JP2003305088A - 輸送車両と方法 - Google Patents

輸送車両と方法

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JP2003305088A JP2003035305A JP2003035305A JP2003305088A JP 2003305088 A JP2003305088 A JP 2003305088A JP 2003035305 A JP2003035305 A JP 2003035305A JP 2003035305 A JP2003035305 A JP 2003035305A JP 2003305088 A JP2003305088 A JP 2003305088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 好ましい実施例において不規則な表面を有す
る地面上で個人を輸送する車両を提供する。 【解決手段】 この実施例は人間を支持する支持体を有
する。この支持体に運動可能に取り付けた地面接触モジ
ュールは表面上の支持体中の人間を支えるように作動す
る。地面接触モジュールの方向付けが垂直位置で互いに
交差する前-後及び横方向平面を画成する。支持体と地
面接触モジュールは組立体の構成部材である。この組立
体に取り付けられ地面接触モジュールに結合したモータ
ー付き駆動装置は、組立体とそれに付随する人間を表面
上で移動させる。最後にこの実施例は制御ループを有
し、この制御ループにモーター付き駆動装置が含まれ、
この制御ループは地面接触モジュールに関してモーター
付き駆動装置の作動により前−後及び横方向平面におけ
る安定性を力学的に高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】技術分野 本発明は個人を輸送する車両と方法に関し、特に詳細に
は不規則な表面を有する地面上で個人を輸送する車両と
方法に関する。 背景技術 人間を輸送するための広い範囲に亘る車両と方法が知ら
れている。これら車両の設計は概ね操縦性に優る安定性
を好む妥協の産物である。例えば不規則な表面を有する
地面上で人々を輸送するための自己推進使用者主導型車
両を提供するのは困難である。しかし比較的平坦な表面
を有する地面上の手近な移動は可能である。不規則な表
面上の移動を達成する車両は複雑で重たく通常の移動が
困難である。 発明の要約 好ましい実施例において本発明は不規則な表面を有する
地面上で人間を輸送する車両を提供する。この実施例は
人間を支持する支持体を有する。この支持体に可動的に
取り付けた地面接触モジュールは表面上の支持体中の人
間を支えるように作動する。地面接触モジュールの方向
付けは垂直位置で互いに交差する前−後及び横方向平面
を画成する。支持体と地面接触モジュールは組立体の構
成部材である。この組立体に取り付けられ地面接触モジ
ュールに結合したモーター付き駆動装置は、組立体とそ
れに付随する人間を表面上で移動させる。最後にこの実
施例は制御ループを有し、この制御ループにはモータ付
き駆動装置が含まれ、地面接触モジュールに関してモー
ター付き駆動装置の作動により前−後及び横方向平面に
おける安定性を力学的に高める。
【0002】別の実施例では地面接触モジュールは相互
に横方向に配設した一対の地面接触部材として具体化さ
れる。この地面接触部材は車輪でもよい。又、地面接触
部材は車輪の集合体で構成してもよく、各集合体は、共
通の横方向に配設した中央軸に回転可能に取り付けられ
その周りでモーターで駆動される。各集合体の車輪は中
央軸に平行な軸の周りに回転可能に取り付けられる。し
たがって中央軸から各車輪の直径を通る距離は集合体の
中の車輪の各々と大体同じである。車輪は集合体とは独
立してモーターで駆動される。
【0003】さらに別の実施例では、各地面接触部材は
一対の軸方向に近接し、回転可能に取り付けた弓形の要
素対を含む。各要素対の弓状要素は支持体支柱の対向す
る端部で横方向に配設される。この支持体支柱はその中
間点で回転可能に取り付けられている。各支持体支柱は
モーターで駆動される。 実施例の詳細な説明 この発明は広い範囲の実施例において具体化される。こ
れら実施例の多くの特色は、複数の横方向に配設した地
面接触部材を使用して人間が輸送される表面上で人間を
支えることである。地面接触部材はモーターで駆動され
る。多くの実施例では、移動中、人間を支持する構成は
前−後平面における垂直面に関する時間の少なくとも一
部については本来の安定性を欠くが、横方向平面の垂直
面に関しては比較的安定である。前−後安定性はモータ
ーを含む制御ループを与えることで達成される。これは
地面接触部材に関してモーターを作動させるためであ
る。以下に述べるように、対の地面接触部材は、例えば
一対の車輪又は一対の車輪集合体であってよい。車輪集
合体の場合は、各集合体は複数の車輪を含んでもよい。
しかし、各地面接触部材は、複数の(典型的には一対
の)、軸方向に近接し、半径方向に支持されかつ回転可
能に取り付けた弓状要素で置き換えてもよい。これらの
実施例では、地面接触部材は制御ループのモーター付き
駆動装置によって駆動される。これは車両に作動する妨
害や力に関係なく、車両の質量の中心を地面接触部材の
地面に対する接触点に維持するような方法で行われる。
【0004】第1図に本発明の簡略化した実施例を示
す。ここでは主要な地面接触部材は一対の車輪であり、
補助的な地面接触部材が階段を昇降するのに使用され
る。(以下に示すように階段の登り降り及び平な地形の
移動の両方共、単一組の地面接触部材が前述した車輪集
合体又は弓状要素である場合、この単一組の地面接触部
材により達成される。) 第1図に示す実施例は、支持体12を含む。これはここ
では椅子として具現化され、この上に人間が座る。車両
は相互に横方向に配設した一対の車輪11を備えてい
る。車輪は垂直軸Z−Z、車輪の軸に平行な横軸Y−
Y、及び車輪軸に垂直な前−後軸X−Xを含む1連の軸
を画成するのを助ける。垂直軸Z−Z及び横軸Y−Yで
画成される平面は「横方向平面」と呼ばれる場合があ
り、前−後軸X−X及び垂直軸Z−Zで画成される平面
は「前−後方向平面」と呼ばれる場合がある。前−後軸
X−X及び横軸Y−Yに平行な方向はそれぞれ前後及び
横方向と呼ばれる。地面に接触するため対の車輪11依
存する場合、車両は前−後方向の垂直面に関して本質的
に不安定であるが、横方向の垂直面については比較的安
定である。
【0005】第2図では、車両は車輪11に加えて制御
可能な量だけ垂直方向に延長可能な一対の横方向に配設
した足21及び足台22を備えている。脚台は階段のよ
うな対象物の高さを決めるためその上に配設したセンサ
ーを備えている。脚21は一対の延長可能な脚23上に
配設されている。好ましい実施例では、車両は両方の脚
が地面に接触しているとき横方向のみならず前−後方向
にも安定であるが、横方向安定性は、1個の脚が地面と
接触している場合、犠牲になるかも知れない。第3図
に、足21と関連する脚23を含む支持システムに関し
椅子12の旋回を可能にする第1図及び第2図の実施例
の態様を示す。旋回は概ね水平である平面中で作動す
る。この旋回の態様は各足を延長させ後退させる能力と
協同して階段上の人間の移動に類似した方法で階段を昇
降する車両の運動を可能にする。各脚23は、重量支承
脚として機能するとき、旋回中に脚の垂直軸を中心とす
る車両の残部の回転を可能にする。旋回を達成するにあ
たり脚と脚の中央に配設した垂直軸を中心として旋回し
て椅子の前方方向向きを維持させる。さらに旋回中、重
量を支持しない脚23はその垂直軸を中心として回転し
て関連する足21を前方向き方向に維持する。
【0006】第1図乃至第3図で説明した実施例は相対
的な移動を達成するため本来の前−後安定性を犠牲にす
る。一般的に漸進的な表面の変化のためには、平衡モー
ドが本質的に不安定なシステムに前−後安定性を与え
る。階段のようなさらに不規則なば表面に対しては、こ
の実施例は階段を昇降するのに使用する別の「ステップ
モード」を有する。階段の昇降では、例えば手を使用し
て第4図に示すように普通の手すりをつかむか、或いは
階段の近くの利用できる壁に接触して安定性を回復して
もよい。
【0007】さらに色々な方法を使用して落下による傷
害の危険を減少させることができる。一つの態様では、
落下が生じるものと決められている場合、車両はうづく
まりモードに入る。このモードでは車両と人間の組み合
わせた質量の中心に制御可能にかつ素早く低下する。質
量の中心の低下は例えば表面からの椅子の高さを減少さ
せる方法により支持システムに蝶番をつけたり分離した
りして達成してもよい。又、うづくまりモードはエネル
ギーを人間に与える前にエネルギーを放散させる有用な
効果を有し、人間をその脆弱性が減少するところに位置
させ、かつ衝突の場合に人間に伝達されるエネルギーを
減少させるよう人間を低いところに位置させる。
【0008】第5図のブロックダイヤグラムにおいて、
制御システム51が第1図乃至第4図の実施例のモータ
ー駆動装置とアクチュエイターを制御して移動と平衡を
達成するために使用されているのが見られる。これらは
左右の車輪それぞれのためのモーター駆動装置531と
532、左右の脚それぞれのためのアクチュエイター5
41と542、及び旋回モーター駆動装置55を含む。
制御システムはユーザーインターフェイス561、前後
勾配を検出する勾配センサー562、車輪回転センサー
563、アクチュエイター高さセンサー564、旋回セ
ンサー565、及び階段寸法センサー566を含むデー
タ入力を有する。
【0009】移動のため車輪が作動状態になっていると
き、第1図による本発明の実施例で平衡を達成するため
の簡略化した制御の段階的手法が第6図のブロックダイ
ヤグラムに示される。プラント61は制御ループが加え
られる前に単一モーターにより駆動される地面接触モジ
ュールを有するシステムの運動の方程式に相当する。T
は車輪トルクを意味する。文字θは前−後傾斜(重力、
すなわち垂直線に対する車両の勾配角度)を、Xは基準
点に関して表面に沿う前−後の移動を、及び文字上の点
は時間に関して微分した変数を、それぞれ意味する。数
字の残部は平衡を達成するため使用した対照である。ボ
ックス62と63は微分を意味する。システムの安定性
を確保して動的な制御を達成し、表面上の基準点の近く
のシステムを維持するために、本実施例における車輪ト
ルクTは以下の式を満たすよう設定される。
【0010】
【数1】 利得K1、K2、K3、及びK4はシステムの物理的パ
ラメーター及び重量のような他の影響を受ける。第6図
の簡略化した制御の段階的手法は、人間の身体運動又は
他の人又は対象物との接触により、表面上の基準点に関
する質量のシステムの中心への変化のような変動が存在
するとき、表面上の基準点への平衡及び接近を維持す
る。
【0011】第6図に説明した1車輪システムの代わり
に2車輪を受け入れるため左モーターから求められるト
ルク及び右モーターから求められるトルクは第33図を
参照しつつ以下に説明される一般的方法で別々に計算す
ることができる。さらに左車輪の運動と右車輪の運動の
両方を追跡すると、車両の偶発的回転を防止し、二つの
駆動モーター間の性能変動を説明する調整を可能にす
る。
【0012】操縦桿のような手動のインターフエースを
使用して各モーターのトルクを調節している。操縦桿は
第7図に示すような軸を有する。この実施例の動作で
は、操縦桿の前進運動は車両の前進運動となり、操縦桿
の後退運動は車両の後退運動となる。同様に操縦桿の左
方への運動により左への回転となり、操縦桿の右方への
運動は右への回転となる。ここで使用した構成は操縦桿
が左か右へ運動したとき車両を適切な位置に回転させ
る。前進又は後退運動については、操縦桿の代替的方法
として前又は後ろに傾けてもよい。これは勾配センンサ
ー(θを測定する)が、或る勾配変化を、システムが、
結果的には前後の運動になるのであるが、傾きの方向に
依存することを補償しようとしていることである、と認
めるからである。代替的にはファジー論理に基づく制御
方法を実行することができる。
【0013】平衡モードにあるときモーターのトルクを
調節しようとすると、安定用車輪又は支柱(これは安定
性を高めるが)を必要とすることなく前−後安定性が可
能となる。換言すれば安定性は力学的に車両の構成部材
(この場合全車両を構成する)の地面に対する運動によ
り達成される。脚による階段登り 第8図は第1図の実施例の階段昇降の1方法を示す。階
段の1段に直面すると最初に両脚が後退し(ブロック7
1に示される)、ついで最初のステップの高さが測定さ
れる(ブロック72)。階段の上昇又は下降が起こって
いる(73)(この時点では人間が手すりをつかむため
安定性を達成するのが望ましい)。
【0014】この後、階段上昇の第1段階(ブロック7
4に示される)において、第2脚がステップ(75)を
クリアーするまで第1脚が延出する。車両はついで第2
脚が、丁度クリアーした(78)ステップを乗り越える
まで旋回する。(この段階を実行する際、ステップの深
さに基づき旋回の程度を決定するためセンサーを使用す
ることは可能である。代替的には旋回は90度のような
特定の角度を超えることができる)。センサーはついで
次のステップ(72)の高さを測定するためチェックさ
れる。もし或るステップが存在(73)であると決定さ
れ、前のステップが奇数(76)であった場合、第1脚
が次のステップ(79)をクリアーするまで、第2脚を
延出させ第1脚を後退させることによってプロセスが継
続される。このプロセスはブロック72において繰り返
し開始される。もしステップが検出されず、前のステッ
プが奇数であった場合、第2脚を僅かに延出させ、第1
脚を完全に後退させ、両脚が前方を向くまで旋回させ、
第2脚を後退させて両足(88)上に立たせることによ
って完成させる。もしステップが検出されず、前のステ
ップが平坦であった場合、第1脚を僅かに延出させ、第
2脚を完全に後退させ、両脚が前方を向くまで旋回さ
せ、第1脚を後退させて両足(88)上に立たせること
によって完成させる。
【0015】以下に階段を降りる類似した方法を説明す
る。階段降下の第1段階(ブロック81に示される)で
は、第1脚は僅かに延出され第2脚(ブロック82)を
クリアーさせる。この後車両は第2脚が降下(84)し
ようとするステップを乗り越えるまで旋回し、第2脚が
ステップ(85)上になるまで第1脚が後退し、第2脚
が延出する。センサーはついで次のステップ(72)の
高さを測定うするためチェックされる。もし或るステッ
プが存在(73)すると決定され、前のステップが奇数
(76)であった場合、第1脚が、そこまで延出(8
6)しようとするステップを乗り越えるまで、旋回する
ことによりプロセスが継続される。ついで第1脚がステ
ップ(ブロック87)の上になるまで第2脚が後退し第
1脚が延出する。センサーは次のステップ(72)の高
さを測定するためチェックされる。もしステップが存在
(73)であると決定され、前のステップが偶数であっ
た場合、プロセスは継続(84)され、ついでブロック
72で繰り返しが開始される。もしステップが検出され
ない場合は、降下は両脚が前方を向くまで旋回によって
完成され、ついで両脚を後退させ両足(88)上に立た
せる。
【0016】上記の旋回態様の代わりに次の実施例とし
て、各脚を前後方向における概ね水平面で滑動できる方
法で取り付けることによって、脚の相対運動を行なわせ
る。代替的にはこれら脚は人間の膝関節と股関節に類似
した接合部を利用してもよい。集合体による階段登り 第1図の実施例は、階段の登りのためと水平地形の操縦
のためには、異なる地面接触部材を必要とするが、第9
乃至21図に示した発明の実施例は、階段の登りと水平
地形の操縦のために同じ地面接触部材のセットを利用す
ることに成功した。第9乃至18図は第1図の実施例に
使用した一対の車輪の代わりに一対の車輪集合体を使用
する実施例を説明している。
【0017】第9図において2車輪集合体設計を使用す
る実施例の側面図が示される。人間962はこの実施例
のシート95上に支持されている。集合体の回転軸92
の周りに一対の車輪931と932が半径方向に対称的
に位置する右手集合体91がみられる。同様な左手集合
体が使用される。各集合体は回転軸92の周りで駆動す
るようそれぞれの制御可能なモーターを有している。各
対の車輪(ここでは931と9332)はそれぞれ各自
の回転軸の周りで別々に制御されるモーターで駆動され
るが、一つの集合体の車輪は同期して回転するよう結合
されている。
【0018】第9図では集合体91は、両車輪931と
932が地面に接触するよう位置する。集合体91(左
手集合体と共に)がこの位置にあるとき、この実施例の
車両は前−後平面において比較的安定であり、これによ
り人間961(立って見える)は迅速に車両上の快適な
座った位置を確保し、又は例えば障害者が他の椅子から
乗り換えることを可能にする。
【0019】しかし、集合体91を、第10図に示すよ
うに各集合体の車輪932だけが地面に接触するまでそ
の回転軸92の周りで回転させてもよい。集合体91
(左手集合体と共に)がこの位置にあるとき、車両は、
第1図の実施例に関連して上述したものと同じような本
来の前−後安定性を有する。上に検討したように車輪を
駆動して前−後安定性を動的に得るためにこのシステム
を統制する同じ方程式を使用してもよい。第9図と第1
0図に示すように、椅子95は相互に及びシート95に
関して角度を調節される、区分941と942を有し関
節で接続された腕、を介して地面接触部材に結合しても
よい。調節はハブ945と946に配設されたモーター
付き駆動装置によって達成される。(かかる駆動装置は
例えば調和駆動装置であってよい)これら調節(集合体
を回転させる効果に加えて)の結果として、特にシート
95の高さは変更してもよい。人間101は、立ってい
る人間961に匹敵する(又はそれより高い)、車両上
に座ったままの高さ、を達成するのを見ることができ
る。これは望ましいことである。何故なら、例えば車輪
椅子に座った人間は普通立っている人間によって矮小に
なるからである。以下にさらに詳細に検討するように前
述の調節も又シートの前−後傾斜の調節を可能にする。
【0020】第11乃至18図は、色々なモードと形状
の3車輪集合体の設計の使用を示す。3車輪集合体のた
めの第11図(安定休息位置を示す)と第12図(移動
のための平衡位置を示す)は2輪集合体のための第9図
と第10図に相当する。各3車輪集合体(右手集合体1
11がここに示される)は軸112の周りに取り付けら
れそれぞれの制御可能なモーターで駆動される。2車輪
集合体設計におけると同様に各集合体の車輪は別々に駆
動され制御されるが、各集合体においては同期して駆動
される。
【0021】ここで説明した実施例の多くは独立して制
御されるモーターを使用しているが、多くの機能のため
に共通のモーターを使用してもよく、それぞれの制御は
適当なクラッチ又は差動駆動装置のような他のトランス
ミッション装置により達成されることに注意すべきであ
る。本文及び請求の範囲で使用する用語「モーター付き
駆動装置」は機械的動力を生じる如何なる車両をも意味
し、したがって電動の、水力の、空気圧の、又は熱力
(後者は内燃又は外部燃焼機関を含む)の発動機、及び
かかる機械的動力を伝達可能な適当な装置、又はターボ
ジェットエンジン若しくはモーター駆動プロペラのよう
な推力発生装置を含む。
【0022】第13図は第12図に類似するが、ここで
は、寄掛かり131とシート132を有する椅子95が
見られる。シート132に対する寄掛かり131の角度
及び水平面に対するシート132の角度は調節可能であ
り、寄掛かり131が大体垂直方向に位置するとシート
132は垂直面へ傾き使用者は殆ど起立位置をとること
になる。
【0023】第14図では階段を登る実施例が示され
る。ここでは関節で接続された腕区分941及び942
は延長された位置にあり最大の高さを提供し、人間10
1の足は階段141を乗り越える。階段の昇りは中央軸
112を中心として回転する右集合体111と左集合体
(図示せず)の各々の回転及び車輪の調整された回転に
より達成される。階段昇りを達成するための実際のモー
ドと制御の準備は第27図以下の図面を参照しつつ以下
に説明する。
【0024】第15図乃至第17図は第11図及び第1
2図の実施例に類似するが、関節で接続された腕の区分
161及び171の一つ、この場合は区分171、がシ
ート151及び囲い152から成る本体支持組合わせの
シート151を支える。ここでは囲い152はヘッドレ
スト155を備えている。区分171が概ね垂直位置を
とると、シート151が経路のから外に動き、人間15
3がシート151、囲い152、及びフットレスト15
4により支持された起立位置をとることを可能する。
【0025】第18図乃至第20図は第11図乃至14
図の実施例に類似するが、ここでは人間101の高さは
伸縮部材181により調節可能であり、その延出は分離
したモーターにより制御される。さらに第19図の軸R
−Rを中心とする人間の回転角度は第18図に示すよう
に第19図の独立して制御されるモーターユニット19
1を介して調節される。さらに第19図及び第20図の
二つの異なる位置に示される椅子181の前−後傾斜
は、独立して制御されるモーターユニット19を介して
調節可能である。回転と傾斜の調節はピボットとモータ
ー付き駆動装置で実行されるが、これら調節の各々も例
えば4本−棒又はモーター付き駆動装置に結合した他の
結合部材により実行される。
【0026】第21図には椅子を設けることなしに本発
明にしたがって車両を製造することができることが示さ
れる。人間はプラットフォーム211上に立ち、プラッ
トフォーム211に取り付けたハンドル213上のグリ
ップ212を掴み、本実施例の車両をスクーターに類似
する方法で操縦する。他の制御方法も使用することがで
きるが、グリップ212に方向制御のため親指−作動操
縦桿を備え付けるのが便利である。例えばハンドル21
3とグリップ212は全く避けてもよいが、プラットフ
ォーム211には人間の傾斜を検出するのためにセンサ
ーを備えてもよい。実際、第5図に関連して説明し、以
下に述べるように、車両の勾配は感知され制御ループの
中で補償され、若し人間が前方に傾斜すると車両は垂直
安定性を維持するため前方に運動する。したがって、前
方傾斜は前方運動を促す。後方傾斜は後方運動を引き起
こす。適当な力転換器を使用して左方及び右方傾斜を感
知させると共に、関連する制御装置を設けてた感知した
傾斜の結果として左方及び右方旋回をさせてもよい。傾
斜は又近接センサーを使用して検出してもよい。同様に
この実施例の車両は車両を作動させるために、足−(又
は力)作動スイッチを備えてもよい。ここではプラット
フォーム211上に人間が立っている際スイッチは閉じ
られて自動的に車両に動力を供給する方法がとられる。
この実施例は第13図乃至第20図の集合体の方法にお
いて作動した左及び右車輪集合体214について示され
ているが、代替的に車両は他の地面接触部材を設けても
よい。これは例えば第1図(しかし脚無しで)の方法に
おけるように横方向に配設した単一対の車輪を設ける
か、或いは以下に説明する第22図乃至24図の方法に
類似する方法におけるように、軸方向に近接し回転可能
に取り付けた弓状要素対の左及び右対を設けるようにし
てもよい。弓状要素を使用する階段昇り 第22乃至24図は、地面接触部材が複数(ここでは一
対)の軸方向に近接し、回転可能に取り付けた弓状要素
群として具体化された実施例を示している。たとえば第
22図は概ね第15図の集合体による推進の実施例に相
当するが、ここでは右手地面接触部材が弓状の対221
及び222として具現化されている。各対221と22
2の弓状要素(参照番号221a−221b及び参照番
号222a−222b)はその中間点で回転可能に取り
付けられている支持支柱(それぞれ参照番号221c−
222c)の対向する端部において横断するよう配設さ
れている。各支持支柱221c及び222cはモーター
モターで駆動され相互に独立して制御可能となってい
る。通常の移動の動作では各対の弓状要素は概ね車輪の
作動をする。例えばかかる移動中、弓状要素221aが
地面との接触に失敗したとき、要素222aが回転しこ
れによって弓状要素の形状により発生した回転の継続を
可能にする位置に到達する。この方法では弓状要素に沿
う車両の実質的な回転運動がある。かくして弓状要素の
各々の回転軸を中心とする運動は概ね一定の角速度では
行われない。典型的には各弓状要素対は対のいずれの要
素もが地面に接触しないとき速い角速度で運動する。し
かし対の一つの要素が地面と接触すると、対の角速度
(したがって地面接触要素の)は制御され、車両の所定
の地面速度に整合し、その結果、必要時には一定の地面
速度を達成することができる。
【0027】一定の地面速度を可能にする弓状要素の角
速度の変化の結果から得られる効果はフレームにかかる
反作用トルクの存在である。これは不測の車両の加速の
原因となりかねない。一つの解決方法は、モーター駆動
装置の反作用トルクが、駆動装置が駆動する弓状要素の
反動と等しくかつ対向するように車両を設計することで
ある。これは以下に示される。
【0028】
【数2】 ここでIは慣性モーメント、下付きLは弓状要素システ
ム、及び下付きRはローターシステムを表わす。この方
程式は下記のように書き直すことができる。
【0029】
【数3】 歯数比Nは以下のように角加速度の比率の代わりとし
てもよい。
【0030】
【数4】 このNのための方程式を、歯数比と慣性の適当な構成
により満足させることによって、反応性トルクは平衡
し、車両は円滑に進む。
【0031】各弓状要素の半径方向の最外側の範囲は、
この範囲の距離に等しい長さの半径を有する円の主曲率
半径に大体一致する、一定の主曲率半径を有するのが好
ましい。各弓状要素は、車両の前進運動の際最初に地面
に到達する前縁部、及び車両の前進運動の際最後に地面
を離れる後縁部を有する。弓状要素の前縁部、例えば2
21aはアイテム223と同一であるとみられ、弓状要
素の後縁部、221aはアイテム224と同一であると
みられる。前進運動の過程において、弓状要素の地面に
対する連続的かつ円滑な接触を可能にするためには、各
弓状要素の前縁部の先端近くの曲率半径は、かかる要素
の主曲率半径より幾分小さくするのが好ましい。同様
に、後退運動の過程において、弓状要素の地面に対する
連続的かつ円滑な接触を可能にするためには、各弓状要
素の後縁部の先端近くの曲率半径は、かかる要素の主曲
率半径より幾分小さくするのが好ましい。代替的、又は
追加的には、前縁部及び後縁部の先端近くの曲率半径
は、群の一つの弓状部材から次への負荷の伝達を容易に
する他の方法で調節してもよい。これは例えば或る実施
例中で先端の曲率半径を主曲率半径より大きくすること
は望ましい。他の実施例として、先端が偏向するよう取
り付けてもよいし、又偏向配置に結合される。この結果
作動時に局部の曲率半径を変更してもよい。
【0032】必要ならばこの実施例の車両を停止位置に
置いてもよい。そのためには支柱221c及び222c
をはさみで切って、一つの弓状要素の前縁部が地面に接
触し、他の弓状要素の後縁部が地面に接触し、接触点が
相互に離隔するような角度(ラジアンへの接近)とする
ことが必要である。このような位置は車両の全体の高さ
を減少させ、車両のコンパクトな保管又は輸送を容易に
する。
【0033】第17図の集合体推進の実施例に概ね相当
する第23図では、第22図の車両及び垂直に立ってい
るシート151を有するプラットホーム154が示され
ている。
【0034】第24図では、第22図の実施例が示され
階段を昇っている。連続する弓状要素が連続する階段を
踏むように支柱が運動する。集合体による実施の詳細 第25図及び第26図は第18図乃至第20図の実施例
のための3車輪集合体の設計の詳細を示す。各集合体2
51a及び251bは歯車列を介して集合体を駆動する
駆動モーター252a及び252bをそれぞれ有してい
る。各集合体の車輪は、集合体251aに対してはモー
ター253aにより、集合対251bに対してはモータ
ー253bによりそれぞれ独立して動力が供給される。
与えられた集合体251a又は251bの中の車輪は半
径方向に配設した歯車列を介して集合体のモーター25
3a又は253bにより同期して駆動される。第26図
では集合体251aの側面図が、モーター253aの軸
により回転する動力歯車264で順次駆動されるそれぞ
れの遊び歯車263a、263b、及び263cで駆動
される協同する駆動歯車262a、262b、及び26
2cを有する車輪261a、261b、及び261cを
示している。
【0035】第27図は第18図乃至20図の実施例に
よる車両で使用される制御組立体の中の連絡を示すブロ
ックダイヤグラムである。ここに記載した他のどの実施
例にも同様な組立体のセットが使用される。車両は積重
ね電池271から電力が供給される。母線279は色々
な組立体中に通信(ここでは直列に実行される)を提供
し、電力を提供する。車両の全体システム制御は中央マ
イクロ制御器盤272により行なわれる。システム制御
の基礎を確立する中央マイクロ制御器盤272への、操
縦桿及び傾斜計のような出所源から誘導された入力は、
第29図に関連して以下に説明される駆動インターフェ
イス組立体273により提供される。第18図の椅子1
82の傾斜、高さ、及び横揺れは、それぞれ傾斜モータ
ー制御組立体274、高さモーター制御組立体275、
及び横揺れモーター制御組立体276により調節され
る。右及び左の集合体の回転は、それぞれ右集合体制御
組立体278a及び左集合体制御組立体278bにより
制御される。右集合体及び左集合体における車輪の回転
は、それぞれ右車輪制御組立体277a及び左車輪制御
組立体277bにより制御される。
【0036】第27図に示され、椅子位置、車輪、及び
集合体のために使用された、制御組立体の各々の一般的
構造は、第28図に示される。モーター281は電力変
換器282から3相電力を受け取る。ホール効果検出器
2812からの出力は情報信号を電力変換器282に送
り、モーターへの電力の相を制御する。モーターの軸回
転、又はモーターにより動力を供給された機械的システ
ムの位置に関する情報信号は、電位差計284、回転速
度計2811、又は増分エンコーダ2813の一つ又は
それ以上によって与えられる(代替的に、ホール効果検
出器2812それ自体を利用できる)。これらの信号は
周辺マイクロ制御器盤283に送られる。さらに、電力
変換器282及びモーター281に関連する温度出力は
入力信号を周辺マイクロ制御器盤283に送る。周辺マ
イクロ制御器盤283は母線279を介して中央マイク
ロ制御器盤272と順次に通信関係になる。
【0037】第29図は第27図の駆動インターフェイ
ス組立体273の詳細を示すブロックダイヤグラムであ
る。周辺マイクロコンピュータ盤291は傾斜計293
からと同様に操縦桿292からの入力を受け取る。この
傾斜計は勾配と勾配率に関する情報信号を提供する(本
文及び請求の範囲において使用した用語「傾斜計」は、
出力を達成するのに使用される構成に関係なく、勾配又
は勾配率を示す出力を提供する如何なる装置をも意味す
る。もし勾配又は勾配割合変数の一つだけが出力として
提供されるならば、他の変数は時間に関する適当な微分
又は積分により得ることができる)。車両による回転へ
の制御された傾斜を可能(これにより回転う中の安定性
を高める)にするため、第2傾斜計を使用して回転と回
転比、代替的にはシステム重量及び遠心力の合力、に関
する情報を提供することも可能である。他の入力294
も又周辺マイクロコンピュータ盤291への入力として
与えられるのが望ましい。このような他の入力は、椅子
の調整のためと動作のモードを決定するため、開閉器
(ノブ及びボタン)によりゲートで制御した信号を含む
ことができる。周辺マイクロコンピュータ盤291は
又、電池電圧、電池電流、及び電池温度に関して積重ね
電池271からの信号を受け取るための入力を有する。
周辺マイクロコンピュータ盤291は母線279を介し
て中央マイクロ制御器盤272と通信関係にある。
【0038】第30図は第27図の中央マイクロ制御器
盤272が後に続く一つの制御サイクルの過程における
論理フローダイヤグラムである。診断目的のため、サイ
クルはステップ301で開始し、専門技術者からの入力
の存在をチェックする。次のステップ、302、は操縦
桿、開閉器、ノブ、及びボタンからの操縦者の入力を読
みこむ。次に、ステップ303において車両の状態変数
が入力として読みこまれる。次にステップ3011にお
いて、専門技術者の表示が更新され(診断目的の場
合)、ついでステップ304においてプログラム状態が
ステップ301から303を通して得られた入力変数に
基づいて変成される。プログラムから出るかどうか(ス
テップ3041)の試験が行なわれ、もし回答が、は
い、なら全てのモーター増幅器は無能(ステップ304
2)とされ、プログラムは終了する。さもなければ適当
な変数(温度、電池電圧等)について安全チェックが行
なわれ(ステップ3043において)、もし結果が否定
的である場合、車輪及び集合体のモーター増幅器は無能
とされ(ステップ3044)、プログラム状態はついで
変成される(ステップ3055)。しかし数レベルのチ
ェックが適当に使用され、臨界警報コンデショナーが確
立された後だけモーター増幅器が無能とされる。もしス
テップ3043における安全チェックが肯定的である
か、或いはステップ3055でプログラム状態が変成さ
れた後であれば、集合体トルク信号(ステップ30
5)、車輪トルク信号(ステップ306)、傾斜速度信
号(ステップ307)、横揺れ速度信号(ステップ30
8)、及び高さ速度信号(309)のため計算が逐次行
なわれる。この計算の結果はついでステップ3010に
おいてそれぞれの車両への出力として与えられる。ステ
ップ3091においてプログラムは制御サイクルを再び
開始する次のタイミング信号を待つ。この実施例におけ
る制御サイクルの周波数は200から400Hzの範囲
であり、これは十分な制御反応性と安定性を与える。
【0039】第31図は第11図乃至第26図の集合体
設計、及び仮定の階段の寸法を決める変数を説明してい
る。この階段に関しては昇降のための集合体設計を使用
することができる。以下の表に記載された変数は第31
図に示されたこれら寸法である。「公称大きさ」はこれ
ら内容の典型的な寸法であり、これによって第18図乃
至第20図の実施例が実行され機能する。
【0040】
【表1】 以下の規定はこれら変数及び以下の説明に関連する以下
の表2の変数を使用するのに用いられる。 1.世界座標で規定した変数は大文字の下付き文字を使
用して命名した。世界座標は地球(慣性)に固定された
座標である。 2.相対的座標で規定した変数は二重下付き文字を使用
して命名した。下付き文字は変数の終点である。下付き
文字の順序は変数のしるしを示す。例えばθPCはポス
ト(post)と集合体脚との間の角度であり、ここで
は集合体ポストからの時計方向回転が正(項目4参照)
である。集合体の「脚」は集合体の中心から現在平衡が
とれている車輪の中心までのラインセグメントである。
集合体の「ポスト」はシステムの質量の中心から集合体
の中心までのラインセグメントである。 3.下方ケースの下付き文字は他の属性、すなわち右/
左、等を示すのに使用される。すなわち、r=右、l=
左、ref=基準、f=終了、s=開始である。 4.全角度は時計方向において正であり、ここでは正の
移動は正のx方向である。 5.変数上の点は時間における積分、例えば
【0041】
【数5】 を示す。
【0042】第32図は車両と世界に関して集合体の方
向決定に適切な角度と運動変数を説明している。これら
変数は以下の表に記載されるように定義される。
【0043】
【表2】 第33図乃至第35図は、移動中及び固定位置の両方に
おいて一対の車輪上で平衡に達したとき、第11図乃至
21図の実施例による車両の安定性を得るために、第2
7図の制御組立体に関連して使用するのに適当な、制御
の段階的手法を示すブロックダイヤグラムである。
【0044】第33図は右及び左車輪(第25図の参照
番号(以下同じ)252a及び252bに相当する)の
モーターのための制御の態様を示す。この態様は、基準
座標系のX及びY軸に沿う操縦桿位置により決められる
方向性入力3300に加えて、θ、
【0045】
【数6】 、及び
【0046】
【数7】 (世界座標に関する左車輪の線速度)及び
【0047】
【数8】 (右車輪の線速度)の入力を有している。利得K1、K
2、K3、及びK4をそれぞれ受ける入力θ、
【0048】
【数9】 、及びエラー信号x及び
【0049】
【数10】 (以下に説明する)は加算器3319への入力となり、
この加算器は第6図に関連して上述した一般的方法で、
車輪に対する基本的な平衡トルクコマンドを発生する。
加算器3319の出力は加算器3320の中の偏揺れP
IDループ3316(以下に説明する)の出力と組合わ
せられ、ついで分割器3322で分割され飽和リミッタ
3324で制限され、左車輪トルクコマンドを発生す
る。同様に加算器3319の出力は加算器3321の中
のPIDループ3316の出力と組合わせられ、ついで
分割器3323で分割され飽和リミッタ3325で制限
され、右車輪トルクコマンドを発生する。
【0050】第33図においてX軸に沿う方向性入力
は、X軸に沿う基準座標系を操縦桿の移動に比例する速
度で、世界座標系(移動した表面を表わす)に関して動
かす。Y軸に沿う方向性入力は、操縦桿の移動に比例す
る角速度で基準座標系をそのZ軸の周りで回転させる。
ここでは正のX方向における操縦桿の運動は前進運動を
意味し、負のXの操縦桿の運動は後進運動を意味すると
解される。同様に、正のY方向、すなわち反時計方向、
における操縦桿の運動は左方回転を意味し、負のYの操
縦桿の運動は右方回転を意味すると解される。したがっ
て方向性入力XとYはそれぞれデッドバンドブロック3
301及び3302を介してデッドバンドが与えられ、
操縦桿の中立位置を広くし、ついで利得K11及びK1
0を受け、ついで基準座標系の角度及び線加速度を制限
するリミッタ3303及び3304によりそれぞれ割合
限定される。加算器3305により達成したこれら出力
の合計は基準速度
【0051】
【数11】 になり、加算器3306により達成したこれらの出力の
差は基準速度
【0052】
【数12】 になる。これらの基準速度を、加算器3308及び33
07において、左及び右車輪(これら量のための第35
図にに関連する以下の説明を参照すること)のために補
償した線速度信号
【0053】
【数13】 及び
【0054】
【数14】 から引いて基準座標系の中の左及び右車輪のための速度
エラー信号
【0055】
【数15】 及び
【0056】
【数16】 を得る。ついで加算器3317及び分割器3318によ
り決定したこれら信号の平均値は、線速度エラー信号
【0057】
【数17】 を発生する。変位エラー信号xは積分器3310及び3
309により
【0058】
【数18】
【0059】
【数19】 を積分することにより誘導され、飽和リミッタ3312
及び3311における結果を制限し、ついでそれらの出
力を加算器3313及び分割器3315によって平均化
する。加算器3314により決定したこれらら変位間の
差は偏向エラー信号Ψを発生する。
【0060】偏向エラー信号Ψは標準比例−プラス−積
分−プラス−積分係数(PID)制御ループ3316を
介して実行される。制御ループの出力加算器3319の
基本的平衡トルクコマンドの出力と組み合わせられ、個
々の車輪トルクコマンドを発生する。このコマンドは車
輪に前−後安定性を与え、かつ車両自体を方向性入力3
300により指示を受けた基準座標系の軸と整合させ、
さらに基準座標系の起点に追従させる。
【0061】第34図は集合体の制御態様の概略図であ
る。集合体の方向は方向性入力3400により制御する
ことができる。もし所望なら、車輪に対する方向性入力
3300を与えるの使用した操縦桿を、分離モードで機
能的な分離スイッチに取り替え、集合体の方向を特定す
る方向性入力3400を設けてもよい。第33図の加算
器3306及び3305を通る信号路に概ね類似する方
法で、ここではX方向における正の変位から得られる操
縦桿の信号が加えられ、Y方向における正の変位から得
られる信号は加算器3402及び3401で相互から引
かれ、左及び右集合体の回転速度信号を与える。これは
積分器3404及び3403それぞれにおける積分の
後、左及び右集合体加算器3406及び3405それぞ
れに所望の集合体角度方向情報を与える。
【0062】方向性入力3400のない、望ましい集合
体の方向、通常θPC ref=πはラジアン、は実際
の集合体方向θPCl及びθPCr(左及び右集合体エ
ンコーダから積分器3412及び3411をそれぞれ介
して送られる集合体角速度信号を通過させることで誘導
される)を示す信号と共に、第34図のライン3413
を介して加算器3406及び3405の各々へ与えられ
る。したがって加算器3406及び3405の出力はそ
れぞれ左及び右集合体のための集合体位置エラー信号で
ある。これらの信号はPID制御ループ3408及び3
407と飽和リミッタ3410及び3409に送られ左
及び右集合体のモーターを駆動する。
【0063】第35図は第33図に関する概略図で、車
輪の位置、勾配、及び勾配率を示す状態変数が決定さ
れ、集合体の回転の効果を補正する態様を示している。
表2で述べたように勾配角度θは車両の質量の中心と現
在平衡がとれている車両の中心間の実際の角度である。
傾斜計で測定したこの角度θは垂直線に対するポスト
の角度である。したがって実際の勾配角度θは加算器3
518により補正信号θ Icorrが差し引かれるθ
に基づいている。この補正信号θIcorrは加算器3
516中でθPC + π − θとして計算され
る。信号θPCは左及び右集合体エンコーダ出力の積分
器3509及び3510における積分から得られる左及
び右ポスト−から−集合体への角度θPClとθPCr
の平均として決定される。この平均は加算器3511及
び分割器3512を使用して得られる。車両が平衡に達
したと仮定すると、θは式
【0064】
【数20】 を使用してθPcから誘導することができる。この計算
はセクション3515に達成することができる。このθ
Icorrは微分器3517により微分されて、加算器
3519により供給される勾配率信号
【0065】
【数21】 への訂正を与え訂正した出力
【0066】
【数22】 を得る。
【0067】同様に、左及び右の車輪の左及び右の線速
【0068】
【数23】 及び
【0069】
【数24】 は微分器3507及び3508による、左及び右の誘導
された位置信号
【0070】
【数25】 及び
【0071】
【数26】 の微分から誘導される。ついで位置信号は左及び右車輪
の決定された絶対角度位置θWl及びθWrに掛け算器
3595及び3504におけるrの利得を掛けることに
より誘導される。角度位置θWl及びθWrは最初に積
分器3501及び3502で左及び右車輪エンコーダ信
【0072】
【数27】 及び
【0073】
【数28】 を統合してθPWl及びθPWrを得ることにより決定
される。これらの信号はついで加算器3503及び35
04に送られ、ここでは加算器3513及び分割器35
14から誘導されたθ及び量1/2(θPC−π)を
加えることにより集合体の回転の効果のために補正され
る。
【0074】第36図及び第37図は第27図の制御組
立体と協同して使用するのに適当な制御の段階的手法を
示すブロックダイヤグラムである。これは第11図乃至
21図の実施例による車両の、登りを可能にする第1実
施例による階段登りと障害物横断を可能にする。この実
施例では集合体は傾斜モードに置かれ、ここでは集合体
は第33図で示したように車輪の回転により通常の平衡
を保つため使用された方法と同じ一般的方法で平衡を維
持するよう回転する。同じ基本方程式が使用される。第
36図では加算器3601は左及び右集合体を駆動する
訂正信号を発生する。これらは利得K1及びK2を通し
てそれぞれ勾配信号と勾配率信号θ及び
【0075】
【数29】 を出す傾斜計3602から誘導され、他のものの間にあ
る。左及び右集合体からのエンコーダ出力は入力
【0076】
【数30】 及び
【0077】
【数31】 を提供し、これらはそれぞれ積分器3603及び360
4により積分され、それぞれリミッター3605及び3
606により飽和制限されてθPCl及びθPC を発
生する。これらの値は、加算器3608及び3610を
とおして平均化されるとき、角変位θPCになる。この
角変位は利得K3を介して加算器3601への追加入力
として与えられる。加算器3617及び分割器3618
を介して、
【0078】
【数32】
【0079】
【数33】 の平均として決定される速度
【0080】
【数34】 は、利得K4を介するこの時間の、加算器3601への
追加入力である。加算器3601の出力は加算器361
1及び3612、分割器3613及び3614、及び飽
和リミッタ3615及び3616をそれぞれ介する左及
び右修合体モーターの一様な駆動を与える。しかしPI
D制御ループ3609を通るツイスト信号は加算器36
11及び3612を介して左及び右集合体モーターに作
動駆動を与える。このツイスト信号は加算器3607を
使用して信号θPClとθPCrを相互から差し引くこ
とにより誘導される。
【0081】集合体が傾斜モードにあるとき車輪はスレ
ーブモードにあり、ここでは車輪は集合体の回転の機能
として駆動される。これは第37図に示され、ここでは
分割器3610からの出力として第36図から誘導され
たθPCに利得3701が一定な登り比を掛けてθ
PWref信号を発生させ、これは加算器3703及び
3702に送られてPID制御ループ3705及び37
04並びに飽和リミッタ3707及び3706をそれぞ
れ介して左及び右車輪モーターを制御する。第37図と
第34図との比較は、集合体が第34図の垂直の(πラ
ジアン)入力3413へ直接反応する方法と同じ方法
で、車輪が第37図の集合体に直接反応することを示
す。第37図では加算器3703及び3702は二つの
他の各入力を有する。一つの入力は操縦桿からの方向性
入力3714の結果を追うことである。これは第34図
における処理方法に類似する方法で、加算器3709及
び3708並びに積分器3711及び3710を介し
て、入力加算器3703及び3702としてそれぞれ与
えられる左及び右制御信号を発生する。他の入力は車輪
の回転の効果を追うことであり、積分器3713及び3
712を介して左及び右車輪エンコーダ出力を実行する
ことにより得られたθPWl及びθPWrも又加算器3
7039及び3702により差し引かれる。
【0082】傾斜モードを使用すると、障害物を乗り越
える力強く安定な方法が提供される。登り比は第37図
の利得3701のために選択された乗数により決定され
る。一度これが決定されると(適当な空間センサを使用
する障害物測定の後に手動又は自動的に決定され、又は
全体的に若しくは部分的にそれ自体経験的に状態変数に
基づいて決定されるアイテム)、人間又は車両を傾斜さ
せることにより所望の方向に車両が傾斜して障害物を乗
り越えることができる。集合体は回転すると同時に障害
物の上を車輪と共に回転する平衡を維持する。車両が障
害物に遭遇しない場合、車両は第33図及び第34図の
平衡モードで作動されるのが好ましく、集合体はπラジ
アンに直接反応し、車輪は平衡を維持して所望の移動を
行なう。
【0083】車輪平衡モードと集合体傾斜モードの間の
移行は注意を要する事項である。第38図は第33図乃
至第37図の実施例を使用する、遊び、傾斜、及び平衡
のモードの間の車両の状態のブロックダイヤグラムであ
る。キー時間においては、(θPC−π)モードが(2
π/3)=0であることが決定されるまでは状態変化は
ないであろう。これは点であり、ここでは質量中心は地
面接触対の概ね上にあり、かかる状態は以下の説明及び
請求の範囲において「ゼロ交差」と呼ばれる。ゼロ交差
において集合体は、例えば第34図の方法でθPC=π
位置に直接反応することができる位置にいる。ブロック
3801における開始の後、車両の最初の状態は「遊び
へ」3802であり、ここから車両は「遊び」3803
に入り、実行/遊びスイッチが実行位置に移動するまで
そこに留まる。一度その位置になると、車両は「遊び状
態から」3804に入る。どちらの集合体にも絶対的な
基準は無いので、車両は絶対的な基準が確立された、
「遊び状態から」3804における平坦で一様な地面上
にあると仮定する。増分エンコーダにより決定される集
合体の全ての運動はこの基準に関係している。この点に
おいて、又は如何なる後の点においても、若し実行/遊
びスイッチが遊び位置に戻ると、状態は経路3812を
通って「遊びへ」3802へに戻る。さもなければ状態
は「待て」3805になり、θ=0であることが決定さ
れるまでそこに留まるが、状態は「傾斜へ」3806に
なる。「傾斜へ」はついで「傾斜」3807へ動き、若
しスイッチが運動しなければそこに留まる。若し傾斜/
平衡スイッチが平衡位置に置かれ、さらに若し集合体が
ゼロ交差を経験すると、状態は「傾斜から」3808
へ、「平衡へ」3809へ、そしてし最後に「平衡」3
810へ連続的に動く。若し傾斜/平衡スイッチが「傾
斜」位置に動くと、状態は「平衡から」3811に動
き、そして「傾斜へ」に戻る。
【0084】「待て」状態は車輪と集合体のモーターが
円滑に起動することを可能にする。これがないと、制御
ループは直ちに傾斜計からの潜在的な強いエラー信号を
補正しようと試みるであろう。これはゼロ交差において
出発することにより避けることができる。を監視しこれ
がゼロ交差における一定の臨界値以下になるよう要求す
る付加的な技術により円滑で静かな開始を可能にする。
【0085】第39A−B図、第40A−B図、第41
A−B図、及び第42A−C図は第11図乃至21図の
実施例による車両が第2実施例による階段昇りを達成す
るための制御態様の経過を説明している。この実施例に
は四つの基本的な動作過程が含まれている。すなわち出
発、角度起点の再設定、重量移転、及び昇りである。他
の実施例の中でもこの実施例は第7図の制御態様で実行
するのが都合がよい。これら四つの過程を達成するため
の制御の段階的手法を示すブロックダイヤグラムが第4
3図(出発)、第44図(重量移転)、及び第45図
(昇り)に示されている。(角度起点の再設定過程には
運動が無く、この過程の制御のための段階的手法は示さ
れていない)第39A図及び39B図は出発過程におけ
る集合体の方向を説明している。こ過程では集合体は二
つの車輪(第39A図)上の通常の平衡位置から第1対
の車輪(各集合体からの一つ)が第1レベル上にあり各
集合体からの第2対の車輪が次の階段上にある位置(第
39B図に示されている)まで動く。第39A図から第
42C図の図面に関連する説明で用いられる角度値は、
前掲した第1表に与えられた公称の階段及び集合体車輪
の大きさである。第43図に示される出発過程の段階的
手法では、時間ニ関数として入力θC refが集合体
ブロック4301に与えられる。この関数は出発の値か
ら最終値まで円滑に変化する。代替的には入力θ
PC refは類似する方法で与えることができる。こ
こでは入力θC refはプロセッサー4302を通し
て実行され量
【0086】
【数35】 を計算する。この量は、θCref自体とπと共に
【0087】
【数36】 を計算し、集合体ブロック4301へのθPC ref
入力としてこの量を与える加算器4303への入力とし
て与えられる。集合体ブロック4301は、θ
C refがπにおいてもはや固定されないが、しかし
上述したように変化することを除いては第34図におけ
ると同様な構成である。平衡ブロック4304第33図
におけると同様な構成であるが、操縦桿利得K10及び
K11は0に設定される。加算器4305は第35図に
関連して説明した方法で傾斜計の勾配の読みの補正を
し、加算器4305の出力は微分器4306で微分され
て第35図に関連して説明した方法で、
【0088】
【数37】 の訂正を与え、そのように補正された勾配入力θ及び
【0089】
【数38】 は車輪平衡の段階的手法4304に与えられる。平衡ブ
ロックへの入力
【0090】
【数39】 及び
【0091】
【数40】 も又第35図に関連して説明した方法と同じように誘導
される。
【0092】第40A図及び第40B図は角度起点の再
設定過程における集合体の方向付けを説明している。こ
のステップにおいて、システムは「脚」(第1表の下に
説明した第2項の規定において引用)の同一性を、状態
変数を測定するために、下方車輪に関連する状態変数か
ら次の階段上の車輪に関連する状態変数まで変化させ
る。その結果、集合体には三つの車輪があり、集合体の
中心の周りの全角度距離は2πラジアンであるから、こ
のステップは2π/3ラジアンをθPCへ加え、2π/
3ラジアンをθから差し引く。このステップに関係す
る運動は無い。
【0093】第41A図及び第41B図は重量移転の過
程における集合体の方向付けを説明している。この過程
では車両と人間の重量は下方階段上の車輪から上方階段
上の車輪へ移される。ここでは階段と集合体の既知の構
造に基づく予めプログラムした動作として実行される。
この過程において値θは変化しない。値θPCは変化
して車両の質量中心の新しい位置を反映しなければなら
ない。この結果を達成するために時間の関数としての入
力θPC refを、第34図に示されたライン341
3上で集合体ブロックに、及び第44図の車輪ブロック
に与える。この過程はプログラムされているので、第4
5図の登りブロックと第33図の車輪平衡ブロックは活
動状態ではない。第44図において入力θPC ref
は分割器441を介して実行され、ついで制御信号をP
ID制御ループ445及び444並びに飽和リミット4
47及び446を介して左及び右モーター車輪にそれぞ
れ与える、加算器443及び442に与えられる。加算
器443及び442は又、角速度情報を実行して誘導し
た値であるθPWlとθPWrを、積分器448及び4
49を介して左及び右車輪エンコダーから差し引く。
【0094】第42A図、第42B図、及び第42C図
は登り過程における集合体の方向付けを説明している。
この過程では車両の車輪は次の階段のけこみ板への前進
方向に回転すると共に、集合体を回転させて次の階段の
踏み板の上で車輪が平衡するよう位置させる。集合体の
回転θは階段の踏み板の上の車輪が通過した距離に比
例する。この過程では基準位置入力は無い。人間は手す
りに寄りかかったり引っ張ったりして車両を前方に運動
させようとする。集合体は、第45図の経路45を通っ
てθからθへ、フイードバックする結果として自動
的に回転する。登り過程の最初において、xを0と設定
する。この過程における制御の段階的手法は、この角度
がその最後の値に到達するときのθ及びθPCのいづ
れをも監視し、重量移転の過程に移動することを要求す
る。最後の階段においては、プロセスは第42C図に示
される最終角度における停止の代わりにθ=0又はθ
=πで停止しなければならない。ついで車両は通常
の平衡モードに復帰しなければならない。平衡ブロック
453及び集合体ブロック452はそれぞれ第33図及
び第34図に関して上述したとおりである。平衡ブロッ
ク453への入力θ、
【0095】
【数41】
【0096】
【数42】 、及び
【0097】
【数43】 の誘導は第43図及び第35図に関連して上述したとお
りである。実際のところ、第45図の構成は第43図の
構成に実質的に類似しており、θC refがもはや独
立して変化しないという相違点はあるが、代わりに関数
θがつくられる。これは加算器454及び分割器45
5を介して、θWl及びθWrの平均をとることで誘導
される。したがってライン451上のこのθ値はプロ
セッサー456を介して実行され量
【0098】
【数44】 を決定する。これは階段の構造に対する車輪の回転に関
する正しい量の集合体の回転となり、最初の値θ、す
なわちθC stと共に加算器457への入力として与
えられる。加算器457の出力はθC refである。
【0099】第33図乃至第45図はアナログ制御の段
階的手法を示すが、それらはマイクロプロセッサープロ
グラムドデジタル制御を用いる多くの実施例において実
行された。しかし直接アナログ制御を使用すると共に混
成のアナログ制御とデジタル制御を使用することは全く
本発明の範囲内のものである。アナログ制御は例えば第
21図の車両において集合体の代わりに一対の横方向に
配設した車輪を使用して実行に成功した。速度制限 本発明による車両のこれから述べる実施例、既述した実
施例のどれでも平衡と制御を維持するために速度制限を
設けてもよい。さもなければこの平衡と制御は、もし現
在そこまで駆動される能力がある車輪(又は弓状要素)
が最大速度に到達することが許されるとすると、失われ
るであろう。
【0100】速度制限は車両を現在の移動方向とは逆の
方向に傾斜させることにより達成される。これは車両の
速度を低下させる。この実施例では傾斜計の勾配値に勾
配修正を加えることにより車両が後ろに傾斜する。速度
制限は車両の車両速度が車両の決定速度限界である限界
値を超えるといつでも生じる。勾配修正は車両速度、決
定した速度限界、積分したオーバータイムの間の差を観
察することにより決定される。勾配修正経過は車両が所
望の退去速度(速度限界より僅かに下回る速度)に速度
を落とすまで維持され、ついで勾配角度はその最初の値
まで円滑に復帰する。車両の速度制限を決定する一つの
方法は電池電圧を監視することである。電池電圧はつい
で現在維持することができる最大速度を見積もるため使
用される。他の方法は電池とモーターの電圧を測定する
ことであり、この二つの差を監視することである。この
差は車両にとって現在利用できる速度限界の量の見積も
りを提供する。階段昇りにおけるセンサーの使用 第37図に関連して上述したように、階段昇りと障害物
乗り越えは傾斜モードを用いることで達成することがで
き、昇り比率は手動的又は自動的に選択することができ
る。ここでは如何にセンサーを使用して昇り比率を自動
的に選択するかを説明する。傾斜モードでは集合体は
「主人」であり車輪は「奴隷」である。昇り比率は集合
体回転と車輪回転の間の比率を表わす。例えば以下のよ
うである。 i) ゼロの昇り比率は集合体が運動するとき車輪が全
く運動しないことを意味する。 ii) 0.25の昇り比率は車輪が各集合体の回転の
ための集合体と同じ方向に1/4だけ回転することを意
味する。 iii)−0.5の昇り比率は車輪が各集合体の回転の
ための集合体と反対の方向に1/2だけ回転することを
意味する。
【0101】第46図と第47図には、人間を支持する
ための椅子461のような構成を有する車両が示されて
いる。この椅子461は一対の集合体462の形状の地
面接触モジュールと組合わせられる。各集合体はモータ
ーで駆動され、複数(ここでは3個)の車輪463を有
する。各集合体の車輪セットもモーターで駆動される。
集合体462はこの場合は管で結合され、この中に集合
体のモーターを収容してもよい。集合体462は椅子4
61を含む組立体の一部であり、これは大腿及びふくら
はぎの結合466及び464並びにモーター被駆動臀部
及び膝の関節467及び465をそれぞれ介して集合体
の管に取り付けられる。この臀部、膝、及び集合体駆動
装置は共同してシート461の高さの変化に影響するよ
う機能する。この場合集合体駆動装置は集合体の周りで
ふくらはぎを回転させるので、足首として作動している
ことに注意すべきである。集合体の姿勢は平衡の段階的
手法により維持される。本実施例の車両はセンサーAを
備えておりこれは経路468に沿う前方を監視してい
る。そして集合体の管の丁度上で、登るべき階段460
の第2ステップの蹴込みを感知するに十分水平地面より
上に取り付けられている。(若しカーブ(curb)を
登る場合は蹴込みが感知されないことに注意すべきであ
る)。センサーAは階段を登るときだけ使用される。こ
の実施例の車両は経路469に沿う下向き方向を監視し
集合体の管に取り付けられたセンサーBをも備えてい
る。これはその面から下の地面までの距離を感知する。
これは管の正面に置かれ、登るべきステップの踏み板を
感知するのに十分水平地面より上に取り付けられてい
る。センサーA及びB共に距離を感知する超音波を含む
いかなる既知の形式のセンサーでもよい。
【0102】第47図に示すように、車両が下降すると
き、センサーBは高さの変化を検出することにより装置
が現在乗っているステップの端部を感知する。センサー
Cは椅子461の足台に取り付けられている。そして経
路471に沿う下向きの方向を監視する。これはその面
から下の地面までの距離を感知する。このセンサーは下
降の際のみに使用する。これは地面から十分上でかつ集
合体の管の十分前方に置かれ、下降を準備する際、上方
着地の縁をみる。
【0103】この実施例では階段を登るには、車両の運
転者は平衡モードにありつつ運転者のインターフェイス
を介して「昇れ」コマンドを出す。シートは自動的に全
高まで上昇し運転者の足が運転者の正面のステップをク
リアーするのを可能にする。車両はついで階段に向かっ
て駆動される。センサーBはステップ(センサーから地
面への距離の変化として)を感知すると、車両は傾斜モ
ードに入り、車両をして第1ステップ(下方着地に2車
輪、第1ステップに2車輪)へ「落下」するようにす
る。一度車両が傾斜モードのなると重力の中心(CG)
は自動的に前方に移動する。この移動により運転者が前
方に傾斜するのを容易にする。運転者は前方に傾斜し勾
配エラーをつくる。その結果集合体平衡の段階的手法は
トルクを集合体のモーターに与える。このトルクは集合
体を回転させ装置が階段を登るようにする。
【0104】段階的手法が使用されて昇り比率が動的に
調節されると直ちに2ステップの上の4車輪から1ステ
ップの上の2車輪へ移行する。
【0105】この時点はセンサーで決定されるのではな
く、以下の情報が真実であるかどうかをみることにより
決定される。 i) 車両が上昇するよう告げられ、 ii) 転換が完了し、 iii) 最後の昇り比率の調節後、集合体が2π/3
回転し、 iv) 集合体の位置が一定の窓内にあり、 V) 集合体のトルクコマンドが一定の限界値以下で、
そのコマンドの誘導値が負(ステップ上車輪を下に設定
することに相当する)であり、そして vi) 集合体トルクコマンドが一定の限界値以上であ
りそのコマンドの誘導値が正(車輪をステップ上に揚げ
ることに相当する)である。
【0106】上記の時点において、段階的手法がセンサ
ーAを使用して次のステップまでの距離、それが次のス
テップを得るため集合体の2π/3回転をとるであろう
事実、及び昇り比率を計算する車輪の半径、を決定す
る。若しセンサーAが範囲外(着地するに容易な蹴込み
が無い)、又は一定の限界値を超える距離を読むと、こ
れは最後のステップであり、最後のステップ処理にな
る。この手続は最後のステップまで各連続的なステップ
において繰り返される。
【0107】最後のステップでCGは中央へ戻され、高
さを下げる。これは最後のステップにたよることをより
困難にするが、これは車両の着地を安定にする。高い昇
り比率をが選択して車両を着地するよう押して平衡モー
ドに移行させる。運転者は再び前方へかたむく。ゼロ交
差(第38図に関連して上記で定義した)が生じたこと
が決定される際、車両は平衡モードに移行する。車両は
その車輪を使用して上方着地で平衡になる。
【0108】下降は上昇に類似する方法でおこなわれ
る。運転者は平衡モードをとりながら運転者のインター
フェイスを介して「下がれ」コマンドを出す。座席は自
動的に最低の高さ(若しそこまで下がっていなければ)
まで下がる。これは主に運転者の安全性を高めるためで
ある。センサーCは車輪の正面からは遠いので、平衡モ
ードにあるとき車両はステップの縁にさほど近接する必
要はない。車両は傾斜モードに入ったとき縁から遠いの
で、昇り比率はかなり高い値に調節される。これは一度
傾斜モードに入ると車両がステップの縁に到達するのを
可能にする。センサーCがステップ(地面までの距離の
変化としての)を感知すると、車両は傾斜モードに入
る。一度傾斜モードになると重力の中心(CG)は後方
に移動する。この移動により運転者が制御下降まで後方
に傾くことを容易にする。下降するためには運転者はま
ず前方に傾いて勾配エラーをつくり車両が階段を降りる
ようにする。概ね回転の半分で運転者は僅かに後方に傾
き勾配エラーをつくって次の階段への下降を遅くしなけ
ればならない。昇り比率は車輪が現在乗っているステッ
プの端を感知する下方監視センサーBを使用して調節す
る。昇り比率は端が検出されないとき(集合体コマンド
信号が正、昇り比率が負又は公称のいずれか、センサー
Bが一定の限界値以下)高い正の値まで調節される。高
い正の昇り比率は比較的速い車輪の揺れを起こし、車両
は現在のステップの端に直ちに到達する。この高い正の
昇り比率を確立する動作は無視されるが、若し車両をし
て端にかなり接近させることになると以下のようにな
る。 i) センサーBが端(特定の限界値より大きい距離及
び昇り比率が正)を感知するとき昇り比率は公称の正の
値に設定される。 ii) 若し車両が端(集合体の信号が正、昇り比率が
負又は公称のいずれか、センサーBが一定の限界値以
上)に接近しすぎることが決定されると、昇り比率は低
い負の値に調節される。負の昇り比率は、集合体が回転
すると車輪を後方に回転させ車両を現在のステップ上に
安全に保つ。
【0109】下降パターンは各ステップ毎に繰り返され
る。車両が階段の底で着地すると、センサーB及びCは
ステップ(一定の限界値以下のセンサーの読み)をもは
や感知しない。これが起こると、車両は平衡モードに移
行する。モード移行 第46図及び第47図の車両の傾斜モードと平衡モード
間の移行は第38図に関連して説明したように管理され
るが、本発明による以下の実施例ではモード間の移行は
より活性で連続する基礎により管理してもよい。この実
施例は関節465及び467を使用してシート461の
高さ及び関節467を制御し、特にシート461の傾き
を制御する。傾斜モードでは車両は地面(各集合体から
地面上に2個)上に4個の車輪を有するので、階段を昇
り障害物上を移動する。集合体のモーターの出力は傾斜
計のエンコーダ速度により調節される。傾斜/平衡スイ
ッチが押おされると平衡モードへの移行が生じる。
【0110】平衡モードへの移行において重力の中心は
各集合体の前部地面−接触車輪の上に移動する。これを
達成するには傾斜計の読みに加えたオフセットを徐々に
増加させて人工的な勾配エラーをつくる。この人工的な
勾配エラーは、集合体の平衡の段階的手法によりトルク
が集合体のモーターに与えられ、その結果集合体が回転
する原因となる。このトルクは座席を前方に投げ、前方
車輪の上に人工的な勾配エラーに比例して座席を動か
す。(同時に同じオフセットを使用して、第46図の関
節467により決定される、座席の傾斜の新しい所望の
位置をコマンドし、座席を水平に維持してもよい) 集合体の位置が指示した集合体移行角度(これはCG転
換の量に基づく)より大きいとき、集合体の移行速度は
集合体が現在運動している速度に設定され、平衡モード
に入る。
【0111】平衡モードに入る時点で集合体は部分的に
回転するだけであり、後部の対車輪は典型的には地面上
約2乃至5cmである。平衡モードに入るとき、集合体
の各々はその現在の位置から、その「脚」(第1表の下
の項目2に規定したように)及び「ポスト」(これも項
目2に規定したように)が第46図におけるように垂直
となるまで、回転すべきである。これは集合体の初期設
定移行速度から徐々に調節した指示した速度で集合体を
回転することで達成される。この方法で集合体の回転は
集合体がその目標位置に到達するまで円滑に連続し平衡
モードにはいる。この集合体の回転中、人工的な勾配エ
ラーは減少し、傾斜計の読みから全く除去されるまで地
面接触要素上のCGを維持する。もしこれが行われなか
ったならば、人工的な勾配エラーが原因で、装置は移行
(平衡モードに)するであろう。
【0112】集合体の位置は座席の傾きをコマンドする
のに使用することができ、これにより座席のポストが後
方に動くと、座席を水平に維持する。一度、集合体の脚
とポストが垂直になり(集合体は回転を停止する)座席
が水平になると、傾斜モードから平衡モードへの移行は
終了する。
【0113】車両が平衡モードにあるとき、若し傾斜/
平衡スイッチを押すと、傾斜モードへの移行に入る。所
望の集合体の位置は最初の位置(集合体の脚とポストが
垂直)から最終的な位置(前部車輪対が地面上の指示し
た距離にある)に徐々に変化する。同時に人工的な勾配
エラーが導入されて平衡している車輪上にCGを維持す
る。また、集合体の位置は座席の傾きをコマンドするの
に使用することができ、これにより座席のポストが後方
に動くと、座席を水平に維持する。
【0114】集合体が一度、第2の車輪対が地面上の指
示した距離以内にある位置まで回転すると、傾斜モード
に入り、これにより装置は4個の車輪上に落下する。一
度車両が傾斜モードにあると、集合体のポストを後方に
投げ、座席を前方に傾斜させることを維持した人工的な
勾配エラーは迅速に、しかし円滑に除去される。その結
果、加えた集合体トルクにより集合体のポストは前方に
その垂直位置まで回転する。同時に座席を水平に維持す
るためトルクが座席傾斜に加えられる。
【0115】一度集合体のポストが垂直になり座席が水
平になると、平衡モードから傾斜モードへに移行は終了
する。調和的装置を使用する構成 本発明の以下の実施例では、第46図と第47図の実施
例は調和的装置を使用する第9図乃至第12図の実施例
に類似する機構的構成で具現化している。この構成は第
48図乃至第52図に示されている。
【0116】第48図はこの実施例の車両の全体的な機
械的レイアウトを示す前部からみた一部切欠き垂直断面
図である。この図面では他のものの間で、座席フレーム
481、腰部組立体482、大腿接合部483、膝組立
体484、ふくはらぎ接合部486、及び車輪485を
見ることができる。
【0117】第49図は第48図の一部の拡大図面であ
り、車両の集合体の位置の機械的詳細を示している。左
及び右側の車輪用モーター4913は左及び右側の車輪
485をそれぞれ駆動する。いずれの側の車輪も同期し
て動力が与えられる。車輪は2段減速を介して駆動され
る。最初の段階ではモーター4913は車輪駆動プーリ
ー496を回してタイミングベルト495を動かす。第
2段階では3組のヘリングボーン歯車4911を使用す
る。これは各車輪用に1組があてられ車輪駆動軸491
2を駆動する。車輪駆動プーリーに結合していないモー
ター4913の各々の側面は軸エンコーダー4914に
結合される。この実施例における2個の集合体は3段減
速を介して同じモーター4924により駆動される。最
初の段階ではモーター4924が集合体駆動プーリー4
921を回す。プーリー4921はタイミンングベルト
を動かす。タイミングベルトは集合体駆動の態様の詳細
を示している第50図において参照番号501で良く表
わされている。タイミングベルト501は第1歯車50
2と第2歯車4922を含む第2段階のヘリカル歯車を
駆動する。第2歯車4922は各集合体における最終組
のヘリカル歯車494を駆動する一対の中間軸493を
駆動する。集合体駆動プーリー4921に結合していな
い集合体のモーター4924の側面は軸エンコーダー4
925に結合される。集合体駆動プーリー4921を回
している軸の遠い側面は、車両が駐車するか平衡モード
にあるとき集合体をロックするのに使用する集合体ブレ
ーキ組立体4926に結合される。2個の車輪用モータ
ー4913のハウジングと集合体用モーター4924は
ボルトで一緒に締められ管を形成し、集合体組立体を結
合する構造を与える。ふくらはぎ486はこの構造に堅
く固定される。
【0118】第51図は集合体の端部を示す。第49図
の単タイミングベルト495は集合体の中心にある車輪
駆動プーリー496により駆動される。タイミングベル
ト495は3個の脚の各々上の大きなプーリー511を
駆動する。この大きなプーリー511は、車輪485を
駆動するピニオン歯車512と出力歯車513を含む歯
車組を駆動する。4個のアイドラープーリー514はベ
ルト495を集合体ハウジング515の干渉から保護
し、駆動プーリー周りに最大の巻付き角度を与える。
【0119】第52図は腰部接合部及び膝接合部の機械
的な詳細を示す。両接合部共機械的には同等である。ス
テーター5252で作動するモーターマグネットロータ
ー5211はベアリング522及び5272に取り付け
られた軸5213を回転させる。軸5213はベアリン
グ5272の中で回転している、概ね楕円形の形状をし
ている揺動ゼネレーター5271を回転させる。揺動ゼ
ネレーター5271は、調和駆動カップ5262の歯の
調和駆動スプライン5261との係合及び脱係合を行わ
せる。このプロセスにより大腿483が非常に高い減少
比率でふくらはぎ486又は座席フレーム481に関し
て運動する。電磁石5281及びブレーキパッド528
2を有する電磁動力切断ブレーキを揺動ゼネレーター5
271に加えて継ぎ手の回転を防止することができる。
これによって継ぎ手が作動していないときモーターの回
転を止める。ポテンショメーター524が歯車列524
1を介して調和駆動カップ5262に歯車係合し絶対位
置フイードバックを与え、エンコーダ(図示せず)は位
置523においてモーター軸に固定され増分的な位置情
報を与える。複合プロセッサー 第27図の実施例は単一のマイクロプロセッサー盤27
2の使用を示すが、実施例の幾つかにおいて複数のマイ
クロプロセッサーを並列にして使用すると利点を有する
ことが判った。以下の実施例では、例えば第48図乃至
第52図に関連して検討した機械的設計に応用可能であ
る。4個の異なるマイクロプロセッサーを並列にして作
動させ、その各々はメッセージを通信母線へ供給し、マ
イクロプロセッサー相互の監視を可能にする。又、専門
家のインターフェイス(TI)が設けられ、これは専門
家が利得を変化させ、プロセッサーを再プログラムする
ことを可能にする。この4個の異なるマイクロプロセッ
サーは以下のようにシステムの異なる構成要素を制御す
る。マイクロプロセッサー1はボタン、膝と腰部、及び
操縦桿(x軸とy軸)を制御し、マイクロプロセッサー
2は距離測定、存在確認(人間の)、電池監視、及びユ
ーザーインターフェイス(これにより車両のモードを制
御する)を制御し、マイクロプロセッサー3は集合体の
平衡の段階的手法を制御し、マイクロプロセッサー4は
車両の平衡の段階的手法を制御する。距離測定その他の
事項の複雑性により、必要に応じて、マイクロプロセッ
サーを追加してもよい。これはプロセッサーの数を必ず
しも制限するものではない。
【0120】このように並列にして処理する実施例の利
点は安全性(各マイクロプロセッサーは独立して作動
し、一つのマイクロプロセッサーが故障しても全機能が
損なわれる事はない)、より容易に余分のシステムを開
発する能力、必要動力の低減(低能力マイクロプロセッ
サーの複合によるPC程の高い機能)、及び高速動作
(低速マイクロプロセッサーの複合によるPC程の同じ
処理速度)である。別の実施例 本発明はさらに多くの別の実施例により実施可能であ
る。本発明による車両は病気(パーキンソン病又は聴覚
障害のような)又は平衡を維持し又は移動を達成する能
力の欠陥に起因する損傷を有する人間のための補綴装置
として適切に作動することが判った。車両により達成さ
れる補綴装置は、車両が車両に対する人間の運動に帰せ
られる車両の重力の中心における変化を考慮にいれるフ
ィードバックを有するので、人間自身の平衡システムと
移動システムの延長として機能する。車両をかかるハン
デイキャップを有する人間に提供することはかくして補
綴物を適合させるような方法であり、これは補綴物が入
手できないとき移動と平衡の制御を可能にする。我々は
パーキンソン病にかかっている人が、本発明の実施例に
よる車両を利用して平衡と移動の制御の劇的な回復を得
たことをかん観察した。
【0121】本発明の車両の各種の実施例を実施するに
あたり、運転者からの多くの貢献が色々な条件の移動を
達成するために与えられるので、視覚的な方向付けと移
動の情報は、一般的にいってもこれら実施例を実施する
に際しても極めて重要であることは不思議なことではな
い。それもかかわらず、視覚的な情報が損なわれる(無
知又は無能に起因する)か或いは不十分である状況もあ
り得る。本発明の以下の実施例では、車両は一つ又は二
つ以上の非視覚的出力を備えて方向付け又は方向及び速
度を示す。そのような出力は触覚、例えば又は音波であ
ってよく、それら出力は変調器により車両の速度と方向
を反映するよう変調される。例えば第53図はジェネレ
ーター531により発生する音波出力の場合であり、こ
れは方向及び速度入力533及び534を有する有す変
調器532で変調される。この場合反復した音を用いて
もよい。音の反復の割合は速度を示すのに使用され、音
の調子は運動の方向と方向付け(例えば高い調子は前
方、低い調子は後方、中間の調子は上方)、及び傾斜の
程度を示す勾配の変化の程度、すなわち車両の勾配角度
(ここでは音の調子は車両の勾配とみなされる効果)を
示すに使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
本発明は以下の図面を参照する説明により容易に理解で
きるであろう。
【図1】第1図は座った人間を示す本発明の簡略化した
実施例の斜視図である。
【図2】第2図は第1図の実施例の詳細を示す別の斜視
図である。
【図3】第3図は第1図の実施例の概略図で、本実施例
の回転時の状況を示している。
【図4】第4図は階段を登るのに使用した、第1図の実
施例の側面図であある。
【図5】第5図は第1図の実施例の動力と制御を概ね示
すブロックダイヤグラムである。
【図6】第6図は車輪トルクを使用して平衡を得る第1
図の簡略例のための制御方法を説明している。
【図7】第7図は第1図の実施例の車輪の操縦桿制御の
作動を図式的に説明している。
【図8】第8図は階段を昇降する第1図の実施例により
具体化した手続を説明している。
【図9】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面接
触部材として利用する本発明の実施例を説明している。
第9乃至10図は色々な位置における2車輪の集合体の
設計の使用を説明している。
【図10】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第9乃至10図は色々な位置における2車輪の集合
体の設計の使用を説明している。
【図11】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図12】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図13】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図14】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図15】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図16】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図17】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図18】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図19】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図20】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図21】第9乃至21図は一対の車輪の集合体を地面
接触部材として利用する本発明の実施例を説明してい
る。第11乃至21図は色々な位置と形状における3車
輪の集合体の設計の使用を説明している。
【図22】第22乃至24図は各地面接触部材が、複数
の軸方向に接近し回転可能に取り付けた弓状要素群とし
て実現している実施例を説明している。
【図23】第22乃至24図は各地面接触部材が、複数
の軸方向に接近し回転可能に取り付けた弓状要素群とし
て実現している実施例を説明している。
【図24】第22乃至24図は各地面接触部材が、複数
の軸方向に接近し回転可能に取り付けた弓状要素群とし
て実現している実施例を説明している。
【図25】第25乃至26図は第18乃至20図の実施
例で使用する3車輪の集合体の設計の機構の詳細を示
す。
【図26】第25乃至26図は第18乃至20図の実施
例で使用する3車輪の集合体の設計の機構の詳細を示
す。
【図27】第27図は第18乃至20図の実施例で使用
した制御組立体間の通信を示すブロックダイヤグラムで
ある。
【図28】第28図は第27図の実施例で使用したタイ
プの一般的制御組立体の構造を示すブロックダイヤグラ
ムである。
【図29】第29図は第27図の組立体273のドライ
バインターフエイスの組立体の詳細を示すブロックダイ
ヤグラムである。
【図30】第30図は一つの制御サイクルの過程におけ
る第27図の中央マイクロコントローラー盤が随伴する
ロジカルフローダイヤグラムである。
【図31】第31図は第11乃至26図の集合体の設
計、及び仮定的階段の寸法を決める変数を説明してい
る。この仮定的階段については上昇又は下降のために用
いられる集合体の設計が使用される。
【図32】第32図は車両及び地球との関連で集合体の
方向を決めるのに適切な角変数を説明している。
【図33】第33図は平衡及び通常の移動中の車輪モー
ター制御の概略図である。
【図34】第34図は平衡及び通常の移動中の集合体の
制御の態様の概略図である。
【図35】第35図は車輪位置を示す状態変数が集合体
の回転の効果を補償するよう決定される態様を示す、第
33図に関する概略図を示す。
【図36】第36乃至38図は登りを可能にする第1実
施例による第11乃至26図の集合体の設計により達成
された、階段−上昇及び障害物横断のための制御態様を
説明している。第36図は登りを可能にする第1実施例
における集合体のモーターのための制御態様、ここでは
傾きモードを使用している、の概略図である。
【図37】第36乃至38図は登りを可能にする第1実
施例による第11乃至26図の集合体の設計により達成
された、階段−上昇及び障害物横断のための制御態様を
説明している。第37図は登りを可能にする第1実施例
における車輪用モーターのための制御態様の概略図であ
る。
【図38】第36乃至38図は登りを可能にする第1実
施例による第11乃至26図の集合体の設計により達成
された、階段−上昇及び障害物横断のための制御態様を
説明している。第38図は遊び、傾き、及び平衡の間を
移動するため、登りを可能にする第1実施例を使用す
る、車両の状態のブロックダイヤグラムである。
【図39】第39A−B、40A−B、41A−B、及
び42C図は、登りを可能にする第2実施例による第1
1乃至26図の集合体の設計により達成された階段−上
昇を説明している。第39A及び39B図は第2登り実
施例による階段登り開始の経過における集合体の方向を
説明している。
【図40】第39A−B、40A−B、41A−B、及
び42C図は、登りを可能にする第2実施例による第1
1乃至26図の集合体の設計により達成された階段−上
昇を説明している。第40A及び40B図はこの実施例
における角度の起点を再セットする過程における集合体
の方向を説明している。
【図41】第39A−B、40A−B、41A−B、及
び42C図は、登りを可能にする第2実施例による第1
1乃至26図の集合体の設計により達成された階段−上
昇を説明している。第41A及び41B図はこの実施例
における重量移行の過程における集合体の方向を説明し
ている。
【図42】第39A−B、40A−B、41A−B、及
び42C図は、登りを可能にする第2実施例による第1
1乃至26図の集合体の設計により達成された階段−上
昇を説明している。第42A、42B、及び42C図は
この実施例における登りの過程における集合体の方向を
説明している。
【図43】第43図は、第39A及び39B図の開始の
過程の車輪及び集合体のモーターのための制御態様の概
略図である。
【図44】第44図は、第41A及び41B図の重量移
行過程の車輪モーターのための制御態様の概略図であ
る。
【図45】第45図は、第42A、42B図及び42C
図の登りの過程の制御態様の概略図である。
【図46】第46及び47図は階段と他の同様な障害物
を昇降するためのセンサーを備えた本発明の実施例によ
る車両を概略的に示す。
【図47】第46及び47図は階段と他の同様な障害物
を昇降するためのセンサーを備えた本発明の実施例によ
る車両を概略的に示す。
【図48】第48図は、調和した駆動装置を使用する、
第9乃至12図の垂直断面に類似する形状の、本発明の
実施例の垂直断面を示す。
【図49】第49図は第48図の車両の集合体部分の細
部を示す。
【図50】第50図は第48図の車両の集合体の駆動の
態様の細部を示す。
【図51】第51図は第48図の車両の集合体の端部を
示す。
【図52】第52図は第48図の車両の腰部接合部及び
膝接合部の機械的細部を示す。
【図53】第53図は車両の制御をしている人間に有用
な非視覚的出力を提供する本発明の実施例を説明してい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・アール アンブロジ アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー州 03104、マンチェスター、セイジモア ー・ストリート 156 (72)発明者 ロバート・ジェイ ダンカン アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー州 03261、ノースウッド、オールド・ター ンパイク・ロード、ボックス・69ディー・ アールディーナンバー2 (72)発明者 リチャード・カート ハインツマン アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー州 03043、フランシスタウン、ピー・オ ー・ボックス 272 (72)発明者 ブライアン・アール キー アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー州 03076、ペルハム、ウィンドハム・ロー ド 20 (72)発明者 アンゼヒ スコスキービクズ アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー州 03104、マンチェスター、マモス・ロー ド 797、ナンバー42 (72)発明者 フィリス・ケイ クリスタル アメリカ合衆国、ニュー・ハンプシャー州 03782、サナペー、ノース・ロード 121 Fターム(参考) 3D011 AA00 AB00 AC00 AD01 AD05 AD18

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象を支持するための支持体と、 該支持体に取付けられた地面接触モジュールであって、
    車輪の少なくとも1つの集合体を含み、各集合体が集合
    体軸の周りを回転し得、かつ各車輪が中心を有し、該支
    持体および該地面接触モジュールが組立体の構成部材で
    ある前記地面接触モジュールとを含む車両であって、 該車両は少なくとも1つの動作モードにおいて該前−後
    平面において固有の安定性を欠き、かつ該車両は、トル
    クを少なくとも1つの車輪に与えるためのモーター付き
    駆動装置と、該モーター付き駆動装置に結合され、該モ
    ーター付き駆動装置の動作によって該前−後平面におい
    て力学的に安定性を維持するための制御ループとをさら
    に含む、車両。
  2. 【請求項2】 前記各集合体の車輪は該集合体とは独立
    にモーターにより駆動され得る、請求項1に記載の車
    両。
  3. 【請求項3】 前記集合体の軸は実質的に同一線上にあ
    り、かつ中央軸を規定する、請求項1または2に記載の
    車両。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの車輪に与えられる
    トルクは前記車両の傾斜角度に依存して選択される、前
    記請求項のいずれかに記載の車両。
  5. 【請求項5】 前記対象からの前記組立体の所望の移動
    方向の指示を受け取るための前記制御ループに含まれる
    前−後方向制御をさらに含む、前記請求項のいずれかに
    記載の車両。
  6. 【請求項6】 勾配センサが提供され、かつ前記制御ル
    ープは、前記車両の前後移動が、前記対象によって発生
    しかつ該勾配センサによって検出される該車両の前後の
    傾斜によって制御されるように構成される、前記請求項
    のいずれかに記載の車両。
  7. 【請求項7】 前記与えられるトルクはまた、少なくと
    も部分的に、前記傾斜角度の時間微分に依存して選択さ
    れる、前記請求項のいずれかに記載の車両。
  8. 【請求項8】 前記車両は、 前記対象によって与えられる入力を受け取るための入力
    装置と、 状態変数を与えるセンサとをさらに含み、 前記制御ループは、該状態変数に基づいてプログラム状
    態を修正し、かつ該対象によって与えられる入力および
    該状態変数入力に基づいて前記モーター付き駆動装置を
    制御する、請求項1〜7のいずれかに記載の車両。
  9. 【請求項9】 地面接触は2つの別々に回転可能な主車
    輪によって維持される、請求項1に記載の車輪。
  10. 【請求項10】 前記車両に固定された垂直軸の周りの
    該車両の特定の回転運動を生成するために前記2つの主
    車輪を差動的に駆動させるように作動可能な差動制御器
    をさらに含む、請求項9に記載の車両。
  11. 【請求項11】 前記差動制御器はユーザによって作動
    可能である、請求項9に記載の車両。
  12. 【請求項12】 前記地面接触モジュールは局所軸に対
    して可動な地面接触要素を含み、該局所軸は前記支持体
    に対して規定された関係を有する第2軸に対して可動で
    ある、請求項1に記載の車両。
  13. 【請求項13】 各車輪の中央軸から中心の距離は前記
    集合体中の車輪の各々について概ね同じである、請求項
    3に記載の車両。
  14. 【請求項14】 各集合体は、実質的に等しい直径の少
    なくとも2つの車輪を有する、請求項13に記載の車
    両。
  15. 【請求項15】 前記中央軸の周りの各集合体の角度方
    向を制御するための集合体制御器と、該中央軸の周りの
    該集合体の方向とは独立に地面と接触する車輪の回転を
    制御するための車輪制御器とをさらに含む、請求項3に
    記載の車両。
  16. 【請求項16】 前記車輪制御器は、前記車輪が前記集
    合体の回転の関数として駆動されるスレーブモードを有
    し、かつ前記集合体制御器は、前記制御ループを利用し
    て、該車輪が該スレーブモードにある間、前記前−後平
    面において該車両の平衡を維持するための傾斜モードを
    有する、請求項15に記載の車両。
  17. 【請求項17】 前記車輪の表面地形に対する物理的関
    係を感知するための感知構成体をさらに含む、請求項1
    に記載の車両。
  18. 【請求項18】 前記車輪制御器は、前記制御ループを
    利用して、地面に接触する各集合体の前記車輪が前記前
    −後平面において前記車両の平衡を維持するように駆動
    される平衡モードを有し、かつ必要に応じて、該車輪制
    御器は、前記スレーブモードから該平衡モードに遷移す
    る際に使用される、該集合体によるゼロ交差が感知され
    るまで該平衡モードに入ることを防止するように動作可
    能な遷移モードを有する、請求項15に記載の車両。
  19. 【請求項19】 前記支持体は、前記組立体に蝶番式に
    取り付けられた座席を有する椅子を含み、前記対象が該
    座席に座り得る第1位置および該対象が立ち得る第2位
    置を有する、前記請求項のいずれかに記載の車両。
  20. 【請求項20】 地面に対する前記支持体の高さを調節
    するための高さ調節手段をさらに含み、該高さ調節手段
    は好ましくは該支持体と前記地面接触モジュールとの間
    に可変延長部を含む、前記請求項のいずれかに記載の車
    両。
  21. 【請求項21】 前記モーター付き駆動装置はユーザに
    よって制御可能である、前記請求項のいずれかに記載の
    車両。
  22. 【請求項22】 前記モーター付き駆動装置は前記支持
    体に対するユーザの方向によって制御される、請求項2
    1に記載の車両。
  23. 【請求項23】 前記モーター付き駆動装置はユーザの
    傾斜によって制御され、好ましくは該ユーザの傾斜によ
    ってのみ制御される、請求項21に記載の車両。
  24. 【請求項24】 前記モーター付き駆動装置は、前記車
    両に対して前記対象が後に傾斜することに応答して該車
    両にブレーキをかけるように改変される、請求項21〜
    23のいずれかに記載の車両。
  25. 【請求項25】 傾斜センサをさらに含む、請求項21
    〜24のいずれかに記載の車両。
  26. 【請求項26】 前記モーター付き駆動装置は、ユーザ
    からの前記車両の所望の移動方向の指示を受け取り、か
    つ該指示に応答して該車両を該所望の移動方向へ傾かせ
    るために、ユーザ入力によって制御可能である、請求項
    21に記載の車両。
  27. 【請求項27】 前記モーター付き駆動装置は、第1の
    前後方向において所望の運動を特定する入力に応答可能
    であり、前記車両を該入力に応答して該第1の前後方向
    に対して反対の方向へ移動させ、そしてその後に該車両
    を該第1方向へ加速するように構成される、請求項21
    〜26のいずれかに記載の車両。
  28. 【請求項28】 前記車両の方向を制御する際に前記対
    象によって使用される方向制御をさらに含む、請求項2
    1に記載の車両。
  29. 【請求項29】 前記モーター付き駆動装置制御器は前
    記車両を実質的に特定の位置に立たせ得る、前記請求項
    のいずれかに記載の車両。
  30. 【請求項30】 前記車両の動作は移動を含む、前記請
    求項のいずれかに記載の車両。
  31. 【請求項31】 前記モーター付き駆動装置制御器は、
    前記車両を移動させる第1動作モード、および該車両を
    実質的に特定の位置で参照点に近接するように維持させ
    る第2動作モードを有する、前記請求項のいずれかに記
    載の車両。
  32. 【請求項32】 前記車両は、前記モーター付き駆動装
    置に動力を供給する電源と、該車両の速さを所望の速さ
    閾値に制限するための統制器とを含み、該所望の速さ閾
    値は、該車両の可能な最大速さよりも低いので、該車両
    の前後安定性は前記制御ループによって継続して高めら
    れ得、該制御ループは好ましくは該車両の勾配を示す出
    力を与える勾配センサと、瞬間車両速さが該速さ閾値を
    超える場合は常に勾配修正を傾斜計出力に付加するため
    の手段を含む該速さ制限手段とを含み、好ましくは該勾
    配修正は該瞬間速さが該閾値を超えた分の量の関数であ
    る、前記請求項のいずれかに記載の車両。
  33. 【請求項33】 前記統制器は、前記車両の最大の速さ
    を前記電源の出力能力を示す信号に基づいて決定するた
    めの速さ能力手段を含む、請求項32に記載の車両。
  34. 【請求項34】 前記統制器は、前記車両の最大速さを
    前記電源の両端で測定された電圧を示す信号に基づいて
    決定するための速さ能力手段を含む、請求項32に記載
    の車両。
  35. 【請求項35】 不規則であり得る表面上で対象を輸送
    するための、請求項1〜34のいずれかに記載の車両の
    使用。
  36. 【請求項36】 平衡に欠陥のある対象の平衡を維持す
    る能力が前記モーター付き駆動装置の動作によって克服
    される、該平衡に欠陥のある対象のための補綴としての
    請求項1〜34のいずれかに記載の車両の使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008296909A (ja) * 2008-07-28 2008-12-11 Toyota Motor Corp 倒立車輪型の走行体
US8500221B2 (en) 2006-08-03 2013-08-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Traveling apparatus and braking control method for the traveling apparatus
CN109509320A (zh) * 2018-12-25 2019-03-22 国网河南省电力公司平顶山供电公司 一种变电站火灾预警巡检机器人

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