半導体層206dとが、基板本体10A上に順次積層された複合基板250とすることができる。ここで、貼り代206b´は、絶縁性のシリコン酸化膜であるので、基板本体10Aに積層された絶縁膜13と貼り合わされることにより、TFTの第1層間絶縁層12とすることができる。この貼り合わせ工程は、例えば300℃で2時間熱処理することにより2枚を基板を直接貼り合わせる方法を採用することができる。また、貼り合わせ強度をさらに高めるためには、450℃程度の熱処理を再度施すことが好ましい。
次に、複合基板250の最表層となった半導体層206eの一部を分離して、半導体層206eを薄膜化するための熱処理を行う。これは、単結晶シリコン基板206aに予め注入しておいた水素イオンによって、シリコンの結合を分断させて半導体層206eの一部が剥離するようにしたものである。ここでの熱処理は、例えば、貼り合わせた2枚の基板を毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加熱することによって行うことができる。この熱処理により、半導体層206eの表層部が剥離して、残存した半導体層206eが薄膜化される。この後、図6(b)に示したように、残存した半導体層206eをさらにエッチング等の処理によって完全に除去すると、絶縁層206cが複合基板250の最表層となる。
次いで、この絶縁層206cを除去して、図6(c)に示したように、所望の膜厚を有する半導体層206eを複合基板250の最表層とする。この半導体層206eに、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程等で所定のパターニングを行って、図6(d)に示したように、画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31の能動層となる半導体膜1aを形成する。表示領域中のデータ線6a下で容量線3bが形成される領域と、走査線3aに沿って容量線3bが形成される領域においては、半導体層206eは第1蓄積容量電極1fとされる。
さらに、能動層となる半導体膜1aおよび第1蓄電容量電極1fが形成された基板本体10Aに、短時間(1例として約10分〜約90分程度)の熱処理を施して、能動層となる半導体膜1aおよび第1蓄電容量電極1fの表面上に、酸化シリコン膜2aを形成した後に、HTO膜2bを積層して、図6(e)に示したように、ゲート絶縁膜2とする。ゲート絶縁膜2の膜厚は、約10nm〜約60nm程度が好ましい。酸化シリコン膜2aの膜厚は8nm程度に薄い方が好ましいが、最大20nm程度であってもよい。また、HTO膜2bの膜厚は、60nm程度が好ましい。また、本実施の態様にあっては、ゲート絶縁膜2は2層の積層膜であるが、この構成はこれに限定されるものではなく、単一膜であっても、複数の絶縁膜の積層膜であってもよい。
このようにして、基板本体10A上に単結晶シリコンからなる半導体膜1aが積層された複合基板250が製造される。この複合基板250から各種の電気光学装置用基板が製造可能であるが、以下、図2および図3に示した液晶パネルのTFTアレイ基板とする方法を、詳細に説明する。
[TFTの製造方法]
まず、図7(a)に示すように、Nチャネルの半導体膜1aに対応する位置にレジスト膜301を形成し、Pチャネルの半導体膜1aにPなどのV族元素のドーパント302を低濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、2×1011/cm2のドーズ量にて)ドープする。
図7(b)に示すように、図示を省略するPチャネルの半導体膜1aに対応する位置にレジスト膜を形成し、Nチャネルの半導体膜1aにBなどのIII族元素のドーパント303を低濃度で(例えば、Bイオンを35keVの加速電圧、1×1012/cm2のドーズ量にて)ドープする。
次に、図7(c)に示すように、Pチャネル、Nチャネル毎に各半導体膜1aのチャネル領域1a’の端部を除く基板10の表面にレジスト膜305を形成し、Pチャネルについて、図7(a)に示した工程の約1〜10倍のドーズ量のPなどのV族元素のドーパント306、Nチャネルについて図7(b)に示した工程の約1〜10倍のドーズ量のBなどのIII族元素のドーパント306をドープする。
次に、図7(d)に示すように、半導体膜1aを延設してなる第1蓄積容量電極1fを低抵抗化するため、基板本体10A表面の第1蓄積容量電極1f以外の部分に対応する部分にレジスト膜307(走査線3aよりも幅が広い)を形成し、これをマスクとしてその上からPなどのV族元素のドーパント308を低濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、3×1014/cm2のドーズ量にて)ドープする。
次に、図8(a)に示すように、減圧CVD法等によりポリシリコン層3を350nm程度の厚さで堆積した後、リン(P)を熱拡散し、ポリシリコン膜3を導電化する。又は、Pイオンをポリシリコン膜3の成膜と同時に導入したドープトシリコン膜を用いてもよい。これにより、ポリシリコン層3の導電性を高めることができる。更にポリシリコン層3の導電性を高めるため、ポリシリコン層3の上部に、Ti、W、Co及びMoのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、例えば150〜200nmの膜厚に堆積した層構造にすることも可能である。
次に、図8(b)に示すように、レジストマスクを用いたフォトリソグラフィー工程、エッチング工程等により、図2に示した如き所定パターンの走査線3aと共に容量線3bを形成する。尚、この後、基板本体10Aの裏面に残存するポリシリコンを基板本体10Aの表面をレジスト膜で覆ってエッチングすることにより除去する。
次に、図8(c)に示すように、半導体膜1aに駆動回路用TFT31のPチャネルのLDD領域を形成するために、Nチャネルの半導体膜1aに対応する位置をレジスト膜309で覆い、ゲート電極3cを拡散マスクとして、BなどのIII族元素のドーパント310を低濃度で(例えば、BF2イオンを90keVの加速電圧、3×1013/cm2のドーズ量にて)ドープし、Pチャネルの低濃度ソース領域1g及び低濃度ドレイン領域1hを形成する。
続いて、図8(d)に示すように、半導体膜1aに画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31のPチャネルの高濃度ソース領域1d、1i及び高濃度ドレイン領域1e、1jを形成するために、Nチャネルの半導体膜1aに対応する位置をレジスト膜309で覆った状態で、かつ、図示はしていないが走査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト層をPチャネルに対応する走査線3a上に形成した状態で、同じくBなどのIII族元素のドーパント311を高濃度で(例えば、BF2イオンを90keVの加速電圧、2×1015/cm2のドーズ量にて)ドープする。
次に、図9(a)に示すように、半導体膜1aに画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31のNチャネルのLDD領域を形成するために、Pチャネルの半導体膜1aに対応する位置をレジスト膜(図示せず)で覆い、走査線3a(ゲート電極)を拡散マスクとして、PなどのV族元素のドーパント60を低濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、6×1012/cm2のドーズ量にて)ドープし、Nチャネルの低濃度ソース領域1b、1g及び低濃度ドレイン領域1c、1hを形成する。
続いて、図9(b)に示すように、半導体膜1aに画素スイッチング用TFT30および駆動回路用TFT31のNチャネルの高濃度ソース領域1d、1i及び高濃度ドレイン領域1e、1jを形成するために、走査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト62をNチャネルに対応する走査線3a上に形成した後、同じくPなどのV族元素のドーパント61を高濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、4×1015/cm2のドーズ量にて)ドープする。以上により、画素スイッチング用TFT30が製造される。なお、本実施形態においては、画素スイッチング用TFT30の製造方法について説明したが、全く同様にして駆動回路用TFT31を製造することができる。
次に、図9(c)に示すように、容量線3b及び走査線3aを覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2層間絶縁膜4を形成する。第2層間絶縁膜4の膜厚は、約500〜1500nmが好ましく、更に800nmがより好ましい。
この後、高濃度ソース領域1d、1i及び高濃度ドレイン領域1e、1jを活性化するために約850℃のアニール処理を20分程度行う。
次に、図9(d)に示すように、データ線に対するコンタクトホール5を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより或いはウエットエッチングにより形成する。また、走査線3aや容量線3bを図示しない配線と接続するためのコンタクトホールも、コンタクトホール5と同一の工程により第2層間絶縁膜4に開孔する。
次に、図10(a)に示すように、第2層間絶縁膜4の上に、スパッタ処理等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属シリサイド等を、金属膜6として、約100〜700nmの厚さ、好ましくは約350nmに堆積する。
さらに、図10(b)に示すように、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程等により、データ線6aを形成する。
次に、図10(c)に示すように、データ線6a上を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第3層間絶縁膜7の膜厚は、約500〜1500nmが好ましく、更に800nmがより好ましい。
次に、図11(a)に示すように、画素スイッチング用TFT30において、画素電極9aと高濃度ドレイン領域1eとを電気的に接続するためのコンタクトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチング或いはウエットエッチングにより形成する。
次に、図11(b)に示すように、第3層間絶縁膜7の上に、スパッタ処理等により、ITO等の透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積する。
さらに、図11(c)に示すように、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程等により、画素電極9aを形成する。なお、本実施形態の液晶装置が反射型液晶装置である場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から画素電極9aを形成してもよい。
続いて、画素電極9aの上にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように、且つ所定方向にラビング処理を施すこと等により、配向膜16が形成される。
以上のようにして、TFTアレイ基板(電気光学装置用基板)10が製造される。
上述したように、本実施形態では、SIMOX法を用いて、単結晶シリコン基板206aの内部に絶縁層206cを形成することにより、単結晶シリコン基板206aを所定厚の2層の半導体層206d、206eに区分した状態とし、これを基板本体10Aに貼り合わせる。TFTの能動層とされる半導体層206eの膜厚は、単結晶シリコン基板206a内における絶縁層206cの形成位置に依存しており、絶縁層206cの形成位置は、SIMOX法でのイオン注入の加速電圧で調整可能である。よって、SIMOX法を利用し、かつそのイオン注入時の加速電圧を調整することにより、所望厚の半導体層206dを基板本体10Aに容易に積層することができる。
さらに本実施形態によれば、半導体層206dを基板本体10Aに貼り合わせる前に、予め半導体206dを薄膜化するための処理(単結晶シリコン基板206aへのイオン注入による絶縁層206cの形成)を行なっているため、基板10A上に半導体層206dを積層した複合基板250に犠牲酸化処理等の高温長時間の加熱処理が施されることがなくなる。これにより、従来のような製造工程中の基板本体10Aの反りや、基板本体10Aと半導体層206dとの熱膨張係数の違いに起因した欠損部の発生を防止することができ、高品質なTFT30、31を高い歩留まりで簡単に製造することができる。なお、本実施形態では、図6(e)において、ゲート絶縁膜2を形成する際に1000℃程度の高温の熱酸化処理を行なっているが、この処理時間は犠牲酸化工程に比べて十分に短い(1例として約30分程度)ため、基板本体10Aの反りやTFTの特性の劣化は殆ど生じない。
[電気光学装置の製造方法]
対向基板20の製造方法及びTFTアレイ基板10と対向基板20とから液晶パネルを製造する方法について説明する。
図2に示した対向基板20については、基板本体20Aとしてガラス基板等の光透過性基板を用意し、基板本体20Aの表面上に、遮光膜23及び周辺見切りとしての遮光膜53を形成する。遮光膜23及び周辺見切りとしての遮光膜53は、例えばCr、Ni、Alなどの金属材料をスパッタリングした後、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程を経て形成される。なお、これらの遮光膜23、53は、上記の金属材料の他、カーボンやTiなどをフォトレジストに分散させた樹脂ブラックなどの材料から形成してもよい。
その後、基板本体20Aの表面上の全面にスパッタリング法などにより、ITO等の透明導電性薄膜を、約50〜200nmの厚さに堆積することにより、対向電極21を形成する。更に、対向電極21の表面上の全面にポリイミドなどの配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように、且つ所定方向にラビング処理を施すこと等により、配向膜22を形成する。以上のようにして、対向基板20が製造される。
そして、上述のように製造されたTFTアレイ基板10と対向基板20とを、配向膜16及び22が互いに対向するようにシール材51により貼り合わせ、真空吸引法などの方法により、両基板間の空間に、例えば複数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶を吸引して、所定の厚みを有する液晶層50を形成することにより、上記構造の液晶パネルが製造される。
そして、最後に、対向基板20の投射光が入射する側およびTFTアレイ基板10の出射光が出射する側に各々、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(VerticallyAligned)モード、PDLC(Polymer Dipersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光手段などが所定の方向で配置される。
このようにして製造された液晶パネルでは、TFTアレイ基板10における光リーク電流の発生や半導体層の欠損を原因とした表示特性の劣化が起こらないので、高品位の画像表示が可能となる。
[電子機器]
次に、上記実施態様の電気光学装置を備えた電子機器の一例である投射型表示装置ついて説明する。
図12は、本発明の投射型表示装置の一例を示した概略構成図である。図12において、投射型表示装置1100は、上述した液晶パネル(電気光学装置)を3個用意し、おのおのRGB用の液晶装置962R、962Gおよび962Bとして用いた投射型表示装置の光学系の概略構成図を示す。本例の投射型表示装置の光学系には、光源装置(光源)920と、均一照明光学系923が採用されている。そして、投射型表示装置は、この均一照明光学系923から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青(B)に分離する色分離手段としての色分離光学系924と、各色光束R、G、Bを変調する変調手段としての3つのライトバルブ925R、925G、925Bと、変調された後の色光束を再合成する色合成手段としての色合成プリズム910と、合成された光束を投射面100の表面に拡大投射する投射光学系としての投射レンズユニット906を備えている。また、青色光束Bを対応するライトバルブ925Bに導く導光系927をも備えている。
均一照明光学系923は、2つのレンズ板921、922と反射ミラー931を備えており、反射ミラー931を挟んで2つのレンズ板921、922が直交する状態に配置されている。均一照明光学系923の2つのレンズ板921、922は、それぞれマトリクス状に配置された複数の矩形レンズを備えている。光源装置920から出射された光束は、第1のレンズ板921の矩形レンズによって複数の部分光束に分割される。そして、これらの部分光束は、第2のレンズ板922の矩形レンズによって3つのライトバルブ925R、925G、925B付近で重畳される。したがって、均一照明光学系923を用いることにより、光源装置920が出射光束の断面内で不均一な照度分布を有している場合でも、3つのライトバルブ925R、925G、925Bを均一な照明光で照明することが可能となる。
各色分離光学系924は、青緑反射ダイクロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー942と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑反射ダイクロイックミラー941において、光束Wに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射され、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向かう。赤色光束Rはこのミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束Rの出射部944から色合成プリズム910の側に出射される。
次に、緑反射ダイクロイックミラー942において、青緑反射ダイクロイックミラー941において反射された青色、緑色光束B、Gのうち、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光束Gの出射部945から色合成光学系の側に出射される。緑反射ダイクロイックミラー942を通過した青色光束Bは、青色光束Bの出射部946から導光系927の側に出射される。本例では、均一照明光学素子の光束Wの出射部から、色分離光学系924における各色光束の出射部944、945、946までの距離がほぼ等しくなるように設定されている。
色分離光学系924の赤色、緑色光束R、Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光レンズ951、952が配置されている。したがって、各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これらの集光レンズ951、952に入射して平行化される。
このように平行化された赤色、緑色光束R、Gは、ライトバルブ925R、925Gに入射して変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわち、これらの液晶装置は、図示しない駆動手段によって画像情報に応じてスイッチング制御されて、これにより、ここを通過する各色光の変調が行われる。一方、青色光束Bは、導光系927を介して対応するライトバルブ925Bに導かれ、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施される。なお、本例のライトバルブ925R、925G、925Bは、それぞれさらに入射側偏光手段960R、960G、960Bと、出射側偏光手段961R、961G、961Bと、これらの間に配置された液晶パネル962R、962G、962Bとからなる液晶ライトバルブである。
導光系927は、青色光束Bの出射部946の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、ライトバルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ953とから構成されている。集光レンズ946から出射された青色光束Bは、導光系927を介して液晶装置962Bに導かれて変調される。各色光束の光路長、すなわち、光束Wの出射部から各液晶装置962R、962G、962Bまでの距離は青色光束Bが最も長くなり、したがって、青色光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系927を介在させることにより、光量損失を抑制することができる。
各ライトバルブ925R、925G、925Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、色合成プリズム910に入射され、ここで合成される。そして、この色合成プリズム910によって合成された光が投射レンズユニット906を介して所定の位置にある投射面100の表面に拡大投射されるようになっている。
このような投射型表示装置は、ライトバルブとして本発明の実施形態の液晶パネル(電気光学装置)962R、962G、962Bを備えているため、画素部においては光リーク耐性が高く、周辺駆動回路部においては耐電圧性能の高い投射型表示装置を実現できる。特に、投射型表示装置では、TFTアレイ基板に形成された欠陥(HF欠陥やSecco欠陥等)は視認可能な程度まで拡大投影されるため、本発明の製造方法を用いて欠陥の発生を確実に防止することで、高品質な表示を実現することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。基板本体10Aは必ずしも絶縁材料である必要はなく、半導体や導電材料からなる基板を用いてもよい。TFTアレイ基板10は、SOI技術が適用されたものとしたが、SOI技術を適用したものでなくてもよく、特に限定されない。また、半導体層1aを形成する材料は、単結晶シリコンに限定されるものではなく、アモルファスシリコンや多結晶シリコンなどを使用してもよい。さらにエピタキシャル成長を行う際に用いられるマスク材も、SiOからなるものに限ることはない。また、本実施形態の液晶パネルでは、TFTアレイ基板10の周辺回路領域54に駆動回路用TFT31が設けられているものとしたが、周辺回路領域54に駆動回路用TFT31が設けられていないものとしてもよく、特に限定されない。また、上記実施形態では、電気光学装置の例として透過型液晶装置を説明したが、これ以外にも、反射型の液晶装置やエレクトロルミネッセンス表示装置等、種々の装置に対して本発明を適用することができる。
[第2実施形態]
[電気光学基板の製造方法]
本実施形態の電気光学基板の製造方法において、第1実施形態の電気光学基板の製造方法と異なる点は、単結晶シリコン基板206aに注入するイオンを酸素に代えて窒素とし、絶縁層206cをシリコン窒化膜としたところである。これに加えて、基板本体10Aに単結晶シリコン基板206aを貼り合せて複合基板250とした後に、この複合基板250から絶縁層206cを除去せず、半導体膜1aと共にパターニングして、ゲート絶縁層2として利用するところである。これらの第1実施形態と異なる工程を取り出して図13に示した。
まず、第1実施形態と全く同様にして、基板本体10Aと単結晶シリコン基板206aとを用意する。ついでSIMOX法で、単結晶シリコン基板206a内に絶縁層206cを形成する。この際に、第1実施形態においては、注入するイオン種を酸素としたが、本実施形態においては窒素を用いて、シリコン窒化物の絶縁体層206cとした。イオン注入条件は、全く同様にした。このようにして用意された両基板を、第1実施形態と全く同様にして貼りり合わせて図13(a)に示したような積層板250とする。
次いで、第1実施形態と全く同様にして、複合基板250の最上層の半導体層206eの一部を剥離して薄膜化した後に、除去することにより、図13(b)に示したように、絶縁層206cを最上層とする。
第1の実施形態においては、この絶縁層206eを除去したが、本実施形態においては、半導体層206d上に絶縁層206eを積層したままの状態で、同一工程にて2層を一緒にパターニングする。ただしこの場合、上層側がシリコン窒化膜、下層側が単結晶シリコンであるため、ドライエッチング時のエッチングガスを切り替える必要がある。この工程によって、図13(c)に示したように、TFTの能動層となる半導体膜1aの上面に、ゲート絶縁膜2cが積層されたものとなる。なお、このパターニングは、第1実施形態と同様に、フォトリソグラフィー工程、エッチング工程等で行うことができる。また、表示領域中のデータ線6a下で容量線3bが形成される領域と、走査線3aに沿って容量線3bが形成される領域においては、半導体層206eは第1蓄積容量電極1fとされ、この上の絶縁層206cはゲート絶縁膜2cとされる。
次に、絶縁層206cからなるゲート絶縁膜2cがそれぞれ積層された半導体膜1aと第1蓄電容量電極1f上に、さらに十分な絶縁を行う目的で、HTO膜2bを積層して、図13(d)に示したように、ゲート絶縁膜2とする。ゲート絶縁膜2の膜厚は、約10nm〜約60nm程度が好ましい。ここでシリコン窒化物からなるゲート絶縁膜2cの膜厚は、8nm程度に薄い方が好ましいが、最大20nm程度であってもよい。また、HTO膜2bの膜厚は、60nm程度が好ましい。ゲート絶縁膜2cは絶縁層206cをパターニングしてなるものであるので、この膜厚の調整には、単結晶シリコン基板206aへの窒素イオン注入の際のドーズ量や熱処理条件を調整することにより、行うことができる。また、本実施の態様にあっては、ゲート絶縁膜2は2層の積層膜であるが、この構成はこれに限定されるものではなく、単一膜であっても、複数の絶縁膜の積層膜であってもよい。
この後、第1実施形態において図7ないし図11に順次示した各工程を経て、TFTアレイ基板10が製造される。本実施形態によれば、単結晶シリコン基板206aに注入するイオン種を窒素として絶縁層206cをシリコン窒化膜とした上で、このシリコン窒化膜を除去せずに半導体膜1aと共にパターニングすることにより、TFT30,31の能動層とゲート絶縁膜2とを1工程で形成することができる。よって、製造工程を簡略化することができ、好適である。さらに、ゲート絶縁膜2としてシリコン窒化膜を用いれば、TFT30、31の信頼性をより向上させることができる。
本発明の電気光学装置の一例である液晶パネルの全体構成を説明するための平面図であり、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素とともに対向基板の側から見た状態を示した平面図である。 図1のA−A’断面図である。 図1のB−B’断面図である。 本発明の電気光学基板の製造方法に好適に用いられる基板本体の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法に好適に用いられる半導体基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の電気光学基板の製造方法を示す工程図である。 本発明の投射型表示装置の一例を示した概略構成図である。 本発明の電気光学基板の製造方法の第2実施形態を示す工程図である。
符号の説明
10…TFTアレイ基板、10A…基板本体、30…画素スイッチング用TFT、31…駆動回路用TFT、206a…単結晶シリコン基板、206b…酸化膜層、206c…絶縁層、206e…半導体層、206d…半導体層。

Claims (15)

  1. 半導体基板と支持基板とを貼り合わせてなる複合基板が用いられ、表示領域および周辺回路領域となる各領域にスイッチング素子をそれぞれ備えてなる電気光学装置用基板の製造方法であって、
    前記半導体基板の内部に絶縁層を形成する工程と、
    内部に絶縁層を有する前記半導体基板を支持基板に貼り合わせる工程と、
    前記支持基板に貼り合わされた前記半導体基板の表層側の半導体層を除去する工程とを有し、
    前記支持基板上に残存した半導体層を用いて前記各領域のスイッチング素子を形成することを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  2. 前記絶縁層形成工程においては、前記半導体基板の片側表面からイオン注入を行った後に熱処理を施すことによって、前記半導体基板の内部に絶縁層を形成することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  3. 前記表示領域および前記周辺回路領域となる各領域に、同一の能動層厚の半導体層を有するスイッチング素子をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  4. 前記半導体基板の表層側の半導体層を除去する工程の後、前記支持基板に貼り合わされた半導体基板の内部の絶縁層を除去する工程をさらに有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  5. 前記イオン注入を行う側の半導体基板の表面に、イオン注入の前に予め絶縁層を設ける工程を有することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  6. 前記半導体基板に注入するイオン種が酸素または窒素であることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  7. 前記半導体基板へのイオン注入の加速電圧を調整することにより、半導体基板の内部に所望の深さで絶縁層を形成することを特徴とする請求項2ないし6のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  8. 前記半導体基板へのイオン注入の際の加速電圧が10〜50keVであることを特徴とする請求項7記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  9. 前記支持基板が絶縁性基板からなることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  10. 前記支持基板が透明基板であることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  11. 前記支持基板がガラスまたは石英からなることを特徴とする請求項9または10に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  12. 前記半導体基板が単結晶シリコン基板であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法によって得られたことを特徴とする電気光学装置用基板。
  14. 請求項13に記載の電気光学装置用基板を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  15. 請求項14に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。

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