JP3286544B2 - 車輌用電子制御式ブレーキブースタ - Google Patents

車輌用電子制御式ブレーキブースタ

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JP3286544B2
JP3286544B2 JP31821796A JP31821796A JP3286544B2 JP 3286544 B2 JP3286544 B2 JP 3286544B2 JP 31821796 A JP31821796 A JP 31821796A JP 31821796 A JP31821796 A JP 31821796A JP 3286544 B2 JP3286544 B2 JP 3286544B2
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    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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    • B60T7/00Brake-action initiating means
    • B60T7/12Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御式ブレー
キブースタに関するものである。さらに詳細に説明すれ
ば、本発明はブースタハウジングに外部のパイロット圧
力により動作されるバルブを設けて、外部のパイロット
圧力に比例した制動ライン圧力を得るようにして、運転
者がブレーキペダルを踏まなくても制御信号により自動
的に制動が行われるようにした電子制御式ブレーキブー
スタを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なブレーキブースタを利用して、
外部の制御信号(例えば電圧)により制動ライン圧力を
制御する為の技術が「Lucas社」より考案、開発さ
れている。
【0003】図2は、電子制御機構を設けていない一般
のブレーキブースタの概略的の構成を示した断面図であ
り、図3は「Lucas社」の電子制御式ブレーキブー
スタを図示したものである。
【0004】図2においてその構成を説明すれば、ブー
スタハウジング(100)内はダイヤフラム(104)
により前方(100a)と後方(100b)に区画さ
れ、これらは空気通路(200)を介して連通されてい
る。また、このブースタハウジング(100)内の前方
(100a)は、通路(110)を介してエンジン(図
示せず)の吸気通路に連通され、上記の前方(100
a)内に吸気負圧が作用し、この負圧は上記の空気通路
(200)を介して後方(100b)にも同様に作用す
る。
【0005】また、上記のダイヤフラム(104)には
サーボバルブ機構が設けられ、このサーボバルブ機構の
バルブプランジャと一体になったロッド(600)が設
けられている。このロッド(600)は、マスタシリン
ダ(700)を押圧するように構成されているととも
に、ブレーキペダル(図示せず)に連結されている。上
記のダイヤフラム(104)側にはゴムバルブ(60
1)が設けられ、また上記のバルブプランジャすなわち
ロッド(600)側にはバルブシート(620)が設け
られている。
【0006】運転者がブレーキペダルを踏むと、上記の
ロッド(600)が図中の左方に前進し、上記のマスタ
シリンダ(700)を押圧してブレーキ作動のための制
動ライン圧力を発生させる。またこれと共に、このロッ
ド(600)の前進によって、バルブシート(620)
がゴムバルブ(601)から離れて隙間が形成され、こ
の隙間を介して大気圧がブースタハウジング(100)
の後方(100b)内に作用する。このブースタハウジ
ング(100)の前方(100a)は負圧になっている
ので、この前・後方の圧力差によりダイヤフラム(10
4)が前方に押圧されて上記のマスタシリンダ(70
0)をさらに押圧して制動ライン圧力が増圧される。
【0007】このダイヤフラム(104)が前進する
と、そのゴムバルブ(601)も前進してロッド(60
0)のバルブシート(620)に着座し、これらの間の
隙間が閉塞されるので上記の後方(100b)に大気圧
が作用しなくなり、この後方(100b)と前方(10
0a)は再び空気通路(200)を介して同じ負圧とな
り、ダイヤフラム(104)はその位置に停止する。こ
のようにして、このダイヤフラム(104)はロッド
(600)に追従して移動し、制動ライン圧力の増圧作
用をする。
【0008】次に、上記の第3図に示した電子制御式ブ
レーキブースタは、上記の図2のような一般のブースタ
ハウジング(100)の前方(100a)と後方(10
0b)の空気通路(200)に蛇腹状のゴム管よりなる
連管(300)を設け、これを通路(400)に連結し
て、上記通路(400)には図3の通り別に構成される
比例ソレノイド(500)、バルブプランジャ(50
1)とバルブ(502)等からなるソレノイドバルブ機
構が設けられている。
【0009】この様に構成された電子制御式ブレーキブ
ースタは、上記の比例ソレノイド(500)に電気的信
号が加えられていない通常の場合には、図2に示す一般
のブースタと同様に作動する。
【0010】即ち、運転者がブレーキペダル(F)を踏
めば、バルブプランジャと一体になったロッド(60
0)と共にゴムバルブ(601)が図中左方に前進し
て、前・後方の空気通路(610)を塞ぎ、上記ロッド
(600)がさらに前進するとバルブシート(620)
に着座していたゴムバルブ(601)が離座し、バルブ
シート(620)とゴムバルブ(601)との間に形成
された隙間を通じて、ブースタハウジング(100)後
部側を通じて、大気より流入された空気がブースタ後方
(100b)に吸入される。この時、ブースタ前方(1
00a)側は常にエンジンの負圧が作用されるので前・
後方(100a、100b)の圧力差によりマスタシリ
ンダ(700)に増圧された制動圧力が発生される。
【0011】逆に、ブレーキペダル(F)より足を離せ
ば、後動するロッド(600)のバルブシート(62
0)とゴムバルブ(601)が着座して、大気よりの空
気が流入される隙間を塞いでより以上の空気が流入され
るのを遮断し、ロッド(600)がさらに後退すれば、
空気通路(610)が開放されて、後方(100b)の
空気が空気通路(610)を通じて、前方(100a)
に流入され、前・後方(100a、100b)の空気圧
力が等しくなって、マスタシリンダ(700)内の制動
ライン圧力が消失される。
【0012】このように、ブレーキペダルの作動の時に
は一般のブレーキブースタと同一の機能と動作が行われ
る。
【0013】一方、運転者がペダルを踏まない状態で、
制動力の維持が必要な場合や、自動車衝突防止システム
で自動的に制動が必要な場合、これらのシステムの制御
回路等からの外部の制御信号(電圧)により、比例ソレ
ノイド(500)に電圧が印加され、バルブプランジャ
(501)がバルブ(502)と接触され、通路(40
0)を閉塞し、結果的に通路(610)によって連通さ
れている前・後方(100a、100b)の連通が遮断
される。
【0014】バルブプランジャ(501)が続いて移動
すれば、大気と連通される通路(510)が開放され、
大気中の空気は通路(510)、(400)、(61
0)を通って、ブースタハウジングの後方(100b)
内に流入され、前方(100a)と後方(100b)と
の間に圧力差が生じて、これによりマスタシリンダ(7
00)に制動圧力が発生して車両の制動がなされる。
【0015】図4は、図3のブレーキブースタと同様の
電子制御式ブレーキブースタであって、電子制御のため
のソレノイドバルブ機構がこのブレーキブースタのサー
ボバルブ機構と一体的に構成されている「Lucas
社」が開発中である改良型電子制御式ブレーキブースタ
の一部である。
【0016】この図4において、ソレノイド(80
0)、プランジャ(801)、バルブ(802)、ゴム
バルブ(803)、前・後方通路(804)と大気−後
方通路(805)をダイヤフラム(104)のサーボバ
ルブ機構に内蔵設置されているものを示している。
【0017】上記のブースタは、ソレノイド(800)
が励磁されると、プランジャ(801)が移動すること
により、このプランジャのバルブシート(802)がゴ
ムバルブ(803)から離れて、ブースタハウジング
(100)の後部の大気は、大気・後方通路(805)
を通じて、ブースタの後部に空気を流入させることにな
る。
【0018】ソレノイド(800)の励磁が解除されれ
ば、プランジャ(801)がスプリング(806)の反
力により復帰後動されて通路が塞がれ、プランジャ(8
01)が一層移動すれば、更に、ゴムバルブ(803)
とバルブシート(802)が離れ、この時、開放された
前・後方通路(804)を通じて、ブースタ後方の空気
は前方に流出されて、前・後方の圧力が等しくなって、
マスタシリンダの圧力が消失されて制動が解除される構
造になっている。
【0019】上記のような従来の構造は、このブースタ
ハウジング内に蛇腹状のゴム管やソレノイドバルブ機構
などを組み込む必要があるとともに、内部に複雑な通路
を形成しなければならない。したがって、その製造、組
み立ての工程が複雑で非能率的であり、コストが上昇す
る等、大量生産には不適当である。
【0020】特に、図4の如く、電子制御のためのソレ
ノイドバルブ機構をサーボバルブ機構内に一体に組み込
む場合には、ブースタハウジングの制約されている空間
に取付けるようにコンパクトな設計が要求される。しか
しながら、このようなソレノイドバルブ機構は、所望の
作動力を発生して所期の作動をなす為には、相当の空気
流量が要求され、上記のように制約されている空間にこ
のようなソレノイドバルブ機構を組み込むのは困難で、
各種の難点があった。
【0021】又、制動圧力を制御する為には、別のセン
サとバルブプランジャのポジションコントロールが必要
であり、付加的な回路を設計する必要があり、その構造
が極めて複雑となる等の問題点があった。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の如き従
来の問題点を解消するためになされたもので、構造が簡
単で、設置が容易であり、作動室の圧力調節が容易にな
される電子制御式ブレーキブースタを提供するものであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成する為に、従来の電子制御のためのソレノイドバル
ブ機構を、作動室と作動プランジャを備えたタイプにそ
の構造を変更し、パイロット圧力に比例するブースタ前
・後方圧力差を利用して、マスタシリンダ内の制動ライ
ン圧力を得ることが出来ることを特徴としている。より
詳細には: 前後スライド移動可能な環状のダイヤフラムにより、エ
ンジンの負圧が作用する通路と連通される前室と大気圧
が作用する後室とにブースタハウジングの内部が両分さ
れていて; 前記ダイヤフラムはブレーキブースタのサーボバルブ機
構のバルブプランジャと一体化したロッドと組み立てら
れており; 前記ダイヤフラムの内側には前記後室に連通していると
ともに前記サーボバルブ機構に連通しているチャンバが
設けられていて; 前記サーボバルブ機構は、前記ダイヤフラムに設けられ
たゴムバルブと前記ロッドに形成され前記ゴムバルブと
互いに着座、離座するバルブシートとにより構成されて
いて、前記ゴムバルブと前記バルブシートとはスプリン
グの付勢力により接触して着座されており; 前記通路とは別に空気通路が形成されていて; 前記空気通路に圧力調節バルブが設けられ、前記圧力調
節バルブはソレノイドにより駆動されて前記空気通路に
エンジンの負圧と等しい負圧から大気圧と等しい圧力ま
でのパイロット圧力を生成させ; 前記環状のダイヤフラムの内側に作動プランジャが設け
られ、前記作動プランジャは前記環状のダイヤフラムの
内側を作動室と前記チャンバとに気密をもって区画し; 前記空気通路に蛇腹状のベローズ管が連結されていて、
前記ベローズ管は前記作動室を前記圧力調節バルブに連
通させており; 前記チャンバ中で前記作動プランジャの一側面に円筒部
材の一端が固着されており、前記円筒部材は前記作動プ
ランジャと一体的にスライド移動可能であり、前記円筒
部材の周面部には穴が穿設されていて; 前記後室は前記チャンバ及び前記環状のダイヤフラムの
前・後方通路により前記前室にも通じており; ここにおいて、前記ロッドに前記スプリング以外の外力
が負荷されていない時、通路中に作用したエンジンの負
圧は前記前室ばかりでなく前記ダイヤフラムの前記前・
後方通路及び前記チャンバにより前記後室にも作用して
おり; 前記圧力調節バルブがソレノイドにより駆動されて前記
空気通路にパイロット圧力を生成させると、このパイロ
ット圧力はベロース管を通ってダイヤフラムの内側の作
動室に導入され、作動室において作動プランジャを後方
のチャンバ側に押圧し、作動プランジャに固着されてい
る筒状部材をゴムバルブに当接させて前記前・後方通路
を閉塞しダイヤフラムの前方及び後方の前室と後室の連
通を遮断し、上記パイロット圧力により作動プランジャ
とともにさらに後方に移動する筒状部材はゴムバルブを
さらに後方に押し出してバルブシートから離間させ、ゴ
ムバルブとバルブシートとの間の隙間を通じて大気圧を
筒状部材の穴から前記チャンバを通じて前記後室に導入
し;そして、作動室中のパイロット圧力がチャンバ中の
圧力よりも低くなると、作動プランジャは筒状部材とと
もに作動室側に押し出され、ゴムバルブをスプリングの
付勢力によりバルブシートに接触して着座させることに
よりゴムバルブとバルブシートとの間の隙間を遮断して
それ以上に大気圧が流入しないようにし、また、筒状部
材がゴムバルブから離間して前記ブースタハウジングの
後室の空気をダイヤフラムの内側のチャンバ及び筒状部
材の穴を介して前記前・後方通路から前記ブースタハウ
ジングの前室に排出させる; ことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
を参照して説明する。図1は、本発明が適用された電子
制御式ブレーキブースタの一実施形態の断面図であっ
て、本発明では、図1の通り、通常の電子制御式ブレー
キブースタ(1)において、エンジンの吸気負圧が作用
する通路(10)とは別に構成される空気通路(11)
を形成して、上記空気通路(11)にソレノイド(2
s)により駆動される圧力調節バルブ(2)が設けられ
ている。
【0025】この圧力調節バルブ(2)が連結される空
気通路(11)の他側には蛇腹状のベローズ管(3)が
連結され、このベローズ管(3)を通じて、ダイアフラ
ム(4)の作動室(4a)が上記の圧力調節バルブ
(2)に連通されるように構成されている。
【0026】このブレーキブースタのサーボバルブ機構
のバルブプランジャと一体化したロッド(8)と組み立
てられたダイアフラム(4)には、環状をなす丸形の作
動室(4a)が形成されている。
【0027】上記の丸形のダイアフラム(4)の内側に
は、作動プランジャ(5)が設けられており、この作動
プランジャ(5)によりダイアフラム(4)の内側は上
記の作動室(4a)とチャンバ(4b)とに気密をもっ
て区画されている。
【0028】また、この作動プランジャ(5)とダイア
フラム(4)との間には、略円筒状をなす筒状部材
(7)が介在されており、この筒状部材(7)の周面部
には上記のチャンバ(4b)に連通される穴(71)が
穿設されている。
【0029】また、上記のダイヤフラム側にはゴムバル
ブ(9)が設けられ、また上記のロッド(8)側にはバ
ルブシート(80)が形成され、上記ゴムバルブ(9)
とバルブシート(80)とは互いに着座、離座してサー
ボバルブ機構を構成している。なお、上記のロッド
(8)はスプリング(81)により図中左方すなわち前
方側に付勢され、また上記のゴムバルブ(9)もスプリ
ング(91)により前方側に付勢されている。
【0030】この様に、構成される本発明は、前述した
ような従来のソレノイドバルブ機構の作用を上記の作動
室(4a)と作動プランジャ(5)により行い、この作
動室の圧力調節作用により、容易に制動ライン圧力が制
御ができるように構成されている。
【0031】まず、制動ライン圧力が外部から電子制御
されない通常の場合には、前述の図2に示すような一般
のブレーキブースタと同様に作動し、この通常の場合の
作動とこれに関連する部分の構成は前記の図2のものと
同様であり、これに対する詳細な説明は省略し、外部か
らの電子制御の場合だけを具体的に説明する。
【0032】圧力調節バルブ(2)は、大気圧とエンジ
ンの吸気負圧との間の圧力を調節して、ブースタ(1)
の空気通路(11)にパイロット圧力を提供する機能を
有し、上記圧力調節バルブ(2)は比例ソレノイド(2
s)に加える電流の大きさにより、空気通路(11)に
エンジン負圧と等しい負圧から大気圧と等しい圧力まで
のパイロット圧力を生成させる。
【0033】この様に生成されたパイロット圧力は、上
記のベローズ管(3)を通ってダイアフラム(4)の作
動室(4a)内に導入され、作動プランジャ(5)を押
圧することになり、この圧力により作動プランジャ
(5)が後に押し出されることにより、上記の作動プラ
ンジャ(5)に固定された筒状部材(7)がゴムバルブ
(9)に当接された場合には、ダイヤフラム(4)の前
・後方通路を閉塞する。
【0034】パイロット圧力により、作動プランジャ
(5)が続いて押し出されれば、筒状部材(7)が、バ
ルブプランジャと一体のロッド(8)のバブルシート
(80)に当接しているゴムバルブ(9)を離間させる
ことにより、この離間されたロッド(8)のバルブシー
ト(80)とゴムバルブ(9)との間の隙間を通じて、
大気圧はブースタの後方(1b)に導入されることにな
る。この時、導入された大気圧の一部分は作動プランジ
ャ(5)の背面部(パイロット圧力が作用する反対側
面)に作用する。
【0035】そして、ブースタハウジングの後方(1
b)内に導入された空気の圧力が上昇することにより、
作動プランジャ(5)の背面側にその圧力が作用し、こ
の圧力が、作動プランジャ(5)により区画されている
作動室(4a)の圧力と同一の平衡状態となる位置ま
で、作動プランジャ(5)と筒状部材(7)を後側に後
退させながら、この圧力平衡を為す位置、即ち後方(1
b)内 空気圧力が圧力調節バルブ(2)で生成された
パイロット圧力に対応する平衡状態となる位置まで移動
する。
【0036】一方、作動室(4a)内のパイロット圧力
が低くなれば、ブースタハウジングの後方(1b)側の
圧力が相対的に高くなるので、作動プランジャ(5)と
共に筒状部材(7)は、上記圧力により、作動室(4
a)側に押し出されて移動され、この筒状部材(7)が
押し出されながらゴムバルブ(9)と離隔されることに
より、今迄、筒状部材(7)により押し出されたゴムバ
ルブ(9)はスプリング(91)の付勢力により、ロッ
ド(8)のバルブシート(80)に接触して着座し、バ
ルブシート(80)とゴムバルブ(9)との間の隙間を
遮断することにより、ブースタハウジングの後方(1
b)により以上の大気圧が流入されないことになる。
【0037】筒状部材(7)が後退することにより、離
間されるゴムバルブ(9)は、筒状部材(7)間の間隔
を通じて、ブースタハウジングの後方(1b)の空気
は、ブースタハウジングの前方(1a)に全部排出され
てマスタシリンダ(700)内の制動ライン圧力が消失
される。
【0038】
【発明の効果】上述の如く本発明は、圧力調節バルブの
パイロット圧力に比例したブースタハウジングの前・後
方の圧力差を得ることができ、このブースタハウジング
の前・後方の圧力差に比例したマスタシリンダ内の制動
ライン圧力を得ることができ、制動ライン圧力制御が容
易になされる利点を有する。
【0039】また、本発明の電子制御式ブレーキブース
タは、制動ライン圧力の自動制御を行うための機構の構
成が簡単であるとともに、内部の通路の構成も簡単であ
り、このブレーキブースタの構造が従来より簡単とな
り、製造が容易であるとともに、これらの機構をブース
タハウジング内に組み込むことも容易となる等の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略的な縦断面図であ
る。
【図2】従来の一般的なブレーキブースタの概略的な縦
断面図である。
【図3】従来の電子制御式ブレーキブースタの縦断面図
である。
【図4】ソレノイドバルブ機構とサーボバルブ機構を一
体化した従来の別の形式の電子制御式ブレーキブースタ
の一部を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1:ブースタハウジング 2:圧力調節バルブ 2s:比例ソレノイド 3:ベローズ管 4:ダイアフラム 4a:作動室 4b:チャンバ 5:作動プランジャ 7:筒状部材 8:ロッド(バルブプランジャ) 9:ゴムバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−262958(JP,A) 特開 平7−156767(JP,A) 実開 昭60−134067(JP,U) 実開 昭54−171083(JP,U) 実開 昭61−72464(JP,U) 実開 昭61−174217(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 13/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後スライド移動可能な環状のダイヤフ
    ラム(4)により、エンジンの負圧が作用する通路(1
    0)と連通される前室(10)と大気圧が作用する後室
    (1b)とにブースタハウジングの内部が両分されてい
    て; 前記ダイヤフラム(4)はブレーキブースタのサーボバ
    ルブ機構のバルブプランジャと一体化したロッド(8)
    と組み立てられており; 前記ダイヤフラム(4)の内側には前記後室(1b)に
    連通しているとともに前記サーボバルブ機構に連通して
    いるチャンバ(4b)が設けられていて; 前記サーボバルブ機構は、前記ダイヤフラム(4)に設
    けられたゴムバルブ(9)と前記ロッド(8)に形成さ
    れ前記ゴムバルブ(9)と互いに着座、離座するバルブ
    シート(80)とにより構成されていて、前記ゴムバル
    ブ(9)と前記バルブシート(80)とはスプリング
    (91)の付勢力により接触して着座されており; 前記通路(10)とは別に空気通路(11)が形成され
    ていて; 前記空気通路(11)に圧力調節バルブ(2)が設けら
    れ、前記圧力調節バルブ(2)はソレノイド(2s)に
    より駆動されて前記空気通路(11)にエンジンの負圧
    と等しい負圧から大気圧と等しい圧力までのパイロット
    圧力を生成させ; 前記環状のダイヤフラム(4)の内側に作動プランジャ
    (5)が設けられ、前記作動プランジャ(5)は前記環
    状のダイヤフラム(4)の内側を作動室(4a)と前記
    チャンバ(4b)とに気密をもって区画し; 前記空気通路(11)に蛇腹状のベローズ管(3)が連
    結されていて、前記ベローズ管(3)は前記作動室(4
    a)を前記圧力調節バルブ(2)に連通させており; 前記チャンバ(4b)中で前記作動プランジャ(5)の
    一側面に円筒部材(7)の一端が固着されており、前記
    円筒部材(7)は前記作動プランジャ(5)と一体的に
    スライド移動可能であり、前記円筒部材(7)の周面部
    には穴(71)が穿設されていて; 前記後室(1b)は前記チャンバ(4b)及び前記環状
    のダイヤフラム(4)の前・後方通路により前記前室
    (10)にも通じており; ここにおいて、前記ロッド(8)に前記スプリング(8
    1,91)以外の外力が負荷されていない時、通路(1
    0)中に作用したエンジンの負圧は前記前室(10)ば
    かりでなく前記ダイヤフラム(4)の前記前・後方通路
    及び前記チャンバ(4b)により前記後室(10b)に
    も作用しており; 前記圧力調節バルブ(2)がソレノイド(2s)により
    駆動されて前記空気通路(11)にパイロット圧力を生
    成させると、このパイロット圧力はベロース管(3)を
    通ってダイヤフラム(4)の内側の作動室(4a)に導
    入され、作動室(4a)において作動プランジャ(5)
    を後方のチャンバ(4b)側に押圧し、作動プランジャ
    (5)に固着されている筒状部材(7)をゴムバルブ
    (9)に当接させて前記前・後方通路を閉塞しダイヤフ
    ラム(4)の前方及び後方の前室(10)と後室(1
    b)の連通を遮断し、上記パイロット圧力により作動プ
    ランジャ(5)とともにさらに後方に移動する筒状部材
    (7)はゴムバルブ(9)をさらに後方に押し出してバ
    ルブシート(80)から離間させ、ゴムバルブ(9)と
    バルブシート(80)との間の隙間を通じて大気圧を筒
    状部材(7)の穴(71)から前記チャンバ(4b)を
    通じて前記後室(10b)に導入し;そして、 作動室(4a)中のパイロット圧力がチャンバ(4b)
    中の圧力よりも低くなると、作動プランジャ(5)は筒
    状部材(7)とともに作動室(4a)側に押し出され、
    ゴムバルブ(9)をスプリング(91)の付勢力により
    バルブシート(80)に接触して着座させることにより
    ゴムバルブ(9)とバルブシート(80)との間の隙間
    を遮断してそれ以上に大気圧が流入しないようにし、ま
    た、筒状部材(7)がゴムバルブ(9)から離間して前
    記ブースタハウジングの後室(1b)の空気をダイヤフ
    ラム(4)の内側のチャンバ(4b)及び筒状部材
    (7)の穴(71)を介して前記前・後方通路から前記
    ブースタハウジングの前室(1a)に排出させる; ことを特徴とする電子制御式ブレーキブースタ。
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