JP2005145158A - 負圧式倍力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力部材に作用する差圧力を軽減する機構を付加して、常態において変圧室に負圧変動があっても、操作力の変動を低減可能な負圧式倍力装置を提供する。
【解決手段】 大気弁座43aは入力部材40の径外方に延びる環状ディスク43に形成されていて、環状ディスク43の前方には入力部材40に組付けた環状のダイアフラム44によって環状の大気室R3が形成されている。大気室R3は環状ディスク43に形成した通気孔43cを通して大気に連通し、ダイアフラム44はパワーピストン30により前方から支承されている。ダイアフラム44は可撓性部材で構成され、その内周部と外周部には前後方向の移動を湾曲変形にて許容するローリング部44a,44bが形成されている。大気弁座43aに着座・離座する大気制御弁部70bとパワーピストン30に形成した負圧弁座30hに着座・離座する負圧制御弁部70aは前後方向にて離れて配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば車両用ブレーキ装置に採用される負圧式倍力装置に関するものである。
この種の負圧式倍力装置は、例えば、下記の特許文献1に記載されていて、ハウジング内にて前後方向に移動可能で同ハウジング内を定圧室と変圧室とに区画する可動壁と、この可動壁に結合されて前後方向に移動可能なパワーピストンと、このパワーピストン内にて同パワーピストンに対し前後進可能に設置されかつ外部からの操作力を前方に向けて受ける入力部材と、前記パワーピストンの前方への推進力を外部に出力する出力部材と、前記入力部材に設けた大気弁座に後方から対向して同大気弁座とにより前記変圧室と大気との連通・遮断を制御する大気制御弁部と前記パワーピストンに設けた負圧弁座に後方から対向して同負圧弁座とにより前記変圧室と前記定圧室との連通・遮断を制御する負圧制御弁部を有して前記パワーピストン内に組付けられた制御弁と、この制御弁を前記大気弁座と前記負圧弁座に向けて前方に付勢する第1付勢手段と、前記入力部材を後方に付勢する第2付勢手段と、この第2付勢手段の付勢力による前記入力部材の前記パワーピストンに対する移動量を規定するストッパを備えている。なお、後方とは、負圧式倍力装置が例えば車両用ブレーキ装置に採用される場合、ブレーキペダル側あるいは車両後方側を意味し、前方とは、ブレーキマスタシリンダ側あるいは車両前方側を意味する。
特開平8−310379号公報
上記した特許文献1に記載されている負圧式倍力装置では、入力部材が、パワーピストンに対して前後方向にて移動可能に組付けたプランジャと、このプランジャに連結された入力ロッドによって構成されていて、プランジャの後端部に大気弁座が形成されている。かかる構成では、大気弁座と大気制御弁部が接触して変圧室と大気との連通が遮断されているとき、変圧室の負圧と大気圧との差圧が大気弁有効径の面積(受圧面積)に作用して、その差圧力にて入力部材を前方に押動するため、常態(非操作時であり、以下においても同じ)において大気弁座を大気制御弁部に接触させておくためには、上記した差圧力より大きな付勢力を第2付勢手段にて得られるように設定する必要がある。
ところで、この種の負圧式倍力装置においては、常態において大気弁座が大気制御弁部に接触しかつ負圧制御弁部が負圧弁座から離間した状態に保持されていても、負圧源での負圧変動等によって変圧室の負圧は変動することがあるため、この変動によって生じる高い負圧に合わせて第2付勢手段の付勢力は設定されている。したがって、常態において変圧室の負圧が低下した場合には、大気弁座を大気制御弁部から離間させる際の操作力、すなわち立ち上がり荷重が大きくなって、操作者(車両の運転者)に操作違和感を与えるおそれがある。かかる問題は、例えば、上記した特許文献1に記載されている負圧式倍力装置のように、高い作動応答性を得るために、大気弁有効径を大きくした場合において顕著に表れ得る。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、大気弁座を設けた入力部材に作用する差圧力(変圧室の負圧と大気圧との差圧による作用力)を軽減する機構を付加して、常態において変圧室に負圧変動があっても、操作力の変動を低減可能な負圧式倍力装置を提供することを目的としている。かかる目的を達成するため、本発明では、上記した形式の負圧式倍力装置において、前記大気弁座は前記入力部材の径外方に延びる環状部に形成されていて、この環状部の前方には前記入力部材に組付けた環状の隔壁によって環状の大気室が形成されており、この大気室は前記環状部または前記入力部材に形成した通気孔を通して大気に連通し、前記隔壁は前記パワーピストンにより前方から支承されていることに特徴がある。
この負圧式倍力装置においては、大気弁座を設けた入力部材に差圧(変圧室の負圧と大気圧との差圧)が作用する面積を、大気弁有効径の面積から環状の大気室に相当する環状面積を引いた面積とすることができて、環状の大気室に相当する環状面積だけ小さくすることができる。このため、大気弁座を設けた入力部材に作用する差圧力(変圧室の負圧と大気圧との差圧による作用力)を軽減することが可能であり、常態において変圧室に負圧変動があっても、操作力の変動を低減することが可能である。したがって、常態において変圧室の負圧が変動しても、大気弁座を大気制御弁部から離間させる際の操作力の変化、すなわち立ち上がり荷重値およびその変化は小さく、操作者(車両の運転者)に操作違和感を与えないレベルとすることが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記隔壁は可撓性部材(例えば、ゴム製のダイアフラム)で構成され、この可撓性部材の内周部または外周部は前後方向の移動を湾曲変形にて許容するローリング構造とされていることも可能である。この場合には、入力部材の作動時に可撓性部材の内周部または外周部が湾曲変形して入力部材の前後方向の移動を許容するため、可撓性部材を組付けた入力部材の作動を円滑とすることが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記制御弁の前記大気制御弁部と前記負圧制御弁部が前後方向にて離れて配置されていることも可能である。この場合には、制御弁の負圧制御弁部に制約されることなく、大気弁座と大気制御弁部からなる大気弁の有効径を大きくすることが可能であり、大気の通路面積を十分に確保して当該負圧式倍力装置の作動応答性を高めることが可能である。
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は本発明による負圧式倍力装置の一実施形態を示していて、この負圧式倍力装置は、ハウジング10に組付けられた可動壁20とパワーピストン30を備えるとともに、パワーピストン30に組付けられた入力部材40と出力部材50とキー部材60と制御弁70等を備えている。
ハウジング10は、図1に示したように、前方シェル11と後方シェル12を備えていて、内部が可動壁20によって負圧導入管13を通して負圧源(例えば、図示省略のエンジンの吸気マニホールド)に常時連通する定圧室R1と、この定圧室R1と大気にそれぞれ連通・遮断する変圧室R2とに区画されている。このハウジング10は、ハウジング10と可動壁20を気密的に貫通する複数本(図1では1本が示されている)のタイロッド14の後端部に設けられたねじ部にて車体(図示省略)に固定されるように構成されている。なお、タイロッド14の前端部に設けられたねじ部には、ブレーキマスタシリンダMCが組付けられている。
可動壁20は、金属製のプレート21とゴム製のダイアフラム22からなり、ハウジング10に対して前後方向へ移動可能に設置されている。ダイアフラム22は、その外周縁に形成されたビード部にて、後方シェル12の外周縁に設けられた折り返し部と前方シェル11とにより気密的に挟持されている。また、ダイアフラム22は、その内周縁に形成されたビード部にて、パワーピストン30の前方フランジ部外周に設けられた溝に、プレート21とともに気密的に固定されている。
図1に示したブレーキマスタシリンダMCは、そのシリンダ本体MC1の後端部MC1aが前方シェル11に形成された中心筒部を貫通して定圧室R1内に気密的に突入し、またシリンダ本体MC1に形成されたフランジ部MC1bの後面が前方シェル11の前面に当接している。また、ブレーキマスタシリンダMCのピストンMC2は、シリンダ本体MC1から後方に突出して定圧室R1内に突入しており、出力部材50の先端によって前方に押動されるように構成されている。
パワーピストン30は、可動壁20に結合された中空状のピストンであって、円筒状に形成された部位にてハウジング10の後方シェル12に気密的かつ前後方向へ移動可能に組付けられており、ハウジング10の前方シェル11との間に介装されたスプリング31によって後方に付勢されている。また、パワーピストン30の軸心には、図2に示したように、前端面から後端面に向けて、反力室孔30a、反力室孔30aより小径で段付のプランジャ収納孔30b、プランジャ収納孔30bより大径の支持体・制御弁収納孔30c、フィルタ収納孔30d等が順次設けられていて、反力室孔30aに対して連続的でプランジャ収納孔30bに対して同心的に環状凹溝30eが設けられている。
また、パワーピストン30には、プランジャ収納孔30bに対応してキー部材挿通孔30fが径方向に設けられている。また、パワーピストン30には、定圧室R1と支持体・制御弁収納孔30cを連通可能な連通孔30gが設けられていて、この連通孔30gの後端部には制御弁70の負圧制御弁部70aが着座可能な環状の負圧弁座30hが形成されている。
入力部材40は、パワーピストン30内にて同パワーピストン30に対し前後進可能に設置されかつ外部からの操作力を受ける部材であり、パワーピストン30のプランジャ収納孔30bから支承体・制御弁収納孔30cに収容されてパワーピストン30に対して軸方向(前後方向)に移動可能でパワーピストン30に組付けたキー部材60により移動量を規定されるプランジャ41と、このプランジャ41に球状先端部42aにて関節状に連結されて後端部42bにてブレーキペダルBPに連結される入力ロッド42を備えている。
プランジャ41は、その先端にてパワーピストン30の反力室孔30aに収容された反力部材80に係合可能であって、その後端には環状ディスク43が一体的に組付けられており、このディスク43の外周部後側には制御弁70の大気制御弁部70bに離座可能に着座する環状の大気弁座43aが形成されている。反力部材80は、リアクションゴムディスクであり、出力部材50における後方部材51の円筒部51a内に収容された状態にてパワーピストン30の反力受け面に当接するとともに、プランジャ41の前面に当接可能となっている。
出力部材50は、反力部材80とともにパワーピストン30の反力室孔30aと環状凹溝30eに軸方向へ移動可能に組付けられた後方部材51と、この後方部材51の先端部に一体的に組付けられた出力ロッド52(図1参照)によって構成されていて、出力ロッド52の先端はブレーキマスタシリンダMCにおけるピストンMC2の係合部に押動可能に当接している。
キー部材60は、パワーピストン30に対するプランジャ41の軸方向移動を規定するとともにパワーピストン30のハウジング10に対する後方移動を規定するストッパであり、パワーピストン30に形成された径方向のキー部材挿通孔30fに挿通されている。キー部材60の前後方向の肉厚寸法は、キー部材挿通孔30fの前後方向寸法よりも小さく、キー部材60は、パワーピストン30に対して所定量だけ前後方向に移動可能である。
このキー部材60は、パワーピストン30から径外方に突出した両端部の後端面にて後方シェル12に当接可能であり、ハウジング10に対するパワーピストン30の後方への移動限界位置は、図2に示すように、キー部材挿通孔30fの前方壁がキー部材60の前端面に当接しかつキー部材60の両端部の後端面が後方シェル12に当接した位置である。また、キー部材60は、その中央部にて、プランジャ41の中央部に形成された環状溝の前後両端面41a,41bに当接可能であり、パワーピストン30に対するプランジャ41の後方への移動限界位置は、環状溝の前端面41aがキー部材60の前端面に当接しかつキー部材60の後端面がキー部材挿通孔30fの後方壁に当接した位置である。また、パワーピストン30に対するプランジャ41の前方への移動限界位置は、環状溝の後端面41bがキー部材60の後端面に当接しかつキー部材60の前端面がキー部材挿通孔30fの前方壁に当接した位置である。
制御弁70は、上記した負圧制御弁部70aおよび大気制御弁部70bを有する環状の可動部70Aと、パワーピストン30の支持体・制御弁収納孔30cに形成された段部に気密的に嵌合固定された環状の固定部70Bと、環状の可動部70Aと環状の固定部70Bを連結する円筒状の蛇腹部70Cによって構成されている。環状の可動部70Aは、入力ロッド42間に介装したスプリング71によって前方に向けて付勢されていて、前後方向に移動可能である。環状の固定部70Bは、入力ロッド42間に介装したスプリング72によって前方に向けて付勢されていて、パワーピストン30に固定されている。
負圧制御弁部70aは、パワーピストン30に形成された環状の負圧弁座30hに着座・離座可能であり、負圧弁座30hへの着座によって定圧室R1と変圧室R2の連通を遮断し、負圧弁座30hからの離座によって定圧室R1と変圧室R2を連通させる。大気制御弁部70bは、環状ディスク43に形成された環状の大気弁座43aに着座・離座可能であり、大気弁座43aへの着座によって変圧室R2と大気の連通を遮断し、大気弁座43aからの離座によって変圧室R2と大気を連通させる。
スプリング71は、制御弁70の可動部70Aを上記した大気弁座43aと負圧弁座30hに向けて前方に付勢するとともに入力部材40を後方に付勢する付勢手段である。スプリング72は、常態において大気弁座43aを大気制御弁部70bに接触(当接)させかつ負圧制御弁部70aを負圧弁座30hから離間させるべく入力部材40を後方に付勢する付勢手段である。これらのスプリング71,72の付勢力は、制御弁70における蛇腹部70Cの有効径、或いは大気弁座43aと大気制御弁部70bからなる大気弁の有効径(シール径)から決定される差圧力に基づいて決定されている。なお、制御弁70における蛇腹部70Cの有効径は、大気弁座43aと大気制御弁部70bからなる大気弁の有効径(シール径)に略等しくされている。
フィルタ91,92は、パワーピストン30のフィルタ収容孔30d内にて入力ロッド42間に装着されていて、これらのフィルタ91,92にはパワーピストン30の摺動部を外周から保護するブーツ93に形成された通気孔93aを通して大気が流入可能である。ブーツ93は、前端部にてハウジング10における後方シェル12の後端筒部に嵌合固定され、後端部にて入力ロッド42の中間部外周に嵌合固定されている。
ところで、この実施形態においては、プランジャ41に組付けた環状ディスク43の前方に環状のダイアフラム44が組付けられている。ダイアフラム44は、環状ディスク43の前方に環状の大気室R3を形成する環状の隔壁であり、ゴム等の可撓性素材によって形成されていて、内周縁に形成されたビード部にてプランジャ41に気密的に結合されている。また、ダイアフラム44は、外側に金属環45が接着されている外周端部にて、環状ディスク43の外周部に形成した円筒部43bに気密的に圧入固定されている。
ダイアフラム44によって形成された環状の大気室R3は、環状ディスク43に形成した通気孔43c(この通気孔はプランジャ41またはプランジャ41と環状ディスク43との嵌合部に設けて実施することも可能である)を通して大気に連通している。また、ダイアフラム44は、内周部と外周部にそれぞれローリング部44a,44bを有していて、これら両ローリング部44a,44b間の前方には筒状支持体46の後端部が当接している。各ローリング部44a,44bは、前方に向けて突出するように形成されていて、ダイアフラム44の前後方向の移動を湾曲変形にて許容するものである。なお、外周部に設けたローリング部44bの有効径は、大気弁座43aと大気制御弁部70bからなる大気弁の有効径(シール径)に略等しくされている。
筒状支持体46は、前端部にてパワーピストン30のボス部30iに嵌合固定されていて、ダイアフラム44を前方から支承している。このため、変圧室R2と大気室R3間に差圧が発生している状態、すなわち大気弁座43aが大気制御弁部70bに接触(当接)しかつ負圧制御弁部70aが負圧弁座30hから離間している状態でダイアフラム44に作用する差圧力は筒状支持体46を介してパワーピストン30にて支承される。
上記のように構成したこの実施形態の負圧式倍力装置においては、その使用時のブレーキ操作時、入力部材40がスプリング71,72の付勢力に抗してパワーピストン30に対して前方に相対移動するため、大気弁座43aが大気制御弁部70bから離間しかつ負圧制御弁部70aが負圧弁座30hに接触(当接)し、またプランジャ41の前面が反力部材80に当接して、一般的に知られているブレーキ作動が得られる。
ところで、この実施形態の負圧式倍力装置においては、環状ディスク43の前方に入力部材40に組付けた環状のダイアフラム44によって環状の大気室R3が形成されている。また、環状の大気室R3が環状ディス43に形成した通気孔43cを通して大気に連通し、ダイアフラム44のローリング部44a,44b間が筒状支持体46を介してパワーピストン30により前方から支承されている。
このため、大気弁座43aを設けた環状ディスク43に差圧(変圧室R2の負圧と大気圧との差圧)が作用する面積を、大気弁有効径の面積から環状の大気室R3に相当する環状面積を引いた面積とすることができて、環状の大気室R3に相当する環状面積だけ小さくすることができる。これにより、大気弁座43aを設けた環状ディスク43に作用する差圧力(変圧室R2の負圧と大気圧との差圧による作用力)を軽減することが可能であり、常態(大気弁座43aが大気制御弁部70bに接触(当接)しかつ負圧制御弁部70aが負圧弁座30hから離間している状態)において変圧室R2に負圧変動があっても、操作力の変動を低減することが可能である。したがって、常態において変圧室R2の負圧が変動しても、大気弁座43aを大気制御弁部70bから離間させる際の操作力の変化、すなわち立ち上がり荷重値およびその変化は小さく、操作者(車両の運転者)に操作違和感を与えないレベルとすることが可能である。
また、この実施形態の負圧式倍力装置においては、環状ディスク43の前方に環状の大気室R3を形成する隔壁がゴム製のダイアフラム44で構成され、このダイアフラム44の内周部および外周部には入力部材40の前後方向の移動を湾曲変形にて許容するローリング部44a,44bが形成されている。このため、ブレーキ操作時すなわち入力部材40の作動時には、ダイアフラム44の内周部と外周部が湾曲変形して、入力部材40の前後方向の移動を許容し、ダイアフラム44を組付けた入力部材40の作動を円滑とする。
また、この実施形態の負圧式倍力装置においては、制御弁70の大気制御弁部70bと負圧制御弁部70aが前後方向にて離れて配置されている。このため、制御弁70の負圧制御弁部70aに制約されることなく、大気弁座43aと大気制御弁部70bからなる大気弁の有効径を大きくすることが可能であり、大気の通路面積を十分に確保して当該負圧式倍力装置の作動応答性を高めることが可能である。
図3は本発明による負圧式倍力装置の他の実施形態を示していて、この負圧式倍力装置では、パワーピストン130を大径のパワーピストン130Aと小径のパワーピストン130Bで構成することで大気弁座143aの大径化が図られるとともに、大気弁座143aがプランジャ141に一体的に形成された環状ディスク部143に形成されている。また、大気弁座143aと大気制御弁部170bからなる大気弁を変圧室R2に近接配置することで、大気の流入抵抗低減が図られている。このため、この実施形態の負圧式倍力装置においては、上記実施形態に比して作動応答性を高めることが可能である。
なお、図3に示した負圧式倍力装置においては、大径のパワーピストン130Aに設けた連通孔130gの後端部に形成した負圧弁座130hが円弧形状に形成されている、ダイアフラム144のローリング部144a,144b間に環状の支持プレート146が貼着されていてパワーピストン130Aに支承されている、制御弁170の可動部170Aを前方に付勢するスプリング171が小径のパワーピストン130Bに固定された制御弁170の固定部170B間に設けられている、入力ロッド142を後方に付勢するスプリング172が小径のパワーピストン130B間に設けられている、フィルタ191,192が入力ロッド142と一体的に移動可能に組付けられている、等で図1および図2に示した上記実施形態と構成が異なるものの、図1および図2に示した上記実施形態と実質的には同じであるため、同一または類似構成には100番台の同一符号を付して説明は省略する。
上記した各実施形態においては、シングル型の負圧式倍力装置に本発明を実施したが、本発明はタンデム型やトリプル型の負圧式倍力装置にも同様に実施可能であることは勿論のこと、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更して実施することが可能である。
本発明による負圧式倍力装置の一実施形態を示す断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明による負圧式倍力装置の他の実施形態を示す要部拡大図である。
符号の説明
10…ハウジング、20…可動壁、30…パワーピストン、40…入力部材、41…プランジャ、43…環状ディスク、43a…、大気弁部、43c…連通孔、44…ダイアフラム、44a,44b…ローリング部、46…支持体、50…出力部材、60…キー部材、70…制御弁、70a…負圧制御弁部、70b…大気制御弁部、71,72…スプリング、R1…定圧室、R2…変圧室、R3…大気室

Claims (3)

  1. ハウジング内にて前後方向に移動可能で同ハウジング内を定圧室と変圧室とに区画する可動壁と、この可動壁に結合されて前後方向に移動可能なパワーピストンと、このパワーピストン内にて同パワーピストンに対し前後進可能に設置されかつ外部からの操作力を前方に向けて受ける入力部材と、前記パワーピストンの前方への推進力を外部に出力する出力部材と、前記入力部材に設けた大気弁座に後方から対向して同大気弁座とにより前記変圧室と大気との連通・遮断を制御する大気制御弁部と前記パワーピストンに設けた負圧弁座に後方から対向して同負圧弁座とにより前記変圧室と前記定圧室との連通・遮断を制御する負圧制御弁部を有して前記パワーピストン内に組付けられた制御弁と、この制御弁を前記大気弁座と前記負圧弁座に向けて前方に付勢する第1付勢手段と、前記入力部材を後方に付勢する第2付勢手段と、この第2付勢手段の付勢力による前記入力部材の前記パワーピストンに対する移動量を規定するストッパを備えた負圧式倍力装置において、
    前記大気弁座は前記入力部材の径外方に延びる環状部に形成されていて、この環状部の前方には前記入力部材に組付けた環状の隔壁によって環状の大気室が形成されており、この大気室は前記環状部または前記入力部材に形成した通気孔を通して大気に連通し、前記隔壁は前記パワーピストンにより前方から支承されていることを特徴とする負圧式倍力装置。
  2. 請求項1に記載の負圧式倍力装置において、前記隔壁は可撓性部材で構成され、この可撓性部材の内周部または外周部は前後方向の移動を湾曲変形にて許容するローリング構造とされていることを特徴とする負圧式倍力装置。
  3. 請求項1または2に記載の負圧式倍力装置において、前記制御弁の前記大気制御弁部と前記負圧制御弁部が前後方向にて離れて配置されていることを特徴とする負圧式倍力装置。
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