JP2005145293A - 前輪の接地と浮遊が切換え可能な走行体および走行状態切換え方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 前輪接地走行から前輪浮遊走行に切換えるために、走行体の指示速度を生成する手段が、前輪を接地させて行う第1定速走行から、加速走行を行い更に前輪を浮遊させて行う第2定速走行を行うための指示速度パターンを生成する。第1トルク計算手段が指示速度で前輪接地走行を行うために必要なトルクを計算し、第2トルク計算手段が指示速度で前輪浮遊走行を行うために必要なトルクを計算する。前輪接地走行では、第1トルク計算手段で計算したトルクで駆動輪を駆動する。加速走行によって前輪を浮遊させ、その後第1トルク計算手段の計算結果と第2トルク計算手段の計算結果が一致した時に、第2トルク計算手段で計算されたトルクで駆動輪を駆動して安定して走行する。
【選択図】 図3
Description
特許文献1の走行体では、前輪が接地している状態から前輪が浮遊する状態に切換えるために、走行を一旦停止し、走行体自体の形状を変更して走行体の前輪を持上げて後輪の真上に配置する。このとき走行体は自らの重心位置を計算し、走行体に作用するモーメントがゼロとなる点(以下、ゼロモーメントポイントまたはZMPと称する)と後輪接地点が一致するように後輪を回転させる。走行体の形状を変更するのと同時に後輪を回転させることによって、ゼロモーメントポイントと後輪接地点を一致させることができ、走行体は後輪のみを接地して前輪を浮遊した状態でバランスをとることができる。特許文献1の走行体では、後輪のみを接地して前輪を浮遊した状態でバランスをとりながら走行することもできる。
非特許文献1の走行体は、同軸に配置された1対の駆動輪と、同軸に配置された1対の従動前輪を備えた車椅子であり、駆動輪を駆動するモータと、角度センサと、走行体の目標角度の値と角度センサの測定値を基にして駆動輪のトルクをフィードバック制御する制御手段と、後輪を前輪側にスライドさせるスライド手段を備えている。前輪が接地して走行する状態から前輪が浮遊して走行する状態に切換える時は、加速走行を行うと同時に、スライド手段によって後輪を前輪側にスライドさせて重心を前輪側に移動させる。加速走行と重心位置の移動を組合わせることによって前輪を浮遊させる。前輪が浮遊した後には、前記した制御手段が前輪を浮遊した状態で走行し続けるのに必要なモータトルク値を計算し、計算結果に基づいてモータを制御し、駆動輪を回転して走行する。傾斜角によってフィードバック制御することによって前輪を浮遊した状態で走行し続けることができる。
本発明では、走行体の形状を変更しないで、前輪が接地して走行する状態と前輪が浮遊して走行する状態を切換えられるようにする。本発明によると、走行体の形状を変更する機構が不必要であり、走行体の構造が簡単化される。また、走行状態の切換えのために特別な動力を必要とせず、走行のための動力源で走行状態を切換えることができる。さらには、消費エネルギーも少なくてすみ、一度の充電で使用可能な時間等を長時間化することができる。
走行体は、駆動輪を駆動するモータと、指示トルクを入力してモータトルクを指示トルクに調整するモータトルク調整回路と、走行体の傾斜角度を検出する角度センサまたは傾斜角速度を検出する角速度センサと、指示速度を入力して前輪が接地した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第1トルク計算手段と、指示速度を入力して前輪が浮遊した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第2トルク計算手段と、前輪が接地して走行する状態から前輪が浮遊して走行する状態に切換える際に第1定速走行から加速して第2定速走行に移行する指示速度を生成する手段と、前輪が接地して走行する状態では第1トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力し、角度センサまたは角速度センサによって前輪が浮遊した状態または走行体の後傾状態が検出され、しかも、第1トルク計算手段の計算結果と第2トルク計算手段の計算結果が一致した時に、第2トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力するように切換える手段とを備えている。
ここで、走行体の後傾状態とは、走行体の重心位置が後輪接地点を通る鉛直線に近づく状態をいい、前傾状態とは、前記重心位置が前記鉛直線から離れる状態をいう。
種々の検討の結果、前輪が浮遊した時に前輪浮遊状態を維持するために必要なモータトルクの計算を始めるが、前輪が浮遊したというだけでは前輪浮遊状態を維持するために必要なモータトルクには切換えず、前輪接地状態で走行し続けるのに必要なモータトルクを採用しつづける。そして、前輪接地状態で走行し続けるのに必要なモータトルクと前輪浮遊状態を維持するために必要なモータトルクが一致したときに、前輪浮遊状態を維持するために必要なモータトルクに切換えるようにすると、走行状態切換え時のショックが低減し、走行状態切の換えが安定することが判明した。
本発明の走行体は、前輪接地状態で指示された速度で走行するのに必要なトルクを計算する第1トルク計算手段と、前輪浮遊状態で指示された速度で走行するのに必要なトルクを計算する第2トルク計算手段の双方を備えているために、同時に、異なる走行状態で必要とされるモータのトルク値を求めておくことができる。両者が一致した時に、活用するトルク計算手段を切換える手段を備えているために、活用するトルク計算手段を最適のタイミングで切換えることができる。
本発明の走行状態切換え方法により、走行体は形状を変えることなく、前輪接地状態から前輪浮遊状態に移行し、安定して走行し続けることができる。
更に前輪が浮遊している状態では第2トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力し、角度センサまたは角速度センサによって前輪が接地した状態または走行体の前傾状態が検出された時に、第1トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力するように切換えることで、走行状態の切換え時から切換え後にかけて、安定した走行が可能であることが確認された。
この間、第1トルク計算手段が、前輪接地状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算し、第2トルク計算手段が、前輪浮遊状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する。前輪が接地して走行する状態では第1トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力する。第1トルク計算手段の計算結果と第2トルク計算手段の計算結果が一致した時に、第2トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力するように切換える。これにより、走行体は、前輪接地状態から前輪浮遊状態に切換わり、安定して走行を続けることができる。
前輪が浮遊して走行する状態から前輪が接地して走行する状態に切換える際には、指示速度生成手段が、そのときの走行速度である第3速度から加速して第4速度に上げ、第4速度に達したら第4速度に維持する指示速度を生成する。この加速運動に伴って走行体は前側に傾斜する。
この間、第1トルク計算手段が、前輪接地状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算し、第2トルク計算手段が、前輪浮遊状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する。前輪が浮遊して走行する状態では第2トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力する。走行体が十分に前傾した時に、第1トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力するように切換える。これにより、走行体は、前輪浮遊状態から前傾して前輪接地状態に切換わり、安定して走行を続けることができる。
(形態1)走行体に設けられた入力手段から、走行体の目標速度と、目標方向と、前輪が接地した走行状態と前輪が浮遊した走行状態を切換える指示が入力される。走行体の指示速度生成手段は、前輪接地状態から前輪浮遊状態への切換え指示が入力されると、そのときの速度から加速して加速後に定速走行に移行する指示速度パターンを生成する。
(形態2)走行体に設けられた入力手段から、走行体の目標速度と、目標方向と、前輪が浮遊した走行状態と前輪が接地した走行状態を切換える指示が入力される。走行体の指示速度生成手段は、前輪浮遊状態から前輪接地状態への切換え指示が入力されると、そのときの速度から加速して加速後に定速走行に移行する指示速度パターンを生成する。
(形態3)走行体は、前輪の接地走行中に加速すると、後傾姿勢を強める。走行体の加速度が大きいと後傾角度が大きくなり、加速度が小さいと後傾角度が小さくなる。
(形態4)走行体は、前輪の浮遊走行中に加速すると、前傾姿勢を強める。走行体の加速度が大きいと前傾角度が大きくなり、加速度が小さいと前傾角度が小さくなる。
(形態5)走行体は、現在の速度を計算する手段と、現在の位置を計算する手段と、現在の走行方向を計算する手段を備えている。
(形態6)第1トルク計算手段は、現在速度と指示速度の偏差と、現在位置と指示位置の偏差と、現在走行方向と指示走行方向の偏差を考慮して駆動輪のトルクを計算する。第2トルク計算手段は、現在速度と指示速度の偏差と、現在位置と指示位置の偏差と、傾斜角速度センサが出力する走行体の傾斜角速度を考慮して、駆動輪のトルクを計算する。
図1に、本実施例の走行体2の後面図を示す。図2に走行体2の側面図を示す。図2(a)は、前輪接地状態の走行体2を示し、図2(b)は、後傾しながら前輪浮遊状態に移行する途中の走行体2を示し、図2(c)は、前輪浮遊状態の走行体2を示している。
走行体2は、同軸に配置された一対の駆動輪4a,4bと、1つの従動前輪6を備えている。走行体2の車体8には、蓄電池12が配置されており、駆動輪4aを動かすモータ14aと駆動輪4bを動かすモータ14bに電力を供給する。モータ14aのトルクを制御するトルク制御回路16aとモータ14bのトルクを制御するトルク制御回路16bが設けられており、モータ14aとモータ14bのトルクが独立に制御されて、駆動輪4aと4bをそれぞれ異なるトルクで回転することができる。
走行体2の車体8には、CPUモジュール18と入出力モジュール20が備えられており、角速度センサ10の検出した傾斜角速度は、入出力モジュール20を経由してCPUモジュール18に入力される。
ジョイスティック22から指定された目標方向と目標速度と走行状態の切換え指令と前後進の指令は、入出力モジュール20を経由してCPUモジュール18に伝えられる。
ジョイスティック22から走行状態の切換え指示が入力されると、指示速度生成プログラム104は、走行状態を切換える前の定速走行の期間と、走行状態を切換えるための加速期間と、走行状態切換え後の定速走行の期間から構成される指示速度パターンを出力する。指示速度生成プログラム104には、走行体2を後傾させて前輪6を安定な位置まで浮遊させる加速度の値と、走行体2を前傾させて前輪6を地面に近づけるための加速度の値が予め定義されており、加速期間の速度はこの加速度に基づいて生成される。加速期間内の目標速度は、単位時間毎に変化する速度の値として出力される。
走行体2の指示速度の絶対値を計算するプログラム114は、指示速度のX方向成分とY方向成分の2乗の和の平方根から指示速度の絶対値を計算する。前進時には計算結果をプラスの値とし、後進時には計算結果をマイナスの値とする、即ち、前進時には計算結果に+1を乗算し、後進時には計算結果を−1を乗算する。計算された指示速度は、第2トルク計算プログラム108のトルク計算に利用される。
走行体2の現在速度と現在位置を計算するプログラム116は、ヤコビ変換して得られた現在速度のX方向成分とY方向成分を積分し、現在位置のX座標とY座標を求める。またヤコビ変換して得られた方向速度を積分し、現在の走行方向を求める。
ゲイン乗算手段126では、X方向の位置の偏差にゲインを乗じる。ゲイン乗算手段128では、Y方向の位置の偏差にゲインを乗じる。ゲイン乗算手段129では、走行方向の偏差にゲインを乗じる。ゲイン乗算手段130では、X方向の速度の偏差にゲインを乗じる。ゲイン乗算手段132では、Y方向の速度の偏差にゲインを乗じる。ゲイン乗算手段133では、走行方向の変化速度の偏差にゲインを乗じる。
第1トルク計算プログラム106では、これらの偏差を転置ヤコビ変換し、偏差を解消するモータ14a,14bのトルクを計算し、計算したトルクをトルク制御回路16a,16bに出力する。
ゲイン乗算回路126,128,129,130,132,133で用いるゲインの値を切換えることにより、第1トルク計算プログラム106を機能させたり、機能させなかったりすることができる。ゲイン乗算回路126,128,130,132で用いるゲインの値をゼロに切換えることにより、第1トルク計算プログラム106の台車前後方向に関する部分は無効化される。ゲイン乗算回路126,128,129,130,132,133で用いるゲインの値を適性値に切換えることにより、第1トルク計算プログラム106は有効化される。
第2トルク計算プログラム108は、指示速度と現在速度の偏差を(偏差演算部219で計算される)を入力する。同様に、指示位置と現在位置の偏差を(偏差演算部227で計算される)を入力する。第2トルク計算プログラム108は、傾斜角速度センサ10の値と、速度の偏差と、位置の偏差を入力してトルク値を計算する。第2トルク計算プログラム108は、前輪が浮遊した状態で指示速度で指示位置に走行するのに必要なトルクを計算する。
第2トルク計算手段108とトルク制御手段16a、16bの間にはゲイン乗算回路122,124が用意されている。ゲイン122,124で用いるゲインの値をゼロに切換えることにより、第2トルク計算プログラム108は無効化される。ゲイン122,124で用いるゲインの値を適性値に切換えることにより、第2トルク計算プログラム108は有効化される。ゲイン134,136,138の値をゼロに切換えても、第2トルク計算プログラム108は無効化される。
走行体2の現在速度を計算するプログラム118は、ロータリーエンコーダを利用して駆動輪4a,4bの回転から走行体2の速度を計算する。計算された速度は、走行体2の現在速度計算プログラム117に入力されるとともに、プログラム116に入力される。
前輪接地状態において、指示速度生成プログラム104が出力する指示速度は、この場合、静止している走行体2が一定期間加速しながら走行を始め、その後は定速走行する。実際の走行速度は、指示速度生成プログラム104が出力する指示速度によく追従して変化し、定速走行にはいると指示速度に等しくなる。
第1トルク計算プログラム106は、指示速度生成プログラム104が出力した加速走行を実現する指示速度と指示方向に従って、走行体2が走行するためのトルクを計算し続ける。第1トルク計算プログラム106の計算結果に従ってモータ14a,14bが制御され、走行体2が加速走行を行う。加速走行によって、走行体2は図2(b)に示すように、形状変化を起こすことなく後傾姿勢をとりはじめ、前輪6が徐々に浮遊する。走行体2の傾斜角速度センサ10が示す傾斜角速度の値102は、負の値に変化する。
移行後期では、第1トルク計算プログラム106と第2トルク計算プログラム108の計算結果を比較する。両者が等しくなるまでの間は、第2トルク計算プログラム108の計算結果を有効化するゲイン122,124の値をゼロに維持し、第1トルク計算プログラム106の計算結果を採用する。第1トルク計算プログラム106の計算結果によってモータ16a,16bのトルクが制御されることにより走行状態が安定し、前輪6は充分に持上げられる。
走行体2の前輪6が浮遊してから一定期間の間は傾斜角速度102の値が負に変化していき、最も大きく後傾した時に傾斜角速度はゼロに戻る。その時点で、第2トルク計算プログラム108の入力ゲイン134,136,138の値がゼロから1に切換えられ、第2トルク計算プログラム108が計算を開始する。計算結果切換えプログラムは、第2トルク計算プログラム108の計算結果を監視しており、加速走行が行われている間はゲイン122と124の値をゼロに維持し、第2トルク計算プログラムの計算結果をトルク制御回路16a,16bに出力しない。トルク計算手段切換えプログラムによって、第1トルク計算プログラム106の計算結果がトルク制御回路16a,16bに入力される。第1トルク計算プログラム106の計算結果によってモータ16a,16bのトルクが制御されることにより走行状態が安定し、前輪6は充分に持上げられる。
走行体2に前輪浮遊状態での静止から再び前輪浮遊走行を開始させるときは、ジョイスティック22から目標速度と目標方向を再び入力する。計算手段切換えプログラムが第2トルク計算プログラム108による計算結果をトルク制御回路16a,16bに入力して、走行体2が再び前輪浮遊走行を開始する。
前輪浮遊走行から前輪接地走行に移行するために、指示速度生成プログラム104が加速走行となる指示速度と指示方向を出力しはじめると、走行体2は加速度に応じて前傾姿勢をとる。第2トルク計算プログラム108は、指示速度生成プログラム104の出力する指示速度と指示方向に従って前輪浮遊走行を行うためのトルクを安定して出力する。計算手段切換えプログラムは、加速走行が行われている間のゲインを変更することなく、トルク制御回路16a,16bに第2トルク計算プログラム108の計算結果を入力し続ける。走行体2は、加速走行によって形状変化を起こすことなく前傾姿勢をとり、前傾角度が最も大きくなると、走行体2の傾斜角速度センサ10が示す角速度の値102は、ほぼ0となる。
4a,4b・・駆動輪
6・・前輪
8・・車体
10・・角度センサ
12・・電池
14a,14b・・モータ
16a,16b・・トルク制御回路
18・・CPUモジュール
20・・入出力モジュール
22・・ジョイスティック
102・・角速度
104・・指示速度生成プログラム
106・・第1トルク計算プログラム
108・・第2トルク計算プログラム
112・・積分計算プログラム
114・・指示速度の絶対値計算プログラム
116・・現在速度と現在位置計算プログラム
118・・現在速度の絶対値計算プログラム
120・・ローパスフィルタ
122,124,126,128,130,132,134,136,138・・ゲイン
Claims (4)
- 同軸に配置された1対の駆動輪と少なくとも1つの従動前輪を有し、前輪が接地して走行する状態と前輪が浮遊して走行する状態が切換え可能な走行体であり、
駆動輪を駆動するモータと、
指示トルクを入力し、モータトルクを指示トルクに調整するモータトルク調整回路と、
走行体の傾斜角度を検出する角度センサまたは傾斜角速度を検出する角速度センサと、
指示速度を入力し、前輪が接地した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第1トルク計算手段と、
指示速度を入力し、前輪が浮遊した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第2トルク計算手段と、
前輪が接地して走行する状態から前輪が浮遊して走行する状態に切換える際に、第1定速走行から加速して第2定速走行に移行する指示速度を生成する手段と、
前輪が接地して走行する状態では第1トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力し、角度センサまたは角速度センサによって前輪が浮遊した状態または走行体の後傾状態が検出され、しかも、第1トルク計算手段の計算結果と第2トルク計算手段の計算結果が一致した時に、第2トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力するように切換える手段とを備えている走行体。 - 同軸に配置された1対の駆動輪と少なくとも1つの従動前輪を有する走行体を制御して前輪が接地して走行する状態から前輪が浮遊して走行する状態に切換える方法であり、
第1定速走行から加速して第2定速走行に移行する指示速度を生成する工程と、
指示速度を入力し、前輪が接地した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第1トルク計算工程と、
指示速度を入力し、前輪が浮遊した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第2トルク計算工程と、
第1定速走行では、駆動輪を駆動するモータのトルクを、第1トルク計算工程で計算されたトルクに調整する工程と、
前輪が浮遊した状態または走行体の後傾状態が検出され、しかも、第1トルク計算工程の計算結果と第2トルク計算工程の計算結果が一致した時以降は、駆動輪を駆動するモータのトルクを、第2トルク計算工程で計算されたトルクに調整するように切換える工程とを備えている走行状態切換え方法。 - 同軸に配置された1対の駆動輪と少なくとも1つの従動前輪を有し、前輪が接地して走行する状態と前輪が浮遊して走行する状態が切換え可能な走行体であり、
駆動輪を駆動するモータと、
指示トルクを入力し、モータトルクを指示トルクに調整するモータトルク調整回路と、
走行体の傾斜角度を検出する角度センサまたは傾斜角速度を検出する角速度センサと、
指示速度を入力し、前輪が接地した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第1トルク計算手段と、
指示速度を入力し、前輪が浮遊した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第2トルク計算手段と、
前輪が浮遊して走行する状態から前輪が接地して走行する状態に切換える際に、第3定速走行から加速して第4定速走行に移行する指示速度を生成する手段と、
前輪が浮遊して走行する状態では第2トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力し、角度センサまたは角速度センサによって前輪が接地した状態または走行体の前傾状態が検出された時に、第1トルク計算手段で計算されたトルクをモータトルク調整回路に入力するように切換える手段とを備えている走行体。 - 同軸に配置された1対の駆動輪と少なくとも1つの従動前輪を有する走行体を制御して前輪が浮遊して走行する状態から前輪が接地して走行する状態に切換える方法であり、
第3定速走行から加速して第4定速走行に移行する指示速度を生成する工程と、
指示速度を入力し、前輪が接地した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第1トルク計算工程と、
指示速度を入力し、前輪が浮遊した状態で指示速度で走行するのに必要なトルクを計算する第2トルク計算工程と、
第3定速走行では、駆動輪を駆動するモータのトルクを、第2トルク計算工程で計算されたトルクに調整する工程と、
前輪が接地した状態または走行体の前傾状態が検出された時以降は、駆動輪を駆動するモータのトルクを、第1トルク計算工程で計算されたトルクに調整するように切換える工程とを備えている走行状態切換え方法。
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